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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part15
378 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/31(木) 23:24:40 ID:DlNnkoJw
ーーー 夕方
神様「いや〜 忙しかった!」
神使「神様ずっとお客さんと話し込んでただけじゃないですか」
猫娘「でも凄い! お客さんみんな楽しそうだった。 ニャ」
猫神「売上もすごいよ〜 客単価とか最高記録かも〜」
神様「ほら見ろ」フフン
神使「なんか、納得いかないのですが・・・」
神様「ったく、そんなだからお前はいつまで経っても犬ころなんだよ」

379 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/31(木) 23:25:22 ID:DlNnkoJw
猫神「明日は日曜だからもっとお客さんくるよ〜 よろしくね〜」
神使「はい、よろしくお願いいたします」
神様「任せろ! それよりさぁ」
猫神「な〜に?」
神様「猫はここにいないのか?」
猫娘「皆には境内に入っちゃダメって言ってあるの。 ニャ」
猫神「飲食店だからね〜 衛生上マズいんだよ〜」
神様「あ〜 結構リアルな事情なのね」

380 : ◆8YCWQhLlF2:2016/03/31(木) 23:27:04 ID:DlNnkoJw
神使「猫娘さん、今日の夜はお時間ございますか?」
神様「なに、デートの誘い? 犬と猫はさすがにダメだろ〜」
神使「何を言っているんですか・・・ 神使の実技指導です」
猫娘「もちろん大丈夫です。 ニャ」ビシッ
猫神「本殿使う〜?」
神使「お借りしても大丈夫でしょうか?」
猫神「もちろん大丈夫だよ〜」
神使「では、後ほど本殿にて」

381 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:00:04 ID:Ipk9nNmI
ーーー 夜・本殿
神様「なぁ、私は別に付き合わなくても良いんじゃないか?」
神使「神様も一緒に指導をして頂かないと」
神様「今日はテレビにエガちゃんが出るから見たいんだよ」
神使「・・・神様って江頭2:55さん好きですよね」
神様「あのお方は本物だ」ウン
神使「本物って何ですか・・・」
猫神「神ちゃん相変わらず変わった人が好きだよね〜」
神様「はぁ〜 エガちゃんのお嫁さんになりたいなぁ〜 ///」ウットリ
神使「・・・・・・」

382 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:01:33 ID:Ipk9nNmI
猫娘「そんなに好きなんですか? ニャン」
神様「あぁ。だって、ああ見えてエガちゃんはさぁーーー」
神使「はいはい。 さて猫娘さん、まずは神使としての立ち振る舞いからいきましょうか」
猫娘「はい先生。 ニャ」ビシッ
神使「神様、神壇の前にお立ち頂けますか?」
神様「え? 私が相手すんの?」
神使「できれば・・・」
猫神「あ〜 私がするよ〜」
神様「だそうだ」
神使「申し訳ございません・・・ よろしくお願いいたします」
猫神「気にしないで〜 一般的な神勅型で良いかな〜?」
神使「はい、お願いいたします」
猫神「お〜け〜」スタスタ


383 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:07:42 ID:Ipk9nNmI
神使「では猫娘さん、まずこの場合の神使の立ち位置ですがーーー」
猫娘「神勅は知ってるニャ」スタスタ ストン
神様「ほぉ〜」
猫娘「・・・」ペコリ
神使「では猫神様、なにか当たり障りのない神勅をお願いできますでしょうか」
猫神「はいよ〜 では」ゴホン
猫娘「・・・・・・」フカブカ
猫神「神勅、明日のねこねこ島の天気を晴天とす〜」
猫娘「・・・・・・・・・ありがたき御神勅、しかとお受けいたしました」フカブカ

384 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:09:20 ID:Ipk9nNmI
神様「なんだ完璧じゃん」
神使「はい。 立ち振る舞いと良いタイミングと良い素晴らしいです」
猫神「うんうん、さすが猫娘ちゃ〜ん」
猫娘「・・・・・・」フカブカ
神使「あっ猫神様、締めのお言葉を」
猫神「あっ、ごめ〜ん。以上、正一位猫神から神勅を申し伝えた〜」
猫娘「ニャッ、大丈夫だったかニャ?」パッ
神使「もしかして、猫娘さんはどこかで神使の実技とか習得されたりしました?」
猫神「猫娘ちゃんは、でかでか大神宮からずっと一緒だからね〜」
神様「は? 猫娘はこの島出身じゃないのか?」
猫娘「はいニャ、でかでか大神宮から猫神様にくっついて来たんだニャ」
神様「なんだぁ、そんじゃ心配ないじゃん」

385 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:10:15 ID:Ipk9nNmI
神使「でも神使籍には入っていないのですか?」
猫娘「・・・・・・」
猫神「うん10年前までは私の神使だったんだけどね〜」
神様「はい?」
神使「猫娘さん神使だったのですか!?」
猫娘「・・・・・・」コクン
猫神「でもね〜 でかでか大神宮にいるときに・・・ 除籍されちゃったの」
神様「除籍!?」

386 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:14:22 ID:Ipk9nNmI
神使「除籍とは穏やかではありませんね」
猫神「私のせいなんだけどね〜」
猫娘「猫神様のせいじゃありません! 私が・・・ 私が悪いんです。 ニャ」シュン
神様「・・・・・・」
猫神「神法改正の時にちょっとね〜」
神様「なるほどな、猫神寄りの神使であるお前が目を付けられたと」
神使「そんなことで除籍だなんて考えられないのですが・・・」
神様「大きい神社だと複雑な事情があるんだよ。 内部の勢力関係とかな」
神使「そんな・・・」

387 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:16:14 ID:Ipk9nNmI
神様「復籍か〜 ちょっと面倒だな」
神使「猫娘さんは神使でいらした時の階位は?」
猫神「う〜んと・・・ 一位だったよね〜?」
猫娘「はいニャ」
神使「高位ではないですか!」
神様「犬ころの一つ下か。 位が高いとさらに面倒だな」
猫神「そうなの〜?」
神様「あぁ、神使の復籍の場合は一つ階位を上げないといけないんだよ」
神使「そうですね、猫娘さんを最高位の特位で神使籍に入れる必要があります」
猫娘「私・・・ 猫神様の神使になれないのですか・・・ ニャ」シュン
猫神「・・・・・・」
神使「最高位となりますと・・・」

388 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:17:47 ID:Ipk9nNmI
神様「ふふふ、そんな時こそ! この、かわゆい神様の出番だ!」
神使「え?」
神様「私は神宮でただ一人の審査係の神だ」ニヤッ
神使「まさか神様・・・ また変なことを考えているのでは?」
神様「変な事ってなんだよ!」ゲシッ
猫神「でも、神ちゃんに迷惑かけられないよ〜」
神様「大丈夫! 猫娘よ、お前を神使の最高位として復籍させる」
猫娘「ニャニャ!? 最高位?」
神使「神様、さすがに最高位登録はそんな簡単にできませんよ?」
神様「猫神、お前の神力を少し猫娘に移せ」
猫神「神力を〜!?」

389 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:19:30 ID:Ipk9nNmI
神様「そうだ、神登録特例条項を使う」
神使「神登録? そんなのあるんですか?」
神様「あるんだなぁ〜 それが」
猫神「でも特例ってなに〜?」
神様「神として登録する神使で審査神が未熟と判断した物は神使最高位として待機させるというものだ」
神使「初めて聞きました・・・」
神様「私が前に作ったけど公布していないからな」
神使「え? それって効力あるんですか?」
神様「当たり前だ。 公布していないだけで神登録法には記載されている」

390 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:20:49 ID:Ipk9nNmI
神使「でも異議を唱えられるんじゃ・・・」
神様「神の出生に関するに法律だ、人の審査や異議は受け付けない。 私が法律だ! ババン!!」
猫神「でも〜 勝手に私が神力を移すのは違反な気が〜」
神様「ビビってんじゃねーよ、バレねーよ」
神使「その言葉、使わない方が良いと思うんですが・・・ 絶対バレてますよ?」
神様「・・・うん、今の言葉は取り消す」
神使「しかし、多少なり神力を移すと言うことは猫娘さんは神と言うことになるのでは?」
神様「その通り、故にまずは猫娘を神籍に入れる」
猫娘「ニャニャ!? 」
神使「ちょっと待って下さい。 そんないきなり神にだなんて」

391 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:22:12 ID:Ipk9nNmI
神様「猫娘は神使経験がある。猫娘は猫神とどのくらいの期間一緒にいるんだ?」
猫神「う〜んと・・・」
猫娘「248年ニャ」
神様「十分だ」
神使「十分といいますと?」
神様「猫神の神力がゆっくり解放されて側近の猫娘に移ってしまったという言い訳が使える」
猫神「へぇ〜 そんなことあるんだ〜」
神様「いや、まずないな」
神使「は?」
神様「良いんだよ、それっぽい言い訳さえあれば」
神使「神様・・・」

392 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:24:10 ID:Ipk9nNmI
神様「猫神よ、猫娘に神力を移しても良いか?」
猫神「うん、神ちゃんの提案なら異論はないよ〜」
神様「よし。 んじゃ猫神、猫娘に神力を与えろ」
猫神「はいよ〜 猫娘ちゃん私の力受け取ってね」ニコッ
猫娘「猫神様の神力を私なんかが・・・」
猫神「猫神ちゃんに受け取ってもらえるなら私はとっても嬉しいな〜」
猫娘「猫神様・・・」
神様「神力の量は私が制御するから、猫神は神力をゆっくり与え続けてくれ」
猫神「うん、それじゃぁいくよ〜」
 ポワポワ
猫娘「あったかい・・・ ニャ」
 ポワポワ
神様「よし、その位でいいだろ」

393 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:25:09 ID:Ipk9nNmI
猫神「はぁ・・・ 結構大変なんだね〜」ハァハァ
神様「思った以上にしんどいだろ?」
猫娘「大丈夫ですかニャ、猫神様・・・」
猫神「大丈夫だよ〜 猫娘ちゃんはどう?」
猫娘「なんだか、不思議な気分ニャ」
神様「神力が体に馴染むまで数日位は違和感があるかも知れないが問題ない」
神使「・・・・・・」

394 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:26:01 ID:Ipk9nNmI
神様「どうした? 犬ころ」
神使「いえ、初めて見たもので」
神様「そりゃ、神の誕生に立ち会うなんて普通じゃ絶対にないからな」
神使「・・・・・・」
神様「お前もここで神にしてやっても良いんだぞ?」
神使「いいえ、私はまだ神様の神使で良いです」
神様「あっそう」
猫神「ふふっ」

395 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:27:41 ID:Ipk9nNmI
神様「さてと、これで猫娘は神になっちゃった訳なんだけど・・・」ゴソゴソ
 ポチッ
神使「神様、その機械は?」
神様「ICレコーダーだ」
猫神「レコーダ〜?」
神様「猫娘、私の問いに対し正直に答えよ」
猫娘「はい。ニャ!」ビシッ
神様「嘘偽りは私だけでなく、全ての神に対する侮辱となる。 分かるな?」
猫娘「はい!」

396 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:28:58 ID:Ipk9nNmI
神様「猫娘は本審査に対し誘導尋問を受けているか?」
猫娘「受けていません!」
神様「誓えるか?」
猫娘「猫神様に対しても誓えます!」
神様「よろしい、お前は人が好きか?」
猫娘「はい! 大好きです!」
神様「お前の主神であった猫神を尊敬するか?」
猫娘「もちろん尊敬してます!」
神様「お前は神として長い時を生きる覚悟はあるか?」
猫娘「正直・・・ まだわかりません・・・」

397 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:31:04 ID:Ipk9nNmI
神様「自らを、猫神をも犠牲にし、人の願いを叶えることが出来るか?」
猫娘「それは・・・ 猫神様を犠牲にするなんて・・・ 出来ません・・・」シュン
猫神「・・・・・・」
神様「質問は以上で終了だ。 神宮審査神である私、神様は猫娘を神として相応しくないと判断した」
神使「そんな!」
猫神「・・・・・・」
猫娘「すいません・・・」
神様「よって猫娘は神籍登録を行ったのち神階を保留、特例条項を採用し身分を最高位神使へ置くものとする」
猫娘「ニャ・・・」


398 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:31:59 ID:Ipk9nNmI
神様「猫娘よ、本審査において異議申し立てはあるか?」
猫娘「ないです。 ニャ」
神様「神階の保留期間は、猫神を主神として任命する。 よいか? 猫神」
猫神「はい。 私猫神は審査神・神様の命に従います」
神様「よろしい。 以上を持って、神登録審査を終了する」
 ポチッ

399 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:33:03 ID:Ipk9nNmI
神様「よし、これでOK。 犬ころの“そんな!”が迫真の演技で良い感じだった」
神使「神様があまりにも冷たい言い方でしたのでつい・・・」
神様「はぁ? 儀式的と言えよ」
猫娘「神様とっても威厳があったニャ」
猫神「でも、なんで録音なんかするの〜?」
神様「証拠を残しておかないと採用されないんだよ」
猫神「へぇ〜 時代も変わったね〜」
神様「失礼しちゃうよな。 私が不正なんかするわけないのに」
神使「・・・・・・」
神様「なんだよ犬ころ!」ゲシッ

400 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:34:05 ID:Ipk9nNmI
神使「あんな酷な質問を毎回するのですか?」
神様「は? する訳ねぇーじゃん」
神使「え?」
神様「特例を使うためにした質問だよ。 あそこで猫娘が猫神を犠牲にするとか言ったらハッ倒してたわ」
神使「あ〜 そう言うことでしたか」
猫神「神ちゃんは相変わらずそういう事をするのがうまいね〜」
神様「褒めるな褒めるな///」クネクネ
神使「いえ、褒めているわけではないと思うのですが・・・」

401 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:35:36 ID:Ipk9nNmI
猫神「じゃぁ、お祝いを兼ねて夕食は豪勢にいこうかね〜」
神様「いいね〜」
猫娘「さっき、島の人からいっぱい牡蠣もらったニャ」
神様「くっは! 牡蠣っ!」クラクラ
猫娘「もしかして、苦手だったかニャ・・・」
神使「逆です。 神様の大好物の中でも他の追随を許さないほど最高に好きな食材です」
猫神「神ちゃんて二枚貝大好きだもんね〜」
神様「やったーーー!!! 最高だよ! うひょ〜 牡蠣かよ!」
猫娘「バケツいっぱいもらったニャ」
神様「やべー やべーよ」

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