2chまとめサイトモバイル

神様にねがったら、幼馴染が二人に増えてしまった

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part6
186 :名無しさん :2014/04/02(水)00:45:05 ID:2KwApp9lw
 家に戻って、レミが帰ってくるまでのあいだ、僕らはほとんど口をきかなかった。
 あのおじいさんに言われるまで、
 僕は『ハヅキ』の家族について、深く考えてなかったんだ。
 もちろん、まったく考えていなかったわけじゃない。
 ただ表面的な部分しか見てなかったんだ。
 昨日、『ハヅキ』が道路で意識を取り戻したとき、
 『ハヅキ』がすぐにあの場をはなれようと提案してきた時点で、気づいてもよかったはずだ。
 『ハヅキ』が、自分の家族についてずっと考えていたことに。
 一度だけ『ハヅキ』がケータイを取り出したのを、僕は目撃した。
 でも彼女はすぐにそれをポケットにしまった。

187 :名無しさん :2014/04/02(水)00:46:35 ID:2KwApp9lw
「今日は部活、サボってきちゃった」
 レミは帰ってくるなり、僕に荷物を押しつけて『ハヅキ』に抱きついた。
 部活をサボったというわりに帰ってくるのが遅かったのは、
 いろいろ買い物してたからみたいだ。
 わざわざレンタルビデオ店にまで寄ったのか、荷物にはCDやDVDまで含まれていた。
 レミがいるだけで、部屋はにぎやかになった。
 その日はレミがピカタをつくった。
 簡単にできるとはいえ、つい最近食べたばかりだったので、文句を言いそうになった。
 レミのつくったピカタの味が、この前食べたものよりもおいしかったのが少し気になった。
 けど、すぐにその引っかかりは消した。

188 :名無しさん :2014/04/02(水)00:48:08 ID:2KwApp9lw
 食事を終えて、やるべきことをやって、僕らはその日も早く寝た。
 やっぱり眠ることができない。
 まどろみはときどき訪れるけど、深い眠りに落ちることはなかった。
 視界のかたすみで光が動いた気がして、僕はまた目を覚ました。
 寝れそうにないな。
 いっそ体力の限界までランニングでもするか?
 からだを起こそうとして、部屋の中にぼんやりとした明かりがともっていることに気づく。
 ベッドからからだを起こして『ハヅキ』が、ケータイを見てたんだ。
 心臓をわしづかみにされたみたいになって、息が止まった。
 このままだと、なにかよくないことがさらに起きる。
 僕はそう直感した。
 数分して部屋が真っ暗になる。
 視界のかたすみで光が揺れている気がして、結局僕は眠れなかった。

189 :名無しさん :2014/04/02(水)00:50:03 ID:2KwApp9lw
 この日、『ハヅキ』はレミが学校を休むことに反対しなかった。
 昨日までの『ハヅキ』は反対したのに、今日の彼女はあっさりと了承した。
 『ハヅキ』はかわりに僕に、大学へ行くことを勧めた。
 最初こそ行かないと言うつもりだった。
 でも大学の図書館だったら、『ねがい』について、
 なにか情報が得られるかもと思って、僕はレミに『ハヅキ』をまかせることにした。
 結果から言うと、ほとんどなんの情報も得られなかった。
 判明したことは、ほとんどない。
 『ねがい』が誰かに伝わってよくないことが起きる現象。
 僕はそれを『のろい』って表現したけどそれが正しかったってことぐらい。
 いや、おそらく僕は前からこの情報は知ってたんだろうな。
 本棚に本を無理やり押しこんで、僕は図書館を出た。

190 :名無しさん :2014/04/02(水)00:51:17 ID:2KwApp9lw
 ネットとかでも調べてみたけど、やっぱり『ねがい』についての情報はなかった。
 
 なんの成果もあげられないまま、家に帰った。
 目がしょぼしょぼして視界がぼんやりしてた。
 影をひきずっているみたいに、足取りも重かったな。
 家に戻ると『ハヅキ』はベッドに横になっていた。
「兄ちゃんが出ていって一時間もしないうちに、寝ちゃったんだ。
 寝たり起きたりをずっと繰りかえしてる」
 僕は少し間をおいて、レミに言った。
「ちょっと話したいことがあるんだ。外に出よう」
 僕はレミを連れてアパートの外に出た。
 部屋を出る直前に、レミは一度だけ『ハヅキ』をふりかえった。


191 :名無しさん :2014/04/02(水)00:52:59 ID:2KwApp9lw
 田舎町の風は、空が暗くなるにつれておとなしくなる。
 だけど今日の風は、いつも以上に強くて話し声もさらってしまいそうな勢いだった。
「どうしたらいいと思う?」
 僕の声は、少し小さかったかもしれない。
 でもレミは僕が考えていることがわかってたんだろうな。
 「早くなんとかしなきゃ、まずいと思う」ときちんと僕の質問に答えてくれた。
 レミが言うには、ハヅキの足の症状は悪化しているらしい。
 右足だけじゃなく、左足まで少しずつ感覚がなくなってるそうだ。
 『のろい』がさらに強くなったのか。
 あるいは、僕の『ねがい』が『ハヅキ』をとおしてレミに伝わったからか。

192 :名無しさん :2014/04/02(水)00:53:37 ID:2KwApp9lw
 レミもこのままの状況が続くのが、危険だと感じている。
 だけど、どうしたらいいのかわからない。
「もういっそのこと『ハヅキ』を両親に会わせるか?
 そうすれば少しは……」
「でも、そうしたら今のハヅキちゃんはどうするの?」
 レミの言うとおりだった。
 そんなことをすれば、かえって事態はおかしくなる。

193 :名無しさん :2014/04/02(水)00:54:46 ID:2KwApp9lw
 どれぐらい話し合ったんだろうな。
 たいした時間ではなかったけど、どうすることもできないって結論はすぐに出てきた。
「せめて『ハヅキ』にかかった『のろい』だけでも、消せればな」
 そこまで言って、僕はレミの『ねがい』のことを思い出した。
 気づいたときには、レミの肩をつかんでた。
 自分がこんなことをするなんて、夢にも思わなかったよ。
 驚くレミに僕は「おまえの『ねがい』は使えないのか?」と聞く。
「そ、それは……」
 レミが言葉をつまらせるのはめずらしかった。
 僕はレミの『ねがい』の内容を大まかに知っている。

194 :名無しさん :2014/04/02(水)00:56:03 ID:2KwApp9lw
 僕の病気が治ったのと、レミが神様から『ねがい』をもらった時期は近かったな。
「なにかもらえるなら、兄ちゃんならなにがほしい?」
 そうレミが聞いてきたのは、今でも覚えてる。
 レミは、最初こそは言葉を濁してたけど、察しの悪い僕にムカついたんだろうな。
 『ねがい』をもらったことを暴露した。
 もちろん具体的な内容は言わなかったけど。
 「好きな人でもできた?」って僕が聞くと、レミはため息をついたんだよな。
 はっきりとは、レミがもらった『ねがい』はわからない。
 だけど、どんな類の『ねがい』かは、そのやりとりで想像がつく。
「『ねがい』は残ってないのか? 残ってるなら……」
 レミが顔をうつむける。
 その仕草には迷いのようなものが、にじんでいた。

195 :名無しさん :2014/04/02(水)00:58:03 ID:2KwApp9lw
「だいたい、その『ねがい』を使ってどうするんだよ、兄ちゃんは?」
 明確なプランはなかった。
 だけど『ねがい』があれば、この状況を打開できる可能性はある。
 レミは首をふった。『ねがい』はとっくに使ってしまっていた。
 世界が閉ざされていくような気がした。
 『ねがい』にすがろうとしていたのに、それが無理だってわかると、
 立っていられなくなりそうだった。
「なにがダメだったんだろうな」
 その言葉が出たのはこの瞬間だったけど、
 僕はずっと前から心の中でそう思っていたのかもしれない。
 声に出したら、妙にしっくりきて苦笑いしてしまった。
 なにがダメだったんだ?
 『ハヅキ』に『ねがい』のことを隠しとおさなかったことか?
 『ねがい』によって『ハヅキ』を生み出したことか?
 ちがう。そうじゃない。
 もっと、ずっと前に僕は致命的なミスをしてたんだ。

196 :名無しさん :2014/04/02(水)00:59:24 ID:2KwApp9lw
「オレとハヅキって、いつから仲悪くなったんだろうな」
 言ってから、自分が一番知ってるだろって思った。
 「兄ちゃんの病気が治って、しばらくしてだね」とレミが目をふせる。
「ついでに、そうなったきっかけは兄ちゃんだよね」
 誰よりも一番近くで、僕とハヅキを見てきたレミにそう言われると、
 改めて自分が悪かったんだって実感する。
 いや、ずっと前から自分が悪いことは知ってたし、重々承知してた。
 病気が治った僕は、とにかくスポーツをすることにハマったんだよ。
 べつに、病気が治る前からある程度の運動ならできないことはなかった。
 血液製剤を投与する、という条件つきだったけど。
 それでもやっぱりさ、慣れない動きをしたりすると、
 すぐに、からだのどこかを痛めるんだよ。
 普通の人が筋肉痛ですむ運動も、僕の場合だと内出血を起こしたりするんだ。
 自慢じゃないけど、舌を噛んで入院したことだってある。

197 :名無しさん :2014/04/02(水)01:00:17 ID:2KwApp9lw
 そのせいか昔から、危ないことにはすごい敏感だったな。
 だから、病気が治った僕はいろんな運動をしまくった。
 ハヅキには言わなかったけど、
 ときどき市民プールに泳ぎに行ったり、ジョギングとかもはじめてさ。
 病気が治った僕は、本当に生まれ変わったような気分だったんだよ。
 昔から運動してなかったせいで、やっぱり最初は苦労したけど。
 それでも、気持ちとしては以前とはぜんぜん違ったんだ。
 だけど、ハヅキは変わらず僕を心配してばかりだった。
 僕の持病を治した本人のくせに。
 なんかそれがすごい悔しかったんだ。
 僕が運動をはじめた一番の理由は、ハヅキに認めてほしかったからなのにさ。
 ハヅキの態度は一向に変わらなかったんだ。

198 :名無しさん :2014/04/02(水)01:03:12 ID:2KwApp9lw
 たしか、高一の冬だったかな。
 ハヅキとふたりで校舎の廊下を歩きながら、なにかを話してたんだ。
 そのときに、ハヅキがいつものように、僕を心配してなにかを言ったんだ。
 気づいたら「いいかげん、しつこい!」ってハヅキに怒鳴りつてたんだよ。この僕が。
 廊下にいたヤツらがみんな、僕たちに注目してたな。
「おまえの世話はもういらない」
 あのときのハヅキの顔、あと半世紀は忘れられないだろうな。
 十年以上いっしょにいたのに、初めて見る顔をしてた。
 本当に伝えたかったことと、実際に口から出た言葉が、
 ズレてるっていうのはわかったけど、どうしようもなかった。
 あのときから、僕たちの関係は急激に変わっていった。
 交わす言葉はなんかギクシャクしてたし、目があうことも減った。
 いつもいっしょにいたのに。
 気づいたときには、ハヅキは話すことがめずらしい相手になってた。

199 :名無しさん :2014/04/02(水)01:04:55 ID:2KwApp9lw
「そうなんだよな。悪いのはオレなんだよな」
「もう少し言いかたってものがあったよね。
 でも、ハヅキちゃんも兄ちゃんも、本当にお互いのことが大好きだから、
 今みたいな関係になっちゃったんだよね」
 レミの口調は優しかった。
「だってそうでしょ?
 兄ちゃんは、大好きなハヅキちゃんに認めてほしくて、
 病気治ってからいろいろ頑張ってたじゃん。
 ハヅキちゃんはハヅキちゃんで、そんな兄ちゃんの意思を尊重した」
 大好きだったから、すれちがっちゃったんだよ。
 そのレミの言葉を聞いたとたん、
 夕焼けにそまった景色が揺らいで、僕は両頬をおもいっきり叩いた。

200 :名無しさん :2014/04/02(水)01:05:46 ID:2KwApp9lw
「そうだな。そうだよ、好きなんだよな」
 一番大切なことを、今の今まで見失っていた気がする。
 僕は大きく息を吸った。
 どこか海のにおいが混じった風が、肺を満たすと少しだけ気持ちが落ち着いた。
 どうやって『ハヅキ』を救うのか。
 『ハヅキ』にとっての救いとは?
 僕が思いつけるのは『ハヅキ』の足を治すことぐらいだった。
 でも、それでさえ今は難しい。
 『のろい』を消すことができれば……。
 消す、という単語が僕の脳を針のように刺激した。
 切り取られた記憶のパノラマが、急き立てるように僕に迫ってくる。

201 :名無しさん :2014/04/02(水)01:07:14 ID:2KwApp9lw
 自分の病気のことが脳裏をよぎる。
 同時に違和感のようなものが、胸にひっかかる。
「ハヅキは病気を消した……『ねがい』を使って……『ねがい』は秘密を……」
 記憶のかけらを拾い集めて、パズルのように組み立てていく。
 なんとなく、違和感の正体が読めた。
「お前……ハヅキがオレの病気を治すとき、相談されたりした?」
 レミは僕の質問の意図が読めなかったのか、「相談?」と聞きかえした。
「オレの病気が治る、三日前ぐらいだったと思うんだけどさ。
 レミ、妙にそわそわしてた気がしてさ。
 ハヅキに数日前から、オレの病気のことで相談されてたのかなって思ったんだ」
 レミの眉間にわずかにしわがよる。
 必死に僕の考えを見抜こうとしている、それがわかった。
「もちろんだよ。ハヅキちゃんは、あたしに相談したよ、うん」
 そして、レミのその言葉で予想は、ほぼ確信に変わった。

202 :名無しさん :2014/04/02(水)01:09:06 ID:2KwApp9lw
 僕ら人間がもらえる『ねがい』には、いろいろな『ねがい』がある。
 でも、厳守しなきゃいけないルールや、
 それを無視したら『のろい』をくらうことは、共通している。
 そしてもうひとつ。
 この『ねがい』には、共通点がある。
 『ねがい』をもらえたときは、無意識にわかるのに、
 『ねがい』が消えたかどうかだけは、わからないってことだ。
 『ねがい』の結果をみて、初めて僕らはそれが成立したかどうか知ることになる。
 だから、勘違いが起きることだってあるはずだ。
 少なくとも、僕は今の今までそうだった。
 ある種の確信をもって、僕はレミに言った。
「オレの病気を治したのは、お前なんじゃないか?」

203 :名無しさん :2014/04/02(水)01:10:31 ID:2KwApp9lw
 レミの目が見開かれる。
 だけど、すぐにレミはぶんぶんと首をふった。
「なに言ってんだよ、兄ちゃんの病気を治したのはハヅキちゃんでしょ。
 だいたいあたしの『ねがい』じゃ、兄ちゃんの病気は治せないし」
 やっぱり人間って、混乱したりすると余計なことまで話しだすんだな。
「レミ、おまえの『ねがい』ってなに?」
 答えようとしない妹のかわりに僕は言った。
「おまえの『ねがい』って、誰かになにかをあげる……みたいな『ねがい』なんじゃない?」
 おそらくほとんど正解だったんだろうな。
 レミは必死に否定したけど、かえってそれが僕の推測を裏づけることになった。

204 :名無しさん :2014/04/02(水)01:12:01 ID:2KwApp9lw
 そもそも、おかしいなって思うべきだったんだ、僕は。
 ハヅキがレミに『ねがい』について相談した。
 だから、レミは僕が病院の検査に行く数日前から、そわそわしていた。
 この前提、そもそもハヅキの性格を考えるとありえないんだよな。
 わざわざレミに相談するなんてこと、ハヅキがするわけがなかった。
 『ねがい』は、使った本人以外の口から伝わっても『のろい』にかわる。
 だからこそ、『ねがい』を使う前にそれについて口にする人が少ないんだ。
 当然、ハヅキがレミに相談したとは考えられない。
 じゃあレミの落ち着きがなかったのはどういうことか。
 今のレミの態度。ハヅキが検査を急かさずにはいられなかったこと。
 これらすべてを総合して考えれば、もう答えは出る。
 僕の病気を治したのは、レミだって。
 ハヅキや僕のやりとりを見ていれば、
 ハヅキが『ねがい』を使ったことは気づくことができる。
 もちろん、レミは『ねがい』について口にすることはしなかった。
 それに、もう一度『ねがい』を試せば、自分の『ねがい』が成立したかは確かめられる。

205 :名無しさん :2014/04/02(水)01:14:34 ID:2KwApp9lw
 なん回聞いても、レミは僕の推測を否定した。
 それでも僕があんまりにもしつこかったんだろうな。
 根負けしたように、レミは僕に訊ねた。
「どうしてあたしが兄ちゃんの病気を治したかって、証明しようとするの?」
「おまえの口から『ねがい』を聞くためだよ」
 僕がなにをしようとしているか、なんとなくわかったんだろうな。
「『のろい』は『ねがい』の対象にかかる。
 だからおまえにはなんの心配もないよ」
 レミの目がわずかに潤んでいたのを、僕は見逃さなかった。
「バカ。兄ちゃんが不幸になるかもしれないのに、あたしにそうしろって言うのかよ」
 「これしか『ハヅキ』を助ける方法がないんだよ」と僕はかっこつけた。
 うまく笑えたかな。


206 :名無しさん :2014/04/02(水)01:16:32 ID:2KwApp9lw
 僕を今まで支えてくれた人に、申し訳なくてしかたがなかった。
 でも、これしか方法はないと思った。
「『のろい』にかからなきゃ、ハヅキが『ねがい』を使ってないことを証明できないからな」
 レミはうつむいて、しばらくなにも言わなかった。
 自分の影を見つめるレミは、こぶしをギュッと握って考えているようだった。
 どれぐらい時間がたったんだろ。
 レミはなんどか、口を開いたり閉じたりしたあとに言った。
 自分の『ねがい』が『誰かにひとつだけ、与えることができる』ということを。
 そして、僕の病気を治した方法について。
 これは僕の予想の斜めうえだった。
 僕の病気は血友病だった。
 血液凝固因子が欠けているせいで、血が止まりにくい病。
 レミは『ねがい』を使って、僕に欠けた第八因子を与えた。

207 :名無しさん :2014/04/02(水)01:18:03 ID:2KwApp9lw
 レミは話し終えると泣きだしてしまった。
 なんかいも町中に響くような声で僕を罵って、道行く人がみんな見てたな。
 これで『のろい』が僕にかかる。
 そうなったら、今のハヅキのもとへ行けばいい。
 根本的な解決になっていないのは、わかってるつもり。
 でも、少なくとも『ハヅキ』の足を治すことはできるはずだ。
 僕はレミの頭に手をおいて謝った。
「許さない、バカ」と言って結局しばらく泣いてたな。
 本当に僕はバカだ。
 いろんな人のお世話になって、ここまできたのに。
 そういう人たちの思いを、全部無駄にするようなまねをしたんだから。

208 :名無しさん :2014/04/02(水)01:18:46 ID:2KwApp9lw
明日には必ずおわるはずです
今日はすみません
寝ます

209 :名無しさん :2014/04/02(水)01:21:06 ID:Y0Cnic1Iu
これは予想外すぎる展開だな

214 :名無しさん :2014/04/02(水)13:00:17 ID:kpOh7RP1R
血友病か
名前だけ聞いたことあるな

215 :名無しさん :2014/04/02(水)13:35:07 ID:WWcWElLm7
面白い

216 :名無しさん :2014/04/02(水)18:18:07 ID:TkP9VxhBH
引き込まれる何かがあるわ

ショートストーリーの人気記事

神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!

女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」

キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」

男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」

同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

妹「マニュアルで恋します!」

きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」

月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」

魔法使い「メラしか使えない」