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【初心者】ヘタッピSS道場【歓迎】
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2013/7/1(月) 22:41:24 ID:i9LVyGoa8Y
・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。



385: ヘタッピ:2014/10/20(月) 23:23:47 ID:WKzG1ErImI
>>382>>384さん、続編ありがとうございます。

カタリ「……深いですね」

ヘタッピ「アンサーソングが来ましたね。相思相愛、うらやましいカップルです」

カタリ「……さて、それはどうでしょうか。」フム

ヘタッピ「と言いますと?」

カタリ「求めよ、さすれば与えられん。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「貪欲に求める彼氏、受け入れはするものの求めはしない彼女。」

ヘタッピ「そう言われるとそうですね」

カタリ「彼女は彼のワガママを受け入れつつも求めない。」
カタリ「一見、ハッピーエンドの展開と思いきや、いずれ訪れる破局の香りが漂う……。深いですね。」

ヘタッピ「えーとっ、多分違います。」
カタリ「求めよ。さすれば与えられん。つまり……」

ヘタッピ「んーっ、と……こんな茶々で良かったでしょうか。こんなのでもよろしければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「お茶にしましょうか」

ヘタッピ「……とびっきり濃いのを入れて来ます」


386: ヘタッピ:2014/11/30(日) 23:54:05 ID:66YskHF.1Y
ヘタッピ「暇ですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「あっさりしたミステリーはどうでしょうか。」

カタリ「それはお題ということでしょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「……新築の建て売り住宅に引っ越して来た若夫婦がいました。ある朝、夫が目を覚ますとテーブルの上には、あさりの味噌汁とブリの照り焼きが並べられていました。」

ヘタッピ「フムフム」

カタリ「……以上です」

ヘタッピ「えっ」

カタリ「最近は寒くなりましたね」

ヘタッピ「え〜と、先輩……」

カタリ「以上です」 
387: 名無しさん@読者の声:2015/1/3(土) 11:24:40 ID:AExZb5UhB2
俺には変わった能力がある

それは人の死ぬ日付がわかるという能力だ。その人の頭上に例えば315という数字が浮かんでたとする。そうするとその人は3月15日に死んでしまうわけだ

ただこの能力。いつ死ぬかがわからないため使えない。試しに嫁を見てみたら1225と表示され、毎年のクリスマスは気が気でなかったが、そんなことが六回もあり、流石に慣れてしまった

それにしても嫁の奴は遅いな。買い物に何分かけるつもりなんだ?

嫁に電話しようと携帯を持った瞬間、タイミングよく携帯に着信が入る


数秒後、携帯を切った俺は青ざめた顔でクリスマスソング流れる町を駆け出した
388: ヘタッピ:2015/1/3(土) 19:43:19 ID:sqaPCn1b.w
>>387さんご利用ありがとうございます。

カタリ「お久しぶりですね。ご利用ありがとうございます。」

ヘタッピ「ありがとうございます。本年も出来たらですが、よろしくお願い致します。」

ヘタッピ「特殊能力モノです。」

カタリ「そうですね。新年一発目にふさわしい不吉な幕開けですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「というのはウソですがとなるかは後の展開次第。面白いですね。」

ヘタッピ「なるほど、例えばどんな展開でしょう」

カタリ「例えば、この能力の場合、三桁の数字が見えた場合はどうなるのでしょうね」

ヘタッピ「はぁ、123だと1月23日と12月3日の二通りの解釈が出来ます」

カタリ「そういうことです。」

ヘタッピ「?」

カタリ「未来において暦の改正が行われて月の数を3桁まで月を数えるようになる世界において122月5日に彼女が亡くなるという展開です。いかがでしょう。」

ヘタッピ「なるほど。とにかくクリスマスは大丈夫だったと。さすが、先輩です。超展開ですね。」

カタリ「……、では今年もこんな感じですがよろしくお願い致します。」

ヘタッピ「またのご利用をお願い致します。」
389: ニー廃:2015/3/12(木) 02:38:07 ID:B2fGQHadSw
『これにて第46回卒業証書授与式を終わります。』

教頭の声が響く。 《あー、やっと終わった。私の高校生活がやっと終わった!》と、 私は清々しい気持ちでいっぱいだった。 しかし、それに反してまわりは違った。あちらこちらから、ずずっと鼻をすする音や嗚咽が聞こえる。そんなまわりの様子に気づいて呆然としていると、また教頭の声が響いた。

『卒業生が退場します。拍手で送りましょう。』

あたりが拍手に包まれる。 応援や、ありがとう、おめでとう、そんな暖かい気持ちに包まれながら、1組から順番に体育館の外へ進んでいく。 どのクラスにも、顔を真っ赤にして泣いている人がいた。 清々しい顔をしている人もいた。 いろんな表情がそこにはあった。 でも、私と同じ表情をした人はいなかった。 違和感を抱えたまま、最後のHRが始まる教室へと向かった。

『最後のHRなので、皆から一言ずつもらいたい。』
先生が突然そう言った。 その瞬間、時が止まったような気がした。 《一言? 一言って何言えばいいの? 何にも言うことないよ。 どうしよう。》 頭の中をそんな文字たちが駆け巡る。 そうこうしている間に、ひとり、またひとりと話を終えていく。 クラスでの思い出を語る人、号泣している人、笑いを取りにいく人、普段は地味だったあの子まで、ちゃんと話をしていた。そしてついに私の番。
『…このクラスで過ごした日々がとても楽しかったです。 ありがとうございました!』
精一杯の笑顔で誤魔化した。 私が言えたのは、月並みな二言だけだった。

『高校生活の思い出はなんですか?』
こうやって聞かれたら、私は答えることができないだろう。 高校生活になにもなかったわけじゃない。 だからといって、何かがあったわけじゃなかったんだ。
これを幸せととるのか、不幸せととるのか、私にはわからない。 ただ、私の部屋から見える景色はいつまにか深い藍色に染まっていた。

390: ヘタッピ:2015/3/14(土) 21:12:13 ID:voQLfT4lB2
>>389さん、ご利用ありがとうございます。


ヘタッピ「卒業シーズンですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「先輩は卒業式のときって泣きました?」

カタリ「そうですね。永遠の別れを思い、一筋の涙が流れました。」

ヘタッピ「(うわっ重た)へー、そうなんですか」

カタリ「藍色というのが独特ですね。」

ヘタッピ「哀愁の哀ですね」ズバリ


カタリ「そうですね」

カタリ「そろそろ本題に入りましょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「全体てしては良いですか、余韻の薄さを感じます」

ヘタッピ「なぜでしょうか」

カタリ「心の葛藤が無いことが共感を得られないためかと。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「あるあると思ってもらうためには作者も心を切り出す覚悟が必要です」

ヘタッピ「そうですか?」

カタリ「どうでしょうね」ニッコリ

ヘタッピ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します」

391: 名無しさん@読者の声:2015/4/7(火) 00:46:10 ID:9Yjtp8rbGs
『側顔(よこがお)』





「やあ、久しぶりだね。元気にしてた?」

そっちこそ。いきなり10年も連絡を断つなんて心配したんだぞ。

「ごめんごめん。」

そう言って笑う彼は俺の学生時代の唯一無二の親友だ。10年も連絡を寄越してくれなかったけど。

今まで何してたんだよ?

「春になって、やっと気持ちが晴れ渡ってきてるんだ。あともうちょっとなんだ。それよりも、」

彼は窓の外に目をやった。その視線の先にはとても美しく咲く桜があった。

「とても、とても綺麗だろう?」

ああ、すごく綺麗だ。お前が育てたのか?


「そうだよ。大切に、大切に育てたんだよ。…彼女のように大切に。君も彼女と仲が
よかったから覚えてるだろう?」

とてもよく覚えている。彼女からもある日連絡を断たれたんだっけな。…あれ、俺は嫌われているのか?




――――なあ、二人から連絡を突然切られるなんてさあ俺嫌われてたの?それとも

「桜を見てると彼女を思い出してしまう。だれけども、もうちょっとで。」

やっと前に進める、のか。

「うーんそんなとこ。それに…」

それに?






来年は君のお陰でもっと、もーっと綺麗な桜が見れるんだ。

392: 1/2:2015/4/7(火) 04:20:50 ID:A07cR3.Hv2
空気は寒く吐く息は白い。
「寒いなあ」
一言つぶやくと手に持った缶ビールを飲みながら人の少ない公園を柵の木々を見ながら歩く。いつもと変わらない自宅への道。

今年もたくさん咲きそうだなあ…ん?

蕾のついている木が地面に横たわっている。
「切ったのか?もったいないなぁ」
「昨日の強風で倒れたからね」
独り言への返事。
そんな大声で話してたか?と驚いて振り返る。老人がにこにこしていた。
「片付けられる前に少し貰おうと思ってね。咲いたらきれいだろう?」
植木ばさみで枝を切ると「はい」と蕾の多い枝を手渡してきた。
「咲くと良いね」
自分用に切った枝と植木ばさみを袋に入れた老人は何事もなく去っていく。
枝を持っているのがなんだか気恥ずかしくて急いで家に帰る。

この枝どうすんだ?置いてくれば良かった

何の花が咲くのかもわからない枝をこたつの上に置くと冷蔵庫から酒を取り出す。酒に混じって花の香りがしたような気がした。
393: 2/2:2015/4/7(火) 04:28:12 ID:IzN3s0I1iI
「起きろ、起きろよボケ」
頭に衝撃を感じて目を覚ます。小さな人が落ちてきた。

なんだこれ?ああ寝ぼけてんのかぁ

こたつに潜り直そうと布団を引くと小さな悲鳴が聞こえた気がして薄目を開ける。季節はずれな甚平姿のおかっぱ頭がこたつによじ登ろうと頑張っている。
「起きたか?起きたなボケ。よし水をよこせ」
どうにかこたつの上によじ登った小さな人が肩で息をしながら自分を見下ろしている。
「…お疲れさん、水だな」
なんで一人暮らしの部屋に人がいるのか、なんで小さいのに偉そうなのか、そもそもなんなのか。突っ込みどころ満載なのになんだか質問する気になれないのは自分より大きな枝を持ち上げようと頑張っているからだろうか。
「見てるのなら手伝えボケ。水がなければ枯れるじゃないか」
ここでやっとなにがしたいのかわったので台所の酒瓶に水を入れ枝を突っ込む。
「そっか、水がなければ枯れるんだな。一つ学んだよ甚平さん」
「誰が甚平さんだ、誰が。我は梅の精だボケ」
「梅?ああ、これ梅だったのか。よく見るけどなにかなぁって思ってたんだ」
自称梅の精こと甚平さんはなんだか不安そうな顔をした。
「…お前梅知らないって。なんか知ってる花とかないのか?」
「花見で見てる桜と小学生の時観察日記書いた朝顔はわかるぞ」
胸を張って答えると甚平さんは膝をついてうなだれている。
「…昔は花見と言えば梅だったのに…桜め」
「桜とばっちりだな。で、甚平さんはこの枝にくっついてきたんだろ。この枝がある間は家にいるのか?」
「不本意だが枝が生きている限りな」
「そうか。俺は公平だよ。しばらくよろしくな甚平さん」

こうして奇妙な同居人との生活はスタートした。

はじめまして。よろしくお願いします。
394: ヘタッピ:2015/4/12(日) 23:01:26 ID:/TQzeYtu9w
>>391さん、>>392-393さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「桜散っちゃいましたね。」

カタリ「投稿を頂いたころにはまだ咲いていたようですけどね。」

ヘタッピ「遅れてすいません。」

カタリ「私に言われましても……。最初の作品は桜ですが、次は梅ですか。」

ヘタッピ「そうですね。桜餅も梅昆布茶の香りも割りと好きですね。どちらも良い香りです。」

カタリ「ヘタッピ君は愛でるよりも食い気のようですね。さて、本題に入りますか。」

ヘタッピ「はい」

カタリ「前者はホラーものと言えば簡単ですが、タイトルが意味深ですねl

ヘタッピ「美しい桜の木の下には良質な肥料が埋まっている。何でしょうねー。」

カタリ「側顔はG先生によれば、『よこがお』という意味ともうひとつ『関心の無い様』とありました。」

ヘタッピ「そっぽを無くとかな感じでしょうか。」

カタリ「そうですね。10年間、音沙汰の無かった友人から連絡が来たのでしょう。主人公は10年後の再開の中で、友達とその彼女から連絡が無いことを途中で嘆いていますが、果たして、それは真実でしょうか。」

ヘタッピ「といいいますと、」

カタリ「側顔であったのは誰であったか。そして、その結果としてこれから主人公に待ち受ける運命とはいかに……。というところで終わっているように思います。面白いですね。」

ヘタッピ「なるほど……。いえ、いまいち、わかりません。」

カタリ「そうですね。もうひとつ、何か側顔に関連するキーワードが必要であったかと思います。」

ヘタッピ「…はぁ。では、次の作品をお願いします。」

カタリ「そうですね。フム……。甚平さんの描写に欠けているものがありますね。」

ヘタッピ「と、言いますと」

カタリ「服装と髪型と全体のサイズの描写はありますが、年齢、性別、容姿の描写がありません。若い、年寄り、男、女、美人、不美人。言ってしまえば、のっぺらぼうのように顔のイメージがつかめない状態となっています。そこが残念ですね。」

ヘタッピ「なるほど。顔の見えない同居人では不安に感じますね。あまり、わくわくとは行かない気がします。」

カタリ「梅の精の存在をあっさり認めるのも理由が欲しいところです。昔から主人公は見えないものが見える能力があった等、やや強引な設定であったとしても説明が無く話が進んでしまうと、主人公に意識の違いを感じて、感情移入が出来なくなります。」

ヘタッピ「なかなか厳しいですね。」

カタリ「と、語りが過ぎました。一意見として取り入れて頂ければと思います。」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願いいたします。」
395: 名無しさん@読者の声:2015/4/14(火) 13:28:01 ID:oEAptRy9qI

ふわり。

長い黒髪を楽しそうに揺らす彼女からは花の香りがした。

彼女のことは小さい時からよく知っている。幼稚園で喧嘩して泣いていた事も、小学校の帰りに友達と寄り道して迷子になっていた日も、中学に上がった日の事も、すべて俺の大事な記憶だ。

『それで、偶然その時幼稚園の先生が通りがかって送ってもらってさー。言われるまで覚えてなくてびっくりしちゃって』

この春高校生になった彼女はよりいっそう綺麗だ。中学では結っていた髪もほどいて、セーラーはブレザーになった。
彼女のことならなんでも知っている。好きな色、服の好み、昨日食べたもの。
だてにそう何年も彼女と付き合ってはいない

『それも結構前の事だから今は顔も覚えてないんだけどねー』

きっと彼女は他の生徒の誰よりも美しいだろう。それを確信に変えるためにも勉強して彼女と同じ高校に入ったのだ。

パタ、彼女が愛用しているブルーのハンカチだ。誕生日に貰ったものだと自慢していた、よほど大事に使っているのかかなり前から持っているはずなのに綺麗だ。

「落としたよ」
『?、あ、ありがとうございます!すみません」

ぺこりとお辞儀をする背中も美しい。さて、そろそろ俺は行かなければ

『親切な男の人だったね〜』
『ずっと女子校だから先生ぐらいしか男の人と喋ったことなくてちょっと緊張したよ』
『そういえば今日って担任発表だねぇ』
『うん、いい先生があたるといいよね』




ふわり、ふわり。



396: ヘタッピ:2015/4/18(土) 18:30:58 ID:pE5a6OAEzc
>>395さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「ふわりと言ったら何でしょうね」

カタリ「そうですね。思いつくのは鳥の羽やクラゲでしょうか。あるいは春風に流される髪。洗い立ての髪から漂うシャンプーの香りなどでしょうか」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「本題に入りますか」コホッ

ヘタッピ「はい」

カタリ「フム……、そうですね。ヘタッピ君はどう思いますか」

ヘタッピ「え〜と、ズバリッ、ストーカーですね。女の子逃げて〜と思いました。」

カタリ「そうですね。知り合いで無いとしますと、変身能力やステルス的な何かの超人的な能力の持ち主でないと説明がつきませんね」

ヘタッピ「そうだとしても、ストーカーですね」

カタリ「純愛とは難しいものですね。395さんの意図からはハズレたように思いますがどうでしょうね。あるいは、主人公が何者であるかの軸の無い様がふわりふわりと漂ってしまったように思います」

ヘタッピ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します。」
397: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:16:27 ID:k3fB85Sa2c
不良「」ドンッ

学生「」ビクッ

不良「」シュッ

学生「ぐえっ」ボフッ

不良「」ガッ

学生「う…うぅ……」クイッ

不良「金?」

学生「は、はいぃ」ガクブル


女(あ、あれは…!)

女(壁ドン!腹パン!顎クイッからのカツアゲ!?)

女(お、男の子が男の子に…まさか平和市内の片隅にこんなドラマがあったなんて…)

女(オラオラ系男子とガクブル系男子の許されざる禁断の薔薇園…なんて燃えるシチュエーション!)
398: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:18:03 ID:lkRJvKZ7lE
不良「オラオラ、ジャンプしてみろ」

学生「ガクガクブルブル、無理です。許してつかぁさい」


女(ずっと見ていたいけど…警察に電話してあげなきゃ)パカッ

老紳士「待たれよ、お若いの」

女「へ…?」

老紳士「青春の邪魔をしちゃいかん」フルフル

女「……」

女「それもそうですね」パタンッ
399: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:18:46 ID:k3fB85Sa2c
オラオラ ガクブル

女「お爺さんにもあんな時代があったんですか?」

老紳士「そうじゃな。戦後は〇ョンによく壁ドグシャアされたもんじゃよ」

女「壁ドグシャア?」

老紳士「デコの辺りを掴まれてな、後頭部を壁にドグシャア!!」

女「萌へぇ…素敵な時代だったんですね」

老紳士「それはそうとお嬢さん」バッ

女「え…?」ビクッ
400: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:20:15 ID:lkRJvKZ7lE
女「コートの下……なにも着てない…?」パチクリ

老紳士「」ニコッ

女「」クスッ

女「まだ露出するには肌寒い時期ですよ?」

老紳士「野暮を言うでない?これだけが老後のささやかな楽しみなんじゃ?」

女「口ではなんとでも言えますけど…しわくちゃの金〇マが縮こまってますよ?」

老紳士「おやおや、寄る年波には勝てんな」シコシコ

キャーッ 不審者よー カツアゲよー

老紳士「やれやれ、この国も住みにくくなったわい。メキシコにでも移住しようかの」

いたずらな風「ひゅーっ」

女「きゃっ」ピラッ

老紳士「おほっ!パンチラ…むむ?お嬢さん…!も、もしやノーパ……むぐっ!」モガモガ

女「しーっ?」ウインク

老紳士「……!」ドピュッ

女「さよなら!」タタタッ

老紳士「……ほほほ!ゆとりもまだまだ捨てたもんじゃないのう?」

パトカー「」ピーポーパーポー

老紳士「さて、わしも行くとするかの。ルーラ!」ビュンッ

簡潔に完結
401: ヘタッピ:2015/4/26(日) 20:18:42 ID:/TQzeYtu9w
>>397-400さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「先輩はどこへ、……はて」

ヒヨッコ「ヘタッピさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」

ヘタッピ「はぁ、ヒヨッコさん。お久しぶりです。それなりに元気です。」ササッ

ヒヨッコ「新しい作品ですね。どれどれ」ササッ

ヘタッピ「(えっ、隠したはずの原稿がなぜそこに)」

ヒヨッコ「いわゆる変態系ですね。不条理系に近いですが、下品さに重点を置いた作品のようですね。」

ヘタッピ「バッサリいきますね。」

ヒヨッコ「老紳士の変態度が『女』に負けているのが残念ですね。最後の逃走手段がルーラというのは弱い気がします。ふんどし一枚になって馬に…」

ヘタッピ「と、ここまでということで、それではよろしければまたのご利用をお願い致します。」
402: 名無しさん@読者の声:2015/6/9(火) 13:17:09 ID:upTuv45HKU
今日は10年目の結婚記念日だ。
そう、もう10年経つのだ。毎年大したことをしてこなかったが、今年は10年目という節目の年だ。これからも夫婦をやっていくつもりだし、よろしくという意味も込めて、数日前から準備をしていた。

プレゼントには安物だが、シンプルなリングを買った。帰りに赤い薔薇10本とケーキも買った。久々に愛してる、なんて言葉にしてみようとも思っている。

妻は喜んでくれるだろうか。なんて考えて思わず口許が緩んだ。ドアを開けて、ただいまと声を掛ける。いつもより明るい声が出た。
妻からの返事はない。聞こえなかったのかもしれない。リビングのドアを開くと、妻がテーブルに俯いて座っていた。

ただいま、ともう一度声を掛けると妻が漸くこちらを向いた。表情が暗い。気分でも悪いのだろうか。

おかえりなさい、と呟くように言うとまた下を向いてしまった。

「どうした。具合でも悪いのか?」
向かいの席に座って、妻の顔を覗き込む。
「……いいえ」
妻はゆっくりと首を振り、左手をテーブルの上に差し出した。左手の下には薄い紙がある。緑色の文字と枠――離婚届だ。

え、と声を上げ、妻を見る。
「別れて、下さい」
絞るように、妻が言う。
「何、で」
言いたいことは山ほどあるのに、纏められなくて漸く言葉になったのは、それだけだった。

妻は顔を上げ、俺の方を見る。薔薇とケーキの箱を見て、顔を歪めた。そしてまた俯く。
「……もう、無理です」
声が、震えている。
無理って、何が。何が、無理だって、言うんだ。
何か言いたくて、口を口を開くがたくさんの言葉が出ようとして胸が詰まる。結局口をパクパクと開閉しただけだった。

「もう、耐えられないんです」
耐えられないって、……
「私は、あなたの何ですか。妻ではないんですか」
そんなの、妻に決まっている。
「私は、貴方の召し使いでは、ありません」
顔を少し上げ、俺の目を見て、強く言った。
「ま、待ってくれ。俺はそんなこと思ったことはない」
一度だって、思ったことはない。
誤解されているのなら、何とかして解かねば。俺は妻を、愛している。別れるなんて、今の俺には考えられない。
「自覚がないのなら、尚更一緒にはいられません」
ピシャリ、と強い口調で言う。
俺に押し付けるように、離婚届を手前に置かれた。

妻の左手には、指輪が無かった。今日の朝まではしていたはずだ。
「……もう、今更よ」
チラリと薔薇とケーキの箱を見て、妻が呟く。

もう、駄目なのか。
離婚届の横に転がっていたボールペンを手に取った。
403: ヘタッピ:2015/6/15(月) 00:39:33 ID:ZBJqsNEYbc
>>402さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「バラとケーキに召し使い、昭和の香りがしますね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「30才で結婚したとして40才。言葉の言い回しからするともう少し上に感じますね。あるいは熟年結婚した夫婦だったのでしょうか」

ヘタッピ「……。」

カタリ「俺さんに自覚はあったのでしょうか。原因がわからないままに離婚届けに手を伸ばすのは違和感を覚えますね。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「せっかくの小道具です。バラは散らばるためにあり、ケーキは踏みにじられるためにあるとは思いませんか。」

ヘタッピ「はぁ、いやちょっと、それは……」

カタリ「楽しい気分から一転のどん底へ、その流れを演出するためにはそのくらいのインパクトがないと腑に落ちないものです」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「では、よろしければ、またのご利用をお願い致します。」

ヘタッピ「……」

ヒヨッコ「どうでしたか?」

ヘタッピ「何か違いますね。先輩のまねというなら、あっ先輩……」

カタリ「……」
404: シバ:2015/7/8(水) 23:37:01 ID:G5i1iW8iP2
タイトル:犬「ハッハッ(カナちゃん!)」カナ「何こいつ」


母「カナ〜、おいで!いいもの見せてあげるー」

カナ「なあに〜?おかあさん」

母はカナの前に段ボールを置くと、小学生のカナはしゃがみこんだ。重ねられ少し隙間のあいた段ボール箱からは懐かしい臭いがした。母はカナの笑顔が見れると期待しながら、その段ボール箱を開ける。

犬「ワン!」
(カナちゃん!カナちゃん!こんにちは!)

カナ「何こいつ…」
(こいつ、ちょくせつ脳内に!?)

段ボールの中には、赤毛と白の体毛をもつ、白い優しげな眉まろの可愛らしい柴犬の仔が、カナを見つめていた。

――――――――――――――

犬「わんわんにゃうー」
(カナちゃん、あそぼう!)
カナ「こっちくんな!」

カナは不思議と犬の言葉がわかり、犬も人の言葉がわかるようだった。
シバと名付けられたその子犬は、家にやってきてからカナの後ろをついて歩いた。シバはカナが起きる頃に起き、カナが眠る頃に寝る。カナになついていたにも関わらず、カナは一度もシバに笑いかけることはない。いつもいつも冷たくあしらっていた。

犬「じゃあ近付かなかったら、いい?」
カナ「いや。ちかづくな!しゃべるな!」
犬「うんわかった!カナちゃんの言うとおりにするね」


犬(カナの少し離れた周りをウロウロ)
カナ「…ここからうごかないこと!」

ピッとカナに指差された通り、シバはペットシーツの上に座る。

カナ「じゃわたしエリカちゃん家いくから」
(そういえばおかあさんにシバのお水たのまれてたっけ……)

振り返るとシバは変わらず動かず、寂しそうにこちらを見ている。その様子にカナの胸は波立つ。怒りに任せ、乱暴に扉を開けてカナは家をでた。蝉の声がうるさかった。


405: シバ:2015/7/8(水) 23:37:25 ID:rSw8LPzr8U

カナ「ただいまー」
母「カナ!」
犬(おかえり!カナちゃん!)

日が暮れた頃、カナが家に帰ると、肩を怒らせた母と、まだ成長しきっておらず、真っ直ぐな尻尾をご機嫌に揺らしたシバが玄関前で待っていた。

カナ「なに?おかあさん」
母「……あんた、シバに水あげなかったでしょう」

母の声は少し震えていて、その声を聞いたカナは唇を噛んだ。

母「母さんが早く帰ってきたから良かったけど、この真夏に、閉めきった部屋で水無しで、子犬のシバを放っておくなんて――」

犬「ワンワン!」
(違うんだおかあさん!ボクがカナちゃんにきらわれちゃうようなことしたから!)

今度は母が唇を噛んだ。まるでシバの言葉をわかっているように、母は謝りながらシバを撫でた。


母「シバ、あそこから動かずにこの部屋でずっと待ってたの。」
カナ「……ずっとあそこで?」

ちらりとカナがシバの方を見ると、シバは爛々と目を輝かせて尻尾をふる。それが遊びにさそうポーズだと、カナは知っていた。尻尾をああやってふるのは嬉しいときだと、カナは知っていた。ずっと前から。ずっとずっと前から。


カナ「なんでおかあさんは平気なの!?ユキがかわいそうでしょ!?」

ハスキー犬のユキは、カナと一緒に育ってきた。カナが起きる頃に起き、眠る頃に眠る。ユキがいない日はカナにとって無かった。だが、一年前の夏の日、ユキと散歩していたカナに車が突っ込んできたのだ。カナはユキにリードを引っ張られ直撃することはなかったが、直撃したユキは老いていたこともあり、治療を施しても治ることはなかった。
ずっとユキと一緒にいたのに、いなくなった途端新しい犬を飼ったら……

カナ「お前なんか……お前なんか要らない!!」

シバがくわえていた傷だらけの古い、青いボールが落ちる音でカナは我にかえった。そのボールには見覚えがある。ユキが遊んでいて、無くしてしまったボール。どれだけ探しても見つからなかったボールだ。
カナの脳裏にユキと遊んだ記憶が鮮明に蘇る。子犬の頃からボールで遊んだり、じゃれあったり、散歩したり。

カナ(楽しかった思い出は、消えるわけないのに…わたしシバに……)

犬「カナちゃんの大切なボール、ボク探したんだ…おかあさんからカナちゃんが悲しんでるって聞いて、それで……」

カナはシバの目の前の地面に膝をついた。ゆっくり手を伸ばし、触れた柔らかな赤毛は温かくて。


カナ「ごめんなさい!ごめんなさい!シバ!」

シバ「カナちゃん、くすぐったいよ」


それから青いボールで遊ぶ柴犬と仲の良い女の子はずっと一緒にいられました。おわり。


406: ヘタッピ:2015/7/18(土) 22:25:37 ID:6UGW8OnpRs
>>404-405さん、ご利用ありがとうございます。


ヘタッピ「投稿に気が付かなくて遅れました。すみません。」

カタリ「久しぶりの投稿、ありがとうございます。」

ヘタッピ「動物モノですね。しかも声が聞こえる系です。」

カタリ「なるほど……」

ヘタッピ「先輩……、何か」

カタリ「いえ、ヘタッピ君が分類したようにすでに存在するジャンルなんですね、と思いまして。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「四コマ漫画で連載中のこちらは商業紙に長く連載されています。それだけ、評価される可能性のあるネタと言えます。」

ヘタッピ「はぁ(コンビニでよく見かけるアレですからね)。えーと、先輩的に404さんはどのような評価ですか」


カタリ「評価というと硬いですが、残念な作品に感じます。」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「声が聞こえるという設定が必要のないところですね。あるいはお母さんだけが不思議な力を持っていて、声が分かるように振る舞っている、からの今回の物語の最後に主人公の成長の証として声が聞こえるようになるという展開はいかがでしょうか。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します。」

ヘタッピ「あっ、ヒヨッコさん」

ヒヨッコ「一足、遅かったようですね。出直します」チッ

ヘタッピ「へっ?」(; ̄Д ̄)?ナゼニシタウチ
407: 涙雨:2015/8/19(水) 16:04:31 ID:migeQ6z61M
 じりじりと陽の光が照りつける中、僕は風呂敷包みを一つ抱え、三里先の質へと向かう。
 中身は結婚を翌月に控えた姉さんの振袖。祖母から母、そして姉へと受け継がれたそれは、金に姿を変え、後に嫁入り道具に化ける。
 婚家への持参金を工面させる為とはいえ、忍びない。
 朱色の布地に金色の飾り糸で彩られた蓮の花が咲き、魅せられたのは今は昔。手放すのは惜しい一品だが、背に腹は変えられない。手ぶらで嫁ぐのは先方にあまりにも失礼だ。

「どうせ……はした金になるなら、欲しがっている人に着てもらいたい」
「あら、わたくしが着ましょうか?」

「はい?」

 不意に声をかけられ振り向くと、田舎道には不釣り合いな白無垢の女性が立っていた。
 絹のように美しい黒髪、透き通った白い肌、紅よりも鮮やかで艶やかな唇。どれを取っても浮世離れした美しく、そして妖艶な人がそこにいた。

「どうせ質に持って行っても二束三文。わたくしが着るわ」

「振袖は未婚の女性が着るもの。どう見ても貴女は……」

 二歩、三歩と後ろに下がり、上から下まで眺める。どこをどう贔屓目に見ても、その身に包んでいるものは白無垢にしか見えない。

「平気よ、わたくしは結婚しないもの。これはあくまでも趣味で着ていますの」と胸を張ってきっぱりと言った。
 妙な流れに僕は人知れず頭を抱えた。言葉が通じない相手にどうして切り抜けようというのか……。

「まあ……立ち話もあれですし、移動しましょう。直に雨も降るわ」

「雨?」

 言葉に釣られて空を見上げたものの、相変わらず陽の光は照りつけ、清々しい青が広がっていて雨の気配は感じられない。
 今日も良く晴れそうだ。暑さにはうんざりする。

「涙雨、半刻で止むわ。濡れたくないのなら……ほら早く移動しましょう」

 背中を押され、半ば強引に木の下に移動させられる。道端にポツンと直立していたケヤキ。木陰の岩が、お誂えの椅子になっている。
 直後に青空が涙ぐむ。ポツリポツリと雨が降り始めた。

「狐の嫁入り」

僕の呟きに「何ですのそれは?」と顔をずいっと寄せ、女性は問いかける。仕方ないので説明してやった。

「晴れた日に降る雨のことですよ」

「ふふっ教えていただきありがとうございます。ではこちらを」

 口元に笑みを浮かべ、ずっしりと重みのある小袋を手渡してきた。上質な絹で作られていて、素人の目でも高価なものと分かった。

「これは?」

「貴方が一番欲しい物。お礼は後ほどいただくわ」

 そう言い残すと、くるりと身を翻しどこかへ行ってしまう。あまりに突然の出来事に思考が一瞬吹き飛ぶ。
 見知らぬ方からいただけませんと突き返そうとしたが、一瞬だけ透けて見えたある物に僕は声もなく笑った。

408: 涙雨:2015/8/19(水) 16:05:24 ID:migeQ6z61M

 月明かりが優しく降り注ぐ頃、僕は家を抜け出す。
 昼間の風呂敷包みと、とっておきの物を抱えて。

「あらあれでは足りなかったのかしら?」

「むしろ余りましたよ。一体何のつもりですか『土地神様』」

「ささやかな御祝いですわ。それより『人間』……先程から抱えているそれは?」

 好奇心の固まりとなった土地神様に苦笑いし、僕は風呂敷を差し出す。

「ふふ大事にしますわね。それといくら忙しくとも供物を忘れぬように、半年も姿を見せなくて心配で……嵐を呼ぶところでしたわ」

 満面の笑みで振袖を抱えてはしゃぐ土地神様を横目に、僕は人知れずため息をついた。 退屈しのぎに嵐を呼ばれたらたまらない。これからは忘れずに供物を届けなければ……。
 月明かりが土地神様と僕を照らす。明日も良く晴れそうだ。
409: 理屈:2015/10/14(水) 07:40:12 ID:C5Lai5gE8w
苦しんでいる人がいた。
その人は遠い昔、ある田舎道に倒れていた。
息が出来ないと、声にもならない声でその場にいた人に助けを求めた。

男の子はそれを見ると助けを呼びに全速力で駆け出した。暫くすると男の子は息を切らしながら大勢の大人を連れて戻ってきた。

大人達は倒れている人と自分達との、“色”の違いを指摘した。「他国の者なんて放っておけばいい」

そうして男の子の手を引いて倒れていた違う人をそのままにした。


もう一人、苦しんでいる人がいた。
家なきその人は都心の道路に倒れていた。
息が出来ないと声にもならない声で、周りの人々に助けを求めた。

それに気付いた女の子は先を歩く母親の足を止めた。
母親は振り返ると「二度と目を合わせるんじゃない」と言って女の子の手を引き、足早にその場を離れた。


結局は時代を越えて、苦しんでいた二人は誰にも救われることはなかった。


助けられない“理屈”なんて一生わからなければいいのに。
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