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【初心者】ヘタッピSS道場【歓迎】
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2013/7/1(月) 22:41:24 ID:i9LVyGoa8Y
・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。



2: :2013/7/1(月) 23:37:34 ID:6pYudVvpKM
スレ立てまでの経緯は下のリンクを参照して下さい

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/ryu/1367083126/258-278

まったり進行になるかと思いますが、気軽に参加して貰えればと思います。

3: 名無しさん@読者の声:2013/7/5(金) 01:44:50 ID:n7vHMYwtTQ
スレ建て乙
とりまここでSSを書く上でのテンプレってある?てか作る?
名前欄にはコテか酉を必ず付けておくとか
SSのタイトルの有無とかやお題がある際に何のお題のSSかの明記の有無なんかも決まっててあると個人的にはここでSSを書き込みやすいかなと
4: ヘタッピ7号:2013/7/6(土) 01:04:00 ID:eghon59pTc
タイトル「SS道場夢オチ編」


3号「サンプルを書いてみます」

ヘタッピ「えっ?」

3号「サンプルであって、テンプレートというわけではありません」

ヘタッピ「はぁ」

3号「こんな感じで名前欄にコテを付けて、最初にタイトルを書いて下さい」

ヘタッピ「……。」

3号「繰り返しますが、ただのサンプルです。好きに書いてもらって構いません」

ヘタッピ「えーと、先輩?」

3号「何でしょうか?ヘタッピ君」

ヘタッピ「いや、何が始まったかと」

3号「何と言われましても、ただのサンプルです」

ヘタッピ「はぁ」

3号「動きが無いので、書いてみただけというのは内緒です」

ヘタッピ「そうですか」

3号「ちなみに書きためもありません」

ヘタッピ「それは駄目ですよ」

3号「はい、すみません。レスをまたがる場合は書きためをと願っておきます」

ヘタッピ「願うんですか?」

3号「ええ、お願いです」

ヘタッピ「夢オチって何ですか」

3号「終了です」

fin

5: 名無しさん@読者の声:2013/7/6(土) 01:27:53 ID:bLyVg1RgGw
タイトルは付けなきゃならないの?
6: ヘタッピ7号:2013/7/6(土) 03:02:01 ID:FO1jarqJgA
お題「タイトルは付けなきゃならないの?」

3号「またまたサンプルです」

ヘタッピ「はぁ」

3号「シリーズ化はしませんので安心して下さい」

ヘタッピ「えっ」

3号「そんな話は横に置いておくとしまして」

ヘタッピ「はぁ」

3号「タイトルを付けるのも、付けないのも自由です。」

ヘタッピ「そうですか」

3号「お題については、書く必要があります。書かないとわかりませんから」

ヘタッピ「はぁ」

3号「あえて、最初にお題を書かず、最後にお題を書くのもありです」

ヘタッピ「う〜ん?」

3号「いや、ムリに伏せて書けとは言ってません。何でもありということを言いたかっただけです」

ヘタッピ「はぁ」

3号「他に何か質問は?」

ヘタッピ「これも夢オチですか?」

3号「終了します」

fin
7: 初心者S:2013/7/10(水) 05:59:52 ID:ahgB5F46dU
せ、せっかくだから初心者が書いてやんよ‥ドキドキ
5レスで終わります‥やる気と需要あったらスレ立てして書くかな、ないだろうけど


タイトル:魔王「黒電話……?」





魔王「はてさて……こんなとこに黒電話なんて物があったか?」

魔王「何故我の座席の上なぞに……誰の仕業か」

ジリリリリリンッ ジリリリリリンッ

魔王「!?」

ジリリリリリンッ ジリリリリリンッ

魔王「ウ…ウルサいな……」

ジリリリリリンッ ジリリリリリンッ

魔王「クゥッ…ひ、ひとまずはウルサいし取ってみるとするか……」
8: 初心者S:2013/7/10(水) 06:18:25 ID:j4jLdwdetA
タイトル:魔王「黒電話……?」




ジリリリリリンッ ジリリリガチャッ

魔王「フン…我は魔王だ」

?「………」

魔王「オイ」

?「………」

魔王「…用が無いなら切るぞ」

?「………」

?「もしもし…俺勇者」

魔王「……は?」

勇者「今、王様の目の前に居るの……今からテメェを討ち取りに行くから首を洗って待っててね」

魔王「いや待たんから来るな」

ガチャッ ツーッ ツーッ

魔王「………」

魔王「何だったのだ…」
9: 初心者S:2013/7/10(水) 06:30:26 ID:C6E.n7Fh6I
タイトル:魔王「黒電話……?」



ジリリリリリンッ ジリリリリリンッ

魔王「………」

ジリリリリガチャッ

魔王「…なんだ勇者」

勇者「もしもし…俺勇者」

勇者「今、スライムの目の前に居るの…」

魔王「フム…一面の敵に出くわしたのだな」

勇者「今からコツコツとレベルを上げてテメェんとこに向かって行くから首を洗って待っててね」

魔王「いやだから待たんから来るなと」

ガチャッ ツーッ ツーッ

魔王「……オイ」
10: 初心者S:2013/7/10(水) 06:32:05 ID:yjhXDhTRnI
ジリリリリリンッ ジリリリリリンッ

魔王「………」

ジリガチャッ

魔王「…何回もかけるなウルサい」

勇者「もしもし…俺勇者」

勇者「今、棺桶の中に居るの」

魔王「スライムに負けたのか貴様…弱すぎるにも程があるだろう」

勇者「今から吸血鬼となってテメェんとこまで向かうから首を洗って待っててね」

魔王「そうか…十字架とニンニクを用意して待っててやろう」

勇者「やめてね」

魔王「断る」

ガチャッ ツーッ ツーッ ツーッ
11: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 06:35:22 ID:0CwA3VXqU.
ジリリリリリンッ ジリリリリガチャッ

魔王「今度はなんだ勇者」

?「いいえ、私は勇者ではありません」

魔王「……ん?」

シスター「私はシスター……迷える仔羊を導く者です」

魔王「親羊が何の用だ……いやそれより勇者はどうした?」

シスター「彼の者は……己の使命を違え、邪悪な魔物の体を手にしたことにより神々の怒りに触れてしまい…」

シスター「天罰が下り天へと召されました、アーメン」

魔王「ああ…吸血鬼になったから太陽の光に直に当たってやられたのか……哀れな馬鹿だ」

シスター「あなたにも神々の天罰が下りますことを…アーメン」

魔王「やかましい二度とかけてくるな」

ガチャッ ツーッ ツーッ


―fin―
12: 初心者S:2013/7/10(水) 06:38:48 ID:yjhXDhTRnI
あ‥途中からタイトル付けるのとコテ付けるの忘れてた‥ごめんなさい

初SSだけど面白かったら良いな
では退散ノシ
13: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 07:15:52 ID:n2Vej3mKE.
文盲の私には涙がちょちょぎれんばかりの面白さでした
14: ヘタッピ7号:2013/7/10(水) 21:42:47 ID:oEAKTdSqBo
タイトル「歓迎、初心者S様」


ヘタッピ「実に面白い…」クイッ

3号「モノマネですか。似てないですよ、ヘタッピ君」

ヘタッピ「あ、いえ。道場に来られた方の作品なんですけど、初心者なのに、すごいな〜って」

3号「そうですか、Sさんですか……。」フム

ヘタッピ「何か?」

3号「いや、何でもないです。素晴らしい出来ですね」

ヘタッピ「でしょう?」

3号「出来れば、30レス位の長さでリメイクして頂きたいところです」

ヘタッピ「次回の参加もお待ちしてます」ペコ

3号「感謝致します」スッ

15: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 22:04:58 ID:bLyVg1RgGw
棺桶のなかで勇者が電話してるとこ想像したら笑ったwww。そこだけじゃなくて全体的に面白かったです。

強いて言うなら、最初のレスの魔王が電話取るときに言った「ひとまずはうるさいし取るか」がちょっと不自然に感じたな。
魔王はイライラしてるから、冷静に詳しく説明しなくてもいいと思う。

「クッ……」ガチャ

だけでも十分伝わるし、自分はこっちのほうが魔王のイライラ感を表現できるかなと感じました。
16: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 22:13:38 ID:n2Vej3mKE.
親羊とかいうのは敢えてなのか無知なのか
黒電話が置いてある理由も説明されないので黒電話である必要がない
オチも最低。
17: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 22:32:15 ID:pwWWudCcTI
ウィットに決まってるだろJK
黒電話が味出してんだろ味覚障害
批判のための批判乙
18: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 22:54:30 ID:n2Vej3mKE.
ん?
頭悪そうだね君
19: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 22:57:39 ID:7nsa0fxASs
ウィットと呼ぶのかは疑問だけどさておき
魔王と勇者、吸血鬼の時代ならスマートフォンでも持たせた方が余程シュールだと思うぞ
20: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 22:58:10 ID:JT2H7YbAmk
まとモバの夏
厨房の夏

また今年も批判厨がわいてきたな〜
21: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:00:19 ID:ebTLpdRHNY
黒電話はうるささを演出したかったんでねーの?
22: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:01:28 ID:n2Vej3mKE.
うるささだけなら最初からそこにあった感じでもいいと思うんだよ
23: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:08:24 ID:vFRPYtFYaE
でもいいけどなぜか突然あってもいいじゃん。
そもそもメリーさん的な突然やってきた非日常なんだし。
24: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:13:37 ID:QVLP/Vlg4g
オチは確かに微妙すぎるな
25: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:16:01 ID:n2Vej3mKE.
メリーさんは自分のケータイやら日常的に使うものから、怪奇電話なりメールが来るからこそ怖いんじゃないかなー
突然黒電話があったってのでもいいけど、それなら何らかの理屈で説明がないと説得力が損なわれてしまう
コメディっぽい理屈でもいい
とにかく基本的には事象を謎のまま終結させるのは御法度

>>19のスマホ案は良いな
26: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:20:16 ID:fqcL.KG2s2

固定観念
27: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:23:24 ID:DouY94ru3c
というか、ここは作品に対する批評を批判する場所ではないのですが
28: 狂ったパンダと黄金の風:2013/7/10(水) 23:36:35 ID:kn/CgXgYDg

虹がかかる晴天の空。

砂漠に座って見上げるのは、一頭のパンダ。

さんさんと照らされ、パンダはサボテンをかじる。

砂丘は刻一刻と形を変える。

パンダはそれを見ることもなく、風はいつしか黄土色にそまる。

見えなくなる。

虹も、空も、パンダも。

風が止んだあと。

そこには、何一つ無かった。




狂ったパンダは夢を見る。

幼い頃見た夢を。

ただ一人、それでいい。

綺麗な世界で、サボテンだけわかじり、生きていたい。

しかし、そんなことはかなわない。




パンダは一人、今日も人の中へ出てゆく。

それはそれで美しい、人の砂丘の中へ。

虹かかる空はないけれど

ほろ苦く刺がある、サボテンは共にある。




ああ、いいじゃないか。



パンダは今日も、黄金の風を吹かせるのだ。
29: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:55:18 ID:n2Vej3mKE.
解説よろ
30: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:56:33 ID:gnbnkKGQ4M
文盲乙
31: 名無しさん@読者の声:2013/7/10(水) 23:57:29 ID:n2Vej3mKE.
>>30
はやく解説してくれよ
32: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:05:13 ID:ZfJmKOn5Dk
(謎明かすのが基本とか言うからとんでもないの来ちゃったよ…)
33: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:09:20 ID:n2Vej3mKE.
わかった
これ全部夢か
34: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:14:02 ID:Iq/2yn3AyA
最後は現実っぽい
35: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:17:45 ID:n2Vej3mKE.
狂ったパンダってヤク中のピエロとか?
36: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:19:10 ID:onMP.eW80k
仕事に疲れちゃった人のことじゃないの?
37: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:20:03 ID:JT2H7YbAmk
俺はむしろ疲れたおっさんをイメージした。
38: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:22:54 ID:KyX.ipKrAE
意外と、パンダそのものだったりしてな。
檻を眺める人間が、刻一刻と移り変わってって、そこに黄金の風(金の行き来?)がふく、みたいな。
どっちが狂ってるんだろうという社会風刺とか。
39: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:24:56 ID:uTcs1QImpM
現実逃避したけど食べていけるだけでも幸せだって気付いたとかそんな話だと思った
40: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:30:00 ID:KrRuSBE2FM
理解不能で不気味な人間が一人、人知れず社会に紛れこんでゆくホラーにも読める。
41: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:33:58 ID:fqcL.KG2s2
やっぱり疲れた人で、サボテンというか大切なものを胸にしまいながら、また前を向いて歩き出そうとしてるようにも見えるか。
42: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:44:22 ID:n2Vej3mKE.
衒学的ってやつかもな
43: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 00:58:21 ID:ebTLpdRHNY
>>42
…………。
あのー、意味わかって使ってるならいいんだけど一応言っとくね?

玄学:深遠な学問
衒学:学のあることをひけらかし自慢すること

だからね?
44: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:02:15 ID:n2Vej3mKE.
うん知ってるよ
45: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:04:50 ID:FTnLo92jok
うん知ってるよ(震え声)
46: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:06:48 ID:PLwJoUXEi.
知ってるにしろ自分の解釈の浅薄さをごまかしてる風にしかとれない。
どっちにしろ負け惜しみwwww
47: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:07:49 ID:n2Vej3mKE.
負け惜しみ?
便利な言葉だよね
48: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:11:12 ID:w6NLulOq7Y
"便利な言葉"がこのスレにいっぱい散らばってるよね^^
だれかさんのレス中に^^
49: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:12:42 ID:pnfyXC..Vg
喧嘩スレでやれ鬱陶しい
50: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:13:41 ID:n2Vej3mKE.
そろそろスレチ
便利だね
51: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:14:25 ID:rkkSBv4eLw
結局無理矢理叩きたいだけの浅い厨房じゃん
52: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:15:49 ID:nKOIHCN9hU
厨房
便利だね




だろ?^^
53: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:15:51 ID:z7sgiJ79xM
構うなって言ってるんだよ
54: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:16:49 ID:H8OGoAfzro
喧嘩スレあげときましょうか?

パンダのやつはなんか内容わかんないけど、表現とか面白くて好きだと思ったよ
55: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:20:16 ID:Wmg8W25opI
一つだけいっとくと衒学的ってのはもっと露骨でわかりやすい文章さすんだよ。
56: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:21:51 ID:iNt/iCtm12
衒学的って言葉を使いたかっただけだろ
あんまいじめてやんなよ
57: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:24:07 ID:n2Vej3mKE.
ま、平和に行こうぜ
ムカついたからってそんな叩くなよ
傷ついちまうぜ
おっぱい吸いたいぜ
58: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 01:32:08 ID:7nsa0fxASs
解釈が割れるのは結構だけど、解釈を放棄する人が現れる程の難解さはよろしくないかも
59: 初心者S:2013/7/11(木) 03:22:26 ID:j4jLdwdetA
えーと‥いいかな‥
遅ればせながらこの度はこんな初心者である自分が書いたSSに感想や内容の指摘批評をしてくださりありがとうございます!

人物の感情に沿った台詞回しが出来てなかったですね‥精進致します

親羊は敢えてと思わせてーの、ただの無知←

黒電話は突然そこにあったっていう怪奇です、何故黒電話なのかはメリーさんと言えば黒電話でしょう!という謎概念によって決まりました

オチは‥すみませんこれが自分の限界でしたww
これはちょっと終わらせ方が雑すぎましたよね‥
60: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 09:26:13 ID:hKu8b7xShY
>>59
テンポとか良かったと思うけどな
微細なことを気にするようなもんじゃないと思ってサラッと読み流したわ
ただ短い文章だからこそ台詞の推敲はしっかりしたほうがいい

もしスレ建ったら応援するよ、頑張れ
61: パンダのやつ:2013/7/11(木) 09:51:08 ID:63IcuuJZ06

アドバイスとかありがとうございます!

一つ真ん中にテーマをおきながら、解釈によって様々に読めるSSというものを書こうとしたんですが、その点からはどうだったでしょう?

テーマというのは、「パンダの夢は狂っている。パンダは夢が好き。だけど起きなきゃならない。そしてパンダは今日も、現実の中に夢を見出だす」というものです。

そこから、パンダ、砂漠、サボテン、風、等とは何の比喩なのか、はたまた何が狂ってるのか、狂気とは何か、など解釈をしていって、それぞれに意味を見出だす、みたいな感じです。

自分の中でも、それぞれ複数のものの比喩として、いろんな意味で書いています。

よろしくです。
62: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 10:08:51 ID:CRhCihnfYA
砂漠なのに虹が掛かってるってのはいかにも夢っぽくていいと思った
サボテンって水分多いから、砂漠で遭難した時はありがたい代物なんだよねー
パンダが具体的になにを意味するのかは思いつかなかったわー
社畜とか現代人ならパンダよりしっくり来るのがありそうだし
63: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 10:11:34 ID:e7rQ/sV85Y
>>61
意味深だと思ったけど、なんとなく国語の教科書に載ってそうな感じ
この独特な雰囲気を大事に、もっと励んでもらいたいね
64: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 12:24:23 ID:KOrA5Jm0Xk
>>62
サボテンそうですよね!
パンダは、「子供」をイメージしたところもあります。
一人遊んでる子供も、いつか大人になって人の中へ入ってくけど、入ってみればそこはそこで楽しいな、また、一人一人原風景をもっていて、異質だからそれぞれ狂気と呼べるかもしれないけど、でもそれが連なってきらきらした風が吹くんだな、みたいなのが、もたせた一つの意味です。
ありがとうございます!

>>63
教科書って独特なの多いですよね!
ありがとうございます、こんな感じのは書いたの初めてなので、どうなのかなということで使わせていただきました!
65: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 12:32:42 ID:319jAv0T9Y
>>62
海外から来た=余所者扱いだとか人気者になりたかった気持ちの現れとして考えればそこまで違和感ない気もする
実際こういった解釈も正解の内なのかは作者しか分からんが
66: タイトルなんてない:2013/7/11(木) 19:09:33 ID:KgrLfSUT4w
それは遠い遠い国のこと、そこにはどこか寒々しい色合いの、しかし白い城壁がとても美しいお城があった
暖炉がぬくぬくとその城のたった一室を、そしてそこにいた白髪交じりの裕福そうな男性を暖めていた

「お父さん」

男性が振り向くとその部屋の扉の隣に、絹のような金色の髪と瑠璃のボタンのような瞳をもつ少女が、鮮やかな赤いドレスを纏って立っていた
男性は穏やかに笑みを浮かべては彼女を部屋に招き入れた
二人は暖かな部屋でまどろんだりしながら、時が来ることを待っていた

本好きの男性にはもう、読むべき本がなく
歌好きの少女にもまた、歌うべき歌がない

そうして、まどろみの中、時は来た

白く美しい城壁には赤い炎がよく映えた、赤い美しい衣装には青い瞳がよく映えた


「…なんて過去があった、っていうのはどうかしら?」
「ほぉ…お話を考えるのが好きなのかね」
「えぇ!だってこの…本当の私のこと、忘れられるから」

そういって、病院のベッドの上で金色の髪の少女は笑った
67: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 20:33:19 ID:z7sgiJ79xM
>>66
今の自分を忘れるにしたらもっと明るい話でもよかったんじゃなかろうか。ラストのシーンもより効果的になったはず

文章にも気になる所がある
『寒々しい色合い』と『白い』は片方だけでいい
『笑みを浮かべては〜』の“は”を抜いてしまっていい

今は亡き娘としていた妄想話、とかなら謎に大人びてる文章は違和感無いかな。物語のモデルとなっているとしたら父は恐らく読書好きだったろうしね……
68: 名無しさん@読者の声:2013/7/11(木) 21:49:11 ID:avSNPNYv1U
>>67
アドバイスありがとうございます!
煌びやかなお城の話を!と思っていたら思わず暗い話になってしまい…計画的にオチを考えるように気をつけます
あと、言葉選びはちゃんとします…いらない言葉を減らしてわかりやすい文章を心がけたいと思います
大人びた文章…確かに少女が言ってるにしては変ですね

69: ぷりずん!(仮):2013/7/11(木) 23:14:23 ID:u1NNM8xKe6
※この作品はパロディです。架空の人物・団体・事件などには一切関係ありません。

唯「新入生だよ〜!」
澪「なんかエラい可愛いな」
律「子猫みたいだ」
紬「あらあらまぁまぁ!」
梓「どうも・・・中野梓です」
澪「どうしてここに?」
梓「援交で・・・」
紬「あらあら、澪ちゃんと一緒ね! 私は脱税よ」
律「あたしは親父狩り。 唯はクスリね」
唯「ねぇねぇ!あずにゃんって呼んでいい!?」
梓「うるせえナメんじゃねえぞババア」
唯「^_^」
澪「^_^」

ぼこっぼこっ

梓「すみませんでした・・・」
さわ子「お前たち何をやってるんだ!」
唯「新入りにここのルールを教えてたんスよ^^」
さわ子「ほどほどにしておけよ」カツカツカツ・・・
梓「今の人は?」
律「看守だよ。考えりゃわかんだろクズ」

飽きた
70: ヘタッピ7号:2013/7/12(金) 00:34:09 ID:jRGtGbp4sY
タイトル「歓迎、>>28>>66>>69番さん」


ヘタッピ7号「色んな作品が出てきました」

3号「ありがたいことです」

ヘタッピ7号「パンダのは好きですね。ほんわかします」

3号「イラストがあるともっと良いかもしれません」

ヘタッピ7号「洋館のはどうでしょう」

3号「イメージを膨らませる作品ですね。色が特徴的です」

ヘタッピ7号「少女の髪が金色じゃなかったら、夢の中の少女の髪が際立つような気がしました」

3号「言いますね、ヘタッピ君。そうやって、考えるのは良いことです」

ヘタッピ7号「はぁ」パァ

3号「ただし、それが正解かどうかはわかりません。発見した答えにこだわり過ぎないように気を付けましょう」

ヘタッピ7号「はぁ」ショボン

3号「いえいえ、ただのお願いです」

ヘタッピ7号「……最後のは残念です」

3号「そうですね。続きが出来たときには、またお願いしたいと思います」

ヘタッピ7号「他の参加者の方も次のチャレンジをお願いします」ペコ

71: 69:2013/7/12(金) 00:58:48 ID:MOHzXU5NhI
くぅ〜w疲れましたw
実は囚人コメディ書きたいなーと思ったのがきっかけだったのですが
犯罪者の心理を調べると、メジャーな重犯罪者の思考はわけわかんなくてパロディに走った次第であります

軽犯罪者の雑居房とかなら書けるのかもですが
72: 名無しさん@読者の声:2013/7/12(金) 02:39:29 ID:aGn.MdbvFY
タイトルはけいはん!ですね、わかりません
73: 名無しさん@読者の声:2013/7/12(金) 07:48:11 ID:QSs24VZ7Io
ちょうえき!
74: 名無しさん@読者の声:2013/7/12(金) 15:18:57 ID:RnASmd4TDU

>>66
ゴシックメルヘンの印象を受けました。
パレットのような色づかいがいいと思います。

気になった点として、表現が少し足りないところがあるなと思いました。

寒々しい色合いの白い城壁とありますが、城壁とは城を取り囲む塀のことをさします
城自体の説明として、どのような色なのか、窓はどうなのか、そこからズームアウトした景色は(バラの園や、兵士が巡回している様子など)

>暖炉がぬくぬくとその城のたった一室を、そしてそこにいた白髪交じりの裕福そうな男性を暖めていた

は少し言葉に引っかかりを感じます。
一文に全て込めようとせず、二行、三行と分けて表現するほうが綺麗にまとまります。
また先の背景の中にこの城が寒いことが伝えられていないので、暖炉のくだりに移行しにくい点を感じました。

>絹のような金色の髪

読んでて勘違いをしてしまいます。
絹のようなは多分色ではなく質感を表したいのだと思いますが、これだと絹は金色です。間になめらかな動きをするとかなんなりつけたほうがよかったかも

>二人は暖かな部屋でまどろんだりしながら、時が来ることを待っていた

ここを詳しく書くといいかもしれません。
部屋の内部の状態として、暖炉と男性しかいない状態なので、絨毯がひいてある、絵画が飾ってある、ランプがある、男性は椅子に座ってる等々の表現。
立ちながらまどろむ人はいないので、ソファーかなんかに座ってるんでしょうからそれも。
それと、全て語尾が『た』で終わるので語感が少し悪いです。

あとは少し目が離れすぎていると思う。

がんばって下さい。


75: 名無しさん@読者の声:2013/7/12(金) 15:53:16 ID:DUZ8HQ6f9w
すごいなあ、こんなにやってくれるなら参加してみようかな。

>>66さん
いろいろと言われていますが、文章としては童話のようで読みやすく、また心地よかったです。
しかし、私としては最後のシーンにいくまでが、随分と唐突のように思えました。

「…なんて過去があった、っていうのはどうかしら?」

のあとにセリフを続けるのではなく、少女の描写をいれるのはどうですか?

例えば、「そう、自慢げに笑った少女の頬を柔らかな日差しが照らした。この白い部屋にはいささか眩しすぎて、傍の私は目を細める。」

上のイメージがか「暗い部屋に寒い、夜(?)」だったので、「明るい部屋、昼間」を印象づけるのと、白い部屋で病室をそれとなく示しました。

なんて言ってみましたが、できてる気がしませんねww

要はシーンの切り替えをもう少しわかりやすくしたらどうか、ということです。拙い説明で伝わったかが怪しいですが、どうぞお役に立てていただければと思います。

本筋は面白かったので、いろいろと考えてみてください!


76: 名無しさん@読者の声:2013/7/12(金) 21:16:40 ID:C6QmoG8oLc
てかいまさらながら>>28が明らか初心者じゃない件
77: 名前なんてない:2013/7/13(土) 07:23:06 ID:hKu8b7xShY
>>74
アドバイスありがとうございます!
風景描写、人物描写はどうしても難しくて…ちょっと電子辞書で言葉の意味をしらべてきます…orz

>>75
アドバイスありがとうございます!
なる程、ちゃんと場面変換をわかりやすく…気をつけます
78: 名無しさん@読者の声:2013/7/13(土) 11:42:58 ID:j4jLdwdetA
男「なぁ、俺さっき前世占いにいったんだ」

女「突然だね…何?なんかいい結果だったの?」

男「あぁ、前世が中世貴族…」

女「えー、嘘!貴族とか!」

男「…の奴隷で」

女「あ…だよね、貴族とかあり得ないし…」

男「…まぁ、そんな前世だから現世は幸せになるだろうってさ」

女「へぇ、良かったね…前が不幸だと今は幸せ、かぁ…ふーん」

男「でも、前世の方が良かったかもしれないな…」

女「何で?」

男「女運はその限りにあらず、だとさ」
79: 名無しさん@読者の声:2013/7/13(土) 15:49:39 ID:kXy6UerAGE
男「…まぁ、そんな前世だから現世は幸せになるだろうってさ」

根拠なさすぎワロタwww
まぁ占いってこんなもんか
80: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:15:26 ID:vNPFHEjByQ
タイトル:森の月明かり

ーー
ある夜の事である。
双子が森の道を歩いていた。
その双子はよく似ており、同じデザインの帽子と服を身につけていた。
一目で見分けるのは難しい、そんな橙色の髪と目を持った双子。
どちらも十代と思われる少年で、双子の片方は右手にカンテラを、
双子のもう片方は左手に鞘の抜かれていないナイフを持って獣道を進んでいる。
二人は手と手を硬く繋ぎ、先を急ぐ。

その光景を木の上で黒猫のような少女が眺めていた。
十代半ばに見える少女だった。漆黒の髪と、夜空に浮かぶ月の様な金色の瞳。
その彼女の月が彼らを映している。
カンテラを持つ少年はナイフを持つ少年の手をぐいぐい引きながら進んでいく。
ナイフを持つ少年はそれに抗わず、従っていた。
81: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:25:04 ID:vNPFHEjByQ
ーー
暫く歩いたところでナイフを持った少年が口を開いた。
「兄さん、待って」
どうやらカンテラを持った少年の方が兄だったらしい。
兄と呼ばれた少年が振り向く。
「…どうした?」
「…疲れた」
「……そうか」
二人とも口数は少ない方らしい。また静寂の溢れた森を二人が進んでいく。
木の上にいる猫のような少女は何かを考えているようだった。
そして、何を思いついたのか音を立てないように風で揺らぐ葉の音に紛れて隣の木に飛び移る。
少女は手頃な果実を三つ取り、片腕に抱えてマントで隠し、ひらりと地面に飛び降りた。
双子が音をした方を見る。
そこに立っていたのは一人の少女。
「…お腹。減ってないの」
金色の目は彼らだけを映していた。
82: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:31:31 ID:vNPFHEjByQ
ーー
双子の目も少女だけを映していた。
少女はマントの中を漁る様にして、二つの果実を差し出した。
「…お腹、空いてるなら。食べて」
双子の目が輝いた。口数が少ないとはいえ、まだ幼いのである。
少女は果実を手渡した。
しかし、双子は食べ方が分からないらしく、じっとその果実を見つめている。
少女は何の躊躇いもなくその果実を齧った。
瑞々しい音と共に果実の皮が割れる。
双子もそれを真似して果実を頬張り、満足げな表情を浮かべた。
少女は彼らが食べ終わるまでその光景を見つめていた。
83: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:38:21 ID:vNPFHEjByQ
ふと、少女は双子の片方が持っているナイフに目を移した。
新品のようだ。まだ一度も鞘から抜かれていないのだろう。
少女はそれを見て言った。
「…食べたら、家に帰って。あんたらはこの森にいちゃいけない」
双子は首を傾げた。
少女は黙って二人を見ていた。

風が吹き、少女のマントを微かに揺らす。
「…早く帰って。罪を犯す前に」
双子はそれを聞いて、互いに見つめ合いクスクスと笑い声を零した。
「…何がおかしいの」
84: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:43:23 ID:vNPFHEjByQ
弟がナイフを鞘から抜き、無邪気な笑みを浮かべながら言った。
「じゃあ罪を犯せばこの森にいられるんだね?」
少女が固まり、また強い風が吹いた。

ーー

「行こう。兄さん」
「そうだね」
双子はまた歩き出した。
双子の片方は夜道を明るく照らすカンテラを持って、
そしてもう片方は…
鞘から抜かれた血の滴るナイフを持って。

ーfinー
85: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:52:53 ID:vNPFHEjByQ
…スレ多すぎたでしょうか…(・・;)
とりあえず少ない文章力で頑張ってみました。
…お目汚し失礼しました…。
86: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 23:02:45 ID:rUK.6PXZGI
タイトル:いらっしゃいませ>>78番様>>80-85番様


ヘタッピ7号「ご利用ありがとうございます」

3号「感謝いたします」

3号「今回の作品はどうでしたか?」

ヘタッピ7号「最初の作品は、サラッと読める小話でしょうか。女の子がこの後にどうしたかが気になります」

3号「(殴るか、すねるか、来世で会いましょうとなるか……ですかね)」

ヘタッピ7号「先輩?」

3号「いえ、何でもありません。次の作品はどうでしたか?」

ヘタッピ7号「色の描写があるのに、なんでしょう、モノトーンのギザギザの線で書かれた人物や背景が目に浮かびました。最後の血だけは赤色ですが……」

3号「独特なイメージを感じる文章ということでしょうか」

ヘタッピ7号「そうですね……。あと「―」の代わりに「ー」を使うところにもこだわりを感じました」

3号「んー、それはどうでしょうか。ま、些細なことではありますが」

ヘタッピ7号「はぁ」

3号「では、よろしければ次の作品の投稿をお願い致します」

ヘタッピ7号「よろしくお願いします」

87: iPhoneにはスペースなんて概念はありません:2013/7/17(水) 12:09:43 ID:34PpKlBlvU


白い部屋は城だった。

小さな高い窓から差し込む明かりが、白い壁に反射してがらんどうの部屋の中にきらめきを落とす。その輝きから外れた隅に、テディベアを抱えて彼女が座っていた。

長い黒髪に、大きな瞳。まろやかな白い頬が、その双方を引き立てる。白いブラウスと長いスカートを身に纏う彼女は、まさしくお姫様。スラリとした足は、だらしなく床に投げ出されている。

クマを抱きしめた彼女は愛らしく笑った。


扉が開き、初老の女が顔をのぞかせる。老女は怯えた様子で、部屋の中には入ってこようとはしない。床に直に座り、絵本を広げる彼女を見て、悲しそうに眉をしかめた。

「ゆみちゃん、お部屋で遊ぶばかりじゃなくてお外に行きましょう? 先生もゆみちゃんに会えるの、待ってるのよ」

かけられた声に、彼女はぐっと黙り込んだ。自身を守るようにテディベアを引き寄せる。老女と、視線を合わそうともしない。

「ねぇ、ゆみちゃん。お部屋にずーっといたら、病気になっちゃうわ。一緒にお外に行きましょう?」

彼女は首を振る。かたくななその態度に、老女はほとほと困り果てた。

ここは彼女だけの城だ。絵本と大好きなテディベア。彼女を傷つけるものは何もない。優しい、砂糖細工で作られた、完璧な城。

「ゆみちゃん……」

彼女の様子に、老女はくしゃりと顔を歪めた。泣き出しそうなその表情を、俯いて隠す。しかし彼女はそれにも構わず、一人、楽しそうに絵本をめくった。

「いつまでそうしているつもりなのよ……」

恨めしそうに呟かれた言葉を拾って、彼女が視線をあげる。無垢な黒い瞳で老女を映し、赤い唇を歪めて言った。

「おばあちゃんなんて嫌い。くまちゃんがいれば、私はいいもん。早く出てって、お外なんていかない、行かないから」

老女は眉根を寄せた。頑固な彼女に何か言う様子はない。わずかな失望をその頬に載せて、ただきらめくだけのその城を閉ざした。

老女が出て行った部屋は元通り、白々と美しい。自分だけに見える幻想の世界に閉じこもったまま、彼女は満足げにクマに笑いかけた。

88: タイトルは城で。:2013/7/17(水) 12:10:34 ID:34PpKlBlvU

部屋から出てきた老女の肩を、夫らしき男が抱きしめる。堪えられず泣き出した彼女に寄り添い、そっと奥のソファーへと誘った。

リビングではカウンセラーが彼らを待っている。座った老女を優しくなだめ、カウンセラーはそっと閉ざされた扉を振り返った。中からは何も聞こえてこない。

「誰があの子をあんな風にしてしまったの……」

「落ち着いてください。娘さんの快復には、長い時間が必要なのです。そう、思い詰めずに、どうか見守ってあげてください」

「でも、私のこと、おばあちゃんだなんて……」

カウンセラーが震える老女の背を撫ぜる。声を漏らして泣き出した彼女の手を、夫が握りしめた。

「先生、娘は、よくなるのでしょうか。その、社会復帰などは……?」

カウンセラーは非情にも首を振った。焦るな、と彼に告げる。

「お父さん、よく聞いてください。娘さんはいま、28歳ではありません。5歳かそこらの女の子なのです。まず彼女を28歳の女の人に戻さなければなりません。そこから、社会復帰を考えましょう」

諭すような言葉に彼はただ俯くばかりだった。何が娘をそこまで追い詰めたのか。仕事か、それとも人間関係か。気づけなかった自分を、彼はギリギリと責め続ける。

実年齢よりはるかに年老いた夫婦を見て、カウンセラーはそっと憂いを吐き出した。

「ゆっくり、ゆっくりやって行きましょう。焦るのは娘さんにもあなたたち両親にもよくありません」

うなだれた彼らに、そんな慰めは意味をなさないのか。唇をかみしめたカウンセラーは、静かに扉をかえりみた。


高い窓から光が差し込む。少女が視線を注ぐ、絵本の世界よりもずっと脆い砂糖細工の城。

彼女にとって、その白い部屋は確かに城だった。



改行は適当です。何かアドバイスもらえたら嬉しいです!!
89: 名無しさん@読者の声:2013/7/17(水) 14:23:42 ID:j/a35I/5oQ
森の月明かり描いた奴です。お邪魔します。
>>87-88さん。
個人的に好きな世界観です。
最後のどんでん返し(?)みたいなのが特に。
彼女は大人になりたくなくてああなってしまったんでしょうね。
夢の世界の中で浸る事を何よりも愛した結果というか…読んでいてとにかく面白かったです。
…長文失礼しました。
90: 87-88:2013/7/17(水) 17:44:32 ID:H8OGoAfzro
>>89
ありがとうございます!!好きな世界観といってくれて嬉しいですヾ(*゚∀゚*)ノ
どんでん返しとあるところから、ちゃんとできてたようでよかったです。

何か、良くないところとかはありませんかね??ぜひ参考にさせていただきたいので、意見指摘等々お願いします!
91: 80-85:2013/7/17(水) 18:01:09 ID:Ydlvpcpyi2
>>87-88さん。
そうですね…
あえていうならば砂糖細工というのが比喩なのか本当なのか本当なのか分からない所でしょうか。恐らく比喩でしょうが…。
比喩ならば砂糖細工の様なと付ければよりいいかと思います。
部屋が城というのは最後まで読めば変な感じが消えるので大丈夫ですが、初めだけ読むと少し解りづらいですかね。
ところで私の作品はどうでしたか?
特に感想が無いのなら答えなくても構いませんが。
92: 87-88:2013/7/17(水) 18:29:30 ID:H8OGoAfzro
>>91
なるほど、確かに砂糖細工のくだり比喩としてわかりづらいかもしれませんね、気を付けます。
あ、そうですね。城についても少し表現というか、自分の分かっているところを出せていないように見えますね。ありがとうございます!

私の感想となると、ややうるさいことになってしまうかと思って自重したのですが……。細かいところに突っ込みすぎるかもしれませんが、必要ないと思われたら気にしないでください。
まず、ダークファンタジー?という感じで、雰囲気が面白かったです。個人的には親切にしてくれた少女を殺しちゃうのかー、と悲しく思いましたけれども、そういう歪さが狙いなんでしょうか。
気になったのは表現のところですかね。

その光景を木の上で黒猫のような少女が眺めていた。
十代半ばに見える少女だった。漆黒の髪と、夜空に浮かぶ月の様な金色の瞳。
その彼女の月が彼らを映している。

という、描写ですが、一番下のその彼女の月が〜というところは、すごいなぁと思いました。私には考えもつかないような綺麗な描写だと。

しかしながら、やや少女の描写が長いような気がします。十代半ば、とありますが、これは書く必要があるのでしょうか。
また、髪と瞳の部分。瞳は後ほど描かれる部分があるので、先に夜空に浮かぶ〜と書く必要はない気がします。
それから、瞳を月に喩えていますが、月の色で金色は大丈夫でしょうか。月の色はどちらかというと、白っぽい黄色に近いように思われます(あくまでも私の意見)。黒猫の黄色ならば、もっと濃い黄色のイメージなので、ここで月を使うとややずれてしまうかと思いました。

長々とすいません。
93: 80-85:2013/7/17(水) 18:40:24 ID:Ydlvpcpyi2
>>87-88さん。
意見ありがとうございます!参考になりました。
少女の描写はやっぱり多かったですか…w
気をつけてみますね。
あと物語をよく読み取ってくれていて嬉しいです!
歪みのあるダークなストーリーを目指していたので伝わっていてよかったと思いました。
確かに年齢設定関係ありませんね…。
金の太陽銀の月とありますから銀の方が良かったかもしれません。
いずれにしても貴重な意見をありがとうございました!
94: 名無しさん@読者の声:2013/7/17(水) 21:37:30 ID:yj/J.FSqUM
亀ですが
>>80
おとぎ話のような印象を受けました。
文も綺麗で小説として全然通用すると思います。
無機質な森に対しての無機質な登場人物がより不気味さを演出していますね。
いっそ全てモノクロであってもよかったかもしれません。

そうすると、最後のナイフの赤が映えると思います。

森の無機質な呼吸を表現出来ればいいと思います。
静寂な…の一言で済ますのは少し勿体無いので、この閉鎖的な空間に三人の体温しかないことを書いてみるとか


95: 名無しさん@読者の声:2013/7/17(水) 21:58:43 ID:2/l31g7N4w
>>87
最初のキャッチフレーズが印象的でした。
城とは何なのかのテーマから外れず沿っていて大変完成していると思います。

砂糖細工の城というのは自分に甘い空間の比喩には最適だ感じました。
最初に砂糖細工というフレーズが出て私は?となりましたが、最後の落ちでああそういうことかとはっとさせられました。
この落ちは話の途中で疑問点が出たからこそ映えるものだと思うので、私は好きです。
ただ角砂糖のほうが表現がもっとわかりやすいかもしれませんね。

>気づけなかった自分を、彼はギリギリと責め続ける。

ここだけ何なのか首をひねりました。
ちょっと変えたほうがいいかもしれません。



96: 80-85:2013/7/17(水) 22:12:16 ID:Ydlvpcpyi2
>>94さん
褒めて下さり嬉しいです!
対比というのも大事ですよね。
もう少し頑張って腕と表現力を上げてみようと思います!
アドバイスありがとうございました!
97: 87-88:2013/7/17(水) 23:28:20 ID:H8OGoAfzro
>>95
丁寧にありがとうございます!
角砂糖ですか……、確かにその方が甘いという印象が強まりますね……、参考にさせていただきます!
確かに、今みてみるとちょっと意味がわかりませんね。
娘の苦しみに気づけなかった自分を、彼はギリギリと責め続ける。
にかえるとわかりやすいでしょうか。
どうも自分だけで見ていくと、言葉足らずになりがちですね(´・∀・`)
アドバイスありがとうございました!
98: 名無しさん@読者の声:2013/7/24(水) 23:06:54 ID:.QyK6LPu7I
あげ
99: 名無しさん@読者の声:2013/7/26(金) 23:39:50 ID:ozCa/pK7d.
タイトル「あげ」

4号「揚げ焼売を大量に食べたんよ」

ヘタッピ7号「閑古鳥ですね……」

4号「したら、お腹がギュルギュルなってさ」

ヘタッピ7号「最近は忙しくて、道場にも来れなくて……」

4号「次の瞬間、ボワンって衝撃が走ったと思ったら」

ヘタッピ7号「>>87-88さんは新規の方でしょうか、ご利用ありがとうございます」

4号「やっちゃったね」

ヘタッピ7号「何をですかっ」ピキ

4号「おや、7号、久しぶりだぬ」

ヘタッピ7号「すみません、ご無沙汰してまして……、でなくて、ボワンと何をしたんですか?」

4号「へ」

ヘタッピ7号「へ?」

4号「へへへw」

ヘタッピ7号「……わかりました。了解です」……ハァ

4号「で」
ヘタッピ7号「で、と言いますと?」

4号「何で来たのかな〜、と」

ヘタッピ7号「あげるためですよ」

4号「ふ〜ん」ニヤニヤ

ヘタッピ7号「何ですか?」

4号「別に」

ヘタッピ7号「……こんなノリですみませんが、ご利用をお願い致します」

4号「もっとヘタッピな人がいいな」

ヘタッピ7号「間口は広くしているつもりです。今まで書こうなんて思ったことの無い人も、是非、参加をお願い致します」

4号「よろしこ〜」
ヘタッピ7号「やめて下さい」
100: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 02:50:40 ID:u1jjyr.pZU
−某所時系駅。

所謂タイムマシンの道の駅である。

視た感じだと集光樹脂色をした惑星に似た形をしている建物のよう。
大きさもそれ相応。

此処には様々な時間軸の者達が浮かんでたり止まっていたりしている。

時間軸の者と言っても人間達だけでは無い。

我々人類が写真や絵などで見てきた知的生命体、空想的生命体等も居る。

しかし彼ら達は姿形、遺伝等を変える技術を持っているので殆どが我々が想像している物とは異なっている。



おかしい点、駄目な点、アドバイス等をお願いします。



101: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 03:46:19 ID:F5hn5LUhss
その道の駅がパラレルワールドを含む全ての時間の流れの合流点的なものってこと?
とりあえず空想的生命体だの遺伝子云々で外見がどうのってのは蛇足じゃないかな
好きに散りばめておいて全然まとめる気もない印象
102: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 05:37:19 ID:55lgx6Qskk
彼ら達…って、「彼等は皆」か「彼たちは」のどっちかでいいと思います。

集光樹脂色をした惑星に似た形をしている建物のよう。
これは、無色透明の球体のことでしょうか?
道の駅の外観を表現するなら、「建物のよう。」というくくりかたは、ちょっと混乱します。
〜に似た形をした建物である。と言い切った方が良いかと。
大きさに関してもそれ相応って曖昧過ぎて、想像が難しい。
それこそ何か、何処かの国の名前を挙げてみるとか、よく使われる「東京ドーム何個分」なんて表現の仕方もありますよ。

103: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 12:47:00 ID:onMP.eW80k
タイムマシンの道の駅、という説明はパッとしない。後の描写が現れるまでモヤモヤが残る。
そもそも貴方が考えた建物は本当に道の駅だろうか?初っ端の文には駅としか書かれておらず、そちらの方がタイムマシンというイメージをより良く表せる

惑星の大きさをしている物に対し『視た感じ』だとか、『建物のよう』という言葉を使うためにスケールが狭く感じてくる。
更に第3者が人類を名乗るため、全体を見渡すような口振りに違和感を感じ始める

後は一般人が知らないような言葉を避けること。集光樹脂色を理解する人なんて限られてる



蛇足だけどストーリー性の無い作品は、描写力が無ければどうしようもなく酷評を受ける。危ない橋なので避けた方がいいかも
104: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 12:55:11 ID:.KuTOr62VU
>>101
>>102
>>103
アドバイス有り難う御座います。

105: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 13:04:21 ID:CMya09m4HQ

彼女は本を読んでいた。少しカビが生えているがまぁまぁ読める、そんな感じの本だ。

内容は余り読めないがなんとなく理解出来た。
そんな感じの彼女だ。

彼女自身は、そういった物に対して自己嫌悪を感じるが、今は悟っているようだ。

誰しもそうだが何でも完全に悟と言うのは怖い物でなかなか悟ることは難しい物である。

しかし彼女の今現在、彼女らの生活自体がそうさせているのかも知れない。

何度も繰り返される日常連鎖というのは長いほど非常に身体が慣れて離れなくなる物でこう言ったのはなり得る。

彼女は何回かページを飛ばし
「はぁ・・・」
と呟き本を閉じ何度か手の甲でまだ残っていた埃を払った。

そして古びたプラスチック製品の鞄の中に入れると同時に彼女は立ち上がり霧掛かった道を駆け出した。



時刻は我々の世界で言う為らば黄昏時に近い時のようである。

建物が並ぶ隙間からは眩しい程の射光が暗い道に間隔を空けて蜂蜜色の長い長方形を画く。

彼女は其れを見て歩みを少し止めていたが又駆け出したようだ。

彼女が息を切らしながら着いたのは高い建物に挟まれながらも何処か懐かしき面影を残している小屋だった。

小屋の見た目は錆色をしており1970年代を思い出す隠れ喫茶のようだった。

最も特徴的なのは入り口などは無くただ一つの窓らしき部分だけという質素な作りである。

我々の世界では規則上造れないそんな造りの小屋であった。

「之を御願いします。」

彼女が本を鞄から取り出し窓口に背伸びしながら投げた。

「・・・っん?」

窓口から声が聴こえる。
若い男性らしい声だった。

其の男性はだるそうに窓の外を見渡した。


念入りに作ってみました。
おかしい点、駄目な点、アドバイス等をお願いします。

106: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 15:36:20 ID:YgNCPK1/MU

>>105
苦言を呈するようですが全体的に拙い印象を受けます。
書き上げた後で一度音読をしてみて下さい。
序盤では読むや彼女が何度も出てきてくどく感じます。

特殊な読み方をする漢字は雰囲気がでますが、読みづらいと感じさせてしまいます。
馴れるまでは使用を控えたほうがいいかも。

>何度も繰り返される日常連鎖というのは長いほど非常に身体が慣れて離れなくなる物でこう言ったのはなり得る。

こちらで首をひねりました。
表現したいことを詰め込もうとせずに、順序よく説明してください。


ただ表現はグッドです!
私個人としてはまだ色々表現してもらいたいものもありますが、情景はとても良く出来ています!
がんばって下さい。


107: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 18:18:12 ID:qKUbcrY6vg
半分ぐらいで読むのが苦痛になった
センスないんだね
108: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 18:33:38 ID:.KuTOr62VU
>>106
>>107
指摘有り難う御座います。

109: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 18:51:22 ID:55lgx6Qskk
そんな感じの本
そんな感じの彼女

表現としては、いまいちですかね…
本に関しては「長年、誰にも読まれてこなかったであろう古書」と言う感じで本の特徴を出してあげると良いかと。

彼女に関しては、初めから「彼女」と表記するのではなく、一旦
「とある少女が…」と入れた方が無難です
「彼女」はそのあとを継ぐための表現だと思うので。

内容はあまり読めないが
ここ、「文字が掠れて」もしくは「所々虫に喰われて」と前置きしないと、え?ってなります。

あとに続く、そんな感じの彼女だ、という文章は削除して
次の文章を繋げた方が良い感じです。

110: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 19:05:00 ID:JQxke9980w
読点がほとんどないから理解しづらい
111: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 19:07:52 ID:7nsa0fxASs
念入りに作った割に誤変換がある。とにかく漢字にしておこうという意思があちこちから見られる

導入部が丸々、何を伝えようとしているか分からず、全体に目を通してもただ本を返しに行くというストーリーにしか見えない。何を伝えたいのかもっと考えるべき

我々の世界とは恐らく現実のことだと思うのだが、ファンタジーで現実との対比など普通は行わない。没入感を阻害するものでしかないので止めるべき
対比を行いながら1970年代などと言う所に違和感を覚えなかったのだろうか?
112: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 19:09:40 ID:55lgx6Qskk
何度も繰り返される…の文章
ここは、「何度も繰り返される日常の連鎖。」で切って、「そのの期間が長いほど、それは身体に染み着いて離れなくなるものだ。」 それから「これは誰もが陥いってしまうことである。」
と結ぶと、何となく伝わりませんか?

そして古びたプラスチック…の文章
ここはもう、「本=それ」と置き換えて「それを古びたプラスチック製の鞄に」と書くとテンポが良くなると思います。
あ、これの前の「はぁ…」と呟き…の文章
あれはため息だと思うので、呟くという表現はちょっと違うかなと思いました。
113: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 19:14:21 ID:.KuTOr62VU
>>109
>>110
>>111
アドバイス、指摘有り難う御座います。

114: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 19:15:31 ID:u0RmN0tBw2
>>112
指摘有り難う御座います。
115: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 19:40:56 ID:55lgx6Qskk
1970年代…の文章
ここは、「ノスタルジックな」で伝わると思われます。

建物の描写
最も特徴的なんだから、「出入口と呼べる様なドアは一切なく」
「壁に申し訳程度に小さな窓が一つあるだけの…」と言う感じにすると、何処から入るの?という奇妙さが増すと思います。
このあとまた、そんな造りの…って表現がありますが、これ要らないと思われます。

彼女のせりふ「之を御願いします」→「これをお願いします」とした方が自然です。

最後の男性の描写
「窓口から声が聴こえた。」「まだ年若い男性のようだ。」
原文ままでもいいかも知れません、が、そうするなら
若い男性らしい声だった。→「若い、男性らしい声だった。」と文章に「、」を入れることをおすすめします。

「、」は有りすぎても、無さすぎても読みにくいので、気を付けて見てください。
頑張ってください!!

116: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 21:58:20 ID:H8OGoAfzro
>>105
正直、読みづらいなぁと思いました。文章が、というより世界があなたの中だけで完結していて、ほかの人を寄せ付けないからだと思います。

あなたが分かっている前提や見えている世界を私たちは知りません。もう少し、私たちとあなたの頭の中の世界を共有できるような段取りをしてくれたらな、と思います。
特にファンタジーやSFを書く際は舞台が私たちの常識のない世界であるのですから、それはなおさら気を付けなければなりません。

しかしながら、そうかといって最初にずらずらと説明を並べるのはよくありません。小出しで世界観を作っていく、会話の中でそういったものを取り入れていくなど方法は様々です。
本を読むなり書きまくるなり、自分で自分の作品にあった方法を探してみてください。

また、もう一つ気になったのは、もしやご自分の中でも世界観があいまいなのではないか、ということです。キャラがしっかりと完成していれば、自然と魅力が出ます。世界観がきちんと形作られていれば、文章が読みづらくとも読ませる力があります。文章うんぬん以前に設定の際に、もうちょっと作りこんでみてはどうでしょうか。

ぐちゃぐちゃと厳しいことを、しかも随分と上からの口調ですいませんでした。参考にしていただけたらな、と思います。
117: ◆WvT6/DavYk:2013/7/28(日) 11:20:05 ID:lXOjmQQ3KM
「きみはね、必要悪なんだよ。」

「俺様が、ひつようあく?」

濃紺の触覚を二本垂らし、彼はこちらを一瞥した。
その瞳には迷いと、悲哀が混同している。

「きみがいなければ、この世界は成り立たないんだ。わかるかな・・・?あるいみ、きみはストッパーなのかもしれないね。もしきみがいなくなれば、さらに凶悪な悪者が出現するかもしれない。この世界はきみがいることで、へいわなんだ。」

「だけど俺様はアイツをたおさなきゃだめなんだぞ・・・?」

「そんなに悩まなくて良いんだよ。」

「俺様だって・・・痛いのはイヤなんだ。」

「分かってるよ。」


自身の破壊行為がその世界の住人に何をもたらすか、彼は知っている。その上でそれが平和と繋がると言われているのだから、困惑を隠しきれないのも仕方がないだろう。

「きみだって、ヒーローなんだ。」



彼は夢を見る。誰からも必要とされ、沢山の支持を受け、誰でも必ず笑顔にする存在に一度はなりたいと。

しかし無理なのだ、濃紺の体に紫色の手足
ギザギザの歯で笑っても、子供たちは泣いてしまう。

存在が、悪。媒体は、黴菌。
嫌われる為に、産まれてきたのか?


「なぁにバイキンマン、ひっどい顔してるわねぇ〜。」

橙色の体に一本の触覚。彼女も自分と同じ必要悪。
はっと我に帰り、先程までのやり取りを心にしまう。


「なんでもないのだ!今日こそアンパンマンを倒すのだ!」

「私、お腹すいたぁ〜。」


必要ならばと、スパナを握る。
今日も忙しい一日になりそうだ。
118: ◆WvT6/DavYk:2013/7/28(日) 11:21:23 ID:lXOjmQQ3KM
くせで下げてしまった!
宜しければ評価・アドバイスお願いします。
119: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 17:12:50 ID:BXOEs0F01M
失笑
120: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 17:40:28 ID:uhLV7f8ylM
>>117
いいですね。
分かりやすくて自分にとってはすごく好みな作風でした。
文章も内容も特に問題は見当たらなかったです。
あくまで私的な目線ですが素晴らしいなと素直に思いました。
121: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 18:11:01 ID:55lgx6Qskk
最後のバイキンマンの台詞が、バカボンパパっぽく変換されてしまいましたw
そこだけ何か残念でした

全体の印象は、上手だなぁ、という感じです
違和感なく読めましたし、最初の場面、バイキンマンが誰と話しているのか普通に気になってますww
もし続きがあって、この謎?が明かされるなら読んでみたいと思いました
122: ◆WvT6/DavYk:2013/7/28(日) 18:22:22 ID:Qp.VISI7rY
>>119
失笑!大歓迎!ご褒美です!ピャアアア

>>120
メロメロパンチをうけたような・・・!
ありがとうございます(´;ω;`)すすすすす素晴らしいなんて勿体ない・・・。こんな感じでダークヒーローを主人公にしたいなって思ってます!うっす!

>>121
バイキンマン大好きなんですけど、ふと文章にするとあれ?こんなしゃべり方だっけってなるんですよね(´・ω・`)

「なんでもない!今日こそアンパンマンを倒してやるっ!」でも良かったかな・・・orz

ご指摘とありがたい御言葉ありがとうございます!
ダークヒーローものは必ずかきたいので、アンパンマンで構想ねれたら投下しますね!
123: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 18:25:45 ID:9BIQDw9dhM
誰かが長々と話をしてるけど、結局ばいきんまんに困惑を呼ぶだけに終わってる
解決も開き直りもしないのなら、ただのモヤモヤする話としか言えない
124: ◆WvT6/DavYk:2013/7/28(日) 18:28:53 ID:Qp.VISI7rY
>>123
ここで完結ってわけで書いたのではないので、確かにこのままだとバイキンマンどうすんの?ってなりますね。とりあえず、文体、話の構成、言葉の使い方を見ていただけたらと思います!ありがとうございました。
125: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 18:33:53 ID:2xLjMQ/ntY
文章自体は洗練されていて読みやすく、何の問題もないと思います。見習いたいくらいです、うらやましい。
内容は面白かったですが、同時にありきたりでもあるな、と思いました。
もうちょっと何かひねりがあるといいのかなぁとも思いましたが、バイキンマンとなるとオリジナル性をぶち込むのは難しいですかね。
割合早い段階で展開と落ちに想像がついてしまうので、どんでん返しがあればもっと面白くなるかもしれません
アンパンマン話を楽しみにしてます!!!
126: ◆WvT6/DavYk:2013/7/28(日) 18:42:23 ID:Qp.VISI7rY
こんなに沢山のアドバイスありがとうございます(´;ω;`)

>>125
深みであり捻りですね。確かに誰もが主題にしやすいんですよね・・・そこにどうやってオリジナリティーをいれるか・・・。
どんでん返しがつくれるよう、大好きなバイキンマンを動かしてみせます!こうご期待!ありがとうございました!
127: 123:2013/7/28(日) 18:56:42 ID:319jAv0T9Y
外見等に対する描写がほとんど無いので、いっそのこと一人称にしてしまった方がいいかと。第三者が人の内面を一から十まで説明してしまうのはおかしい
128: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 21:00:14 ID:YQvv5qAhiQ
>>115
>>116
指摘有り難う御座います。
129: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 04:27:14 ID:YQvv5qAhiQ

「今日さまとめ記事みててww・・・・・でさww・・・マジ○○wwwww氏ねww・・・」

(いきなりだがこの話し掛けている友人なのだが、なんと公然の場で堂々とこれを話しているのだ。
しかも声量が大きい。
勿論今すぐこの場を逃げ去りたいし、注意したい。
まぁそんな事したら後々面倒なのでしないが一刻も早く終わる様にするのが今の最もすべき事だろう。
さてどうやったら自然な終わり方になるだろか。
さて
「あ、用事思い出した。〜」
と切り出そうか。
いやいや、これは安いノベル小説みたいな台詞だ。
却下。
「ちょっとコンビニ行ってくる!」
これは何か突然過ぎて引くな。じゃあ・・・)

「・・・で、これどう思うwwwww?ww」

(なんと振られたぞ。まぁ予想はしていたが。しかしこれは
「そうだね(便乗)」
とでも言えば良いのだろうか。いや言ったらこの言葉の由来をこんな話をしているから知っているだろう。きっとそしたら気まずい雰囲気になるだろう。
此処は取り敢えず・・・)

「まったくそうだと思うよ」カバンモチスタンドアップ

(まぁ自然な行動だと僕は思うよ)


おかしい部分、アドバイス指摘御願いします。


130: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 07:05:14 ID:6EGhPcb14w
・・・は…(三点リーダー)と書く(小説を書く上でのルール。守ることを推奨)
>いきなりだが〜友人なんだが
だが が連続していると文章として変なので工夫して避ける
ノベル小説って小説小説って言ってるようなもの
「そうだね(便乗)」以降のモノローグが理解不能。
カバンモチスタンドアップは個人的にどうかと思う
あと、全体的にモノローグが長めだからいっそ()を外して地の文一人称で進行したらいいんじゃないかと思う

1レス分だと表面的な問題の指摘しか出来ないけど、ぱっと見ただけでかなり気になる部分が見受けられる
慣れるまでは書くにあたって十二分に推敲するようにしたらいいと思うよ
131: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 12:18:22 ID:319jAv0T9Y
後々面倒という考えを友人に対して起こすのだろうか?
主人公があまりにも気を使いすぎているし、友人という関係には見えない

『これどう思う?』という質問に『そうだと思う』と返すのは全く自然じゃない
長ったらしくあれこれ考えた末に発言しているし、かなり不自然な返答になっている
132: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 18:44:57 ID:55lgx6Qskk
>>129
出だし、「いきなりだが、今僕に〜友人は、」とした方が不自然さがなくなると思います

後々面倒ってのは何となく解りますが、「そんなことをすれば、後で今より恥ずかしい目に遭わされるのは目に見えてるので行動には移さないでいる。」
「今やるべき事は、一刻も早くこの話題を終わらせることだ。」
「友人をなるべく不愉快にさせず、自然に会話を終わらせるには…」で文章を切って、シュミレーション会話は『』←この二重鍵かっこを使うとややこしくないですよ

あと、これは安いノベル小説みたいな台詞だ。→これではライトノベルの台詞みたいだ。と書くか、三文小説の台詞みたいだ。と書いた方が自問自答してる感じが出ると思います

いや、言ったら…の文章
意味は解りますが、たぶん言葉の順番の問題かと…
「いや、ここで肯定してしまえば、この話題の由来を知っていると思われてしまう。そうしたらきっと、気まずい…なるだろう。」

最後の「まったくそうだと思うよ」は、受け応えとして不自然さが目立ちます
結局肯定していますし、鞄を持って立ち上がった後は?走り去るなら、今までの自問自答は全部無意味になってしまいます

それが狙いでしょうか…もしそうなら、一番最後の独白は
「結局いつもこうなるんだよな」として、そのあと友人に「どうしたの?」って訊かれて、「や、別に…」で再び座らせると、いくら考えても言いたいことを実際には言えない、情けない僕を演出出来るんじゃないかな、と思いました

無難に話題を終わらせたい時は、たぶん皆そうだと思いますが、急に話題を変えてしまうのが一番だと思いますw
言葉の順番に気を付けて、そのあと僕と友人がどうしたのか
一文付け加えたらオチにもなって良さそうです

頑張ってください!

133: 名無しさん@読者の声:2013/7/30(火) 13:34:08 ID:HJK63TEcA.
彼を好きだと言ったわたしの口は驚くほどなめらかに動いて、声を紡いだ。
どうやら彼は自分のことだと思っていなかったようで少し間を置いて立ち止まって振り返る。
寒い冬のある日のことだった。

「え、えっと、ありがとう…」

しどろもどろになりながらわたしを真っ直ぐ見、へらりと笑ってみせた。
ああ、わたしはこの笑い方が好きだった。憧れて恋い焦がれてやまなかった。
彼に恋人がいようといまいとそれさえもどうでもいいくらい胸が苦しくて仕方がなかった。
今、その顔が目の前にあって、わたしに向けられている。
その事実がとても嬉しい。

その続きを言うつもりはなかった。
ただただ彼に向けて言ってしまいたかっただけ。
わたしと彼は今から赤の他人になる。

これから先があればいいと願うのも、滑稽だと思った。
だから、

わたしは

「ところできみ、誰だい?」

彼を遠くから見守るだけ。
全部知ってるから。




とかいうストーカー的ななにかを書いてみたわけなんですが、感想を聞かせてください。
人様の前で文章を作るというのは初めてなものでアドバイス等いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
134: 名無しさん@読者の声:2013/7/30(火) 18:06:58 ID:55lgx6Qskk
出だし「好きです」から始めた方が流れがでると思います
それから一番最初の文章→彼にそう告げた私の口は、驚くほど滑らかに言葉を紡いだ。

気付かない彼の描写→それが自分に向けられたものだと気付かなかったのか、彼は、一瞬で私の前を通りすぎる。
いつもこうだ。
私の気持ちを知っていて、知らない振りをする。

聞こえなかったのなら仕方ない、そう思って彼を見送った。
枯れ葉さえない銀杏の並木道。どんどん遠ざかって見えなくなるはずの彼が、少し間を置いて立ち止まりこちらを振り返る。
それだけで、真冬の冷たい空気がほんのり暖かく感じられた。

「あ、えっと…ありがとう…?」

私と視線が合った瞬間、しどろもどろになりながらそう言って、彼はへらりと笑って見せた。
ああ、私はこの笑いかたが堪らなく好きだ。初めて彼と会った時にも見せてくれた、この胸が苦しくて仕方がなくなるくらい、大好きな笑顔。
それが今、私に向けられている。私だけに。

少し欲が出そうになったけれど、あれ以上は言葉で言わなくても、わかってくれている。
この時は、ただ、彼に言ってしまいたかった。
*私と彼は今から赤の他人になる*←この文章の意図が解りません
私がどんなに彼を好きなのか。言葉にして伝えたかった。

じっと私を見つめながら、彼は困惑したように言う。

「ところで…君は、誰?」

冷たく透き通る空気に、白い軌跡を確認して、私はその場を去った。
ああ、またそうなのね。やっぱり、面と向かって言われるのは恥ずかしかったのかしら。
照れ屋な彼らしい。


彼女は口元に薄く笑みを浮かべながらぶつぶつと呟き、銀杏並木を足早に過ぎていった。

「…なんだ、あれ」

彼女の後ろ姿に不気味なものを感じて身震いし、彼は踵を返して再び歩きだした。
それは彼女が彼を見かけてから、8回目の冬のことだった。

――――――――――――――――――――――――――――
文章勝手に使ってアレンジしてしまい、すみません(´・ω・`)
全体的に、ストーカーって言うより片想いの女の子の告白って感じがしました

ストーカーの不気味さをだすなら、どんだけの期間彼を追い続けていたのか、あと彼目線を入れて書いた方が良いような…
あと、ストーカーはこれから先の関係を望むことを滑稽だとは思わないはずです
寧ろ、こんなに愛しているんだよっていう執着を書かないと
ストーカーっぽくならないと思います

参考にならないかも知れませんが、お役に立てれば幸いです
長々と失礼しました
135: 133:2013/7/30(火) 20:12:18 ID:XACZh80GK2
>>134
わ、ありがとうございます!
わたしの文章っていろいろ説明文が足りないんだなあと思いました。

うぐ、実はわたし、ストーカーさんを書くつもりなくてただの恋の話を書きたかったのです。
当てられてしまいました。

「赤の他人」というのは、初めて面と向かって話して初めて「認識」してもらったわけで、なんといいましょう…。
きっと彼からすると些細な出来事で明日になったら忘れられてるんだろうな、みたいな。
軽く言えば自己完結しただけの言い回しですね(゚Д゚)
すみませんでした。

精進していきたいです!
136: 名無しさん@読者の声:2013/8/19(月) 11:42:13 ID:dhCH7l/VrE
ここもあんまり使われなくなったね、みんな飽きたのか
137: ヘタッピ7号:2013/9/2(月) 23:08:09 ID:ILaNM.hhQ6
タイトル「保守&モロ」


2号「便乗…アゲ」

ヘタッピ7号「うわっ」

2号「ドシタ、7号」

ヘタッピ7号「いえ、何も」ドキドキ…

(足音も立てずに、背後を取るからビックリしたんですが…)

2号「何カ…言イタゲダナ、7号」

ヘタッピ7号「あっ…言いたいことといえば、謝罪です」

2号「謝罪?」

ヘタッピ7号「長らく道場を留守にしましてすみませんでした」

2号「……。」

ヘタッピ7号「色々な方にご利用いただいのに御礼も出来ず、すいません」

2号「……。」

ヘタッピ7号「次からはなるべく時間を作って小まめな更新を心がけたいと……」

モロ「黙れ小僧!お前にこのスレの過疎を救えるか!?」

ヘタッピ7号「分からない…。でも共に生きることはできる!」

モロ「フハハハ!どうやって生きるのだ?このスレを1人で埋めると言うのか?」

ヘタッピ7号「違う!それでは荒らしを増やすだけだ!」

モロ「小僧、もうお前にできる事は何もない。お前はじきにスレに食い殺される身だ。夜明けと共にここを立ち去れ。」

4号「何やってんの」

ヘタッピ7号「あいや……、あはは」

4号「まー、謝っときな」

ヘタッピ7号「こんな感じですみません。良かったら、良かったらですが、またのご利用をお願いします」

2号「ガウ」

138: 名無しさん@読者の声:2013/9/3(火) 04:25:29 ID:up06uUkPrY
目の前に道が二つあった。
一つは右に、一つは左に。

「どうして、道が別れちゃってるんだろう」

お祖母さんのお家に行かなきゃいけないのに。
朝焼いたばかりのパンとお祖母さん好みの赤ワイン。
元気になってくれるように、お土産を渡さなきゃいけないのに。

お土産の入ったバスケットを握る手がじんわりと汗ばんでいる。
少女はお気に入りのスカートでそれを拭った。

『お祖母さんのお見舞いに行ってちょうだい』
『焼きたてのパンに赤ワインを持って』
『道は真っ直ぐだから、寄り道せずに行きなさい』

『寄り道すると、オオカミに襲われるからね』

ねぇ、お母さん、おかしいの
私言い付けどおり真っ直ぐに来たのよ
でも、おかしいの、お母さん
私言い付けどおり真っ直ぐに来たのに

ほら、あそこに、オオカミがいるの

――――――――――

素直な赤ずきんの少女は気づきませんでした。
そもそも初めから、進むべき道を間違えていたことに。

【素直でマヌケな赤ずきんの少女】

139: ヘタッピ7号:2013/9/4(水) 00:41:55 ID:knoFeQV75s
タイトル「早速のご利用、ありがとうございます」


ヘタッピ7号「>>138さんありがとうございます」

2号「ガウガウ」

ヘタッピ7号「」ハッ

ヘタッピ7号「(2号さんが笑っている)」

2号「ドシタ、7号。鳩が盗んだバイクで走り出したような顔をして」

ヘタッピ7号「何ですか、それは。いや、その例えは変ですよ」

2号「グワハハ、気にするでないわ。」

ヘタッピ7号「しかし……、上手い人が多いですね」

2号「確カニ」

4号「上手い人も好きです。でも下手な人ももっと好きです」

ヘタッピ7号「……来ましたね。」

4号「突っ込みが無いだと……、くそう、出直してくる」ドタタタ…

ヘタッピ7号「……」

3号「すでに上手い人は沢山、書いていただきたいものです」

ヘタッピ7号「あ…、お久しぶりです」

3号「当然、時間に限りはありますし、他にやりたいこともあるでしょう、しかし…(ry」

ヘタッピ7号「すいません、文字数が……」

3号「ではまとめを、ヘタッピ君」

ヘタッピ7号「あ…と…、出来る範囲で皆さん頑張っていきましょう」

2号「ワフ」
 
140: 138:2013/9/5(木) 00:57:51 ID:A4tM/9jF82
すみません>>138を書いたものです。

アドバイスを頂きたかったので書き込ませて頂いたのですが
簡潔に書きすぎたので住人の方の気分を害してしまったかも知れませんでしたね…
申し訳ございません

重ねてクレクレをして申し訳ないのですが
私の文章はどうでしょうか?
あまりこういった文を書く機会がないので不安な気持ちです
読みにくい、意味不明、言葉足らずな点はないか
指摘して頂けるとありがたいです

>>139
こちらこそ、どうもありがとうございます
141: 名無しさん@読者の声:2013/9/5(木) 20:48:06 ID:YWRL02R6Og
>>140

いや、不快になってないべさ
意見聞きたいっていってくれたら書き込みしやすかったかな

最初意味がわからなかったけど後半の文で理解出来たしそういう書き方なんだなって思った。
142: 名無しさん@読者の声:2013/9/5(木) 22:40:31 ID:FLun4.wYJA
>>138
頭の二行は省いてもいいんじゃ?

バスケットを握った手を拭うのは不可能。あとこの行だけ三人称になってる。

お祖母さんが病気なのを知っていて、好みのワインまで知っているのに家までの道のりを知らないのは違和感がある。
143: 138:2013/9/6(金) 00:53:19 ID:RFYFd3kk86
レスありがとうございます

>>141
こちらの気にしすぎだったようでお恥ずかしいです

ラストで納得して頂きたいSSだったので意志が伝わって良かったです

>>142
立ち往生しているのを表したかったのですが
ご指摘どおり上手く表せずいらない子になってしっていますね…

汗を拭う描写ですが、あぁ…確かに…なんかおかしいですね
緊張して手に握らせたかっただけなので、握った手をほどいた描写を着けるか
「じんわりと汗ばんだ手のひらが握りこんだバスケットを湿らせた」
とかにすれば良かったです

ここだけ、三人称になっちゃったのも
確かに、唐突だし、ラストの三人称にインパクトが無くなって反省点です

ご指摘を受けて気付く事ばかりです

赤ずきんのバカ度については…
うーん…何処かでバカだと示唆出来る文を挟めればよかったんでしょうか?


お二方レス本当にありがとうございます
144: 1/3:2013/9/7(土) 23:14:46 ID:HWt.i/IoXo
『おとうさん ありがとう』
珈琲の香りが漂う我が家のリビング。
僕は飲み干したカップにそのまま手をかけ、息子からの手紙を見つめていた。
つい最近5才を迎えた息子が、一生懸命に書いてく れた手紙。 大きさや色、バランス、向きすらも違う文字たち。
"ちゃからもの"である動物シールをたくさん貼ってくれている。
「それね、幼稚園から帰ってきてから着替えもせず に1人で書いてたのよ、あの子。シールなんてお友 達の手紙にも使わないのに、ベタベタ貼っちゃって !」
風呂上がりの妻が僕の頭に顎を乗せて、クックッと 笑う。
振動で頭が痛い。
さりげなく妻の顎をそっと掴み、優しく肩に誘導する。
「それでね、私には隠すのよ?見せてってお願いし ても見せてくれなかったのよー?」
肩のツボを顎でゴリゴリと刺激しながら、息子の様子を報告してくれる妻。
痛い。
「絶対"お"は反対になるねぇ。」
妻の顔は穏やかだ。
美しい母の顔。
多分僕は無表情だろう。
頭の中では、花畑でスキップしながら息子をジャイ アントスイングしているのだか。
いや、ジャイアントスイングはダメだ、高い高いにしよう。
待て待て肩車の方が...と眉間にシワが寄ったところで、妻はふふっと微笑み、頬にキスをしてくれた。

「おい、おっさん。」
唐突に目の前が白くなった。
薄く目を開けると、懐中電灯の光ごしに見える、男たちの姿。
顔は見えない。
手には金属バットが握られている。
いつの間にか僕は地面に寝かされ、元寝床は燃やされていた。
なるほど、夢で痛みを感じたのはこの為か。
幸せな痛み。
目を瞑り、肩を撫でた。
心はまだ花畑でスキップしている。
しかしそこに息子の姿は無い。
僕は独りだ。
頭の中で、鈍い音が響いた。
145: 名無しさん@読者の声:2013/9/7(土) 23:20:07 ID:2244WXDvuI
「...おーい」「おーい、大丈夫かよー」
右頬をペチペチと叩かれ、僕は目を開けた。
視界を支配する青い空。
暖かな陽射しが差し込み、爽やかな風を感じる。
僕はそれらを堪能し、また目を瞑りそうになる。
すると、また右頬を叩かれた。
今度は少し強めに。
「痛...くない。」
「せっかく起こしてやってんのに寝んなよ!」
見ると僕の腹の上に、中学生位の学ランを着た少年 がブスッとした顔をして跨がっていた。
見覚えのない子だ。
退いてと手を払うと、少年は更にむくれた顔になり、ドスンっと腹の上に座り直した。
「うぐっ...退いてって。ほら。」
半ば強引に少年を退かし、辺りを見回すと、そこは息子が通った小学校の花壇の中だった。
サルビア、マリーゴールド、パンジーと彩り良く咲 いている。
6年生の夏休みに当番だからと一緒に水やりに来た が、こんなに花が咲いているのは初めて見た。
「すごく綺麗な花壇だったんだな、ここ。」
「あったり前だろー!俺が世話してんだもん。」
少年はむくれた顔はどこへやら、誇らしげに両手を 広げ、笑顔で僕を見上げてきた。
「1人で?学校の花壇だろう。」
そこまで言って、僕はようやく気づいた。
人気が全くない。 校舎やグラウンドはおろか、学校外の車道にも車一 台通っていない。
そうか、夢なんだな。
少年は花壇への水やりを始めていた。
この子は誰だろう。
何だか他人ではないような、懐かしいような、不思 議な子だった。
水やりが終わると、今度は草むしりを始めた。
少年はとても楽しそうだ。
僕も隣に並んで、草をむしる。
「君はずっと花壇の世話をしてるのか。」
「そうだよ。」
「一日中?」
「一日と言われれば、そうかな。まぁずっと。」
草を追って、離れていく少年と僕。
しばらくして、花壇を一周した。
少年の額にはうっすら汗が浮かんでいた。
そういう僕は腰から下が痺れて立てそうにない。
頭の中では呻きながら、無表情で目の前にあるマリ ーゴールドを見つめていた。
少年がむしった草を集めに行く。
痺れが治まってから立ち上がると、不意に背中が引 っ張られる感覚があった。
いつの間にか少年が正面に立ち、花壇の中から手を 振っている。
「おじさん、ありがとう。」
少年の顔は穏やかだ。
徐々に視界が暗くなっていく中で、僕は確かに聞いた。
「俺はね、  なんだよ。」
146: 3/3前レス入れ忘れです:2013/9/7(土) 23:23:00 ID:pJBvYJFsYQ

「...朝か。」
朝日が目に染みる。
痛みで身体を捻るのがやっとだ。
湿った地面にはタバコの吸い殻、元寝床の残骸、ス ニーカーの足跡が少々。
一撃で気を失ったおかげで、早々に退散したようだ った。
しかし、こんな姿を道行く人に見せるわけにはいか ない。
早く移動しようと、立ち上がった時だった。
上着の破れた縫い目から、ひらりと一枚の紙。
5才だった息子からの手紙だ。
記憶よりも黄ばみ、色はかなり薄くなっているが、かろうじて読めた。
そして手紙の裏には、久しぶりに見る妻の書いた文字があった。
『御守り代わりに。私も息子も見守っています。あなた、ありがとう。』
全身から力が抜けた。
妻も息子も、ずっと側にいてくれたのか。
僕だけ置いていかれたんじゃなかったのか。
嬉しい。
嬉しくて、僕は笑っていた。
頭の中は花畑だ。
家族3人手を繋いで、スキップしている。
悲しみなんて、どこにもなかった
147: 144-146:2013/9/7(土) 23:28:52 ID:2rqCGcrvDA
お暇な時に読んで頂ければと思います!
読みにくくて申し訳ないです(´`)
148: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 05:51:59 ID:zJXI2qAkt.
>>144-146さん。
読み解く能力が私に足りないからかもしれないけど、どういう物語なのかがわからない。
ほのぼのなのか、それとも悲しいのか。
母と息子は既に死んでいるのかな?それで独りということ?
ごめんなさい。解説お願いします。m(__)m
149: カタリノ3号:2013/9/8(日) 11:21:32 ID:Dok1Zx9EkI
>>144-146

元寝床の残骸……。

主人公はホームレスの設定でしょうか。

早々に引き上げた割に主人公の上着が破れていたのは、襲われる前からボロになっていたとも考えられます。

花壇の少年は謎ですね。素直に考えれば、主人公の息子となります。

ただ、小学校6年に花壇に一緒に来たとの描写があります。

少なくとも小学6年生までの顔を知っているのに、中学生の息子の顔がわからないのは不自然です。

あるいは、やはり息子ではあったものの、中学生になった息子の顔を見ていないことからの想像による姿だったということかもしれません。

主人公は何らかの理由で一家離散となり、7年以上前の古い上着を着ていたところ、ホームレス狩りにあったと読めます。

一家離散の理由が死別ではなく、離婚によるものと考えますと、主人公がより惨めで悲しい存在と感じますね。

ヘタッピ7号「7年前とはどこから?」

小学校6年生といえば十二歳。手紙が五歳であることからの計算です。

ヘタッピ7号「離婚の方がみじめというのは…」

つまりは、息子と一緒に妻も出て行ったことになります。

その後、一度も息子に会うことすら許されないということは、余程の理由があったのでしょう。なのに未だに、その二人に心を縛られている。哀れですね。

ヘタッピ7号「いや、それは先輩の読みが……、あっと、時間です」

では、駄文ですみませんでした。

またのご利用をお願い致します。
150: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 12:04:44 ID:X2Al0Gcs0U
妻子と死に別れ、人生転落した男の話…かな?
途中で出てくる中学生くらいの男の子は、死神かなぁと思いました

男が叩き起こされたのに、痛くないって言ってたのでw


飲み干したカップにそのまま→飲み干したカップを手にしたまま、息子の…と続けると、スムーズに文章を読ませる事が出来るかも

何回も読んでいると、何となく解ってくるお話の造りになっ
てるような気がします
最後の文章はどっちなんだろう?
男はおかしくなってアッチ側に逝ってしまったのか、それとも
一人じゃないと希望を見出だして人生を這い上がって行くのか…

不思議な読後感の作品でした
151: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 12:14:30 ID:Fnib/fE2vo
>>148.>>147
ほのぼのでもあり、悲しくもあり、感動的な物語でもあるんじゃないか?
あくまで俺の解釈だけど、主人公は、妻と息子と生き別れて独りになって、今はホームレス。
生き別れになる前の家族の回想から、主人公が街のゴロツキに寝床を襲撃されている現在に移り変わる。頭を殴られたショックで見た夢に、中学生になった息子が出てくるけど、主人公は気付かない。
夢が覚めて、たまたま出てきたあの手紙。妻からのメッセージは、もともと書かれていたものじゃなくて、今、天国に居る妻からのメッセージ。それを読んだ主人公は感動し『僕は独りじゃ無かったんだ』と希望を感じた。

よく分からないのは、一レス目の
>多分僕は無表情だろう。
ってとこかな。何で無表情なんだろうか。

いいと思ったのは
>「絶対"お"は反対になるねぇ。」
ってところらへん。子供らしいところを引き出してるし、それを喜ぶ妻も微笑ましいな。

スラスラ読めて、そこまで重くなくて、そのうえ面白くて。あなたの文章とストーリーの構成のしかたすごい好きです。回想からの現実ってところとか。これからも続けていって欲しいです。
152: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 12:16:38 ID:OLZjesI6zY
>>148
特に決定的な文章がないので、意味不明でしたね(´`)スミマセン
哀しい話ではないですが、妻子はこの世にはいません。
夢の中の少年が最後に言う「俺はね、」の空白には"お"が入る予定でした。
息子からの手紙に書いてある文字を擬人化して、妻子の思い出を振り返りつつ、男が前向きになるお話しを考えていました。
夢の中で少年が男を起こす時に叩くのが右頬なのも、右利きの息子が書いた"お"が反対→左利きだからです。
意見をお聞きしたくて短編にしようと、はしょりにはしょったので、ただの男が夢見てホームレス狩りにあっただけになってしまいました笑



153: 144-146:2013/9/8(日) 12:41:03 ID:w/XGYWJAdY
>>152は私です(´`;)

>>148-151
ご意見ありがとうございます!
皆様の解釈、それぞれで楽しい!

男が息子の手紙を見る時やマリーゴールドを見つめる時に無表情なのは、美しい妻や花のような存在にはなれないと根っこから思っているからです。
対比のつもりでした笑

文章のアドバイスやまさかのお褒めの言葉を頂き、嬉しかったです!

154: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 14:26:23 ID:YI4Ohr6Wkg
悲しい話ではない、ってかなり無理があるような。父が現実逃避して終わったように見えるんだけども。

ホームレス狩りにあわせるのでは、過去との対比の効果が薄く感じた。もっと適切な場面があると思う。

相手の顔が見えないのに金属バットに目が行く、そして金属バットと言い切ってしまうのはおかしい。

人もまだ居ないような早朝に対し『朝日が目に染みる』だけでは説明不足。時間帯を示唆する描写を入れるべき。
155: 144-146:2013/9/8(日) 15:33:57 ID:ttfpWUlLao
>>154
現実逃避に見えるのは、ホームレス狩りに合うまでの男の経緯、心情が書かれてないからかなと。
ホームレス狩りにしたのは手っ取り早く気を失わせたかった為ですが、幸せな夢からの色褪せた現実を際立たせるには、もっと孤独感を演出した方がメリハリつきますね。
状況の説明不足は反省です、はしょりすぎました。
全体的に読む側に求めすぎた文章になってしまいました(´`;)
アドバイスありがとうございます!


156: 154:2013/9/8(日) 19:03:14 ID:0upXzhnKNA
>>155
夢や思考に浸るばかりで現実的なことを一切考えていないために、脳内が狂ってしまってる印象を受けたんです。
希望が本人で完結してて、読者としてはモヤモヤが残るかなと。
157: 144-146:2013/9/8(日) 21:41:07 ID:tt2JYn6Iv6
>>156
読者置いてけぼり感はありますね(´`;)
一人称で書くと、どうにも本人の思考が面だってしまいます。
例えば男の友人など、現実で男を知る登場人物と会話させて、読者に分かるように男の思考を書いていくと違うかも...と思いました。
前向きになった脳内狂ってる男なんて、ホラーにも出来そうですww

158: 154:2013/9/8(日) 22:20:11 ID:4RsWUvg75I
何かこっちの書いた文章もおかしいや。
私の批判は心半分に留めた方がいいです。
159: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 23:22:45 ID:u2Nk3ofDyw
>>144-146
話の全体的な雰囲気がなんだか掴めていていいなぁ、うらやましい限り。家族っていうものの温かさが手紙とか小物から伝わってくるし、すごく話の感じはいいなぁと思います。
前の人にも言われていたけれど、全体的になんとなく情景描写不足。せっかく一人称で視点が定まっていてやりやすいと思うので、もう少しなにかあればよかったかと。
あとは、話の長さと内容があっていないと思います。場面の切り替えが四回あるわりには、長さがないのでなんとなく慌ただしい印象を受けました。
160: 名無しさん@読者の声:2013/9/8(日) 23:50:54 ID:mf.4iqie..
>>158
いやいや、かなり参考になりました!
ありがとうございます(´`*)

>>159
長さが内容と合っていないというのは納得です!
頭の中で長編級の物語を無理やり短くした為か、ダイジェスト感が半端ないですね。
雰囲気はそのままに、肉付けしていきたいと思います。
アドバイスありがとうございます!

161: ヘタッピ7号:2013/9/21(土) 20:16:39 ID:v0aL05BaoM
タイトル「後の祭り」

2号「……」ペタペタ

4号「……よしっ」

ヘタッピ7号「後の祭り?」

4号「やるだけやってみようかと」

ヘタッピ7号「つまり、祭りに便乗してミニ祭りを開いてみるという話ですか。」

4号「フニ、良くわかったの、7号」

ヘタッピ7号「即興の書きためなしの1レス勝負。三連休の最終日にはベスト3を独断と偏見で決められたらいいな……、とまで書いてありますが」

4号「批評も感想も自由。今回はなんと書き直しもありだぬ。」

ヘタッピ7号「自分のをですか」

4号「他人のもありだぬ」

ヘタッピ7号「カオスですね」

4号「それが狙いだぬ。祭りは踊らないと損だぬ」

ヘタッピ7号「いつから始めるんですか」

4号「今、張ったじゃん」

ヘタッピ7号「では、今から三連休の最終日の夜9時までという感じでですか」

4号「そうだぬ。投票は無いぬ。批評の内容からベストを決めるでありんす、誰かが」

ヘタッピ7号「ハァ……。わかりました」

ヘタッピ7号「……では、良ければですが、三連休の隙間にでも参加して貰えたらと思います」

2号「がうがう」パタパタ

4号「よろしこ〜」
162: ヘタッピ7号:2013/9/23(月) 21:04:44 ID:gpy982pSDI
タイトル「後の祭り(2)」


4号「駄目だったー」ダメダッターダメダッター

4号「ちくしょーっ」チクショーチクショーチクショー

4号「残念だー」ザンネンダーザンネンダー

2号「……キューン」ペロペロ

4号「……りがとうな2号」

ヘタッピ7号「今回は残念でした」

4号「うむ」

ヘタッピ7号「ですが宣伝もせず、期間中の書き込みも自分でしないのでは当然の結果ではないでしょうか?」

4号「ウム。……無理やり感を出したくなかったのだが、サボりっちゃ、サボりだった。済まん」

ヘタッピ7号「次回は頑張りましょう」

4号「ウム」

3号「これが本当の後の祭り……」

4号「」

163: 名無しさん@読者の声:2013/9/23(月) 22:49:32 ID:X7CyVYaboA
そもそも初心者が少ないんじゃないかな
164: 名無しさん@読者の声:2013/9/23(月) 23:06:03 ID:0c0bASzjYA
ここって初心者しか使っちゃ駄目だったっけ?
165: ヘタッピ7号:2013/9/24(火) 00:02:59 ID:/iX8C.a/eo
初心者限定ではないです。

かといって誰でもありにすると批評スレや、小説書きスレと役割が被ります。

元々の目的としては書き手を増やすための足掛かりと考えてスレを立てています。

初心者の人、もしくは初心に戻って書きたい人用という感じで利用して貰えたらと思います。

といって矛盾するかもですが、投稿したい人を拒むつもりはありません。

あるいは、お手本として書いて貰えるならありがたいです。

166: タイトル「恩返し」 1/2:2013/9/24(火) 17:45:11 ID:QZSIrPWF8I
皆さんは槍が降るという言葉を聞いた事があるだろうか

それはあくまであり得ない事であって、へそで茶を沸かすも同じ部類に当てはまると言えるだろう

このように物理的に無理な事、あり得ないことを例えて言う時によく使われる言葉である

「親方ー!!空から女の子がー!!」は最早論外。間違っても名前はおろか、disってすらいけない、そんな事になれば消され…なんだお前らやめ…

とまあ、こんな風に下らない事をだらだらと考えながら俺は目の前の現状を再確認する

ここはアパートで、ここは俺の部屋で、俺は独り暮らしで、何故か部屋に女の子がちょこんと正座している

あり得ない。自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴の俺にはこんな女の子。しかもえらく可愛い子の知り合いなんているはずもない

そして何故か先ほどからその女の子は俺に対して尊敬とか期待とかそんな前向きな気持ちを色々ミックスしたキラキラした瞳を見せている。見ないでくれよ…頼むから
167: タイトル「恩返し」2/2:2013/9/24(火) 17:58:17 ID:jf5pflkBvU
「・・・というわけなんです」

ようやく落ち着いた俺は女の子からの話を聞いてまた混乱するはめになった

女の子曰く、女の子は俺が三日前に助けた猫で、その時の恩返しに嫁になりに来たという

そんなジ○リじゃあるまいし…と思っていたが、その日の事を言われ、尻尾と耳を見せられたら信じざるを得なかった

「やっぱり…嫌、ですよね?猫のお嫁さんとか…」

シュンと項垂れる女の子を慌てて俺は慰める
君みたいな可愛い子はこちらからお願いしたいくらいだと

「えへへ…よかった…それじゃあ、よろしくお願いしますね」

女の子は柔らかな笑みを浮かべてまたお辞儀をした

それにつられるように俺もお辞儀を返す

助けた猫が恩返しに嫁にくる

明日は槍が降るなと俺は心中で呟いた
168: ヘタッピ7号:2013/9/25(水) 00:07:49 ID:2uAbP80ZgY
めでたい♪
めでたい♪

ヘタッピ7号「>>166-167さん、ご利用ありがとうございます」

めでたい♪
めでたい♪

3号「勝手ながら、お手本としての投稿と推察されます。ありがとうございます」

めでたい♪
めでたい♪

ヘタッピ7号「……4号先輩、本棚の上で踊るのは止めてください。危ないです。扇子をかざした意味の無いポージングも止めてください。色んな意味で危険です」

めでたい♪
めでたい♪

ヘタッピ7号「……すいません。このまま道場も閉鎖かと思っていたところなので、やたら喜んでいる人がいまして」

3号「猫は良いですね。ただ、その後にホラーな展開が待ってそうで怖いです」

ヘタッピ7号「いえいえ、幸せな展開ですよね」

めでたい♪
めでたい♪

ヘタッピ7号「毎度毎度、駄文ですみませんが、またのご利用をお願いします」

3号「過去の作品についても感想を随時、募集中です。よろしくお願い致します」

めでたい♪
めでたい♪
169: 名無しさん@読者の声:2013/10/26(土) 20:30:16 ID:kEhF7ff0j6
タイトル「保守」


3号「4号が旅に出るそうです」

ヘタッピ7号「はぁ……」

3号「全ての責任は自分にあると」

ヘタッピ7号「……」

3号「2号も一緒に出て行ったようです。」

ヘタッピ7号「寂しくなりますね」

3号「人が去るのは自然の流れです。しかしまた、新しく人が来ることもあるでしょう」

ヘタッピ7号「……待ちます。また戻って来てくれると」

3号「そうですね。寒くなって来ました。部屋に戻りましょう」

ヘタッピ7号「はい」
170: ヘタッピ:2013/12/14(土) 18:28:09 ID:G4av9fXPkY
ワン「保守とは何か」

ヘタッピ「保つために守ること」

ワン「何を保ち、守るというのか」

ヘタッピ「このスレで過去に書かれた作成を」

ワン「それだけか」

ヘタッピ「未来に書かれるかもしれない作品を」

ワン「他のスレでも出来ようぞ」

ヘタッピ「かもしれません」

ワン「諦めるというか」

ヘタッピ「諦めてはいません」

ワン「本当か」

ヘタッピ「不安はあります。ですが、可能性はあります」

ワン「何の可能性があるというのか」

ヘタッピ「今はわかりません」

ワン「何時、わかるというか」

ヘタッピ「近い将来に」

ワン「ならば、今一度、保守ろう」

ヘタッピ「ありがとうございます」

ワン「だが、次はない」

ヘタッピ「わかってます」

ワン「二言は無いな」

ヘタッピ「次は自分でけじめを付けます」

ワン「わかった。その覚悟よし」

ワン「……」

保守

171: おはなし。1:2013/12/14(土) 18:52:39 ID:AuuToUuhIc
神社の屋根の上。
常人では決して登れないような場所で、ゆったりと座る二人の人影。
「ねぇ、せっちゃん。カミサマって何の意味があるとおもう?」
黄金色の髪を揺らしながら少年が呟く。
頭には、どこの祭りで貰ったのだか分からない狐の面を着けていた。
「…ニンゲンが勝手に縋るための存在じゃないのか?」
雪のように白い髪をした少年がその髪を煌めかせ、それに応える。
「せっちゃんはそう思ってるんだ?」
「俺らの存在価値なんてそんなもんだろう」
さして興味もなさそうに黄金色の髪の少年が相槌を打った。
「稲荷、お前は?」
「うん?」
どうやら黄金色の髪の少年は稲荷、と言うらしい。
「お前はどう思う」

稲荷は考えるように瞼を伏せ、ゆっくりと開けた。
「…ニンゲンに干渉出来ない、カワイソウな生き物」
銀髪の少年は何を応えるでもなく、その言葉の続きを待つかのように首を傾けた。
172: おはなし。2:2013/12/14(土) 19:30:59 ID:T1pdIUJW2U
「一目置かれて、奉られて、祭られて、それでも一線引かれて、近付こうもんならやれ祟りだ呪いだ言われる。特にボクなんかね」
銀髪の少年は空を見ていた目を、すっと稲荷の方へ向けた。
「ねぇ、雪夜丸」
稲荷は、切なそうに、そう言って笑った。

「…お前はニンゲンに近付きたいのか」
「うん。」
さわさわ、薄が吹く風に音を立てた。
稲荷はおもむろに手を狐の面に添え、そっと外した。
狐の耳、九つの尾、顔に浮かび上がる朱色…。
「こんな姿なんかじゃ、誰も受け入れてくれやしないけど」
伸びた爪で稲荷は着けていた面をなぞった。
銀髪の少年は、それを見て、ふっと自嘲気味に嗤った。

「ねぇ、カミサマが存在する理由はなんだと思う?雪夜丸」

雪夜丸、それが銀髪の彼の名前らしい。
雪夜丸は迷う事なく応えた。







「んなこたぁ自分で探し当ててみやがれ。狐のカミサマ」

声を立てて、狐が笑う。

「じゃあ、そうさせてもらうね。オオカミさん」
「俺は犬神だ。」

そうして、二人は、カミサマによく似た二人は暫く笑いあっていた。


_おしまい_
173: 171-172:2013/12/14(土) 19:32:53 ID:T1pdIUJW2U
上がっていたので久々に書いてみました…。
下書きしてなくて残念な出来上がりですが、よろしければ感想をお願いします!
174: ヘタッピ:2013/12/15(日) 00:23:20 ID:L0VtnpIYEo
>>171-173さん

ヘタッピ「ご利用、ありがとうございます」

カタリ「色に特徴のある話です。………。はて、同じ表現を言った覚えが」

ヘタッピ「場面の説明にはありませんが、満月の夜が目に浮かびます。」

カタリ「フム……、逆に色の無い墨絵で書いたイラストが似合う気がします」

ヘタッピ「色の表現が良いと思います。上から目線ですみませんが、色んな色が散りばめられた作品を書かれてはいかがでしょう」

カタリ「良いですね。頭の片隅に覚えて頂ければ、と」

ヘタッピ「では、よろしければ、よろしければですが、ふと書いてみたいという衝動にかられた方は、遠慮なく吐き出すように書いて頂ければと思います」

カタリ「お願い致します」

175: 名無しさん@読者の声:2013/12/15(日) 01:22:08 ID:Yk4jQPaqb2
間違えた
176: 名無しさん@読者の声:2013/12/15(日) 03:07:11 ID:gIdDGv8i1k
>>171
三行でオチが見えてしまう状況だと思う
二人が神様であったことはオチに使うべきじゃない、もしくはいっそハッキリさせないままでもいいんじゃないかな
177: 171-172=80-85:2013/12/15(日) 05:45:46 ID:QRrM/4VRG6
なるほど…。

>>174
多分、80-85の時では無いでしょうか?
実は、それを書いたのと同一人物ですw
色の描写に特徴があるんでしょうか…。
まだまだ頭の中にいるキャラには色とりどりな人が沢山いるのでそれをテーマにして書いて見たいです!これからもこのスレにお世話になりますm(_ _)m

>>176
三行でオチが見えてしまう状況…ですか。
たしかにそれはつまらないですね。
次はそうならないように努力をしていきます!
長文失礼致しましたm(_ _)m
178: SSスレの建て方が分からない人:2013/12/15(日) 23:43:02 ID:Xr9v0aaQxk
これは…ある1人の少年の話である…



レイ「ここは…どこだ?」

見渡す限り暗い場所…

レイ「頭が痛い」ズキズキ
?「やぁ」
レイ「誰だ!?」

そして暗闇から出てきたのは、黒い髪をした長身の男…

オルダス「僕の名前はオルダス、君は?」

レイ「俺はレイだ…一つ聞きたい、ここはどこだ」

オルダス「ここはどうやら闇の狭間…みたいだね」

レイ「なんだそれは」

オルダス「最近噂になっていた伝説さ」
レイ「…」

オルダス「まぁ安心してくれ…出る方法はある」
レイ「…なんだ?」

オルダス「それは…」
179: SSスレの作り方が分からない人:2013/12/15(日) 23:55:52 ID:tEoI9GZk.I
続き


オルダス「それは…」パァァ

そしてオルダスの手に剣が現れた!

レイ「!?」

オルダス「狭間に入ったどちらかを殺すのさ」ブンッ!

レイ「くっ」サッ

レイは攻撃をかわし蹴りを入れた!

オルダス「ガハッ」ズドン

レイの蹴りがオルダスに綺麗に入った!
オルダスは膝をついた…
レイ「やるしかないみたいだな…」ブンッ

オルダス「く」ガコッ!
レイの蹴りがオルダスの顔面に、はいった!

オルダス「…」バタンッ…

そしてオルダスは倒れた…

レイ「終わったか…ん?」パァァァ


レイ「…ここは、元の世界に戻れたか!」

レイ「やっと終わったか…」


……めでたしめでたし!(泣)

すいませんヘタッピ過ぎて(泣)
180: ヘタッピ:2013/12/16(月) 01:55:05 ID:6yf1fKhS7w
ヘタッピ「>>178-179さん。ご利用ありがとうございます」

カタリ「ヘタッピスレですので、ヘタッピで構いません。」

ヘタッピ「それは失礼な発言かと……」

カタリ「勢いがあるのは良いと思います。ただ、話の辻褄が合うとより良いかと思います」

ヘタッピ「暗い場所なのに黒髪であるのが分かるとか、殺していないのに闇の世界から出られた点とかですか」

カタリ「そうですね。後は長身なのに顔面を蹴られるのは、オルダスの設定が生きていないように思います」

ヘタッピ「そう考えていくと難しいですね」

カタリ「ただ、最初は書きたいように書けば良いと思います。細かい作り込みはその次の段階の楽しみ方ということで良いかと」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「あくまでも一つの意見ですので、そんな考え方もあると思って頂ければ」

ヘタッピ「では、毎々、余分な茶々を入れてすみません。よろしければ、またのご利用をお願いします」

カタリ「スレを立てるにはSS板の規約を読んで下さい。これは注意とかではなく、そのままの意味です。規約からたどることでスレ立てのボタンが見つかります」

181: 名無しさん@読者の声:2013/12/16(月) 09:26:24 ID:PWrM4S9Nkg
>>178
山場がない
主人公が窮地に陥る場面が必要

オルダスが主人公を救出するためだけの都合のいいキャラになってしまっている
闇の狭間について知っていたという事実を掘り下げればキャラに価値が生まれ、物語にも深みが出てくると思う
そこを掘り下げないにしても何かの異能がある癖に素手の少年に圧倒されるというのはどうにかしてあげてほしい
182: 闇の狭間ヘタッピ書いた者:2013/12/16(月) 18:25:32 ID:I.ruu2G6YU
いやぁ色々意見ありがとうございます!まだスレ建てるには早そうなので、ここでまた書いてもいいですか?
183: 名無しさん@読者の声:2013/12/16(月) 19:35:39 ID:0GuTCY.diE
納得いくまでやればいいさ
184: 名無しさん@読者の声:2013/12/25(水) 00:57:14 ID:PaKxih6Hes
ヘタッピ「あげてみます。」

カタリ「天婦羅にしますか?」

ヘタッピ「」

カタリ「やはり、唐揚げと行きましょうか」
     
185: 名無しさん@読者の声:2013/12/25(水) 07:14:51 ID:szjIbTswGY
妹「ねぇ」
兄「うん?」
妹「お腹空いたね」
兄「…そうだね」
妹「おかーさん帰ってこないね」
兄「…うん」
妹「お腹空いたね」
兄「うん」
妹「…お腹、空いたね」
兄「…どうしよっか」
妹「…ご飯、食べたいな」
兄「そうだね」
妹「…なにか…食べ物…」
兄「あぁ、それなら確かお肉があったはずだよ」
妹「お肉?」
兄「うん」
妹「へぇえ…。食べたいな!」
兄「そうだ!今からお肉焼こうか」
妹「うんっ。…でも、おかーさんいないのに大丈夫かな?」
兄「んー、もう帰ってこないんじゃないかな?」
妹「そっかぁ…。そうだね。じゃあいいか。おにーちゃんにおいたするようなおかーさんはいらないもん」
兄「そうだね」
妹「ねーおにーちゃん早くー。」
兄「はいはい」
妹「まぁ!随分大きいお肉ね!食べきれるかなぁ…」
兄「ちょっとずつ食べよう。二人で」
妹「うんっ」
兄「さて。ご飯ご飯♪」

〜おわり〜
186: 185:2013/12/25(水) 12:53:17 ID:JWXJSns/L2
書いてみました!
宜しければ、アドバイスお願いします。
187: 名無しさん@読者の声:2013/12/25(水) 16:37:32 ID:VRih8xBL4s
妹は母好きで通した方が恐ろしいかもね
188: ヘタッピ:2013/12/26(木) 02:00:10 ID:QLy2bd.OKA
>>185さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「良いと思います」

ヘタッピ「そうですね。後半、お腹がキュッとなりました。」

カタリ「冷蔵庫や包丁といったキーワードを使うと、一味変わるでしょうね」

ヘタッピ「別の話になりませんか」

カタリ「かもですね。際どい部分で止めると面白いかもです」

189: 185:2013/12/26(木) 09:45:23 ID:oIwsStY8IE
>>157
なるほど…ありがとうございます!
次から考えてみます。

>>158
際どい部分で止める…、難しいですね。
次から頑張ってみます!

意見ありがとうございました!
190: 闇の狭間:2013/12/26(木) 15:54:33 ID:xLW/KId2YY
長文書いたのに消えちゃった(泣)
191: ヘタッピ:2013/12/27(金) 00:52:42 ID:l8njcjqQt6
>>190

ヘタッピ「残念です」

カタリ「悲しいですね」

ヘタッピ「……」

カタリ「ここは思うままに悲しみましょう。産まれるはずだった、一つの作品が失なわれた訳ですから」

ヘタッピ「残念です」

ヘタッピ「オレンジとサイダーがありますよ。」

ヘタッピ「オレンジでお願いします」
192: ヘタッピ:2014/1/18(土) 23:11:36 ID:dbU3qbLnfE
カタリ「粛清」

ヘタッピ「色々なスレが消えました。残念です」

カタリ「いつか、ここも消えることでしょう」

ヘタッピ「そうですか?」

カタリ「残念ながら……」

ヘタッピ「頑張りたいです」

カタリ「無理に頑張る必要はありません」

ヘタッピ「Σ(´□`;)」

カタリ「自然のままに。自分の中のちょっとした声に従いましょう」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「結果として残るものは残り、去るものは去るのです」

ヘタッピ「三号先輩、何かありましたか」

カタリ「何もありません。冬ですね……」

ヘタッピ「そう……ですね」
193: 名無しさん@読者の声:2014/1/19(日) 00:13:22 ID:CtXxZyuyE.
暑苦しい晴れた雲間に危なっかしい光が射し
知らず知らずの内に新しい景色に変わってた
明くる日はけたたましいラジオの報せに大人は泣き
知らず知らずの内に悲しい日々ごと消し飛んだ

ぼーっと生きてりゃ何十年
ボーッと上がる猛毒茸
ゾッとするのも束の間で
全部焼けちゃった失楽園



「母ちゃん、腹減ったよ」

母ちゃん「もうすぐご飯ができますよ」

「今日もイナゴと芋だけなの」

母ちゃん「贅沢を言っちゃいけないよ。食べれるだけ感謝しなくちゃ」

「隣の吉川さんは鮭だって」

母ちゃん「…ふかして塩をかければご馳走ですよ。イナゴだって、ほら!タレをまんべんなく垂らして……」

「隣は鮭を食べるのに」

母ちゃん「そろそろお兄さんも帰って来る頃かしら」

ヒュールルル ヒュールルル

「…まただ」

母ちゃん「は、早く出るよ!」

「ごはんは?」

母ちゃん「行くよ!」ガシッ

ダッ タッタッタッ
194: 名無しさん@読者の声:2014/1/19(日) 00:14:35 ID:CtXxZyuyE.
……吉川さんとこの娘さん、亡くなったってねぇ

……今も娘さんの為におかずを残してるそうだよ。娘がひもじい思いをしてるのに自分たちだけ食えないとさ

……気持ちは分かるけどねぇ


「吉川さん、どこ行ったの?学校にも来てないけど」

母ちゃん「…ここいらは危なっかしいから、遠くへ疎開したみたいですよ」

「いいな、金持ちは。鮭、食いたいな。父ちゃん、鮭、食いたい」

父ちゃん「そうだな。食いたいな」

母ちゃん「…お父さん」

父ちゃん「うん…」

「どうした、父ちゃん」

父ちゃん「父ちゃんな、出稼ぎに行くんだ。もうちょっとしたらウマイもん食わしてやるからな」

「ほんとか?頑張ってな!」

父ちゃん「うん…。がんばる。父ちゃん頑張って…帰ってくるからな」

「そんなに遠いのか?」

父ちゃん「…うん。遠い。しばらく会えないかもな」

母ちゃん「うっ……うっ……」シクシク

「なんで泣くんだ、母ちゃん?」

父ちゃん「……」

母ちゃん「うっ……うっ……」シクシク
195: 名無しさん@読者の声:2014/1/19(日) 00:17:27 ID:k4nZjE3vWE
……明日は早いよ。今のうちに支度なさいね

……分かってるよ

……あんたはお兄さんなんだから、面倒みてあげなさいよ。

……分かってる

……頼んだよ

……はい


「なぁ、あんちゃん。俺たちどこに行くんだ?」

兄「…すごくいいとこだ」

「なんで大人はいないんだ?母ちゃんはついてこないのか?」

兄「母ちゃんは留守番だ」

「俺、列車って初めて乗った。揺れるんだな」

兄「そうだな」

「あんちゃん、泣きそうだぞ。大丈夫か?」

兄「……すすき畑が見えるぞ」

「ほんとだ!」
196: 名無しさん@読者の声:2014/1/19(日) 00:18:22 ID:k4nZjE3vWE
……耕せ!子供だからと楽をするな!

……こうしている間にもお国の為に兵隊さんたちは戦っているのだ!

……甘えるな!!


「暑いよぉ…」

教官「バカモン!休んどらんで耕さんか!?」

「ひぃっ」

教官「おい!返事ぐらいしたらどうだ!?」

「……?」

教官「きさま!それが教官にとる態度か!?」

ビシッ バシッ ガスッ ドカッ

「……あんちゃん?」

兄「おっ…ぶふっ……」

「あんちゃん!!」

教官「なんだ、お前は」

「あんちゃんが死んじゃう!やめろ!」

教官「なんだと!」

「あんちゃんは疲れてんだ!休ませてやってよ!」

教官「疲れてるのは皆も同じだ!兄弟揃って逆らうとは…この非国民が!」

ゴッ ドスッ ボグッ ズガッ
197: 名無しさん@読者の声:2014/1/19(日) 00:19:34 ID:CtXxZyuyE.
「…帰りたい」

「母ちゃん、父ちゃん、あんちゃん」

「……爆弾でもなんでも落ちればいいよ」

「こんな毎日が終わるなら全部いらない」

「終わったら腹一杯食えるかな」

「どこでだって遊べるかな」

「またみんなと暮らせるかな」

ヒュールルル ヒュールルル

「………」

ドーン バガァァン


ボーッと生きてりゃ何十年気楽に生きられるのだろう
ひょっとしたらこういう未来もあるのかも

ドーン バガァァン
198: ヘタッピ:2014/1/19(日) 11:24:19 ID:6sGiSbF.fI
>>193-197

ヘタッピ「ご利用ありがとうございます」

カタリ「戦時中の1コマですね」

ヘタッピ「今だったら鮭の切り身よりも、イナゴの佃煮の方が高いような」

カタリ「そうですね、イナゴも見かけなくなりました」

ヘタッピ「すすき畑もなかなか無いですよね」

カタリ「どんなものでもいつかは無くなってしまうものです。寂しいですね」

ヘタッピ「……?」

カタリ「……内容については申し分なく、読みやすい文章でした。出来ればもっと長いバージョンで読みたいところです」

ヘタッピ「ではまたのご利用をお願い致します」
199: 193-197 ◆WEmWDvOgzo:2014/1/19(日) 17:38:47 ID:hqFYcbg99s
>>198
アドバイスありがとうございます!
次からは長く、続き物になりそうな文章を書けるよう努力してみます!
200: 名無しさん@読者の声:2014/1/19(日) 18:07:10 ID:7..UlHAG/A
ここでは別に完結してる話でもいいというか、そっちの方が評価しやすいかな
201: 名無しさん@読者の声:2014/1/20(月) 18:46:00 ID:AExZb5UhB2
>>200
そうですよね!失礼しました!
完結してなお、続きが気になるような話作りを目指してみます!
ご忠告ありがとうございます!
202: 名無しさん@読者の声:2014/1/26(日) 14:11:22 ID:CB1RoyqAtc
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

人「ここはどこだ?」

『君の住むところからそう遠くない』

ムシャムシャ

人「あれはなんだ?ピンク色の何かが黄色く小さい何かを食べてるぞ?」

『名も無き命を食べてる。卵から孵化したばかりの二本足の非凡な身は君の次を担うツギハギの命だ』

人「さっぱりだ」

『分からなくて当然。君はこの世界を知らないのだから』

人「そうか。夢か。もっと早く気付くべきだった」

『夢だとするならばこれは間違いなく悪夢。
現実の君はうなされてベッドからずり落ちてることだろう』

人「あいにく和布団さ。それに生まれてこの方、寝付きはいい。
寝返りだって打たないし寝違えた事もない。床擦れで背中が痛いくらいだ」

『覚めるといいね』

人「覚めない夢があってたまるか」
203: 名無しさん@読者の声:2014/1/26(日) 14:13:06 ID:CB1RoyqAtc
人「ところでお前は誰なんだ」

『初めに聞くべきだったね』

人「どこから話しかけてる」

『さてさて、降ってきた』

ザァァァァァア

人「べたべたする」

『天の恵みも今となっては有害物質。おかげで作物は育たない』

人「足が沈んで動けない」

『ここはかつて海だった。今は砂漠化して雨が降る度にぬかるんだ底無しの泥沼となる』

人「どうせ夢だ」

『感覚が証明してる』

人「…おい」

キキィ キィィィィイ ギギチ ギチギチ

人「助けてくれ!!」

『薄紫色をした細く長い生き物の149の目が今、君だけを見ている。モテ期の到来』

キキィ キィィィィイ ギギチ ギチギチ

人「助けてくれ!!足が動かないんだ!!熱い!!熱い!!化け物が!!」

『砂に混ざったプルトニウムのせいだろう。べたつく雨が染み込んで熱は増す。早く逃げないと焼け爛れてしまうよ』

ちっちゃい『』ガシッ グイッ

人「あぁぁぁあ」ズルッ

ちっちゃい「!!!!!!!!」ペラペラ

人「ぬ、抜けた!助けてくれたのか!?」

ちっちゃい「!!!!!!!!」ペラペラ

人「?」

『案内すると言ってる』
204: 名無しさん@読者の声:2014/1/26(日) 14:17:41 ID:CB1RoyqAtc
人「たくさんのちっちゃい何かがいる。よく見たらピンク色の何かに食べられてた奴らだ」

『ここは地下シェルターの残骸。生き残った人々の死に場所だ』

人「これが人?冗談はよせ」

『地中は地上よりリスクが低い。のんびり死ぬには持ってこいだ』

人「ここも安全じゃないのか。死ぬんじゃ意味がない!」

『文明の発展から豊かさに溺れては、そのうたかたさに気付かなかった。代償として人は生きる場所を失った』

人「探せばいい。生きられる場所を」

『地上は猛毒が蔓延し、生き延びる為にいち早く進化を遂げた化け物が闊歩する。
自然物は一時の栄華にむしゃぶりついた君たちに歪められた。この世界には一つとして人に適応するものはない』

人「だから地中で楽に死ねるのを待つのか。息苦しいし、とても楽じゃない」

『ここにいる彼らはみな寝そべってとろんとした目をしてる。辛そうには見えないな』

人「生気を感じないな。諦めるなんて馬鹿げてる」

『ここも砂に交わるプルトニウムの影響で放射能が充満してる』

人「ふざけるな。俺は出るぞ。そんな危ないとこにいてたまるか」

ちっちゃい「!!!!!!!」つ【透明な液体】

人「なんだ、水があるのか。そういうことなら早く言え。喉がカラカラだ」

『分かりやすく言えば、それは麻薬』

人「返す」サッ
205: 名無しさん@読者の声:2014/1/26(日) 14:21:48 ID:CB1RoyqAtc
『なにもかも忘れて楽に死ねる。彼らにとっては快適だ』

人「地中に避難した人類が自ら進んで薬漬けになって絶滅するのか。笑えない」

『人類だけじゃない。人以外の霊長類、哺乳類、鳥類、魚類、爬虫類、両生類、昆虫や微生物もことごとく死滅した』

人「外の化け物はどうなんだ」

『わからない。気が付いたらそうなっていた』

ちっちゃい「!!!!!!」ペラペラ

人「こいつはさっきからなんだ」

『早く飲まないと苦しくなると忠告してる』

人「誰が飲むか。俺は外に出る。こんなところで死にたくない」

『おかしいな。なんでそんなに必死なのか』

人「こんな状況、必死にならない方がおかしい」

『これは夢だと言ったのは君だ』

人「……そうだった。これは夢だったんだ」

『夢だとするなら焦らなくてもいいじゃないか。楽しめばいい』

人「そうだ。夢を満喫しておこう」
206: 名無しさん@読者の声:2014/1/26(日) 14:23:52 ID:ypGmimbIno
『あれからどのくらいの月日が流れたか。10年、いや、20年か』

人「二日だ」ザッザッ

人「緑色の雲に覆われて昼も夜もわからない。山も海もない、果てしなく続く砂漠。ぐちゃぐちゃな化け物やカチカチの化け物。歩き疲れた。無意識とはいえ、ここまで想像力が働くのか。起きたら俺は芸術に携わろうと思う」

『よく道に迷わなかったね』

人「なんとなく歩いたら合ってた」

『都合のいい夢かもしれないね』

人「夢だ。こんな現実があってたまるか」

『地中に入ったね。仲間たちとの再会だ』

人「なんだ、これ」

『食い散らかした死骸が散乱してるね。奥でくつろいでるあれはなんだろう』

ムシャムシャ

人「最初に見たピンク色の何かだ。みんな食われてる!」

『これで人類は君だけか』

人「夢の中ではな!うっ!」バタッ

『ピンク色の何かがこっちを見てる』

人「勝手に倒れた。動かない。体が言うことを聞かない!」

『二日も動けただけすごいよ』

人「こっちに来るぞ!なんとかしろ!」

『あの時、意地を張らずに飲んでおけばよかったね。もう間に合わない』

人「死にたくないんだ!」

『夢なんだろう?』

人「違う。ほんとはとっくに気付いてた。夢なんかじゃないんだ。だから戻ってきたんだ!」

人「薬をくれ!怖い!怖いんだ!」

人「くす……いぎゃぁぁぁぁぁあ」

ムシャムシャ ムシャムシャ

『         』
207: 名無しさん@読者の声:2014/1/26(日) 14:35:43 ID:aBC8.RfT5k
ふしぎな話が書きたくて書いたものの今まで眠ってたボツSSです。
よければダメ出しを頂けたら嬉しいです。
208: ヘタッピ:2014/1/27(月) 02:21:51 ID:9X/IIJ45WU
>>202-207さん

ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「独特ですね。ピンクと黄色……ちっちゃい」

カタリ「形や大きさがはっきりしていませんね」

ヘタッピ「駄目でしょうか」

カタリ「いえ、それもありかと思います。」

カタリ「ただ、ピンクの何かだけは、もう少し描写が欲しかった感じがします。ぼんやりしたものに食べられるより具体的な方がより怖く感じられるかと思います」

ヘタッピ「歯の大きさとか、血のしたたりとかですか」

カタリ「そうですね。夢でないとわかった場面で五感に訴える描写があっても良かったかと思います」

ヘタッピ「五感ですか」

カタリ「匂いだったり、肌に感じる寒さ熱さの表現ですね。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「他は、そうですね。『』の人は何者なのか。何かヒントが欲しい気がします」

ヘタッピ「そこも敢えて言えばですか?」

カタリ「そうですね、敢えて言えばです。」

ヘタッピ「ではまたのご利用をお願い致します」


209: 名無しさん@読者の声:2014/1/27(月) 20:31:36 ID:OkHd1VvVmY
>>208
的確なご指摘ありがとうございます!
自分でも見返せば見返すほど登場人物や状況描写があやふやでよく分からないと感じましたorz
設定ではもともと人はちっちゃいの仲間で『』は人の真相心理でした。
実は人はすでに薬を飲んでいて、最初の場面は薬が切れかけて目が覚めたところです。
なので感覚が鈍っていたり、饒舌だったり、有害な空気や雨に触れても最後までほとんど症状が出なかったり、物を色で例えたりする特徴がありました。
薬の副作用で記憶を無くした人が自分の真相心理と会話しながら化け物や仲間や景色を見て徐々に崩壊した世界を思い出していき、薬が切れかけてる事に気付いて薬を求めながらも全てが夢だと思いたいと葛藤してるというお話にしたかったのですが…。
なにもかもが説明不足な上に中途半端で読み返してもワケが分からないモノになってしまいましたorz
書く側の都合だけで作らず読む側として俯瞰的に見れるよう努力します!
ダメ出し頂いてありがとうございました!
210: 久々に書く【闇狭間の男】:2014/2/2(日) 23:41:23 ID:myBggSQHIA
【地獄町ファントム】

?「おい何か面白い事はないのか?」

家来「面白い事…ですか?」

?「聞こえてるだろ?」ゴゴゴ

家来「すいません!ファントム様!」ガタガタ

ファントム「…面白い奴は死ね!」スパン!

家来の首が飛んだ…

家来「」ドサッ

【黄泉の国・死神基地】
死神「最近何かファントムが企んでるらしい」

死神2「らしいな…」

新人死神「」コツコツ…

彼は1人長い廊下を歩いている

サルド(死神)「おーいお前!新しく入った奴だな!」パタパタ

新人死神「…?」

サルド「よろしくな!お前、名は?」

新人死神「ライ・ドゥーマーだ、ライでいい」

サルド「ライか!」

【人間界・ウィンガル】
キース「やぁヴァイス」
ヴァイス「なんだキース」
キース「噂は聞いたかい?」

ヴァイス「いやまだ…だ」

キース「これを見てよ!魔物が各地に現れる!皆様注意を!・だとさ」ピラッ

ヴァイス「フーン」


投下終了
211: 闇狭間:2014/2/3(月) 02:19:42 ID:zfBWlzBGWc
誤字があった!ファントムのところの「面白い奴は死ね」じゃなくて「面白くない奴は死ね!」で
212: ヘタッピ:2014/2/3(月) 02:29:33 ID:Vs3QtbJ67.
>>210さん、またのご利用ありがとうございます。

カタリ「1レスで三回も場面が切り替わるのは面白いと思います。ただ、いくつか改善点はありますね。」

ヘタッピ「改善点?」

カタリ「最初のシーンでは、家来が面白い事を言っていないにも関わらず、首を飛ばされています」
ヘタッピ「そうですね」

カタリ「その理不尽さに対する説明もありません」

ヘタッピ「家来が『布団がふっとんだ』と言っていれば良かったでしょうか」

カタリ「そうですね」ニッコリ

カタリ「次のシーンでは死神からいきなりサルドに変わっています。」

カタリ「死神2が居ますから最初はどっちがサルドかと戸惑いました。死神1と死神2で始まった方が区別が付きやすかったかと思います」

ヘタッピ「サルドの名前を出す必要があったのかも疑問です」

カタリ「そうですね。後は、最後のシーンで噂をまだ聞いていないのは不自然に思います」

ヘタッピ「どんな噂か知らないとまだとは言えませんもんね」

カタリ「色々と上から目線で語りましたが、手を加えると良い作品になるかと思います」

ヘタッピ「またのご利用をお願い致します」
213: 名無しさん@読者の声:2014/2/3(月) 14:06:16 ID:zs6HkdJN8o


店主「酒を飲むのは構わんが…今日は金を持ってきてるんだろうな?」

閑散とした酒場に
やや嫌みを含んだ声が響く

男「ああ…もちろん…」
やにやと男は静かに答えた

店主「本当だろうな?後でまたツケといてくれと言ったら今日こそサツに突き出してやるからな!」

明らかに不機嫌そうに店主は酒をグラスに注ぎ
男の座るカウンターに置いた

からんからん
と店のドアが開く音とともに
神父服の男が1人
静かに店に入ってきた

男「…ちょいと失礼…そこの神父さん…?」

214: 名無しさん@読者の声:2014/2/3(月) 14:20:10 ID:fVaxdanGF2
213》
間違え
やにやと×
にやにやと○

神父「ん?何ですかな?」

男はへへっと笑いながら神父服の男に話し始めた

男「いや…ね…初対面でこのような事を言うのはアレだけど…私にお金を恵んでくれないかい…?」

怪訝な顔をしながら神父服の男は答えた
神父「うぅん…まぁいいでしょう」

男「おっ!ありがたいねぇ…」

神父「しかし、一つだけ条件があります…貴方の寿命を三年ほどいただきます」

男「はぁ…?…寿命…を?」
今度は男が怪訝な顔をしながら答えた

神父「説明か何か必要ですかな?」

男「…ん…いや…酒が飲めればそれでいい」
男は怪訝な顔がまたにやにやした顔に戻っていた

男「ところで…神父さん…あんた、神父じゃないだろ?俺にはわかる…あんた東の墓場に住む悪魔だろ…?」


215: 名無しさん@読者の声:2014/2/3(月) 14:26:48 ID:fzO5g6C0DE

驚いた顔で神父服の男は言った
神父「ほう…何故、私が…東の墓場に住む悪魔とお思いですか?」

男「…ふふ…噂で聞いていた通りの姿と振る舞いだったのでね…で…悪魔なんだろう?」

悪魔「なるほど…なので寿命を引き合いに出しても驚かなかったのですね?」


すいません…
ちょいと書いてみたかっただけなので
かなり半端ですが
終了です
216: 闇狭間:2014/2/3(月) 16:07:16 ID:cigrdlyUEA
まだ続きがあるんですぜ

1・ファントムルート
2・死神ルート
3・人間
217: 名無しさん@読者の声:2014/2/3(月) 18:46:10 ID:QQq2Hyj13A
(もうスレ立てて書けば良いんじゃないかな)
218: ヘタッピ:2014/2/4(火) 01:20:20 ID:LPFBNxGS2Q
>>213-215さん。度々のご利用ありがとうございます。

カタリ「途中終了は残念ですね」

ヘタッピ「オチが無いとモヤモヤします」

カタリ「多少強引でも終わりが欲しいところです。意外な展開ももっと突き抜ける感じがあっても良いかと思います」

ヘタッピ「例えば…、神父が悪魔の姿になったかと思いきや、男は実は悪魔払いの神父だったとかでしょうか」

カタリ「そうですね。そんな感じが良いと思います」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「スレを立てて頂くのも自由ですが、ここに書いて頂くのも自由です」

ヘタッピ「では、宜しければまたのご利用をお願いします」
>>216

カタリ「死神……。死神の話を続けるのが一番難しそうですね」

219: 名無しさん@読者の声:2014/2/4(火) 05:13:29 ID:ubLLAeewcY
》218様
申し訳無いです
表現力と根気があれば本当は

悪魔と賭け
木に悪魔が憑依し果実を木に実らせられるか否か
木に憑依した途端に
根に悪魔を動けなくする杭を打つ
悪魔に悪魔呼ばわりされる
んで木に強力な枯れ葉剤を蒔く
報酬でツケを払えるとにやにやして
おしまい
みたいなストーリーを考えていました
長文失礼
220: 闇狭間【安価やりかた分からない(泣)】:2014/2/4(火) 23:27:21 ID:BysKSL2X4Q
死神ルート行きます!

【死神基地・会議室】

マスター「貴様らに任務だ」

サルド「久々の任務だなぁ!なぁライ?」ワクワク

ライ「俺は入ったばかりだぞ…」

マスター「任務の内容だが、皆知ってるように地獄王ファントム…の討伐だ!」

一同「!!?」ザワザワ
マスター「静かにしろ!、確かに不可能にちかいが!死神ギルドの命令だ従うんだ…」

ライ「マジかよ…」


最近忙しいので続きは今度で汗
221: 名無しさん@読者の声:2014/2/4(火) 23:57:17 ID:2f6ATVrpfk
「もしも願いが一つだけ叶うとしたら、何をお願いする?」

蝉がうるさいある日、俺の幼なじみが突然こんなことを聞いてきた

「知らね。だいたいそんなん叶うわけないだろ」

「わかってるよ。だからもしもだってば」

幼なじみはクスクス笑いながら空を見上げた

「僕はね。お父さんとお母さんに会いたいんだ」

「まだ帰ってこないのか?」

「うん。おばあちゃんはそのうち会えるって言うけどね…」

俺も同じように空を見上げる。何にも見えない真っ白な空を

「だから僕は、お願いが叶うとしたら…お父さんとお母さんに会いたいってお願いするんだ」

「そっか…」

そうやってソイツは明るく笑った。もう、二年前の話

今はアイツはもういない。母さんは遠いところに言ってしまったと、俺に話してくれた

「もしも願いが一つだけ叶うとしたら…か」

アイツが過ごしてた病室で俺はアイツの言葉を呟く

父さんと母さんに会いたいというアイツの願いは…叶ってしまった…

窓から聞こえてくる蝉の鳴き声は、あの日と同じようにうるさかった
222: 名無しさん@読者の声:2014/2/4(火) 23:59:09 ID:2f6ATVrpfk
>>221を書いた者です

言ってしまったではなく、行ってしまったです

誤字すみませんでした
223: 闇狭間:2014/2/6(木) 01:32:43 ID:rYHPfhoHec
前回の続き

【地獄森】

サルド「というわけで…地獄森に俺達B班は来たわけだが…死神1情報は?」

死神1「地獄森を抜けなきゃ、地獄町には行けないんだが…なぜか、C・D班が壊滅したとの情報だ」パラパラ

ライ「了解」

サルド「了解」

死神2「了解だ」

ライ「地獄町に急ごう…」ザッザッ

サルド「あ…ああ(珍しいなライが喋るなんて)」

224: 安価の仕方教えてください(泣):2014/2/6(木) 01:33:59 ID:d1zZhGPTTs
【地獄森中盤】

サルド「疲れたな」ザッザ
ライ「…」ザッザ

死神1「がはッ!」ドサッ

死神2「ぐ」ザクザクザクザク

サルド「死神1・2がやられた!」ザッ

ライ「マジかよ…」ザッ

そして武器を構える二人

デッドウルフ「グルルル」

225: ヘタッピ:2014/2/6(木) 01:57:47 ID:5baQgUwTNM
(安価は<と<とレス番を続けて入力します)

>>220>>221さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「1日に2作品は久しぶりです。ありがとうございます」オクレテスミマセン;;

ヘタッピ「死神ルートが始まりました」

カタリ「意外な展開になりましたね。ここに人間界がどう関わって来るかが楽しみです」

カタリ「>>218の展開も面白いと思います。気分が乗ったときにでも再チャレンジしてみてはいかがでしょうか」

ヘタッピ「二つ目の作品はどうでしょうか。ほろ苦いような、何ともやるせない感じがしました」

カタリ「そうですね……。セミの種類が書かれて居ませんが、ミンミンゼミでしょうか。種類によってはイメージが変わりそうですね」

ヘタッピ「ヒグラシ、ツクツクホウシ。夏の始まり、終わり……。都会の病院、田舎の病院……」

カタリ「欲を言えば、夏ですから暑さを感じる表現があっても良かったかもしれません」

ヘタッピ「病院であれば、エアコンが完備されていませんか?」

カタリ「窓が閉まっていれば、セミの鳴き声がうるさいとは成らないでしょう」

ヘタッピ「そうでした」

ヘタッピ「では、よろしければ、またのご利用をお願い致します」

カタリ「読み返すと、おばあちゃんの発言が怖いですね」

ヘタッピ「はぁ……」
226: ヘタッピ:2014/2/6(木) 02:00:30 ID:5baQgUwTNM
orz

逆ですね

安価は>と>とレス番が正しいです。


227: 名無しさん@読者の声:2014/2/6(木) 10:31:40 ID:2wdwrIx/L.
>>225

>>221を書いた者です。ありがとうございます。現行に詰まったので息抜きがてらに書いてみましたが、やはりまだまだ精進が必要そうですね
228: 闇狭間【ありがとう(泣)】:2014/2/6(木) 20:43:28 ID:zfBWlzBGWc
こうかな?>>226ありがとう!

出来てるか分からないけど書きます

【地獄森中盤】

デッドウルフ「グルルル」バッ

ギリギリでかわすライ・サルド


サルド「これでどうだっ!」ザン!!

サルドは大剣を振り下ろした!

ザッパーン!!

デッドウルフ「ギャイン!」ポタポタ

ライ「まだだ!…はぁぁ…」ジャキン!


ライは大鎌を構える…


ライ「焔雷斬り!!!」バーーーン!!


デッドウルフ「!?」ドドドドドン!


デッドウルフはあとかたも無く消えた…

ライ「ふぅ…」

サルド「すげぇなオイ(笑)」

ライ「さぁファントムに向かおう」ザッ

サルド「おう!」ザッ


死神編はこれで終わりですね

次人間編行きます
229: 吉兆の黒猫:2014/2/22(土) 20:18:04 ID:tii46iCmxk
…割り込み失礼します…。ごめんなさい。

青年は、小さな丘の上に一人で住んでいた。
人里からすこし離れた緑の丘、点々と咲く色とりどりな花、その中を一本の道が走っている。
そこを道なりに進んだところにある、小さな家。

そんなところに来る人はいない為、青年はそこでずっと一人で過ごしていた。



ある日のこと。
青年のところに少し傷ついた猫がやってきた。
黒猫だった。
「どこから来たの?」
青年は長いこと出していなかった声で言った。
普段から出していない為かその声は掠れて頼りない。
黒猫は少し枯れた声でにゃあと鳴いた。
「お父さんとお母さんはいないの?」
黒猫はまたにゃあと鳴いた。
青年は困ったように笑って、猫を抱き上げた。
猫は大きさからして成体らしいが、青年にそんなことはわからなかった。
「一緒に、住む?」
猫は少し色付いた声でにゃあと鳴いた。
青年は猫を愛おしそうに撫でて、また家に入った。
230: 吉兆の黒猫2(おわり):2014/2/22(土) 20:22:21 ID:KLxmweTAuI
これまで話もせず、殆ど笑わなかった青年はその猫と会って、よく話すようになった。
笑うようになった。

人は寄り付かずとも、青年は幸せだった。
猫が擦り寄る。
「…んー?寒いの?」
一緒にいようね、と青年が笑う。
肯定するように、またはそんな青年に満足したように、猫はにゃあと鳴いた。
231: 229-230:2014/2/22(土) 20:23:48 ID:KLxmweTAuI
猫の日なので書いてみました…。
アドバイス等々ありましたらお願いします。
232: 名無しさん@読者の声:2014/2/22(土) 22:45:37 ID:Zw75VqElUE
『右手と左手』
左手『ねえねえ右手君』

右手「なんだい左手君?」

左手『君がなんでも知ってるって本当かい?』

右手「あぁ本当さ。なんでも聞いてよ」

左手『じゃあ何で僕は左側に付いてるの?』

右手「知らない」

左手『じゃあなんで君は右側に付いてるの?』

右手「知らない」

左手『じゃあ世界ってどれくらい広いの?』

右手「知らない」

左手『君は本当になんでも知ってるのかい?』

右手「知らない」

左手『君が本当になんでも知っているって答えも知らないのかい?』

右手「知らない」

左手『本当は君は何も知らないんじゃないかい?』

右手「知らない」

左手『もう君とは話にならないね』

右手「知らない、、、、、知らない、、、、」

左手『バイバイ右手君』

右手「何も知らない僕にも一つだけ知ってることがあるんだ」

右手「君は、『それはどんなことだい?』ってくれないのかい?」

右手「僕は、、、もう君はこの現実に存在していないってことを僕は知っている」
233: 名無しさん@読者の声:2014/2/22(土) 23:01:41 ID:Zw75VqElUE
右手「ねぇ左手くん、僕の話は誰が聞いてくれるんだい?」

右手「僕の唯一の友達はどこに行ったんだい?」

右手「ねぇ左手君、僕は君に何か悪い事でも言ったからどっか行ってしまったの?」

右手「なら、謝るから帰ってきてくれないか、、、」

右手「左手君、、、、」

左手『なんだい?』

右手「返事って、、、、」

右手「返事って素晴らしいね!」

はいこの話は終了です。人はいついなくなるかわからないので
毎日感謝を忘れないでください
234: ヘタッピ:2014/2/23(日) 11:07:18 ID:I5gHHDiov6
>>229-230>>232-233さん、ご利用ありがとうございます。
ヘタッピ「ニャンニャンニャンの猫の日だけに2作品でした」

カタリ「そうですね」ニッコリ

ヘタッピ「黒猫の話はどうでしょう」

カタリ「逆にヘタッピ君はどう思いますか?」

ヘタッピ「えっと……、リアリティーに少し欠けるかと。」
カタリ「……と言いますと」

ヘタッピ「普通、話し始めて声がかすれてたら、咳き込んだりしてのどの調子を整えるかと思います。」

カタリ「そうですね。会話の出だしで一旦区切り、自分の声がかすれている事に初めて気付く描写があっても良かったかもしれません」

ヘタッピ「あと、傷付いた猫を抱き上げたら嫌がりませんか」

カタリ「そうですね。少しの傷との表現がありましたが、具体的にどこをケガしているかの描写があった方がイメージが膨らむかと思います」

カタリ「何もない広い丘、自由ではあるけれど寂しい環境、そこに訪れる小さく弱いが気を許す事の出来る存在。願望でしょうか……」

ヘタッピ「……?」

ヘタッピ「次の作品の右手と左手、何かの比喩でしょうか」

カタリ「そのようですね。」

ヘタッピ「ただ、手に例えるのなら、まだ左足がいるよという感じで、もう少し明るく終わって欲しかったです」

カタリ「左足は右足とペアでしょう。現実もそんなものかもしれませんが」

ヘタッピ「何の話でしたっけ」

カタリ「手と手を合わせると幸せ……。ン、今日はここまでにしましょう」ゴホンゴホン

「では、またのご利用をお待ちしています」
235: ヘタッピ:2014/3/1(土) 18:40:40 ID:BzFCZZyO2k
タイトル「あげと3月の戯言」

カタリ「3月、出会いと別れの季節ですね」

ヘタッピ「ですね」

カタリ「使い古した表現ですが、別れは寂しいものです。」

ヘタッピ「そうですね」

カタリ「反して、出会いは何の気なしに訪れます。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「いつ出会ったかは、別れが分かってから初めて考える。そんなことも多いでしょう。その程度に意識しないものです」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「別れを意識する事が多いですが、出会いも大切にしたいものです」

ヘタッピ「そうですね。ありがとうございます」

カタリ「いえ、説教ではなく、自戒なのですよ」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「では、上から目線にならないように気を付けてはいますが、こんな感じでのアドバイスで宜しければ、作品の投稿をお願いします」

ヘタッピ「感想や批評の投稿も自由ですので、どしどし書き込みをお願いします」

236: 1/2ストレッチマン:2014/3/1(土) 18:56:20 ID:cTXqppT6rA
ストレッチマンは考える。
俺は何故この年になってこんな事をしているのだろう、と。
黄色の全身タイツを身に纏ったおっさんを、誰が見たいのだろう、と。
そんな事を考えていると、ボーッとしていたのだろう。カットがかかり、監督に怒られてしまった。

ため息をついて、缶コーヒーを飲みながら公園のベンチに座る。
結局その日は集中できずに撮影は後日になった。
たくさんの人に迷惑をかけた。これの何処がヒーローだ、もう辞めた方がいいんじゃないか。
次第に、ネガティブなことしか頭に浮かばなくなっていく。
飲みかけのコーヒーを捨て、俺は唾をはいて立ち上がった。

237: 2/2ストレッチマン:2014/3/1(土) 19:15:58 ID:cTXqppT6rA
何気なく、撮影現場の小学校に向かった。
すると、校庭から無邪気な笑い声が聞こえた。
俺はそれを聞いて今までのことを思い返してみた。
思い浮かぶのは、今聞こえているのと同じ、無邪気な笑い声と笑顔だった。
『俺は何をしているんだ。皆、笑ってるじゃないか。』
そのとき初めて、黄色いタイツを着たおっさんがヒーローだと気づいた。


次の日、俺は最高の演技をみせた。
昨日の演技が嘘かのようになった俺を見て、皆笑っていた。
俺がストレッチパワーを与えているのと同じように、俺も皆からパワーをもらった。
これがあれば、この先乗り越えていける。
そんな気持ちで、俺は笑った。

終わり
238: 1/3:2014/3/1(土) 22:56:05 ID:Sxuh3P77XM
A terrible man


昔々あるところに、神様への供物を用意できなかった村がありました。

それから、その村では疫病が流行ったり、赤ん坊が次々と消えていったりしました。

しかし、村人たちに神様の怒りを鎮める術はありませんでした。

そんな時、町から一人の若い医者がやってきました。

彼は村人を苦しめる疫病を研究し、直すつもりだと言いました。

しかし、村人たちは始め、聞く耳をもちませんでした。

「自分たちの治療法で必ず治る」と信じていたのです。

しかし医者は諦めず、少しずつ村人たちの心を開いて行きました。
239: 2/3:2014/3/1(土) 23:00:47 ID:wEh.JxV2So
やがて医者は村人達の信頼を得、村の暮らしや伝説、病気の治療法などから疫病の原因を探ろうとしました。

そしてある日、医者が、「疫病の特効薬を見つけた!」と言いました。

村人は大喜びしました。

医者は、「薬を配るので、病気の人は皆、今夜私の家に来てください」と言いました。








そうしてその夜、医者は自らの家に火を放ち、中にいた病人を焼き殺し、朝が来る前に村を出て行きました。
240: 3/3:2014/3/1(土) 23:21:13 ID:INQRxIaiPE
とある街に、お金持ちの大きなお屋敷がありました。

しかし、そこは夜になると女の恐ろしい声あやすすり泣きが聞こえる、窓に痩せこけた女の顔が映る部屋があるなどの噂があり、お化け屋敷と恐れられていました。

家の主人にはたいそう美しい奥様がいましたが、体が弱く、最近は病に臥せりがちになり、家の外に出られなくなってしまったようです。

奥様の病気も、きっと悪霊が取り付いたせいたろう。

街の人々はまことしやかに囁きました。

そんなある日、お屋敷に、有名な霊媒師を名乗る男が現れました。

彼は、一晩泊めてくれればこの屋敷の悪霊を追い払って差し上げます、と言いました。

始めは渋っていた主人ですが、だんだん霊媒師と打ち解けてきて、一晩くらいなら…と宿泊を許しました。

翌朝、お屋敷の旦那様とほとんど使用人が、霊媒師に殺されているのが発見されました。

奥様は攫われてしまった、と生き残ったメイドは言いました。

その数年後、遠い街で、手足を切り落とされた白骨死体が土の中から見つかりました。

その白骨は、歯型などから攫われた奥様のもので間違いなかったそうです。




さて、彼は悪い人でしょうか?
241: 名無しさん@読者の声:2014/3/1(土) 23:25:49 ID:INQRxIaiPE
誤字脱字が多いね…orz
文章も所々おかしいかも…ねむ
242: ヘタッピ:2014/3/1(土) 23:26:07 ID:CDjxF2HqUc
>>236-237さん、早速の御投稿ありがとうございます。

カタリ「上手いですね。安定感があります」

ヘタッピ「見習いたいです」

カタリ「ストレッチマン……」

ヘタッピ「突っ込むべきでしょうか」

カタリ「いえ、単純に突っ込んでは駄目です。ここはB面として、ストレッチマンをライバル視するキャラクターから見たサイドストーリーを用意し、更にボケて見てはいかがでしょう」

ヘタッピ「ライバルですか……」

カタリ「ヘタッピ君ならどんなキャラクターをライバルとして用意しますか?」

ヘタッピ「え……と、綱渡りマンとかですか」


カタリ「ユニーク……、ですね」


ヘタッピ「ありがとうございます」

カタリ「いえ、誉め……、何でもありません。斬新で良いと思います」

ヘタッピ「では、宜しければ、またのご利用をお願い致します」

カタリ「こんな感じですみませんが、またのご利用をお願い致します」
243: ストレッチマン:2014/3/1(土) 23:28:35 ID:cTXqppT6rA
ほめられた!ありがとうですw
ちょっとこのネタでスレ立ててみますねw
網渡りマン出していいですか?
244: ストレッチマン:2014/3/1(土) 23:41:46 ID:cTXqppT6rA
すいません、興奮してました←
そのまえにここで書いたネタを元にss立てていいのか聞かなきゃですね
245: 補足:2014/3/1(土) 23:50:16 ID:5xs5ZmtiPU
>>238-240の話の医者と霊媒師は同一人物

裏側を読み込んでもらう系の話が書いて見たかった
246: ヘタッピ:2014/3/2(日) 00:03:14 ID:3K4KlrrhNw
ストレッチマン?さん。

どうぞ、どうぞです。

スレ立ては自由です。

思いのみままに書きなぐって頂ければと。


綱渡りマンは……、

大丈夫でしょうか?

無理せず、ストーリーに組み合わせられるようでしたら使って頂ければと。
247: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 00:03:54 ID:jGVexstYTQ
>>238-240
おもしろかった!最初はただのサイコ野郎なのかと思ったけど、よく考えてみると納得したなぁ。
言っていいのかわからんけど、病人を焼き殺せば感染元は絶てるもんね。奥様のは、奥様が監禁されてたってことなのかな……。
でもメイドの話があるからちょっと自信ない
248: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 05:46:02 ID:U/s15IjZY2
>>247疫病の話は惜しいですね。
ヒントは消えて行った赤ん坊、「自分たちの治療法」です。

奥様のはそれで大体あってます。
答えを言ってしまうと、監禁され逃げられないように手足を切り落とされていた奥様→霊媒師が監禁に関わっていた屋敷の人を皆殺しにして救出→何も知らない生き残りのメイドには彼が奥様の手足を切って連れ去ったように見えた

そして数年後、何らかの理由で死んでしまった奥様を埋葬したものが発見される

というオチです。

医者=霊媒師の男はどう見ても大量殺人鬼ですが、見方を変えれば誰かを救うため、悪人に鉄槌を下しているとも取れます。


さて、彼は悪い人でしょうか?
249: ヘタッピ:2014/3/2(日) 13:37:11 ID:oasQaCNm4Y
>>238-240さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「タイトルは『恐ろしい男』でしょうか」

カタリ「『a』が付いてますので、恐ろしい男は一人となりますね。それとも、最後の一文にある『悪い人』が日本語訳かもしれません」

ヘタッピ「ヒントを見るまでは、記述が足りないかなと思っていましたが、意図的なものだったんですね」

カタリ「読者への挑戦状……。面白い構成ですね。正解編は欠落した場面を補う形で示して貰えると面白いかもしれません」

ヘタッピ「推理ドラマの解決編みたいにですね」

カタリ「そうですね。」

ヘタッピ「謎として残っているのは、赤ちゃんが消えた理由だけでしょうか。」

カタリ「謎というより、説明の無いことなら、まだまだありますよ。」

カタリ「神様の供物とは何か?疫病とは何か?供物を用意出来なかった理由は?他の村は用意出来たのか、それとも用意する必要がなかったのか。痩せこけた女は奥様だったのか。奥様は何故、声を出して助けを呼ばなかったのか。そもそも、何故、奥様は閉じ込められていたのか、等々があります」

ヘタッピ「村人達の『自分たちの治療法』も説明が無いですね」

カタリ「そうですね……。一番の謎は男の素性かもしれません。ヒントによれば、医者も霊媒師も同一人物とあります。殺人にためらいの無いダークヒーローと考えれば単純ですが、どうでしょうか。」

カタリ「また、医者の件では若い医者とありますが、霊媒師の件では、年齢を示す表現がありません。時系列は物語の順番通りで正しいでしょうか。これは考え過ぎでしょうか。ただ、最初の2つと最後の話をつなぐ線がどうも見えて来ません」

ヘタッピ「手足の無い奥様、歩けない赤ちゃん……。自分達の治療法……、うーん」

カタリ「一旦、ここで締めましょうか。」

ヘタッピ「では、宜しければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「こうした謎解き専門のスレがあっても良いでしょうね」
250: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 17:07:32 ID:EuEb9iqDAI
>>249レスありがとうございます。

では村の方の話の簡単な解説をば…

村人の言う「自分たちの治療法」とは、人肉食のこと。
消えて行った赤子はその材料にされていた。
真実を知った医師は、赤子を食べた人々を殺すことで疫病を止めるとともに赤子の誘拐も無くした。

カタリさんの言う通り、ダークヒーローのような酷く、恐ろしい男の話です。


帰宅したら二つの話の細かい背景も含めた正解編の話も書かせて頂こうかと思います。
251: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 17:38:18 ID:bfKAa5dNW6
象と白熊

白熊「なぁ」

象「ぱおーん」

白熊「普通に返事しろよ」
象「なんだよ」

白熊「俺の鮭やるからりんご分けてくれよ」

象「なんでだよ」

白熊「飽きたからだよ」

象「なんだその理由」

白熊「毎回毎回同じエサ与えられてみろよ、流石に飽きるって」

象「かつて野生の動物だったとは思えない発言だな」

白熊「うっせぇ。お前も同じだろ」
白熊「まぁその辺どうでもいいや、象なんてりんごの他に色々果物とか貰ってるんだろ?良いよなー」

象「まぁな」

白熊「だからさ、りんごぐらい恵んでくれねーかなって」

象「俺のりんごか?欲しけりゃくれてやる。探せ、この世の全てをそこに置いてきた」

白熊「どこぞの人気アニメかっての。つか分からない所に置くなよ、腐れるだろ」
白熊「いや、そんなにやりたくなりならもういいや、俺あっちで寝とくわ」

象「おい待て、りんごだろ?やるよ」

白熊「なんでたよ」

象「俺も飽きたからな」

白熊「死ねよ」
252: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 17:41:18 ID:s34UTNp0wM
なんでたよ→なんでだよだった…

1レス完結で他に何も考えてません
253: 正解編:2014/3/2(日) 17:52:12 ID:DYTtg.AA2o
(注:ここでの「神」は絶対的権利、上位に君臨するものの象徴)

昔々あるところに、小さな村々と、大きな国がありました。

大国は自分たちは神のように偉大な存在である、と騙り、村々を支配しました。

しかしある時、村々の中でも特に閉鎖的な一つが、飢饉などの理由により差し出す貢物を用意できませんでした。

大きな国は近隣の村への見せしめのつもりでその村に疫病を流行らせ潰そうとしました。


そしてその村では、赤子を似て食べたものが万病に聞く薬になる、と密やかに言われていました。

そのため、あちこちから赤子が攫われて消えて行きました。


そこに、村を救おうとする若い医者がやって来ました。

そして彼は、疫病を治すつもりで研究を続けていく内に、気づいてしまいました。

この村は、救われるべきではない、と。

若い医師は病気に感染していた人々を焼き殺し、ひそやかに村を去って行きました。




こうして一人の、恐ろしく残酷な「悪い人」が誕生しました。
254: 正解編その2:2014/3/2(日) 18:15:42 ID:oR9LTLZEIM
大勢の人を焼き殺した大罪人となった医師は、身分を偽って旅をするようになりました。

旅をする中で立ち寄ったとある街で、お化け屋敷の噂を聞きました。

さらに、町人達はこう言いました。

「あそこの奥様はとても美しいが気取らない方で、病気になる前はよく町に出て色んな人と気さくに話かけてくれたりしたもんだ」

「それに引き換え旦那様は、傲慢で偏屈で、私たち庶民を見下して、たまに見かければ凄い顔でこっちを睨むんだ」

独占欲の強い屋敷の主人は、妻が街に出て他の男たちと楽しそうに話すのが気に入りませんでした。

嫉妬と猜疑心が積み重なり、ある時とうとう奥様の手足を切り落として屋敷の一室に閉じ込めてしまったのです。

哀れな奥様は、その時のショックで正気を失ってしまいました。

奥様が急に町にこなくなったことを怪しまれないよう、屋敷の主人は、妻は病気なのだ触れ回りました。

奥様の声や、痩せこけて美貌の面影のなくなった姿は「悪霊」ということにされました。



旅の男は町人たちの話に何処か引っかかるものを感じ、好奇心から霊媒師として屋敷に入りこみました。

そこで、無惨な姿で監禁されていた奥様を見つけ、再び残酷な真実を知ってしまったのです。

彼はもう一度、「悪い人」となることを決めました。

屋敷の人々を殺し、奥様を連れて街を出て行きました。

二人で旅を続け、しばらくして奥様がなくなると、彼女の亡骸をそっと遠い土地に埋めました。






さて、彼は悪い人でしょうか?
255: ヘタッピ:2014/3/2(日) 22:39:41 ID:Tg/4DjB2So
>>251さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「動物ものと言うと和み系が多いですが、毒舌キャラは珍しいですね」

カタリ「そうですね。象と白熊が主人公というのも珍しいです」

ヘタッピ「差し絵を付けるとしたら、実写とデフォルメのどちらが似合うでしょうか」

カタリ「そうですね…。どちらも面白そうです。どちらかと言えば実写の方が笑いの要素が濃くなるでしょうか」

カタリ「動物の組み合わせによる掛け合い……、ヘタッピ君ならどの動物を選びますか?」

ヘタッピ「今回のような毒舌なら、捕食者と被捕食者はというのはどうでしょう。」

ヘタッピ「捕食者が毒舌なら『喰い殺すぞ』が決めゼリフ、被捕食者なら『喰い殺せよ』が決めゼリフで」

カタリ「捕食者は分かりますが、被捕食者はどうでしょうか」

ヘタッピ「ダメですか」

カタリ「作者の腕が試されるでしょうね」

ヘタッピ「では、毎回の枕詞となってしまっていますが、宜しければ、またのご利用をお願い致します」
256: ヘタッピ:2014/3/3(月) 00:00:28 ID:auEA8rCgsg
>>253-254さん、正解編ありがとうございます。

カタリ「素晴らしいですね」

ヘタッピ「すばらしいです。モヤモヤ感が晴れてスッキリしました。」

カタリ「ここまでのものが用意されているとは、予想外でした」

ヘタッピ「赤ちゃんの件はもしかしたらと思ってましたが、奥様の件はそういうことだったんですね」

カタリ「疑問に思った点も全てフォローして感謝です」

ヘタッピ「謎も全て解決で良かったですね」

カタリ「……。」

ヘタッピ「先輩?」
カタリ「あるいは、ただの蛇足で、作者の意図しない解釈かもしれません。ただ、少し語ってみたくなりました」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「奥様は夜な夜な声をあげていました。溺愛していた主人はその声をどう聞いていたのでしょう。また、気さくで美人の奥様の幽閉を知っているどころか手伝いまでしたかもしれない使用人は何を思ったでしょう」

カタリ「また村では、赤ん坊を食べたことで、疫病は直ったのでしょうか。恐らく直ったと思い、あるいは直ったと願ったものの、効果がなかったことに対する絶望、そして無駄死にさせたことの罪悪感、それは相当なものがあったでしょう」

ヘタッピ「つまり…」

カタリ「医者というのが鍵だったのです。つまりは、安楽死を請われ、そして処置したと考えるとどうでしょう」

ヘタッピ「正義の元に鉄槌を下すダークヒーローではなく」

カタリ「自殺を求めるものに自殺の幇助をしただけに過ぎないと」

ヘタッピ「殺人鬼から大きく変わりますね。」

カタリ「奥様が数年と経たずに亡くなっているのも、楽にしてあげたとも考えられます」

ヘタッピ「自分から殺そうと思うか、言われて殺すかですか」

カタリ「語り過ぎました。これはこじつけとも言えるでしょう。裏付けとなる根拠に乏しく、想像の占める部分が多いですから」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「ただ、名前の無い元医者に正義のためとはいえ、殺人に躊躇いがないという人物設定に異を唱えたいと思ったまでです」

ヘタッピ「何故、異を唱えようと思ったのでしょうか」

カタリ「物語とはいえ、同じ人間としてそういう考えの人がいるのが嫌だからですよ。エゴですね」

カタリ「蛇足の所は調子に乗り過ぎたかと思います。申し訳ありません。宜しければ、またのご利用をお願い致します」
257: 名無しさん@読者の声:2014/3/3(月) 00:33:43 ID:07CqOQjenA
そう考えると屋敷の主人が後ろ暗いことがあるのに霊媒師を泊めたことにも納得がいくね
258: 最後に補足:2014/3/3(月) 01:01:11 ID:hZZ8EGd15E
>>256そこまで深く読み込んで頂けて、作者冥利につきます。
もともと、読者に考えてもらう事を目的とした、解釈を任せるタイプの話として書いたので、考察が聞けて嬉しかったですw

正解編に書きそびれた、それこそ蛇足の部分ですが、男は最初、大国の目的を知った上で村の人を救おうとやって来た、という設定でした。

そんな人だったからこそ、真実を知ってしまった時の絶望は計り知れなかったでしょう。

さらに、男はどのようにして村の真実を知ったのかという説明もあえて入れていません。

それは誰かの証言あるいは自白だったのかもしれません。

あるいは決定的な場面を見てしまったのかもしれません。

それらを想像する余地を残した上での読者への問いかけ、「さて、彼は悪い人だったのでしょうか?」を主題とした物語でした。

長々と失礼。楽しかったです。
259: 名無しさん@読者の声:2014/3/3(月) 17:36:23 ID:JiaetT7lmk
>>255
読んで頂きありがとうございます

象と白熊ですが、動物園にいる異動物間のやりとりが主な題です
なので別の動物でも良かったのですが、何故か象と白熊にハマったことがあるという変な経緯から題が象と白熊になりました

食い殺せよ、は中々良いですね
凄くネガティブな草食動物に言わせると自虐ネタっぽく聞こえそうです

捕食者と被捕食者のコンビは意外と難しそうですが、中身は逆みたいなのが自分には合いそうです

また顔出すことがあればよろしくお願いします
260: ヘタッピ:このレスに限り安価禁止です:2014/3/3(月) 23:25:30 ID:Q2.DXZmgvc
タイトル「業務連絡」

今回に限り、内輪ネタと言いますか、このスレに対する思いを少し書かせて下さい。

この手の独りよがりな文に吐き気がするという人は、すみませんがスルーをお願いします。

戒めとして、今後、同じことはやりません。断言します。




↓↓↓↓

ヘタッピとカタリの少しふざけたチャチャに対して丁寧なお礼を頂けることについては、毎回いえいえとんでもないと画面に呟いている次第です。

お礼に対して、このスレで返礼をしてさまうと、いかにも自分のスレだとアピールしてるかのようで嫌だなと思ってしまい、お礼に対するお礼を返していませんでした。

あるいは、何だかな〜と不満に感じられた人も居たかと思います。

すいません、エゴでした。

ただ、このスレの主役は作者さんに他なりません。

ヘタッピ&カタリは添え物と考えています。

今後もお礼を言われても返さない場合が多いかと思いますが、画面の前ではとんでもないと平身低頭で頭を下げてる次第です。

将来、物書きとして、あるいは趣味の一環として、その第一歩に、このスレを利用して頂ければ幸いかと思います。
261: 名無しさん@読者の声:2014/3/13(木) 19:15:16 ID:paKYGlHFqU
「君には理解できないよ」

 あの日、彼女は笑顔でそう言った。

 彼女は不思議な人だ。無口で表情も乏しくて、それなのに強烈に人を魅了する。僕だけじゃない、彼女に惹かれて人生を狂わせられた人は。第一級危険物のような危ない存在、それが彼女だ。
 ところが何時の間にか彼女と常に一緒にいるようになって、そして――

「君じゃあ私を助けられない」

 その細い首筋から深紅の鮮血が飛び散るのを見ていることしか出来なかった。

 彼女は前世の記憶を持つ人だった。否、前世だけじゃない。前世の更に前の前世の記憶――つまり彼女に宿る魂が存在したその時からの記憶をずっと持ち続けている。どれほど転生しても転生以前の記憶はなくならない、彼女はその事実に絶望した。だから自殺を図った。
僕とは違う存在であるということを、身を以て伝える為に。
 嗚呼、本当に、僕には彼女が理解できなかったんだと。何より救うことすらさせて貰えなかったんだと、今、理解した。


構成も構想も何も思い浮かばず書いたもの…下手なんてレベルじゃないよ…

262: ヘタッピ:2014/3/14(金) 02:08:59 ID:gyqw/STnd6
>>261さん、ご利用ありがとうございます。


カタリ「下手よりも下とは何でしょうね。」

ヘタッピ「支離滅裂とか、文章として理解出来ないとか、意味の無い言葉の羅列とかですか」

カタリ「なかなかヘタッピ君も言われ慣れて来てますね」

ヘタッピ「すいません」

カタリ「今回の作品はそこまでは行っていません」

ヘタッピ「そうですね。デッサンみたいにサラリと書けてる感じで羨ましいです」

カタリ「物語として話を脹らませるとしたら、どういう展開が良いと思いますか」

ヘタッピ「暗い展開になってますので明るい感じか、反対にもっと暗くするかですかね」

カタリ「なるほど」

ヘタッピ「明るくするなら、彼女が動物に生まれ変わるとか面白いかもですね。ライオンとか」

カタリ「ライオンですか」

ヘタッピ「暗いのは〜、………」

カタリ「暗いのは、彼女を救うためには血塗れた秘密の儀式が必要で、いわゆる黒魔術に嵌まっていくとかでしょうか」

ヘタッピ「ですね。見るのが怖いようなドス黒い感じの世界も見てみたいです」

ヘタッピ「毎々、駄文ですみませんが、またのご利用をお願いします」

カタリ「ライオンでなく、ペンギンでは駄目ですかね」

ヘタッピ「駄目です」
263: 疫病神:2014/3/19(水) 15:53:08 ID:8uVvYmpqnQ

【疫病神と縁結びの神 1】

疫病神「もう疲れた。この仕事代わって欲しい」

縁結びの神「お前は楽な方だろうが。下界の人間に嫌がらせすりゃいいだけだろ」

疫病神「その言い方じゃ傷つくんだけど。疫病神ってのは、分け隔てなく人間を戒める大事な存在なんだよ。嫌がらせとはちょっと違う」

縁結びの神「自分の仕事を誇りに思っているみたいな言い方だな。なのに仕事を代われなんて言うのはどうした訳だ」

疫病神「よくぞ聞いてくれた。今ならインフルエンザウイルスをプレゼント」

縁結びの神「その手を俺に触れさせたら、赤い糸でがんじがらめにしてやる」


264: 疫病神:2014/3/19(水) 16:03:02 ID:VJvywAYvYI

【疫病神と縁結びの神 2】

縁結びの神「で?どうしたんだ」

疫病神「今回の担当の人間がさ、超かわいいピチピチの女の子なわけ。で、あっちのボスから依頼された今回の戒めプランが、その女の子を失恋させるって内容でさ」

縁結びの神「あっちのボス?」

疫病神「万物の神」

縁結びの神「大物だな。……しかし失恋させるとは、俺への嫌がらせか」

疫病神「いやいやまだ縁結びしてないはずだよ、片思いだから。僕はさ、女の子がかわいそうでかわいそうで、今回の仕事が嫌なんだ」

縁結びの神「あっちのボスからの依頼だからやめることも出来ない、とな」

疫病神「そうなんだよ……」

縁結びの神「ちなみに、その女の子の名前はなんだ?」

疫病神「山川クリステルっていう、日本人とスウェーデン人のハーフだよ」

縁結びの神「……うそだろ」

疫病神「えっ、知ってるの?」

縁結びの神「知ってるも何も、俺の今回担当している男子高校生が片思いしている相手だ」

疫病神「えっ、うそ。お前の担当期間はいつまで?」

縁結びの神「……明日までだ。明日には男子高校生をけしかけて山川クリステルに対して告白させ、めでたく縁結び完了だ。……お前は?」

疫病神「……あさってまでだけど……」

縁結びの神「つまり、男子高校生と山川クリステルは……」

疫病神「1日で破局する」

縁結びの神「これだからやおよろずも神はいらないんだ!俺の努力が1日でパァかよ!」

疫病神「これだから嫌なんだよ、疫病神って仕事は。誰か代わって」

(終)


265: 疫病神:2014/3/19(水) 16:09:17 ID:XXeEerVNtE

全くのSS初心者でしたが、書いてみたいと思っていたので書いてみました。スペースありがとうございました!


266: ヘタッピ:2014/3/20(木) 20:06:46 ID:MQ76TxSHw6
>>263-264さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「ひ・と・で・な・し・人でなしの神によるこ・い・ば・な・し・恋ばなしですね」

カタリ「よ・た・ば・な・しの与太話とも言えます」

ヘタッピ「あるいは疫病神という、ろ・く・で・な・しのろくでなしの神の嘆きとも言えますよね」

カタリ「そろそろ止めましょうか」

ヘタッピ「す・み・ま・せ・ん、すみません」

カタリ「……山川さんは、恋が盛り上がることはあっても、滝のように恋に落ちることはなかったようですね。」

ヘタッピ「……調子に乗りました。すみません。」

カタリ「縁結びの神とは珍しいですね。」コホンッ

ヘタッピ「疫病神とペアというのも珍しいです」

カタリ「全くのSS初心者といってもかなりの出来です。物書きとしての経験もゼロでしょうか。余裕が感じられます。どちらにしましても、また次の作品に取り掛かって頂けると嬉しいですね」

ヘタッピ「新しい人は、新しい発想で今までに無いアイデアや組み合わせが出て来るから面白いです」

ヘタッピ「今回も駄文による茶々で申し訳なかったですが、またのご利用を頂ければと思います」 
267: 名無しさん@読者の声:2014/3/22(土) 12:17:38 ID:VJvywAYvYI
>>266
読んで下さりありがとうございました!クリステルネタが面白くて笑ってしまいました。
真面目に書くのははじめてです。嬉しいお言葉をくださりありがとうございました。
……スレを立ててみようかと思います。ありがとうございました!


268: ミズキ:2014/3/25(火) 04:14:13 ID:XElXxTvYxQ
いつからか生き物は皆滅んだ

ただ一つの命も残さず

ただ誰一人殺さず何一つ壊さず

静かにこの世界は滅んだ

滅びる直前に誰かがこう言っていた

この世界はいつまでも滅びないと、、、

その人は世界で一番の嘘をついた

人々は皆その嘘を見抜けなかった

『滅びることのない世界』

そんな世界を私達には作れるのだろうか?

皆はその者の言葉に耳を貸さなかった

アイツは一体なにを考えているのかと罵る者もいた

嘘つきだけが生き残れる世界に正直者は存在しない

正直者だけが生き残れる世界に嘘つきは存在しない
269: ミズキ:2014/3/25(火) 04:20:16 ID:XElXxTvYxQ
正しいのか

正しくないのか

答えを求める者もいた

嘘つきだけが生き残る世界でも

正直者だけが生き残る世界でも

私は嘘をつき本当のことを言い人々をだます

世界を救い世界を滅ぼし生きていく

人に問いを投げかけ、投げかけられながら

聞く耳をもたず人の話を聞き流し聞き流される

この繰り返しを永遠に繰り返すサイクルの中で

こんな私を信じる者は誰もいない、、、
270: ミズキ:2014/3/25(火) 04:22:41 ID:XElXxTvYxQ
ねぇちんが書いてたから試しに、、、みたいな感じで私にとって初のSSです!

意外と自分で考えるの楽しい♪
271: ヘタッピ:2014/3/26(水) 00:50:06 ID:EbJA63Jz6E
>>268-269さんご利用ありがとうございます。


カタリ「フム……………」

ヘタッピ「先輩?」

カタリ「いえ、中々の問題作ですね。」

ヘタッピ「はぁ……。それは良い意味ですか。それとも悪い意味でしょうか」

カタリ「そうですね。どちらとも判断つかない所が問題作と言えるでしょうか」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「私とは誰なのか。世界が滅んだ理由は何故なのか。滅びの無い世界とは何なのか。」

カタリ「この疑問の答えとなるようなヒントは文中には明示されていません」

ヘタッピ「ですね」

カタリ「また、主観と客観が入り混じることで、読み手としても戸惑いを感じると思います」

ヘタッピ「では、正直、駄目ということですか」

カタリ「いえ……、いや、そうでもなく、その先にある何かを感じさせる点に惹かれます。例えるなら予言の書のように。言葉遊びの先にある何かが見つかりそうで、見つからない。そんなもどかしさと期待を感じます」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「あるいは私とは神として世界を外から眺め、また人の子として世界に降りたったあの方を指すのかもしれません」

ヘタッピ「あの方ですか」

カタリ「キで始まり、トで終わります」

ヘタッピ「その縛りでボケるのは難しいと思います」

カタリ「……」ニッコリ

ヘタッピ「毎回、駄文による茶々ですみませんが。宜しければまたのご利用をお願いします」
272: ミズキ:2014/3/26(水) 01:13:53 ID:XElXxTvYxQ
なるほどです!感想ありがとうございました!
273: あらざらむ:2014/3/26(水) 19:39:19 ID:T5oBtfpACg
 
「此処は……」

 目を覚ますと何やら霧がかかったような場所に寝ていた。見覚えのない所に頭を捻ると僅かに左半身が痛む。
 自分は一体何者なのか、それすら分からない。
 仕方なく辺りを散策すると鏡と見紛うばかりの凪いだ透明な湖が現れた。何か見えるかと期待して覗き込むと湖面が輝き出す。

「、眩しっ……」

 輝きが収まればそこには懐かしいと感じられる顔が。これは、この人は──

「この湖は人の死の直前の映像を映す」
「え……」

 いつの間にか背後に黒い装束を着た人のようなものが立っていた。言うなれば死に神、だろうか。
 目深に被ったフードから表情を窺う事は出来ない。それは淡々と言葉を続ける。

「死んだ直後は一時的に記憶を喪失する場合が多い。お前もそうだ」
「だから、か」

 漸く思い出した。ずっと一緒にいると約束した事を。約束を破ってしまった事も。僕は……

「後一回だけ、逢えたらなぁ……」
「それは叶わない」

 そう言って死に神は少し寂しそうに笑った。


-この世のほかの思ひ出に いまひとたびのあふこともがな
274: ヘタッピ:2014/3/27(木) 00:29:30 ID:ej3cSH2CPo
>>273さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「最後に死神が笑いましたが、どういう意味の笑いだったのでしょうね」

ヘタッピ「同情……でしょうか。それとも元気を出してという励ましの笑顔とかでしょうか」

カタリ「そうですね……。いえ、問いに深い意味はありません。ただ余韻にひたりたかっただけですから」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「完成度は高いですね。特にこれを足したり、引いたりの必要を感じませんでした」

ヘタッピ「左半身の痛みとか、主人公の死因とかの説明がありませんが」

カタリ「その説明を足すのは冗長かもしれません。考える余地がある点に惹かれます」

ヘタッピ「はぁ。難しいですね。」

カタリ「まぁ、個人的な感想です」

カタリ「痛みがあったのは、左半身を下にして長く意識を失っていたという、時間の流れを表す表現かもしれません。」

カタリ「死因については、死の直前に思い人の顔があることから、突発的な死というより、病室で手を取られながら主人公は死んだとするのが普通でしょう」

ヘタッピ「はぁ、つまり」

カタリ「敢えて語ることでもないと」

カタリ「ただの勝手な裏読みです。的外れでしたら、申し訳ないです」

ヘタッピ「では、宜しければ、またのご利用をお願いします」

275: あらざらむ:2014/3/27(木) 00:57:37 ID:8uKbgHD6iE
>>274
感想ありがとうございます!
ちょっと蛇足になりますが初期構想をば

死因について:元々は事故死で考えてました。がヘタッピさんの感想を見て病死の方が自然かなぁ、と

死に神さん:ヘタッピさんの言う通り気休め程度の慰めの為に笑いました


本当は「あらざらむ」の歌を使って文章が書きたかったのですが、いまいち歌を使った意味がなくて個人的には精進せねばなという感じです。
結論として自身の考えが一貫していない故に推敲しても結局綻びが出てしまいますね。

ですが完成度が高いと言って頂けたのはとても嬉しいです!
276: ミズキ:2014/3/29(土) 02:26:04 ID:XElXxTvYxQ
『華無視鳥と木見鳥』

華無視鳥はいつも花を見ようとしない

木見鳥はいつも木を見ている

華無視鳥は木見鳥に向かってこう言った

「いつも木ばっかりみて楽しいの?」と

木見鳥は顔を赤くしながら答えた

「楽しいに決まってるよ////」と

華無視鳥は木見鳥に向かって

「じゃあ君はどんな木が好きなんだい?」と聞いた

木見鳥は「えっと……」と少し考え、ちらちら華無視鳥のことを見ながら

「優しくて……元気な木……かな////」

と顔を赤くしながら答えた。すると華無視鳥は

「ふーん、君は変わってるね。でもおもしろい人だ」

と言い去っていった

華無視鳥は華である木見鳥を無視し続ける

木見鳥は木である華無視鳥を見続ける

この一方通行の恋が実ることは……

たぶん永久的にずっと来ることは無いだろう

実るとしたら……

この世界も少し変わるのかもしれない
277: ミズキ:2014/3/29(土) 02:28:28 ID:XElXxTvYxQ
二度目の投稿です。

このジャンルも書くの楽しいですね
278: ヘタッピ:2014/3/29(土) 10:11:09 ID:1DI4YiQn0c
>>276さん、またのご利用ありがとうございます。

カタリ「絵が欲しいところです。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「声は聞こえるのに、その場面が見えて来ない。つまりはイメージが今一つ掴めません」

ヘタッピ「そうですか?」

カタリ「ヘタッピ君は掴めているようですね」

ヘタッピ「こんな感じでしょうか」カキカキ

カタリ「なるほど。鳩がセーラー服を着ていますね。頭の上にはタンポポが咲いてます」

カタリ「こちらは華無視鳥君ですか。顔は鷹で、体が丸太で出来ている。こちらも学生服を着てますね」

ヘタッピ「どうでしょう」

カタリ「なるほど。花であり鳥でもある。鳥であり、木でもある。そして二人は人間のように儚い恋の中にある」

ヘタッピ「木見鳥さんの発言は照れ隠しでしょうか」

カタリ「冷たく、余り活動的な描写の無い、鷹丸太君の逆を理想として挙げてますね」

ヘタッピ「鷹丸太君……。そうなると花鳩さんですかね」

カタリ「乗っからなくても良いですよ」コホッ

カタリ「一つの完成された世界を敢えて崩し、読者を混乱させる」

ヘタッピ「なかなかのワルですね」

カタリ「それは言い過ぎです。……面白い手法ですが、そうでないのも読んでみたいと思います」

ヘタッピ「毎々、ふざけた茶々ですみませんが、宜しければ、またのご利用をお願いします」
279: ミズキ:2014/3/29(土) 10:19:10 ID:XElXxTvYxQ
ほぉ〜やっぱりそう捕らえますか……そう捕らえますよね……

私のイメージだと鳥や花、木は人のことですね……

伝わりずれぇよ!!ってところですかねまた練り直しますね

私世界を壊すの好きみたいですな

感想ありがとうございました。
280: ニー廃:2014/4/2(水) 02:09:24 ID:dES5g.QXJ2
「あと10分で本番だ。みんな楽しんでいこう!!」

部長の声が響き、各々反応をする。「おー!!」と叫んだり、微笑んでいたり、そもそも話を聞いていなかったり、あらためて個性豊かなメンバーが揃っているものだと実感しながら、私はひとりため息をついた。

私は未だに信じることができずにいる。今日が最後、このメンバーで演劇ができる最後の日であることを。
「あと10分か…。」
自然と呟いていた。あと10分で幕が上がり本番が始まる。本番の50分間。そこに私たちのすべてがつまっている。たった50分に私たちが演劇に費やしてきた3年間がつまっている。

いろいろなことがあった。部活を、演劇を大嫌いになることもあった。 辞めてやると言い放ってしまったこともあった。それでも私はここにいる。今、本番を待ちみんなとここにいる。

281: ニー廃:2014/4/2(水) 02:36:29 ID:dES5g.QXJ2
「始まってほしくない。」そう思ってしまう自分がいる。 終わってほしくない。この公演が終わったら、みんなと関わらなくなるわけじゃない。終わったからといって、今まで自分たちが積み上げてきたものが変わるわけじゃない。そうだ、何も変わらない。 変わるわけじゃない、ただ区切りとして部活の終わりがくる。それだけなのに…。


「よし、本番5分前だ!円陣組むぞ!!」

また部長の声が響く。その声で私は自分の世界から引き戻された。みんなが部長の元へ集まり、肩を組む。 私も遅れてその輪に加わる。 全員揃ったことを確認し終えた部長が口を開いた。
「みんなわかっていると思うが、今日が最後だ。だが!!俺たちは終わらない。ずっと仲間だ。最後なんてありゃしねぇ。区切りとして、この最後がある。そこんところ勘違いするなよ?今日はとことん楽しんでいこう!!!! いいな? いくぞ? 楽しむぞー!!!!」

いつもと変わらない部長の厨二臭い言葉選びに自然と笑みがこぼれる。それはみんなも同じらしく、それぞれ笑いながら「おー!!!!」と返していた。


さっきまで考え込んでいたことが嘘のように、私の気持ちは前を向いていた。自分が考えていたことと、部長が考えていたことは同じだった。これはただの区切り。私たちに終わりなどない。

「幕お願いしまーす!!」
幕が上がり、舞台が徐々に明るくなっていく。みんなが動き出す。私も一歩を踏み出した。


282: ヘタッピ:2014/4/5(土) 10:02:45 ID:tFYmZDgGIE
>>280-281さん、ご利用ありがとうございます。


ヘタッピ「最後の劇が始まる前という、特別な日の1コマです」

カタリ「場面の選択が良いですね。終わりの始まり、終わりからの始まりと、対となる感じが面白いと思います」

ヘタッピ「劇の演目は何だったんでしょうね」

カタリ「そうですね。出会いと別れ、そして旅立ちの物語であれば、主人公の感情が高まったりして、面白いかもしれません。」

ヘタッピ「それは主人公の暴走が見たいということですか」

カタリ「そうですね。シナリオに無いところで泣いてしまったり、それをみんながアドリブでフォローしてくれたり……」

カタリ「アドリブで告白するも断られる。泣き真似をして冗談だと思わせるも、場面が暗転すると目から涙がこぼれる……」

カタリ「と、語り過ぎました。本題に戻りましょう」


ヘタッピ「話の展開は文句なしですよね」

カタリ「そうですね。ただ、主人公の思いと部長の思いが最初から同じではなく、違うと思わせて実は……、の方がしっくり来るかもしれません」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「例によって、個人的な感想です」

ヘタッピ「では、宜しければ、またのご利用をお願い致します」

283: ニー廃:2014/4/6(日) 01:44:14 ID:dB4v3Vv3NM
>>282
感想ありがとうございます!!
自分自身が演劇部員なので先輩方との最後の公演のときの気持ちを書いてみました。
劇の演目は盲点でした…。演目と主人公を繋げると感情の高まりが詳しく書けそうだとわかりました!
部長と主人公の考えを違うと思わせておいて、劇が終わってから同じだったとわかるようにしたらしっくりくる感じがします。

初めて気づいた点が多々ありました。 ありがとうございました!! また利用させていただきます!!
284: 追い詰められると妙なことしだしますよね、それです:2014/4/15(火) 01:37:52 ID:g1I2vdY1So

 四丁目の廃ビルの傍は、悪魔だとか天使だとかが集まるスピリチュアルな場所だ。

 そんな噂が街でそれとなく囁かれているけれど、大体誰もアホな話だと思って取り合いやしない。だけれど僕は、それがあながちウソじゃないことを知っている。


 夕暮れだった。

 桜の木が、夕日を背に枝を風に任せて揺らしている。その花びらが僕の足元まで転がり込んできて、滴った絵の具に浸かる。薄桃の花びらがいつしか真っ青に。

 花が台無しになったことにすら気付かず、僕は黙々と廃ビルの壁に絵を描く。

天使を描くのは、最早義務の一環だった。僕の仕事は別にあって、平たく言えば営業とかもっと簡単に言えば押し売りみたいなものだったけれど、これはまた別の義務。言ってしまえば、生きて行くうえで必要な作業に近い。

 誰が絵を描けなどと言い始めたのかは知らないけれど、大よその僕らは絵の才能には恵まれていたし問題はなかった。誰だって心臓が一体いつから鼓動を刻むよう作られたのかなんて、想像もしないだろう。

 それと同じだ。この世界にある時々べらぼうに上手いグラフィティアートは、ひょっとすると僕らの中の誰かの仕業かも知れない。

 僕は天使しか描かない。だって僕は天使が好きだ。僕らと違って中途半端でなく、美しい羽に完璧な存在。憧れずにはいられなかった。

 不意に、背後からマッチを擦ったような音が聞こえる。火の爆ぜる音だ。僕には振り向かなくても何が起こるかなど、容易に想像できた。

 まず、アスファルトの上に花びらが舞い降りる。真紅のバラの花弁だ。それが地面についた瞬間燃え上がり、一瞬で灰になる。

 その上に降り立った男はこの世では祝福されない存在、悪魔だ。

「よう、相変わらず仕事サボってんじゃねぇか」

「さすがに僕らの上司も、心肺停止しそうなのに仕事しろとは言わないよ」

「心臓も肺ももう動いてねぇじゃん」

それは物の例えであって、事実じゃない。ムッとした僕は無視を決め込むことにした。しかし残念なことにこのパターンを熟知している悪魔は、僕を逃がさない。営業は大変だねぇ、と他人事のようにせせら笑ってきた。まぁ、彼にとっては他人事で間違いはない。

「うるさいな」

「ノルマ達成しないとどうなんの? 怒られたりすんのか?」

「叱られたりはしないよ。でも、半年ノルマ達成してないと悪魔に落第」

忌々しそうに僕が答えると、悪魔はややショックを受けたようだった。

「落第って言い方はねぇじゃんか」

と、現落第生が不服そうに呟く。天使に憧れる僕からすれば、悪魔は立派な落第生だ。訂正する気など、さっぱりない。

鼻を鳴らして笑ってやった僕を見て、悪魔は可愛くないと文句を漏らす。悪魔に可愛がられたとしても、有難迷惑である。


285: すいませんもうにレス分だけいただきます:2014/4/15(火) 01:39:07 ID:g1I2vdY1So

「逆にノルマ達成すると何が起こるんだよ」

「天使に昇格。ただし、四年連続しなきゃダメ。四年って酷いと思わない? 365日かける4だよ? 途方もない日数だよ、本当に」

絶対無理だと僕は弱音を吐いた。でも、僕らが天使になる方法はこれしかない。深々とため息を吐く僕を見て、悪魔は肩をすくめてみせる。

「四年も一秒も一瞬だったり、永遠だったりする俺からすればわかんねぇ悩みだな」

まぁ、それはごもっとも。僕は頷きもせずに話題を切り上げて、用は何かと尋ねた。永遠に叶いそうにない望みの話など、いつまでもしていたくない。

変わらず絵を描き続ける僕の隣に腰を下ろし、悪魔は近況を尋ねる。街には慣れたかと言う彼の問いに、思わず笑いそうになった。

もうこの街には六年近くいる。慣れたもなにも、生まれ育った街だと言ってしまえそうなくらいだ。時間の感覚が違う所為か、時々悪魔は間が抜けたことを問うた。

「人間の世界はテーマパークだって、ばるざさーるが言ってたぜ」

バルザサールじゃない、バルサザールだ。この悪魔は同僚の名前すら、真面に覚えるつもりがないらしい。

僕は呆れたため息を吐いて間違いを指摘してから、その言葉に皮肉っぽく笑って返す。

「遊園地も三日いればただの公園だ。残念だけどすぐに飽きる。仕事には慣れないけど」

「そりゃあな、死の押し売りなんてなかなかないぜ?」

「すいません、死にませんか? ってね。僕だってこんなことをする日が来るなんて思ってもなかったよ」

「ナイスなお薬を常用していた所為で、そんなこと考える暇もなかった、の間違いだろ」

痛いところを突かれた。僕は舌打ちを打って悪魔の言葉を誤魔化す。そりゃそうかもしれないけれど、こんな未来の一片だって想像したことはなかったんだ。
まさか自分が、見知らぬ他人に死を言い渡すはめになるなんて。

「仕事、で思い出した。お前ちょっと年齢層に偏りがありすぎって、苦情来てるぞ。この、変態め」

「ちょっとくらい楽しみをくれたっていいじゃないか」

「だけど、小さな子どもばっかり標的にしやがって。お前のせいじゃないのか、この国の少子高齢化は」

そりゃ少し責任を押し付けすぎだ。この街の比率が狂っていると言われるのならまだしも、国全体ってことはない。

僕は悪魔に少子高齢化のメカニズムを説明し、別段そこに子供の死亡率は関わっていないことを説明した。問題は長寿と出生率の低下なのだ。

「お前がじいさんばあさんにもちゃんとやればいいんじゃねぇの?」

思わぬ指摘に、うっ、と僕は言葉に詰まる。間抜けには分かるまいと油断していたが、たまにこう鋭いところがある嫌な男だ。大体いつも間抜けだったら、扱いやすいことこの上ないのに。

286: そして終わり、と。ありがとうございました。:2014/4/15(火) 01:41:31 ID:g1I2vdY1So

 ともかく、と僕は喉の調子を整え、改まって悪魔に告げた。 

「国の問題と僕の仕事ぶりは関係ないよ。それに、ノルマ達成のために今は手当たり次第やらなきゃまずいしさ」

「ノルマ達成しないと天使にゃなれねぇからなぁ」

悪魔はしみじみと、できあがった僕の絵を見上げて呟いた。

跪き、祈りをささげる天使の絵だ。美しい金色の巻き髪と澄んだ青い瞳。彼または彼女の顔が、天使が俯くその視線の先の泉に映っている。

僕も悪魔と並んで絵を眺め、ふと思いついたことを口にする。

「なんで、僕らは絵を描き続けなければ消滅するんだろう」

「芸術は常に悪魔的だからな」

皮肉な話だ。僕は口の先だけで笑って、道具を全てバケツの中に放り込んだ。右腕に下げ、仕事のために混みあい始めた街にと繰り出す。悪魔もまた彼の仕事を始めるようだ。

彼の仕事は気まぐれで、ごく無職に近いものがある。それでも楽しいんだと悪魔は無邪気に笑い、僕は呆れて首を振る。人に悪事を働くよう囁くことが楽しいなんて、本当に彼は根っからの悪魔だ。

 風を受けて春を知った。悪魔は季節を知らず、僕の言葉を理解してくれはしなかった。

 街の中をさまよい歩きながら、ちょうどこんな日だったと自分が死んだ日を思い出す。

 依存していた薬物によって幻覚を見ていて、僕は自分のマンションのベランダから空に飛びだした。光の方へ、走ったつもりだった。

 その結果、16階から転落した僕は即死。違法な薬物に手を染め、碌に善行も積んでいなかった僕に神は冷たかったが、僕の作品だけは愛してくれた。おかげで隣を歩く間抜けな悪魔が僕に死を言い渡いし、今の職を得た。

ひょっとすると、生まれたときから僕は死神だったのかもしれない。だって僕は、生きていた間だって絵を描かずにはいられなかったのだから。

「人を殺して天使になるって気分は、どんなだろうね」

「お前が殺してるわけじゃねぇよ。お前は選んでるだけだ」

「違いが今ひとつわかりません」

悪魔は僕をちらっと見やって、ちょっとばかし顔を顰めた。人間より人間じみた表情をする男だ。僕はついつい笑って、息を吐く。

 光の方へ走って、辿り着いた世界はほとんど変わりない。ただ、僕は生きておらず、僕を見る人などこの世にはほんの一握りもいない。

「それよかさ、ロリコンが天使になるって倫理的にどうなんだよ。おかしいだろ」

何故か悪魔は憮然として言い放った。悪魔にそんなことを説かれるとは、全く何がなんやら。

そしてふとその矛盾に気が付き、僕は思わず吹き出した。なんだよ、と笑う僕を悪魔は眉を顰めて睨みつける。僕は友人の肩に手を置いて、笑いすぎて滲んだ涙を拭い、こう言ってやった。

「悪魔が倫理を説くなよな」


287: ヘタッピ:2014/4/16(水) 23:01:34 ID:8.iCc7g5ps
>>284-286さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「夕方に悪魔と出逢う。まさに『逢魔が時』ですね」

カタリ「そうですね……。桜が散る夕闇の中、天使の絵を書く元薬物中毒の死人。薔薇を触媒として現れる悪魔。廃ビルに描かれた金色の髪をした青い瞳の天使。天使になることを夢見る死人と悪魔の戯れのような与太話。」

カタリ「話のキーワードを抜き出してみると、薔薇、廃ビル、薬物中毒となかなか異質な感じの設定ですね」

ヘタッピ「まさに悪魔的ですね」

カタリ「そうですね……」ニッコリ

ヘタッピ「すみません」

カタリ「夕方のシーンを選ばれたのでしたら、時間の経過で景色が変化する描写が欲しいところでしたね」

ヘタッピ「例えばどんな感じでしょうか」

カタリ「明かりの無い夜に青い瞳の天使を見たらどう見えるでしょうね」

ヘタッピ「夜だと黒に見えるかもですね」

カタリ「夕陽の中では純真無垢に笑っていた青い瞳の天使が、夜空の下では暗い瞳で影のある笑みを浮かべる。」

ヘタッピ「はぁ……、なんだか主人公の境遇と重なる感じがしますね」

カタリ「といった描写があっても良かったかと思います。あくまでも個人的にですが」

ヘタッピ「では、またのご利用を……」

カタリ「閉めるには早いですよ。ヘタッピ君」

ヘタッピ「他に何か…」

カタリ「この物語には騙し絵の要素があるように思います」

ヘタッピ「と、言いますと」

カタリ「祈りを捧げるときは普通、目を閉じます。ですが、青い目を描いたとあることから天使は目を開けて居たことになります」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「後はそうですね。羅列しますが、悪魔が天使に成るためのシステムを知らないのが変ですね。この世界は落第すると悪魔になるとのことですので。現在、悪魔である悪魔が知らないのは不自然に思います。ロリコンの件も変ですね。子供が好きでしたら、死を与えるより、愛でることを選ぶでしょう。バルサザールが悪魔の友人というのも疑問ですね。バルサザールといえばキリストの生誕を祝った3賢者の一人と言われています。悪魔の友人とはちょっと違いますね」

ヘタッピ「はぁ……、ではこの辺りで」

カタリ「何といっても不自然なのは、天使に成るために死神の真似事が必要というルールでしょう。こうして全てが疑わしいと考えますと、ルールも疑うべきかもしれません。四年のノルマを達成したとして成れるのは天使でなく、悪魔という未来なのかもしれません。哀れですね。いや、むしろ……薬物中毒……幻覚……あるいは」

ヘタッピ「今日はここまでということで。では、またのご利用をお願い致します」
288: 284-286:2014/4/20(日) 09:57:59 ID:g1I2vdY1So
>>287
わざわざ丁寧にありがとうございます!ここまで自分じゃ全く考えてなかったww時間の経過というのは、考えてなかったので勉強になります。ありがとうございました!
289: ◆pYm.eDkX8Q:2014/5/2(金) 18:16:46 ID:SNYFmpReb2

桃色並木は時間を経て濃緑の葉から陰を射し、皆々に太陽の光をと切磋琢磨する下で人々は初夏の涼をとった。揺れる風鈴の音が風と共に身体中に抜ける。

「はじ坊か。」

あぜ道へ出ると、聞き慣れた声が僕の足を止めた。

「おばば、・・・びっくりした。元気そうだね。」

「ひっひっひ、やっぱり大きくなってもはじ坊だがなぁ。ひい孫の顔もみたけそろそろ逝っても良いと思うんだけどなぁ。」

記憶と違わぬその笑みに感じた懐かしさが、帰郷した事実を僕のなかで一層強くさせる。

「ちぃちゃんもべっぴんさんになったで。」

笑みを崩さぬまま、小声で告げられる情報。
それは彼女がまだ此処にいると言うことだ。


『どこにもいかんって、いったが!!!』

幾度も、脳内で繰り返される記憶。
悲しみに溢れた喉を振り絞って叩き付けられた言葉。

『はっちゃん・・・やだよ・・・。』

泣き崩れる彼女が霞む所で終わっている記憶。
まだ僕に、続きを紡ぐ勇気はない。大人になっても、まだ。


「おばば、そう言えば何あれ?」

「あぁ、恋山形駅ちってなぁ・・・ごっついだろ。」


最寄り駅はドのつくピンク色に染められていた。
恋の叶う駅、恋山形駅。昔も今も田舎の無人駅。

もう少し僕が若ければ、彼女との続きをそんな駅にお願いしていたかもしれない。

「おばばー!おにぎり食おうお腹減っ・・・。」

これもまた聞き慣れた声。
ピンク色の駅以外、僕の故郷は何も変わってないらしい。

「は・・・はっ・・・えっ・・・はっちゃん!!!?」


「ただいま、千鶴。」

この感情が恋だと気付いたのは、僕がこの村を出てからだったんだ。
290: ◆pYm.eDkX8Q:2014/5/2(金) 18:18:32 ID:SNYFmpReb2
帰郷したら地元の駅がすごいことになってたので、つらーっと書いてみました。推敲・感想・言葉の使い方、何かありましたら一言お願い致します(・ω・)v
291: ヘタッピ:2014/5/3(土) 01:59:16 ID:LRwsP/ob1g
>>289さん、ご利用ありがとうございます

ヘタッピ「山形県と思ったら、鳥取県でした。」

カタリ「なかなかの破壊力ですね。周りの景観とのミスマッチが凄いです。夜になるとライトアップはされるのでしょうか」

ヘタッピ「明るくしたら、ますます……。すみません、コメントは差し控えます。」

カタリ「本題に入りましょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「……導入部は固く感じますね。」

ヘタッピ「固いと駄目ですか」

カタリ「いえ、駄目ではないです。ただ、人を選びますね。あと、景色を描くとすれば、過去の旅立ちと現在とを比較する形で描かれてはいかがでしょうか」

ヘタッピ「そう言う意味で描かれているかと思いますが」

カタリ「……そうでしたか。桜の散る時期に村を去り、新緑を経て初夏の風が吹く頃に戻って来たと。なるほど、理解が足りませんでした。」

ヘタッピ「いえいえ」

カタリ「……導入部以降は、文句なしです。定番な展開ですが、丁寧に描かれています」

ヘタッピ「おばばさんが良いですね。田舎の感じが出て、リアリティーがあります」

カタリ「足すとすれば、千鶴が恋山形駅を好意的に受け入れる展開でしょうか」

ヘタッピ「はぁ…」

カタリ「主人公が引くほどに恋山形駅をヨイショする千鶴。その理由は主人公の戻りを待つための拠り所が恋山形駅であり、願いが叶ったことで気分が高揚していたため。そんな展開はどうでしょう」

ヘタッピ「主人公が恋山形駅を馬鹿にすると叱られる訳ですね、なるほど」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願いします」

カタリ「駅名はしっかり覚えてしまいました。いつか行ってみたいですね」

ヘタッピ「恋人を連れてですか」

カタリ「……」ニッコリ
292: ◆pYm.eDkX8Q:2014/5/3(土) 15:04:22 ID:w1kQqq7aHc
ありがとうございます!王道少女漫画を意識してみました(*>∀・)v

えぇそれはまるでラブh・・・いえ、ファッションホテル、とでも言うのでしょうか。ここに普通におばあちゃん降り立ちますからねナニコレ珍百景ですよね。

素敵な足し算を頂いたので久しぶりにスレを立てて話を完結させてみようと思います。冒頭は気合い入りすぎて固くなりましたorzきなんせ、鳥取。
293: ネクサス:2014/5/9(金) 15:44:16 ID:x2Xj2E.ODs
【時は炎を求める時代】

アルド王「竜族の野郎が喧嘩売ってきた」

【アルド街・酒場】

ライ「王様が騎士たちを集めるらしいぜ」

騎士1「マジかよ?」
騎士2「ワクワクすんな!」

ライ「早速行ってくるわ!またな。」

騎士1「おう、王様の前だ無礼のないようにな」

ライ「分かってるさ・・・、じゃあな!」キィ、バタン


294: ネクサス:2014/5/9(金) 16:02:25 ID:j0kvzrfF6I
【アルド街・王城】
アルド王「騎士たちよ!よく集まってくれ騎士な!」

アルド王「今回集めた理由は、この城の貴重な宝の炎を竜から守ってほしいのだ!」

騎士たち「もう少しマシな任務が良かったぜ・・・」コソコソ
騎士たち「確かに竜討伐なら城の聖騎士に頼めよな」コソコソ

ライ「・・・」

アルド王「貴様・・・名は?」

ライ「ライ・ボルト」

アルド王「よし・・・貴様に任せた!」サッ

ライ「!?・・・」パシ

ライは炎を授かった!

ライ「任務の品・・・確かに受けとりました。」

【アルド街全体】
ギィアアア!!

アルド王・ライ「!?」

続きます
295: ネクサス:2014/5/9(金) 16:19:44 ID:hXprUYU/.U
【アルド街全体】
住民たち「ひぃぃぃドラゴンだぁぁ!」

騎士たち「あれが・・・竜?」ざわざわ

聖騎士「竜にしてはまたデカイ奴だな・・・」(心の中・なんてデカイドラゴンだ!殺られるかもしれんな)

ライ「来たのか・・・」(汗)

アルド王「何を突っ立っている!聖騎士はライを援護しろ!城の兵士は住民を城に避難させろ!」

騎士たち「俺らも手伝うか!」おう!

296: ネクサス:2014/5/9(金) 16:52:46 ID:R3dP8/cHLc
【アルド街全体】
ドラゴン「ガァァァァ!」ザシュ!
住民たち「ぎゃあああ!」バタッ!

城兵士たち「早く避難しやがれ!」

一方その頃・・・
【アルド城・屋上】
ライ「ちっ」ガキィン!

ライはドラゴンの爪を受け止めている!
 
ドラゴン「グゴァァ!」ボォォ!

ライ「くっ」バッ

???「・・・」ザン!!

ドラゴン「・・・」ドサッ

ライが顔を上げたらドラゴンは倒れていた

???「大丈夫かよ?俺は聖騎士隊隊長アリウスだ・・・アリウス・ダーク」

ライ「ああ・・・」(強すぎだろ)

続きます


補足的なやつ
ドラゴンと竜族は一緒です
ドラゴンの吐く炎はライが持ってるのとは別です
ライが持ってるのはデカイ火の玉です

297: ネクサス:2014/5/9(金) 17:25:29 ID:Zo0RA/clb6
【アルド街全体】
住民たち「ひぃぃぃドラゴンだぁぁ!」

騎士たち「あれが・・・竜?」ざわざわ

聖騎士「竜にしてはまたデカイ奴だな・・・」(心の中・なんてデカイドラゴンだ!殺られるかもしれんな)

ライ「来たのか・・・」(汗)

アルド王「何を突っ立っている!聖騎士はライを援護しろ!城の兵士は住民を城に避難させろ!」

騎士たち「俺らも手伝うか!」おう!

298: ネクサス:2014/5/9(金) 17:25:31 ID:Zo0RA/clb6
【アルド街・王城】
アルド王「騎士たちよ!よく集まってくれ騎士な!」

アルド王「今回集めた理由は、この城の貴重な宝の炎を竜から守ってほしいのだ!」

騎士たち「もう少しマシな任務が良かったぜ・・・」コソコソ
騎士たち「確かに竜討伐なら城の聖騎士に頼めよな」コソコソ

ライ「・・・」

アルド王「貴様・・・名は?」

ライ「ライ・ボルト」

アルド王「よし・・・貴様に任せた!」サッ

ライ「!?・・・」パシ

ライは炎を授かった!

ライ「任務の品・・・確かに受けとりました。」

【アルド街全体】
ギィアアア!!

アルド王・ライ「!?」

続きます
299: ネクサス:2014/5/9(金) 17:25:32 ID:Zo0RA/clb6
【時は炎を求める時代】

アルド王「竜族の野郎が喧嘩売ってきた」

【アルド街・酒場】

ライ「王様が騎士たちを集めるらしいぜ」

騎士1「マジかよ?」
騎士2「ワクワクすんな!」

ライ「早速行ってくるわ!またな。」

騎士1「おう、王様の前だ無礼のないようにな」

ライ「分かってるさ・・・、じゃあな!」キィ、バタン


300: ネクサス:2014/5/10(土) 16:16:18 ID:elfXtPYHWk
ミスりました!

【アルド街全体】
ドラゴン「ガァァァァ!」ザシュ!
住民たち「ぎゃあああ!」バタッ!

城兵士たち「早く避難しやがれ!」

一方その頃・・・
【アルド城・屋上】
ライ「ちっ」ガキィン!

ライはドラゴンの爪を受け止めている!
 
ドラゴン「グゴァァ!」ボォォ!

ライ「くっ」バッ

???「・・・」ザン!!

ドラゴン「・・・」ドサッ

ライが顔を上げたらドラゴンは倒れていた

???「大丈夫かよ?俺は聖騎士隊隊長アリウスだ・・・アリウス・ダーク」

ライ「ああ・・・」(強すぎだろ)
終わりです

すみません!時間が無くて汗

補足的なやつ
ドラゴンと竜族は一緒です
ドラゴンの吐く炎はライが持ってるのとは別です
ライが持ってるのはデカイ火の玉です

301: 名無しさん@読者の声:2014/5/10(土) 19:53:54 ID:gXXti9RK.k
男「ここに居たか男友」

男友「おう、どうした? ずいぶん顔色が悪いみたいだが……」

男「なあ聞いてくれよ……最近奇妙な夢を見続けてるんだ」

男友「あー……この前見た夢と全く同じ夢を見ることやその夢の続きを見ることってたまにある事象だよな」

男「俺の夢は後者の方だ」

男友「悪い夢がここ何日か続いてるのか?」

男「ああ…、かれこれ一週間くらい…」

男友「結構続いてんな…猿夢だったら三日で乙なのに」

男「もし猿夢だったら俺既にもう死んでるくない? 少し残念そうに言ってるのがムカつくんですが…」

男「まあ俺の見てる夢は猿夢ではないんだが……ある意味で猿夢よりもたちが悪い恐ろしい夢だ」

男友「猿夢よりたちが悪くて恐ろしい夢か……で、一体どんな夢なんだ?」

男「……鰯夢だ」

男友「…は? イワシ夢だぁ?」
302: 名無しさん@読者の声:2014/5/10(土) 19:58:57 ID:0EDzxmcufs
男友「イワシってお前……そんなんもんが恐ろしい訳ないだろ」

男「めっちゃ恐ろしいです、はい」

男友「イワシって漢字で書くと魚へんに弱いだろ?」

男友「実際、食物連鎖でもイワシって魚の中で一番弱い方じゃね? そんな魚くらいが夢の中で出てきたって恐ろしいことなんて何もないだろうに」

男「男友、お前は実際に体験していないからイワシの恐ろしさを知らない……知らないだけなんだ…」

男「まずイワシは人のカタチをしている」

男友「魚だと思ったら魚じゃねえ…」

男「全身白タイツで顔にデカデカと『鰯』と書かれてて……群れをなして襲ってくる」

男友「なんだその変態集団」

男「なおかつそのイワシ集団はゾンビなんだ」

男友「魚なのか人間なのか変態なのかゾンビなのか。 全身白タイツのゾンビって…おま…」

男「あれは見た限りゾンビの類だった…。 無駄に洗濯された無駄のない無駄な白タイツを着てスリラーしながら襲いかかってくる」

男友「突っ込み所が満載な件について。 …いや、まあ確かにそんな変態ゾンビ集団がいきなり襲いかかってきてそれが一週間も…ってのは精神的に辛そうに思えるが」

男「だろ? 俺の気持ち分かってくれたか?」
303: 名無しさん@読者の声:2014/5/10(土) 20:05:48 ID:sZ7dWAKP7g
男友「だが猿夢よりかは数倍マシだろう」

男「……男友、最初らへんに俺は言ったよな」

男友「は?」

男「俺は『夢を見続けている』って…」

男友「…は?」

男「これを見てくれ」ペラッ

男友「……え? おい、何だよその魔法陣みたいなやつ…。 光ってて……っ! なんで俺の名前が書かれているんだ!?」

男「…悪い男友……俺の身代わりになってくれ」

男友「お、お前っ…何を言って……っ!?」

男「一度使った魔法陣の紙は燃えてしまって使えなくなる…。 新しい紙を探して魔法陣を書き、次の身代わりを用意するんだ!」

男友「……まさか!? お、男ぉぉぉぉ!!! てめええぇぇぇぇぇぇ!!!」

男「すまない男友……友達が少ない俺には唯一友達と言えるお前の名前を書くしか……どうか生きて帰ってきてくれ。 幸運を祈る」パアッ

ピカァッ
304: 名無しさん@読者の声:2014/5/10(土) 20:09:47 ID:do12vqxdIM
男友「………」


ザッザッザッ


男友「……ぃ!?」


ザッザッザッザッザッザッ


男友「く、来るな…」


ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ


男友「く、来るなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」







イワシ「「「「「キミモボクラノナカマニナリナヨ」」」」」



男友「う、うわああああああああああああああ!!!?」





イワシ「ネエ、キミモ『ソッチ』ニイナイデコッチニオイデヨ」

イワシ「カンゲイスルヨ?」

イワシ「サア、コッチニオイデヨ」






男友「カンゲイスルゼ?」
305: 名無しさん@読者の声:2014/5/10(土) 20:18:44 ID:sm0fJajdZw
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

ギャグSSを書こうとしていたらいつの間にかホラーSSになっていたんだ!

な、何を言っているのか(ry
306: ヘタッピ:2014/5/11(日) 11:28:21 ID:mur.gJmF.2
>>293-300>>301-305さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「ネクサスさんはタイムリープ的で面白いですね」

ヘタッピ「はぁ…、いえそれは」

カタリ「いえ、ミスであるのは分かっていますが、一つの手法として面白いかと」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「全体的に説明不足と言えばそれまでですが、説明を省くことでテンポ良く話が展開しています。ただ、補足説明に説明の足りない部分がありますね」

ヘタッピ「具体的にどの辺りでしょうか?」

カタリ「そうですね。ライの素性であったり、炎とはなぜ貴重なのか、また、持ち運びが出来る理由であったり、炎を守れと言われたにもかかわらず、他の場所に逃げず他の騎士と一緒にいるのは何故なのかという辺りですね。」

カタリ「敢えて伏せる手法なのかもしれませんが、謎が多すぎて読者が置いてきぼりになるように思います。短編を前提とするのであれば、炎でなく説明のいらない一般的なものを宝にした方が良かったかと思います。」
ヘタッピ「『恐怖!?イワシの夢がやって来る』はいかがでしょう」

カタリ「…そんなタイトルでしたか?」

ヘタッピ「勝手に付けてみました」ドヤッ

カタリ「……まぁ、それはそれとしまししょう。……内容としては、手慣れた感と言いますか、安心感がありますね。」

ヘタッピ「文句なしですね」

カタリ「敢えて何かを言うとすれば、魔方陣のくだりでしょうか。魔方陣ではなく、男から話を聞いただけの男友が何故かイワシの夢を見る。話を聞いただけの男友がイワシの夢を見たということは、つまり……」

ヘタッピ「で、ではまたのご利用をお願い致します」

カタリ「今日は寝苦しい夜になりそうですね」

ヘタッピ「」ガクブル

307: ネクサス:2014/5/11(日) 14:40:32 ID:Zo0RA/clb6
アドバイス、感謝します。

またリベンジしに来るよ、ここに。
308: 芥子みそ先輩:2014/5/11(日) 15:15:42 ID:eCN3dCCYZw
『なぞかけ』

少女「今から謎かけしま〜す」

少年「うん」

少女「反応薄ッ!! まあいいや」

少年(いいんだ……)

少女「じゃあ行っくよ!! うますぎて言葉が出なくなるぜ〜」

少年「うん、その前にキャラ固定しよっか」

少女「『イチゴ』とかけまして〜」

少年「無視!?」

少女「『株式会社』とときます……」

少年「・・・」

少女「え? 言ってくれないの?」

少年「なにを?」

少女「『その心は?』だよ!!」

少年「僕が言うの?」

少女「言うの!!」

少年「わかったよ……その心は?」

少女「どちらもケーキ(景気)の上にあるでしょう」

少年「・・・」

少女「どうだった!?」

少年「うん……良かったよ(たぶん」

少女「何その反応!? じゃあもう一個やるからそれで判断してよ!?」

少年「えぇ〜 もういk」

少女「わ・か・っ・た・か・な?」

少年「……ハイ」
309: 芥子みそ先輩:2014/5/11(日) 15:29:38 ID:eCN3dCCYZw
少女「夢とかけまして……」

少女「使い古しの靴とときます」

少年「……その心は?」

少女「どちらも儚い(履かない)でしょう」

少年「……うん」

少女「お気に召さないようで……じゃあもう一つ!!」

少年(まだ聞くのか……)

少女「じ、じゃあ行くよ!!」

少女「わ、私の好きな人とかけまして……」

少年「え!?」

少女「タンポポの綿毛とときます」

少年「……そ、そのこころは……」
310: 芥子みそ先輩:2014/5/11(日) 15:41:33 ID:eCN3dCCYZw
少女「どちらも目(芽)の前でしょう」///

少年「そ、それって……」///

少女「つ、次!!」///

少女「今の私とかけまして!!!」///

少年「う、うん……」

少女「炭酸飲料とときます!!」///

少年「……その心は?」

少女「どうか振らないで欲しい……」///

少年「……じゃあ僕の番だね」

少女「え?」
311: 芥子みそ先輩:2014/5/11(日) 15:51:25 ID:eCN3dCCYZw
少年「今の僕とかけまして……」

少女「・・・」

少年「バスタブとときます」

少女「そ、その心は?」///

少年「どちらもok(桶)と言うでしょう」

少女「……ヘタクソ」////

少年「ハハハ、君を師匠として、うまくなるよう努力するよ」

少女「……バカ」///


おわり
312: 芥子みそ先輩:2014/5/11(日) 15:54:35 ID:eCN3dCCYZw
最後の方意味がわからなくなっちゃった……
313: 名無しさん@読者の声:2014/5/11(日) 19:33:57 ID:dNJJAE5UJI
>>312
おもしろかったよー
314: 芥子みそ先輩:2014/5/11(日) 21:06:46 ID:eCN3dCCYZw
>>313
ありがとうございます!!
実は考えてたの最初の謎かけだけだったので考えるのに時間がかかってしまって……

こういうのもあったらいいな〜って思って書き始めたのですが後半すごく焦りました
315: ヘタッピ:2014/5/11(日) 23:02:38 ID:xc4NUH2S12
>>308-311さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「>>308-311とかけまして、白い犬と解きます」

カタリ「……その心は」

ヘタッピ「尾も白いです」

カタリ「……少女とかけまして、リンゴと解きます」

ヘタッピ「その心は」

カタリ「……木に成ります」

ヘタッピ「じゃぁ、少女とかけまして、サイコロの成る木と解きます」

カタリ「……その心は」

ヘタッピ「ダイス木です」

カタリ「……夏の暑い日とかけまして、今の心境と解きます」

ヘタッピ「その心は」

カタリ「……扇子が欲しい」

ヘタッピ「……すみませんでした」

カタリ「コーラの謎解きは素晴らしいですね。やってみるとわかりますが、なかなか難しいものです」

ヘタッピ「余計なチャチャを入れてすみません。またのご利用をお願い致します」

316: 芥子みそ先輩:2014/5/12(月) 00:36:19 ID:eCN3dCCYZw
感想有り難いです!!

もう頭が痛いですよ(笑
またなんか浮かんだら来ますね
317: 名無しさん@読者の声:2014/5/15(木) 17:51:24 ID:jy0eR11rqE
初投稿です。
SSなのかすらも分かりませんが、突然頭に浮かんできたので文章に起こしてみました。評価して頂ける程のものでもないのですし、ただ書いたものをどこかに投下したかっただけなのでスルーして頂いて構いません。お目目汚しですが、失礼します<(_ _)>


「ゆうちゃん、ゆうちゃん、起きて」

体は完全に眠っているのに、頭だけが半分起きているかのような感覚。これは、夢の中なのか?傍から、少し声の高い少女の声が聞こえる

「ゆうちゃん、そろそろ起きないとミケおばさんに怒られちゃうよ!!」

先程の弱弱しい声から、少し強い声色に変わった少女の声は少しばかり苛立っていた。

‘ごめんごめん、起きてるんだ、起きてるんだけど目があかない、どうしてだろう’

「ねえ!!!起きてよ!!!!ゆうちゃんが起きなかったらあたしがっ…ぅっ・・・・」

‘どうしてだ、声が届かない…なんでだ…?あたしがの続きはなんだ?そもそも君は誰なんだ?…いや、、、僕は、、、誰なんだ?’

____ガチャ…

締められていたドアがあけられた

「きい!!!あんたさっきからうるさいわよ!ゆうは起きたの!?」

さっきの少女の声とは打って変わって、4、50程の女性の声がした

「…ったくもう、起きてるじゃない」

「え?起きてないよぉ…ゆうちゃん目を閉じたままだもん。きいが何度声かけても起きないんだもん!!!うわああああああ」

少女はついに泣き出してしまった



この時僕は気付いてしまったんだ


この空間の違和感に…





「…大丈夫よ、ゆうちゃん。もうそろそろ麻酔が切れるからね。そしたら体も動くようになるわ。さぁ、、今日はどこの部位をいただこうかしら?ねえ?」


 
318: ヘタッピ:2014/5/16(金) 23:42:29 ID:KTvHkZOtmY
>>317さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「ホラーものでしょうか?」

カタリ「そうですね。ただ疑問点があります、もしかするともしかするかもしれません。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「順番にいきましょう。ヘタッピ君はどんな場面であると読みましたか?」

ヘタッピ「最後に『ゆう』の部位をいただくという表現から、『ゆう』を食べ物扱いしている、つまり食人鬼の話であると読みました。」

カタリ「そうですね。中盤の『あたしが』は『ゆう』の次にあたしが食べられるに続くと考えられます」

ヘタッピ「ミケ怖し…ですね。疑問点は何でしょうか」

カタリ「『いただく』のに、麻酔が切れるのを待っていた点ですね。麻酔が切れた状態では『ゆう』は暴れることでしょう。作業は難しいと思います。」

ヘタッピ「作業……」

カタリ「麻酔を使うのも奇妙に思います。ミケおばさんは、『ゆう』が痛みを感じないように麻酔をかける妙な優しさを持った食人鬼となります」

ヘタッピ「ですね」

カタリ「ここで逆に考えるとしましょう。目が覚めないと部位をいただくことが出来ないと」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「つまり『ゆう』の意思を聞いた上でないと部位を切り取ることが出来ないと考えるといかがでしょう。」

ヘタッピ「確認しないと切り取れない……。」

カタリ「更に部位を腫瘍と言い換えるとどうですか。」

ヘタッピ「もしかして、治療ですか?」

カタリ「言い方は乱暴ですが、問診の言葉として間違っているとは言えません。」

ヘタッピ「さすがに強引な解釈なような……」

カタリ「……『きい』が『ゆう』を強く起こそうとしたこと。最初の読みが正しければ、作業を効率的にするこの行為は違和感を覚えます」

ヘタッピ「ですね……」

カタリ「ですが、治療と考えますと効率的な行動を取ることは何ら不思議でもありません」

ヘタッピ「……」

カタリ「例によって悪いくせが出ました。作品にケチを付けるつもりはありません。曖昧な世界観の中の刺激的な言葉。なかなかに興味深い作品でした。」

ヘタッピ「よろしければ、またのご利用をお願いします」
319: 名無しさん@読者の声:2014/5/18(日) 14:28:03 ID:dNJuQs0u6Y
生命の息吹きを産み出す母なる泉はいつしか水には流せないヒズミを築き始めていると気付いた時には飛沫がチクチク柔い皮膚に食い付いていた
心地好さと面白さにこの身を好み、物見遊山のつもりでぬくもりを移ろい虚ろにくつろいでみた

ところが黒い曇り空から少し強い雨が降り積もり、更にかなり肌に当たり辺りを構いなしに挟み、たまりかねた私は傘に生身を隠した
幼い中身は収まりきらず、おざなりに探した小高い丘で生身と中身はお互いに傘の柄にもたれかかり頭を暖めて体を濡らした
束の間のふれあいはつれない素振りに冷たい黙秘
分かり合えるまではたまに笑い、たまに泣いた

つまり不可避な愉快さを繋いだ二人の欲求はずばり一つだったのだ
慈愛を期待した意外な理解は次第に自戒を自壊させ、触りたいと絡み合い、あまりない機会を頑なに逃すまいとする佇まいで肌伝いに楽しんだ
朝になり、当たり前に語り合い、バカみたい、だらしないとまた芝居打つ金縛りのあたしたち

交わりの始まりは明日にはあなたを含めてすべて忘れてしまうのだろうか
終わりに留まり、この場に残された言葉に戸惑いと迷いを誘い掛けた遊び心は謎に包まれたまま
視線はなぞり、自然に煽り、たどり着かない悟りの境地をどうしたらいいか過去に相談する
あの日に黄昏た私は未知の道のりを一度に渡ろうとしたに違いない
位置取りもせずに四季折々の君を遠目に見つめる道化には到底、大勢のOKはもらえない
あなたが疲れはてた私に委ねられたのは慎ましやかに狂わしさを奮わした麗しさの為なのか
うるさいな うるさいなとすぐ怠惰を吐く償いは難しさばかりであまり為にはならないと知った

暗雲は三分で半分も晴れた
そうだ 私はあなたを、あなたは私を赦したのだ
なにを迷うのか 愛を宿すのだ
事実は知り尽くしている
醜くとも一途に生きるのは一縷の望みなんかでないのだと染み着く理屈が言っている

さぁ もう一度出かけよう
生身は中身の手を引いてやれ
中身は生身の手を握ってやれ
自己を愛せる楽園へと行こう

絆と傷痕はいつまでもいくらでも行くあても無くても隠せそうもない
込み上げて溢れそうなら託せばいい
助けられるかどうかは親密に真実のあなたを預けられるかにある
320: 名無しさん@読者の声:2014/5/18(日) 14:29:49 ID:dNJuQs0u6Y

中身は生身に語りかける
『本当の意味でおまえを愛せるのはわたしだ。わたしでなくてはならない』
生身は中身に語りかける
『わたしも同じ考えだ。誰にも代わりは務まらない』

月明かりが吹きさらしの丘に星の鼓動を打ち鳴らし、寂しさを振り払いながら照らしてくれる
生身と中身は空を眺めずにふさふさと草花が生い茂る大地の頂に根を張った
愛すべき地に根付く決意はできたのだ

行く先は無関心を不安視せずに乱心した群れのどかな平原か
はたまた鮮やかに咲き誇る作られた庭園か
通わせるべき心なぞらえる癒しの水源か
歩けど歩けど見果てぬ地平線か、泳ぎきるには身も凍りそうな水平線の彼方か
我が身を遥かに上回るとてつもなく険しい山々の向こう側には何があるのだろうか
答えらしき答えは見つからないのかもしれない
だが愛し愛されるあなたとわたしであれば壮大な世界を拓き進んでいくことに迷いはいらない
ただあるがままさすらう一つの愛を…命ある限り記そう




めちゃくちゃな散文ですみません
もしよければダメ出しをお願い致します
321: ヘタッピ:2014/5/18(日) 23:42:24 ID:YmrO8h4j9w
>>319-320さん、ご利用ありがとうございます


ヘタッピ「ん〜ん……。意味がわかりません」

カタリ「そうですね、分かりにくいですね。」

ヘタッピ「先輩でも、駄目ですか。」

カタリ「いえ、正解というものは無いでしょうが、一つの解釈は出来ます」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「文中の二人とは、母と子の二人を意味するのではないかと」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「中身と生身、中身を胎児と考えれば、辻褄は合いませんか」

ヘタッピ「……あぁ、そーいうことですか」

カタリ「そういう解釈もあるということです。」

ヘタッピ「はぁ……」

カタリ「いえ、曖昧かつ混沌とした表現ということは色々な意味に捉えて欲しい、あるいはミスリードを狙っているとも考えられます。一つの解釈にこだわらず、別の見方を探してみるのも面白いと思います」

ヘタッピ「はぁ…。何か駄目出しはありますか」

カタリ「そうですね。改行が足りないことでしょうか。文章の意味が分かりにくいだけに読みやすい形式が良かったかと思います。書かれている内容は意味不明なようですが、支離滅裂ではありません。内容としては良いと思います」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願いします」 
322: 名無しさん@読者の声:2014/5/19(月) 13:02:02 ID:0J5ZXqbbqo
>>321
ご指摘頂いてありがとうございます!
その時の状況や人物と思われる物の関係性、目的や意味等の説明を不足させて不可解だけど、探せば様々な捉え方ができるお話を目指してみました
ご指摘頂いた通り、文字数や意味不明な内容なのに改行が足らず見にくかったと自分でも改めて感じました
今後は読み易さも心がけていきます
ありがとうございました!
323: 名無しさん@読者の声:2014/5/23(金) 21:22:28 ID:I8ZKgzzbfQ
スーツに眼鏡の中年男と、真っ黒なコートをきた背の高い男が薄暗い道を歩いています。

コートの男が言いました。

「冥府まで遠い上に乗り物がないから歩いて行かなきゃいけないんだ。面倒だねぇ。」

スーツの男はうつむいて答えません。

「人間ってのは分からないもんだ。つい昨日まで大企業の重役だったのにあっけなく事故死とは。まだ若いのに女房子供残して、ねぇ?」

スーツの男は不機嫌に相槌だけ打ちました。

「しかし死神ってのもなんだ、毎日毎日死人と二人で歩いてばっかりの難儀な商売だねえ。あんたはそう思わないかい?」

再びの無視。

だんだんと光が近くなっていきます。

「なあ、死神さん。俺は天国に行くのか?それとも地獄?」

「それを決めるのは私の仕事ではないんでね。」


「……残念だなあ。いっぱい話して仲良くなって、あわよくば生き返らせてもらおうかと思ってたのに。」

コートの男は諦めたようにため息をつきました。

「残念ながら、貴方のような事を考える人間は掃いて捨てるほどいます。いちいち情を移すことなどしませんよ。」

スーツ姿の死神は事務的にそう言って、また来た道を一人引き返して行きました。

324: ヘタッピ:2014/5/24(土) 18:25:01 ID:7LQNoOs52A
>>323さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「死神=眼鏡の中年男であってますか?」

カタリ「そのようですね。セリフからイメージされる姿とは逆に感じますが」

ヘタッピ「話の流れとしてはあっさりと言いますか、肩透かしな感じがしました」

カタリ「それはコートの男の諦めが早いことが原因でしょう。最初は軽口だったのに最後は悪あがきをするという展開がしっくり来ますね」

ヘタッピ「死神が中年男なら含蓄のある一言も欲しいですね」

カタリ「……と言いますと」

ヘタッピ「えーっと、次があるさ……、とかを渋い感じでとか」

カタリ「具体例が出せないのは、まだまだですね」

ヘタッピ「で…、では、よろしければまたのご利用をお願い致します」
325: 名無しさん@読者の声:2014/5/24(土) 20:47:54 ID:2MoMYIHHWs


 あれから、どれくらい経つのだろうか。

 君が最後に手を振った朝から。

 僕らは友人だった。親友でもあった。恋人の時もあった。

 あれは、高校三年の夏の終わりのある朝の事だった。

 僕達二人は河川敷を歩いていた。

 川を眺める僕。地面を見る君。

 自分から呼んだのに何も話さない君。

 よく見ると君は頬から涙が流れていて、それを隠すかのように地面へと視線を反らす。

 ついには、僕よりも前へと歩く。

 追いつこうと早く歩いても更に、早く歩く。

 「ねぇ、どうしたのさ」

 訪ねる僕。ふと、君の足が止まった。

 「ごめんね、呼び出しておいて。 本当に、ごめんね」

 それだけを伝えると、君はまた歩き始めた。

 今度は、ゆっくりだった。

 途中、君は歩きながら右手をあげ、軽く振った。

 僕は立ち止まったまま、後ろ姿をじっと焼き付けていた。



326: 名無しさん@読者の声:2014/5/24(土) 20:55:14 ID:2MoMYIHHWs


 あれから、どのくらい経つのだろうか。

 君が手を振ったあの朝から。

 僕らは友人だった。親友でもあった。恋人の時もあった。

 その後、君は交通事故に遭いこの世を去った。

 学校から聞いた話によると、事故にあったのはあの朝の事だったらしい。

 最後に見た君の手を振る姿。

 後ろ姿だった為、表情が見えなかった。

 君は泣いていたのか。

 君は笑っていたのか。

 今になってはもう、わからない。

 これからも、ずっと。

 fin.

駄文すみません。もし良ければアドバイスお願いします。
327: ヘタッピ:2014/5/24(土) 22:54:27 ID:sIgWlrvcQw
>>325-326さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「歌詞みたいですね」

カタリ「……さだまさしでしょうか」

ヘタッピ「……先輩。誰でしょうか、古過ぎてわかりません」

カタリ「」

カタリ「…………?」

カタリ「全体として悪くはありません。」コホンッ

ヘタッピ「ですよね」

カタリ「ですが、変えるとすれば、死別ではなく、場所が離れるだけの離別であって欲しかったですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「可能性の無い未練は虚しいものです。道の角を曲がればばったり会える。そんな希望があれば、ただ悲しい物語として終わらず、読者はちょっとした希望を与えられる。そんな物語に成れたかもしれません」

ヘタッピ「はぁ」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「……関白」

ヘタッピ「宣言……。あっ」
328: 名無しさん@読者の声:2014/5/25(日) 00:10:54 ID:2MoMYIHHWs
ありがとうございます。
確かに希望のない話になってしまいましたね…反省です。
ユニークにアドバイスしていただき本当に感謝いたします。
またいつか載せてみたいのでよろしくお願いします。
329: 名無しさん@読者の声:2014/6/1(日) 21:34:04 ID:mguCi5W40Y
 どうしたことだろう、我が家の20年物冷蔵庫に三つ入っている2g入りペットボトルは、そのどれもが、その中に半分程の水を作りだすにとどまっている。
 しかも、彼らはどれもシンクに出たまんまである。水を汲みに出てきたが、順番を取り合って疲れて寝てしまったのだろうか。いつもならば一晩でその中身は麦茶で満たされる。
 昼まで待てば、一応お茶が出来上がっていたので、あまり気にしないことにした。
しかし昼になり、炊飯器―こちらも20年物の―までもがからっぽだった。
 我が家は朝はパンなので気づかなかった。
 いつもは寝ている間にホカホカのご飯が、三合程炊けているのだ。
これはおかしい、なんでだろうか、ひっょとして、壊れてしまったのか、まあ、20年も使い続ければ無理もないか、と考え、私は夫に炊飯器の買い替えを切り出した。
「どうした、壊れたのか」
と夫、私はこの際だからとペットボトルのことも含めて説明し、新しく買い替えるべきだと言った。
夫は怪訝な顔で、
「お前、それは本気で言ってるのか」と聞いてくる
「なにが?」と私が返すと
「お前本当に炊飯器やペットボトルが一晩のうちに勝手にお茶を作ったり、ご飯を炊くと信じてるのか」
「え、だってそうでしょ?貴方と結婚して20年、ずっとそうだったわ」夫と結婚する前も、実家の冷蔵庫は、その扉を開くと、常にお茶が満タン入ったペットボトルを提供してくれたし、炊飯器は朝起きたらご飯をその腹いっぱいに炊いていた。
「それは俺が、…いや、もういい、大丈夫だ炊飯器は壊れてないから」夫は脱力、ソファにもたれ掛かってテレビを見始めた。
「ねえ、どういうことよ、炊飯器、大丈夫なの?」
「ああ、ご飯は昨日の夜、炊き忘れたんだ、お茶も、水だしの物を作ろうとして、水を入れるまではしたが、どうも体調が優れなくて、寝てしまったんだ、朝起きたら大分良くなったんで、続きをしたんだ」
「どういうこと?それってまるで、今まで貴方がしてたみたいじゃない、炊飯や、お茶を入れるのも」

330: ヘタッピ:2014/6/3(火) 12:54:48 ID:Dp2idAKoE.
>>329さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「すごい奥さんですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「文もサクサクしていて読みやすいですね」

カタリ「そうですね……」フム

ヘタッピ「何か?」

カタリ「いえ、これで終わりでしょうか?」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「そうでしたらもうひと山、欲しい気がします。」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「結婚して20年、二十歳で結婚しても40歳です。その間、一度も気付かないと言うことがあるでしょうか」

ヘタッピ「いえ、脱力する展開が売りなのだと思いますが」

カタリ「お皿を入れるだけで料理が出来上がるなど、怪現象のエピソードを追加してみますとどうでしょうか」

ヘタッピ「それはあり得ないですね」

カタリ「考えられるとすれば、一つは見えない小人や屋根裏部屋の住人という第三者の存在」

ヘタッピ「ほのぼのが一気にホラーです。台無しです」

カタリ「では、奥さまは魔法使いだったのです、という展開では」

ヘタッピ「……先輩」

カタリ「調子に乗りました。すみません」

ヘタッピ「わかれば結構です」

カタリ「……」

ヘタッピ「すみません。完成度が高いとチャチャを入れるしかないということですね」

カタリ「そうですね。すみません」

ヘタッピ「ではすみませんが、よろしければまたのご利用をお願い致します」

331: 229:2014/6/4(水) 10:20:08 ID:wWr3c6YNW2
>>330
評価頂きありがとうございます
いつも日常の中の非日常を書きたくて、何処か常識が崩れた人を出してしまうみたいです
通常の物理法則が狂っているのではちょっと違うんですよね
文章については自分ではあっさりし過ぎかなあと思っていたのですが……読みやすいのならば大丈夫なのかな

332: 女「キモい」:2014/6/8(日) 23:06:36 ID:GGSNr6fj.E
男「えっ」
女「キモすぎ。今どきそんな言葉だれも言 わないわよ」
女「大体なによ、『俺のものになれ』とか虫 唾が走るわ」
男「だって女子は強引な男子が好きって…」
女「私はあんたの所有物になんてなりたくな いし」
女「もっと別の言い方があるでしょ」
男「わかったよ…あっ」
女「wktk」
男「一目見た時から君だって決めt」
女「キモい」
男「えっ」
女「なんでそんな薄っぺらいの」
男「いや今見た目関係ないでsy」
女「人のこと見た目で判断してるくせによく 言うわ」
女「ほら、テイク3」
男「……よしっ」
女「支援」
男「明日も明後日も一緒にいよう」
女「保証は?」
男「え」
女「それが守れる保証があるのかって聞いて んの」
男「えっと…」
女「守れもしない口約束立ててんじゃないわ よ」
男「はい…」
女「ってゆうかさあんた、気持ち伝えたくて ここに呼んだんでしょ?だったら回りくど い言い方じゃなくて素直に伝えなさい」
男「…」
女「…もういい。帰る。」
男「…」
女「じゃあn「ちょっと待って!」
女「何」
男「愛してる!」
女「!」
男「君のこと本当に愛してるんだ!!」
女「…なによ、ちゃんと言えるじゃない」
男「…そ、そうかな」
女「うん!本番もこんな風に、素直に、だか らね」
男「わかった僕、がんばる」
女「うん。それじゃ、がんばって。」
男「分かった!!バイバイ!」
女「うん!じゃあね」
________________________________

誰もいない教室で一人つぶやいた
「愛してるよ」

駄作ですみませんっ





333: 名無しさん@読者の声:2014/6/9(月) 00:27:40 ID:ohU0VI/aDU
姉「ねえ、妹?」

唐突に姉は妹の名を呼んだ、その声は哀しげで、弱々しかった。

妹の姉は2年前から重い病に侵されており、もう永くないと医者からも告げられていた。

妹「なぁに…お姉ちゃん…」

妹は言葉をつまらせながら言った。

姉「お姉ちゃんがしんじゃっても、あなたは一人じゃないからね…」

そう言って姉はやわらかく微笑む。

妹「…」

「姉はもうすぐしんでしまう」、それは妹にも痛いほどわかっていた。

だが妹は信じたくなかった、小さい頃からいつも一緒にいてくれた姉とこれから先、死ぬまで会えないなんて…。

妹「…」

姉は妹が考えてることを悟り、苦笑いをしながら妹の目を見て言った。

姉「お姉ちゃんはずっと、妹の心の中…そして天から、あなたを見守ってるからね…だから、私の分まで生きて…幸せになってね…」

姉はいつの間にか泣いていた…、そして妹も泣きじゃくっていた、妹は誓った。

妹「お姉ちゃんの分まで生きて幸せになって、お姉ちゃんを安心させるから!」


その3日後、姉は天に昇った。

だけど妹の心には、ずっと姉がいるだろう…。



思いっきり訳のわからない文ですみません…

334: ヘタッピ:2014/6/10(火) 00:28:58 ID:BikjEIjmFs
>>332>>333さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「愛の始まりと終わり。お互いに関連性の無い2作品ですが、愛をキーワードとして見ると対に見えて面白いですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「332さんの作品はセリフにネラー用語を使うという有りそうで余り無い設定が良いですね」

ヘタッピ「ですね。照れ隠しな感じが良いかと思います」

カタリ「最後に教室に残ったのはどっちだったのか、ちょっとした謎が良いですね」

ヘタッピ「333さんの物語はオチの無いパターンですね」

カタリ「何かひねりがある感じで捻らない。360度回転してからボールを投げてみた。そんな感じがします。」

ヘタッピ「駄目ですか」

カタリ「いえ、作者さんの狙いが何であったかによるでしょう。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「意外性を求めるならゾンビルートでしょう」

ヘタッピ「酷いですね」

カタリ「深みを目指すなら、二人をつなぐ幼少の頃のエピソードが欲しいところです」

ヘタッピ「ゾンビのインパクトで既に台無しですが」

カタリ「悪ふざけが過ぎました。すみません。よろしければ、またのご利用をお願い致します」
335: 圏外:2014/6/18(水) 09:20:59 ID:ZBJqsNEYbc
お題:告白
「ずっと前から、貴方の事が好きでした。つ、付き合ってください////」

 何処にでもある、ありきたりな告白だと自分でも思うわ。でも実際に愛しい彼を前にすると、平凡な言葉が出てこないの。
だって、ずっとずっと大好きだったんだから。

 彼女がいる時も理不尽に振られて落ち込んでいる時も、友達に裏切られて人知れずショックを受けている姿も、バイト先の店長から濡れ衣を着せられ辞めさせられ憤りを感じていた時も。ずっとずっと彼を見ていたから。愛しくて仕方がないの。

 やがて男は頬を少し染め、ポリポリと指でそれを掻きながら話しはじめた。

「あ、あの。ありがとう。ところで君、誰?」

そう、わたしはずっとずっと貴方を見ていたの。

何時だって何処でだって。
 貴方の彼女に手紙を送りつけ彼に何も言わずに別れなければ酷い目に合わすと脅したのも、貴方の友達に貴方を裏切らせたのも、貴方のバイト先に貴方がレジのお金を盗んだと密告したのも、 全 て わ た し 。 

 だって貴方が言ったじゃない、「独りの時間が欲しい」って。だから邪魔な人間は全て排除してあげるの。お礼なんて要らないわ、貴方さえ元気でいてくれれば。
336: 名無しさん@読者の声:2014/6/18(水) 09:22:33 ID:ZBJqsNEYbc
つい何時ものクセでさげてしまいました。
宜しければ評価をいただきたいです、宜しくお願いします
337: 名無しさん@読者の声:2014/6/18(水) 13:25:40 ID:0WkeKG62i6
つまらん
338: 旅立ち前夜:2014/6/18(水) 20:47:50 ID:XW7gUZhy8.
「それじゃ、おやすみなさい師匠」
「ああ、おやすみ」

ぺこりとお辞儀をして弟子が退室すると、本まみれの埃っぽい私室には僕一人が残された。
読書を再開しようと膝の上に開いた本に目を落とすも、気が散ってしまって文字は思うように頭に入ってきてくれない。
ううん、と背伸びをすると腰掛けている揺り椅子が揺れて、夜空に薄くかかった雲とその向こうでもどかしそうに光る月が窓の外に見えた。

「はぁ……」

僕は苛立ちを誤魔化すように深く息を吐くと、ついに読書を諦めることにする。
本を古びた書架に収め、短くなった蝋燭の頼りない灯りを吹き消すと、冷たく仄白い光が部屋に満ちた。

「いよいよ、明日か……」

そう独りごちて、羽織っていた上着を無造作に揺り椅子の背に放ったときだった。
ふいにじんわりと室内を満たす白い光が強くなり、誘われるように顔を上げると蝋燭から立ち昇る細く白い煙の先、中天に鎮座する丸い月がこちらを見ていた。
今や遮る雲もなく眩しい程に輝く月。
その月が真っ直ぐにこちらを見つめて言っている。
――さあ予言を果たせ、と。

どくん、と心臓が大きく脈打ち、俄かに肌が粟立つ。
けれど、もう覚悟は出来ている。
お前の思い通りになどさせるものか。
その月を睨みつけてから、精一杯不敵に笑い、言ってやる。
「僕が出来るのはここまでだ。後はあいつ次第さ」

そして、夜は更けていき、旅立ちの朝を迎える。

―――――――――――――――――
初めて利用させて頂きます。
感想、アドバイス等よろしくお願いします。
何卒、お手柔らかに……
339: 圏外:2014/6/18(水) 21:56:22 ID:mE3Vn2p2N6
>>337
評価ありがとうございます
よければどの辺りでつまらないと感じられたのかを教えていただけると、次の課題になるのですが…。
もし宜しければお願いします。
340: ヘタッピ:2014/6/18(水) 22:02:03 ID:qSQq0HuVHc
>>335さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「うーん、ん?です」

カタリ「そうですか」

ヘタッピ「わかりますか?」

カタリ「つまり、設定を変えると良いものになるのに、もったいないということですね」

ヘタッピ「え〜……と、そんな感じです」

カタリ「せっかく裏で暗躍する女の子の話です。冒頭の告白は男から始まるべきでしたね。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「二人の関係は無関係ではなく、恋人未満の幼なじみとします。」

カタリ「暗躍したことで彼女以外の候補が消され、結果として彼女を選ぶしかなかった男。冒頭の男からの告白をニッコリと笑って受け止めた後、ネタバラしとして彼女の独白が後に続きます。こんな展開はどうでしょうか」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「これで終わりと思いきや、男の独白が始まり、実は女の子の暗躍を知っていたことが語られます」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「最初のシーンに戻り、笑顔で抱き合う二人。果たしてその胸の内はいかに。と、締める感じはいかがでしょう」

ヘタッピ「変わり過ぎだと思います」ビシッ

カタリ「語り過ぎでした。申し訳ありません。またのご利用をお願い致します」

ヘタッピ「毎々、すみません。」

カタリ「……」ペコリ
341: ヘタッピ:2014/6/19(木) 21:07:30 ID:DyDGaqt.OI
>>339さん、流れを切ったようですみません。

>>338さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「師匠=僕ですよね?」

カタリ「……そのようですね。師匠と呼ばれる立場の人間が、僕と語るのは違和感を覚えます。何かしら説明が欲しいところです」

ヘタッピ「月のところも、ちょっと?です」

カタリ「月そのものが対象なのか、月に浮かぶ、もしくは象徴される人物に特別な思いが有るのか。今一つわからないところが感情移入が出来かねるポイントですね」

カタリ「後は状況描写を一文に詰め込み過ぎな気がします。説明を減らすか、文を分けてはいかがでしょうか」

ヘタッピ「なんだかボコボコですね」

カタリ「すみません」

ヘタッピ「いえいえ」

ヘタッピ「では、よろしければ、またのご利用をお願い致します」

カタリ「……」
342: 名無しさん@読者の声:2014/6/19(木) 23:34:16 ID:XW7gUZhy8.
>>341
ヘタッピさん、批評ありがとうございます!
…実は、下手くそ過ぎてスルーされたのかと思ってちょっと凹んでたのでボコボコでもレス頂けて嬉しいです。

もっと人物像が見える描写と構想を心掛けてみます。では、ありがとうございました!
343: 名無しさん@読者の声:2014/6/20(金) 05:58:24 ID:I559VjIdfY
とある近未来、環境破壊と戦争で人間が絶滅し文明が廃れた。動物は共存を計り、共通の言語を話せるまでに進化した。
が、温暖化の影響か愚かな人間が核を使用したからか、人間が居なくなってからというもの、雨が降り続いている。


ねこ「あ〜。何かヒマつぶしになるものはにゃいかにゃ〜」アクビー
アライグマ「おや、どうかしたの?」スリスリ
ねこ「あらアライグマさんじゃにゃいですか。こうも雨続きだとすることもにゃくって、にゃにか打ち込める事はにゃいかにゃ〜って」
アライグマ「ああ、それなら良いものをあげよう」ゴソゴソ
ねこ「にゃあに?」オメメキラキラ
アライグマ「ほら、これ」コロンッ
ねこ「にゃ?アライグマさん、これにゃあに?」
アライグマ「これは植物の種さ」
ねこ「にゃっ!凄いにゃぁ〜」
アライグマ「これを君にあげるよ。芽が出るかはわから無いけど育ててみたら?」ニコッ
ねこ「いいの?!嬉しいにゃ〜。ありがとう、大事に育てるにゃ」ギュッ
アライグマ「ずっと雨降りだから太陽が恋しいね」
ねこ「そうだにゃ。太陽さんもかくれんぼやめたらいいにょににゃあ〜」
アライグマ「じゃっ、頑張ってね」タチサルーッ


ねこ「いっちゃったにゃ」
ねこ「えっと、まずは種を土に埋めるにゃ」イドウシテルヨー
ねこ「うんしょ、うんしょ」アナホリ
ねこ「肥料を入れて〜」テシテシ
ねこ「種を入れて〜」ポイッ
ねこ「土をかけて〜」ポフポフッ
ねこ「水をかけて〜」ジャーッ
ねこ「完了♪」
ねこ「はやく芽がでにゃいかにゃ〜」


ねこ「た〜ねさん♪ たぁ〜ねさん な〜んで出てこない〜 まぁ〜あだ 芽さんが〜でぇ〜ないからぁ〜♪」


それからねこは毎日欠かさず種に水をやり、尻尾をふりふり優しく話しかけてあげました。

 このねこが、芽が出て大騒ぎするのはまたべつの話し。
344: ヘタッピ:2014/6/20(金) 22:26:10 ID:O1tzFvjywc
>>343さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「何と言いますか……」

カタリ「覆面先生ではないでしょうか?」

ヘタッピ「萌え萌えパワーが半端ないです」

カタリ「先生であれば申し訳ないですが、冒頭の文は合間に欲しかったですね。萌え萌えな世界に実はこんな裏設定が……な展開も良かったかと思います」

ヘタッピ「後半はすばらしいの一言です」

カタリ「ありがとうございます」

ヘタッピ「よろしければまたのご指導をお願い致します」
345: 343:2014/6/20(金) 22:42:22 ID:H7z/3jeUDc
>>344
覆面先生に間違えていただいてすごく光栄ですが、投稿2回目のド素人です。
実は>>335も私で、そちらも含め批評ありがとうございます。>>340でヘタッピさんに添削していただき自分の未熟さを知りましたので、>>343では単純に分かりやすく、かつ可愛くなるように心がけてみました。ですが裏設定など読者の方を驚かせる展開はできていませんでした……


設定をきちんと活かしきれていないですが、ヘタッピさんに批評いただいた点に気をつけて頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
346: ヘタッピ:2014/7/12(土) 23:07:30 ID:YWp/vl5tsQ
カタリ「暇ですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「適当な物語でも考えてみますか」

ヘタッピ「良いですね」

カタリ「場所は満員電車としますか」

ヘタッピ「はぁ。妙に具体的ですね」

カタリ「人混みの中で発生する一つの事件。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「ワニと虎が電車の外にしがみついているのを発見する主人公。さて、どうしますか?」

ヘタッピ「なかなかシュールです。虎とワニ、落ちまいとしがみつく姿が想像出来そうで、出来ません。」

カタリ「やがて、自力でガラスを破り、乗り込んで来る虎とワニと鰯。」

ヘタッピ「何で鰯が(棒)」

カタリ「にらみ合うゴリラ逹と虎とワニ、そして鰯。」

ヘタッピ「雄叫びと共にドラミングを始めるゴリラ(乗客がゴリラという設定ですよ。付いて来られてますか)。怯える虎とワニと、一人傍観者の鰯。」

カタリ「あわや、全面戦争と思ったそのとき」

ヘタッピ「一羽の鶴が舞い降ります」

カタリ「止めなさい。鶴は言いました」

ヘタッピ「これが鶴の一声の語源だそうです」


カタリ「……」

ヘタッピ「……」

カタリ「暑いですね」

ヘタッピ「そうですね」
347: 夏といえば:2014/7/13(日) 22:50:46 ID:7DOkp4iJ1U
「暑いですねえ」

「そうだね」

ちっともそうは思っていないような口調の彼女に、
適当な相槌を打つ。
それを聞いて彼女はヘラッと笑う。

「このやり取りも懐かしいねえ」

「全然会ってなかったからね」

他県に就職した僕は、ここ最近まで地元の友達と疎遠になっていた。
この夏に体調を崩して実家に戻り、
幼馴染みの彼女と偶然道で会い、
現在、なんとなく立ち話をしているというわけだ。

「そうだ!夏と言えばさ、お祭りじゃん?」

「涼しいとこでゴロ寝とかね」

「花火とー」

「あ、アイスとか」

楽しげに弾む声に適当に返していると、不意に彼女が顔を近づけた。

「何?」

「あと、怪談」

にやりと笑ってるつもりかヘラッと笑う彼女に思わず溜め息をついてしまう。
そんな僕から不満げに離れると、彼女は「あ」と声を挙げた。

「ねえ、知ってた?


 私が、死んでた って」




「…っ」

思い出した。
友達と連絡を再び取り始めたきっかけ。
そのときも彼女はヘラッと笑っていた。



黒い額縁と沢山の花に囲まれて。
348: ヘタッピ:2014/7/14(月) 00:56:35 ID:U5ql/qi7Vc
>>347さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「上手いですよね〜。文章がするすると流れるように入って来ます。」

カタリ「そうですね。文句の付けようがない、上手い文章です」

ヘタッピ「場面としては夜でしょうか」

カタリ「そうですね。そうかもしれませんが、むしろ朝が似合うかもしれません。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「雲一つない空、照りつける太陽。うるさいくらい鳴り響く蝉の声。」

カタリ「明るい笑顔と慣れ親しんだ自然の空気の中で、知っていたはずの幼なじみの死を忘れてしまう。幽霊である幼なじみと会った後の主人公がふとその事実を思い返したとき、恐怖よりも懐かしさを感じるという展開を希望したいですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「ヘタッピ君はドロドロな展開が良いですか」

ヘタッピ「あ、いえ。ほどほどでお願いします」

カタリ「ほどほど……」

ヘタッピ「……で、では、またのご利用をお願い致します」
349: 知らない人への手紙:2014/7/14(月) 01:21:07 ID:YPPjYXiQIk
もしも、もしもだ。
明日寿命を迎えると知ったら君は自分が何をすると思う?
貯金を使い果たすとか、数十年帰って無かった実家にかえるとか
いろいろあるかもしれない。

でもその全ての考えは間違っていると僕は断言する。
君がやりたいことはそんなことじゃあ無いはずだ。

君が生き抜いた人生はそんなものじゃあ締めくくれないはずだ。

君には夢があるかも知れない。
歴史に名を残すだとか、お金持ちになるとか……
中には持っていない人もいるかと思う。
そう言う人には是非とも夢を探してもらいたい。

僕は、人生の最期を迎えるときにでも、あきらめず夢を追いかけて欲しい。
たとえ明日死が訪れることが事前に分かっていても、最期の一日まで夢を
追いかけて欲しい。

僕は断言する。
その最後の一日で夢が必ず叶うと!!
だから絶対にあきらめるなと!!

これはこの現実を生き抜いた僕から出会った事の無い君へ送る最初で最後の言葉だ…




          いつかまた会おう。

                                   終わり
350: 347:2014/7/14(月) 13:52:32 ID:6QD0QGUnSA
>>348

なるほど、読み手側としてはそう受け取れることもあるのかと
目から鱗が落ちる思いです。

読み手にイメージしてもらえる幅を広げる反面、
場面によっては書き手の意図しないイメージで混乱を招くこともあると知りました。
ありがとうございました。
351: ヘタッピ:2014/7/15(火) 00:05:48 ID:s.qxuQu3YU
>>349さん、ご利用ありがとうございます。

>>350さん、ぬるま湯なチャチャに丁寧なお礼を頂きまして、ありがとうございます。

カタリ「349さん作品は……果たして作品でしょうか」

ヘタッピ「と言いますと?」

カタリ「あるいは、本当の意味での別れの手紙ではないかと」

ヘタッピ「そうでしたら……、どうしましょう」

カタリ「そうですね。受け止めるしかないですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「受け止めきれるかはわかりませんが、その思い、受け止めましょう」

ヘタッピ「先輩…!?」

ヘタッピ「……先輩、せんぱーっい!!」

カタリ「止めなさい」

ヘタッピ「先輩が何かと戦っている感じを出そうと思いまして……」

カタリ「……」

ヘタッピ「毎々、すみません。よろしければ、またのご利用をお願い致します」

カタリ「……」フム 
352: 名無しさん@読者の声:2014/7/16(水) 13:19:50 ID:aY0YXkGjCo
「あーつーいー」

隣でアイスキャンディを齧りながら彼女が言った。
つい最近年越しを迎えたと思ったら、もう七月も半ば。梅雨の明けた空は腹が立つ程爽やかで青く、バックグラウンドミュージックには蝉の鳴き声が延々と流れている。

「ねーえ、暑いったら暑いー」
「煩い。そんな報告されなくてもわかってるよ」

夏なんだから。そう言うと彼女は、熱で火照った頬を子供のように膨らませて凄んだ。
こんなやり取りを毎年のように繰り返して、今年で十回目の夏。初めて一緒に過ごした夏から、十年もの月日が流れていた。高校生だった僕らも、もう大人になったのだと、熱に浮かされた頭でぼんやりと考える。

「……年取ったなぁ、やっぱり」
「何それ、老けたって言いたいの?」
「や、悪い意味じゃなくてさ。あの頃は若かったなぁって思って」
「あの頃っていつの頃の話よ。そりゃあ私も年くらい取りますよーだ」

すっかり機嫌を損ねてしまったらしい彼女は、小さく丸まってそっぽを向いてしまった。シャリシャリと乱暴にアイスキャンディを噛み砕く音が、僕の耳を突く。何だか懐かしい光景だ。

何度目の夏だったか、毎年恒例の花火大会が強風で中止になった事があった。浴衣まで着て気合い十分だった彼女が、小さな子供のように不貞腐れていたのを覚えている。
来年また来よう。そう言ってコンビニで買ったアイスキャンディを手渡すと、不機嫌そうに眉を寄せながらそれに噛り付いていたものだ。

「……私、そんなに老けた?」

過去の思い出に耽る僕を、大人になった彼女が現実に引き戻す。
絶対だからね。と、唇を尖らせたあの日の彼女が重なって見えた気がして、自然と笑みが零れた。

「いいや、全然。変わってないよ、あの頃と何も」
「それはそれで、何ていうか……複雑な心境だなぁ」

確かに僕らは大人になった。
僕は平凡なサラリーマンで、彼女は平凡なオフィスレディ。成人式では気恥ずかしく感じたスーツ姿も、今ではすっかり日常と化した。給料日には少し洒落たレストランへ行ってみたりして。
子供の頃に思い描いたものではなくとも、これが大人ってものだろう。
中身はあの頃と大して変わってはいないけれど。

「ねぇ、今年の花火大会、浴衣着てきてよ」
「何よ突然、浴衣なんて」
「お願い。またアイス買ってあげるから」

訝しげに首を傾げる彼女が首を縦に振るのに、そう時間はかからなかった。

うきうきと当日の天気を携帯で調べる彼女を横目に、僕は中止になる事をこっそり願う。そうなればきっと、彼女はあの頃のように唇を尖らせて不貞腐れるのだろう。
そうして僕は言うんだ。コンビニで買ったアイスキャンディを彼女に渡して、来年また来ようって。それから、あの頃とは少し違う、歯の浮くような大人の台詞を付け加えるんだ。
子供の頃に思い描いたシチュエーションではなくとも、中身はあの頃と大して変わってはいなくとも、これが大人ってものだろう。
353: ヘタッピ:2014/7/16(水) 22:41:57 ID:lVrjm7/SP2
>>352さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「サクッと読める文章です。少しビターな感じが変わってますよね」

カタリ「そうですね。まとまりはありますね。」

ヘタッピ「……と言いますと」

カタリ「いえ、敢えての苦言となりますが年月の移り変わりが今一つと感じます」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「天然爛漫だった彼女が会社の愚痴を語り、サイゼリアの赤ワインを一口飲んで顔を赤くした彼女が、その数十倍以上もする年代物の赤ワインを一本開けている。」

カタリ「その火照りを冷ますためにアイスキャンディを食べるところから始まる。こんな感じの幕開けはいかがでしょうか」

ヘタッピ「確かに老けた感が有りますね」

カタリ「……そんな彼女に昔の面影が浮かぶことで、ふとした計画を思い立つ。こんな展開はどうでしょう」

ヘタッピ「老いと若さが際立ちますね」

カタリ「……」

ヘタッピ「では、よろしければ、またのご利用をお願いします」

カタリ「酒は老けますか……」

ヘタッピ「当然です」キッパリ

カタリ「」
354: にぶんのいち:2014/7/29(火) 19:00:52 ID:EFoKnUP/UE
女「わたしのこと、どれくらい好き?」

男「うーん…お寿司の次くらいに好き」

女「……」

女「ステーキには勝ってる?」

男「もちろん。でもなぁ、オムライスとはどっこいどっこい。」

355: にぶんのに:2014/7/29(火) 19:01:40 ID:EFoKnUP/UE

女「……」

男「嘘、何よりも好き」

女「…ほんとに?」

男「ふふ、だから早く食べさせて」

女「…ばか」
356: ヘタッピ:2014/7/29(火) 23:01:19 ID:oBxwSdzx5.
>>354-355さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「先輩は生まれ変わったら、どんな料理になりたいですか?」

カタリ「料理限定ですか……」

ヘタッピ「自分だったらステーキになりたいです」

カタリ「牛に生まれ変わりたいということですね」

ヘタッピ「……やっぱり、オムレツに変えます」

カタリ「今度は鶏ということですか」

ヘタッピ「……、先輩は夢が無いですね」

カタリ「事実を言ったまでですが……、本題に入りましょう」

ヘタッピ「はい」

カタリ「ほんわかしていて良いですね。1レスが短いので読みやすいです」

ヘタッピ「短い方が良いですか」

カタリ「読みやすさで言えばそうですね。」

ヘタッピ「ベストはTwitter……、なるほど」

カタリ「長く書かない分、情報を絞って書く必要がありますね」

ヘタッピ「ではよろしければ、またのご利用をお願いします」

カタリ「米としてうまれ、日本酒になる……」フム

ヘタッピ「先輩?」
357: 名無しさん@読者の声:2014/8/16(土) 02:41:26 ID:ziXs0hf6x6
ぴーしーのなか。

タスクマネージャー「またユーザーはインターネットか飽きんな。」
電卓「ほんとやね。」
コマンドプロント「どうしてああ、のめり込むんだろうね。ただの文字や絵等なのに。」
電卓「それはやっぱりあれじゃない。」
コマンドプロント「?」
電卓「ほら、よく言いますやん、人という字h「ありがちやめーや」」
タスクマネージャー「いや、あながち間違いではないかもよ。コマンドプロントさん。」
コマンドプロント「まぁ•••あながちな。」
タスクマネージャー「例えはともかくね。」
電卓「ボキャブラリー少なくて、すまんね。」
コマンドプロント「•••あ、エックスプローダー止まっとるな」
タスクマネージャー「よっしゃわしの出番やな」


358: 名無しさん@読者の声:2014/8/16(土) 02:48:51 ID:ziXs0hf6x6
ちょい口調変わり過ぎた。



359: ヘタッピ:2014/8/16(土) 12:43:54 ID:h/EfgCIlh2
>>357さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「アプリの擬人化ですか。近い将来には実現するでしょうね」

ヘタッピ「計算機が気をきかせて『今日はサービスで100円足しておきました』と喋るわけですか」

カタリ「そんなサービスは入りませんが、計算機から秘書へといった擬人化は進むでしょうね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「使われるだけの道具から、言ってないことも提案する秘書のような擬人化が進められていくと思います」

ヘタッピ「そうなるとタスクマネージャさんは死神と言えますよね」

ヘタッピ「まだ動けるんだ。処理に時間がかかっているだけなんだ。と語るブラウザを容赦なくKILLするタスクマネージャさん。」

カタリ「パソコンでの作業がやりずらくなりそうですね。タスクをキルするのがためらわれそうです」

ヘタッピ「では、またのご利用をお願いします」

カタリ「……本題を忘れてませんか」

ヘタッピ「」

カタリ「……口調は同じのが良いでしょうね。後はアプリの特徴を活かした個性が出ていれば良かったと思います」 
360: 長閑な送り火:2014/8/16(土) 16:19:17 ID:pTdlzj3ayg

姉「あつい」
父「全くだ」
姉「あ、でも床はひんやりして気持ち良い」
父「えっ本当?あ、本当だ気持ち良い」
弟「もうこんなところで横にならないでよー通行の邪魔!」
姉「うーん」
父「あと少しだけ」
弟「……はあ。本当誰に似たんだか」
姉「お父さん」
父「お父さんだな」
弟「はいはい。母さんが玄関で呼んでたよ。居間からおがら持ってきてってさ」
父「あらら、もうそんな時間か」
姉「えー」
弟「はーやーくー!俺はキッチンからマッチ持ってくるから」
父「ふむ。しょうがない。準備するか」
姉「しょうがないわね。わかったわよ」
弟「よろしくね」


〈玄関〉
母「あら、早かったわね。助かるわあ」
父「どういたしまして」
姉「どういたしまして」
弟「母さん、マッチ持ってきたよ」
母「弟もありがとうね。じゃ、送り火焚きましょうか」

ジュッ、モクモク……

母「また来年帰ってきて下さいね」
姉「来年はもっと形のいいキュウリ探しとく」
弟「好物のみたらし団子もまた用意しとくからね」
父「よし、じゃあ行ってくるかな」

「「行ってらっしゃいお父さん」」

父「はは、行ってきます」



終わり
361: 名無しさん@読者の声:2014/8/17(日) 02:02:00 ID:aeZFlUUBwE
8月某日。日が傾き始めた6時半頃、彼―国嶋省吾はパトカーの助手席でマルボロをふかしていた。

「おい堂山、まだかよ?」不機嫌そうに隣の『相棒』へと声を掛ける。

「は、はい…もうちょっとでつく予定です」
そう言って若い刑事…堂山周は、気まずそうに黒髪の頭を掻いた。
隣の上司兼相棒がここまで不機嫌なのには、訳があった。
今日は7歳になる娘を花火大会へ連れていく筈だったからである。
「はぁ、まあお前に当たっても仕方無いか」
国嶋は、ここ数ヵ月切っていない髭を撫でながら呟いた。
しばらくして、車は古民家の前に着いた。
「ここです」堂山に促されて外に出ると、既に二台ほど先客がいた。と言っても同僚のだが。
「おーす」「遅かったな」
そんな会話を交わしながら現場に入って―絶句した。一家惨殺とは聞いていたが、あまりに惨すぎる。

そこら中に散らばった肉片、長い髪、恐らく下顎だったであろうモノ。
「う"っ…」隣の堂山は堪えきれず外へ飛び出した。無理からぬ事ではあったが、そろそろ4年になるのだから慣れて欲しいものだった。

一通り嘔吐してスッキリした堂山は「ガイシャは端山伸彦とその妻良美、ともに48歳。それから息子の雅彦15歳だそうです」と遅すぎる報告を述べた。
「遅えよ」 国嶋は後頭部をひっぱたいた。

既に鑑識や他の同僚から、そのような事は聞いていたからである。
「さて…」他殺、であるのは間違いない。しかし鑑識の話では、凶器はまだ見つかっていないとのことだった。端から見れば、刃物で斬られたような惨状だが…彼は違う見解を示していた。
「これは…鳥、か?」国嶋は鳥の羽根のような物を、畳の一角から見つけた。

「おーい鑑識ィ!ちょっと来てくれ!」大声で呼び掛けて、初めて気が付いた――おかしい。いやに静かだ。

「く、国嶋さん…アレ…」堂山が震えた声で指を差す。その先にいたのは――にこやかな笑みを湛えた、ごく普通の老婆だった。
鶏のように鋭い鉤爪と、背中に広がる鮮血に染まった白い翼…その二点を除いては。

終わりです
362: ヘタッピ:2014/8/17(日) 11:56:06 ID:Y4Eh7HS2hw
>>360さん、ご利用ありがとうございます

ヘタッピ「ながかん?」

カタリ「『のどか』な送り火ですね」

ヘタッピ「そうでした」ポンッ

カタリ「本題に入りましょうか。」

ヘタッピ「はい」

カタリ「悪くはありません。ですが、もう少しストーリーに深みがあっても良かったでしょうね」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「お父さんの個性を掘り下げた上で、のどかな感じをプラスする事が出来れば良いかと」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「例えば、お父さんの好物としてみたらし団子が挙げられていますが、お父さんが食べたいと駄々をこねるような展開が最初にあるのはどうでしょうか」

ヘタッピ「なるほど」

カタリ「最後のネタばらしも読者にもしかしてと思わせるヒントがあればこそ、活きてくるかと思います」

ヘタッピ「では、またのご利用をお願い致します」 
363: ヘタッピ:2014/8/17(日) 12:25:23 ID:Y4Eh7HS2hw
>>361さん、ご利用ありがとうございます

ヘタッピ「本格的な刑事物が来ましたね。と思ったら……」

カタリ「こう来ましたか。続きが気になるところです」

ヘタッピ「なかなか本格的ですよね」

カタリ「マルボロというアイテムが出てますが、スーツのメーカーやくたびれ具合が描写されますと本格的な感じが増すかもしれません」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願い致します」
364: 名無しさん@読者の声:2014/8/20(水) 02:12:18 ID:MhVYdRx9d2
鬼「俺鬼なんだ。」

女「そう・・・だったの?」

鬼「今まで隠しててごめんな、こんな俺だがまだ付き合ってくれるか・・・?」

女「無理・・・無理よ!・・・あなたは鬼!私は人なの!不可能よ!」

彼女は泣きながら言う

女「さようなら・・・」

鬼「え・・・?」

彼女は去っていった・・・

鬼「うぁぁぁぁ!!」

鬼は泣きながら拳を握りしめた

鬼「鬼が恋するのはダメなのか!?」

鬼友「おーい!いるか?鬼!」

鬼「ああ・・・居るよ。」

鬼友「入るぞ、いやぁ俺もお前と同じ人間に恋したみたいだわ!」ガチャ

鬼「そうか・・・頑張れよ?」

鬼友「女ちゃんって言うんだよな」

鬼「何!?」

そう女とは鬼の元彼女だ

鬼友「ん?どうした?」

鬼「何でもない」
365: ヘタッピ:2014/8/21(木) 00:36:07 ID:i/Cqo16rDU
>>364さん、ご利用ありがとうございます

カタリ「面白いですね」フム

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「状況によってストーリーが大きく変わる点が面白いですね。」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「いえ、例えば鬼が明らかに鬼の格好をしていたらどうでしょう。」

カタリ「明らかに鬼の格好をした鬼が『俺鬼なんだ』と語る」

ヘタッピ「気づけよっと、ツッコミを入れたくなりますね」

カタリ「その上で鬼友の告白です。どうせ同じ結果になると思った後に待てよと思う。俺が言うまで鬼と気付かなかった女、もしかしてと思い悩む鬼の話が面白いですね」

ヘタッピ「いえ、書かれてませんが……」

カタリ「いえ、そんな展開が浮かぶように仕組まれている点が面白いのですよ」

ヘタッピ「……ん〜そうですか」

カタリ「意図的であれ、そうで無いのであれ私的には面白いと思いました」

ヘタッピ「はぁ……、わかるようでわかりませんが、そういうことになります。何だかすみません」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「面白さの説明はお笑いの説明をするのに似てますね。難しいものです」

ヘタッピ「はぁ」 
366: 名無しさん@読者の声:2014/8/25(月) 00:03:42 ID:ziXs0hf6x6
ゆめにっき

机で日記を捲り只々見る。

私はこの作業が割と好きだ。
これをやると自分というのを確認できる。
そうして、自分が自分だと確認出来ると安堵感が得られる。

でも自分は嫌いだ。

人生も嫌いだ。

人間も嫌いだ。
世界も嫌いだ。
社会も嫌いだ。
因果も嫌いだ。
嫌い嫌い嫌い嫌い


でもそう思う自分が一番嫌いだ。

でも仕方ない。
どうしようもない。

……寝よう。

こういう時は寝るのが一番だ。

寝よう。
367: 名無しさん@読者の声:2014/8/25(月) 00:05:40 ID:ziXs0hf6x6
3

2

1


368: 名無しさん@読者の声:2014/8/25(月) 00:13:59 ID:ziXs0hf6x6


どういう事だ。

何でベランダにいる。
それにこの音は何だ。

煩い煩い煩い。


…取り敢えず部屋に入ろう。




369: 名無しさん@読者の声:2014/8/25(月) 00:41:48 ID:ziXs0hf6x6


整理しよう。

何故ベランダに居たのかという件は、ある程度察しは付く。

しかしあの音は何だ。


今の今まで、あんな音は聞いた事が無い。
工事とかの可能性はあるが。
いや、それ以前に、あんな音何にしても出せないだろう。



…きっと疲れてるんだ。音もどうせ幻聴だ。

寝よう。

今度こそは、夢遊病に邪魔されないように。


寝よう。
370: どこぞの鬼:2014/8/28(木) 21:19:19 ID:X7Mpdvlzk2
ありがとうございます
371: ヘタッピ:2014/8/29(金) 23:01:53 ID:oUvsVYr.7.
>>366-369さん、ご利用ありがとうございます。
>>370さん。いえいえこちらこそご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「すみません。茶々が遅くなりました。」

カタリ「その言い方はどうでしょうか。」

ヘタッピ「事実、茶々ですし」

カタリ「……そうですね。では頑張りましょう」

ヘタッピ「はい」

カタリ「……夢だけにというべきでしょうか。目的や意味がわからない作品と言えますね。」

ヘタッピ「ひどい言い方ですね」

カタリ「いえ、1レス目の全てを嫌いだと発言から暴力的な展開を予想させながら、最後はいたって平和に眠りにつきます。肩透かしかと」

ヘタッピ「はぁ、そうですか」

カタリ「3レス目は夢の中の騒音。つまり寝ているときに聞く騒音ということから、目覚まし時計と考えるのが普通でしょう」

ヘタッピ「ですね」

カタリ「以上です」

ヘタッピ「……?」

カタリ「いえ、それ以上の情報がない事から、この話はこれで終わりと考える他ありません。それが残念に思います」

ヘタッピ「どうすれば良かったでしょうか」

カタリ「例えば夢の中の主人公が死神に追いかけられます。」

ヘタッピ「唐突ですね」

カタリ「そして、死神につかまった主人公は上下に揺さぶられ名前を連呼されます。」

カタリ「どんな状況だと思います。つまりは現実の主人公に実際に起きていることは」

ヘタッピ「上下に揺さぶられ、名前を連呼される。……起きろ〜とかでしょうか」

カタリ「現実を拒絶し、死を選んだ主人公。その主人公を必死で呼び覚まそうとする友1の姿が夢の中では死神となって現れる。主人公の業の深さが感じられませんか。」

ヘタッピ「よくわかりません」

カタリ「……ではこんな茶々ですみませんが、宜しければまたのご利用をお願いいたします。」

ヘタッピ「……お茶でも入れて来ます」パタパタ
372: 名無しさん@読者の声:2014/8/30(土) 00:25:32 ID:XzTPqJkdTs
有り難う御座います。
373: 名無しさん@読者の声:2014/9/8(月) 22:57:25 ID:tTss.GXA/6
女「キモい」を書いたものです。
批評よろしくお願いします。



やあ、いらっしゃい。
嬉しいな、新規のお客さんだ。
ゆっくりしていってね。


…なんだか浮かない顔だけどどうしたの?


…あ〜…それは僕でも怒っちゃうな…
なんで隠してたの、ってむしゃくしゃするよね。
そうだ、こんな時はこれがいいや、

はい、お待ちどうさま。
飲んでみて?
あ、ちゃんと混ぜて。
これは何かって?それはお楽しみ。

あはは、やっぱり好きでしょ、これ。
アールグレイと梅シロップのアイスティーだよ。
甘酸っぱくって、ふんわりしてて、おいしいよね。
二層に分かれてて、目にも綺麗だし。

作り方はね、
まずコップに梅シロップを注いで、そこに氷を入れるんだ。
それで、濃いめのアールグレイを氷に優しくのせる。これでこんな綺麗にわかれるんだ。
簡単だからためしてみて。

おかわりはいる?そっか。じゃあまた来てね
今度はカステラ焼いて待ってるから。

帰りに空を見るのを忘れないで。
夕焼けがさっきのアイスティーみたいになってて、綺麗だから。


それでは、またのご来店お待ちしてます。
374: 名無しさん@読者の声:2014/9/8(月) 22:58:33 ID:tTss.GXA/6
やあ、昨日の人だ。
なんだか嬉しそうだね。

そっか、仲直りできたんだ。
よかったね。それで今日は二人なんだ。

ねえ、二人とも、
お腹が空いてるでしょ

あはは、なんでわかったの?って顔だね。
嬉しいことはお腹にいいって言うしね。
誰の名言か当ててごらん?

ねえ、ぐりとぐらって読んだことある?
あれに出てくるカステラをイメージしたんだ。
流石にフライパンでは焼けなかったけどね。
ほら、割ると黄金色なんだ。君たちのために奮発して卵黄を三つも使ってあるんだ。さ、食べて。

そう!その顔が見たかったんだ!
美味しくってたまらないって顔!
蜂蜜を使っててね、懐かしいような、優しい味でしょ。

僕もこれを初めて食べたとき、とっても嬉しかったんだ。幸せが体中にふんわりひろがっていくかんじ!
このひと時がずっと続けばな〜って思ったよ。

それじゃ、あとは二人で楽しんで。
彼女、余命半年なんでしょ?
この時間を大切にしなきゃ。
後で後悔しないように。


______________________________

あ、帰るんだ。…いやいや、お礼を言うのはこっちだよ。
なんでかって?時期にわかるさ。
さっきも言ったけど、あとで後悔するようなことないようにね。

それじゃ、
またのご来店お待ちしてます。

____________________________


ああ、懐かしいな。
僕は悔いのない時間を過ごせたかな。
後悔しないように過ごせたかな。



……今日も夕焼けが綺麗だ。

375: ヘタッピ:2014/9/9(火) 23:38:06 ID:FpQidOUQ3I
>>373-374さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「甘く、そして酸っぱいですね。」

ヘタッピ「紅茶には蜂蜜とレモンを入れておきました」ドヤッ

カタリ「……そうでしたか。あ、いえ、ありがとうございます。」

ヘタッピ「あっ、作品のことでしたかすみません。」

カタリ「いえ、……作品はやや酸味が強いようですね」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「半年の命の彼女と彼氏。その二人を見守る店の主人。その主人にも悲劇の香りが漂う。」

カタリ「甘いカステラとは裏腹に酸味の強い梅の味が隠されている。そんな作品に感じられます。」

ヘタッピ「カステラに梅干し……、まずそうですね」

カタリ「いえ、それは例えが悪かっただけですが」

カタリ「いえ、……あるいは一過性の酸味ではなく後味の残る苦味であれば、また変わった味になったでしょうね」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「死ではなく、長い闘病生活が待ち受ける二人。その二人を見守る長い闘病生活を乗り越えた主人。と、話の筋を差し替えるのはいかがでしょう」

ヘタッピ「えっと……」

カタリ「カステラには梅よりもコーヒーが合うでしょうね」

ヘタッピ「あー、なるほど。では、毎回こんな茶々しか出せませんが宜しければまたのご利用をお願いします」

カタリ「……」ズズッ
376: ニー廃:2014/9/18(木) 01:25:19 ID:RzwfXWKvEg
タイトル:月が綺麗ですね。

「月が綺麗ですね。」
たった一言だけのメールを送った。 未だに返信はない。

今日は満月。 輝く月が窓から見えていた。 この様子ならメールの言葉の意味が伝わってしまったとしても、誤魔化せる。 …いや、私は気持ちを伝えたいんだ。 誤魔化さずに、ちゃんと。 なのになぜ今、ほっとしてしまったんだろう。 やはりまだ怖いのか。 とっくに覚悟はできていたはずなのに…と、自己嫌悪に沈んでいた。


携帯のランプが光る。 あの人だけに設定した黄色のランプ。 私は震える手で携帯を開いた。
「ありがとう。 …ごめん。 気持ちは嬉しいけど、俺は○○のことは後輩としてしか見れないと思う。 厳しい言い方だったらごめんね。」
ああ、伝わってしまった。 この様子じゃ誤魔化せないな。 「何言ってるんですか先輩! 今日、満月で綺麗だから送っただけですよ!笑」とでも、ふざけて返すつもりでいたのに。


最初から、わかってた。 わかってたけど、理解したくなかった。 私は、後輩の中から出られないこと。 先輩の優しさは、先輩という枠内のものであったこと。 他にもたくさん、わかってた。 わかってたのになあ…。 気がついたら涙が溢れてきて、止まらなかった。


いつの間にか降っていた雨。 黒い雲が満月を隠していた。
377: ヘタッピ:2014/9/19(金) 01:03:31 ID:M4ZFpf6YuM
>>376さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「月が綺麗……夏目漱石ですね」ドヤッ

カタリ「そうですね。いつの間にか有名になりましたね。こうした場合、本人が言ったのではなく、伝記を書いた人が話を盛った可能性もありますが、どうでしょうか」

ヘタッピ「……、今日の先輩はアンニュイですね」

カタリ「使い方を間違っていませんか……。そろそろ本題に入りましょうか」コホンッ

ヘタッピ「はい」

カタリ「綺麗にまとまった作品です。1レスとは思えないぐらいに深みがありますね。」

ヘタッピ「そうですよね。起承転結でしっかりあってまとまってるって感じですね。」

カタリ「作品の中で経過した時間はどれぐらいでしょうね。満月から雨が降るぐらいの変化です。長いとも考えられますが満月と言えば秋口。台風の季節でもあります。」

カタリ「月明かりに浮かれ気分の主人公が告白したことで、急転直下で不幸のどん底の気分を味わう。女心と秋の空……、なるほどな作品です」

ヘタッピ「季節に関する記述は無いようですが」

カタリ「……、残念です」

ヘタッピ「先輩、ドンマイです。」

カタリ「ゴホゴホっ、……。いえいえ、ありがとうございます。季節と言いますか季語がありますと情景が浮かび安いでしょうね。更に良い作品になったかもしれません。」

カタリ「あるいは主人公は家に居るのか外に居るのか、傘を持っているのかいないのか。この辺りの情景を加えるとまた変わるでしょうね」

ヘタッピ「では宜しければまたのご利用をお願い致します」 
378: ニー廃:2014/9/20(土) 14:16:26 ID:V1cJYh90fg
ありがとうございました。
379: 名無しさん@読者の声:2014/10/9(木) 16:03:11 ID:7eOYDucZjM
1レスバトルお題(柿の木)用、批評おねがいします

故郷に帰り、懐かしさを胸に散策に出ていた

近所の畑の
ところどころ青さの残る果実を下げた木を見上げていると
ふと昔を思い出し幾ばくの後、赤面してしまった。

あれは小学生の時だったと思う。
近所の畑で
実の重さで折れるほど木が弱いとは思いもせずに
やや光沢があるぐらいに熟れた実を取ろうと登り
あと少しで取れる……と思った矢先、畑の主であろう老人に怒鳴られたのである。

怒鳴られただけならまだしも、驚いた拍子に枝が折れ
背中から落ちてしまった。
気付けば老人の家に運ばれ親を呼ばれ叱られてしまったのだ。


「……どれ、あの日取れなかった実を一つばかし取らせて貰うかね」

あの頃とは違い、二叉に分かれた枝を拾い難なく果実は取れた。
何となく哀愁を感じながら
それを服で磨いて
一口、食べてみた。

「成る程、思い出と然して変わらん味だな」

あの日の木の実は
とても渋く
思い出と同じくして時間を掛けなければ
とても食べられぬモノだと知った。


380: ヘタッピ:2014/10/11(土) 14:26:03 ID:AL4v9EuKcU
>>379さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「柿……、秋ですね。」

カタリ「そうですね。暑過ぎず、寒過ぎず、一番過ごし易い季節ですね」

ヘタッピ「お題は柿の木となってますね」

カタリ「柿の木……、人から見れば柿を見つけることで初めて柿の木として認識されます。知人の親、有名人の親という存在に近いですね。もも栗三年、柿8年、ようやく実った我が子をもぎ取られる悲しい運命を嘆く柿の木。しかしその種は固く食べられても消化されずに排泄されることで大地に根を張り、幹や枝を伸ばし、やがては実を結ぶ。感動の物語ですね」

ヘタッピ「えっと……、書いてある内容と違います」

カタリ「妄想が過ぎたようです、すみません、本題に入りましょう」

ヘタッピ「はい」

カタリ「主人公は老人を思わせる口調ですが、老人とすると自分で実を取るという行動に違和感を覚えます」

ヘタッピ「なぜでしょうか?」

カタリ「老人ともなれば失敗は許されません。家人の了解を得ずに実を取ったとしたら窃盗の罪に問われます。了解があったとしても腰を痛めたり、落ちて来た実に当たって怪我をするのではと妄想してしまいます。結果として家人にお願いして柿を貰うという行動が自然に思います」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「小学生と違うのは体格や味覚以外に周りの人との関係性も変わります。そんな違いが表現出来ていればより良かったでしょうね」

ヘタッピ「では、こんな批評モドキでよろしければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「……モドキ、……ガンモドキ、今日の夕飯はおでんにしますか」

ヘタッピ「はい」

381: 名無しさん@読者の声:2014/10/11(土) 16:37:57 ID:sB8jrBX6/I
ありがとうございます。もう少しセリフ等を気を付けてみます。
382: 名無しさん@読者の声:2014/10/11(土) 20:24:19 ID:mpRWVyq7lE
「求めよ。さすれば与えられん」

「なにそれ」

「知らねーの?偉い誰かの名言。欲望に生きろって感じでいいよな」

「貪欲なれの間違いだと思うけど…それ言うためだけに呼んだの?」

「ところがどっこい。ちゃあんと関係あるんだよな〜」

「全然分からないんだけど。いったい何が…」

「お前。俺に全然わがまま言ってくれねーじゃん」

「・・・」

「俺があれやりたいこれやりたいって言ったらため息つきながらも聞いてくれるくせに、お前から俺に対するわがままはおろか要望すら言った試しがない」

「俺がわがまま言いまくってお前はわがまま言わない。そんなの不公平だろ」

「・・・別に」

「・・・ま、そんな不公平な俺達が付き合って一年だ」

「・・・それ、どうして」

「求めよ。さすれば与えられん。お前の欲しいものくらいわかるんだよ。いつもお前の事を見てるんだから」

「・・・ばか」

求めよ。さすれば与えられん。何かと下を向きがちな今だからこそ、ちょっぴり貪欲に生きていこう
383: ヘタッピ:2014/10/14(火) 23:34:11 ID:NRtCxyLdjc
>>382さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「天上天下唯我独尊って、凄い自信ですね。世界中で自分だけが尊いなんて。」

カタリ「いきなりの話題ですね。」

ヘタッピ「名言とは何かを考えたら不意に思いつきまして」

カタリ「……本題に入りますか。」

ヘタッピ「はい」

カタリ「……お前と呼ばれる彼女から見た後編を見てみたいですね。」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「『俺』氏の意見は『俺』の中では解決していますが『お前』の側で受け入れたという描写は見当たりません。」

カタリ「彼女はどう感じたか、その視点がないとワンサイドゲームに感じて物足りなく思います。」

ヘタッピ「つまり……、突っ込みが足りないということですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「……では、こんなですがよろしければまたのご利用をお願い致します。」

カタリ「最近、荒れてませんか」

ヘタッピ「いえいえ、先輩ほどでは」
384: 382の後編的な物:2014/10/18(土) 00:24:40 ID:VYFzougiI2
まったく。ばかじゃないの?

帰り道。あいつからもらったペンダントを握り締めながら私は大股で歩く

「求めよ。さすれば与えられん」

あいつがいった言葉を知らず知らずの内に口に出してしまう

「・・・一年、ね」

あいつとの付き合いはかれこれ幼稚園にまで遡る。もちろん恋仲になったという意味であれば一年前ではあるが

いつもうるさくて、明るくて、一番側にいてくれてたあいつ

「そういえば…私が友達と喧嘩したってときも、どしゃ降りの中傘もささずに来てくれたっけ…」

あの時は呆れてしまったものだが、思い返すと凄く嬉しかった

「いつもお前の事を見てるんだから…か。ばかじゃないの?」

そんなこと言ったら、私なんかずっと昔から見てるわよ

「はぁ…またこれであいつのわがままが増えるんだろうなぁ…」

私はいつも通りにため息をつく

でも、そのため息はいつもより軽かった
385: ヘタッピ:2014/10/20(月) 23:23:47 ID:WKzG1ErImI
>>382>>384さん、続編ありがとうございます。

カタリ「……深いですね」

ヘタッピ「アンサーソングが来ましたね。相思相愛、うらやましいカップルです」

カタリ「……さて、それはどうでしょうか。」フム

ヘタッピ「と言いますと?」

カタリ「求めよ、さすれば与えられん。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「貪欲に求める彼氏、受け入れはするものの求めはしない彼女。」

ヘタッピ「そう言われるとそうですね」

カタリ「彼女は彼のワガママを受け入れつつも求めない。」
カタリ「一見、ハッピーエンドの展開と思いきや、いずれ訪れる破局の香りが漂う……。深いですね。」

ヘタッピ「えーとっ、多分違います。」
カタリ「求めよ。さすれば与えられん。つまり……」

ヘタッピ「んーっ、と……こんな茶々で良かったでしょうか。こんなのでもよろしければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「お茶にしましょうか」

ヘタッピ「……とびっきり濃いのを入れて来ます」


386: ヘタッピ:2014/11/30(日) 23:54:05 ID:66YskHF.1Y
ヘタッピ「暇ですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「あっさりしたミステリーはどうでしょうか。」

カタリ「それはお題ということでしょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「……新築の建て売り住宅に引っ越して来た若夫婦がいました。ある朝、夫が目を覚ますとテーブルの上には、あさりの味噌汁とブリの照り焼きが並べられていました。」

ヘタッピ「フムフム」

カタリ「……以上です」

ヘタッピ「えっ」

カタリ「最近は寒くなりましたね」

ヘタッピ「え〜と、先輩……」

カタリ「以上です」 
387: 名無しさん@読者の声:2015/1/3(土) 11:24:40 ID:AExZb5UhB2
俺には変わった能力がある

それは人の死ぬ日付がわかるという能力だ。その人の頭上に例えば315という数字が浮かんでたとする。そうするとその人は3月15日に死んでしまうわけだ

ただこの能力。いつ死ぬかがわからないため使えない。試しに嫁を見てみたら1225と表示され、毎年のクリスマスは気が気でなかったが、そんなことが六回もあり、流石に慣れてしまった

それにしても嫁の奴は遅いな。買い物に何分かけるつもりなんだ?

嫁に電話しようと携帯を持った瞬間、タイミングよく携帯に着信が入る


数秒後、携帯を切った俺は青ざめた顔でクリスマスソング流れる町を駆け出した
388: ヘタッピ:2015/1/3(土) 19:43:19 ID:sqaPCn1b.w
>>387さんご利用ありがとうございます。

カタリ「お久しぶりですね。ご利用ありがとうございます。」

ヘタッピ「ありがとうございます。本年も出来たらですが、よろしくお願い致します。」

ヘタッピ「特殊能力モノです。」

カタリ「そうですね。新年一発目にふさわしい不吉な幕開けですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「というのはウソですがとなるかは後の展開次第。面白いですね。」

ヘタッピ「なるほど、例えばどんな展開でしょう」

カタリ「例えば、この能力の場合、三桁の数字が見えた場合はどうなるのでしょうね」

ヘタッピ「はぁ、123だと1月23日と12月3日の二通りの解釈が出来ます」

カタリ「そういうことです。」

ヘタッピ「?」

カタリ「未来において暦の改正が行われて月の数を3桁まで月を数えるようになる世界において122月5日に彼女が亡くなるという展開です。いかがでしょう。」

ヘタッピ「なるほど。とにかくクリスマスは大丈夫だったと。さすが、先輩です。超展開ですね。」

カタリ「……、では今年もこんな感じですがよろしくお願い致します。」

ヘタッピ「またのご利用をお願い致します。」
389: ニー廃:2015/3/12(木) 02:38:07 ID:B2fGQHadSw
『これにて第46回卒業証書授与式を終わります。』

教頭の声が響く。 《あー、やっと終わった。私の高校生活がやっと終わった!》と、 私は清々しい気持ちでいっぱいだった。 しかし、それに反してまわりは違った。あちらこちらから、ずずっと鼻をすする音や嗚咽が聞こえる。そんなまわりの様子に気づいて呆然としていると、また教頭の声が響いた。

『卒業生が退場します。拍手で送りましょう。』

あたりが拍手に包まれる。 応援や、ありがとう、おめでとう、そんな暖かい気持ちに包まれながら、1組から順番に体育館の外へ進んでいく。 どのクラスにも、顔を真っ赤にして泣いている人がいた。 清々しい顔をしている人もいた。 いろんな表情がそこにはあった。 でも、私と同じ表情をした人はいなかった。 違和感を抱えたまま、最後のHRが始まる教室へと向かった。

『最後のHRなので、皆から一言ずつもらいたい。』
先生が突然そう言った。 その瞬間、時が止まったような気がした。 《一言? 一言って何言えばいいの? 何にも言うことないよ。 どうしよう。》 頭の中をそんな文字たちが駆け巡る。 そうこうしている間に、ひとり、またひとりと話を終えていく。 クラスでの思い出を語る人、号泣している人、笑いを取りにいく人、普段は地味だったあの子まで、ちゃんと話をしていた。そしてついに私の番。
『…このクラスで過ごした日々がとても楽しかったです。 ありがとうございました!』
精一杯の笑顔で誤魔化した。 私が言えたのは、月並みな二言だけだった。

『高校生活の思い出はなんですか?』
こうやって聞かれたら、私は答えることができないだろう。 高校生活になにもなかったわけじゃない。 だからといって、何かがあったわけじゃなかったんだ。
これを幸せととるのか、不幸せととるのか、私にはわからない。 ただ、私の部屋から見える景色はいつまにか深い藍色に染まっていた。

390: ヘタッピ:2015/3/14(土) 21:12:13 ID:voQLfT4lB2
>>389さん、ご利用ありがとうございます。


ヘタッピ「卒業シーズンですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「先輩は卒業式のときって泣きました?」

カタリ「そうですね。永遠の別れを思い、一筋の涙が流れました。」

ヘタッピ「(うわっ重た)へー、そうなんですか」

カタリ「藍色というのが独特ですね。」

ヘタッピ「哀愁の哀ですね」ズバリ


カタリ「そうですね」

カタリ「そろそろ本題に入りましょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「全体てしては良いですか、余韻の薄さを感じます」

ヘタッピ「なぜでしょうか」

カタリ「心の葛藤が無いことが共感を得られないためかと。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「あるあると思ってもらうためには作者も心を切り出す覚悟が必要です」

ヘタッピ「そうですか?」

カタリ「どうでしょうね」ニッコリ

ヘタッピ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します」

391: 名無しさん@読者の声:2015/4/7(火) 00:46:10 ID:9Yjtp8rbGs
『側顔(よこがお)』





「やあ、久しぶりだね。元気にしてた?」

そっちこそ。いきなり10年も連絡を断つなんて心配したんだぞ。

「ごめんごめん。」

そう言って笑う彼は俺の学生時代の唯一無二の親友だ。10年も連絡を寄越してくれなかったけど。

今まで何してたんだよ?

「春になって、やっと気持ちが晴れ渡ってきてるんだ。あともうちょっとなんだ。それよりも、」

彼は窓の外に目をやった。その視線の先にはとても美しく咲く桜があった。

「とても、とても綺麗だろう?」

ああ、すごく綺麗だ。お前が育てたのか?


「そうだよ。大切に、大切に育てたんだよ。…彼女のように大切に。君も彼女と仲が
よかったから覚えてるだろう?」

とてもよく覚えている。彼女からもある日連絡を断たれたんだっけな。…あれ、俺は嫌われているのか?




――――なあ、二人から連絡を突然切られるなんてさあ俺嫌われてたの?それとも

「桜を見てると彼女を思い出してしまう。だれけども、もうちょっとで。」

やっと前に進める、のか。

「うーんそんなとこ。それに…」

それに?






来年は君のお陰でもっと、もーっと綺麗な桜が見れるんだ。

392: 1/2:2015/4/7(火) 04:20:50 ID:A07cR3.Hv2
空気は寒く吐く息は白い。
「寒いなあ」
一言つぶやくと手に持った缶ビールを飲みながら人の少ない公園を柵の木々を見ながら歩く。いつもと変わらない自宅への道。

今年もたくさん咲きそうだなあ…ん?

蕾のついている木が地面に横たわっている。
「切ったのか?もったいないなぁ」
「昨日の強風で倒れたからね」
独り言への返事。
そんな大声で話してたか?と驚いて振り返る。老人がにこにこしていた。
「片付けられる前に少し貰おうと思ってね。咲いたらきれいだろう?」
植木ばさみで枝を切ると「はい」と蕾の多い枝を手渡してきた。
「咲くと良いね」
自分用に切った枝と植木ばさみを袋に入れた老人は何事もなく去っていく。
枝を持っているのがなんだか気恥ずかしくて急いで家に帰る。

この枝どうすんだ?置いてくれば良かった

何の花が咲くのかもわからない枝をこたつの上に置くと冷蔵庫から酒を取り出す。酒に混じって花の香りがしたような気がした。
393: 2/2:2015/4/7(火) 04:28:12 ID:IzN3s0I1iI
「起きろ、起きろよボケ」
頭に衝撃を感じて目を覚ます。小さな人が落ちてきた。

なんだこれ?ああ寝ぼけてんのかぁ

こたつに潜り直そうと布団を引くと小さな悲鳴が聞こえた気がして薄目を開ける。季節はずれな甚平姿のおかっぱ頭がこたつによじ登ろうと頑張っている。
「起きたか?起きたなボケ。よし水をよこせ」
どうにかこたつの上によじ登った小さな人が肩で息をしながら自分を見下ろしている。
「…お疲れさん、水だな」
なんで一人暮らしの部屋に人がいるのか、なんで小さいのに偉そうなのか、そもそもなんなのか。突っ込みどころ満載なのになんだか質問する気になれないのは自分より大きな枝を持ち上げようと頑張っているからだろうか。
「見てるのなら手伝えボケ。水がなければ枯れるじゃないか」
ここでやっとなにがしたいのかわったので台所の酒瓶に水を入れ枝を突っ込む。
「そっか、水がなければ枯れるんだな。一つ学んだよ甚平さん」
「誰が甚平さんだ、誰が。我は梅の精だボケ」
「梅?ああ、これ梅だったのか。よく見るけどなにかなぁって思ってたんだ」
自称梅の精こと甚平さんはなんだか不安そうな顔をした。
「…お前梅知らないって。なんか知ってる花とかないのか?」
「花見で見てる桜と小学生の時観察日記書いた朝顔はわかるぞ」
胸を張って答えると甚平さんは膝をついてうなだれている。
「…昔は花見と言えば梅だったのに…桜め」
「桜とばっちりだな。で、甚平さんはこの枝にくっついてきたんだろ。この枝がある間は家にいるのか?」
「不本意だが枝が生きている限りな」
「そうか。俺は公平だよ。しばらくよろしくな甚平さん」

こうして奇妙な同居人との生活はスタートした。

はじめまして。よろしくお願いします。
394: ヘタッピ:2015/4/12(日) 23:01:26 ID:/TQzeYtu9w
>>391さん、>>392-393さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「桜散っちゃいましたね。」

カタリ「投稿を頂いたころにはまだ咲いていたようですけどね。」

ヘタッピ「遅れてすいません。」

カタリ「私に言われましても……。最初の作品は桜ですが、次は梅ですか。」

ヘタッピ「そうですね。桜餅も梅昆布茶の香りも割りと好きですね。どちらも良い香りです。」

カタリ「ヘタッピ君は愛でるよりも食い気のようですね。さて、本題に入りますか。」

ヘタッピ「はい」

カタリ「前者はホラーものと言えば簡単ですが、タイトルが意味深ですねl

ヘタッピ「美しい桜の木の下には良質な肥料が埋まっている。何でしょうねー。」

カタリ「側顔はG先生によれば、『よこがお』という意味ともうひとつ『関心の無い様』とありました。」

ヘタッピ「そっぽを無くとかな感じでしょうか。」

カタリ「そうですね。10年間、音沙汰の無かった友人から連絡が来たのでしょう。主人公は10年後の再開の中で、友達とその彼女から連絡が無いことを途中で嘆いていますが、果たして、それは真実でしょうか。」

ヘタッピ「といいいますと、」

カタリ「側顔であったのは誰であったか。そして、その結果としてこれから主人公に待ち受ける運命とはいかに……。というところで終わっているように思います。面白いですね。」

ヘタッピ「なるほど……。いえ、いまいち、わかりません。」

カタリ「そうですね。もうひとつ、何か側顔に関連するキーワードが必要であったかと思います。」

ヘタッピ「…はぁ。では、次の作品をお願いします。」

カタリ「そうですね。フム……。甚平さんの描写に欠けているものがありますね。」

ヘタッピ「と、言いますと」

カタリ「服装と髪型と全体のサイズの描写はありますが、年齢、性別、容姿の描写がありません。若い、年寄り、男、女、美人、不美人。言ってしまえば、のっぺらぼうのように顔のイメージがつかめない状態となっています。そこが残念ですね。」

ヘタッピ「なるほど。顔の見えない同居人では不安に感じますね。あまり、わくわくとは行かない気がします。」

カタリ「梅の精の存在をあっさり認めるのも理由が欲しいところです。昔から主人公は見えないものが見える能力があった等、やや強引な設定であったとしても説明が無く話が進んでしまうと、主人公に意識の違いを感じて、感情移入が出来なくなります。」

ヘタッピ「なかなか厳しいですね。」

カタリ「と、語りが過ぎました。一意見として取り入れて頂ければと思います。」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願いいたします。」
395: 名無しさん@読者の声:2015/4/14(火) 13:28:01 ID:oEAptRy9qI

ふわり。

長い黒髪を楽しそうに揺らす彼女からは花の香りがした。

彼女のことは小さい時からよく知っている。幼稚園で喧嘩して泣いていた事も、小学校の帰りに友達と寄り道して迷子になっていた日も、中学に上がった日の事も、すべて俺の大事な記憶だ。

『それで、偶然その時幼稚園の先生が通りがかって送ってもらってさー。言われるまで覚えてなくてびっくりしちゃって』

この春高校生になった彼女はよりいっそう綺麗だ。中学では結っていた髪もほどいて、セーラーはブレザーになった。
彼女のことならなんでも知っている。好きな色、服の好み、昨日食べたもの。
だてにそう何年も彼女と付き合ってはいない

『それも結構前の事だから今は顔も覚えてないんだけどねー』

きっと彼女は他の生徒の誰よりも美しいだろう。それを確信に変えるためにも勉強して彼女と同じ高校に入ったのだ。

パタ、彼女が愛用しているブルーのハンカチだ。誕生日に貰ったものだと自慢していた、よほど大事に使っているのかかなり前から持っているはずなのに綺麗だ。

「落としたよ」
『?、あ、ありがとうございます!すみません」

ぺこりとお辞儀をする背中も美しい。さて、そろそろ俺は行かなければ

『親切な男の人だったね〜』
『ずっと女子校だから先生ぐらいしか男の人と喋ったことなくてちょっと緊張したよ』
『そういえば今日って担任発表だねぇ』
『うん、いい先生があたるといいよね』




ふわり、ふわり。



396: ヘタッピ:2015/4/18(土) 18:30:58 ID:pE5a6OAEzc
>>395さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「ふわりと言ったら何でしょうね」

カタリ「そうですね。思いつくのは鳥の羽やクラゲでしょうか。あるいは春風に流される髪。洗い立ての髪から漂うシャンプーの香りなどでしょうか」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「本題に入りますか」コホッ

ヘタッピ「はい」

カタリ「フム……、そうですね。ヘタッピ君はどう思いますか」

ヘタッピ「え〜と、ズバリッ、ストーカーですね。女の子逃げて〜と思いました。」

カタリ「そうですね。知り合いで無いとしますと、変身能力やステルス的な何かの超人的な能力の持ち主でないと説明がつきませんね」

ヘタッピ「そうだとしても、ストーカーですね」

カタリ「純愛とは難しいものですね。395さんの意図からはハズレたように思いますがどうでしょうね。あるいは、主人公が何者であるかの軸の無い様がふわりふわりと漂ってしまったように思います」

ヘタッピ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します。」
397: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:16:27 ID:k3fB85Sa2c
不良「」ドンッ

学生「」ビクッ

不良「」シュッ

学生「ぐえっ」ボフッ

不良「」ガッ

学生「う…うぅ……」クイッ

不良「金?」

学生「は、はいぃ」ガクブル


女(あ、あれは…!)

女(壁ドン!腹パン!顎クイッからのカツアゲ!?)

女(お、男の子が男の子に…まさか平和市内の片隅にこんなドラマがあったなんて…)

女(オラオラ系男子とガクブル系男子の許されざる禁断の薔薇園…なんて燃えるシチュエーション!)
398: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:18:03 ID:lkRJvKZ7lE
不良「オラオラ、ジャンプしてみろ」

学生「ガクガクブルブル、無理です。許してつかぁさい」


女(ずっと見ていたいけど…警察に電話してあげなきゃ)パカッ

老紳士「待たれよ、お若いの」

女「へ…?」

老紳士「青春の邪魔をしちゃいかん」フルフル

女「……」

女「それもそうですね」パタンッ
399: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:18:46 ID:k3fB85Sa2c
オラオラ ガクブル

女「お爺さんにもあんな時代があったんですか?」

老紳士「そうじゃな。戦後は〇ョンによく壁ドグシャアされたもんじゃよ」

女「壁ドグシャア?」

老紳士「デコの辺りを掴まれてな、後頭部を壁にドグシャア!!」

女「萌へぇ…素敵な時代だったんですね」

老紳士「それはそうとお嬢さん」バッ

女「え…?」ビクッ
400: 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:20:15 ID:lkRJvKZ7lE
女「コートの下……なにも着てない…?」パチクリ

老紳士「」ニコッ

女「」クスッ

女「まだ露出するには肌寒い時期ですよ?」

老紳士「野暮を言うでない?これだけが老後のささやかな楽しみなんじゃ?」

女「口ではなんとでも言えますけど…しわくちゃの金〇マが縮こまってますよ?」

老紳士「おやおや、寄る年波には勝てんな」シコシコ

キャーッ 不審者よー カツアゲよー

老紳士「やれやれ、この国も住みにくくなったわい。メキシコにでも移住しようかの」

いたずらな風「ひゅーっ」

女「きゃっ」ピラッ

老紳士「おほっ!パンチラ…むむ?お嬢さん…!も、もしやノーパ……むぐっ!」モガモガ

女「しーっ?」ウインク

老紳士「……!」ドピュッ

女「さよなら!」タタタッ

老紳士「……ほほほ!ゆとりもまだまだ捨てたもんじゃないのう?」

パトカー「」ピーポーパーポー

老紳士「さて、わしも行くとするかの。ルーラ!」ビュンッ

簡潔に完結
401: ヘタッピ:2015/4/26(日) 20:18:42 ID:/TQzeYtu9w
>>397-400さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「先輩はどこへ、……はて」

ヒヨッコ「ヘタッピさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」

ヘタッピ「はぁ、ヒヨッコさん。お久しぶりです。それなりに元気です。」ササッ

ヒヨッコ「新しい作品ですね。どれどれ」ササッ

ヘタッピ「(えっ、隠したはずの原稿がなぜそこに)」

ヒヨッコ「いわゆる変態系ですね。不条理系に近いですが、下品さに重点を置いた作品のようですね。」

ヘタッピ「バッサリいきますね。」

ヒヨッコ「老紳士の変態度が『女』に負けているのが残念ですね。最後の逃走手段がルーラというのは弱い気がします。ふんどし一枚になって馬に…」

ヘタッピ「と、ここまでということで、それではよろしければまたのご利用をお願い致します。」
402: 名無しさん@読者の声:2015/6/9(火) 13:17:09 ID:upTuv45HKU
今日は10年目の結婚記念日だ。
そう、もう10年経つのだ。毎年大したことをしてこなかったが、今年は10年目という節目の年だ。これからも夫婦をやっていくつもりだし、よろしくという意味も込めて、数日前から準備をしていた。

プレゼントには安物だが、シンプルなリングを買った。帰りに赤い薔薇10本とケーキも買った。久々に愛してる、なんて言葉にしてみようとも思っている。

妻は喜んでくれるだろうか。なんて考えて思わず口許が緩んだ。ドアを開けて、ただいまと声を掛ける。いつもより明るい声が出た。
妻からの返事はない。聞こえなかったのかもしれない。リビングのドアを開くと、妻がテーブルに俯いて座っていた。

ただいま、ともう一度声を掛けると妻が漸くこちらを向いた。表情が暗い。気分でも悪いのだろうか。

おかえりなさい、と呟くように言うとまた下を向いてしまった。

「どうした。具合でも悪いのか?」
向かいの席に座って、妻の顔を覗き込む。
「……いいえ」
妻はゆっくりと首を振り、左手をテーブルの上に差し出した。左手の下には薄い紙がある。緑色の文字と枠――離婚届だ。

え、と声を上げ、妻を見る。
「別れて、下さい」
絞るように、妻が言う。
「何、で」
言いたいことは山ほどあるのに、纏められなくて漸く言葉になったのは、それだけだった。

妻は顔を上げ、俺の方を見る。薔薇とケーキの箱を見て、顔を歪めた。そしてまた俯く。
「……もう、無理です」
声が、震えている。
無理って、何が。何が、無理だって、言うんだ。
何か言いたくて、口を口を開くがたくさんの言葉が出ようとして胸が詰まる。結局口をパクパクと開閉しただけだった。

「もう、耐えられないんです」
耐えられないって、……
「私は、あなたの何ですか。妻ではないんですか」
そんなの、妻に決まっている。
「私は、貴方の召し使いでは、ありません」
顔を少し上げ、俺の目を見て、強く言った。
「ま、待ってくれ。俺はそんなこと思ったことはない」
一度だって、思ったことはない。
誤解されているのなら、何とかして解かねば。俺は妻を、愛している。別れるなんて、今の俺には考えられない。
「自覚がないのなら、尚更一緒にはいられません」
ピシャリ、と強い口調で言う。
俺に押し付けるように、離婚届を手前に置かれた。

妻の左手には、指輪が無かった。今日の朝まではしていたはずだ。
「……もう、今更よ」
チラリと薔薇とケーキの箱を見て、妻が呟く。

もう、駄目なのか。
離婚届の横に転がっていたボールペンを手に取った。
403: ヘタッピ:2015/6/15(月) 00:39:33 ID:ZBJqsNEYbc
>>402さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「バラとケーキに召し使い、昭和の香りがしますね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「30才で結婚したとして40才。言葉の言い回しからするともう少し上に感じますね。あるいは熟年結婚した夫婦だったのでしょうか」

ヘタッピ「……。」

カタリ「俺さんに自覚はあったのでしょうか。原因がわからないままに離婚届けに手を伸ばすのは違和感を覚えますね。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「せっかくの小道具です。バラは散らばるためにあり、ケーキは踏みにじられるためにあるとは思いませんか。」

ヘタッピ「はぁ、いやちょっと、それは……」

カタリ「楽しい気分から一転のどん底へ、その流れを演出するためにはそのくらいのインパクトがないと腑に落ちないものです」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「では、よろしければ、またのご利用をお願い致します。」

ヘタッピ「……」

ヒヨッコ「どうでしたか?」

ヘタッピ「何か違いますね。先輩のまねというなら、あっ先輩……」

カタリ「……」
404: シバ:2015/7/8(水) 23:37:01 ID:G5i1iW8iP2
タイトル:犬「ハッハッ(カナちゃん!)」カナ「何こいつ」


母「カナ〜、おいで!いいもの見せてあげるー」

カナ「なあに〜?おかあさん」

母はカナの前に段ボールを置くと、小学生のカナはしゃがみこんだ。重ねられ少し隙間のあいた段ボール箱からは懐かしい臭いがした。母はカナの笑顔が見れると期待しながら、その段ボール箱を開ける。

犬「ワン!」
(カナちゃん!カナちゃん!こんにちは!)

カナ「何こいつ…」
(こいつ、ちょくせつ脳内に!?)

段ボールの中には、赤毛と白の体毛をもつ、白い優しげな眉まろの可愛らしい柴犬の仔が、カナを見つめていた。

――――――――――――――

犬「わんわんにゃうー」
(カナちゃん、あそぼう!)
カナ「こっちくんな!」

カナは不思議と犬の言葉がわかり、犬も人の言葉がわかるようだった。
シバと名付けられたその子犬は、家にやってきてからカナの後ろをついて歩いた。シバはカナが起きる頃に起き、カナが眠る頃に寝る。カナになついていたにも関わらず、カナは一度もシバに笑いかけることはない。いつもいつも冷たくあしらっていた。

犬「じゃあ近付かなかったら、いい?」
カナ「いや。ちかづくな!しゃべるな!」
犬「うんわかった!カナちゃんの言うとおりにするね」


犬(カナの少し離れた周りをウロウロ)
カナ「…ここからうごかないこと!」

ピッとカナに指差された通り、シバはペットシーツの上に座る。

カナ「じゃわたしエリカちゃん家いくから」
(そういえばおかあさんにシバのお水たのまれてたっけ……)

振り返るとシバは変わらず動かず、寂しそうにこちらを見ている。その様子にカナの胸は波立つ。怒りに任せ、乱暴に扉を開けてカナは家をでた。蝉の声がうるさかった。


405: シバ:2015/7/8(水) 23:37:25 ID:rSw8LPzr8U

カナ「ただいまー」
母「カナ!」
犬(おかえり!カナちゃん!)

日が暮れた頃、カナが家に帰ると、肩を怒らせた母と、まだ成長しきっておらず、真っ直ぐな尻尾をご機嫌に揺らしたシバが玄関前で待っていた。

カナ「なに?おかあさん」
母「……あんた、シバに水あげなかったでしょう」

母の声は少し震えていて、その声を聞いたカナは唇を噛んだ。

母「母さんが早く帰ってきたから良かったけど、この真夏に、閉めきった部屋で水無しで、子犬のシバを放っておくなんて――」

犬「ワンワン!」
(違うんだおかあさん!ボクがカナちゃんにきらわれちゃうようなことしたから!)

今度は母が唇を噛んだ。まるでシバの言葉をわかっているように、母は謝りながらシバを撫でた。


母「シバ、あそこから動かずにこの部屋でずっと待ってたの。」
カナ「……ずっとあそこで?」

ちらりとカナがシバの方を見ると、シバは爛々と目を輝かせて尻尾をふる。それが遊びにさそうポーズだと、カナは知っていた。尻尾をああやってふるのは嬉しいときだと、カナは知っていた。ずっと前から。ずっとずっと前から。


カナ「なんでおかあさんは平気なの!?ユキがかわいそうでしょ!?」

ハスキー犬のユキは、カナと一緒に育ってきた。カナが起きる頃に起き、眠る頃に眠る。ユキがいない日はカナにとって無かった。だが、一年前の夏の日、ユキと散歩していたカナに車が突っ込んできたのだ。カナはユキにリードを引っ張られ直撃することはなかったが、直撃したユキは老いていたこともあり、治療を施しても治ることはなかった。
ずっとユキと一緒にいたのに、いなくなった途端新しい犬を飼ったら……

カナ「お前なんか……お前なんか要らない!!」

シバがくわえていた傷だらけの古い、青いボールが落ちる音でカナは我にかえった。そのボールには見覚えがある。ユキが遊んでいて、無くしてしまったボール。どれだけ探しても見つからなかったボールだ。
カナの脳裏にユキと遊んだ記憶が鮮明に蘇る。子犬の頃からボールで遊んだり、じゃれあったり、散歩したり。

カナ(楽しかった思い出は、消えるわけないのに…わたしシバに……)

犬「カナちゃんの大切なボール、ボク探したんだ…おかあさんからカナちゃんが悲しんでるって聞いて、それで……」

カナはシバの目の前の地面に膝をついた。ゆっくり手を伸ばし、触れた柔らかな赤毛は温かくて。


カナ「ごめんなさい!ごめんなさい!シバ!」

シバ「カナちゃん、くすぐったいよ」


それから青いボールで遊ぶ柴犬と仲の良い女の子はずっと一緒にいられました。おわり。


406: ヘタッピ:2015/7/18(土) 22:25:37 ID:6UGW8OnpRs
>>404-405さん、ご利用ありがとうございます。


ヘタッピ「投稿に気が付かなくて遅れました。すみません。」

カタリ「久しぶりの投稿、ありがとうございます。」

ヘタッピ「動物モノですね。しかも声が聞こえる系です。」

カタリ「なるほど……」

ヘタッピ「先輩……、何か」

カタリ「いえ、ヘタッピ君が分類したようにすでに存在するジャンルなんですね、と思いまして。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「四コマ漫画で連載中のこちらは商業紙に長く連載されています。それだけ、評価される可能性のあるネタと言えます。」

ヘタッピ「はぁ(コンビニでよく見かけるアレですからね)。えーと、先輩的に404さんはどのような評価ですか」


カタリ「評価というと硬いですが、残念な作品に感じます。」

ヘタッピ「と言いますと」

カタリ「声が聞こえるという設定が必要のないところですね。あるいはお母さんだけが不思議な力を持っていて、声が分かるように振る舞っている、からの今回の物語の最後に主人公の成長の証として声が聞こえるようになるという展開はいかがでしょうか。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します。」

ヘタッピ「あっ、ヒヨッコさん」

ヒヨッコ「一足、遅かったようですね。出直します」チッ

ヘタッピ「へっ?」(; ̄Д ̄)?ナゼニシタウチ
407: 涙雨:2015/8/19(水) 16:04:31 ID:migeQ6z61M
 じりじりと陽の光が照りつける中、僕は風呂敷包みを一つ抱え、三里先の質へと向かう。
 中身は結婚を翌月に控えた姉さんの振袖。祖母から母、そして姉へと受け継がれたそれは、金に姿を変え、後に嫁入り道具に化ける。
 婚家への持参金を工面させる為とはいえ、忍びない。
 朱色の布地に金色の飾り糸で彩られた蓮の花が咲き、魅せられたのは今は昔。手放すのは惜しい一品だが、背に腹は変えられない。手ぶらで嫁ぐのは先方にあまりにも失礼だ。

「どうせ……はした金になるなら、欲しがっている人に着てもらいたい」
「あら、わたくしが着ましょうか?」

「はい?」

 不意に声をかけられ振り向くと、田舎道には不釣り合いな白無垢の女性が立っていた。
 絹のように美しい黒髪、透き通った白い肌、紅よりも鮮やかで艶やかな唇。どれを取っても浮世離れした美しく、そして妖艶な人がそこにいた。

「どうせ質に持って行っても二束三文。わたくしが着るわ」

「振袖は未婚の女性が着るもの。どう見ても貴女は……」

 二歩、三歩と後ろに下がり、上から下まで眺める。どこをどう贔屓目に見ても、その身に包んでいるものは白無垢にしか見えない。

「平気よ、わたくしは結婚しないもの。これはあくまでも趣味で着ていますの」と胸を張ってきっぱりと言った。
 妙な流れに僕は人知れず頭を抱えた。言葉が通じない相手にどうして切り抜けようというのか……。

「まあ……立ち話もあれですし、移動しましょう。直に雨も降るわ」

「雨?」

 言葉に釣られて空を見上げたものの、相変わらず陽の光は照りつけ、清々しい青が広がっていて雨の気配は感じられない。
 今日も良く晴れそうだ。暑さにはうんざりする。

「涙雨、半刻で止むわ。濡れたくないのなら……ほら早く移動しましょう」

 背中を押され、半ば強引に木の下に移動させられる。道端にポツンと直立していたケヤキ。木陰の岩が、お誂えの椅子になっている。
 直後に青空が涙ぐむ。ポツリポツリと雨が降り始めた。

「狐の嫁入り」

僕の呟きに「何ですのそれは?」と顔をずいっと寄せ、女性は問いかける。仕方ないので説明してやった。

「晴れた日に降る雨のことですよ」

「ふふっ教えていただきありがとうございます。ではこちらを」

 口元に笑みを浮かべ、ずっしりと重みのある小袋を手渡してきた。上質な絹で作られていて、素人の目でも高価なものと分かった。

「これは?」

「貴方が一番欲しい物。お礼は後ほどいただくわ」

 そう言い残すと、くるりと身を翻しどこかへ行ってしまう。あまりに突然の出来事に思考が一瞬吹き飛ぶ。
 見知らぬ方からいただけませんと突き返そうとしたが、一瞬だけ透けて見えたある物に僕は声もなく笑った。

408: 涙雨:2015/8/19(水) 16:05:24 ID:migeQ6z61M

 月明かりが優しく降り注ぐ頃、僕は家を抜け出す。
 昼間の風呂敷包みと、とっておきの物を抱えて。

「あらあれでは足りなかったのかしら?」

「むしろ余りましたよ。一体何のつもりですか『土地神様』」

「ささやかな御祝いですわ。それより『人間』……先程から抱えているそれは?」

 好奇心の固まりとなった土地神様に苦笑いし、僕は風呂敷を差し出す。

「ふふ大事にしますわね。それといくら忙しくとも供物を忘れぬように、半年も姿を見せなくて心配で……嵐を呼ぶところでしたわ」

 満面の笑みで振袖を抱えてはしゃぐ土地神様を横目に、僕は人知れずため息をついた。 退屈しのぎに嵐を呼ばれたらたまらない。これからは忘れずに供物を届けなければ……。
 月明かりが土地神様と僕を照らす。明日も良く晴れそうだ。
409: 理屈:2015/10/14(水) 07:40:12 ID:C5Lai5gE8w
苦しんでいる人がいた。
その人は遠い昔、ある田舎道に倒れていた。
息が出来ないと、声にもならない声でその場にいた人に助けを求めた。

男の子はそれを見ると助けを呼びに全速力で駆け出した。暫くすると男の子は息を切らしながら大勢の大人を連れて戻ってきた。

大人達は倒れている人と自分達との、“色”の違いを指摘した。「他国の者なんて放っておけばいい」

そうして男の子の手を引いて倒れていた違う人をそのままにした。


もう一人、苦しんでいる人がいた。
家なきその人は都心の道路に倒れていた。
息が出来ないと声にもならない声で、周りの人々に助けを求めた。

それに気付いた女の子は先を歩く母親の足を止めた。
母親は振り返ると「二度と目を合わせるんじゃない」と言って女の子の手を引き、足早にその場を離れた。


結局は時代を越えて、苦しんでいた二人は誰にも救われることはなかった。


助けられない“理屈”なんて一生わからなければいいのに。
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