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サシャ「どんな味でも構いません」

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Part4
65 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:09:01 ID:SwiFlSqc
アニ「……これくらいの変更なら、私らがクリスタに言っていたことをサシャに伝えるくらいでいいのかな」
ベルトルト「そうだね、それで大丈夫だと思うよ」
ライナー「いや、大丈夫じゃないだろ」
アニ(黙れツンデレ保護者)
ベルトルト(静かにしてくださいお願いします)
ライナー「サシャ、正直に言え。……引き抜きがあったって本当か? ここに来るまで何人に声かけられた?」
アニ(わーお、話戻した)
ベルトルト(力技すぎるよライナー……その話題さっき終わったじゃないか! 完全に流れてただろ! なんで引っ張り出してきたんだ!)
サシャ「だ、だから……引き抜きなんてありませんでしたって」アセアセ
ライナー「嘘だな」
サシャ「……まあ、ほんの少しだけ声はかけられましたけど」
ライナー「それで? 何人に声かけられた? 相手は誰だ?」ズイッ
ベルトルト(ひぃっ!?)ズザッ
アニ(いくら体格が同じくらいだからって、あの巨体が乗り出してきたら青ざめもするよね……どんまいベルトルト)

66 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:09:54 ID:SwiFlSqc
サシャ(今日のライナーはなかなかしつこいですね……あっ、そうだ! 今こそアニに教えてもらったテクニックの使いどころです! よーし……)
サシャ「……駄目です。ライナーには教えられません」ツーン
ライナー「なっ……! 俺には教えられないってどういうことだ!」ガタッ
サシャ「だってライナーには関係ないじゃないですか。班も違いますし」ツンツーン
ライナー「ぐっ……そりゃ班は違うが、さっきまでは同じでーー」
サシャ「どうしても知りたいなら、私じゃなくてベルトルトを通してください!」バーン!!
ライナー「」
ベルトルト「」
アニ「」

67 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:10:39 ID:SwiFlSqc
サシャ「……」ドヤァ
サシャ(どうですこの対応! 完璧でしょう!)エッヘン
ベルトルト(えっ……僕? なんで僕? どういうこと?)オロオロ
アニ(違う、違うよサシャ……! 確かにさっき私が言ったんだけどさぁ! 使いどころが違うよ!)ハラハラ
ベルトルト(ライナーが終わったと思ったら今度はサシャか……なんだよ、君たちツンデレ合戦でもしてるの? やりたいなら勝手にやってよ! 僕らを巻き込まないでくれ!!)
ライナー「……お前と話をしたい時は、いちいちベルトルトを通さなきゃならんのか?」
サシャ「そうですよ! なんて言ったってこれも訓練のうちですからね!」ドヤッ
ライナー「…………そうか。じゃあ訓練以外ならベルトルトを通す必要もないよな?」
サシャ「へ? ……まあ、そういうことになりますかね」
ライナー「わかった。……ちょっと来い」グイッ
サシャ「え? え? 待ってくださいよどこ行くんですか、引っ張らないでください!」タタタッ

68 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:11:26 ID:SwiFlSqc
ベルトルト「……」
アニ「……」
ベルトルト・アニ(やっと行った……)ホッ
アニ「ベルトルト。……私たちは、戦士だ」キリッ
ベルトルト「ああ、そうだね……よく戦ったと思うよ、僕たち」キリッ
アニ「ところであんた、今サシャに足踏まれたんじゃない? 大丈夫?」
ベルトルト「ははは……今更足踏まれることくらい、どうってことないよ」
アニ「……辛い戦いだったね。お互い」
ベルトルト「今となってはいい思い出さ……ところで、二人の荷物どうしよう」
アニ「どうせもう戻ってこないでしょ。ライナーの分はあんたが持って行ってやりな。サシャにはクリスタから今までのこと話してもらうとするよ。クリスタにはユミルが伝えてるだろうし」
ベルトルト「……明日、何事もないといいね」
アニ「そうだね……面倒くさいこと起きないといいけど」
ベルトルト「今日より面倒くさいことなんて、起こるわけないよ……たぶん」

69 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:12:15 ID:SwiFlSqc
ーー とある廊下
サシャ「……」テクテク
ライナー「……」スタスタ...
サシャ「あのぅ……どこまで行くんですか? このままだと外に出ちゃいますよ?」
ライナー「……いや、外に用事はない」クルッ
サシャ「わぷっ!?」ポフッ
ライナー「」ビクッ!!
サシャ「うう、いきなり立ち止まらないでくださいよぅ……背中に頭突きしちゃったじゃないですか……」サスサス
ライナー「そ、そうか……そりゃ悪かったな、すまん」ギクシャク
サシャ「それ私じゃないです。壁です」クイクイ
ライナー「……」クルッ
サシャ「それで、私に何の用ですか? 何かありました?」
ライナー「用っつうか……」ボリボリ
ライナー(勢いであの場から連れ出しちまったが……何やってんだ俺は……)


70 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:13:02 ID:SwiFlSqc
ライナー「……ベルトルトを通せって、どういう意味だ」
サシャ「あれですか? あれはさっきアニに教えてもらったんですよ!」エッヘン
ライナー「アニに? なんでアニに教えてもらったんだ?」
サシャ「……怒りません?」
ライナー「中身次第だな。……なんだ、また妙なことでもしでかしたのか?」
サシャ「いえ、私がやったわけじゃないんですけど……ええっとですね、実は私、他の班に引き抜きされそうになってたんですが」
ライナー「やっぱりか。……だが俺は聞いてないぞ。そんな話」
サシャ「今日になってからの話ですもん。それでですね、説明会の……会議室に行く直前に、アニが通りがかって偶然助けてくれたんです。その時アニが、次からは『班長を通せ』って言えばいいって教えてくれまして」
ライナー「なんだ、そういう理由か……俺はてっきり」
サシャ「てっきり?」
ライナー「……なんだろうな」
サシャ「私に聞かれても」

71 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:13:37 ID:SwiFlSqc
ライナー「それで……断ったんだよな? 引き抜きの話は」
サシャ「当たり前じゃないですか。ライナーも言ってたとおり、これも訓練のうちですからね! 勝手に変えるなんてありえないです!」
ライナー「そうか……そうだよな、ならいい」
サシャ「でもさっきの、なかなかいい手だと思いません? 私なんて思いつきもしませんでしたし!」フフン
ライナー「そうだな。……効果は抜群だ」
サシャ「そうでしょうそうでしょう! 流石はアニと言いますか、やっぱり上位になるとこういうことに慣れてるんですかね? ライナーも今までにこういうことあったりしました?」
ライナー「いや、俺は……俺自身は引き抜きされたことなかったな。その代わり『班に入れてくれ』って頼まれたことは何度かあったが」
サシャ「やっぱりみなさん考えることは一緒なんですねー……成績二番目ですし、結構人気あったんじゃないですか?」
ライナー「そうかもな、女子も何人か頼みに来てたくらいだ」
サシャ「……へえ」
ライナー(!? な、なんだ……? 突然寒気が……)キョロキョロ

72 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:14:33 ID:SwiFlSqc
ライナー「それにしても、困った奴らもいたもんだな。……ったく、俺に直接言えってんだ」ブツブツ
サシャ「たぶん、班長のライナーじゃなくて私を直接説得したほうが早いと思ったんじゃないですかね。現にコニーも何度か騙されかかってましたし。まあ、その度に班長のジャンが追っ払ってたんですが」
ライナー「なるほどその手が……じゃない。お前もお前だ、なんで俺に言わないんだ?」
サシャ「だから、今日になってからの話だって言ったじゃないですか。ライナーに話す暇なんてありませんでしたよ」
ライナー「それでも朝のうちに話しておけば、他の奴らの相手はしなくて済んだはずだろ。今週は当番もないし、割と暇だったんだから一言あれば対応くらいーー」
サシャ「……」ジトッ...
ライナー「……な、なんだ。その目は」
サシャ「……だってライナー、最近私が話しかけてもすぐ逃げちゃうじゃないですか。いつ言えばよかったんです?」ムー...
ライナー「……………………あっ」
ライナー(そうか俺か、俺のせいか……! ーーくそっ、逃げまわってたツケがこんな形で返ってくるとは思わなかった……!)ギリッ...

73 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:15:27 ID:SwiFlSqc
サシャ「そんなに怖い顔しなくても、もう終わりましたから大丈夫ですってば。今度はちゃんとベルトルトに相談するようにしますよ」
ライナー「ちょっと待て、なんでベルトルトに言うんだ」
サシャ「え? だって班長ですし」
ライナー「……そういやそうか」
サシャ「私のことは心配してくれなくても大丈夫ですって。それよりも、明日はユミルとクリスタをお願いしますね? 私の大切な友だちなんですから、ちゃんと面倒見てくれなきゃ怒りますよ?」
ライナー「そりゃおっかねえな。……わかった。後半は努力する」
サシャ「後半?」
ライナー「前半は聞けないな。心配してくれるなってのは無理な相談だ」
サシャ「そうですか……私の心配、してくれちゃいますか」
ライナー「ああそうだ。……だから今度は、何かあったらすぐ俺に言え」

74 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:16:09 ID:SwiFlSqc
サシャ「何かあったらって……えーっと、何かってなんです?」
ライナー「わからないなら取り敢えず片っ端から全部報告しろ。……返事は?」
サシャ「……はーい」
ライナー「間があったな」
サシャ「だって……なんでもかんでも報告しないと駄目なんでしょう? そんなに信用ないんですか? 私」ムー...
ライナー「違う、そうじゃない。……最近のお前は手がかからなくて助かってるが、見えないところで何をやってるかわからんからな。こっちは気が気じゃないんだ」
サシャ「……ふふっ、ライナーってばすっかり心配症ですね」クスクス
ライナー「……俺がお前の心配しちゃ悪いか」ムスッ...
サシャ「いいえ。……不謹慎かもしれませんけど、ちょっと嬉しいです。自分のことを気にかけてくれる誰かがいるのって、幸せなことですよね」
ライナー「……そうだな、俺もそう思う」
サシャ「まあ、そう気負わずに見守っててくださいよ。私だっていつまでも守られてばかりじゃありませんから! 今日だって、最後の二人以外は自力でなんとかーー」ピクッ

75 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:17:28 ID:SwiFlSqc
サシャ(これ……この足音、さっきも聞いたような……)
ライナー「……? おいサシャ、どうした?」
サシャ「こ、こっち!」グイッ
ライナー「は? ーー っておい、ちょっと待て! そっちは女子の方だろ!」
サシャ「あ、そうですね……じゃ、じゃあこっちで!」グイグイ
ライナー「はぁ!? ーーわかった、わかったから押すな! 自分で入る!!」ガチャッ
ライナー(躊躇いもなく男子便所に入ったぞ、こいつ……)チラッ
サシャ「……」ピトッ
ライナー「……何してんだ。扉に耳つけて」
サシャ「しーっ、静かにしてくださいっ、聞こえちゃうじゃないですかっ」ヒソヒソ
ライナー「聞こえるって誰にだ」
サシャ「え、えと……そうだ、今かくれんぼ中なんですよ。ほら、ライナーも屈んでください」グイグイ
ライナー「だから、誰とだよ」

76 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:18:23 ID:SwiFlSqc
   『前日に班員変更なんてありえなくない? しかもあいつ、ちゃっかりエレンの班に移動になってるし。ずっるー』
   『あーあ、俺たちだって今頃あいつら引き抜けてたらなー……』
ライナー(この声……確か、中間成績で13位と16位だった奴らか。今回の山岳訓練での班も一緒だったな。引き抜きってことは、あいつらもサシャやコニーに声かけたのか?)
ライナー(サシャは自力で断ったって言ってたよな。……こいつの性格的に、こうして隠れてやり過ごさないといけないような断り方をするわけがない)チラッ
ライナー(……なるほどな。アニに追っ払われた最後の二人はこいつらか)
ライナー「サシャ。……あいつらに何か言われたのか?」
サシャ「……いいえ。別に何も」
ライナー「そうか、お前が言いたくないなら仕方がないな。ーー直接聞いてくる」スクッ
サシャ「え? ーーだっ、だめっ!」バチンッ!!
ライナー「ぐおっ!?」ビターン!!

77 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:19:34 ID:SwiFlSqc
   『……? 今何か聞こえなかった?』
   『気のせいじゃね? 早く行こうぜ』
ライナー「……」ヒリヒリ
サシャ「あ、あはは……」
ライナー「お前なぁ……! いくら黙らせたいからって顔ぶっ叩くことねえだろ! 指が目に入ったらどうする!」ガミガミ
サシャ「しょ、しょうがないじゃないですか! だって左手しか使えなかったんですもん! 利き手じゃなかったら咄嗟に手も出ちゃいますよ!」
ライナー「そんなの言い訳だろ! 右手はどうした右手は!」
サシャ「……私のこと、からかってます?」
ライナー「は? からかうって何の……」
サシャ「手首。……会議室出てから、ずっと掴まれっぱなしなんですけど」

78 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:20:20 ID:SwiFlSqc
ライナー「……」
サシャ「……」
ライナー「!! ーーそ、そのっ……! そうだよな、すまん! 痛くなかったか!?」バッ!!
サシャ「そんなに焦らなくても大丈夫ですって、痛くないですよ。……でもライナーが慌ててる姿って新鮮ですよね。なんだか得した気分です」クスクス
ライナー「……言えよ」
サシャ「ずっと話してましたから、タイミング逃しちゃったんですよ。……みんなもう帰ってるみたいですし、私ももう戻りますね。明日の装備の点検もしないと」
ライナー「そうか……もう、そんな時間か」
サシャ「お互い班は違いますけど、明日は頑張りましょうね! それじゃあお先にーー」
ライナー「ちょっと待った」ガシッ
サシャ「わっ……もう、今度はなんです? まだ何か用でもあるんですか?」
ライナー「いや、特に用はないんだがな……」モゴモゴ
サシャ「……?」

79 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:21:24 ID:SwiFlSqc
ライナー「……明日の準備自体はもう終わってるんだよな?」
サシャ「え? まあ……一応。説明会の前に詰めてきましたから、後は確認するだけです」
ライナー「ということは、後はもう帰って寝るくらいしか用事ないよな」
サシャ「はぁ、そうですけど……えっ、もしかしてこれから勉強会でもするんですか? 流石に今日は遠慮したいんですけど」
ライナー「違う。ーー もう少しだけ、お前と話していたいんだが……いいか?」
サシャ「……」
ライナー「嫌ならとっとと寮に帰って寝ろ」
サシャ「ああいえ、嫌とかじゃなくて……お話がしたいなら、移動します? 取り敢えずいつもの倉庫にでも」
ライナー「いや、……今日はここでいい」
サシャ「ここでって……ここ、男子便所なんですけど」
ライナー「誰も来ねえだろ、こんなところ」
サシャ「……じゃあ、ちょこっとだけですからね?」

80 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:22:18 ID:SwiFlSqc
ライナー「……」
サシャ「……」
ライナー(引き止めたのはいいが、話すことねえな。……困った)
サシャ(これ、私から何か言ったほうがいいんですかね……? でも夕食の話はもうしちゃいましたし、他に話すことなんて思い浮かびませんよ……)
ライナー「あー……なんだ。ーー 分かれちまったんだよな、班」
サシャ「そうですね。……とても残念です」ズーン...
ライナー(!? そんなに落ち込むほどか……?)ドキドキ
サシャ「ライナーに、美味しいうさぎをご馳走したかったです……!」ギリッ...
ライナー「そっちかよ」
サシャ「はい?」
ライナー「ああいや……そうだな、俺も残念だ。でも肉は今度食いに行くだろ?」

81 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:23:08 ID:SwiFlSqc
サシャ「そりゃそうですけど、ウサギ肉は市場にあまり出回らないじゃないですかー」ブーブー
ライナー「……そういや見たことないな。故郷の村でも食ったことがない」
サシャ「豚や猪に比べたら、ウサギ肉はクセもあまりなくて食べやすいんですけどねー……ライナーに是非食べてもらいたかったです」シュン
ライナー「そうだな、ちょっとそれはもったいなかったかもしれん」
サシャ「……耳とか足とか持って帰って来ましょうか?」
ライナー「いや、足だけ持って走ってこられてもなぁ……張り切るのは結構だが、怪我だけはするなよ? ベルトルトやアニがいるから大丈夫だとは思うが、無事に帰って来い」
サシャ「ライナーも気をつけてくださいよ? お休みの日の約束、忘れてませんよね?」
ライナー「……食堂か」
サシャ「はい! 私、楽しみにしてますから!」ニッコリ
ライナー「……」
ライナー(しまった……! 二人きりで、対面で座れる気がしねえ……!)ドキドキ

82 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:24:22 ID:SwiFlSqc
サシャ「そうだ! ーーもしよかったら、ライナーの手貸してくれません? ちょっとやりたいことがあるんですけど」
ライナー「寮に持って帰らないならいいぞ。ほらよ」スッ
サシャ「大丈夫、すぐ終わりますよ。……えいっ」バチンッ!!
ライナー「? ……何してんだ?」
サシャ「明日のために気合い入れたかったんです。……ううっ、寒いと結構堪えますね。ほっぺた迂闊に叩けないですよ」ヒリヒリ
ライナー「気合を入れたかったのはわかるが、何も俺の手を使う必要はないだろ。それくらい自分の手でやれよ」
サシャ「いいじゃないですか、減るもんじゃないんですから」
ライナー「……」
サシャ「……あれ? 何やら手が熱いですね。熱でもあるんですか?」
ライナー(……くそ、誰のせいだと思ってんだ)イラッ

83 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:25:15 ID:SwiFlSqc
ライナー「……」ビョローン
サシャ「ひゃうっ!? ひっ、ひっはらはいへくらはいよ!」ジタバタ
ライナー「おおー……結構伸びるもんだな」ニヤニヤ
サシャ「ふがー! はなひてくらはいって!」ポカポカ
ライナー「ははは、全然痛くねえって」ニヤニヤ
マルコ「おーいジャン、いる? いたら返事をーー」ガチャッ
ライナー「」ピタッ
サシャ「」ピタッ

84 : ◆H4iwFNXQsw:2014/01/24(金) 00:26:09 ID:SwiFlSqc
ライナー「……」
サシャ「……」
マルコ「……お邪魔だった?」ニッコリ
ライナー「いや…………そんなことはないが」
マルコ「取り敢えず、ライナーはサシャの頬から手を離してあげたらどうかな?」
ライナー「! ……そ、そうだな。そうする」パッ
サシャ「ふがっ。……あうう、痛いです」サスサス
ライナー「マルコ。……わざとか?」
マルコ「まさか、偶然だよ。ーー ところでジャンを見かけなかった? 探してるんだけど」
サシャ「ジャンですか? 私は見てないですね……」
ライナー「企画紙を受け取ってすぐ帰ったはずだろ、あいつは」
マルコ「それが寮にも見当たらないんだよね。もしあいつを見たら、寮に帰るように言ってくれないかな」
サシャ「わかりました、いいですよ。伝えておきますね」
ライナー「俺も見かけたら言っておこう」
マルコ「ありがとう、助かるよ」

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