しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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866 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:42:50.59 ID:CVZsSMq50
ククイ博士「それはどうかな? ここにいるしんのすけはたった今、4つの島をめぐり、全ての大試練を終えたところさ! あなたがどれほどの実力者か知りませんが、しんのすけをたかが子供と侮らないほうがいいぜ!」
ハプウ「当然じゃ、このハプウとバンバドロを打ちのめしたからのう。ビーストなど敵ではないわ」
ルザミーネ「……ふふっ」
ルザミーネ「ふっふふふふふふ!!」
ハプウ「……なにかおかしなことでも言ったかの?」
ルザミーネ「いや、アナタたちの無知さには、笑うしかなくってね! ビーストちゃんは、この世界の常識を超えたポケモン。ただ単純にバトルに用いるだけしか思いつかないなんて。その程度の発想で、ビーストを知ったフウに語らないでくださる?」
ハウ「どういうことー? だってポケモン勝負で決着つけるんじゃないのー?」
ルザミーネ「見せてあげる……このウツロイドの、本当の力を!」
ルザミーネ「ウルトラスペースで手に入れた、わたくしとビーストちゃんが築き上げた愛の力を!!」ヒョイッ
ウツロイド「じぇるるっぷ……!!」ポンッ!
867 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:51:22.32 ID:CVZsSMq50
ククイ博士「あれがウルトラビースト……!」
ルザミーネの頭上に現れたウツロイドは、そのままルザミーネへと真っ直ぐに下っていく。それをルザミーネは受け入れるように両手をウツロイドへ伸ばした。狂気に満ちた表情を湛えながら。
ルザミーネの身体をウツロイドが覆っていくと、光に包まれながら変化が起きた。
ハプウ「なにが起きようとしているんじゃ……!」
最初に光から飛び出したのは、黒く変色したいくつもの肥大化した触手だった。そして触手の持ち主である巨大化したウツロイドの頭部に入った、ルザミーネがあらわになる。ブロンドの髪から闇のように黒く染め上げられている。
みさえ「ひいいっ……!」
ルザミーネはまぶたを開き、金色の瞳で驚きに包まれる一同を順に見回し、狂気に満ちた笑い声とも言える叫び声をあげた。
ルザミーネ(マザービースト)「ウアァハハハハハッ! アハハハハッ……!」
ルザミーネ「どうかしら? この美しい姿! ウツロイドとひとつになることで、わたくしはすべてのビーストの母となったの!」
ルザミーネ「そしてこれから、本格的にアローラへウルトラホールをたくさん開けて、理想郷を創りあげるわ!」
ひろし「バカな……人間とポケモンが融合したっていうのか!?」
リーリエ「かあ……さま……!」
ハウ「うわ、うわわー! ルザミーネさんがー!」
868 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:52:45.37 ID:CVZsSMq50
ルザミーネ「しんのすけ君! あなたをビーストちゃんの世界に連れて行って、あの子たちのエサにしてあげる。まだまだウルトラホールには、お腹を空かせた大きなビーストちゃんがたくさんいるもの!」
ハプウ「いかん! まだしんのすけのポケモンは元気になっとらん!」
ひろし「や、やめろーっ!」
みさえ「しんのすけ!! 早く逃げてーっ!!」
リーリエ「しんちゃんっ!」
ルザミーネがその巨体とは裏腹に、とてつもないスピードでしんのすけに接近する!
しんのすけ「うおおーっ!?」
ハウ「おれが相手だーっ!」スッ
ククイ博士「僕も相手になるぜ!」スッ
シロ「アンアンッ!!」バッ!
ルザミーネ「邪魔です!」カッ!
ルザミーネが咆哮を上げると、10本の触手で巧みになぎ払い、ハウとククイ博士、シロを吹き飛ばした!
シロ「ぎゃんっ!」ドサッ!
ハウ「うわーっ!」ドサッ!
ククイ博士「うっ……トレーナーに攻撃を仕掛けるなんて……!」グググ
869 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:56:13.10 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「シロ! はかせ! ハウくん!」
ルザミーネ「ふふっ! しんのすけ君っ!」シュルルッ
ルザミーネが触手を伸ばし、シロたちに動揺するしんのすけを捕まえた!
しんのすけ「ぬわーっ!」
ルザミーネ「さあ、わたくしと……」
しんのすけ「なんちゃって」
ズルッ!
ルザミーネ「!?」
しんのすけはズボンとパンツを身代わりに、ルザミーネの触手から縄抜けした!
しんのすけ「や~い来てみろ来てみろ~妖怪メノクラゲオババ~!」オシリペンペン
ルザミーネ「ーーッ! なんて反抗的な子なの!」ビキキッ!
870 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:00:01.54 ID:CVZsSMq50
みさえ「早く逃げてっ!」
ルザミーネ「させませんわ! 絶対に捕まえます!」ブンブンブンッ!
しんのすけ「おそいおそーい! ほーれほれー♪」シュパパパパ!!!
ルザミーネが触手を次々と繰り出していくが、それをしんのすけは電光石火の速さで回避していく。
しんのすけ「ほれほれどーしたの? ひょっとしてオラのインドぞうさんに見とれちゃって、ゼンリョクだせないとか?」シュパパパパ!!!
ルザミーネ「くぅぅぅっ!」ブンブンブンッ!
ハプウ「煽ってる場合じゃなかろうが!」
リーリエ「しんちゃん! 早く逃げてくださいっ!」
ルザミーネ「……!」ニヤッ
871 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:00:48.41 ID:CVZsSMq50
ルザミーネはいきなりしんのすけから背を向けると、リーリエへと狙いを定め接近した!
リーリエ「ひっ……!」
しんのすけ「ーーッ! リーリエちゃんっ!」ダッ!
ルザミーネがリーリエへ触手を伸ばしてきた!
リーリエは無意識に船着場で彼女から暴力を受けた記憶がフラッシュバックし、目を閉じて身をかがめ、頭を抑えた。
……しかし、リーリエの身体に何も起きなかった。リーリエはおそるおそる目を開けると……。
しんのすけ「おわわっ!」
ルザミーネ「ふう、やっと捕まえた。もう逃がさないわ」グググッ!
しんのすけ「ぬううっ! ホントに離せ離せっ!」ジタバタ
リーリエ「そ、そんな……! しんちゃん!」
みさえ「しんのすけーっ!」
ひろし「くそっ! しんのすけを離せっ!」バッ!
872 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:01:51.13 ID:CVZsSMq50
ひろしが靴を脱いでルザミーネへ突進する!
ルザミーネ「その臭いはもう嗅ぎたくありませんの」スッ
しんのすけ「うわぁぁぁーっ! とーちゃんそのニオイやめてーっ!!」ツーーーン!
ひろし「し、しんのすけ! ……ゲフッ!」バキッ
ルザミーネ「みなさん、無粋なんですから。……あら」
靴を構えるひろしを触手で殴り飛ばしたルザミーネは、しんのすけが縄抜けの際身代わりにした地面にずり落ちたズボンを覗いた。
そして、しんのすけのポケモンの他に、月の笛が転がっていることに気が付いた。
ルザミーネ「これは何かしら……ねぇ?」ヒョイッ
リーリエ「それは!」
しんのすけ「あーん! 触っちゃダメっ!」
ルザミーネ「ふうん、これは二人にとって大事なものなの。これがねぇ……こんなもの!」
ベキッ! バキッ! ボキッ!
しんのすけ&リーリエ&ハプウ「!」
873 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:04:58.34 ID:CVZsSMq50
ルザミーネは勝ち誇った笑みを浮かべながら、バラバラにへし折られた月の笛の残骸を、地面へと落とした。
ルザミーネ「ウフフッ! 伝説のポケモンを呼び出すつもりだったのでしょうけれど、そうはいきませんよ」
ハプウ「笛が……!」
リーリエ「そんな……っ!」
ルザミーネ「さぁ、しんのすけ君、招待しますわ。ビーストの世界へ」グイッ!
しんのすけ「うわわっ! とーちゃんかーちゃーんっ!」
ひろし「しんのすけ! しんのすけーっ!」
リーリエ「しんちゃん!!」ダッ!
ルザミーネと供にしんのすけがウルトラホールに入っていく直前、リーリエが走り出してしんのすけの手を掴んだ!
しんのすけ「リーリエちゃん……!」
リーリエ「んくっ……! んんんっ!」ググッ!
874 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:05:51.46 ID:CVZsSMq50
ハプウ「でかした! 皆の者! リーリエを引っ張るんじゃ!」
ククイ博士「おうっ! みんなでんこうせっかで急ぐんだっ!」
すぐさまひろしたちはリーリエのもとへ駆け寄り、みさえがリーリエの腰に手を回し、さらにそのみさえの腰をひろしが、ひろしの腰をククイ博士が……というふうに引っ張り、しんのすけをウルトラホールから引きずり出そうとする。
リーリエ「しんちゃんっ……! 離しません! 絶対に離しませんから諦めないでっ……!」ググッ!
しんのすけ「ぬくくっ……」ググッ!
ギュッ
しんのすけ「1・2・3・4……」ギュウウウッ
リーリエ「指相撲してる場合ですかっ!」
875 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:06:51.60 ID:CVZsSMq50
ブンッ!
リーリエ「ごふっ!」ドゴッ!
パッ
しんのすけ「あ」
ウルトラホールから飛び出してきた触手に腹を殴られた拍子に、リーリエはしんのすけの手を離してしまった。しまった、とリーリエが目を見開いた時には、すでに遅かった。
しんのすけ「おわぁぁっ! リーリエちゃんっ! リーリエちゃんっ!」ズズズッ
リーリエ「しんちゃーーーんっ!!」
みさえ&ひろし「しんのすけーーーっ!」
しんのすけ「とーちゃん! 『やんちゃDEブリーダー』録画しといt……」
しんのすけが言い切るより先に、ウルトラホールの向こう側へと消えてしまった。
思わずリーリエがウルトラホールに入って追いかけようとするが、ひろしとハウがそれを抑える。
ブゥゥゥン
リーリエ「そんな……しんちゃん……! しんちゃん……ッ!!」
【ポニ島編 おしまい】
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:12:46.79 ID:5poGOHAN0
ここでまさかの原作ブレイク…ルナアーラどうすんだろ
877 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:15:21.91 ID:CVZsSMq50
今日はここまで。
次回の更新は、明日の夜の予定です。
ポニ島編後半から急展開し、このSSはゲーム本編と異なるオリジナルの展開を迎えます。
アローラに未曾有の危機が訪れ、月の笛も破壊された上でしんのすけもルザミーネによってウルトラスペースへさらわれてしまうという絶体絶命の状況の中、アローラの人々と野原一家、そしてリーリエは力を合わせ、ビーストたちに立ち向かいます。
これまで出てきたキャラクターたちも登場し、中にはゲーム内では描かれなかった絡みもあります。
そういうわけで、『ウルトラスペース編』ご期待下さい。
じゃ、そゆことで~
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:21:01.10 ID:9uMo7msa0
乙
マッシブーンを味方につければいいんやで(白目)
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:22:52.61 ID:pMnQ+G2V0
乙
しんのすけならナチュラルにビーストとも友達になれそう
ルザミーネに対してみさえのアクションがあまりなかったのが残念
母親の先輩としてビンタの一発でも喰らわしてやれば・・・
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:39:02.38 ID:df4byvMc0
ケツだけ星人とかいう最強のボディランゲージでなんとか
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/12(月) 06:16:39.18 ID:0suVCnWZO
こっからはオリジナルな展開なら最後はモーンさんを会わせて欲しいな。
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/12(月) 09:18:07.20 ID:QxbAIxkSO
乙です。
……海の民の村の団長さんが園長で組長ネタが出ると思っていたのは内緒。
883 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:12:42.03 ID:hqUZpqG30
【ウルトラスペース編】
ポニの大峡谷 入口前
リーリエ「しんちゃん……! いやぁぁっ……!」
みさえ「あなた……っ」ギュッ
ひろし「みさえ……」
ハウ「ど、どうしよー! しんのすけがルザミーネさんに連れ去られちゃったよー!」オロオロ
ククイ博士「ハウ、まずは落ち着くんだ」
ハウ「お、落ち着けって言われたってー!」
シロ「クーン……」
ハプウ「ん……?」
ハプウはシロが加えてきたしんのすけのズボンと手持ち、そして笛の残骸を拾った。
ハプウ(しんのすけの身に危機が迫っているのを、そなたらもなんとなくわかっておるのじゃな……)
ーールザミーネ「……!」ニヤッ
ハプウ(あやつめ……! しんのすけがリーリエを守ることを分かっててわざと襲ったのじゃな! 許せん!)ワナワナ
ズズンッ!
884 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:15:25.89 ID:hqUZpqG30
全員「!」
みさえ「今度は何っ?!」
再び地面が揺れて、しんのすけが消えた地点に、再び空間の歪みと供に光が出現する!
ハウ「またウルトラホールだー!」
ひろし「もしかして、しんのすけか?!」
再び全員の前に現れたウルトラホール。
ひょっとしてルザミーネの拘束を抜け出してしんのすけが帰ってきたのではーー。その場にいる全員が、期待を抱いた。
だが、ウルトラホールから現れたモノは、その儚い期待を簡単に打ち砕いてしまった。
???「オォォォォオォッ!!」
咆哮と供に現れたのは、全身が口と呼ぶような巨大なウルトラビーストーーアクジキングだった。それがウルトラホールから飛び出した途端、口から生えている2本の舌を伸ばして、次々と岩や木を口の中へ放り込んでいく!
アクジキング「モォォォッ!!」バグバグッ!
885 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:16:04.33 ID:hqUZpqG30
ひろし「な、なんだよこいつっ! こいつもビーストか!」
ククイ博士「見た目からしてかなりヤバイぜ! ここから逃げるんだ!」
ハウ「リーリエ、逃げよー!」
リーリエ「……」
ハプウ「わしの家に避難するぞ! ついて参れ!」
ーーカプゥーレ!
カプ・レヒレの声が空に響いたと思うと、ハプウたちとアクジキングの周囲に、見る見る冷たい霧がかかった!
ハウ「なにこれー? またビーストー?」
ハプウ「案ずるな! カプ・レヒレの能力じゃ! わしらをビーストから逃がそうとしてくれておる! このまままっすぐ走れ!」
ハプウ(カプ・レヒレ……感謝します)
リーリエ「……しんちゃん」
886 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:18:04.50 ID:hqUZpqG30
同時刻
~メレメレ島 ハウオリシティ~
イリマ「ハラさん! こちらです!」
ハラ「……これは」
イリマとハラの目の前では、上空のウルトラホールから現れた、竹を模した一対の噴射口の腕が目印の巨大ウルトラビーストーー3匹のテッカグヤが建物を破壊していた。人々は、パニックに陥りながら、四方八方へ逃げ回る。
テッカグヤ「……!」
テッカグヤは腕を振り下ろすと、役所の建物がいとも簡単に潰れ、空いたもう一つの腕で炎の弾を放つと、警察署が吹き飛んだ。
ハラ「イリマ……あなたは街の人たちの避難を誘導をお願いしますぞ。あの不埒なお客は、このハラが抑えます」
イリマ「はい! 分かりました!」
887 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:18:45.82 ID:hqUZpqG30
~アーカラ島 カンタイシティ~
マオ「アママイコ! マジカルリーフ!」
スイレン「オニシズクモ! バブルこうせんです!」
2人のキャプテンの命令で放たれた魔法の葉っぱと、勢いよく発射された泡がビーストに直撃する。
しかし、目の前にいる、鋭い口吻と巨大な筋肉が特徴的なウルトラビースト、マッシブーンは、「それがどうした」と言わんばかりに耐え切った。
マッシブーン「……!」ダブルバイセップス!
マオ「なんなのよ、このポケモン! むちゃくちゃすぎる!」
スイレン「この前現れたポケモンとは、また別の強さです……!」
888 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:19:24.56 ID:hqUZpqG30
~ウラウラ島 ホラクニ岳 天文台~
マーレイン「『穴』の反応はやはり前回同様、他の島にも現れているようだね」カタカタカタ
マーマネ「マーさん……マリエシティに反応が2つ……発電所に3つある……」カタカタカタ
マーレイン「他にも範囲が広がりそうだ。すぐに『穴』の反応を探知するための……」ピタッ
マーレイン「……どうやらこの近くにも、『穴』が出てきそうだ」
マーマネ「戦う準備……できてる!」
2人は天文台から飛び出すと同時に駐車場にウルトラホールが開いた。
その中から這い出るように飛び出したのは、先端に導線らしきものがあらわになった黒くしなやかな身体と、顔にあたる部分が光るトゲトゲになっているウルトラビースト、デンジュモクだ。
デンジュモク「デンジュジュ……!!」バチバチバチ
マーマネ「ターゲット確認……!」スッ
マーレイン「ウルトラホールから現れた異次元のポケモン、存分に分析させてもらう」スッ
ククイ博士「それはどうかな? ここにいるしんのすけはたった今、4つの島をめぐり、全ての大試練を終えたところさ! あなたがどれほどの実力者か知りませんが、しんのすけをたかが子供と侮らないほうがいいぜ!」
ハプウ「当然じゃ、このハプウとバンバドロを打ちのめしたからのう。ビーストなど敵ではないわ」
ルザミーネ「……ふふっ」
ルザミーネ「ふっふふふふふふ!!」
ハプウ「……なにかおかしなことでも言ったかの?」
ルザミーネ「いや、アナタたちの無知さには、笑うしかなくってね! ビーストちゃんは、この世界の常識を超えたポケモン。ただ単純にバトルに用いるだけしか思いつかないなんて。その程度の発想で、ビーストを知ったフウに語らないでくださる?」
ハウ「どういうことー? だってポケモン勝負で決着つけるんじゃないのー?」
ルザミーネ「見せてあげる……このウツロイドの、本当の力を!」
ルザミーネ「ウルトラスペースで手に入れた、わたくしとビーストちゃんが築き上げた愛の力を!!」ヒョイッ
ウツロイド「じぇるるっぷ……!!」ポンッ!
867 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:51:22.32 ID:CVZsSMq50
ククイ博士「あれがウルトラビースト……!」
ルザミーネの頭上に現れたウツロイドは、そのままルザミーネへと真っ直ぐに下っていく。それをルザミーネは受け入れるように両手をウツロイドへ伸ばした。狂気に満ちた表情を湛えながら。
ルザミーネの身体をウツロイドが覆っていくと、光に包まれながら変化が起きた。
ハプウ「なにが起きようとしているんじゃ……!」
最初に光から飛び出したのは、黒く変色したいくつもの肥大化した触手だった。そして触手の持ち主である巨大化したウツロイドの頭部に入った、ルザミーネがあらわになる。ブロンドの髪から闇のように黒く染め上げられている。
みさえ「ひいいっ……!」
ルザミーネはまぶたを開き、金色の瞳で驚きに包まれる一同を順に見回し、狂気に満ちた笑い声とも言える叫び声をあげた。
ルザミーネ(マザービースト)「ウアァハハハハハッ! アハハハハッ……!」
ルザミーネ「どうかしら? この美しい姿! ウツロイドとひとつになることで、わたくしはすべてのビーストの母となったの!」
ルザミーネ「そしてこれから、本格的にアローラへウルトラホールをたくさん開けて、理想郷を創りあげるわ!」
ひろし「バカな……人間とポケモンが融合したっていうのか!?」
リーリエ「かあ……さま……!」
ハウ「うわ、うわわー! ルザミーネさんがー!」
868 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:52:45.37 ID:CVZsSMq50
ルザミーネ「しんのすけ君! あなたをビーストちゃんの世界に連れて行って、あの子たちのエサにしてあげる。まだまだウルトラホールには、お腹を空かせた大きなビーストちゃんがたくさんいるもの!」
ハプウ「いかん! まだしんのすけのポケモンは元気になっとらん!」
ひろし「や、やめろーっ!」
みさえ「しんのすけ!! 早く逃げてーっ!!」
リーリエ「しんちゃんっ!」
ルザミーネがその巨体とは裏腹に、とてつもないスピードでしんのすけに接近する!
しんのすけ「うおおーっ!?」
ハウ「おれが相手だーっ!」スッ
ククイ博士「僕も相手になるぜ!」スッ
シロ「アンアンッ!!」バッ!
ルザミーネ「邪魔です!」カッ!
ルザミーネが咆哮を上げると、10本の触手で巧みになぎ払い、ハウとククイ博士、シロを吹き飛ばした!
シロ「ぎゃんっ!」ドサッ!
ハウ「うわーっ!」ドサッ!
ククイ博士「うっ……トレーナーに攻撃を仕掛けるなんて……!」グググ
869 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 20:56:13.10 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「シロ! はかせ! ハウくん!」
ルザミーネ「ふふっ! しんのすけ君っ!」シュルルッ
ルザミーネが触手を伸ばし、シロたちに動揺するしんのすけを捕まえた!
しんのすけ「ぬわーっ!」
ルザミーネ「さあ、わたくしと……」
しんのすけ「なんちゃって」
ズルッ!
ルザミーネ「!?」
しんのすけはズボンとパンツを身代わりに、ルザミーネの触手から縄抜けした!
しんのすけ「や~い来てみろ来てみろ~妖怪メノクラゲオババ~!」オシリペンペン
ルザミーネ「ーーッ! なんて反抗的な子なの!」ビキキッ!
870 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:00:01.54 ID:CVZsSMq50
みさえ「早く逃げてっ!」
ルザミーネ「させませんわ! 絶対に捕まえます!」ブンブンブンッ!
しんのすけ「おそいおそーい! ほーれほれー♪」シュパパパパ!!!
ルザミーネが触手を次々と繰り出していくが、それをしんのすけは電光石火の速さで回避していく。
しんのすけ「ほれほれどーしたの? ひょっとしてオラのインドぞうさんに見とれちゃって、ゼンリョクだせないとか?」シュパパパパ!!!
ルザミーネ「くぅぅぅっ!」ブンブンブンッ!
ハプウ「煽ってる場合じゃなかろうが!」
リーリエ「しんちゃん! 早く逃げてくださいっ!」
ルザミーネ「……!」ニヤッ
ルザミーネはいきなりしんのすけから背を向けると、リーリエへと狙いを定め接近した!
リーリエ「ひっ……!」
しんのすけ「ーーッ! リーリエちゃんっ!」ダッ!
ルザミーネがリーリエへ触手を伸ばしてきた!
リーリエは無意識に船着場で彼女から暴力を受けた記憶がフラッシュバックし、目を閉じて身をかがめ、頭を抑えた。
……しかし、リーリエの身体に何も起きなかった。リーリエはおそるおそる目を開けると……。
しんのすけ「おわわっ!」
ルザミーネ「ふう、やっと捕まえた。もう逃がさないわ」グググッ!
しんのすけ「ぬううっ! ホントに離せ離せっ!」ジタバタ
リーリエ「そ、そんな……! しんちゃん!」
みさえ「しんのすけーっ!」
ひろし「くそっ! しんのすけを離せっ!」バッ!
872 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:01:51.13 ID:CVZsSMq50
ひろしが靴を脱いでルザミーネへ突進する!
ルザミーネ「その臭いはもう嗅ぎたくありませんの」スッ
しんのすけ「うわぁぁぁーっ! とーちゃんそのニオイやめてーっ!!」ツーーーン!
ひろし「し、しんのすけ! ……ゲフッ!」バキッ
ルザミーネ「みなさん、無粋なんですから。……あら」
靴を構えるひろしを触手で殴り飛ばしたルザミーネは、しんのすけが縄抜けの際身代わりにした地面にずり落ちたズボンを覗いた。
そして、しんのすけのポケモンの他に、月の笛が転がっていることに気が付いた。
ルザミーネ「これは何かしら……ねぇ?」ヒョイッ
リーリエ「それは!」
しんのすけ「あーん! 触っちゃダメっ!」
ルザミーネ「ふうん、これは二人にとって大事なものなの。これがねぇ……こんなもの!」
ベキッ! バキッ! ボキッ!
しんのすけ&リーリエ&ハプウ「!」
873 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:04:58.34 ID:CVZsSMq50
ルザミーネは勝ち誇った笑みを浮かべながら、バラバラにへし折られた月の笛の残骸を、地面へと落とした。
ルザミーネ「ウフフッ! 伝説のポケモンを呼び出すつもりだったのでしょうけれど、そうはいきませんよ」
ハプウ「笛が……!」
リーリエ「そんな……っ!」
ルザミーネ「さぁ、しんのすけ君、招待しますわ。ビーストの世界へ」グイッ!
しんのすけ「うわわっ! とーちゃんかーちゃーんっ!」
ひろし「しんのすけ! しんのすけーっ!」
リーリエ「しんちゃん!!」ダッ!
ルザミーネと供にしんのすけがウルトラホールに入っていく直前、リーリエが走り出してしんのすけの手を掴んだ!
しんのすけ「リーリエちゃん……!」
リーリエ「んくっ……! んんんっ!」ググッ!
874 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:05:51.46 ID:CVZsSMq50
ハプウ「でかした! 皆の者! リーリエを引っ張るんじゃ!」
ククイ博士「おうっ! みんなでんこうせっかで急ぐんだっ!」
すぐさまひろしたちはリーリエのもとへ駆け寄り、みさえがリーリエの腰に手を回し、さらにそのみさえの腰をひろしが、ひろしの腰をククイ博士が……というふうに引っ張り、しんのすけをウルトラホールから引きずり出そうとする。
リーリエ「しんちゃんっ……! 離しません! 絶対に離しませんから諦めないでっ……!」ググッ!
しんのすけ「ぬくくっ……」ググッ!
ギュッ
しんのすけ「1・2・3・4……」ギュウウウッ
リーリエ「指相撲してる場合ですかっ!」
875 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:06:51.60 ID:CVZsSMq50
ブンッ!
リーリエ「ごふっ!」ドゴッ!
パッ
しんのすけ「あ」
ウルトラホールから飛び出してきた触手に腹を殴られた拍子に、リーリエはしんのすけの手を離してしまった。しまった、とリーリエが目を見開いた時には、すでに遅かった。
しんのすけ「おわぁぁっ! リーリエちゃんっ! リーリエちゃんっ!」ズズズッ
リーリエ「しんちゃーーーんっ!!」
みさえ&ひろし「しんのすけーーーっ!」
しんのすけ「とーちゃん! 『やんちゃDEブリーダー』録画しといt……」
しんのすけが言い切るより先に、ウルトラホールの向こう側へと消えてしまった。
思わずリーリエがウルトラホールに入って追いかけようとするが、ひろしとハウがそれを抑える。
ブゥゥゥン
リーリエ「そんな……しんちゃん……! しんちゃん……ッ!!」
【ポニ島編 おしまい】
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:12:46.79 ID:5poGOHAN0
ここでまさかの原作ブレイク…ルナアーラどうすんだろ
877 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 21:15:21.91 ID:CVZsSMq50
今日はここまで。
次回の更新は、明日の夜の予定です。
ポニ島編後半から急展開し、このSSはゲーム本編と異なるオリジナルの展開を迎えます。
アローラに未曾有の危機が訪れ、月の笛も破壊された上でしんのすけもルザミーネによってウルトラスペースへさらわれてしまうという絶体絶命の状況の中、アローラの人々と野原一家、そしてリーリエは力を合わせ、ビーストたちに立ち向かいます。
これまで出てきたキャラクターたちも登場し、中にはゲーム内では描かれなかった絡みもあります。
そういうわけで、『ウルトラスペース編』ご期待下さい。
じゃ、そゆことで~
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:21:01.10 ID:9uMo7msa0
乙
マッシブーンを味方につければいいんやで(白目)
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:22:52.61 ID:pMnQ+G2V0
乙
しんのすけならナチュラルにビーストとも友達になれそう
ルザミーネに対してみさえのアクションがあまりなかったのが残念
母親の先輩としてビンタの一発でも喰らわしてやれば・・・
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:39:02.38 ID:df4byvMc0
ケツだけ星人とかいう最強のボディランゲージでなんとか
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/12(月) 06:16:39.18 ID:0suVCnWZO
こっからはオリジナルな展開なら最後はモーンさんを会わせて欲しいな。
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/12(月) 09:18:07.20 ID:QxbAIxkSO
乙です。
……海の民の村の団長さんが園長で組長ネタが出ると思っていたのは内緒。
883 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:12:42.03 ID:hqUZpqG30
【ウルトラスペース編】
ポニの大峡谷 入口前
リーリエ「しんちゃん……! いやぁぁっ……!」
みさえ「あなた……っ」ギュッ
ひろし「みさえ……」
ハウ「ど、どうしよー! しんのすけがルザミーネさんに連れ去られちゃったよー!」オロオロ
ククイ博士「ハウ、まずは落ち着くんだ」
ハウ「お、落ち着けって言われたってー!」
シロ「クーン……」
ハプウ「ん……?」
ハプウはシロが加えてきたしんのすけのズボンと手持ち、そして笛の残骸を拾った。
ハプウ(しんのすけの身に危機が迫っているのを、そなたらもなんとなくわかっておるのじゃな……)
ーールザミーネ「……!」ニヤッ
ハプウ(あやつめ……! しんのすけがリーリエを守ることを分かっててわざと襲ったのじゃな! 許せん!)ワナワナ
ズズンッ!
884 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:15:25.89 ID:hqUZpqG30
全員「!」
みさえ「今度は何っ?!」
再び地面が揺れて、しんのすけが消えた地点に、再び空間の歪みと供に光が出現する!
ハウ「またウルトラホールだー!」
ひろし「もしかして、しんのすけか?!」
再び全員の前に現れたウルトラホール。
ひょっとしてルザミーネの拘束を抜け出してしんのすけが帰ってきたのではーー。その場にいる全員が、期待を抱いた。
だが、ウルトラホールから現れたモノは、その儚い期待を簡単に打ち砕いてしまった。
???「オォォォォオォッ!!」
咆哮と供に現れたのは、全身が口と呼ぶような巨大なウルトラビーストーーアクジキングだった。それがウルトラホールから飛び出した途端、口から生えている2本の舌を伸ばして、次々と岩や木を口の中へ放り込んでいく!
アクジキング「モォォォッ!!」バグバグッ!
885 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:16:04.33 ID:hqUZpqG30
ひろし「な、なんだよこいつっ! こいつもビーストか!」
ククイ博士「見た目からしてかなりヤバイぜ! ここから逃げるんだ!」
ハウ「リーリエ、逃げよー!」
リーリエ「……」
ハプウ「わしの家に避難するぞ! ついて参れ!」
ーーカプゥーレ!
カプ・レヒレの声が空に響いたと思うと、ハプウたちとアクジキングの周囲に、見る見る冷たい霧がかかった!
ハウ「なにこれー? またビーストー?」
ハプウ「案ずるな! カプ・レヒレの能力じゃ! わしらをビーストから逃がそうとしてくれておる! このまままっすぐ走れ!」
ハプウ(カプ・レヒレ……感謝します)
リーリエ「……しんちゃん」
同時刻
~メレメレ島 ハウオリシティ~
イリマ「ハラさん! こちらです!」
ハラ「……これは」
イリマとハラの目の前では、上空のウルトラホールから現れた、竹を模した一対の噴射口の腕が目印の巨大ウルトラビーストーー3匹のテッカグヤが建物を破壊していた。人々は、パニックに陥りながら、四方八方へ逃げ回る。
テッカグヤ「……!」
テッカグヤは腕を振り下ろすと、役所の建物がいとも簡単に潰れ、空いたもう一つの腕で炎の弾を放つと、警察署が吹き飛んだ。
ハラ「イリマ……あなたは街の人たちの避難を誘導をお願いしますぞ。あの不埒なお客は、このハラが抑えます」
イリマ「はい! 分かりました!」
887 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:18:45.82 ID:hqUZpqG30
~アーカラ島 カンタイシティ~
マオ「アママイコ! マジカルリーフ!」
スイレン「オニシズクモ! バブルこうせんです!」
2人のキャプテンの命令で放たれた魔法の葉っぱと、勢いよく発射された泡がビーストに直撃する。
しかし、目の前にいる、鋭い口吻と巨大な筋肉が特徴的なウルトラビースト、マッシブーンは、「それがどうした」と言わんばかりに耐え切った。
マッシブーン「……!」ダブルバイセップス!
マオ「なんなのよ、このポケモン! むちゃくちゃすぎる!」
スイレン「この前現れたポケモンとは、また別の強さです……!」
888 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/12(月) 18:19:24.56 ID:hqUZpqG30
~ウラウラ島 ホラクニ岳 天文台~
マーレイン「『穴』の反応はやはり前回同様、他の島にも現れているようだね」カタカタカタ
マーマネ「マーさん……マリエシティに反応が2つ……発電所に3つある……」カタカタカタ
マーレイン「他にも範囲が広がりそうだ。すぐに『穴』の反応を探知するための……」ピタッ
マーレイン「……どうやらこの近くにも、『穴』が出てきそうだ」
マーマネ「戦う準備……できてる!」
2人は天文台から飛び出すと同時に駐車場にウルトラホールが開いた。
その中から這い出るように飛び出したのは、先端に導線らしきものがあらわになった黒くしなやかな身体と、顔にあたる部分が光るトゲトゲになっているウルトラビースト、デンジュモクだ。
デンジュモク「デンジュジュ……!!」バチバチバチ
マーマネ「ターゲット確認……!」スッ
マーレイン「ウルトラホールから現れた異次元のポケモン、存分に分析させてもらう」スッ
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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