しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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753 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/10(土) 22:31:36.92 ID:gw+EmeqQ0
キテルグマ『だって昇進よ昇進! あなたがようやく社会に認められたのよ? こんなに嬉しいこと、他にあるの?』
ヨワシ『ひいいい! 嬉しいけど痛いよおお!!』バキボキメキ!!
しんのすけ「じゃあオラ、そろそろ島巡り続けなくちゃいけないんで……」
ジュナイパー『い、いやあ、仲睦まじくてよろしいですなあ奥さん! それじゃあ、お邪魔みたいなので私はこれで……』
ミミッキュ『おぎゃあおぎゃあ』
ヨワシ『ねえみんな! 僕を見捨てないで! ヨワシのみんなも助けて! ぎゃああああああ!!』メキメキ
※キテルグマは愛情表現として抱きしめてきますが、背筋力は1トン以上あるので思い切り抱きしめられた途端全身が粉砕します。たとえリアルおままごとでも、絶対にキテルグマに近付かないようにしましょう。
ジュナイパー(この日ほど自分がゴーストタイプであることに感謝する日は来ないだろう)
ミミッキュ(僕も……)
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 22:36:39.63 ID:QQsWBKxn0
乙
今回のやり取り見てルザミーネVSみさえの母親対決がみてみたくなった
ルザミーネに「あなたも子供に暴力ふるってるそうじゃない?」って言われてみさえがどう切り返すのか気になる
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 22:51:57.91 ID:YmSp/CMs0
乙です
やはり最後のルザミーネ戦は野原一家集合かな
やっぱりひろしやみさえはキレるよなぁ
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 00:26:34.99 ID:df4byvMc0
冷静になって考えると文字通りコブシ大のたんこぶできる拳骨って威力ヤバそう
ギャグ次元じゃなかったら死んでるわ
757 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:47:10.62 ID:CVZsSMq50
時間が取れたので、少し更新していきます。
758 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:48:13.58 ID:CVZsSMq50
…… …… ……
【ポニ島編】
…… …… ……
ポニ島 海の民の村
しんのすけ「おー、お船ばっかりー」
グラジオ「ポニ島……暮らす人もほぼいない、自然豊かな島だ」
ロトム図鑑「裏を返せば田舎、ということだ」
グラジオ「しまキングを訪ねろ。しまキングでありながら、伝説のポケモンにまつわる祭壇の番人も兼ねるという。なにか聞けるといいがな」
リーリエ「にいさま……ありがとうございます! ただ……にいさまがヌルさんとエーテルパラダイスを出たあと、かあさま、大変だったのですよ! ビッケさんがいてくれなかったら……」
グラジオ「悪かったな……。大事な時にそばにいなくて。オレもヌルを守るので必死だったんだ……」
759 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:48:51.05 ID:CVZsSMq50
グラジオ「……しんのすけ」
しんのすけ「お?」
グラジオ「お前は子供だろうが、3つの大試練を乗り越えた1人のポケモントレーナーだ。島巡りとリーリエのサポート、両方やってみせろ」
しんのすけ「オラがサポート……。ま、リーリエちゃんはオラがいないとすぐ道に迷ったりしますから」
リーリエ「しんちゃん。もうわたし、困っていませんし、迷いません。やること、わかってますから! それに……おかしな話ですけれど、ドキドキもしています」
しんのすけ「フッ、やっとオラのみりんに気がつきましたか。リーリエちゃんも男というものがわかってきましたな」
リーリエ「そういう意味でドキドキしてるワケじゃないです。それにみりんじゃなくて魅力、です」
グラジオ「それじゃ、任せるぞ」テクテク
760 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:49:45.07 ID:CVZsSMq50
リーリエ「本当に船だけなんですね。村というより、船着場という感じがします」
しんのすけ「船酔いする人には相当きつい村だね」
リーリエ「船に住んでいる人たちは、平気でしょうけれども……」
???「よう来たな!」
リーリエ「ひゃあ!」ビクッ
しんのすけ「ひゅうひょう!」
リーリエ「ど、どなたでしょうか」
海の民 団長「わし? 海の民をまとめてる団長や!」
しんのすけ「あーキミキミ、次の日出れる?」
ロトム図鑑「ごめんなさい。その日用事があって……」
しんのすけ「困りますなー、商品の品出しできる人がいないじゃないかー」
団長「そりゃバイトをまとめる店長やろが!」
761 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:50:30.94 ID:CVZsSMq50
リーリエ「海の民……さん?」
団長「そや! 周りの船、船、船! なんやと思う。海の民は長年かけて世界の海を渡りゆき、不思議という不思議を求め! 珍しいものをみつけては、アローラで交換しとるんや」
しんのすけ「んー男のマロンがあっていいですな」
リーリエ「ロマン、です」
団長「他の島にある港は立派になったんで、なんとなくポニに来るんやな」
団長「で、キミらなにしに来たん? わしらみたいにきのみ集めか?」
リーリエ「はい! わたしたち、しまキングさんを訪ねるのです!!」
団長「しまキング? ハプウちゃんところかいな。まあ、ポニにある家は一軒だけやし、そこやろな!」
762 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:51:09.90 ID:CVZsSMq50
ロトム図鑑「島に家がひとつだけって……どんだけ田舎なのだ」
しんのすけ「おーハプウちゃんかー懐かしいですな。ここに住んでたのか」
団長「ああ、ハプウちゃんの家、ごっついバンバドロがおるから、一発でわかると思うで!」
リーリエ「団長さん、ありがとうございます!」ペコリ
リーリエ「しんちゃん、ハプウさんやバンバドロさんに会えるといいですね!」
しんのすけ「うん、でもオラ、ひとつ心配事が……」
リーリエ「なんですか?」
しんのすけ「ここにおねいさんがいるかどうか、そこがちょっと心配で……」
リーリエ「やっぱり……さ、行きましょう」
763 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:51:59.97 ID:CVZsSMq50
ポニの原野
しんのすけ「リーリエちゃーん、オラ疲れちゃったよー」
リーリエ「なーに言ってるんですか? 置いていきますよ、しんちゃん」
しんのすけ「それはそれでなんか心配。またリーリエちゃん迷っちゃうんじゃない?」
リーリエ「むっ……! しんちゃん、わたしはゼンリョクを出したんです。今までは、自分に何ができるのかわからなかったから、迷っていたんです」
リーリエ「ですけど、やりたいことは決まってますから、道にも、自分が決めた目標にも、もう二度と迷いません!」
しんのすけ「じゃあ、もしオラがいなくなったら?」
リーリエ「え……?」
764 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:53:02.98 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「オラがいなくなっても、リーリエちゃんはルザミーネおねいさんにハッキリ言いたいこと言える? 行きたいトコロとかもちゃんと行ける? 一人でもやってける?」
リーリエ「……」
リーリエ「やってみせます。その覚悟をしてゼンリョクを出したんですから!」
しんのすけ「ほうほう、じゃあリーリエちゃんに期待しますかー。リーリエちゃんが無事独り立ちしてニート生活から脱却できるかを!」ビシッ
リーリエ「なんか質問の意図が違ってきてませんか……?」
ガサガサッ
デカグース「ぬっしゃぁぁっ!」ドスンッ!
リーリエ「きゃっ! で、デカグースさんっ!」
しんのすけ「ゆけっ、リーリエちゃん!」
リーリエ「私はポケモンじゃありませんっ!」
しんのすけ「あ、そ。じゃ、ボーちゃんレッツラゴー!」ヒョイッ
ミミッキュ『ボ!』ポンッ
デカグース「しゃあああっ!」ガアッ!
ドンッ!
ミミッキュ『……ボ!』カクンッ
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 10:53:19.19 ID:6e2CnvoSO
前がみえねえ
766 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:54:19.04 ID:CVZsSMq50
デカグース「しゃっ?」
リーリエ「わ……っミミッキュさんの首が……」
しんのすけ「ミミッキュじゃなくて、ボーちゃん。それにあれは首じゃないゾ」
ミミッキュ『ボー!』ジャキンッ!
ザクッ!
デカグース「しゃ、しゃーっ?!」
スタコラサッサ!
ミミッキュ『ボッ。去る者追わず……』フッ
しんのすけ「ボーちゃん、ごくろーさん」シュンッ
リーリエ「これが……ポケモンさん同士の戦いなんですね。何度も見てきましたが、改めてすごい迫力です」
リーリエ「トレーナーさんってすごいです。厳しい道だけでなく、ポケモンが傷つく姿も、ともに乗り越えて……」
しんのすけ「リーリエちゃん、トレーナーなる?」
リーリエ「そう……ですね。でも、まずはやらなきゃいけないことをやらないと!」
しんのすけ「よーし! じゃあ目指せ! トップアイドル!」
リーリエ「なりませんっ!」
767 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:55:29.55 ID:CVZsSMq50
ポニの古道
リーリエ「いつのまにか、お日様も傾き始めてますね……」
しんのすけ「オラもう疲れたー有名人に送る手紙はファンレター」クタクタ
リーリエ「もう少しでハプウさんの家ですよ。頑張ってください」
しんのすけ「てゆうか、この道であってんの?」
リーリエ「大丈夫ですよ。人が通ってきた道そのまま歩いているので。トレーナーさんもたくさん見かけたでしょう」
しんのすけ「へええ……歩きたくなーい」
リーリエ「さんざん島巡りでたくさん歩いてきたのにですか? ほら、ひょっとしたら、しんちゃんが好きなきれいなおねえさんだっているかも……」
しんのすけ「甘い甘い。こーゆーところにいるのは、たいがいオバちゃんばかりだから」
ドンッ
しんのすけ「……お?」
バンバドロ「ムヒイウン!」
768 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:56:50.11 ID:CVZsSMq50
リーリエ「バンバドロさん、おひさしぶりですね! お元気そうでなによりです」
しんのすけ「よ!」
ロトム図鑑「フン……」
バンバドロ「ムヒヒン!」
ハプウ「おや、しんのすけに……それにリーリエか?」
しんのすけ「ハプウちゃん! 背ぇすごい伸びたね」
ハプウ「わしはラーメンではないぞ。一日や二日でそうやすやすと背が伸びるか」
リーリエ「ハプウさん! お会いできて嬉しいです」
ハプウ「見違えたのう……。なんだか、ゼンリョクを感じる!」
リーリエ「はい! やるべきことがありまして。わたしの全力の姿です!」
ハプウ「おお! がんばるリーリエ、いわば、がんばリーリエじゃのう!」
リーリエ「はいっ!」グッ
しんのすけ「ほうほう。……ふんばリーリエ」ボソッ
リーリエ「なにか言いましたか?」チラッ
しんのすけ「なんも?」
769 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:59:50.97 ID:CVZsSMq50
リーリエ「あのう、ハプウさん。しまキングさんをご存知ですか?」
ハプウ「しまキング……? うーん、ポニにはおらぬのだ」
リーリエ「え……!? そんなことって……。どうしましょう、しんちゃん」
しんのすけ「じゃあ帰りますか」
リーリエ「そうもいかないですよ!」
ハプウ「ふむう……。今なら大丈夫かの。空の穴から出てきた、けったいじゃがかわいいポケモンの相手もしたしな」
リーリエ「それって……ウルトラビーストさんですか?」
ハプウ「ウルトラビースト? なるほど、あれはウルトラビーストというのかあ」
しんのすけ「ハプウちゃんの見たやつってこんなの?」ピコピコ
ロトム図鑑「ウツロイド、というぞ」
ハプウ「ふむう……。わしが見たビーストとやらはこんなものではなかったな。なにせ、写真すら撮っている暇がなくてな」
ハプウ「ま、ともかく、これから遺跡に行こうぞ! しんのすけたちもついてくるのだ!」
リーリエ「しんちゃん……。行くしかないですよね! ……って、トレーナーですものね。行くに決まってますよね!!」
しんのすけ「えー、また歩くのぉ?」
770 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:00:37.97 ID:CVZsSMq50
ハプウ「お前さんも1人のトレーナじゃ、もそっとしっかりせい」
ハプウ「このまま道をまっすぐ行くと、ポニの荒磯という場所にたどり着いてな、地面の色も濃くなっていく。そこを先に進んだところに、彼岸の遺跡があるのじゃ」
リーリエ「いろいろ教えてくださって、ありがとうございます!」
リーリエ「彼岸の遺跡……。ポニの守り神である、カプ・レヒレさんがいるところですね。では、参るとしましょう!」ギュッ
しんのすけ「あーん、手ェ繋がなくっていいってばァ」
ハプウ「ふむう、ウラウラのときと比べると、ずいぶん2人の距離が縮んだように見えるぞ。まるで姉弟じゃ」
しんのすけ「オラたち……ひとつのベッドの上で忘れられない夜を過ごした仲ですもの。それにしてもリーリエちゃんって、おしっとりな草食系女子かと思ったらガツガツ行く肉食系女子だったなんて……」
ハプウ「うん? 忘れられない夜? 肉食?」
リーリエ「な、なんでもないですっ! なんでも!」カアッ
しんのすけ「リーリエちゃんって、あんなことをする時もがんばリーリエですもの~////」
ハプウ「????」
リーリエ「誤解招くようなこと言うのやめてくださいっ!!」
771 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:01:12.42 ID:CVZsSMq50
彼岸の遺跡 入口
リーリエ「彼岸の遺跡……。どこか重々しい感じがいたします」
しんのすけ「かーちゃんの見た目……どう見ても重々しい感じがします」
リーリエ「ほしぐもちゃん……。遺跡の中に入れば、元気になるかも……!」
リーリエ「彼岸の遺跡の守り神、カプ・レヒレさんは、不思議な水でけがれを清めていたそうです」
しんのすけ「……ミネラルウォーター?」
ロトム図鑑(一儲けできそうだな……)
リーリエ「このコを元気にして、いい意味でしんちゃんを困らせますよ。ですから……待っててくださいね、ほしぐもちゃん! 今度こそ、わたしがあなたを助けるんですから!」
しんのすけ「やだーオラ困らされちゃうー」
リーリエ「ではしんちゃん、参るとしましょう!」
772 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:02:00.35 ID:CVZsSMq50
彼岸の遺跡内
リーリエ「道を切り拓くには、巨石を押すのですよね! 本で読みました!」
リーリエ「せーの……ううッ! ……ううッ!」ググッ
リーリエ「わたしにはムリみたいです。言葉にできないほど重くて……ライドギアで、ポケモンさんの怪力を借りないと……しんちゃん?」
しんのすけ「うんしょっと……なんか言った? 行くよー」
リーリエ「えっ? 巨石を登ったんですか? ちょ、ちょっと待ってください~!」
773 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:03:09.18 ID:CVZsSMq50
彼岸の遺跡 最奥
しんのすけ「どしたの? そんな疲れて」
リーリエ「し、しんちゃんみたいに、石を登ってきたんです……!」ハァハァ
キテルグマ(ボール)『女の子に無茶させちゃダメよ。岩を押し出すことぐらい、ネネだって出来るんだから』
ヨワシ(ボール)『ネネちゃんがかいりきをするってすごいピッタリだね』
キテルグマ(ボール)『どーゆー意味よ! えぇ?』
ヨワシ(ボール)『ひいい~っ! 褒めてるだけだよぉ~っ!』
リーリエ「アローラの遺跡……。これも本で読んだのですが、守り神ポケモンさんは。いつも好きな場所にいて、まず会えないのです。ただ、遺跡で呼びかければ姿をみせることもあるそうです」
リーリエ「……もっとも気まぐれなので、あてにならないとも書かれていました。だからでしょうか……遺跡に入っても、ほしぐもちゃん変わりませんね……」
ほしぐもちゃん「…………」
しんのすけ「こうなったらもう一回ケツだけ星人を見せて……」
リーリエ「ここでそれするのはやめましょう……」
774 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:04:24.14 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「てゆうかハプウちゃんどこー?」
リーリエ「あ、あの祭壇に……」
祭壇にいるハプウは、穏やかに光が満ち溢れる中、かがやく石を両手に乗せていた。
ハプウ「確かに授かりました。ありがとうございます。しまクイーンとして、ポケモンのため、人のため、がんばります」ニコッ
しんのすけ「ハプウちゃん、なんかフインキ違う」
ハプウ「……おお、見ておったか」テクテク
ハプウ「しまキングやしまクイーンは、守り神が鎮守する島で暮らす者から選ばれるのだ。リーリエから聞いたが、しんのすけは遠いところからアローラに来たばかりであろう?」
しんのすけ「主にとーちゃんの甲斐性のせいだけどね」
ハプウ「なのに、かがやく石を授かるのは特別なことなのじゃ! カプはどういうお考えでそなたを選んだのか、興味があるのう」
しんのすけ「ま、オラほどの美少年なら選ばれて当然だゾ」
ハプウ「よく言うわ、こやつ」
775 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:05:21.72 ID:CVZsSMq50
ハプウ「……わらわのじいさまも選ばれていたのだが、数年前ぽっくりいってな。しまキングはいないままだった。で、受け継ごうとしたが選ばれず、島巡りのように各地を周り鍛えなおしてな」
ハプウ「リーリエ、そなたが探していたしまクィーンは、ここにおるぞ」
リーリエ「は、はい! しまクイーンさん!」
しんのすけ「ほうほう、ハプウちゃんがしまクィーンだったのか」
ロトム図鑑「何故こんな小汚いロリババアをカプ・レヒレは選んだのか」
ふ み
つ け
ロトム図鑑「」ピクピク
バンバドロ「ムヒヒウン!」
ハプウ「次ロリババアと言ったらスクラップにして売りつけてやるからの」
しんのすけ「もうなってるよ」
リーリエ「えっと……伝説のポケモンさんについて教えていただければ!」
ハプウ「……月輪(がちりん)の祭壇に祀られているという、ルナアーラのことか」
しんのすけ「ガチンコ祭りのアラモード?」
ハプウ「月輪の祭壇のルナアーラ、じゃ!」
キテルグマ『だって昇進よ昇進! あなたがようやく社会に認められたのよ? こんなに嬉しいこと、他にあるの?』
ヨワシ『ひいいい! 嬉しいけど痛いよおお!!』バキボキメキ!!
しんのすけ「じゃあオラ、そろそろ島巡り続けなくちゃいけないんで……」
ジュナイパー『い、いやあ、仲睦まじくてよろしいですなあ奥さん! それじゃあ、お邪魔みたいなので私はこれで……』
ミミッキュ『おぎゃあおぎゃあ』
ヨワシ『ねえみんな! 僕を見捨てないで! ヨワシのみんなも助けて! ぎゃああああああ!!』メキメキ
※キテルグマは愛情表現として抱きしめてきますが、背筋力は1トン以上あるので思い切り抱きしめられた途端全身が粉砕します。たとえリアルおままごとでも、絶対にキテルグマに近付かないようにしましょう。
ジュナイパー(この日ほど自分がゴーストタイプであることに感謝する日は来ないだろう)
ミミッキュ(僕も……)
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 22:36:39.63 ID:QQsWBKxn0
乙
今回のやり取り見てルザミーネVSみさえの母親対決がみてみたくなった
ルザミーネに「あなたも子供に暴力ふるってるそうじゃない?」って言われてみさえがどう切り返すのか気になる
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 22:51:57.91 ID:YmSp/CMs0
乙です
やはり最後のルザミーネ戦は野原一家集合かな
やっぱりひろしやみさえはキレるよなぁ
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 00:26:34.99 ID:df4byvMc0
冷静になって考えると文字通りコブシ大のたんこぶできる拳骨って威力ヤバそう
ギャグ次元じゃなかったら死んでるわ
757 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:47:10.62 ID:CVZsSMq50
時間が取れたので、少し更新していきます。
…… …… ……
【ポニ島編】
…… …… ……
ポニ島 海の民の村
しんのすけ「おー、お船ばっかりー」
グラジオ「ポニ島……暮らす人もほぼいない、自然豊かな島だ」
ロトム図鑑「裏を返せば田舎、ということだ」
グラジオ「しまキングを訪ねろ。しまキングでありながら、伝説のポケモンにまつわる祭壇の番人も兼ねるという。なにか聞けるといいがな」
リーリエ「にいさま……ありがとうございます! ただ……にいさまがヌルさんとエーテルパラダイスを出たあと、かあさま、大変だったのですよ! ビッケさんがいてくれなかったら……」
グラジオ「悪かったな……。大事な時にそばにいなくて。オレもヌルを守るので必死だったんだ……」
759 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:48:51.05 ID:CVZsSMq50
グラジオ「……しんのすけ」
しんのすけ「お?」
グラジオ「お前は子供だろうが、3つの大試練を乗り越えた1人のポケモントレーナーだ。島巡りとリーリエのサポート、両方やってみせろ」
しんのすけ「オラがサポート……。ま、リーリエちゃんはオラがいないとすぐ道に迷ったりしますから」
リーリエ「しんちゃん。もうわたし、困っていませんし、迷いません。やること、わかってますから! それに……おかしな話ですけれど、ドキドキもしています」
しんのすけ「フッ、やっとオラのみりんに気がつきましたか。リーリエちゃんも男というものがわかってきましたな」
リーリエ「そういう意味でドキドキしてるワケじゃないです。それにみりんじゃなくて魅力、です」
グラジオ「それじゃ、任せるぞ」テクテク
760 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:49:45.07 ID:CVZsSMq50
リーリエ「本当に船だけなんですね。村というより、船着場という感じがします」
しんのすけ「船酔いする人には相当きつい村だね」
リーリエ「船に住んでいる人たちは、平気でしょうけれども……」
???「よう来たな!」
リーリエ「ひゃあ!」ビクッ
しんのすけ「ひゅうひょう!」
リーリエ「ど、どなたでしょうか」
海の民 団長「わし? 海の民をまとめてる団長や!」
しんのすけ「あーキミキミ、次の日出れる?」
ロトム図鑑「ごめんなさい。その日用事があって……」
しんのすけ「困りますなー、商品の品出しできる人がいないじゃないかー」
団長「そりゃバイトをまとめる店長やろが!」
761 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:50:30.94 ID:CVZsSMq50
リーリエ「海の民……さん?」
団長「そや! 周りの船、船、船! なんやと思う。海の民は長年かけて世界の海を渡りゆき、不思議という不思議を求め! 珍しいものをみつけては、アローラで交換しとるんや」
しんのすけ「んー男のマロンがあっていいですな」
リーリエ「ロマン、です」
団長「他の島にある港は立派になったんで、なんとなくポニに来るんやな」
団長「で、キミらなにしに来たん? わしらみたいにきのみ集めか?」
リーリエ「はい! わたしたち、しまキングさんを訪ねるのです!!」
団長「しまキング? ハプウちゃんところかいな。まあ、ポニにある家は一軒だけやし、そこやろな!」
762 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:51:09.90 ID:CVZsSMq50
ロトム図鑑「島に家がひとつだけって……どんだけ田舎なのだ」
しんのすけ「おーハプウちゃんかー懐かしいですな。ここに住んでたのか」
団長「ああ、ハプウちゃんの家、ごっついバンバドロがおるから、一発でわかると思うで!」
リーリエ「団長さん、ありがとうございます!」ペコリ
リーリエ「しんちゃん、ハプウさんやバンバドロさんに会えるといいですね!」
しんのすけ「うん、でもオラ、ひとつ心配事が……」
リーリエ「なんですか?」
しんのすけ「ここにおねいさんがいるかどうか、そこがちょっと心配で……」
リーリエ「やっぱり……さ、行きましょう」
763 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:51:59.97 ID:CVZsSMq50
ポニの原野
しんのすけ「リーリエちゃーん、オラ疲れちゃったよー」
リーリエ「なーに言ってるんですか? 置いていきますよ、しんちゃん」
しんのすけ「それはそれでなんか心配。またリーリエちゃん迷っちゃうんじゃない?」
リーリエ「むっ……! しんちゃん、わたしはゼンリョクを出したんです。今までは、自分に何ができるのかわからなかったから、迷っていたんです」
リーリエ「ですけど、やりたいことは決まってますから、道にも、自分が決めた目標にも、もう二度と迷いません!」
しんのすけ「じゃあ、もしオラがいなくなったら?」
リーリエ「え……?」
764 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:53:02.98 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「オラがいなくなっても、リーリエちゃんはルザミーネおねいさんにハッキリ言いたいこと言える? 行きたいトコロとかもちゃんと行ける? 一人でもやってける?」
リーリエ「……」
リーリエ「やってみせます。その覚悟をしてゼンリョクを出したんですから!」
しんのすけ「ほうほう、じゃあリーリエちゃんに期待しますかー。リーリエちゃんが無事独り立ちしてニート生活から脱却できるかを!」ビシッ
リーリエ「なんか質問の意図が違ってきてませんか……?」
ガサガサッ
デカグース「ぬっしゃぁぁっ!」ドスンッ!
リーリエ「きゃっ! で、デカグースさんっ!」
しんのすけ「ゆけっ、リーリエちゃん!」
リーリエ「私はポケモンじゃありませんっ!」
しんのすけ「あ、そ。じゃ、ボーちゃんレッツラゴー!」ヒョイッ
ミミッキュ『ボ!』ポンッ
デカグース「しゃあああっ!」ガアッ!
ドンッ!
ミミッキュ『……ボ!』カクンッ
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 10:53:19.19 ID:6e2CnvoSO
前がみえねえ
766 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:54:19.04 ID:CVZsSMq50
デカグース「しゃっ?」
リーリエ「わ……っミミッキュさんの首が……」
しんのすけ「ミミッキュじゃなくて、ボーちゃん。それにあれは首じゃないゾ」
ミミッキュ『ボー!』ジャキンッ!
ザクッ!
デカグース「しゃ、しゃーっ?!」
スタコラサッサ!
ミミッキュ『ボッ。去る者追わず……』フッ
しんのすけ「ボーちゃん、ごくろーさん」シュンッ
リーリエ「これが……ポケモンさん同士の戦いなんですね。何度も見てきましたが、改めてすごい迫力です」
リーリエ「トレーナーさんってすごいです。厳しい道だけでなく、ポケモンが傷つく姿も、ともに乗り越えて……」
しんのすけ「リーリエちゃん、トレーナーなる?」
リーリエ「そう……ですね。でも、まずはやらなきゃいけないことをやらないと!」
しんのすけ「よーし! じゃあ目指せ! トップアイドル!」
リーリエ「なりませんっ!」
767 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:55:29.55 ID:CVZsSMq50
ポニの古道
リーリエ「いつのまにか、お日様も傾き始めてますね……」
しんのすけ「オラもう疲れたー有名人に送る手紙はファンレター」クタクタ
リーリエ「もう少しでハプウさんの家ですよ。頑張ってください」
しんのすけ「てゆうか、この道であってんの?」
リーリエ「大丈夫ですよ。人が通ってきた道そのまま歩いているので。トレーナーさんもたくさん見かけたでしょう」
しんのすけ「へええ……歩きたくなーい」
リーリエ「さんざん島巡りでたくさん歩いてきたのにですか? ほら、ひょっとしたら、しんちゃんが好きなきれいなおねえさんだっているかも……」
しんのすけ「甘い甘い。こーゆーところにいるのは、たいがいオバちゃんばかりだから」
ドンッ
しんのすけ「……お?」
バンバドロ「ムヒイウン!」
768 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:56:50.11 ID:CVZsSMq50
リーリエ「バンバドロさん、おひさしぶりですね! お元気そうでなによりです」
しんのすけ「よ!」
ロトム図鑑「フン……」
バンバドロ「ムヒヒン!」
ハプウ「おや、しんのすけに……それにリーリエか?」
しんのすけ「ハプウちゃん! 背ぇすごい伸びたね」
ハプウ「わしはラーメンではないぞ。一日や二日でそうやすやすと背が伸びるか」
リーリエ「ハプウさん! お会いできて嬉しいです」
ハプウ「見違えたのう……。なんだか、ゼンリョクを感じる!」
リーリエ「はい! やるべきことがありまして。わたしの全力の姿です!」
ハプウ「おお! がんばるリーリエ、いわば、がんばリーリエじゃのう!」
リーリエ「はいっ!」グッ
しんのすけ「ほうほう。……ふんばリーリエ」ボソッ
リーリエ「なにか言いましたか?」チラッ
しんのすけ「なんも?」
769 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 10:59:50.97 ID:CVZsSMq50
リーリエ「あのう、ハプウさん。しまキングさんをご存知ですか?」
ハプウ「しまキング……? うーん、ポニにはおらぬのだ」
リーリエ「え……!? そんなことって……。どうしましょう、しんちゃん」
しんのすけ「じゃあ帰りますか」
リーリエ「そうもいかないですよ!」
ハプウ「ふむう……。今なら大丈夫かの。空の穴から出てきた、けったいじゃがかわいいポケモンの相手もしたしな」
リーリエ「それって……ウルトラビーストさんですか?」
ハプウ「ウルトラビースト? なるほど、あれはウルトラビーストというのかあ」
しんのすけ「ハプウちゃんの見たやつってこんなの?」ピコピコ
ロトム図鑑「ウツロイド、というぞ」
ハプウ「ふむう……。わしが見たビーストとやらはこんなものではなかったな。なにせ、写真すら撮っている暇がなくてな」
ハプウ「ま、ともかく、これから遺跡に行こうぞ! しんのすけたちもついてくるのだ!」
リーリエ「しんちゃん……。行くしかないですよね! ……って、トレーナーですものね。行くに決まってますよね!!」
しんのすけ「えー、また歩くのぉ?」
770 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:00:37.97 ID:CVZsSMq50
ハプウ「お前さんも1人のトレーナじゃ、もそっとしっかりせい」
ハプウ「このまま道をまっすぐ行くと、ポニの荒磯という場所にたどり着いてな、地面の色も濃くなっていく。そこを先に進んだところに、彼岸の遺跡があるのじゃ」
リーリエ「いろいろ教えてくださって、ありがとうございます!」
リーリエ「彼岸の遺跡……。ポニの守り神である、カプ・レヒレさんがいるところですね。では、参るとしましょう!」ギュッ
しんのすけ「あーん、手ェ繋がなくっていいってばァ」
ハプウ「ふむう、ウラウラのときと比べると、ずいぶん2人の距離が縮んだように見えるぞ。まるで姉弟じゃ」
しんのすけ「オラたち……ひとつのベッドの上で忘れられない夜を過ごした仲ですもの。それにしてもリーリエちゃんって、おしっとりな草食系女子かと思ったらガツガツ行く肉食系女子だったなんて……」
ハプウ「うん? 忘れられない夜? 肉食?」
リーリエ「な、なんでもないですっ! なんでも!」カアッ
しんのすけ「リーリエちゃんって、あんなことをする時もがんばリーリエですもの~////」
ハプウ「????」
リーリエ「誤解招くようなこと言うのやめてくださいっ!!」
771 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:01:12.42 ID:CVZsSMq50
彼岸の遺跡 入口
リーリエ「彼岸の遺跡……。どこか重々しい感じがいたします」
しんのすけ「かーちゃんの見た目……どう見ても重々しい感じがします」
リーリエ「ほしぐもちゃん……。遺跡の中に入れば、元気になるかも……!」
リーリエ「彼岸の遺跡の守り神、カプ・レヒレさんは、不思議な水でけがれを清めていたそうです」
しんのすけ「……ミネラルウォーター?」
ロトム図鑑(一儲けできそうだな……)
リーリエ「このコを元気にして、いい意味でしんちゃんを困らせますよ。ですから……待っててくださいね、ほしぐもちゃん! 今度こそ、わたしがあなたを助けるんですから!」
しんのすけ「やだーオラ困らされちゃうー」
リーリエ「ではしんちゃん、参るとしましょう!」
772 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:02:00.35 ID:CVZsSMq50
彼岸の遺跡内
リーリエ「道を切り拓くには、巨石を押すのですよね! 本で読みました!」
リーリエ「せーの……ううッ! ……ううッ!」ググッ
リーリエ「わたしにはムリみたいです。言葉にできないほど重くて……ライドギアで、ポケモンさんの怪力を借りないと……しんちゃん?」
しんのすけ「うんしょっと……なんか言った? 行くよー」
リーリエ「えっ? 巨石を登ったんですか? ちょ、ちょっと待ってください~!」
彼岸の遺跡 最奥
しんのすけ「どしたの? そんな疲れて」
リーリエ「し、しんちゃんみたいに、石を登ってきたんです……!」ハァハァ
キテルグマ(ボール)『女の子に無茶させちゃダメよ。岩を押し出すことぐらい、ネネだって出来るんだから』
ヨワシ(ボール)『ネネちゃんがかいりきをするってすごいピッタリだね』
キテルグマ(ボール)『どーゆー意味よ! えぇ?』
ヨワシ(ボール)『ひいい~っ! 褒めてるだけだよぉ~っ!』
リーリエ「アローラの遺跡……。これも本で読んだのですが、守り神ポケモンさんは。いつも好きな場所にいて、まず会えないのです。ただ、遺跡で呼びかければ姿をみせることもあるそうです」
リーリエ「……もっとも気まぐれなので、あてにならないとも書かれていました。だからでしょうか……遺跡に入っても、ほしぐもちゃん変わりませんね……」
ほしぐもちゃん「…………」
しんのすけ「こうなったらもう一回ケツだけ星人を見せて……」
リーリエ「ここでそれするのはやめましょう……」
774 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:04:24.14 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「てゆうかハプウちゃんどこー?」
リーリエ「あ、あの祭壇に……」
祭壇にいるハプウは、穏やかに光が満ち溢れる中、かがやく石を両手に乗せていた。
ハプウ「確かに授かりました。ありがとうございます。しまクイーンとして、ポケモンのため、人のため、がんばります」ニコッ
しんのすけ「ハプウちゃん、なんかフインキ違う」
ハプウ「……おお、見ておったか」テクテク
ハプウ「しまキングやしまクイーンは、守り神が鎮守する島で暮らす者から選ばれるのだ。リーリエから聞いたが、しんのすけは遠いところからアローラに来たばかりであろう?」
しんのすけ「主にとーちゃんの甲斐性のせいだけどね」
ハプウ「なのに、かがやく石を授かるのは特別なことなのじゃ! カプはどういうお考えでそなたを選んだのか、興味があるのう」
しんのすけ「ま、オラほどの美少年なら選ばれて当然だゾ」
ハプウ「よく言うわ、こやつ」
775 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:05:21.72 ID:CVZsSMq50
ハプウ「……わらわのじいさまも選ばれていたのだが、数年前ぽっくりいってな。しまキングはいないままだった。で、受け継ごうとしたが選ばれず、島巡りのように各地を周り鍛えなおしてな」
ハプウ「リーリエ、そなたが探していたしまクィーンは、ここにおるぞ」
リーリエ「は、はい! しまクイーンさん!」
しんのすけ「ほうほう、ハプウちゃんがしまクィーンだったのか」
ロトム図鑑「何故こんな小汚いロリババアをカプ・レヒレは選んだのか」
ふ み
つ け
ロトム図鑑「」ピクピク
バンバドロ「ムヒヒウン!」
ハプウ「次ロリババアと言ったらスクラップにして売りつけてやるからの」
しんのすけ「もうなってるよ」
リーリエ「えっと……伝説のポケモンさんについて教えていただければ!」
ハプウ「……月輪(がちりん)の祭壇に祀られているという、ルナアーラのことか」
しんのすけ「ガチンコ祭りのアラモード?」
ハプウ「月輪の祭壇のルナアーラ、じゃ!」
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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