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しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」

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Part43
776 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:08:42.93 ID:CVZsSMq50
リーリエ「母がビーストさんの世界に……別の世界に消えて……。ひどい人とはいえ、親ですので会いに行き、言いたいことを言うのです」
リーリエ「そのために、伝説ポケモンさんの力を借りたいのです……。見知らぬ世界を行き来する、伝説ポケモンさんの力を!」
ハプウ「ビーストの世界なあ……。さっきしんのすけとロトム図鑑が見せた未知のポケモンが住む世界か。カプ・レヒレと供に相手したが、くたびれたな。うむ! 知っていることを教えようぞ」
リーリエ「ハプウさん!」
しんのすけ「君の瞳に乾杯」
ハプウ「というてもな……祭壇で行う儀式とは、伝説のポケモンのため、2本の笛で音色を奏で、力を与えるだけだぞ」
リーリエ「太陽の笛です。母が持っていたようで……」つ太陽の笛
ハプウ「おお! ウラウラの湖にある笛じゃな。もう1本は、ナッシー・アイランドにある。なぜだか、そこに置いておくよう伝わっておるのだ」
しんのすけ「ナッシー・アイランド?」
ロトム図鑑「な、ナッシーたちの住む……無人島だ。ポニの島から離れたところにある……」バチバチ
ハプウ「よし! 善は急げじゃ。団長に会うぞ! 海の民の村に行くのだ! リーリエはバンバドロでな」

777 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:09:46.76 ID:CVZsSMq50
リーリエ「わたしは大丈夫です。それより、しんちゃんを乗せてあげてください。ここまで来て、きっと疲れてますから」
ハプウ「ほう」
しんのすけ「……お、オラまだ平気だもん。さ、いこいこー!」
ハプウ「これっ、年上の言うことを無碍にするものではないわ。あまり無茶して足を痛めたら、せっかくの島巡りも出来んじゃろ」
リーリエ「そうです。これはしんちゃんにとって大事な島巡りの旅でもあるんですから」
しんのすけ「もう、さっきは歩けとか言ってたくせに!」
ハプウ「リーリエ、お前も乗っていけ。なに、わしが歩いてバンバドロを率いれば良い話だしな。……向こうに着くのは、夕方になるじゃろうが」
リーリエ「じゃあ、一緒に乗りましょう、しんちゃん」
しんのすけ「えぇ~いいってば! オラどうせご一緒するならエリートトレーナーのおねいさんがいいもん」
ハプウ「ウラウラにいた時うっすらと気づいたが、5歳児のくせに色気付いておるのか、こやつ」

778 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:11:00.55 ID:CVZsSMq50
リーリエ「もう慣れました。さ、乗りましょう、しんちゃん。ハプウさんの厚意を無駄にしちゃいけません」グイッ
しんのすけ「ぶつぶつ……」
ハプウ「仲睦まじいのう。よきかな、よきかな」
リーリエ「今まで散々振り回されたんです。わたしが『お姉さん』として、しんちゃんを引っ張っていかないと」
ハプウ「そうか。それじゃ、改めて行くとするかの。海の民の村へ!」
リーリエ「はい!」
しんのすけ「ほーい……」

779 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:12:15.66 ID:CVZsSMq50
ポニの原野
リーリエ「そういえば、畑があるということは……ハプウさんは農家なんですか?」
ハプウ「ああ、いつもはばあさまとポケモンと供に畑仕事をしておる」
しんのすけ「オラのじーちゃんも農家だよ。野菜採るの手伝ったこともあるし」
ハプウ「ほぉ、そうか。なら今度、機会があればしんのすけにも手伝いをしてもらうとするかの。わしとばあさましかおらんから、男手が足りんのだ。……いっそ将来、わしの婿にして家を継がせるというのも悪くないかのう」
しんのすけ「え゛ーっ!」
リーリエ「え? ほ、本気なんですか?」
ハプウ「わしがしまクイーンになったんじゃ、決して周りからの扱いは悪くないと思うぞ」ニヤッ
しんのすけ「お、オラ、都会暮らしのほうが性にあってるんで、結構です」
ハプウ「ま、冗談はさておきじゃ……。リーリエ、お主らが行こうとしている月輪の祭壇は、ポニの大峡谷を通り抜けた先にある」
しんのすけ(ほっ)
リーリエ「はい」
ハプウ「ケンタロスで行けばあっという間じゃろうが、しんのすけはライドギアを持っておらん。だから、ナッシー・アイランドで笛を取って、歩きで行くとなると、着いた頃には朝日を拝んでいることだろう」

780 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:12:44.68 ID:CVZsSMq50
ハプウ「だから笛を取ったあと、今日は海の民の村のポケモンセンターで泊まって、身体を休めると良い。明日の昼、大峡谷の入口で待ち合わせるとするかの」
リーリエ「何から何まで……ありがとうございます」
ハプウ「気にするな。それに、しまクイーンとしてしんのすけにやらねばならぬことがあるからな」
しんのすけ「まかさっ、オラをてごめにするのっ?!」
ハプウ「おぬしに大試練をするんじゃろうが!」
リーリエ「でも、この島にはキャプテンがいるはずですよね? 試練はこなさないんですか?」
ハプウ「あぁ、あることにはあるが……。なにせ、キャプテンは1人、しかも旅して行方知らずでの。一応、大峡谷にドラゴンの試練の場があるんじゃが、そちらはキャプテンが不在なので、ほとんど機能しておらんのだ。ぬしポケモンはいるのじゃが」
リーリエ「そうなんですか……」
しんのすけ「なぁんだ、楽チンじゃん」
ロトム図鑑「ふっ、キャプテンもいない島など、カレールーのないカレーも同然だ」
ハプウ「ほう、子供とは言え舐められたものじゃ。その余裕が大試練後まで持つかどうか、楽しみじゃな。わしをただの田舎娘と甘く見たら、痛い目を見ることになるぞ」
しんのすけ「オラだって、舐めたって甘くはないゾ!」
ハプウ「そりゃそうじゃろ。面白いヤツじゃ、お前は」


781 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:13:55.56 ID:CVZsSMq50
海の民の村
ハプウ「……とりあえず、団長とは話をつけておいた。準備が出来次第、話しかけると良い」
リーリエ「ハプウさんもバンバドロさんも、ありがとうございます……!」
ハプウ「友達のためじゃ!」
リーリエ「ハプウさんがお友達……。憧れのトレーナーでもあるハプウさんが……」
リーリエ「はい! わたし、なにがあってもあきらめません!」
ハプウ「しんのすけの面倒もあって大変だろうが、無事を祈っておるぞ」
しんのすけ「ふんだ、クジラくんもハプウちゃんも、みんなリーリエちゃんのことばっかり。オラもうグレちゃうぞ」
ハプウ「しょうがないじゃろ。いくら3つ大試練を勝ち抜いたとは言え、お前はまだ子供だからの。それに、リーリエはトレーナーではないしな」
しんのすけ「でも、ここに来る前はオラがリーリエちゃんの面倒みてたんだから」
ハプウ「見ていたのではなくて、見られてたのではないか?」
しんのすけ「ホントだもん。方向音痴で、スケスケおパンツ団に絡まれたり、その度にオラがお助けしてるんだから。まったく、世話のかかる『妹』を持つと苦労するよね」

782 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:15:08.00 ID:CVZsSMq50
ハプウ「……そうか。次に相まみえる時は大試練じゃ。お前のゼンリョク、見せてもらうぞ」
しんのすけ「ほいっ、見せられちゃいます!」
バンバドロ「ムヒイウン!」
テクテク
団長「ハプウちゃん、しまクイーンになったんか。よかったなあ」
リーリエ「ひゃっ! びっくりしました」
しんのすけ「本日二回目ー」
団長「ははっ、すまんすまん。だが、ハプウのじいさんも喜んでるやろ」
リーリエ「そうですね……! ハプウさん、亡くなったおじいさんのために……。わたしも、かあさまのため、ほしぐもちゃんのため、がんばらないと!」
リーリエ「そっ、それでですね、行きたいところがあるのです」
しんのすけ「タマムシジムです」
リーリエ「ナッシー・アイランドです!」
団長「ナッシー・アイランド! ハプウちゃんから話は聞いておるで! 笛のあるところやろ?」
団長「まあ、お二人はしまクイーンに会えても、ポニのキャプテンはおらんし、島巡りの試練もできんわな。よっしゃ! コイキング丸で、のんびり行こうやないか!」

783 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:38:16.09 ID:CVZsSMq50
今回はここまで。
次回は今日の午後~夜にかけて更新します。

784 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:39:00.69 ID:CVZsSMq50
【おまけ】
ミミッキュ『うーん……ここらへんの石は、あまりいいのがない』
しんのすけ「ねぇねぇボーちゃん」
ミミッキュ『ボ、どうしたの?』
しんのすけ「ボーちゃんって、なんでピカチュウの布被ってるの? 健康ランドで刺青見られたくないから?」
ミミッキュ『違うよ。紫外線対策。僕たちミミッキュは、陽の光に弱いから』
しんのすけ「日焼けしやすいの?」
ミミッキュ『そうじゃない。陽の光を浴びちゃうと、体調が悪くなるの』
しんのすけ「ほうほう。オラ、ボーちゃんの中身、見てみたいなー?」
ミミッキュ『それはダメ。僕のプライバシーに関わるから』
しんのすけ「いいじゃんいいじゃん~オラたち、一度全部脱いでみんなあらわにするべきだと思うもの~」ワキワキ
ミミッキュ『ボ……! しんちゃんダメっ!』
しんのすけ「そーれっ」
バサッ!
しんのすけ「……!」

785 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 11:39:34.22 ID:CVZsSMq50
ボーちゃんの正体……布の中にあったのは、たくさんの石で固められた生き物だった。
しんのすけ「おわーっ! ボーちゃんのカラダって、石で出来てたのか!」
ミミッキュ?『……バレちゃったら、仕方ない』
ミミッキュ?『そう、僕はゴースト・フェアリーにみせたいわタイプだったの。それを隠すため、布を被ってた』
しんのすけ「ふーん、だから石好きなのかー」
ミミッキュ?『そうそう。石が僕の体だから、石集めは大事なんだ』
しんのすけ「ほうほう、若いのに苦労してますなぁ」
ガサガサ
ミミッキュ(ごめんね、それ予備の布で作った身代わりをサイコキネシスと腹話術で操ってるだけなんだ)
ミミッキュ(僕の本当の姿見せちゃうと、しんちゃんびっくりして死んじゃうかも知れないから……)

786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 12:11:38.40 ID:6e2CnvoSO
やはりボーちゃん優しい

787 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:22:41.64 ID:CVZsSMq50
ナッシー・アイランド
団長「はあ……ようやく到着。ナッシー・アイランドやで! なんでもむかしは、ここが試練の場所やったらしいな。ほな、がんばりよし!」
しんのすけ「いってらっしゃーい」フリフリ
リーリエ「しんちゃんも来るんですっ」ガシッ
しんのすけ「いやん、リーリエちゃん、ゴーインなんだからぁ」
リーリエ「笛を求めて……ですね! ポケモンさんがいれば、どこにでも行くトレーナーさんの気持ち……少し、わかってきたようです」
テクテク
リーリエ「しんちゃん」
しんのすけ「お?」
リーリエ「ポケモンさんと供に、未来への扉を開けるのが。わたしのトレーナーのイメージです。しんちゃんも、ハウさんも、ハプウさんもそうですもんね!」
しんのすけ「いや、オラは別に……」
ジュナイパー(ボール)『そこは「うん」って言うもんだろ!』
リーリエ「じゃあ、しんちゃんにとって、トレーナーってなんですか?」
しんのすけ「オラ、トレーナーって言われてもさっぱりだし……」

788 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:23:48.16 ID:CVZsSMq50
リーリエ「あ……」
リーリエ(……そうでした。しんちゃんは、カプ・コケコさんに選ばれてポケモントレーナーになったのでしたね。しんちゃんには、まだトレーナーと言われても、分からないかもしれません)
しんのすけ「でもオラ、カザマくんたちと旅してて、とっても楽しいゾ。カスカベにいるみんながそこにいる気がするし。パラダイスでも、カザマくんたちとスケスケおパンツ団と戦った時も、ドキがムネムネしたし」
しんのすけ「オラ、島巡りしてよかった。カザマくんたちと一緒に旅したり、一緒に戦ったりできるのが楽しいもん。カザマくんたちは、アローラで出来たオラのお友達だよ」
ジュナイパー(ボール)『しんのすけ……』
リーリエ「……それがしんちゃんにとっての、トレーナーさんなんですね」ニコッ
ガサガサッ!
しんのすけ&リーリエ「!」
ユサユサッ!
ズボッ
アローラナッシー「ナッシー!」
リーリエ「ひゃあ! し、しんちゃん!」
しんのすけ「おー、首なげー」
リーリエ「そんな悠長なこと言ってる場合じゃないですって!」

789 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:24:27.85 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「へいへい、よーし、オラが相手だ!」ボクシンググローブソウビッ
ヨワシ(ボール)『しんちゃんが直接戦ってどうすんの……』
ナッシー『ナッシー!』
ドスン、ドスン、ドスン
リーリエ「……行っちゃいました」
しんのすけ「ふふん、オラにビビって逃げましたな」
キテルグマ(ボール)『たぶん、違うと思う』
リーリエ「ふう……ナッシーさんだったんですね。アローラの天候がいいからって、育ちすぎで驚きました!」ポカン
リーリエ「……クスッ! フフフッ!」
しんのすけ「急にどうしたの? 拾い食いでもした?」
ポツッ ポツッ
サーッ
しんのすけ&リーリエ「!」
リーリエ「えっ、雨ですね……あそこに洞穴があるので雨宿りしましょう」
しんのすけ「ほい」

790 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:27:38.37 ID:CVZsSMq50
リーリエ「アローラの雨……スカート、少し濡れました……」
しんのすけ「あーあ、おとなのおねいさんがいればなぁ」
リーリエ「悪かったですね……」
リーリエ「……しんちゃん。わたし、雨を見ると思いだすことがあるのです」
しんのすけ「伝説の探検家ジンダイ隊長を予約し忘れたとか?」
リーリエ「違います」
リーリエ「わたしがしんちゃんと同じくらいだったころ……映画の真似をして、雨の中で歌い踊っていたら、驚いたかあさまが傘もささずに飛びだしてきて……そしたらかあさま、笑顔で……いっしょに歌ってくれたのです……」
リーリエ「もちろん、ふたり風邪をひき……一緒に寝ることになったのに、わたし嬉しくて、何度も何度も、かあさま、起こしちゃって……」
リーリエ「なのに……かあさま、ウルトラビーストのことだけ考えるようになって……ヌルさんや、ほしぐもちゃんを……」
リーリエ「本当のことを言うと……まだ、かあさまが怖いです。あんなに変わってしまって、エーテルパラダイスでも……。ゼンリョクを出した今でも思い出すと……辛くて、悲しいです」
しんのすけ「…………」

791 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:29:09.66 ID:CVZsSMq50
リーリエ「それでも、わたしは昔の優しかったかあさまの事を信じたいんです。まだかあさまの心の中に、優しかった頃のかあさまがいるような……そんな気がするのです」
リーリエ「……でも、何をすればいいのかわからなくて、ほんとに困ってしまって」
リーリエ「……そういえば、わたしが困っていると、いつもしんちゃんがいましたね。最初の出会いも、ほしぐもちゃんが襲われていたのに、わたし、みているだけでした……エーテルパラダイスでも、わたし……しんちゃんやみなさんを待っているだけでしたし」
リーリエ「あの夜も……一緒にいてくれて、ありがとうございます。一人じゃ辛くて、立ち直れない気がして……」
しんのすけ「まぁ、リーリエちゃんはオラがいないと何も出来ませんから」
リーリエ「ふふっ、そうですね」
リーリエ「……ごめんなさい」
しんのすけ「何が?」
リーリエ「本当は、わたしがしんちゃんのことを見てあげなきゃいけないのに……わたし、逆に面倒を見られている感じがして。それに、わたしたち家族の問題にも巻き込んでしまって……」
しんのすけ「こーゆー問題はもう慣れっこだからへーき」
リーリエ「……しんちゃんってすごいですよね。まだ5歳なのに島巡りして、スカル団やエーテル財団にも立ち向かって……。時々、しんちゃんがわたしよりずっと年上の人のように見える時があります」
しんのすけ「……」

792 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:30:12.32 ID:CVZsSMq50
リーリエ「しんちゃん?」
しんのすけ「……リーリエちゃんさー、オラのことすごいって言うけど、オラそんなにすごくないよ?」
リーリエ「えっ?」
しんのすけ「だってオラ、アクション仮面とか、カンタムロボとか、それからおまたのおじさんのように強くなってないし」
リーリエ「お、おまたのおじさん?」キョトン
しんのすけ「そ、オラおじさんみたいに、とーちゃんもかーちゃんも、ひまもシロも、カスカベ防衛隊のみんなも、カザマくんたちも、ハウくんも博士も、リーリエちゃんもみんな、大切な人をお守りできるような強い男になりたいんだー」
リーリエ「なら、しんちゃんもわたしと同じなんですね。しんちゃんがその、おまたのおじさんに憧れたように、わたしもそんなしんちゃんに憧れてるんです」
しんのすけ「……褒められたって、ちっとも嬉しくないもん」プイッ
リーリエ(案外、素直じゃないところもあるんですね……)クスッ

793 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:31:30.12 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「これ食べる?」スッ
リーリエ「それは……お菓子ですか?」
しんのすけ「チョコビ。カスカベ名物のおやつだけど、アローラ地方じゃ売ってなかったから、とっておいたの」
リーリエ「ふふっ、じゃあいただきます」パクッ
リーリエ(しけっちゃってますね……)
しんのすけ「チョコビ代十億万円ね。ローンも可」
リーリエ「ええっ?!」
ポリポリサクサク
リーリエ「えっと……しんちゃん」
しんのすけ「なーにー?」ポリポリサクサク
リーリエ「島巡りを終えたら……どうなさるんですか?」
しんのすけ「んー……オラ、やりたいことがあるの」
リーリエ「やりたいことが決まってるなんて、すごいですね。どんなことなんですか?」

794 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/11(日) 16:33:36.00 ID:CVZsSMq50
しんのすけ「とにかくダラダラしてーおじいさんになってー」
リーリエ「それって決まってないようなものじゃないですか!」
しんのすけ「失敬な。これがオラのやりたいことなんだけど」
リーリエ「はぁ、よかった……さすがにしんちゃんでも決められないこと、あるんですね」
リーリエ「わたしはトレーナーになって、しんちゃんがどんな大人になっていくのか、そばで見守りたいな……。それで、どこか遠い地方をわたしとしんちゃんで旅して、色んな人やポケモンさんと出会ってたくさん冒険、したいです」
しんのすけ「えぇ……。リーリエちゃんと一緒? なんだかなぁ、疲れちゃいそう」
リーリエ「だって、しんちゃんはほっとくと、すぐナンパしたり人前でおしり出したりするんですから、わたしがキチンと見張っておかないと」
しんのすけ「方向音痴でブティックに寄り道する人に言われたくないけどね」
リーリエ「もうっ、しんちゃんしつこいですっ! それに、おしりを出すよりマシです!」ムスッ
しんのすけ「ま、トレーナーになるなら、オラのしゅぎょーはとても厳しいからね。でもリーリエちゃんにやる気があるなら、一から目取り口取り教えたげる」
リーリエ「それを言うなら、手取り足取りですよ」
しんのすけ「そーとも言うー」

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