神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part66
842: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:40:59 ID:EKibyOBE
神様「よし! 逃げるぞ犬ころ!」タッ タッ タッ
神使「え!? ちょっと、神様?」
凄爺「おい!」
神様「狐娘ちゃん、元気でね〜」タッ タッ タッ
狐娘「はい! お元気で!」
神様「おいジジイ! 次に私が来るときは牡蠣用意しておけよ〜」タッ タッ タッ
凄爺「うるさいわ! お前が土産を持って来い!」
843: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:42:03 ID:EKibyOBE
神使「申し訳ありません! 凄爺様、お世話になりました」
凄爺「期待しているぞ、狛犬の神使」
神使「はい! 狐娘さんも頑張って下さい」
狐娘「ありがとうございます」ペコリ
神使「では、失礼いたします」フカブカ
神使「神様、待って下さ〜い」タッ タッ タッ
凄爺「ったく、ワシは縁結びの神では無いぞ・・・」
狐娘「これを機に、縁結びの神としても活動されてはいかがでしょうか?」
凄爺「バカを言うな。 こんな面倒くさい事してられんわ」
844: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:42:40 ID:EKibyOBE
ーーー 帰り道
テクテク
神様「なぁ、犬ころ」
神使「何です?」
神様「私はお前を絶対に神にするぞ」
神使「何度もお話しいたしましたが、私は神様の神使でありたいのです」
神様「人よりは随分と長いけど、神使にも寿命がある」
神使「・・・・・・」
845: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:43:58 ID:EKibyOBE
神様「お前が私の神使として過ごす時間は・・・ 私にとっては短すぎる」
神使「神様・・・」
神様「だから、その・・・ 何というか、私はお前を・・・///」モジモジ
神使「神様? その先は今は言わないで下さい」
神様「・・・・・・」
神使「ワガママですが私が胸を張って神様にお伝えできるその日まで、もうしばらくお時間を下さい」
神様「そうか。 私はお前がおじいちゃんになってからでも構わない。 その時を待ち続ける」
神使「神様、おんぶしましょうか?」
神様「・・・そうだな。 少し疲れたかも」
神使「はい、どうぞ」スッ
神様「ん」ヨイショ
846: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:45:05 ID:EKibyOBE
テクテク
神様「今日は良い天気だな」
神使「そうですね。 雲一つ無い快晴です」
神様「お前の袴の色と同じだ」
神使「確かに。 似た色ですよね」
神様「私はその色が大好きなんだよ」
神使「私も巫女さんの緋色の袴は大好きですよ?」
神様「うれしいな。 毎日これで過ごすかな」
神使「それは止めて下さい」
神様「何でだよ・・・」
神使「神様は・・・ いえ、かわゆい神ちゃんは私の大切な方です。 あまり他人に見せびらかしたくありませんので」
神様「・・・そういうことを言うのは先じゃなかったのか?」
神使「そうでした。 今のは胸にしまっておいて下さい」
神様「分かった・・・///」ギュッ
847: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:45:58 ID:EKibyOBE
テクテク
神使「それでは、心機一転。 次の出向先へ向かいましょう」
神様「都会が良い」
神使「・・・そうですか」
神様「都会?」
神使「・・・・・・」
神様「・・・おい」
神使「頑張っていきましょう!」
848: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:46:54 ID:EKibyOBE
神様「ふざけんなよ! 絶対田舎だろ! 間違いなく次の場所は田舎だろ!」
神使「神様の言う田舎という定義が私の定義と同じかどうかが分からないので何とも言えないのですが」
神様「何わけ分かんねーこと言ってんだよ! コンクリートジャングルに行かせろよ!」ゲシッ ゲシッ
神使「ちょっと! 神様! この状態で足蹴りはマズいですよ!」
神様「うるせー! 神罰だ!」ゲシッ ゲシッ
神使「うわっ、ちょっと! 本当にマズいですって!」フラフラ
神様「うひゃひゃ、都会って言うまで折檻だ〜」ゲシッ ゲシッ
神使「止めて下さい〜!!」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」#13 ーEND
849: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:47:43 ID:EKibyOBE
ーーーー
ーーー
ーー
〜〜 ずっとずっと昔
凄爺(若)「主神様はどんな方が好みなんですか?」
神様「そんな事を聞いてどうするのだ?」
凄爺(若)「盛大に振られた記念にぜひ教えて頂けないでしょうか」
神様「・・・その者は雲一つ無い青空、私は夕日に燃える朱色なんだ」
凄爺(若)「?」
神様「お金にはうるさいけれど定期的に好物を食べさせてくれる私の使い・・・ そんな者が私の好みだ」
凄爺(若)「随分と限定的な方なのですね・・・」
850: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:48:33 ID:EKibyOBE
神様「その者と私はいつも一緒にいて、寝るときも同じ部屋なのだぞ?」
凄爺(若)「使いと一緒の部屋にですか!?」
神様「あぁ。 その者はいずれ神となり、私と共にこの国を守ってくれる」
凄爺(若)「・・・・・・」
神様「私は、その者を一生愛し続け片時も離れる事は無いであろう」
凄爺(若)「主神様・・・」
神様「お前も時が来れば神になる。 いずれ会わせてやる」
凄爺(若)「それは、複雑な気分でございますね・・・」
神様「約束する。 お前はその者には勝てないと役不足を痛感するはずだ」ウヒヒッ
ーー
ーーー
ーーーー
851: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:49:13 ID:EKibyOBE
凄爺「確かにワシでは役不足だったな・・・」
狐娘「凄爺神様?」
凄爺「浅葱色の袴と巫女の緋袴か・・・ なるほどな」フッ
狐娘「?」
凄爺「お前は良いのか? 思い人を取られても」
狐娘「私も・・・ 役不足でした」ニコッ
凄爺「ハハハッ、お互い甘酸っぱい経験をしたな」
狐娘「そうでございますね」
852: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:50:20 ID:EKibyOBE
凄爺「さて、結界の確認でもするか。 お前もワシの隣でよく見ておけ」
狐娘「え?」
凄爺「今日からお前にも手伝ってもらおう」
狐娘「しかし・・・ 私のような者がお側にいるとご迷惑では・・・」
凄爺「お前にも四柱結界の守護を手伝ってもらう事にする」
狐娘「!?」
凄爺「不満か?」
狐娘「いいえ! ぜひ勉強させて下さい!」
凄爺「よし。 では牡蠣を買ってこい」
狐娘「牡蠣・・・ ですか?」
凄爺「そうだ。 アレを喰うと力が湧く。 ワシが尊敬する神から教えてもらったのだ」
狐娘「分かりました! すぐに買って参ります」
タッ タッ タッ
853: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:50:57 ID:EKibyOBE
チュンチュン
凄爺「良い天気だ・・・」
トテトテ
子供「ねぇ、神社の神主おじいちゃん」
凄爺「なんだ? 勝手に本殿に入ってきてはダメであろう」
子供「この前のお話しの続き聞きたい」
凄爺「話?」
子供「神ちゃんの昔話」
凄爺「お〜 そうだったな。 良いぞ、聞かせてやろう」
子供「やった! 皆〜 神ちゃんの昔話の続き教えてくれるって〜」
ワー ワー
キャッ キャッ
854: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:52:46 ID:EKibyOBE
凄爺「さてと、どこからだったかな?」
子供「神ちゃんが池から出てきた所から〜」
凄爺「そうだったな。 では」
凄爺「神ちゃんが池から這い上がると、そこにおまるがあってな? そのおまるにまたがった次の瞬間ーーー」
ワハハッ
ギャハハッ
神様「神様だっ!!」 神使「神力ゼロですが・・・・・・」ーEND
855: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:53:51 ID:EKibyOBE
#09 「のんびり村」 >>1-153
神様の悪友である大宮司が退職。大宮司の思いを知った神様はある決意をする・・・
#10 「巫女カフェ」 >>165-410
本職の巫女が喫茶店で働いている。真相は三年前に起った事件が引き金だった・・・
#11 「もももも神社」 >>419-526
もももも神社に伝わる開かずの宝箱。その箱には神様が知られたくない過去が・・・
#12 「あにあに神社」 >>542-725
新米神職の指導のために着任する神様。しかし村人から歓迎されていない様で・・・
#13 「いつでも一緒」 >>739-854
神様と神使がお互いの気持ちに気づいたとき・・・ 新たな旅が始まるのであった・・・
856: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:54:52 ID:EKibyOBE
ありがとうございました <(_ _)>
857: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/06(日) 00:57:35 ID:AYflCG.I
乙!乙!!
これは素晴らしいSSだ
858: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/06(日) 01:21:51 ID:HLr34Xao
今回で本当に終わり感が凄い
スレはまだ余ってるぞ
おつ
859: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/06(日) 01:39:54 ID:7BiU3h1M
乙乙
面白い
まだいけるな
873: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:02:51 ID:hV6D42AU
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
【#0】「旅立ち」
ーーー 四年前・神宮
神使「さすがに神宮は大きいですね」
?「ねぇ、ねぇ」
神使「?」キョロキョロ
?「うしろ」
神使「あっ、すいません・・・(巫女さん?)」
巫女「おみくじやってかない? 今日大吉いっぱい入れておいたからさぁ〜」
神使「おみくじ・・・ ですか?」
874: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:04:00 ID:hV6D42AU
巫女「お守りもあるよ?」ゴソゴソ
神使「・・・なぜお守りとおみくじを売り歩きしているんですか?」
巫女「いや〜 今日人少なくてさぁ〜 ちょっと売り上げ的にマズいんだよね」
神使「・・・・・・」
巫女「このペラペラのお守りなら2000円の所300円にオマケしちゃうよ? おみくじも一回サービス!」
神使「授与品を割引販売するのはどうかと思いますが・・・」
巫女「ん? もしかして関係者?」
神使「ならなら神社の者です」ペコリ
巫女「あ〜 そうなんだ。 じゃ、いいや。 バイバイ」トテトテ
おみくじ〜 お守りはいかがっすか〜
神使「変わった巫女さんですね・・・」
875: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:04:55 ID:hV6D42AU
ーーー 数分後
神使「おかしいですね・・・ こちらの方で道はあっていると思うのですが・・・」キョロキョロ
おみくじ〜 お守りはいかがっすか〜
神使「あっ、先ほどの巫女さん・・・」
巫女「?」クルッ
神使「その・・・ またお会いしましたね」ハハハ
巫女「おみくじやる?」
神使「いえ・・・」
巫女「やってよ〜 すんごい当たるから」
神使「・・・では1回だけ。 100円で良いですか?」
巫女「サンキュ〜 はい、どうぞ」スッ
876: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:05:43 ID:hV6D42AU
神使「では」ゴソゴソ
巫女「何番?」
神使「18番ですね」
巫女「おめでとう! 大吉!」
神使「・・・・・・」
巫女「・・・・・・」
神使「えっ!? くじ紙とかないんですか?」
巫女「紙が欲しかったら、そこら辺の授与所で“神ちゃんくじ”18番の紙くれって言えばくれるから」
神使「・・・はぁ」
巫女「じゃあね〜」トテトテ
877: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:06:37 ID:hV6D42AU
神使「あっ、あの!」
巫女「?」
神使「すいません・・・ 内宮の社務所ってどちらでしょうか?」
巫女「社務所?」
神使「大宮司さまと約束で来たのですが・・・」
巫女「あ〜 迷ったのね。 案内してあげよっか?」
神使「でも、お忙しいのでは」
巫女「大丈夫だよ」
神使「しかし・・・」
巫女「んじゃ、交換条件でどう?」
神使「交換条件ですか?」
878: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:08:49 ID:hV6D42AU
そんなに長くないと思うので……
879: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/13(日) 06:15:26 ID:apKpi72I
ウホッ!来たぁーー!
つ三陸牡蠣
880: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/13(日) 08:02:34 ID:vVJp5/i.
牡蛎ためといたかいあった!
おつ!
881: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/13(日) 13:34:28 ID:dZaZ.mC2
>>878
イヤ
長くしてください
神様「よし! 逃げるぞ犬ころ!」タッ タッ タッ
神使「え!? ちょっと、神様?」
凄爺「おい!」
神様「狐娘ちゃん、元気でね〜」タッ タッ タッ
狐娘「はい! お元気で!」
神様「おいジジイ! 次に私が来るときは牡蠣用意しておけよ〜」タッ タッ タッ
凄爺「うるさいわ! お前が土産を持って来い!」
843: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:42:03 ID:EKibyOBE
神使「申し訳ありません! 凄爺様、お世話になりました」
凄爺「期待しているぞ、狛犬の神使」
神使「はい! 狐娘さんも頑張って下さい」
狐娘「ありがとうございます」ペコリ
神使「では、失礼いたします」フカブカ
神使「神様、待って下さ〜い」タッ タッ タッ
凄爺「ったく、ワシは縁結びの神では無いぞ・・・」
狐娘「これを機に、縁結びの神としても活動されてはいかがでしょうか?」
凄爺「バカを言うな。 こんな面倒くさい事してられんわ」
844: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:42:40 ID:EKibyOBE
ーーー 帰り道
テクテク
神様「なぁ、犬ころ」
神使「何です?」
神様「私はお前を絶対に神にするぞ」
神使「何度もお話しいたしましたが、私は神様の神使でありたいのです」
神様「人よりは随分と長いけど、神使にも寿命がある」
神使「・・・・・・」
845: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:43:58 ID:EKibyOBE
神様「お前が私の神使として過ごす時間は・・・ 私にとっては短すぎる」
神使「神様・・・」
神様「だから、その・・・ 何というか、私はお前を・・・///」モジモジ
神使「神様? その先は今は言わないで下さい」
神様「・・・・・・」
神使「ワガママですが私が胸を張って神様にお伝えできるその日まで、もうしばらくお時間を下さい」
神様「そうか。 私はお前がおじいちゃんになってからでも構わない。 その時を待ち続ける」
神使「神様、おんぶしましょうか?」
神様「・・・そうだな。 少し疲れたかも」
神使「はい、どうぞ」スッ
神様「ん」ヨイショ
846: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:45:05 ID:EKibyOBE
テクテク
神様「今日は良い天気だな」
神使「そうですね。 雲一つ無い快晴です」
神様「お前の袴の色と同じだ」
神使「確かに。 似た色ですよね」
神様「私はその色が大好きなんだよ」
神使「私も巫女さんの緋色の袴は大好きですよ?」
神様「うれしいな。 毎日これで過ごすかな」
神使「それは止めて下さい」
神様「何でだよ・・・」
神使「神様は・・・ いえ、かわゆい神ちゃんは私の大切な方です。 あまり他人に見せびらかしたくありませんので」
神様「・・・そういうことを言うのは先じゃなかったのか?」
神使「そうでした。 今のは胸にしまっておいて下さい」
神様「分かった・・・///」ギュッ
テクテク
神使「それでは、心機一転。 次の出向先へ向かいましょう」
神様「都会が良い」
神使「・・・そうですか」
神様「都会?」
神使「・・・・・・」
神様「・・・おい」
神使「頑張っていきましょう!」
848: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:46:54 ID:EKibyOBE
神様「ふざけんなよ! 絶対田舎だろ! 間違いなく次の場所は田舎だろ!」
神使「神様の言う田舎という定義が私の定義と同じかどうかが分からないので何とも言えないのですが」
神様「何わけ分かんねーこと言ってんだよ! コンクリートジャングルに行かせろよ!」ゲシッ ゲシッ
神使「ちょっと! 神様! この状態で足蹴りはマズいですよ!」
神様「うるせー! 神罰だ!」ゲシッ ゲシッ
神使「うわっ、ちょっと! 本当にマズいですって!」フラフラ
神様「うひゃひゃ、都会って言うまで折檻だ〜」ゲシッ ゲシッ
神使「止めて下さい〜!!」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」#13 ーEND
849: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:47:43 ID:EKibyOBE
ーーーー
ーーー
ーー
〜〜 ずっとずっと昔
凄爺(若)「主神様はどんな方が好みなんですか?」
神様「そんな事を聞いてどうするのだ?」
凄爺(若)「盛大に振られた記念にぜひ教えて頂けないでしょうか」
神様「・・・その者は雲一つ無い青空、私は夕日に燃える朱色なんだ」
凄爺(若)「?」
神様「お金にはうるさいけれど定期的に好物を食べさせてくれる私の使い・・・ そんな者が私の好みだ」
凄爺(若)「随分と限定的な方なのですね・・・」
850: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:48:33 ID:EKibyOBE
神様「その者と私はいつも一緒にいて、寝るときも同じ部屋なのだぞ?」
凄爺(若)「使いと一緒の部屋にですか!?」
神様「あぁ。 その者はいずれ神となり、私と共にこの国を守ってくれる」
凄爺(若)「・・・・・・」
神様「私は、その者を一生愛し続け片時も離れる事は無いであろう」
凄爺(若)「主神様・・・」
神様「お前も時が来れば神になる。 いずれ会わせてやる」
凄爺(若)「それは、複雑な気分でございますね・・・」
神様「約束する。 お前はその者には勝てないと役不足を痛感するはずだ」ウヒヒッ
ーー
ーーー
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851: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:49:13 ID:EKibyOBE
凄爺「確かにワシでは役不足だったな・・・」
狐娘「凄爺神様?」
凄爺「浅葱色の袴と巫女の緋袴か・・・ なるほどな」フッ
狐娘「?」
凄爺「お前は良いのか? 思い人を取られても」
狐娘「私も・・・ 役不足でした」ニコッ
凄爺「ハハハッ、お互い甘酸っぱい経験をしたな」
狐娘「そうでございますね」
852: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:50:20 ID:EKibyOBE
凄爺「さて、結界の確認でもするか。 お前もワシの隣でよく見ておけ」
狐娘「え?」
凄爺「今日からお前にも手伝ってもらおう」
狐娘「しかし・・・ 私のような者がお側にいるとご迷惑では・・・」
凄爺「お前にも四柱結界の守護を手伝ってもらう事にする」
狐娘「!?」
凄爺「不満か?」
狐娘「いいえ! ぜひ勉強させて下さい!」
凄爺「よし。 では牡蠣を買ってこい」
狐娘「牡蠣・・・ ですか?」
凄爺「そうだ。 アレを喰うと力が湧く。 ワシが尊敬する神から教えてもらったのだ」
狐娘「分かりました! すぐに買って参ります」
タッ タッ タッ
853: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:50:57 ID:EKibyOBE
チュンチュン
凄爺「良い天気だ・・・」
トテトテ
子供「ねぇ、神社の神主おじいちゃん」
凄爺「なんだ? 勝手に本殿に入ってきてはダメであろう」
子供「この前のお話しの続き聞きたい」
凄爺「話?」
子供「神ちゃんの昔話」
凄爺「お〜 そうだったな。 良いぞ、聞かせてやろう」
子供「やった! 皆〜 神ちゃんの昔話の続き教えてくれるって〜」
ワー ワー
キャッ キャッ
854: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:52:46 ID:EKibyOBE
凄爺「さてと、どこからだったかな?」
子供「神ちゃんが池から出てきた所から〜」
凄爺「そうだったな。 では」
凄爺「神ちゃんが池から這い上がると、そこにおまるがあってな? そのおまるにまたがった次の瞬間ーーー」
ワハハッ
ギャハハッ
神様「神様だっ!!」 神使「神力ゼロですが・・・・・・」ーEND
855: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:53:51 ID:EKibyOBE
#09 「のんびり村」 >>1-153
神様の悪友である大宮司が退職。大宮司の思いを知った神様はある決意をする・・・
#10 「巫女カフェ」 >>165-410
本職の巫女が喫茶店で働いている。真相は三年前に起った事件が引き金だった・・・
#11 「もももも神社」 >>419-526
もももも神社に伝わる開かずの宝箱。その箱には神様が知られたくない過去が・・・
#12 「あにあに神社」 >>542-725
新米神職の指導のために着任する神様。しかし村人から歓迎されていない様で・・・
#13 「いつでも一緒」 >>739-854
神様と神使がお互いの気持ちに気づいたとき・・・ 新たな旅が始まるのであった・・・
856: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/06(日) 00:54:52 ID:EKibyOBE
ありがとうございました <(_ _)>
857: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/06(日) 00:57:35 ID:AYflCG.I
乙!乙!!
これは素晴らしいSSだ
858: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/06(日) 01:21:51 ID:HLr34Xao
今回で本当に終わり感が凄い
スレはまだ余ってるぞ
おつ
859: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/06(日) 01:39:54 ID:7BiU3h1M
乙乙
面白い
まだいけるな
873: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:02:51 ID:hV6D42AU
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
【#0】「旅立ち」
ーーー 四年前・神宮
神使「さすがに神宮は大きいですね」
?「ねぇ、ねぇ」
神使「?」キョロキョロ
?「うしろ」
神使「あっ、すいません・・・(巫女さん?)」
巫女「おみくじやってかない? 今日大吉いっぱい入れておいたからさぁ〜」
神使「おみくじ・・・ ですか?」
874: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:04:00 ID:hV6D42AU
巫女「お守りもあるよ?」ゴソゴソ
神使「・・・なぜお守りとおみくじを売り歩きしているんですか?」
巫女「いや〜 今日人少なくてさぁ〜 ちょっと売り上げ的にマズいんだよね」
神使「・・・・・・」
巫女「このペラペラのお守りなら2000円の所300円にオマケしちゃうよ? おみくじも一回サービス!」
神使「授与品を割引販売するのはどうかと思いますが・・・」
巫女「ん? もしかして関係者?」
神使「ならなら神社の者です」ペコリ
巫女「あ〜 そうなんだ。 じゃ、いいや。 バイバイ」トテトテ
おみくじ〜 お守りはいかがっすか〜
神使「変わった巫女さんですね・・・」
ーーー 数分後
神使「おかしいですね・・・ こちらの方で道はあっていると思うのですが・・・」キョロキョロ
おみくじ〜 お守りはいかがっすか〜
神使「あっ、先ほどの巫女さん・・・」
巫女「?」クルッ
神使「その・・・ またお会いしましたね」ハハハ
巫女「おみくじやる?」
神使「いえ・・・」
巫女「やってよ〜 すんごい当たるから」
神使「・・・では1回だけ。 100円で良いですか?」
巫女「サンキュ〜 はい、どうぞ」スッ
876: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:05:43 ID:hV6D42AU
神使「では」ゴソゴソ
巫女「何番?」
神使「18番ですね」
巫女「おめでとう! 大吉!」
神使「・・・・・・」
巫女「・・・・・・」
神使「えっ!? くじ紙とかないんですか?」
巫女「紙が欲しかったら、そこら辺の授与所で“神ちゃんくじ”18番の紙くれって言えばくれるから」
神使「・・・はぁ」
巫女「じゃあね〜」トテトテ
877: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:06:37 ID:hV6D42AU
神使「あっ、あの!」
巫女「?」
神使「すいません・・・ 内宮の社務所ってどちらでしょうか?」
巫女「社務所?」
神使「大宮司さまと約束で来たのですが・・・」
巫女「あ〜 迷ったのね。 案内してあげよっか?」
神使「でも、お忙しいのでは」
巫女「大丈夫だよ」
神使「しかし・・・」
巫女「んじゃ、交換条件でどう?」
神使「交換条件ですか?」
878: ◆8YCWQhLlF2 :2016/11/13(日) 03:08:49 ID:hV6D42AU
そんなに長くないと思うので……
879: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/13(日) 06:15:26 ID:apKpi72I
ウホッ!来たぁーー!
つ三陸牡蠣
880: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/13(日) 08:02:34 ID:vVJp5/i.
牡蛎ためといたかいあった!
おつ!
881: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/13(日) 13:34:28 ID:dZaZ.mC2
>>878
イヤ
長くしてください
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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