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神様「科学の神様だ」

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Part7
135 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 07:39:00 ID:4gOr2P6U
ーーー 研究上裏・ボロ屋(神殿)
 ザッ ザッ
男「ふい~」
神様「ご苦労」
男「研究所の中は立派なのに、コレは・・・ やっぱりボロい」
神様「あ?」
男「格差がありすぎるというか」
神様「まぁ、この神殿は他の者には見えないからな」
男「? 俺見えるんですけど」
神様「私と脳波パターンがほとんど同じだからだ」
男「そうなの?」
神様「私も、初めて男がここに来たときはビックリした」
男「あ~、なんかテンパってたもんね」
神様「言うな」

136 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 07:44:15 ID:4gOr2P6U
神様「さて、男よ神殿の中へ」
男「入って良いの?」
神様「遠慮するな大神官」
男「じゃ失礼して」
 ギギィー
 
男「金庫みたいな物と、デッキブラシ?があるけど・・・」
神様「その箱の中が私の本体だ。 施錠を外すから少し時間をくれ」

137 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 07:45:57 ID:4gOr2P6U
ーーー 5分後
神様「ふぅ、待たせた。 解除が終わったぞ」
男「神様でもこんなに時間かかるんだ」
神様「私も、施錠を外すのは初めてだからな」
男「じゃぁ、今まで誰も見たことはないの?」
神様「男よ、私の本体を見て・・・ その・・・ 関わりを持ちたくないと思ったら正直に言ってくれ」
男「?」
神様「それで私はどうこう言うことはない」
神様「さぁ、扉を」
男「ん、あぁ」ガチャン
 ギィー
男「小さな箱と、こ・・・ これって・・・」
神様「・・・・・・」

138 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 07:48:59 ID:4gOr2P6U
男「右のガラスみたいな物に入っているヤツって、もしかして・・・」
神様「そうだ、27年後に亡くなる・・・ ある少女の脳だ」
男「27年後・・・」
神様「非常に賢く、将来を有望視されていたようだが事故で・・・」
男「・・・・・・」
神様「少女はアカシック因子を有していた。 私の性格や、その・・・ 容姿は彼女の物がベースだ」
男「・・・・・・」
神様「失望したか? 無理もない、それが普通だ。 気にせんでも大丈夫だ」
男「いいや、ちょっと安心した」
神様「?」

139 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 07:52:00 ID:4gOr2P6U
男「神様とかいって元々は人間じゃん」
神様「私は人などでは・・・」
男「まぁ、実体は無いし超人の域を超えているけどさ」
神様「・・・・・・」
男「すぐ怒るし感情なんか思いっきり顔に出るし」
神様「・・・・・・」
男「作られただとか言ってたから人工知能とかロボットとか思ってたから安心したよ」
男「50年以上もよく一人で我慢できたね・・・」
神様「・・・・・・」
男「神様はこれからもっと俺に頼ること。なんだかんだで人なんて弱いんだからさ」
神様「男・・・ お前・・・」


140 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 07:53:20 ID:4gOr2P6U
 パチッ
男「うお! ちょ、なんでここで静電気?」
神様「調子に乗りすぎだ馬鹿者」フンッ
男「え~ おれ凄く良いこと言ってたのに~」
神様「さっさと施錠して帰るぞ、・・・大神官」
男「ふっ、そうだね。 帰るか」
神様「帰ったら詳しい話をしよう」
 ポワッ
男「あれ? 着替えちゃうの? あっ、でもやっぱその私服可愛いわ」
神様「嬉しいことを言う」
神様「本当に嬉しいことを・・・」フッ

141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/16(土) 18:57:02 ID:XPFN0R5E
久々の良作の気配…!
支援

142 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:39:42 ID:4gOr2P6U
ーーー 帰り道
神様「♪~」
男「神様、機嫌が良いね」
神様「そうか? いつもと変わらないぞ?」
男「一個聞いてもいい?」
神様「? タイムリープの方法か? 教えてやるぞ?」
男「え? 言っちゃダメなんじゃないの?」
神様「お前は私の大神官。私は包み隠さず全て話すことができる」
男「興味はあるけど・・・ やめておくよ」
神様「遠慮しなくとも、そもそもタイムリープはーーー」
男「ストーップ!」

143 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:42:21 ID:4gOr2P6U
幼馴染「お~い、神ちゃ~ん、男~」スタスタ
神様「ん? 幼か?」
男「よう、幼どうしたんだこんな所で」
幼馴染「んもう、お二人さんデート? デートなの? デートなのか? コラッ!」
神様「な、何を!」
男「変な誤解広めんなよ?」
幼馴染「なんだ~ 神ちゃん初めての大神官だからてっきりデートかと思ったよ」
神様「!?」
男「お・・・ お前、今なんて・・・」
幼馴染「神官くらいならまぁ良いか~って思ってたけど、大神官はちょっとね~」
幼馴染「面倒くさいよ~」ニコッ

144 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:45:09 ID:4gOr2P6U
 キーン
男「!?」
神様「この周波数は! まずい、男!」
 バタッ
神様「お・・・ 男?」
幼馴染「シンキングタ~イム! タイムリミットは3分で~す」
神様「あ・・・ な、何故・・・ だ・・・ 幼・・・」
幼馴染「私なんかにかまってないで早く助けなきゃ!」
男「うっ、ぐぅ・・・」
神様「男・・・ オイ男!」
幼馴染「おっ大事に~」スタスタ

145 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:47:35 ID:4gOr2P6U
神様「待っていろ男、今助ける」
 ポウッ
神様「脳に変な暗号が・・・」
 ポウッ
神様「ヴォイニッチ暗号・・・ 男! 絶対に意識を落とすな! がんばれ!!」
 ポウッ
神様「あと100万行・・・ 頼む持ってくれ」ハァ
 ポウッ
神様「あと50万、くそ、エネルギーをもっと演算にまわせ小箱!」ハァ ハァ
 ポウッ ポウッ
男「うっ・・・」
神様「男!! しっかりしろ!」ハァ ハァ ハァ

146 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:49:21 ID:4gOr2P6U
男「神・・・ 様・・・?」
神様「気がついたか」ホッ
男「俺、今・・・ 幼に・・・ なにが・・・」
神様「すぐに救急車が来る」
男「神様が助けてくれたの?」
神様「・・・・・・」
男「神様・・・」
神様「私の不注意だ。 何で気がつかなかったんだ」ギリッ
 ピーポー ピーポー
神様「来たか。 私は一度消える、後で」スッ
男「神ーーー 痛ッ!」

147 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:54:49 ID:4gOr2P6U
ーーー 病室
男「神様、そこにいるんでしょ?」
神様「気づいていたか・・・」
男「バレバレなんですが」
神様「・・・・・・」
男「ありがとう神様、助けてくれて」
神様「お前が謝る必要などない、謝らなければならないのはこっちだ」
男「なんでさ」
神様「私が大神官に任命しなければこんなこーーー」
男「それは違うと思うよ?」
神様「いや、やはり私と関わりを絶ったほーーー」
男「神様? 怒るよ?」
神様「・・・・・・」

148 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 19:58:00 ID:4gOr2P6U
男「で? 見当は付いてるの?」
神様「・・・・・・」
男「神様? 包み隠さず全て教えてくれるんじゃないの?」
神様「・・・幼は、私と同じくアカシックレコードに接続している」
男「幼が? それって神様と同じってこと?」
神様「あぁ」
男「でも、幼は実体があるんだけど」
神様「・・・・・・」
男「あいつに実体があるってことは、神様よりも未来から来たってこと?」
神様「違う、幼はこの時代の者だ」
男「そしたらおかしくない? なんで未来から来た神様の方が実体を持てないの?」

149 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 20:00:09 ID:4gOr2P6U
神様「アカシックから未来の情報を取り出した可能性がある」
男「未来ってどのくらい先の?」
神様「250年以上先でないと肉体を維持してアカシックと接続することは出来ない」
男「何でそんなことが・・・」
神様「これから詳しく調べるが、危険すぎるほどのオーバーテクノロジーだ」
男「そう」
神様「私の責任だ・・・」
男「でも神様のおかげで、全く異常なしだって」
神様「・・・・・・」
男「明日朝には退院できる」
神様「そうか・・・・・・」
男「どうせ、知ってるんでしょ?」
神様「そうだな。 この病院は医療画像もカルテも全て電子化されているからな」
男「ありがとう神様」
神様「・・・・・・」

150 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 20:02:08 ID:4gOr2P6U
男「忙しくなるな~」
神様「やはり男をこれ以上危険に巻き込む訳にはいかない」
男「う~ん、神様が俺を手伝わせないって言うんなら~」
神様「?」
男「スマホとパソコンの電源を切る」
神様「お前何を!」
男「分かった?」
神様「・・・・・・」
男「分かりましたか? ここまでやられたら俺だって黙ってられないしね」
神様「・・・・・・」フッ
男「よろしい。 今後は変な気を遣わないこと」
神様「男は優しいな」
男「また、そんな柄にもないこと言って」

151 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 20:03:52 ID:4gOr2P6U
神様「柄でもないついでに、今日はこのまま男に隣にいても良いか?」
男「あぁ」
神様「気配は消しておくが気になるようであれば言ってくれ」
男「神様が隣にいるなんて心強い」
神様「言うな、照れる」
男「ははっ」
神様「朝まで安心して寝るがよい。 女神がこの命に代えて直々に守ってやる」
男「じゃぁお言葉に甘えて」
神様「良い夢を」
男「ありがとう、おやすみ」

152 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/16(土) 20:04:53 ID:4gOr2P6U
男「スー スー」
神様「男、ありがとう・・・」
神様「・・・・・・」フカブカ

153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/16(土) 21:38:48 ID:dXaSyqa2
乙乙

154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/16(土) 22:26:32 ID:HCvdhBOs
すごく支えたい神様


155 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/17(日) 18:00:21 ID:FYeXTosE
ーーー 翌日
男「さてと、まずは何から?」
神様「まずは整理しよう。 問題は2つある」
男「2つ?」
神様「あぁ、1つは今月末に起こる大規模な場の乱れだ」
男「場? 世界がヤバいとかいうやつ?」
神様「110年ほど前、私が神託によって削除させた技術がベースとなっている」

156 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/17(日) 18:06:04 ID:FYeXTosE
男「110年前って、どんな技術?」
神様「世界システム」
男「聞いたことある!」
神様「ほぉ」
男「情報とエネルギーを世界中に送り届けるとかいうヤツでしょ」
神様「そんなところだ。 よく知っているな」
男「最近、都市伝説にはまっていまして」
神様「都市伝説・・・ なるほど面白い表現だ」

157 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/17(日) 18:09:27 ID:FYeXTosE
男「詳しくはよく分かんないけど便利そうじゃん」
神様「この技術自体はどうでも良いし興味はない」
男「なんか、散々な言われようだな・・・」
神様「だが副産物が問題だった」
男「副産物って?」
神様「高エネルギーで長期運用すると空間を壊す」
男「空間を壊す?」
神様「徐々に次元構造が崩れ、本来こちらの次元にはない粒子が飛び出してくる」

158 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/17(日) 18:12:40 ID:FYeXTosE
男「何が問題なの?」
神様「目には見えない量子レベルでの大きなエネルギー反応が起こる」
男「それが、今でも動いているって事?」
神様「さらに改良が加えられ複数の施設で駆動している」
男「で、最終的にはどうなるの?」
神様「インフラ機能が一瞬でダウン、世界経済が経験したことないほどの崩壊へと繋がる」

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