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神様「科学の神様だ」

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Part4
66 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 22:57:50 ID:2AKtDq5A
男「神様は今日も学校行くの?」
神様「当たり前だ。 期末テスト最終日であるからな」
男「あぁー、朝から嫌な単語を」
神様「先に外にいる。 準備が出来たらこい」シュッ
 ガチャッ
男「行ってきま~す」
神様「遅い」
男「これでも結構急いだんだぞ」
神様「神を・・・ いや女性を待たすとは失礼なヤツだ」
男「すいませんね、ふあぁ~」ノビー
神様「欠伸をしながら謝罪するな! まったく、早く行くぞ」

67 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:01:24 ID:2AKtDq5A
 テクテク
男「お~ 寒ぶ~」
神様「気温2.1度、湿度21.4% 12月と言うより1月の気候に近いな」
男「そんなことも分かるの?」
神様「驚いたか? もっと敬ってもいいんだぞ」
男「敬いますので、この寒さから私めをお守り下さい神様」ブルブル
神様「なぜコートを着てこないのだ・・・」ハァ
 ポゥ
男「!?」
神様「どうだ?」
男「ちょ、何したの? 暖かいんだけど!」
神様「企業秘密だ。 世話になっていることだし、この位は良かろう」
男「すげー、全然寒くない。 神様の神官になって初めて良かったと思えた!」
神様「現金なヤツだ」

68 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:03:26 ID:2AKtDq5A
ーーー教室
男「ハイどうぞ」ガラガラ
神様「すまない」
A子「あっ、神ちゃんおはよう」
神様「おはよう」
幼馴染「あっ、神ちゃんオハイオ州」
神様「・・・・・・」
幼馴染「男~、神ちゃんが私を無視する~」
神様「いや、違う! なんと答えたら良いのか分からなかったのだ」アセアセ

69 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:07:07 ID:2AKtDq5A
男「うん、今のは全面的に幼に非がある」
幼馴染「ショック! まぁそんなことより、神ちゃん今日のテストのヤマ教えて~」
神様「1限は数学か」
幼馴染「うんうん、出るところをピンポイントで教えてくれると私は嬉しいです!」
A子「あっ、わたしも~」
 40ページの公式を使った問題は必ず出ると思う
 ここ分かんない~
 この公式をだな・・・
 ガヤガヤ

70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/01/12(火) 23:07:58 ID:9flOobxE
84年ぶりに復活して店主がまだ生きてるって店主100歳近いのか



71 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:09:36 ID:2AKtDq5A
友「なぁ、男」
男「なんだ?」
友「神ちゃんてお前の親戚なんだろ?」
男「あ~、そうらしいな」
友「なんだよそれ」
男「いや別に」
友「可愛いよな~」
男「確かに見た目は申し分ないな」
友「頭も良いし、あの上から目線の口調とか」
男「は?」
友「他の女ならあんな口調で喋られるとムカつくけど神ちゃんだと、しっくりくるんだよな~」
男「まぁ、あんま違和感は無いな」

72 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:13:31 ID:2AKtDq5A
友「神ちゃんは金持ちのお嬢なのか?」
男「なんでだよ」
友「だってあれは17歳のもつオーラじゃないぞ?」
男「あ~、確かに年齢はーーー」
神様「(男? 死にたいか? いつでもできるぞ?)」ギロッ!
男「・・・・・・」
友「ん? どうした」
男「きっと女神様のオーラなのでしょう」
神様「(よろしい)」ニコッ
 どうしたの神ちゃん?
 なんでもない、続きを
 ガヤガヤ
友「女神ねぇ~ うまい表現だな」

73 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:24:21 ID:2AKtDq5A
ーーー 放課後
神様「テストの出来はどうであった?」
男「聞かないでくれるとありがたいです」ゲッソリ
神様「そんな事では、A大学に行けないぞ?」
男「なんで神様は私めの志望校をご存じで?」
神様「神だからな」
男「答えになっておりませんが・・・」
神様「まぁ、がんばれ」
男「それより、神様はどうやって答案を記載してるの?」
神様「マークシートであるからな。 回答部分を反射しないように分子構造を書き換えている」
男「なるほど~、超科学ですね? わかりました」
神様「分かれば良い。 ほら部活に行くぞ」
男「テスト終わりの日くらい部活なしにしてくれれば良いのに・・・」

74 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:30:39 ID:2AKtDq5A
ーーー科学部・部室
男「ん」ガラガラ
神様「あぁ」スタスタ
部長「あ、神さんに男君こんにちは」
神様「こんにちは」
部長「おや、男君は元気ないですね」
神様「テストの調子が芳しくなかったようだ」
幼馴染「ふぉんな ふぉとふぇ」モグモグ
神様「幼よ、食べるか喋るかどちらかにしろ。 はしたないぞ」
部長「神さんはどうでしたか?」
神様「うむ、全体的にまずまずの出来であったと思う」
部長「それは良かった」
男「は~、で部長今日は?」

75 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:32:34 ID:2AKtDq5A
部長「今日は明日の旅行について打ち合わせしたい訳で」
幼馴染「ついに来てしまったのですね! べろべろ温泉旅行の日が!」
神様「切符と宿は手配済みだ。中でも宿はきっと満足してもらえると思う」
部長「ほ~、それじゃぁ当日までお楽しみと言うことで」
幼馴染「部屋に温泉ついてたらいいな~」
部長「いくらなんでもそれは無理ですよ。 電車賃抜かしたら一人一泊1万位ですし」
男「一泊だけだし、温泉入って食事してとんぼ帰りだな」
部長「そうですね、あそこは他に見るところもありませんし」
部長「でも神さん、よく直前で旅館の予約取れましたね」
男「そう言えば、この時期はべろべろ温泉って予約取れないって聞くよな~」
神様「ちょうど一部屋空いていたようだ」
男「え? 一部屋?」

76 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 23:35:10 ID:2AKtDq5A
神様「結構広いようだし問題ないであろう」
男「え~、広いって言ったって限度があるでしょ・・・」
部長「まぁ最悪僕と男君は押し入れで我慢しましょう」
男「うそ!」
神様「心配するな」
幼馴染「ふぉうふぉう~ ふぃにふぃふぁいふぉ~」モグモグ
神様「幼よ、何を言っているのか全く分からないのだが・・・」

77 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 01:23:22 ID:uBVRqEJI
ーーー 翌日・べろべろ温泉行き特急
幼馴染「やっぱり特急は快適ですなぁ~。 部長、ワンカップとイカ燻で一杯どうです?」
部長「それはコーラとポッキーな訳で・・・」
幼馴染「う~ん、でもお昼だしお弁当食べたいな~ 早くワゴン来ないかなぁ」ウズウズ
部長「最後の車両ですし、買いに行った方が早いかもですよ?」
幼馴染「面倒だけどそうするか~ 売り切れとか嫌だし。 うんそんなの嫌だ」ガバッ!
部長「あ、ボクも一緒に行きますよ、神さんと男君は待っていて下さい。 何か適当に買ってきます」ヨイショ
男「はい」
 スタスタ

78 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 01:28:04 ID:uBVRqEJI
神様「・・・・・・」ジィー
男(おかしい、神様がさっきから俺のことをガン見している・・・)
神様「・・・・・・」ジィー
男(しかも、その眼差しの向こうは俺の股間ではないのか?)
男「よ・・・ よう、神ちゃん?」
神様「なんだ、馴れ馴れしい」ジィー
男「いやね、あのー、俺たち以外この車両に誰も乗っていないのは何でかなぁって」
神様「この車両だけではないぞ? 他の車両も同じだ」ジィー
男「はい?」
神様「臨時でダイヤを組んで、しかも切符を発券できないようシステムをいじったのは苦労した」ジィー
男「なんでそんな事!って、まぁそれは良いとして・・・」

79 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 01:31:40 ID:uBVRqEJI
男「先ほどから私めの息子に何かご用でしょうか?」
神様「あ? お前の息子? お前にむすーーー」ハッ
神様「お、お前 な、なにを・・・///」カァ~
男「いや、どう見てもわたくしの息子さんをジッと見つめてーーー」
神様「う、うるしゃい お、おま、お前の、む、むす」プシュー
 カチッ!
神様「あっ」
男「? 何だ今の音」
神様「あっ、あほ! せっかくあと少しであったのに!」
男「何がよ」

80 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 01:33:37 ID:uBVRqEJI
神様「爆弾が仕込まれているのだ!」
男「はい? ごめん、もう一度言って?」
神様「爆弾が仕込まれているのだ。 お前の座席の下に」
男「・・・・・・」
神様「はぁ、これは時間がかかるぞ」
男「すいません、意味がよく分からないのですが」
神様「この列車のこの車両のお前の座席の下に爆弾が仕込まれている」
男「なんで?」
神様「誰かが仕掛けたからに決まっている」
男「なんで俺の座席の下?」
神様「私が解体するのだ。 神官であるお前が付き合わないでどうする」
男「・・・・・・」
男「そういうことは事前に言って欲しい訳で・・・」
神様「こんな時に部長のまねか、余裕だな。 さすが私の神官」

82 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 15:29:56 ID:uBVRqEJI
男「ちょっとトイレーーー」
神様「待て! 椅子から立つでない。 爆発する」
男「なにそのテンプレ展開ーーーーーー!」
神様「ふむ、厄介だな。 あまりエネルギーは使いたくないのだが・・・」
男「どのような威力を持つ爆弾なのでしょうか・・・」
神様「そうだな、お前の座っている座席が10cmほど浮き上がる」
男「あぁ、そんなに威力は無いんだ」ホッ
神様「そう言うな、問題はこの爆弾がオーバーテクノロジーという事だ」
男「オーバーテクノロジー?」
神様「前にも言ったであろう。 この時代の技術で作るのは難しいと言うことだ」

83 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 15:33:15 ID:uBVRqEJI
男「何でそんなものが?」
神様「ふむ、たまにあることだ。 普通は神官や技術者が対処するのであるぞ?」
男「あ~、神様の神託ってヤツ?」
神様「そうだな、しかし・・・ 昔の話だ。 すまない、忘れてくれ」
男「・・・・・・」
神様「さてと、しばらく大人しくしていろ。 解除に集中する」
男「あぁ」

84 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 15:34:52 ID:uBVRqEJI
 ドカドカ
幼馴染「・・・・・・」ムスッ!
男「幼、戻ったか。 どうしたんだ?」
部長「いや~、この列車ワゴンサービスが無いみたいで」
幼馴染「あり得ない! 私は・・・ 私のやるべき事をやる!・・・ お休み!」グゥー
部長「それより、この列車他に誰も乗ってーーー」
神様「うむ、部長も寝ていたらどうだ?」
部長「ーーーって、いやボクは特に眠く」グゥー
男「おい」
神様「心配するな。 終わったら起こす」

85 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 15:37:38 ID:uBVRqEJI
男「そんなに厄介なの?」
神様「起動すると・・・ ふむ、暗号が複雑だ」
男「解除できる?」
神様「私を誰だと? この時代であれば1ヶ月はかかるが私なら1時間で終わらせてやる」
男「頼もしいことで」
神様「もっと敬え」
神様「さてと、それでは行くぞ」

86 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 16:02:52 ID:uBVRqEJI
ーーー30分後
男「うっ・・・ はうっ・・・」モゾモゾ
神様「おい、お前先ほどから少しうるさいぞ?」チラッ
男「うんこしたい・・・」ボソッ
神様「あ?」
男「うんこしたい・・・」
神様「二度も言うな」
男「あとどのくらいで終わるの?」
神様「30分だ」
男「無理・・・かも・・・」
男「お願いします・・・ 急いで下さいませ・・・」
神様「はぁー」ゲンナリ


87 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 16:05:37 ID:uBVRqEJI
 キュイーン
男「神様? 体が・・・ 光ってるよ・・・? ヤバイって! 」
神様「分かっている、他に乗客はいないであろうに」
男「神様? ポケットのスマホが凄く熱い・・・」
神様「知っている!」
 パチ パチッ
男「神様? 蛍光灯が消えた・・・」
神様「あぁ!そうだな!!」
 ブーン ガタン
男「神様? 電車・・・ 止まった・・・」
神様「止めたのだ! 誰のせいだと思っている! 静かにしていろーーー!!」

88 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 20:47:55 ID:uBVRqEJI
ーーー10分後
神様「終わったぞ」フー
男「!!」ガタッ
 ダダダッ
神様「予定よりだいぶエネルギーを使ったな」ハー
 お客様にご案内いたします
 当列車は車両トラブルのため停車しております
 しばらくお待ち下さい
神様「やれやれ、この列車も直さねばな・・・」ゲンナリ

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