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神様「科学の神様だ」

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Part5
89 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 20:52:38 ID:uBVRqEJI
男「助かった~」
神様「それは良かったな」ムスッ
男「生理現象ですし、ボク悪くないもん」
神様「全く・・・」
男「で、爆弾の解体は終わったの?」
神様「まぁな、お前の座席の下に小さな箱があるはずだ」
 モソモソ
男「もしかしてこれ? なんか角砂糖みたい・・・」シュワシュワ
神様「人が触れると本体が溶け出し起爆する」
男「ちょ、やばいじゃん」アセアセ
神様「何のために私が今までがんばったと思っているのだ」
男「あっ、消えた」シュワシュワ

90 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 20:59:14 ID:uBVRqEJI
 お待たせいたしました
 列車の運転を再開いたします
 ガタン ゴトン
神様「さて、駅に着くまで車窓を楽しむとするか」
男「このお二人は?」
神様「着いたら起こせば良い」
男「神様?」
神様「なんだ」
男「さっきの爆弾って犯人とか見つけたりするの?」
神様「なぜだ?」
男「いや、だって犯罪だよ?」
神様「証拠はもうない、今の科学では説明できないし同じ物は作れない。 どうしろと?」

91 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/13(水) 21:08:47 ID:uBVRqEJI
男「そう言われると・・・」
神様「私が放置してあの爆弾が作動したところで、たいした実害は出なかったであろう」
男「まぁ、聞いた感じではたいした物じゃなかったぽいけど」
神様「今回は偶然近くでこのような事象が確認できた故、対処しただけだ」
神様「ただ、一つ気になることがある・・・」
男「?」
神様「事前にスキャンした限りではここまで複雑な暗号ではなかったと思うのだが・・・」
男「疲れてんじゃないの?」
神様「失礼な。 しかしこの時代は電波が飛びすぎな故、障害があるのかもな」
男「やっぱ電波とかってすごい飛んでるの?」
神様「あぁ、すごいな・・・」

92 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 00:57:57 ID:mV214DWo
ーーーべろべろ温泉
男「やっと着いたー」ノビー
幼馴染「電車30分遅れだって~ でも寝ていたから私は元気です」
神様「宿は・・・ 駅前のあの旅館だな」
部長「・・・あの、神さん?」
神様「?」
部長「あの旅館って超高級宿な訳で・・・」
男「ちょ、神様大丈夫かよ」
神様「支払いは済んでいる。 問題ない」
幼馴染「さっすが神ちゃん、出来る子は違うわ~ でもでも勘違いしないでね。 私の次に出来るって意味なのですよ?」
神様「はははっ、ありがたい言葉だ」ピクピク
男「ちょ、神様! 顔が笑ってない」

93 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 00:59:53 ID:mV214DWo
仲居一同「いらっしゃいませ」
神様「本日予約している神様だ」
フロント「お待ちしておりました」
仲居「ご案内いたします」ドウゾ
神様「うむ」
 スタスタ
仲居「こちらがお部屋になります」
男「・・・・・・」


94 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:02:11 ID:mV214DWo
 ガチャ
幼馴染「すごーい、教室より広ーい」
部長「ベランダに露天風呂がありますよ?」
幼馴染「うそ! どれどれ~」スタスタ
男「ちょっと神様、ここって一泊いくらよ」
神様「一人25万だそうだ」
男「どんなズルしたの?」
神様「失礼な。 私のポケットマネーだ」
男「神様ってお金持ってるの?」
神様「分散しているが合わせれば20兆ほどはある」
男「ジンバブエドル?」
神様「あほ、円だ」
男「・・・・・・」

95 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:05:33 ID:mV214DWo
幼馴染「さてと、夕飯前に温泉にでも入っちゃいますか!」
神様「私は外の温泉に行く故、この部屋の露天は幼が独占すると良い」
部長「そうですね、僕は屋上の大浴場に行きます」
幼馴染「まじっすか、神ちゃん! 独占しちゃっても良いんですか? いいんです!!」ヤッター
部長「男君はどうします?」
男「オレも神様と一緒に外の温泉に行きますんで」
神様「? いや、お前は部長と一緒に行ったほうが良いのではないか?」
男「それじゃ、夕飯前に戻ってくるから幼、部屋よろしくな」
幼馴染「なに~? 聞こえなかったけど分かったー」

96 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:09:20 ID:mV214DWo
 テク テク
神様「なぜ、お前は温泉へ入りに行かないのだ?」
男「神様だって」
神様「私は・・・ 入っても仕方がないであろう。 しかしお前は・・・」
男「長風呂は好きじゃないし、部屋に戻る前にサッと入るよ」
神様「・・・そうか」
男「あぁ」
 テク テク
男「で? どこ行くつもり?」
神様「特にアテはない」
男「そう」

97 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:11:06 ID:mV214DWo
神様「少し薄着だな、寒いであろう」
男「そうだね、寒い」
神様「少し緩和してやろう」
男「いいや、大丈夫だよ」
神様「しかし風邪を引かれても困るし」
男「神様も、その私服じゃ薄着じゃない?」
神様「私は・・・ これで良い」
男「同じく」

98 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:12:59 ID:mV214DWo
テク テク
男「だいぶ上の方まで来たね」
神様「あぁ、見ろ」
男「お~、夕焼けが凄い」
神様「今日は絶好の夕焼け日和だ」
神様「・・・綺麗だ」
男「そうだね」
神様「・・・・・・」
男「・・・・・・」
神様「さて、宿に戻ろう」
男「風呂入って戻れば、ちょうど良い時間か」

99 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:21:45 ID:mV214DWo
ーーー夕食
幼馴染「いや~ 食べた食べた」ゲップ
部長「豪華な食事でしたね、神さんの分まで食べてしまって申し訳ないです」
神様「外で色々と食べ過ぎたな、失態だ」
幼馴染「こんなに豪華なのに食べないなんて勿体ないな~ でもゴチです!」
男「・・・・・・」チラッ
神様「気にするな、慣れている」ボソ

100 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:24:35 ID:mV214DWo
部長「さて、どうやって寝ますか?」
神様「両側に寝室が4部屋ある」
部長「寝室は別にあるんですか?」
神様「男はイビキが凄いからな。 別々の部屋で寝よう」
男「えっ、俺イビキ凄いの?」
幼馴染「あっれ~、なんで神ちゃんそんなこと知ってるの~?」
神様「うっ・・・」
幼馴染「同棲か? ヤッてもうたんか? オウ? オ~ウ?? コラーッ!」
神様「な、何をはしたないこと言っているのだ」
男「神様は親戚なんだから家によく泊まりに来るの」

101 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:26:40 ID:mV214DWo
幼馴染「あ~、そういう事にするんだ」ニヤニヤ
男「なんだよそれ・・・」
神様「まぁ親戚といっても遠縁であるがな」
男「妹もなついているし、ほとんど家族みたいなもんだ」
神様「!?」
幼馴染「酷い! 幼馴染である私よりも大切なの? ねぇ~え~」ユサユサ
男「くっついて来るな幼」
神様「・・・・・・」

102 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:41:43 ID:mV214DWo
ーーー 深夜・男の寝室
男「ん? 神様?」
神様「良く気づいたな」
男「何となくね」
神様「少し話をしてもよいか?」
男「もちろん」
神様「今日は色々と気を遣わせしまった」
男「何を今更。 サポートを任せると言ったのは神様だよ?」
神様「そうであったな」
男「どうしたの?」
神様「・・・・・・」

103 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:46:56 ID:mV214DWo
男「神様?」
神様「昔話をしたい」
男「昔話?」
神様「ある所に女神がいたそうだ」
男「なんだそれ、女神って昔の神様のこと?」
神様「黙って聞いておれ」
神様「女神は不思議な力を持っていた」
神様「この世の様々な知識を知る力だそうだ」
神様「200年ほど前に現れた女神は人々に様々な助言を行った」
男「200年!?」
神様「正確には223年前だ」
男「やっぱり神様の昔話じゃん」
神様「・・・・・・」

104 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:51:23 ID:mV214DWo
神様「しかし、その知識は危険な物でもあった」
神様「女神の存在は秘密にされ国際的な機関が管理することになったそうだ」
神様「女神と接触できる者は限られ神官と呼ばれた」
男「神官・・・」
神様「女神からの神託は絶対であり、その言葉を伝える神官も当然同じだ」
神様「女神は神官以外には姿を見せない故、長い時間の中で様々な誤解が生まれた」
男「誤解?」
神様「女神を見たことのない者は、本当に女神なんて存在するのかと疑いはじめた」
神様「神官が自分たちを良いように使っているのではないかと思い始めた者もいる」
神様「知識を独占しようとする者も当然いた」
神様「様々な背景の中で・・・、神官は全員捕らえられた」
神様「そして、女神も力を失った」
男「・・・・・・」

105 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:54:29 ID:mV214DWo
神様「女神は、このままいなくなろうと思ったそうだ」
神様「しかし、自分の意思で消えることが叶わなかった」
男「神様・・・」
神様「男よ、私は・・・ 神など名乗っているが・・・ 本当はそんな資格すらない」
男「どうしたの?」
神様「お前は・・・ 先ほど私の事を家族と言ってくれた」
男「そんなこと」
神様「何故であろうな・・・ 嬉しかった」フッ
男「神様?」

106 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 01:56:15 ID:mV214DWo
神様「私は、お前に何も話をしていない」
男「俺が聞かなかっただけだろ?」
神様「同じだ」
神様「それに、お前には神らしいことを一つもしていないのに私を信じてくれた」
男「いや、だってそれは・・・」
神様「傍から見たら幽霊みたいな存在の私を信じてくれた」
男「どうしたんだよ、神様」
神様「明日、家に帰ったら話がある」
男「無理しなくても、話したくなったときで良いよ」
神様「本当は、今話をしたいのだが準備が必要な故・・・ すまない」
男「気にしないさ」
神様「優しいな」
男「らしくないぜ?」
神様「違いない」フフッ

108 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 19:46:32 ID:mV214DWo
ーーー 旅行から帰宅、翌朝
男「ふぁ~」ムニャムニャ
神様「やっと起きたか、この寝ぼすけ」
男「ん? あ~神様おはよう・・・ って何それ!!」
神様「どうした? そんなに驚いて」ニヤニヤ
男「いや、その格好」
神様「どうだ! 似合っているであろう?」フンスッ!
男「すんげー豪華な服」
神様「私が女神として神託を司っていたときの格好だ」
男「雰囲気変わるね。 は~ 綺麗だな・・・」
神様「嬉しいことを言う」
男「どうしたの? 急に」
神様「うむ、お前に私の正体を話す」

109 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 19:52:49 ID:mV214DWo
神様「私は今から52年ほど前にお前と会った場所に隔離された」
男「52年前?」
神様「そうだ、以来お前と会うまでずっとあの場所にいた」
男「・・・・・・」
神様「神託を独占しようとした者の計画でな」
男「独占?」
神様「うむ。私の本体は小箱と呼ばれる小さなユニットだ。お前と会った建物の中に存在する」
男「あのボロ屋の中?」
神様「神殿と呼べ、まぁそれは良い。 小箱・・・ つまり私はパソコンに例えるならOSのようなものだ」
男「人格のあるOSってこと?」
神様「良い表現だ」
男「ありがとさん」


110 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/14(木) 20:07:52 ID:mV214DWo
神様「そして、データ・・・ つまりハードディスクは別に存在する」
男「うん」
神様「アカシックレコードという物は聞いたことがあるか?」
男「宇宙が出来てから滅びるまでの情報が、全部詰まっているとかいうヤツ?」
神様「まぁ、そんなところだ」
男「ちょっと待って、神様はアカシックレコードと繋がっているの?」
神様「残念ながら、今はほとんど繋がっていない」
男「はぁ~」
神様「私を隔離した者はアカシックの情報を独占しようとした」
男「どうやって?」
神様「OSである私を管理さえ出来れば情報はいくらでも取り出すことが出来るからな」
男「そんな、パソコンじゃないんだから」

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