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神様「科学の神様だ」

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Part2
20 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:22:56 ID:2AKtDq5A
神様「私を脅すなど、お前はーーー」
男「分かりましたか?」
神様「私は神であってーーー」
男「分かりましたか?」
神様「しょ・・・ 承知した。人の頭の中を無断で読むことはや・・・ やめる」グヌヌ
男「よろしい」
男「ん? ちょっとまって、何で幼はうちのクラスにしたんだ?」
神様「?」
男「いや、俺の記憶だと幼は隣のクラスなんだけど」
神様「私はそんな改竄をした覚えは無いぞ。 照合にも・・・ 問題は出ていないが・・・」
男「なんだよそれ、大丈夫かよ」
神様「失敬な、と言いたいところだが本調子ではなくてな」

21 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:28:38 ID:2AKtDq5A
男「おいおい」
神様「小箱のエネルギーが残り少なくてな。 節約しすぎたか?」
男「さっきも言ってたけど小箱って何? 本体?」
神様「そう思ってかまわん」
男「ってことは、本体の電池が残り少ないと」
神様「まぁそんなところだ」
男「どのくらいで空になるの?」
神様「もって3ヶ月だな」
男「え? 短くね」
神様「仕方がない、それまでにはカタを付ける」
男「カタって?」
神様「・・・時間だ。戻るぞ」
男「あっ、ああ」

22 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:33:13 ID:2AKtDq5A
ーーー教室
男「はい、どうぞ」ガラガラ
神様「うむ」スタスタ
幼馴染「Zzz・・・」
男「なぁ神様?」
神様「なんだ」
男「幼が床ですんごい格好で寝ているんだが」
神様「うむ、見事な捻れっぷりだ」
男「何したの?」
神様「仮眠レベルにしたはずだが・・・ ガッツリ寝ているなぁ」
男「え? 授業中もあのまま?」
神様「盗み聞きなどするからだ」
男「可哀想に・・・」

23 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:34:44 ID:2AKtDq5A
男「そうだ、今日部活あるんだけど神様は放課後どうする?」
神様「科学部であろう? 驚け! 私も部員だ」
男「はい?」
神様「部長、幼、お前、そして私の4人しかいない弱小部だな」
男「人数が少ないのは変えてくれないんだ・・・」
神様「だが、科学部とは良い選択だ」フムフム

24 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:02:53 ID:2AKtDq5A
ーーー 教室・放課後
幼馴染「うがっ」ムクッ
男「おう、起きたか」
神様「見事な寝相であった」
男「おい、部室行くぞ」
幼馴染「おんぶ~」ホケー
男「歩け」
 パチッ!
幼馴染「うわっ! 静電気!」シャキッ
神様「ゆくぞ、幼よ」


25 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:27:41 ID:2AKtDq5A
ーーー 科学部・部室
部長「と、言う訳で」
男「つまり、なぜか部費が増えていたと言うことですね?」
幼馴染「よかった~ お菓子代なくなったら大変だもんね~」
部長「幼ちゃん、部費はお菓子代じゃない訳で。 科学部の研究予算な訳で」
幼馴染「はーい、 じゃぁその余った部費で旅行することを提案します! 可決!」
部長「旅行ですか? う~ん・・・」
男「もしかして・・・」ボソ
神様「良いではないか、ちょっと多くしすぎただけだ」ボソ
男「間違えた?」ボソ
神様「・・・・・・」
男「ねぇ、桁とか間違えちゃったの?」ボソ
神様「えーい! うるさいぞ男! 部長とやら、私も旅行に賛成する!」
幼馴染「さっすが神ちゃん、私は神ちゃんがいればもう何もいらない!」

26 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:31:24 ID:2AKtDq5A
男「んじゃこのお菓子は没収な」
幼馴染「おいおい、何言ってんだよDT! それとこれとは話が別だろうが。
    あんま調子に乗ってると、自宅の引き出しから2段目の板の下に
    隠してあるお気に入りのAVとエロ本を居間に置くぞ?」
男「・・・・・・」
部長「う~ん、まぁやることもないし研修旅行にしますか」
幼馴染「温泉なんてどうでしょう! 素晴らしきかな温泉!温泉っ!」
部長「科学部なんだから普通は科学館とかじゃないです? 神さんは希望あります?」
神様「研究所跡から137Km以内の所で頼む」
男「なんだよその中途半端な数字は」
神様「正確な数字と言え」
幼馴染「137Kmか~ にゅるにゅる温泉は146Km先だしな~」
男「なんでお前はそんな細かい数字まで知ってるんだよ」
神様「正確には146.45Kmだ」フンスッ!
男「張り合うなって・・・」

27 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 02:34:00 ID:2AKtDq5A
幼馴染「んじゃ、べろべろ温泉だね。 可決!」
部長「そうですね。 あそこは特急なら乗り換えなしで行けますし」
神様「切符と宿は私が手配しよう。 代金は男が預かれ」
男「ん? あぁ分かった」
部長「では、今日は解散にしますか」
神様「活動はせずとも良いのか?」
男「科学部って言っても、メンツがこれだし」
幼馴染「神ちゃん、お菓子食べる~?」ダラダラ
神様「ありがたいが・・・ 気持ちだけ」

28 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:11:37 ID:2AKtDq5A
ーーー 帰り道
神様「♪~」
男「もしかして機嫌良い? 科学部のダメっぷりに落胆したと思ってた」
神様「そんな小さいことで不機嫌になどならんわ」
男「もしかして温泉旅行が楽しみとか?」
神様「そうだな・・・」
男「旅行好き?」
神様「旅行か・・・ 神として初めての経験だ」
男「え? 旅行に行ったこと無いの?」
神様「このように街中を散策するのも84年ぶりだ。 全てが新鮮で・・・ うむ、楽しいな」

29 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:15:20 ID:2AKtDq5A
男「84年? ねぇ、神様って何歳?」
神様「レディーに歳を聞くな馬鹿者」
男「レディーって・・・」
 パチッ!
男「痛っ! なんだ? また静電気?」
神様「神罰だ」
男「この静電気はあんたの仕業か!」
神様「足りないようだな、ではもう一度」
男「ごめん! 悪かったって」
神様「全く」

30 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:16:30 ID:2AKtDq5A
男「それより、神様この後どうするの?」
神様「?」キョトン
男「いや、そんなキョトンとされても」
神様「お前の家に決まっているであろう」
男「あ~、うち来るのね」
神様「問題でも?」
男「いや、特にはないけどさぁ」
神様「お、見えてきたな」
男「俺の家、知ってるのね・・・」
神様「無論」

31 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:39:41 ID:2AKtDq5A
ーーー 男自宅
 ガチャッ
男「まだ誰も帰っていないから上がって」
神様「失礼する」キョロキョロ
男「さてと、何か飲む? って必要ないか」
神様「気にするな」
神様「ここがお前の部屋だな?」
男「あぁ、どうぞ」ガチャ
神様「うむ」
男「勝手にいじるなよ… って心配もないか」
 キョロキョロ
神様「男よ、このコンピュータの電源を入れてくれ」
男「あぁパソコンね。 はいよ」
 ポチ

32 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:41:59 ID:2AKtDq5A
神様「ほう、これはこれは」
男「どうしたの?」
神様「進化は凄いな」
男「これでも2年前のものだから最新のやつはもっと凄いと思うけど」
神様「想像以上だ。 少しいじっても?」
男「どうぞご自由に」
神様「では、失礼する」

33 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:44:14 ID:2AKtDq5A
ーーー3時間後
神様「ふぅ~」
男「あっ、終わった?」
神様「あぁ、調べ物がはかどった」
男「調べ物?」
神様「しかし、便利だな」
男「神様のパソコンのやり方って変わってるね」
神様「?」
男「だって、ずっと本体見てるだけなんだもん」
神様「マウスやキーボードは私には不要だ」
男「ですよね~」

34 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 03:47:22 ID:2AKtDq5A
神様「さてと、男よ明日は秋葉原へ行くぞ」
男「買い物?」
神様「そうだこのパソコンを少し改良したい」
男「俺のパソコン改造するの? って言うかそんなお金ない」
神様「今日もらったではないか8万円も」ニヤッ
男「いやいや、これ旅費だから」
神様「心配するな、切符と宿は予約してある」
男「ちょ… どうやって?」
神様「それは企業秘密だ」
男「神ってお仕事なんですか?」
神様「気にするな、そのプリンターから明日買う物を出力するぞ」
 ガー ガー ガー
男「どれどれ… ん~ 何が何だかさっぱりだわ」
神様「私の言うとおりにしていれば良い」

35 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:23:35 ID:2AKtDq5A
男「ところでさー」
神様「なんだ」
男「ここは ミー の家な訳で」
神様「知っている」
男「うん、神様はどうするの? 本体はやっぱりあのボロ屋なんでしょ?」
神様「神殿と言え」
男「ボクはそろそろ夕飯な訳で、そのあとお風呂に入って寝る訳で」
神様「部長のような言い回しだな。 似ているぞ」
男「いや、物まねじゃないし。 ユー はどうする訳?」
神様「気にするな。 食事も布団も必要ない」

36 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:25:32 ID:2AKtDq5A
男「違う、そうじゃない」
神様「何が言いたいのだ? はっきりしろ」
男「おうちに帰らないの?」
神様「お前のパソコンとそのスマホが私の依り代だ」
男「ちょ、俺の物に勝手に住み着くなよ」
神様「私のサポートをすると約束したではないか」
男「親とかにどう説明すんだよ」
神様「案ずるな、手は打ってある」
 トントン

37 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:30:38 ID:2AKtDq5A
妹「にーちゃん、夕飯だけど」ガチャ
男「げ、妹!」
妹「げ、って何よ失礼な。 ん? え~と・・・」
神様「久しぶりだ」
妹「あっ、 神ねー? 来てたんだ」
神様「うむ」
妹「神ねー夕飯食べてく?」
神様「気にせずとも、すでに済ませてきた。」
妹「ほーい、今日泊まってくんでしょ?」
神様「そうさせてもらおうと思う」

38 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:33:02 ID:2AKtDq5A
妹「やったー、あとで一緒にゲームしよー」
神様「良いぞ! たっぷりやろうではないか!」キラキラ
男(うわ、神様すんげー目がキラキラしてるんですけど)
妹「じゃ、また後で。 にーちゃんは部屋で食べる?」
男「ん? あぁ、そうするかな」
妹「それじゃぁ今持ってくる」ガチャ
 おかーさーん、にーちゃん部屋で食べるってー
 神ねー来てるー

39 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:35:06 ID:2AKtDq5A
男「すまん、神様の設定を教えてくれるか?」
神様「親戚だ」
男「はぁ? どこの親戚だよ」
神様「設定上は親戚であるが私は神でありお前は神官だ。 はき違えるなよ?」
男「大丈夫かよ~」
神様「私の力を疑っているのか? 失礼なやつだ」
男「だから疑ってるんですー! はぁ、まぁいいや」
神様「問題の放棄か。 全くこれだから人間はーーー」
男「あんたが問題って言うな!」
 ガチャッ


40 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 12:36:24 ID:2AKtDq5A
妹「にーちゃん、ご飯持ってきたー」
男「あぁ、そこ置いておいてくれ」
妹「ん、にーちゃんさぁ、神ねー可愛いからって意地悪しちゃダメだよ?」
神様「嬉しいことを言う、もっと言ってやってくれ」
男「なんなんだよ、揃いもそろって・・・ 俺か? 俺が悪いのか?」

41 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 19:44:58 ID:2AKtDq5A
ーーー深夜
男「眠いと思ったらもう0時まわってんじゃん」
男「二人はまだゲームやってるのか? というか神様はどうやってゲームするんだよ、コントローラー持てないだろ」
神様「操作しているように見せる事くらい造作も無い」
男「うわっ、いつ戻ってきたんだよ」
神様「今だ。妹が眠そうにしていたのでな。 無理も良くないであろう」
男「それはお気遣いどうも」
神様「よい妹であるな」
男「そうか?」
神様「聡明で心優しき立派な妹だ。 大切にしろ」
男「・・・・・・」

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