勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」
Part8
280 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:51:24.54 ID:6UwJA8OXo
サキュバスA「んあぁぁっ、くっ……! は、入……て……!」
ほぼ直立するような姿勢のまま、文字通りに下から突き入れる。
何の抵抗もなく受け入れたサキュバスAの肉窟はぎゅっと締め付けてきて、しかし飲み込む事に抵抗は無い。
突き上げてその中を進んでいくと、必然ーーーー彼女の身体を、“そこ”を支点にして持ち上げる事になる。
サキュバスA「んぐっ、う、うぅぅ……! そん、な……深い、ところ……まで……」
こつんっ、と子宮口に行き当たっても、進むのを止めない。
彼女が震えるたびに、窓が揺れ動く。
べったりと押し付けた乳房がぐにぐにと形を変えながらガラスを拭い、湿らせる。
勇者「窓を揺らすなよ、外にばれるぞ」
サキュバスA「そんなの……無、理……ですわ……あはぁんっ!」
勇者「サキュバスでも……こんな風に見られたら恥ずかしいのか?」
サキュバスA「い、淫魔にだって……恥じらい、というものが……ありましてよ……!?
こ、こん、な……風、に……い、苛め……られる、顔なんて……見られ、たく……っ!」
281 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:52:17.70 ID:6UwJA8OXo
サキュバスの通念では単なる裸体ならまだしも、責められ、苛まれ、感じている姿を見られるのは恥だという。
相手にだけ見られるのならばともかく、第三者ーーーーそれも、同性に見られる事を酷く嫌うのだと聞いた事があった。
サキュバスの沽券、種族の生態上、男に対して上位の態度でなければならない風潮。
そういったものがサキュバスAに対してさえも根深く残り、結果、彼女はこんな難儀な性癖を抱える事となった。
勇者「……サキュバスCもだったな。堕女神に拘束されて、責め返されて……泣いてたぞ」
昨夜のサキュバスCも、思えばそれだ。
堕女神の魔法で手足の自由を奪われ、自慢にしていた胸を嬲られ、やがてーーーー堰を切ったように。
ちょうど、今……サキュバスAがそうされているように。
サキュバスA「あ、あっ……! わ、私の……おっぱい……見られ、て……しまいますぅ……! い、いやあぁぁ……!」
だが、彼女は嫌がらない。
それどころかーーーーますます身体をくねらせるように、誰かに気付いてほしい、
見てほしいとでもいうように、窓に押し付け、押し潰させた胸を振り乱す。
その度に膣肉は収縮を繰り返し、剛直との間からしたたる愛液が伝い、こちらの太腿までも濡らした。
282 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:52:44.08 ID:6UwJA8OXo
そんな彼女を“手伝う”ように、こちらも動きを始める。
絡め取っていた左手を離し、彼女の下腹へ回しーーーー支えるようにして、直角の抽挿を始める。
サキュバスAの体を持ち上げながら身を微かに落とし、今度は逆にーー彼女の身体を下ろしながら、こちらは伸び上がる。
サキュバスA「ん、ぶうぅっ!」
一瞬で深くまで打ち抜かれ、震えた喉から獣のような声とともに、唾液が撥ねて窓に散った。
内側に秘めた無数の泡粒が尖り弾けるように、一斉に……モノを刺激し、こちらにも背筋が痺れるような快感が急襲した。
今までに味わった事の無いほどの興奮がサキュバスAの中に渦を巻いていると、それで伝わる。
勇者「っ……! やっ、ぱり……興奮、してる……だろ……!?」
サキュバスA「ち、違……こん、な……見られるの、嫌……あぁぁぁ! ひ、きゃはぁぁっ! み、見られちゃう……見られちゃううぅぅ!!」
283 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:53:16.68 ID:6UwJA8OXo
窓に映った彼女の顔が見えた。
深い紫色の瞳は、まるで水底に投げ込まれたアメジストのように揺れ動いていた。
だらしなく力が抜け、あわあわと開いた口もとからは唾液がいくつもの筋を落とし、
ときおり窓に顔を預ける度に映った唾液の筋が、窓にも雨垂れのように流れる。
淫魔とは思えないほどの蕩け切った表情は、人間の女でさえここまでにならないはずだ。
勇者「……お、い。見えるか? 今、どんな顔をしてると思う?」
サキュバスA「あはっ、あ……こんな……だらしな、い……っ! や、やだ……そ、外……向かせない、で……陛下……!」
自由な右手を使い、彼女の細面の顎を掴み、強引に窓の外、正面をやや俯き気味に向かせる。
もちろん、それは……眼下で働く者達が顔を上げたときーーーーサキュバスAのだらしなく緩んだ顔が、よく見えるようにするため。
その間にも腰の動きは止まず、抉るたびに先ほどと同じ刺激がこちらを削り、うねる肉の中で、彼女からも“反撃”を喰らう事になる。
サキュバスA「や、らぁぁ……見ら、れ……ひゃ……うぁ、あうぅぅっ! やめ、ぇ……そこ、ぐりぐり……しない、でぇぇ……!」
284 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:54:11.21 ID:6UwJA8OXo
更に右手を進ませ、力が入らず、呂律すら回らなくなりかけた彼女の口内を指で蹂躙する。
陶器のようにつるつるとした、整然とした歯列は……触っているだけでも、くせになりそうな心地よさがあった。
ぐちゃぐちゃに濡れた口の中は、とめどなく溢れる唾液で満たされ、こぼれ、
原初の海のように熱いそこから放たれるのは濃密な、谷間の薔薇園から直接吸い込むように甘い香り。
突っ込んだ指を、サキュバスAの舌がべろべろと舐め回す様はまるで赤子だ。
サキュバスA「う、ぇっ……!」
指を開いて顎を開かせ、奥歯まで中指を届かせて内側の側面をなぞっているとサキュバスAの喉が震え、苦し気な呻きが涙とともに吐き出された。
あの晩の“狼藉”を思い出すような声色は……日頃飄々とした彼女がそうするだけにどこかいやらしく……そして、嗜虐心に火をつけた。
押し潰された乳房と、口の中を指で犯されて恍惚感と嘔吐感を覚える、堕落の表情を窓の外へ投げかけて。
震えながらの爪先立ちで幾度も勇者を奥の奥まで迎えて。
ごつごつと子宮口を叩かれるたびにカエルのような声が漏れ出て、窓を吐息が曇らせる。
285 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:55:02.41 ID:6UwJA8OXo
勇者「もう、そろそろ……一回目……」
サキュバスA「っ、あぁぁぁぁ! こ、こっひ……向い、れ……やあ、見られ、見られて、うぅっ……!」
視線を追うと、確かに庭園の端にいる誰かがーーーーこちらを見ていた。
その表情までは見えないが、顔がこちらを向いているのは分かった。
それを認識したサキュバスAが、これまでにないほどギチギチと締め付けてきて、
食いしばりかけた歯が指を噛み締め、歯型を刻むのも分かる。
サキュバスA「あ、ふぅぅうぁぁっ! イ、イく……もう、だめ……ぇ……! 見られて、あ、あぁぁぁひゃあぁぁぁっ!!」
擦り潰すように食い締められて、背筋と脳裏で火花の散るような感覚とともにーーーー“恐らく”こちらも放った。
ぎっちりと銜え込まれたまま、幾度も脈動してモノを何かが駆け上るのは分かっても、
隙間なくみっちりと熱く飲み込まれたままでは、中に放てたかどうかも分からなかった。
あるのは、ただーーーー打ち震えるサキュバスAから伝わる火照った体温。
ぬるっ、と抜け落ちた時、彼女の身体もまた、ゆっくりと……窓から身を隠すように、崩れ落ちた。
286 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:56:52.61 ID:6UwJA8OXo
それではまた明日
悪魔超人にも友情があるんだから
サキュバスに羞恥心があってもいいじゃないか
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 03:02:43.26 ID:jR8Ywmin0
乙!
いつだか、サキュAが隠し持ってたエロ本の中身が具体化したようで、感慨深い…
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 11:58:39.99 ID:JwCpt9xOO
ドMすぎんだろーいいぞぉー
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 12:17:00.66 ID:ERpzp7/A0
遠くから見ているのはBかな?
まさかの堕女神ならばww
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 14:39:00.58 ID:YJuz4iGvO
隣女王+お供3人+サキュBとか・・・。
うん、正に『天獄』だな。
294 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:19:35.45 ID:B2odaaINo
*****
サキュバスA「……んふっ。それにしても、本当に……萎えないのですね」
勇者「笑いごとじゃないんだぞ」
サキュバスA「そんな事。褒めておりますのに」
勇者「症状を褒められても嬉しくない。……そろそろいいだろ!」
サキュバスA「だって……まだまだ出ますわよ?」
窓辺で今なおむしゃぶりついたままのサキュバスAを諫めても、まるで聞き入れない。
しおらしかったのもほんの少しの間だけで、今はすっかりと戻ってしまった。
時折庭園からこちらに顔を向ける者がいるが、もうそこにはサキュバスAの痴態はない。
サキュバスA「窓に押し付けて責め立てるなんて……誰かに見られてしまったかもしれませんわね」
外からは見えない、窓の下。
彼女はまだ膝をついて、しつこく残りを吸い出そうと唇と舌を遊ばせていた。
“残り”を管の中から吸い取り、飲み込み、糸を引いて口を離す。
サキュバスAはそこで一段落したのか、立ち上がって衣服を整える。
295 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:20:47.86 ID:B2odaaINo
サキュバスA「乱暴なのも好きですけれど……こうしているのも、堪りませんわ」
勇者「……何だか、うまく乗せられてる気もするんだ」
サキュバスA「いえ、そんな滅相も無い。……この間など、浴場で……床にこぼれた精を私に舐め取らせたではありませんか。
あれもまた……屈辱的で堪らないものが。本気で悔しいのがまた何とも言えず」
勇者「俺は何も命令してないからな!?」
サキュバスA「そこがまた、陛下の気の利かない処でしたけれど」
勇者「何を言ってる、何を」
いつも、いつもーーーー彼女に口実を作られているようだった。
そうする理由でもなければ、叶えてやれない。
散々におちょくられ、仕置きの理由を作らされ、こうなる。
流石に、酒場の帰り道での惨事はわざとではないと思いたくとも……否定も、できない。
サキュバスA「それでも、まだまだ楽しめそうですわね。今夜はいかがいたしましょうか? 私としては、地下牢で是非していただきたい事が……」
勇者「しない。というか困っているのは俺で……」
296 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:21:19.73 ID:B2odaaINo
サキュバスA「……折角ですから、淫具店にも顔を出せばよろしいのに。色々と楽し気な逸品が揃っておりますわよ?」
勇者「しばらくは下りられない。それに変な薬はもうたくさんだ」
サキュバスA「あら、他に気の利いた物もございますわよ。例えば、これ」
勇者「……それは?」
見ても、まるで何に使う物なのか分からなかった。
口の閉じられた小袋の封を開けて彼女が取り出したのは、細長い形の、何に使うのか分からないよく伸びる袋状の“何か”だった。
サキュバスA「使い方は簡単。まず、なさる前に“あちら”にこれを装着して……そのまま、後は至って普通にするだけ。
出た精液は、先端部に溜まる構造になっております」
勇者「……つまり妊娠避けか?」
サキュバスA「えーーーー」
297 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:22:21.40 ID:B2odaaINo
何となしに掴めた用途を口にすると、サキュバスAは目を丸くして動きを止めた。
モノをそれで包み、後は性交するだけとなれば……望まぬ妊娠を避けるための何か、と思った。
が、それはーーーー。
サキュバスA「……そう、ですわね。なるほど……なるほど、そう使う事もできますわね……これ……まさか……」
しきりに頷く彼女の様子を見る限り、違ったようだ。
勇者「……おい、違うのか? じゃあ何に使うんだ、そんなもの」
サキュバスA「何、って……持ち帰り用の保存袋ですわよ。出された精液の鮮度を落とさないまま持ち運び、いつでも補給できるようにと」
勇者「……え?」
サキュバスA「特に人間界では、いつも殿方のいる場所で過ごせる訳でもありませんもの。
確かにこの袋からでは味気ないものですが、その惨めさもまた良し。そうですわ、陛下。
折角ですし、この袋に詰めてお売りになられては?」
勇者「色々と失う気がする、却下だ」
サキュバスA「マージンは私が六割……いえ、何でもございません。それで、次は何にいたしますか?」
298 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:22:49.18 ID:B2odaaINo
勇者「……一応、俺は……今、仕事中だったんだが」
サキュバスA「そんな事お気になさらないで。私も仕事中でしたもの。今頃サキュバスBは私を探しているでしょうね」
勇者「働けよ!」
サキュバスA「だって……陛下が、私を引き留めて……無理やり……」
勇者「結果はそうだけどな……!」
サキュバスA「ほら、そろそろ……」
ノックの音が、今度は低い位置からした。
背丈から判断して、恐らくは。
勇者「……入れ、サキュバスB」
??「っえ? は、入ります!」
299 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:24:30.53 ID:B2odaaINo
おそるおそる扉を開けて、サキュバスBが姿を見せた。
サキュバスB「あの、どうして……分かったんですか?」
勇者「ん、まぁ……色々と」
サキュバスA「仕事してなきゃダメじゃないの、油売ってないで」
サキュバスB「えっ……? Aちゃんこそ何してるの、こんな所で!」
サキュバスA「何って、休憩よ。栄養補給」
サキュバスB「ずるい! 陛下、わたしもっ! Aちゃんだけ……!」
サキュバスA「私はいいのよ。それで、何の用だったの?」
サキュバスB「だから……Aちゃん探してたのっ! そしたらこんな所で……! お仕事中でしょ!?」
サキュバスA「そこがまたいいんじゃないの」
サキュバスB「もーーーーーーーっ!!」
300 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:25:43.49 ID:B2odaaINo
それではまた明日お会いしましょう
では
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/06(月) 01:34:15.26 ID:muQDZB/s0
乙
ジェルタイプの補給食にしたら売れそう
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/06(月) 01:54:04.10 ID:7wbpI81Jo
ジェルタイプなら風邪の日でも飲み易いしな
313 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:21:39.53 ID:05EsLyevo
*****
勇者「……今、なんて言った?」
夕食から少ししてから、ようやく堕女神は城へと帰ってきた。
書庫で煮詰められなかった情報を補うべく、城下の書店へ出かけてーーーー大急ぎで執務室へ入ってきて、そう言った。
堕女神「……もしも左手の紋章を減らし切れない場合……恐ろしい事が起きてしまう、と」
勇者「恐ろしい事……?」
堕女神「はい。……ある敬虔な修道士が、いつかこの国へ迷い込んだそうです。彼もまた陛下と同じ御病気にかかり、
熱が引いてもなお……そこに血が廻ったまま、戻らず」
勇者「使いきれなかった……のか?」
堕女神「彼は幼少から神に身を捧げ、貞淑の誓いを立てておりました。
それ故、淫魔達の誘惑を強靭な精神力で跳ねのけて、誰と契る事もなく人間界へ戻ったと」
勇者「……凄い男だな」
堕女神「ところが、それはーーーー悲劇の始まりでしかなかったのです」
314 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:23:12.37 ID:05EsLyevo
勇者「何がーーーー?」
とうに日が落ち、揺れる室内灯に照らされた彼女の顔はひどく青ざめていた。
堕女神「帰ってなお、昂ぶり続ける陰茎は血の廻りを悪くさせたまま、ついには腐り落ちたと」
勇者「っーーーー」
その言葉に思わず椅子から腰が浮き、言葉に詰まる。
男として生まれて、最も聞きたくない種類の話題だった。
堕女神「……失ったにも関わらず、左手に浮かんだ紋章は消えない。減らす手段を失ったまま時は過ぎ、
やがて紋章は日ごとに黒く沈みゆきーーーー彼が罹患した七日後にそれは消え、同胞の修道士が更に翌日、
起きてこない彼の部屋を訊ねたそうです」
勇者「死んで……しまって、いたのか?」
堕女神「いえ、不明。そこには……彼の身体と同量の、白い粘液の塊だけがあったと記されております。
この国へ迷い込んだ者達の記録を調べ、その後、怪事件を記した人界の古書を探し回って
ようやくそれらしき記述を見つける事ができたのです」
勇者「……何かの間違いだろ?」
堕女神「その可能性もありますがーーーーまず同一の人物の事かと。むろん確実ではありませんが……」
315 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:23:58.51 ID:05EsLyevo
勇者「……すると、何だ。七日以内に五百回しないと、俺も……そうなる?」
堕女神「……その、可能性が……」
思わず、頭痛がした。
感冒に始まるこの病気はとことん嫌がらせのようでーーーー悪質な呪いだと。
今日を含めて、あと五日と少ししかない。
残り回数は、まだ四百五十を上回る。
まともにやっていては、減らし切れない。
日数で割れば、一日に……九十回。
堕女神「ですが、不明確な部分も多すぎます。一日一度でも、とにかくペースを守って継続さえしていれば良いのか。
ただ期間と回数だけが見られるのか。申し訳ありませんが……力不足で、これ以上は調べ上げられませんでした」
勇者「哀しいけど、呪われ慣れてはいる方だ。でも、これは……こんなのは、初めてだな」
そんな恐ろしい話を聞かされてもなお、情けない事に、弛む様子が無い。
相変わらず下着とズボンの布は持ちあげられたまま。
316 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:24:58.59 ID:05EsLyevo
勇者「……この事、誰か知っていそうな様子は?」
堕女神「いえ……今のところ」
勇者「なら、黙っていよう。要するに減らし切ればいい。心配はしなくていい。
それに、酷い結末になる病気と決まった訳でも無いんだ。案外その修道士が悪戯を仕掛けたのかも」
堕女神「……畏まりました。この事は秘密としましょう」
*****
翌朝、朝食から少し経った頃。
隣女王がーーーー雪が解けて初めて、この国へ訪れた。
彼女は背が伸びて、顔つきも少し大人びて、育ち盛りの少女のように見違えていた。
かつての“七日”で会った時と同じ程度の外見年齢を得て。
317 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:27:27.96 ID:05EsLyevo
またも明日早い為、今日も繋ぎの少量で失礼
今思うとマジメにもの考えて書いてたのって初代スレぐらいなもんなんだぜ……
それではまた明日
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/07(火) 09:29:34.34 ID:ZWzE/KnU0
乙
隣女王だけで200は削れるな
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/07(火) 16:44:46.40 ID:+OoFfySiO
乙
色々考察しちゃうのも名作の要素なんだぜ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/07(火) 17:46:01.83 ID:x18xfKvwO
乙
とりあえず堕女神だけで200は硬い
サキュバスA「んあぁぁっ、くっ……! は、入……て……!」
ほぼ直立するような姿勢のまま、文字通りに下から突き入れる。
何の抵抗もなく受け入れたサキュバスAの肉窟はぎゅっと締め付けてきて、しかし飲み込む事に抵抗は無い。
突き上げてその中を進んでいくと、必然ーーーー彼女の身体を、“そこ”を支点にして持ち上げる事になる。
サキュバスA「んぐっ、う、うぅぅ……! そん、な……深い、ところ……まで……」
こつんっ、と子宮口に行き当たっても、進むのを止めない。
彼女が震えるたびに、窓が揺れ動く。
べったりと押し付けた乳房がぐにぐにと形を変えながらガラスを拭い、湿らせる。
勇者「窓を揺らすなよ、外にばれるぞ」
サキュバスA「そんなの……無、理……ですわ……あはぁんっ!」
勇者「サキュバスでも……こんな風に見られたら恥ずかしいのか?」
サキュバスA「い、淫魔にだって……恥じらい、というものが……ありましてよ……!?
こ、こん、な……風、に……い、苛め……られる、顔なんて……見られ、たく……っ!」
281 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:52:17.70 ID:6UwJA8OXo
サキュバスの通念では単なる裸体ならまだしも、責められ、苛まれ、感じている姿を見られるのは恥だという。
相手にだけ見られるのならばともかく、第三者ーーーーそれも、同性に見られる事を酷く嫌うのだと聞いた事があった。
サキュバスの沽券、種族の生態上、男に対して上位の態度でなければならない風潮。
そういったものがサキュバスAに対してさえも根深く残り、結果、彼女はこんな難儀な性癖を抱える事となった。
勇者「……サキュバスCもだったな。堕女神に拘束されて、責め返されて……泣いてたぞ」
昨夜のサキュバスCも、思えばそれだ。
堕女神の魔法で手足の自由を奪われ、自慢にしていた胸を嬲られ、やがてーーーー堰を切ったように。
ちょうど、今……サキュバスAがそうされているように。
サキュバスA「あ、あっ……! わ、私の……おっぱい……見られ、て……しまいますぅ……! い、いやあぁぁ……!」
だが、彼女は嫌がらない。
それどころかーーーーますます身体をくねらせるように、誰かに気付いてほしい、
見てほしいとでもいうように、窓に押し付け、押し潰させた胸を振り乱す。
その度に膣肉は収縮を繰り返し、剛直との間からしたたる愛液が伝い、こちらの太腿までも濡らした。
282 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:52:44.08 ID:6UwJA8OXo
そんな彼女を“手伝う”ように、こちらも動きを始める。
絡め取っていた左手を離し、彼女の下腹へ回しーーーー支えるようにして、直角の抽挿を始める。
サキュバスAの体を持ち上げながら身を微かに落とし、今度は逆にーー彼女の身体を下ろしながら、こちらは伸び上がる。
サキュバスA「ん、ぶうぅっ!」
一瞬で深くまで打ち抜かれ、震えた喉から獣のような声とともに、唾液が撥ねて窓に散った。
内側に秘めた無数の泡粒が尖り弾けるように、一斉に……モノを刺激し、こちらにも背筋が痺れるような快感が急襲した。
今までに味わった事の無いほどの興奮がサキュバスAの中に渦を巻いていると、それで伝わる。
勇者「っ……! やっ、ぱり……興奮、してる……だろ……!?」
サキュバスA「ち、違……こん、な……見られるの、嫌……あぁぁぁ! ひ、きゃはぁぁっ! み、見られちゃう……見られちゃううぅぅ!!」
283 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:53:16.68 ID:6UwJA8OXo
窓に映った彼女の顔が見えた。
深い紫色の瞳は、まるで水底に投げ込まれたアメジストのように揺れ動いていた。
だらしなく力が抜け、あわあわと開いた口もとからは唾液がいくつもの筋を落とし、
ときおり窓に顔を預ける度に映った唾液の筋が、窓にも雨垂れのように流れる。
淫魔とは思えないほどの蕩け切った表情は、人間の女でさえここまでにならないはずだ。
勇者「……お、い。見えるか? 今、どんな顔をしてると思う?」
サキュバスA「あはっ、あ……こんな……だらしな、い……っ! や、やだ……そ、外……向かせない、で……陛下……!」
自由な右手を使い、彼女の細面の顎を掴み、強引に窓の外、正面をやや俯き気味に向かせる。
もちろん、それは……眼下で働く者達が顔を上げたときーーーーサキュバスAのだらしなく緩んだ顔が、よく見えるようにするため。
その間にも腰の動きは止まず、抉るたびに先ほどと同じ刺激がこちらを削り、うねる肉の中で、彼女からも“反撃”を喰らう事になる。
サキュバスA「や、らぁぁ……見ら、れ……ひゃ……うぁ、あうぅぅっ! やめ、ぇ……そこ、ぐりぐり……しない、でぇぇ……!」
284 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:54:11.21 ID:6UwJA8OXo
更に右手を進ませ、力が入らず、呂律すら回らなくなりかけた彼女の口内を指で蹂躙する。
陶器のようにつるつるとした、整然とした歯列は……触っているだけでも、くせになりそうな心地よさがあった。
ぐちゃぐちゃに濡れた口の中は、とめどなく溢れる唾液で満たされ、こぼれ、
原初の海のように熱いそこから放たれるのは濃密な、谷間の薔薇園から直接吸い込むように甘い香り。
突っ込んだ指を、サキュバスAの舌がべろべろと舐め回す様はまるで赤子だ。
サキュバスA「う、ぇっ……!」
指を開いて顎を開かせ、奥歯まで中指を届かせて内側の側面をなぞっているとサキュバスAの喉が震え、苦し気な呻きが涙とともに吐き出された。
あの晩の“狼藉”を思い出すような声色は……日頃飄々とした彼女がそうするだけにどこかいやらしく……そして、嗜虐心に火をつけた。
押し潰された乳房と、口の中を指で犯されて恍惚感と嘔吐感を覚える、堕落の表情を窓の外へ投げかけて。
震えながらの爪先立ちで幾度も勇者を奥の奥まで迎えて。
ごつごつと子宮口を叩かれるたびにカエルのような声が漏れ出て、窓を吐息が曇らせる。
勇者「もう、そろそろ……一回目……」
サキュバスA「っ、あぁぁぁぁ! こ、こっひ……向い、れ……やあ、見られ、見られて、うぅっ……!」
視線を追うと、確かに庭園の端にいる誰かがーーーーこちらを見ていた。
その表情までは見えないが、顔がこちらを向いているのは分かった。
それを認識したサキュバスAが、これまでにないほどギチギチと締め付けてきて、
食いしばりかけた歯が指を噛み締め、歯型を刻むのも分かる。
サキュバスA「あ、ふぅぅうぁぁっ! イ、イく……もう、だめ……ぇ……! 見られて、あ、あぁぁぁひゃあぁぁぁっ!!」
擦り潰すように食い締められて、背筋と脳裏で火花の散るような感覚とともにーーーー“恐らく”こちらも放った。
ぎっちりと銜え込まれたまま、幾度も脈動してモノを何かが駆け上るのは分かっても、
隙間なくみっちりと熱く飲み込まれたままでは、中に放てたかどうかも分からなかった。
あるのは、ただーーーー打ち震えるサキュバスAから伝わる火照った体温。
ぬるっ、と抜け落ちた時、彼女の身体もまた、ゆっくりと……窓から身を隠すように、崩れ落ちた。
286 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/05(日) 02:56:52.61 ID:6UwJA8OXo
それではまた明日
悪魔超人にも友情があるんだから
サキュバスに羞恥心があってもいいじゃないか
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 03:02:43.26 ID:jR8Ywmin0
乙!
いつだか、サキュAが隠し持ってたエロ本の中身が具体化したようで、感慨深い…
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 11:58:39.99 ID:JwCpt9xOO
ドMすぎんだろーいいぞぉー
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 12:17:00.66 ID:ERpzp7/A0
遠くから見ているのはBかな?
まさかの堕女神ならばww
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/05(日) 14:39:00.58 ID:YJuz4iGvO
隣女王+お供3人+サキュBとか・・・。
うん、正に『天獄』だな。
294 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:19:35.45 ID:B2odaaINo
*****
サキュバスA「……んふっ。それにしても、本当に……萎えないのですね」
勇者「笑いごとじゃないんだぞ」
サキュバスA「そんな事。褒めておりますのに」
勇者「症状を褒められても嬉しくない。……そろそろいいだろ!」
サキュバスA「だって……まだまだ出ますわよ?」
窓辺で今なおむしゃぶりついたままのサキュバスAを諫めても、まるで聞き入れない。
しおらしかったのもほんの少しの間だけで、今はすっかりと戻ってしまった。
時折庭園からこちらに顔を向ける者がいるが、もうそこにはサキュバスAの痴態はない。
サキュバスA「窓に押し付けて責め立てるなんて……誰かに見られてしまったかもしれませんわね」
外からは見えない、窓の下。
彼女はまだ膝をついて、しつこく残りを吸い出そうと唇と舌を遊ばせていた。
“残り”を管の中から吸い取り、飲み込み、糸を引いて口を離す。
サキュバスAはそこで一段落したのか、立ち上がって衣服を整える。
295 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:20:47.86 ID:B2odaaINo
サキュバスA「乱暴なのも好きですけれど……こうしているのも、堪りませんわ」
勇者「……何だか、うまく乗せられてる気もするんだ」
サキュバスA「いえ、そんな滅相も無い。……この間など、浴場で……床にこぼれた精を私に舐め取らせたではありませんか。
あれもまた……屈辱的で堪らないものが。本気で悔しいのがまた何とも言えず」
勇者「俺は何も命令してないからな!?」
サキュバスA「そこがまた、陛下の気の利かない処でしたけれど」
勇者「何を言ってる、何を」
いつも、いつもーーーー彼女に口実を作られているようだった。
そうする理由でもなければ、叶えてやれない。
散々におちょくられ、仕置きの理由を作らされ、こうなる。
流石に、酒場の帰り道での惨事はわざとではないと思いたくとも……否定も、できない。
サキュバスA「それでも、まだまだ楽しめそうですわね。今夜はいかがいたしましょうか? 私としては、地下牢で是非していただきたい事が……」
勇者「しない。というか困っているのは俺で……」
296 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:21:19.73 ID:B2odaaINo
サキュバスA「……折角ですから、淫具店にも顔を出せばよろしいのに。色々と楽し気な逸品が揃っておりますわよ?」
勇者「しばらくは下りられない。それに変な薬はもうたくさんだ」
サキュバスA「あら、他に気の利いた物もございますわよ。例えば、これ」
勇者「……それは?」
見ても、まるで何に使う物なのか分からなかった。
口の閉じられた小袋の封を開けて彼女が取り出したのは、細長い形の、何に使うのか分からないよく伸びる袋状の“何か”だった。
サキュバスA「使い方は簡単。まず、なさる前に“あちら”にこれを装着して……そのまま、後は至って普通にするだけ。
出た精液は、先端部に溜まる構造になっております」
勇者「……つまり妊娠避けか?」
サキュバスA「えーーーー」
297 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:22:21.40 ID:B2odaaINo
何となしに掴めた用途を口にすると、サキュバスAは目を丸くして動きを止めた。
モノをそれで包み、後は性交するだけとなれば……望まぬ妊娠を避けるための何か、と思った。
が、それはーーーー。
サキュバスA「……そう、ですわね。なるほど……なるほど、そう使う事もできますわね……これ……まさか……」
しきりに頷く彼女の様子を見る限り、違ったようだ。
勇者「……おい、違うのか? じゃあ何に使うんだ、そんなもの」
サキュバスA「何、って……持ち帰り用の保存袋ですわよ。出された精液の鮮度を落とさないまま持ち運び、いつでも補給できるようにと」
勇者「……え?」
サキュバスA「特に人間界では、いつも殿方のいる場所で過ごせる訳でもありませんもの。
確かにこの袋からでは味気ないものですが、その惨めさもまた良し。そうですわ、陛下。
折角ですし、この袋に詰めてお売りになられては?」
勇者「色々と失う気がする、却下だ」
サキュバスA「マージンは私が六割……いえ、何でもございません。それで、次は何にいたしますか?」
298 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:22:49.18 ID:B2odaaINo
勇者「……一応、俺は……今、仕事中だったんだが」
サキュバスA「そんな事お気になさらないで。私も仕事中でしたもの。今頃サキュバスBは私を探しているでしょうね」
勇者「働けよ!」
サキュバスA「だって……陛下が、私を引き留めて……無理やり……」
勇者「結果はそうだけどな……!」
サキュバスA「ほら、そろそろ……」
ノックの音が、今度は低い位置からした。
背丈から判断して、恐らくは。
勇者「……入れ、サキュバスB」
??「っえ? は、入ります!」
299 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:24:30.53 ID:B2odaaINo
おそるおそる扉を開けて、サキュバスBが姿を見せた。
サキュバスB「あの、どうして……分かったんですか?」
勇者「ん、まぁ……色々と」
サキュバスA「仕事してなきゃダメじゃないの、油売ってないで」
サキュバスB「えっ……? Aちゃんこそ何してるの、こんな所で!」
サキュバスA「何って、休憩よ。栄養補給」
サキュバスB「ずるい! 陛下、わたしもっ! Aちゃんだけ……!」
サキュバスA「私はいいのよ。それで、何の用だったの?」
サキュバスB「だから……Aちゃん探してたのっ! そしたらこんな所で……! お仕事中でしょ!?」
サキュバスA「そこがまたいいんじゃないの」
サキュバスB「もーーーーーーーっ!!」
300 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/06(月) 01:25:43.49 ID:B2odaaINo
それではまた明日お会いしましょう
では
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/06(月) 01:34:15.26 ID:muQDZB/s0
乙
ジェルタイプの補給食にしたら売れそう
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/06(月) 01:54:04.10 ID:7wbpI81Jo
ジェルタイプなら風邪の日でも飲み易いしな
*****
勇者「……今、なんて言った?」
夕食から少ししてから、ようやく堕女神は城へと帰ってきた。
書庫で煮詰められなかった情報を補うべく、城下の書店へ出かけてーーーー大急ぎで執務室へ入ってきて、そう言った。
堕女神「……もしも左手の紋章を減らし切れない場合……恐ろしい事が起きてしまう、と」
勇者「恐ろしい事……?」
堕女神「はい。……ある敬虔な修道士が、いつかこの国へ迷い込んだそうです。彼もまた陛下と同じ御病気にかかり、
熱が引いてもなお……そこに血が廻ったまま、戻らず」
勇者「使いきれなかった……のか?」
堕女神「彼は幼少から神に身を捧げ、貞淑の誓いを立てておりました。
それ故、淫魔達の誘惑を強靭な精神力で跳ねのけて、誰と契る事もなく人間界へ戻ったと」
勇者「……凄い男だな」
堕女神「ところが、それはーーーー悲劇の始まりでしかなかったのです」
314 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:23:12.37 ID:05EsLyevo
勇者「何がーーーー?」
とうに日が落ち、揺れる室内灯に照らされた彼女の顔はひどく青ざめていた。
堕女神「帰ってなお、昂ぶり続ける陰茎は血の廻りを悪くさせたまま、ついには腐り落ちたと」
勇者「っーーーー」
その言葉に思わず椅子から腰が浮き、言葉に詰まる。
男として生まれて、最も聞きたくない種類の話題だった。
堕女神「……失ったにも関わらず、左手に浮かんだ紋章は消えない。減らす手段を失ったまま時は過ぎ、
やがて紋章は日ごとに黒く沈みゆきーーーー彼が罹患した七日後にそれは消え、同胞の修道士が更に翌日、
起きてこない彼の部屋を訊ねたそうです」
勇者「死んで……しまって、いたのか?」
堕女神「いえ、不明。そこには……彼の身体と同量の、白い粘液の塊だけがあったと記されております。
この国へ迷い込んだ者達の記録を調べ、その後、怪事件を記した人界の古書を探し回って
ようやくそれらしき記述を見つける事ができたのです」
勇者「……何かの間違いだろ?」
堕女神「その可能性もありますがーーーーまず同一の人物の事かと。むろん確実ではありませんが……」
315 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:23:58.51 ID:05EsLyevo
勇者「……すると、何だ。七日以内に五百回しないと、俺も……そうなる?」
堕女神「……その、可能性が……」
思わず、頭痛がした。
感冒に始まるこの病気はとことん嫌がらせのようでーーーー悪質な呪いだと。
今日を含めて、あと五日と少ししかない。
残り回数は、まだ四百五十を上回る。
まともにやっていては、減らし切れない。
日数で割れば、一日に……九十回。
堕女神「ですが、不明確な部分も多すぎます。一日一度でも、とにかくペースを守って継続さえしていれば良いのか。
ただ期間と回数だけが見られるのか。申し訳ありませんが……力不足で、これ以上は調べ上げられませんでした」
勇者「哀しいけど、呪われ慣れてはいる方だ。でも、これは……こんなのは、初めてだな」
そんな恐ろしい話を聞かされてもなお、情けない事に、弛む様子が無い。
相変わらず下着とズボンの布は持ちあげられたまま。
316 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:24:58.59 ID:05EsLyevo
勇者「……この事、誰か知っていそうな様子は?」
堕女神「いえ……今のところ」
勇者「なら、黙っていよう。要するに減らし切ればいい。心配はしなくていい。
それに、酷い結末になる病気と決まった訳でも無いんだ。案外その修道士が悪戯を仕掛けたのかも」
堕女神「……畏まりました。この事は秘密としましょう」
*****
翌朝、朝食から少し経った頃。
隣女王がーーーー雪が解けて初めて、この国へ訪れた。
彼女は背が伸びて、顔つきも少し大人びて、育ち盛りの少女のように見違えていた。
かつての“七日”で会った時と同じ程度の外見年齢を得て。
317 : ◆1UOAiS.xYWtC :2017/02/07(火) 01:27:27.96 ID:05EsLyevo
またも明日早い為、今日も繋ぎの少量で失礼
今思うとマジメにもの考えて書いてたのって初代スレぐらいなもんなんだぜ……
それではまた明日
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/07(火) 09:29:34.34 ID:ZWzE/KnU0
乙
隣女王だけで200は削れるな
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/07(火) 16:44:46.40 ID:+OoFfySiO
乙
色々考察しちゃうのも名作の要素なんだぜ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/07(火) 17:46:01.83 ID:x18xfKvwO
乙
とりあえず堕女神だけで200は硬い
勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」
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