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魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
Part3


78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/16(水) 22:39:22.81 ID:JqYKgVVdo
「命令」を受け取った瞬間、ローパーの本体がぴくりと反応した。
10本、20本、闇の奥から触手がその数を増やして近寄る。
新兵「…ゃ。嫌……!」
四肢を弄んでいた触手が、少しずつその先端を進めていく。
腕に巻きついていた触手は、乳房へ。
脚に巻きついていた触手は、太腿を経て、下着に包まれた陰部へ。
先端が、下着越しに柔い秘部をつつく。
新兵「やめろ!…やめ……お願い、やめて……!」
生臭い粘液がショーツに染み込み、恥部を穢す。
不快感、恐怖、嫌悪感に支配されてしまい、ついには助けを求めてしまった。
司令官「……言っただろう。これは、罰なんだ」
勇者「なぁ、ちょっと可哀想になってきたな」

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/16(水) 22:53:35.77 ID:JqYKgVVdo
司令官「いえ。ここで止めては教育になりませんし、何より…」
勇者「何より?」
司令官「収まりがつかない者達がおりますので」
勇者「……野暮だったかな。あ、続けろ」
その間にも、淫魔に対する蹂躙は続いていた。
勇者自身、ローパーを見るのは初めてではなく、戦った事すら何度もある。
だが、ローパーが淫魔と交わり…否、泣き叫ぶ淫魔を『犯す』事など見た事は無い。
新兵「やめ、……あ、うぁっ!ん……!」
薄い布越しに、感触を楽しむかのように陰部を刺激し続ける。
粘液をなすり込むように撫でたり、割れ目を浮き上がらせるように押し込んだり、
危険がないかを探っているようにも見えた。

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/16(水) 23:37:48.80 ID:JqYKgVVdo
下だけではなく、ローパーは上もまさぐり始める。
胸を隠す簡素なブラは既に取り除かれ、豊満とまではいかないものの、程よい大きさと美しい形、
そして頂点の小さな飾りが露わとなっていた。
二本の触手が近づき、ねっとりと二つの乳房に絡みつく。
乳首に近づけば近づくほどに鋭敏な感覚が、彼女の身を震わせる。
触手の先端が小さな乳首に、まるで挨拶するかのように軽く触れた。
新兵「ひゃんっ……!」
頓狂な声を上げ、びくん、と背筋を跳ね上げる。
キモチイイ。
そう感じてしまった事を激しく恥じながら、彼女は唇を噛み締める。
彼女の羞恥を知ってか知らずか、乳房を重点的に責め始める。
揉みしだき、乳首を弄び、乳輪をなぞり。
そうしていると少し小さな、先端に穴の開いた触手が二つ、突き出されてきた。

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/16(水) 23:53:52.39 ID:JqYKgVVdo
新兵「や……。何……?」
薄れそうな意識の中、二つの触手に目を向ける。
小さな穴が空いているのに気付いた瞬間。
新兵「っ……!あ、ああああぁぁぁぁぁぁ!!」
先端がめくれ上がり、無数の小さな触手を蠢かせる内側が明らかになる。
まるで顎門を開いた蛇のように、両方の乳首にそれぞれ喰らいつく。
乳輪を完全に覆い隠し、乳房を四分の一ほど呑み込み――無数の触手が、乳首を弄ぶ。
内部でいかなる愛撫が行われているのか、勇者や司令官には分かろうはずもない。
一つだけ言うとすれば、淫魔でさえも狂わせてしまうような、人外の快楽。

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 00:03:55.19 ID:R7AtWwJho
もはや、彼女には抵抗の意思も、救いを求める意思もない。
溺れているかのようにパクパクと口を動かし、涙を流しながら喘ぐ。
脳神経が焼き切れてしまいそうな快楽に、脚を大きくばたつかせ、声にならない叫びを紡ぐだけ。
その時、ローパーは触手を硬く強張らせ、彼女の両足を、開かせたままで固定する。
もがく自由さえも奪われ、彼女は背を反らせ、僅かに気を紛らわす事しかできない。
股布、両サイドのウエスト部分、三箇所に触手が引っかかり、力を込める。
あっけなくショーツが引き裂かれ、陰部が白日の下に晒される。
ややあって、乳首を犯していた二つの触手が外れた。
肩で息をつきながら、激しくむせ返る彼女に、状況を認識する術はない。
むせる毎にひくひくと収縮する二つの穴に、触手が近づく。

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 00:30:20.35 ID:R7AtWwJho
呼吸を落ち着かせると、すぐに、秘所に近づく触手に気付いた。
気付いたが、取り乱しはしない。
頬を紅潮させ、被虐心と、異常な性的興奮が体に満ちる。
願わくば、あの触手で膣内をめちゃくちゃにかき回してほしいという欲望。
同時に、忌まわしい怪物に体を許してはならない、という激しい拒絶。
二つは引き算ではなく『乗算』となり、彼女の身体を激しく昂ぶらせる。
司令官「……効いてきたか」
勇者「何だって?」
司令官「あの顔です。元々彼女は淫魔の割りに初心でしたが……もう、その心配はありません」
勇者「えっと……つまり?」
司令官「…教育、もとい懲罰はこれにて終わりと」
勇者「ダメだ、許さん」
司令官「このまま見ていたいのはやまやまですが……見世物、という訳でもありませんので」

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 00:46:27.95 ID:LNlnzZBIO
いいよーいいよー

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 00:48:14.40 ID:Jicf1SBT0
ブックマがまた増えたではないか

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) :2011/11/17(木) 00:50:27.74 ID:CCANoPxO0
素晴らしいもっとやれ

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 00:54:23.67 ID:R7AtWwJho
勇者「おい、待て。せめてあと十分」
司令官「いえ、たとえ陛下といえどもこれだけはまかりなりません」
勇者「……どうしても?」
司令官「…昂ぶらせ、途中で取り上げる事で彼女への教育が成し遂げられるのです。
     最後までやらせ、満足させてしまっては『懲罰』の意味が無いではないですか」
勇者「……なるほど」
司令官「ご理解いただけて何よりです。……おい、彼女を出すぞ。ローパー、お前は奥へと引っ込んでいろ」
新兵「あ……。ダメ、待って!行かないでよぉ!犯して、犯してってば……!」
司令官「お前への懲罰は終わりだ。訓練に戻るぞ」
新兵「やだぁ……!離して!離してください!」
司令官「口の聞き方は覚えたようだな。分かっているだろうが、訓練中の自慰行為は許さん。見つけ次第、追放とする」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 01:25:13.38 ID:R7AtWwJho
勇者「鬼だな」
司令官「陛下ほどではありませんよ。三ヶ月前に……」
勇者「その話はもういい」
司令官「…?はい」
勇者「しかし、ローパーなんてよく飼い慣らせるな」
司令官「淫魔の国では日常茶飯事です」
勇者「何、これ犬とかそういう感じなの?」
司令官「人界には、性的な目的で犬を飼う女がいるじゃありませんか」
勇者「なるほど」
司令官「教えたら、芸もしてくれるんですよ」
勇者「ほうほう、例えば?」
司令官「『拘束して二穴責め』と『媚薬注入』の二つがオーソドックスですね」
勇者「やっぱりそうなるのかよ」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 01:40:40.38 ID:R7AtWwJho
司令官「ローパーがオーソドックスですが、中にはスライムを飼ってる者もいるとか」
勇者「何すんの?」
司令官「ローパーにはない肌触りと、最下級の魔物に犯される屈辱感が良いのだとか」
勇者「色々極まってんなー」
司令官「ああ、それと夏場はひんやりとしていて実に心地よいと」
勇者「それはちょっと羨ましいな」
司令官「さて、陛下。この後はどうなさいます?ご希望は?」
勇者「……そうだな。実際の訓練を見ておこうか」
司令官「はい、了解いたしました」
勇者「ちゃんと戦闘の訓練なんだろうな?夜の格闘技とかじゃなくて」
司令官「大丈夫です。今は白兵訓練の時間ですから」
勇者「否定しなかったよな?マジで夜の戦いの訓練があるのか?」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 01:56:51.92 ID:R7AtWwJho
訓練場
勇者「お、やってるやってる。何だ、普通じゃないか」
司令官「今日は陛下がいらっしゃるから皆真面目に取り組んでおりますね」
勇者「なーんか聞き捨てならないな」
司令官「ともかく、ご安心いただけたでしょうか」
勇者「うん、とりあえずな」
司令官「さて、この後は?お試しになられますか?生え抜きの精鋭を20人ほど用意できますが」
勇者「それってどっちの意味で?」
司令官「両方です」
勇者「……いい。帰る」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 02:11:01.84 ID:R7AtWwJho

堕女神「お帰りなさいませ、陛下。どのような様子でした?」
勇者「何かもー、あれだな、予想以上に予想以上だった」
堕女神「お食事の準備を?それとも、先に沐浴なさいますか?」
勇者「とりあえず、風呂に入りたい」
堕女神「はい、かしこまりました。大浴場にてお待ちいたします」
勇者「ああ。……ところで」
堕女神「はい?」
勇者「大浴場って、どこだっけ?」

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 02:31:20.68 ID:R7AtWwJho
勇者「…あんな変な顔する事ないじゃないか」
勇者「お、ここだな……」
???「陛下!こっちですよ!」
勇者「…?誰かいるのか?」
サキュバスB「誰か、じゃないですよぅ!お忘れですか?」
勇者「ああ、3419歳の幼女か」
サキュバスB「え?違いますよ。3418歳ですよ、まだ。年間違えるなんて失礼ですねー」
勇者「……すまんな」
サキュバスB「そういえば、親戚のお姉さんに『永遠の1700歳』って言い張ってる人がいますよ」
勇者「どう反応すりゃいいんだ、それ」

103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 02:59:16.36 ID:R7AtWwJho
勇者「で、何故お前がここにいるよ」
サキュバスB「沐浴のお供です」
勇者「愚問だった。とりあえず入ろうか、寒くなってきた」
サキュバスB「はーい」
勇者「ふぃー……」ザブーン
サキュバスB「陛下、失礼しますっ」トプン
勇者「お前も入るのか?」
サキュバスB「ダメですかあ?」
勇者「いや、構わん」

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/17(木) 22:17:51.09 ID:R7AtWwJho
サキュバスB「それにしても、陛下って昨日から変ですね」
勇者「耳が腐るほど聞いたよ」
サキュバスB「Aちゃんから聞いたんですけど、すごい優しくしてもらったーって」
勇者「おい、自分の情事を人に話したのか?あいつ」
サキュバスB「だって淫魔ですもん」
勇者「それ話終わっちゃうよ」
サキュバスB「『チューしてもらっちゃった』って嬉しそうに言ってました」
勇者「想像つかないわ。詳しく話せ」
サキュバスB「はいー」

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 01:31:53.96 ID:FWXUd3AKo
サキュバスB「…えっと、まず『昨日はどんな事したの』って話になって」
勇者「すでに直球だな」
サキュバスB「そうしたら、Aちゃんが詳しく、じっくり、音の一つ一つにいたるまで話し始めたんです。何故か三人称視点で」
勇者「人間同士の猥談とはレベルが違う!」
サキュバスB「で、内容の説明は終わったんですけど、感想を訊いてみたんです」
勇者「それでそれで」
サキュバスB「『陛下が優しくて、嬉しかった』って真っ赤になって言ってて、もーすごい可愛かったですよ」
勇者「翌朝はサキュバスそのものの態度だったけどね」
サキュバスB「あははは、きっと照れ隠しですって。それにしてもさすが陛下です!Aちゃんがあんなしおらしくなっちゃうなんて!」
勇者「褒めてんのかそれ」

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 01:38:20.90 ID:FWXUd3AKo
サキュバスB「とにかくメロメロでしたよ、Aちゃん」
勇者「喜ぶ所……なのかなぁ」
サキュバスB「……それはそうと、どうします?」
勇者「『何が?』……って言うのは野暮かな」
サキュバスB「いつも通り、私がお口でしますか〜?」
勇者「…いや、遠慮する」
サキュバスB「残念です〜」
勇者「その代わり。……昨日はAだったから、今日はお前だ」
サキュバスB「え!?いいんですかぁ?」
勇者「ああ。一人で来い」

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 01:41:28.33 ID:FWXUd3AKo
夕食
堕女神「……どうでしょう、お口に合いますか?」
勇者「ああ、美味いよ。…やっぱり、作ったのは堕女神か」
堕女神「陛下の為に、腕を奮わせていただきました」
勇者「……ところで、女神と言っても色々いる訳だが」
堕女神「…?」
勇者「堕ちる前は、一体何を司る女神だったんだ?」
堕女神「…………『愛』です」
勇者「わぁお」
堕女神「まぁ、今は『性』ですね、さしずめ」
勇者「あんまり変わらなくね?」

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 01:48:15.48 ID:FWXUd3AKo
堕女神「あ。以前依頼いたしました彫刻と肖像画が、明日届きます」
勇者「肖像画?誰の?」
堕女神「陛下の」
勇者「へぇー(…普通に考えて、前の王のだよな?)」
堕女神「国内でも随一の芸術家に依頼いたしましたので、きっとご満足いただけると思います」
勇者「楽しみにしておこうか。……依頼したのはいつだったかな」
堕女神「はい、三ヶ月前ですわ」
勇者「なら大丈夫か」
堕女神「?」
勇者「いやいや、こっちの話。……ごちそうさま。美味しかったよ」

172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 02:05:51.70 ID:FWXUd3AKo
勇者「うーん……。まだ二日目か」
勇者「………なんだか、エロ関係なしに居心地が良いな」
勇者は、魔王に辿り着くまでの道のりを思い描く。
『お前は勇者の子孫だ』と祭り上げられ、武器を渡されて旅に出される。
数え上げるのが馬鹿馬鹿しくなるほどの危険を掻い潜り、何度も殺されかけてやっとの事で「手がかり」の一つを見つけ出した。
行く先々の国では問題を押し付けられ、『勇者』と持て囃されていたのは、雑用をさせるためのゴマすりだったのか。
魔王を倒したくない訳では無かった。
ただ、王国を苦しめる魔術師も、旅人を襲う山賊も、強敵ではあったが『勇者』でなければ倒せない程の敵ではなかった。
見捨てよう、等とは思わない。
しかし、彼らの頼みを聞いている間に、それだけ魔王の手は進む。
それだけ魔王は遠ざかる。
「勇者殿の助けになりたいが、我が国は問題を抱えている」
それは、彼らが勇者に「おねだり」をする時の、ありきたりなフレーズだった。

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 02:16:14.63 ID:FWXUd3AKo
魔王「……調子はどうかな、勇者よ」
勇者「お前は……!どこだ、どこにいる!」
魔王「陳腐だが、貴様の心に直接語りかけている。……随分と、お楽しみではないか?」
勇者「黙れ!……お前は、何をした?」
魔王「端的すぎるな。…何とは、『何』だ?」
勇者「恍けるな。なぜ、この国の者は俺を『王』だと思っている!?」
魔王「『王』である事に理由があるか?王を『王』だと思う事に何も不思議はあるまい。貴様の質問ではないな」
勇者「お前が、この国の者達の記憶を操作したのか?」
魔王「……さてな。どの道、明日になれば分かるだろう?……それに、まだ五日間もあるのだぞ」
勇者「…………」
魔王「クククク、おやすみ。……いや、貴様は仲間にこう言っていたかな。……『いろいろやろうぜ』」

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 02:25:42.47 ID:FWXUd3AKo
勇者「おい、待て!魔王!質問に答えろ……!」
サキュバスB「……陛下、入っていいですかー?Bですよ」
勇者「チッ……。ああ、入れ」
サキュバスB「失礼しまぁす。……陛下、どうしたんです?息を切らして。それに顔が真っ赤……」
勇者「何でもない」
サキュバスB「でも……」
勇者「何でもないと言っているだろうが!!」
サキュバスB「っ……」ビクッ!
勇者「………す、済まない」
サキュバスB「い、いえ……すみません、陛下。わ、私なんかが……」

175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 02:38:18.69 ID:FWXUd3AKo
勇者「すまない、と言っただろう。……こっちに来い」
サキュバスB「え……?」
勇者「いいから、来るんだ」
寝台に深く腰掛け、少女の姿をした淫魔を呼び込む。
意図を察し切れていないのか、ただ言われた通り近づいていく。
勇者「……翼、しまえないか?」
サキュバスB「…はい、仰せの通りに」
蝙蝠に似た翼が、黒い霧へと変わって虚空に溶ける。
そのまま歩みを進め、勇者に指示されたとおり、脚の間に挟まるように、背中を預けて腰掛けた。
勇者「…………大声を出して、すまなかった」

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 02:52:29.80 ID:FWXUd3AKo
背中越しに抱き締められ、彼女は一度だけびくりと反応し、そこから先は大人しくなる。
小さな肩を抱きしめる温もり、首筋に感じる息吹、背中から伝わる勇者の心音。
それらは、遠い昔に誰かから与えられたもの。
――彼女は、そんな感傷を覚えた。
勇者「……お前」
サキュバスB「……?」
勇者「随分と鼓動が早いな」
サキュバスB「……へ、陛下のせいですよ」
勇者「…すまない」
サキュバスB「あ、謝らないでくださぁい!」

177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 03:09:29.03 ID:FWXUd3AKo
勇者「……いいのか?」
サキュバスB「…はい」
返事が返ってくると同時に、彼女を抱いたまま後ろに倒れこむ。
仰向けに二人重なって寝転がった状態となり、勇者の胸に彼女の体重がかかる。
サキュバスB「あ、あの……!咥えなくて、いいんですか?」
勇者「いい」
サキュバスB「でしたら……そ、そうだ、手でするのも練習したんですよ。Aちゃんに教わったんです」
勇者「いらん。……今日は、俺が『してやりたい』んだ」
ふっ、と彼女の耳に息がかかる。
か細い声とともに吐息が漏れ、悩ましく身をくねらせた。

178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 03:23:45.49 ID:FWXUd3AKo
勇者「…しかし、顔の割りに大きいな」
両手で、そっと彼女の乳房に触れる。
言動や容姿と反して、程よく大きい。
ゆるやかにくすぐるように触っていき、その手は段々と頂点に近づき。
サキュバスB「あっ……」
そして、乳首に触れる事無く、再び下っていく。
勇者「……どうした、残念か?」
サキュバスB「そん、な、事……」
勇者「じゃあ、触らなくてもいいんだな?」
サキュバスB「………」
勇者「黙っていては分からないな」
つぅ、っと指先が乳輪の縁をなぞる。
小さな声を漏らして、非常に小さく身を強張らせるのを、彼は見逃さなかった。

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/18(金) 03:37:11.49 ID:FWXUd3AKo
勇者「……気持ちいいのか」
サキュバスB「そ、そんな事……!」
言葉を待たず、再び、下から頂点へ向かって揉み上げる。
やわやわと、まるで小さな動物を撫でるかのように。
指に吸い付くような感触、『王』に身を任せる緊張からか、かすかに汗ばんだ肌。
小さく粒のようだった乳首は、少しずつ、硬さを増していった。
勇者「どこかで聞いたような言葉だが。……体は、そうとは言っていないな」
サキュバスB「ちが……」
勇者「違うのなら、止めようか?」
サキュバスB「………ぃで、ください」
勇者「何?」
サキュバスB「……やめないで、ください」
勇者「……何を?」