2chまとめサイトモバイル
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
Part2


35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:02:46.43 ID:Zdk5uCYJo
ぎちり、と湿った音を立て、ゆっくりと呑み込まれていく。
肉の割れ目を強引に押し広げ、淫魔の秘所が貫かれる。
サキュバスA「ぁ…う、大き……!」
亀頭全体が飲み込まれ、カリが「返し」の役目を果たし、抜け落ちまいとする。
先端が入っただけだというのに、彼女は口を割り、荒く不規則な息をついて悶える。
勇者「大丈夫か?」
サキュバスA「は……い。どうか……奥、ま、で……」
勇者「ああ、分かった」
そう言うのならば、と――勇者は、腰を入れ、奥まで一気に突き込む。
子宮口にまで先端が達した瞬間、彼女は耳をつんざくような叫び声を上げた。
男性を誘い、二度と戻れない快楽の沼地へと引きずり込む魔物。
上げた叫びに、もはやその矜持は無い。
その逆、インキュバスに魅入られた生娘、と言った方が近い。

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:03:13.06 ID:Zdk5uCYJo
勇者「ぐっ……!(何て締め……っつか、中身一体どうなってんだ!?)」
予想通りと言うべきか、中の具合も人間を凌駕していた。
無数の暖かく湿った柔らかい粒が、まるで意思を持つかのように肉棒をしごき上げる。
何十人もの小さな妖精にキスされているかのような、ひと時の油断すらさせない刺激。
子宮口の先端がぴったりと亀頭に張り付き、艶めかしく動いて先端をくすぐる。
名器というよりは、むしろ――『妖器』。
サキュバスA「陛下っ……だめ、です。私、もう……」
勇者「…駄目だ、許さん」
達したい、という願いを却下し、一度、肉棒を出口近くまで引く。
再び奥まで突く。
その度に彼女の心臓にまで余韻が伝わり、背筋を弓なりに反らせて豊かな胸を強調しながら打ち震える。
こなれてきた勇者が前後の運動をゆっくりと繰り返しながら目を向けたのは、彼女の、たわわに実った魔の果実。

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:03:44.73 ID:Zdk5uCYJo
サキュバスA「ひっ…!」
乳房を鷲掴みにされ、彼女の喉が震えた。
痛み、それもあるが今彼女の脳裏にあるのは、恐らく彼女自身も気付いていないもの。
吸い付いてくるような張りのある、瑞々しい感触。
掴んだ手が、そのままどこまでも埋まっていくような、豊かさと柔らかさ。
何より、かような大きさを持ちながら形は驚くほど美しく、そして感度も驚きに値する。
重力に従って垂れ下がる事は無い。
つん、と上を向いた乳首は、先端に僅かなへこみを持って存在を主張する。
勇者「胸を弄ばれるのが好きなのか?」
サキュバスA「い、いえ…そのような……!」
勇者「隠さなくていいだろ?」
言って、勇者は彼女の右の乳房に顔を寄せる。
舌先で乳首を軽くつつけば、その度に軽く締め付けられた。

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:04:07.96 ID:Zdk5uCYJo
舌先で乳首を弄ばれ、彼女は悩ましく吐息を漏らす。
サキュバスA「…ひ、あ……止め、て…くださいませ…」
左の乳房を指でこね回され、右の乳房に口による刺激を受け、力が入らず、手を握る事さえもはや叶わない。
刹那、乳首を通し、脳髄に突き刺さるような快感。
彼女は、「それ」が自分の声だと最初は思わなかった。
どこかで、ナニか、自分ではない獣が上げたように聞こえた。
乳首に爪を立てられ、甘噛みしたまま引っ張られ、全身を激しく仰け反らせ、それと同時に括約筋が一気に収縮する。
快感に打ち震えている、と言うにはあまりにも、何もかもが激しい。
ともすれば、このまま死んでしまうのではないか、とすら錯覚する。
勇者「うぅっ…!」
呆気なく。
呆気なく、勇者の精は吐き出されてしまった。

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:04:42.15 ID:Zdk5uCYJo
勇者「く、そっ……!搾り、取られ……!」
射精の波は、収まらない。
次から次に押し寄せ、洪水のように彼女の子宮に注がれていく。
絞り上げられる。
まるで全身の血液が全て精液へと化け、吸い上げられているかのようだ。
射精の絶頂感が、まるで永遠に続いているように思える。
脈動は留まる所を知らず、淫魔の子宮内へ、強烈な圧を持って精液を叩き込み続ける。
ふと締め付けが緩み、かつて勇者が湖上の岩に刺さった剣を抜いた時のように、するりと抜け落ちた。
生臭い精液に、甘ったるい愛液の香り。
それら相反する二つをまとい、肉棒は凶暴性を潜めてしまっていた。
勇者「……大丈夫か?生きてんの?おい?」
サキュバスA「……う…」
勇者「生きてたか。まぁ……考えてみればサキュバスだしなぁ」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:05:04.23 ID:Zdk5uCYJo
勇者「(……結局、あの後二回もしちまった)」
サキュバスA「……身に余る光栄です、陛下」
勇者「は?何が?」
サキュバスA「私のような者と、二人きりで夜を過ごして頂けるなんて。普段は、四人は同時にお相手なさるのに」
勇者「(おいおい、マジで普段どんなヤツなんだ)」
サキュバスA「それに、語らうお時間に感謝いたします。普段は、二時間もしないうちに四人とも気絶させてしまうのに」
勇者「(淫魔四人気絶させるって何なんだよもう誰とかじゃなく、いったい何をどうやってんだよおいー)」
サキュバスA「こんなに満たされた気持ちは、235年ぶりですわ」
勇者「え?」
サキュバスA「え?」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:05:31.51 ID:Zdk5uCYJo
勇者「……お前、年は?」
サキュバスA「ええと……20942歳ですわ」
勇者「え?」
サキュバスA「え?」
勇者「サキュバスBは?」
サキュバスA「…確か、3419歳……いや、18だったような……」
勇者「あー……」
サキュバスA「堕女神さんはこのお城でも古株ですけど、確か……」
勇者「やめろ、もういい」

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:05:57.84 ID:Zdk5uCYJo
サキュバスA「変な事を気になさりますのね」
勇者「いや、ちょっとね」
サキュバスA「さて、どうなさいます?私としては、あと20回は大丈夫ですが」
勇者「遠慮しとく。もうゆっくり寝たい」
サキュバスA「はい、それでは陛下、私は失礼し……!?」グイッ
勇者「……一緒にいろよ」
サキュバスA「…は、はい//」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:06:24.10 ID:Zdk5uCYJo
二日目
勇者「……ん、朝か」
サキュバスA「おふぁよう、ごふぁいまふ」
勇者「っ何やってんだ!!」
サキュバスA「なに、っへ……」
勇者「んっ……。じゃなくて、咥えたまま喋んな!」
サキュバスA「……お言葉ですが、以前、言われたでしょう。『俺より早く起きて、しゃぶりながら起こせ』と」
勇者「いやー、それは流石に想定の範囲内だな、そろそろね」
サキュバスA「続きを?」
勇者「いや、今日はいい。ふやける」

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:06:50.62 ID:Zdk5uCYJo
コンコン
堕女神「失礼します、陛下」
勇者「ああ、入れよ」
堕女神「よく眠れましたか?」
勇者「ああ」
堕女神「早速ですが、今日の予定をお伝えいたします」
勇者「頼むよ」
堕女神「と、その前にひとつだけ」
勇者「ん?」
堕女神「『ゆうべはおたのしみでしたね』」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:07:17.77 ID:Zdk5uCYJo
勇者「で、今日の予定は?」
堕女神「朝食後、昨日の隣国の女王が参ります。援助を表明いたしましたので、細かい打ち合わせを」
勇者「うむ。…まぁ、他は後で聞く。着替えは?……先に言うが、今日はいい。一人で着替えるからな」
堕女神「お珍しい。普段なら嫌がる私を無理y」
勇者「あーあー!聞こえない!」
堕女神「?」
勇者「いいから、着替えるから出て行ってくれよ。命令するから」
堕女神「はい。それでは……」パタン

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:07:44.77 ID:Zdk5uCYJo
勇者「ったく、一体どういうヤツだったんだよ……前任者は」
サキュバスA「さて、それでは私が御召し替えの手伝いを…」クリクリ
勇者「あふぅっ……じゃねーよ、乳首摘まむなコラ!」
サキュバスA「え?そういう事じゃありませんの?」
勇者「お前さー、昨夜と全然キャラ違うよね?」
サキュバスA「それを言うなら陛下も、朝から堕女神さんに咥えさせて、Bちゃんにお掃除させたじゃありませんか。
         なのに今朝は人が変わったように……」
勇者「……まぁ、男だからね。色んな意味でね」
サキュバスA「成る程。私も、久々に満足させていただきましたので、しばらくは大丈夫ですわ」

47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:08:11.68 ID:Zdk5uCYJo
勇者「……何かもう、昨日は最初から最後までクライマックスだったけどさ」
勇者「これはこれで、疲れるよなー……」
勇者「……はぁ」
コンコン
堕女神「失礼します。お召し替えはお済みでしょうか?」
勇者「ああ、今行くってば」
サキュバスA「…変な陛下ですね」

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:08:38.06 ID:Zdk5uCYJo
大食堂へ移動中
勇者「…………」ピタッ
堕女神「…どうなされました?」
勇者「…おい、そこのメイド」
メイド「はい、何でしょう、陛下」
勇者「……裸になって、俺のをしゃb」
メイド「はい、失礼いたします」ゴソゴソ
勇者「ちょ、待っ……取り消す。服を着て仕事に戻れ」
メイド「……?はい、かしこまりました」
堕女神「……変な事をしますね」
勇者「……そうか?」
堕女神「はい。普段なら絶対にお止めになりませんわ」
勇者「あー、そっちね。ハイハイハイ」

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:09:09.40 ID:Zdk5uCYJo
食事中
勇者「……美味いな」
堕女神「お気に召したようで。……それでは、食後、中庭にて隣国の女王と……」
勇者「いや、これマジで美味いって。本当に。今まで生きてきて一番……」
堕女神「…………////」
勇者「…ん、どうした?顔が赤いな」
堕女神「……何でも、ありません」
勇者「あ、もしかしてこれ作ったのって……堕」
堕女神「いいから、早く食事を済ませてください!!」

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:09:30.97 ID:Zdk5uCYJo
中庭
勇者「……待たせたな」
隣女王「…ごきげんよう、陛下。我が国への援助、感謝の言葉もありません」
勇者「ああ、いや。気にするな」
堕女神「それでは、まず最初に……」
勇者「いや、ちょっと待ってくれ」
堕女神「はい?」
勇者「……少し、共に庭を歩こうか。隣女王よ。他の者はついてくるな」
隣女王「はい、陛下。仰せの通りに」

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:09:57.80 ID:Zdk5uCYJo
勇者「……」テクテク
隣女王「……あの、どうなさったのですか?」
勇者「……隣女王」
隣女王「はい」
勇者「…年は?」
隣女王「15歳になったばかりです」
勇者「はぁぁぁぁっ!!?」
隣女王「!?」ビクゥッ

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:10:25.22 ID:Zdk5uCYJo
勇者「いや、省略しなくていいから。本当は4015歳だとか、10万と15歳とか言うんだろ。そういうパターンだろ」ガシィッ
隣女王「っ……いえ、本当に15歳なんです。生まれて15年しか経っていません」
勇者「マジ?」
隣女王「…あの、陛下。お手を離して……」
勇者「………」モミッ
隣女王「き、きゃああああああああ!何するんですか!!」
勇者「す、すまない。つい……感覚が麻痺して……」
隣女王「陛下の国の法にあった筈ですよ!?『1800歳以下の、せ、性行為を禁ずる』と!」
勇者「そんなの分かるか!」
隣女王「わ、私なんて……どう見ても1800歳以下じゃないですか!未成年ですよ!」
勇者「ああ、何か俺が悪い気になってきた」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:10:52.61 ID:Zdk5uCYJo
勇者「いや、すまない。見た目同じぐらいで、3000歳超えてる奴がいるもので」
隣女王「全く……」
勇者「……重ね重ね変な事を聞くが、淫魔、なんだろう?」
隣女王「はい、そうです。この国の方々と違って、翼は小さいですが」
勇者「寿命も短かったりするのか?」
隣女王「はい、長くても200歳ほど」
勇者「長いのか短いのかわかんねぇよ」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:11:19.33 ID:Zdk5uCYJo
勇者「興味は尽きないが、まぁ、ともかく戻ろうか」
隣女王「はい」
堕女神「お戻りになられましたか」
勇者「ああ、待たせたな」
堕女神「陛下」
勇者「何だ?」
堕女神「未成年に手を出すのは流石にどうかと」
勇者「いいから早く話を進めるぞ。突っ込む気力もねぇ」

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:11:51.20 ID:Zdk5uCYJo
勇者「………という訳で、いいかな」
隣女王「はい、陛下。まことに、この度は陛下の……」
勇者「そういうのはいい」
隣女王「ですが……」
勇者「君と君の国は困ってて、我が国には救える。それだけの事だ」
隣女王「……変わりましたね、陛下」
勇者「何?」
隣女王「噂では、同様の陳情に参った他国の女王に『毎日10人の若い処女を差し出せ』とお仰せになられたとか」
勇者「俺はそれでもいいんだけどさ。……うん、それもいいな」
隣女王「あ、い、いえ……失礼いたしました!」

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:12:17.76 ID:Zdk5uCYJo
勇者「ジョークだったのに、さっさと帰っちまいやがった」
堕女神「ジョークだったのですか?」
勇者「俺、一体どんだけだったの?」
堕女神「それはそうと、次の予定が控えております」
勇者「聞こうか」
堕女神「街外れにある駐屯地の視察です」
勇者「あれ、軍隊なんてあったのか?」
堕女神「軍隊の無い国なんてありますか?」
勇者「おっしゃるとおり」
堕女神「それでは、馬車の準備が出来ておりますので、どうぞ」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:12:41.59 ID:Zdk5uCYJo
勇者「……さすがに軍隊なら、変なアレは無いだろうさ」
司令官「ようこそ、陛下。ご足労まことに痛み入ります」
勇者「ああ、出迎えご苦労。……早速だが、案内を頼めるか?」
司令官「無論です。こちらへどうぞ」
勇者「へぇ、中々本格て……おい、繋がれてるアレは何だ?」
司令官「アレとは?」
勇者「ほら、アレ。なんかすんげー触手いっぱいで、もうデジャヴっつーかスゲー見覚えあるよこれ確実に」
司令官「ああ、ローパーですよ。大丈夫、飼い慣らしてあります」
勇者「あれ飼えるのかよ」
司令官「はい、苦労しましたが。これから、地下に移送するところですが、ご覧になりますか?」

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:13:10.08 ID:Zdk5uCYJo
勇者「まぁ、予想はできるけど。一応見とくか」
司令官「はい。お足元にどうかお気をつけて」
勇者「ほらほらもう、凄い湿った音と甘ったるい声が聞こえてくるもの」
司令官「性欲処理、の目的もありますが、新兵に対しての罰として効果的なんですよ」
勇者「淫魔なのに?これが罰になるのか?」
司令官「淫魔は気位が高い種族ですから、ほかの魔物に犯されるのを嫌がるんです。
     新兵は特に、鼻っ柱だけの跳ね返りが多いもので」
勇者「ほう」
司令官「万年発情で相手が雄なら何でもいい、と思われがちなんですがね、淫魔は」

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:13:36.74 ID:Zdk5uCYJo
???「く、離せ!離せよ!!」
勇者「あれは?」
司令官「ああ、新兵のようですね。彼女は素行に改善が認められませんので、已む無く」
勇者「……で、ローパーと一緒にする、と」
司令官「ちなみにローパーにも色々いまして。私は、五番の檻にいるのがお気に入りですね」
勇者「訊いてないよ」
司令官「まぁ、せっかくですから見ましょう。ほらほら、檻の前の特等席へどうぞ」
勇者「あ、ああ。うむ」
司令官「何をしている?早くそいつを中へ入れろ」
新兵「うわっ!」ドスンッ……ガシャン

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:14:05.64 ID:Zdk5uCYJo
赤いショートカットが特徴的な、少年的な淫魔が無造作に檻の中へ突き飛ばされる。
すぐに鍵がかけられ、その格子の向こうには、椅子に座った『男』と、駐屯地の司令官。
新兵「出せよ!こんな事して、アタシが言う事を訊くと思ったら……」
にゅるり、と何かが尻を撫でる。
咄嗟に払いのけ、伸びてきた暗闇を目を凝らして見る。
何かがいる。
単なる懲罰用の独房だとばかり思っていたが――違う。檻の外にいる二人は、ニヤニヤとこちらを見ている。
何かが、いる。
新兵「ひぃっ……」
彼女がその場に尻餅をつき、何とか逃れようと、遠ざかろうと、手を鉄格子に向かって伸ばす。
その時、この檻の「主」が姿を現した。

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:14:32.44 ID:Zdk5uCYJo
醜い。
赤黒い無数の触手に阻まれ、奥にあるであろう「本体」は見えない。
粘液を滴らせ、新兵の頬を一本の触手が撫でた。
新兵「や、だ……やめろ、来るな!出せよ!ここから出せ、オイ!」
司令官「駄目だ。これは、罰なのだ」
新兵「だ、だからって……こんなの……嫌…」
司令官「それに、お前はラッキーだ。……新しく入ったローパーの具合を、最初に試せるんだからな?」
新兵「そん、な……くそ、ヤダ!ふざけんな、ローパーなんて…!」
頬をなでる触手を払いのけようとした途端、
何本もの触手が彼女の腕に巻きつき、同時に両足首にも巻きつく。

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) :2011/11/16(水) 06:15:02.44 ID:Zdk5uCYJo
そこから先は――不思議なほど、何もしてこない。
手足に巻きつくだけで、それ以上の事はしない。
とはいえ、それはあまりにも耐え難い嫌悪感をもたらした。
糸を引く粘液をまとった、生臭さに包まれた触手がむき出しの手足を撫でる。
ここに移される際、下着以外はすべて剥ぎ取られた。
その時点で、こうなる事を予想できたのかもしれないのに。
いや、予想できたとしても、防ぐ事はできなかった。
勇者「……何もしないのか?」
司令官「報告によると、あのローバーは簡単な命令を実行する知能をも有しているとの事です」
勇者「つまり、命令を待ってるって事か」
司令官「はい、陛下」
勇者「なら、試してみるか」
つかつかと檻へ歩み寄る。
嫌悪感に耐え、必死で悲鳴を上げまいと涙を浮かべている淫魔には、まるで魔王のように映る。
勇者「……『がんがんいこうぜ』」