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新ジャンル「砂かけ少女」

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Part7
376 :367:2010/12/05(日) 09:01:44.38 ID:LPtYNZ0C0
おはです。
書き溜めに入ります。

378 :>>367の続き:2010/12/05(日) 09:48:49.56 ID:LPtYNZ0C0
言い忘れてた保守と支援ありがたいです。なんとか終わらせようと頑張ります。
5レス分貯まったら、投下の割合くらいでいこうかなと。
続き↓
国語教師「『みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける えには深しな』」
国「これは都に呼び戻された源氏が住吉大社に参詣した時に、偶然にも明石の君も参詣していて、源氏は後で知ったわけだ」
国「それを源氏が『身を尽くした甲斐もあって、澪標の立つ入江に来てで巡り合った。あなたとの縁は深いものだなぁ』と詠んで」
女「……」
国「……女、質問したいなら手をあげなさい。そうじゃなかったら、その半開きの口を閉じた方がいいぞ」
女「ぅえ、あ?……す、すみません」
クラスメイトたち「クスクス」
友「……」
男「……」
女「……はぁ」

379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 09:49:48.60 ID:LPtYNZ0C0
女「……よし!友、男!飯行くよ!」
友「ぉ、おりょ?女が珍しくボケ?」
女「……はい?」
男「言いづらいが、まだ三限目終わったところだ」
女「あ、あははは。ぼ、ボケに決まってるじゃん。というか、ボケはじまっちゃったかなぁ」
友「も~ぅ、いきなりボケられるとツッコむの困るじゃんよ~」
女「ははっ、ゴメンゴメン」
男「……ん?」
男「……」

380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 09:50:31.58 ID:LPtYNZ0C0
女「んじゃ、今度こそ飯行く……って、何話してんの?」
男「いや、別になんでもない」
女「……?」
友「なんでもなくないだろ~。今日の放課後ちょっとな」
女「あれ?今日も来ないつもり?」
友「違う違う。用事があるから、ちょっと遅れるって話。あ、男はダイジョブだから。俺が遅れるってことね」
男「……」
女「なーにぃ?コレでも出来たの~?」
友「あのなぁ、女。お前のこと嫌いじゃないけど、イマドキ小指立てて『コレ』て……」
女「う、うるさいな。もうとにかく!学食いくよ!席埋まっちゃう」
友「うぇ~い」
男「ああ」

381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 09:53:27.24 ID:LPtYNZ0C0
女「んじゃ、今日はフォーメーションβ!」
友「りょ~かい」
男「おっけ」
友「あ、Bちゃんじゃ~ん。今日何頼むの?うわ、それだけ?あれだけ動くのによくそれだけでもつね~。え?あ、悪いって。今来たばっかなのに。あ、そう?ありがとな~。それで」
男「……すまん、この席いいか?いや、三人分だ」
女「おばちゃ~ん!!コロッケパンに焼きそばパンにミックスサンド!」
女「いやぁ、やっぱ信用と信頼のデルタアタックだね。って、今日はカツカレーかぁ」
友「出だし遅れちったしなー。不甲斐ない俺を笑ってくれ」
男「……フッ」
友「お前か!?」
女「ぷくく、まぁまぁ……んじゃ、いっただっきまーす」
男「いただきます」
友「っだきまーす」


382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 09:54:17.60 ID:LPtYNZ0C0
友「ん~、この多彩な安っぽい香辛料の風味。野菜が子供にわからない程度に入ってる具の多さ。ルーとライスのアンバランスさ加減。やっぱ、学食はいいなぁ」
男「褒めるか貶すかどっちかにしろ」
女「友はあまのじゃくだかんねー」
友「こ~んな素直なカワイイ男の子をあまのじゃくて。俺はグレるぞ~」
男「グレたら、一周まわって、素直になるかもな」
女「あはは。言えてる~」
友「うっせうっせ!俺は死んだら大天使になるくらい素直だっつの!」
男「……天使はもともとそっちの住人だ」
女「友は馬鹿だからね~」
友「お前に言われたくね~!」

383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:43:05.15 ID:LPtYNZ0C0
女「さってと~、食い終わったし教室戻りますか」
男「そうだな」
友「……ちょっち、さき行っててくれぃ」
女「ん?どしたの?」
友「しばし、お花摘みに……ぽっ」
女「『ぽっ』とか言うな!しな作るな!!」
男「一言でいうと、キモイだな」
友「んじゃ行ってくる~」
女「はよ行け!」

384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:43:59.22 ID:LPtYNZ0C0
女「ったく……、何考えてんだか」
男「あいつは読めないな、2年つきあっても」
女「そだね~」
男「……もう大丈夫か?」
女「朝のこと?うん、もうだいじょぶ。というか気にしても仕方ないことだって言われてたんだけど、どうしてもね……」
男「ん?」
女「あ、いやいやいや!なんでもない。こっちのこと」
男「……そうか」
女「そんな心配そうな顔すんなって!だいじょぶだから。この話終わり!」
男「ああ、そだな」

385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:44:42.65 ID:LPtYNZ0C0
女「さーて、ほーかごなんですが~……」
友「んじゃ、さっさと用事済ませてくるわ~」
女「早くしろよ~。あ、コレどうする?」
友「ん~、んにゃ、それ持っといて。腐らせないうちに行くわ」
女「あいよ~。んじゃ、男。いこか」
男「おぅ」

386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:45:38.20 ID:LPtYNZ0C0
女「ふぃぃ~。海風気持ちいい~」
男「ほらよ」
女「うわっとっとっとっとっとっと。……セーフ」
男「……毎回思うが器用だな」
女「いや、わざとやってるわけじゃないし……。というか、毎回毎回缶ジュース砂だらけになる恐怖と戦っているわけですが」
男「まぁ、止めるつもりないけどな」
女「友も男も悪質だぞぉ~。こんなカヨワイおなごになんという仕打ち」
男「お前が女性の範疇に居たいっていうのは知らなかった」
女「うわ、うわ、うわ~。言っちゃいますかそれを!こちとら、21世紀を生きる夢見る女の子だぞ~!」
男「大和撫子って、死語だよな」
女「……不本意ながら、それは同意するけどさぁ!」

387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:46:24.92 ID:LPtYNZ0C0
友「うぃ~す。来たぞ~」
女「うわ、やっと来たよ」
友「これでも超特急だっつの。終わりかけの夜を超えてきたっつの」
女「ネタ古いなぁ~」
男「古いってわかる時点でトントンだな」
女「そ、そんなことないって!」
友「そんなことより、アレ出せアレ」
女「そんなに欲しいの?」
友「あ、ああ、これ以上無いってくらい求めてる」
女「ふふふ、だったら『欲しい!欲しいです、女王様』とお言い!」
友「欲しい!欲しいです、女王様!」
男「よくパン一つで盛り上がれるな」

390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 11:32:14.39 ID:LPtYNZ0C0
女「この辺にコンビニ出来て欲しいよね~」
友「確かにな~。個人的にはミニストップあたりが出来てほしい」
女「え~、そこは妥当にセブンイレブンとかじゃないの?」
友「ばっか!お前、あのソフトクリーム食ったときねぇの?」
女「え~?ソフトクリームとかどこも一緒でしょ?」
友「ハロハロとかうめぇし!」
女「それよりだったら、アイスコーナー充実させてくれた方が私はいいかな~。男くんは?」
男「……ダッツ一択」
女・友「くそっ、ブルジョアめ!」

391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 11:33:01.19 ID:LPtYNZ0C0
女「まぁ、夏になれば海の家出来るし、それでいいんじゃない?」
友「え~、冬はおこたでアイス食いたい」
男「ここだと、絶対無理だろ」
友「ん~、車の中でとか?」
女「買う予定あるの?」
友「……原チャなら」
男「夢とついえたな」
女「甲斐性ないなぁ~」
友「むきー!いつか車買って、こたつかがりとこたつ隠れやってやる~!」
女「無理無理」
男「そんなもの覚える前にデリカシーって言葉覚えた方がいいな」
友「くぅぅううう!」

392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 11:33:53.52 ID:LPtYNZ0C0
友「この頃はどうなんだよ?」
男「なにがだ?」
友「志望校」
男「未だC判定真っ盛り」
女「男も友並みにランク下げればいいのに」
友「そうそう女並みにな」
男「ま、いざとなったらそうするかもしれんがまだ時間あるんだから、今から夢小さくしてどうする」
友「あら、奥さん聞きました?」
女「ええ、聞いたわ聞いたわ。毎回毎回考査ランク上位の人は言うことが違うわね」
友「ねー」
男「お前らもちゃんとやりゃできるだろ」
友「やりたくないぷー」
女「右に同じ」
男「……ハァ」

394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 11:35:07.06 ID:LPtYNZ0C0
女「夕日紅いね~」
友「……そだな~」
男「……だな」
女「……」
友「……」
男「……」
女・友・男「最初はグー、じゃんけんぽん!」
女「うぉぉぉ」
友「くはぁぁ」
男「……よし」

396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 11:36:37.80 ID:LPtYNZ0C0
男「んじゃ、今日は俺だな。俺用の鉛筆サイコロくれ」
女「あーいっと」
男「とりあえず、希望的には?」
女「1!1!1!」
友「1!1!1!」
男「……お前らなぁ、もうちょいスタミナ勝負っつうことも視野に入れろよ……っとほい」
男「……2だ」
女「うぉぉぉおお」
友「くはぁぁああ」
男「それはもういいから」

399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:18:30.62 ID:LPtYNZ0C0
男「んじゃ、今日は2往復な。罰ゲームはいつもので」
女「はいよ~」
友「あいお~」
男「んじゃ、Get set!」
女「やっぱ、男くんだとこれ締まるなぁ」
友「無駄に発音上手いだけだ」
男「お前こそ無駄口叩くな。Ready!」
女・友「……」
男「Go!!」

400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:19:12.68 ID:LPtYNZ0C0
男(1往復終わって、順位は女、俺、友)
男(日によって差異はあるけど、女は基本先行逃げ切り型、友はラストごぼう抜き型)
男(俺の見立てだと瞬間的な速さとしては女≧友>俺、スタミナの多さとしては俺>友>女だ)
男(まぁ、だからこそのスパートのかけ方の違いなんだろうが)
男(友は最後の復路で追い上げてくる。それはほぼ間違いないな)
男(女はさすがに序盤の飛ばし方より落ちてきたな)
男(俺としてはこのままペースを保って、復路に入り、友を牽制しつつ、女のスタミナ切れ待ちが戦法になるが)

401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:20:23.23 ID:LPtYNZ0C0
女(うー、やっぱ、1往復終わってからが厳しい)
女(後ろ、どんくらいまで来てんだろ……)
女(……ある意味、いま男二人に追いかけられてる姫様状態に周りには映るのかなぁ)
女(いやいや、みんな走ってんだから想像の5割増しくらいの汗臭さな映像になるな……)
女(むしろ、美女と野獣……美化しすぎか。たぶんジェイソンとその被害者かな)
女(って、適当な妄想で誤魔化してきたけど、流石にそろそろ限界)
女(まだ、復路を残してるってのに)
女(でも、ここで諦めたらそこで試合終了ですよってあの先生も言ってたし)
女(踏ん張らなくちゃ駄目だ!)
女(努力の努は、おんなのまたぢからぁああ!!!)

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:21:04.10 ID:LPtYNZ0C0
友(ん~、女には離されてるけど、あのペースなら復路に入った途端ガクッと落ちるだなぁ)
友(するってーと、ラスト勝負は俺と男……かな)
友(たぶん、男は復路で俺が抜くと考えてるはず……たぶん)
友(ということは、復路に入る前に抜こうとすれば、男のペース乱せ……れればいいなぁ)
友(男のヤツ頭いいからなぁ。即行で見抜かれそうで嫌なんだが……)
友(それでも、とりあえず昨日のサッカーの分だけでも取り返さないっとな!)


403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:21:52.87 ID:LPtYNZ0C0
ッタッタッタッタ
男(!?……思ったより、仕掛けが早かった!)
男(女はあの岩周り始めて見えなくなった……意外と遠い!)
男(こっから牽制すると俺が辛くなるが、今抜かされると岩を外回りしなくちゃならなくなる)
男(友……あざとくなったな。……昨日のサッカーの所為か?)
男(どっちにしろ、今抜かされるわけにはいかないか!)

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:24:48.12 ID:LPtYNZ0C0
ちょいと飯休憩
1時間後再び書き溜め開始

405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 12:42:07.43 ID:U56lHq9VO
>>302
超お疲れ様、なの。

407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 13:21:56.99 ID:LPtYNZ0C0
ただま。書き溜め再開

408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 13:22:41.75 ID:6+CcJstDO
時かけ…?

409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 13:39:08.61 ID:LPtYNZ0C0
>>408
だいぶ設定パロってるが別話……のつもり
というか、あれの落ちって夢落ちっぽくなるんだっけか?

410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:09:01.57 ID:LPtYNZ0C0
友(ありゃ、意外と釣れた)
友(これを分析すると……)
友(……)
友(……ごめん、お手上げ。なんで?)
友(まぁ、これでなんとか男のペース崩せたし)
友(あとは……っと、女が岩周ってきたな、よし、ヘロヘロだ、行ける!)

411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:10:09.26 ID:LPtYNZ0C0
女(きっつー。あそこまで、あそこまでってゴールを区切ってなんとか岩周り切ったけど)
女(さすがに体だますのもこれまでっぽいか)
女(あはは。天国が見える~ってランナーズハイにまでなれればいいのかもしれないけど)
女(そんな技術、帰宅部の私に期待すんなっていうことだな!)
女(……うわぁ、負けたくね~)
女(さっき、すれ違った感じからすると、今頃男と友は岩周回中ってとこか)
女(なんか、男が焦ってて、友がラリってたような気がするけど……)
女(岩を出たら、餌食にされちゃうっつの~~!!)

413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:11:06.31 ID:LPtYNZ0C0
男(くっ、友のヤツ、俺に合わせてきた)
男(岩の周回で、追い越す気か……?)
男(こっちが内側で有利だってのに)
友(うはははは、外からまくる俺かっこいい!)
男(……何も考えてないのか?)
男(まぁいい!これで岩の周回終わり!これで女を追い越せば)
友(おし、このまま行ける!これで、女の背中が間近に見える)

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:12:36.87 ID:LPtYNZ0C0
女(って、こらこら、足動けって)
女(おいおい、勝手にもつれるなって!)
女(前に踏み出さなきゃ、勝てないんだってば)
女(こう、手を前に出して前宙すれば、タイムロスは最小限……)
女(って、そんなの無理ってさっき、やったばっかじゃんよ)
女(あ~、こけるこけるこける)
女(ていうか、これって……)
男(いける!)友(はず!)女(昨日の……!)
男・友・女「あれ?」

416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:13:43.00 ID:LPtYNZ0C0
男「……にぃばーん?」ハァ……ハァ……
友「さんばー……ゴホッゴホッ!」ハァハァハァハァ
女「い、いちばーん……」
男「……」
友「……」ハァハァ
女「…………え、えへ?」
友「コラぁ!さっきのはどんなマジックだ!」
女「い、いや、その信じた奇跡の発露といいますか、安西先生が助けてくれたといいますか」
男「……」
友「奇跡ィ?安西ィ?そんなもので救われるのだったら、人類の歴史に戦争のふた文字は無い!」
女「いや、そんなこと言われても」
友「……はぁ。ま、結果は結果だしな」
男「あ、ああ」

419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:57:52.66 ID:LPtYNZ0C0
友「だから、……スマンけど、男金貸してくんね?」
男「……いつものだと、金無いときはカバン持ちでいいだろ」
友「うんにゃ~。俺が飲む分には借りなくてもいいんだが、女の分が無くてな。んでもって、俺は猛烈にのどが乾いてる」
女「え?私の分は自分で買うよ。んで、カバン持ってくれれば」
友「ばーか。こういうときは俺の男を立てろよ」
女「ん~……」
男「俺も友の意見に賛成だ。……それで借りてちゃ男気半分だけどな」
友「うっせーやーい」
女「まー、こーゆーとこじゃないと男が立たないっていうのは友らしいかな」
友「大きなお世話だっつの」

420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:58:33.67 ID:LPtYNZ0C0
女「んじゃいただきまーす」
友「うむうむ。よきにはからえ」
男「敗者なのに偉そうだな」
女「お金借りたのにね」
友「……すいませんでした」
男「……なぁ女」
女「ん?」
男「……いや、なんでもない」
女「あ、……うん」

421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 14:59:20.42 ID:LPtYNZ0C0
女「……って、ことがあったんだけど」
叔母「……凄いふっしぎ~」
女「それ、気に入ったの?」
叔母「近所の子供に広めといたわ」
女「やめてよ!っというか、そういうことじゃなくて!」
叔母「……なんらかの形で、貴女に瞬間移動の能力が身に付いたってことになるわね」
女「……やっぱり?」
叔母「非現実過ぎるけどね」
女「夢……なのかなぁ」

422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 15:00:02.09 ID:LPtYNZ0C0
叔母「そこでその話を持ちだすっていうことは胡蝶の夢についての講義を聞きたいのかしら」
女「い、いいえ、結構でございます教官!」
叔母「……まぁ、あまりその能力を使わないことが大事ね」
女「え、なんで?」
叔母「貴女、自分が認識しない速さで移動すること自体、怖くないの?」
女「ん~っと、……どゆこと?」
叔母「たとえば、貴女が移動した先が交通量の多い交差点だったら?」
女「あ、えっと……」
叔母「その瞬間移動中にその間に人やモノにあたったら?車や新幹線、飛行機とは比べ物にならないスピードでぶつかるのよ?」
女「ぅ、……ぁ……」
叔母「人間が知覚しない怖さというのがわかった?」
女「う、……うん」

423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 15:01:54.67 ID:LPtYNZ0C0
叔母「問題はその発動条件だけど。二つの共通点はこけることかしら」
女「……たぶん、こける前に移動してるから、こけそうになると、かな」
叔母「んじゃ、こけないように注意してね」
女「……経験してることに反比例して、注意されることが小学生並」
叔母「そんなこと言ったってしょうがないでしょ。今わかってるのはそれだけ」
女「そうだけどさぁ」
叔母「これ以上、知りたくても、もうそれは発動させない方がいい」
女「それは……そだね」
叔母「ま、私から言えるのはそれだけね」

425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 15:46:29.48 ID:LPtYNZ0C0
叔母「それじゃ、帰り気をつけるのよ」
女「はーい」
叔母「……特にこけないように」
女「……はーい」
叔母「ま、何かあったらまた来なさい」
女「……無い方がいいんだよね?」
叔母「当たり前」
女「う、うぃっす」

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