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同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」

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前回の記事 同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
Part8


653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:23:13.56 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 18:20 神楽坂作業所

新人女:カタカタカタ

新人女「できた。……よし、もう一個」

がちゃり

男「たっだいま」
新人女「お帰りなさい~。どうでしたか」

男「こちらは問題なし。C男は週明けまで缶詰だね」

新人女「作業はこんな感じの進捗になってます」ぺらっ

男「さんきゅ。まとめてもらえるとすごく助かる」

新人女「いえ。出来ること自体がまだ少ないですから」

男「……ん。この緑のラインは?」

新人女「ちょっと自信がないところです。帳票の内容を
 チェックして欲しいです」

男「了解」

654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:24:37.35 ID:b1AJlvQP
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「ん……。問題なし。調べた方がいい点は
 別紙にプリントした」

新人女「ありがとうございます」

男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「いえいえ。実際助かる」
新人女「細かい仕事をこなすのは楽しいですね」

男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「そうゆうもの?」
新人女「小さい人形を修理してショーケースに
 ちまちまっと並べていく感覚に近いです」

男「ああ。うん、それ、判りやすいね」
新人女「はい」

男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「でも、貴重な人材だ」
新人女「そうですか?」

655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:25:16.62 ID:b1AJlvQP
男「うちは大物狙いが多いからね。でかい仕事に突っ込んで
 腕力で倒しきると言うか。体当たり主義的な」

新人女「女さんですか?」

男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「先輩もそうだけど。実は最近C男もそうだよね。
 B男はそのへんは自在派で、俺がどちらかというと
 雑用処理が多かったからさ」

新人女「個性が出るんですね」

男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「そりゃそうだよ。仕事ほど個性でること無いよ」

新人女「……友達なんかは、サラリーマンになったら
 個性が無くなるっていってたから」

男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「そんなこと無いよ。というか、消そうと思って
 消せるくらいなら個性じゃないんだよ」

新人女「そうですね」
男「個性ばりばりで仕事する人ばっかりだけどね
 うちの班は」

656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 16:26:44.12 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 19:40 神楽坂作業所

新人女「ん……」ちらっ

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「――」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「あのぅ」
男「……」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「あの、男さん?」
男「はいっ?」

新人女「聞かれる前に云いますけど、私、土日出ます」
男「きついでしょ?」

新人女「いえ出ます。ここが正念場だって言う気がしますし」

男「そう言ってくれるなら願ったりかなったりだけど」

658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 16:29:47.68 ID:b1AJlvQP
新人女「やた」にこっ
男「そんなに仕事楽しい?」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「いえ、そういうのじゃないですけれど。
 ううん、……楽しいのかな?
 がんばってる気がして嬉しいです」

男「ああ、充実?」
新人女「そうそう、それです! 言いたかったの」

男「そっか」にこっ
新人女「はい」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「――」
新人女「……」ちらっ

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「そか。明日来るなら、今日はもう切り上げよう」


660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 16:30:58.67 ID:b1AJlvQP
新人女「男さんも帰りますか?」
男「いや、俺はもうちょいいるけれど」

新人女「それじゃ私も付き合います」
男「いやいや。切り上げましょう。女性なんだし」

新人女「仕事忙しいですし……」

男「却下で」

新人女「だめ……ですか?」じぃっ

男「そういう反則くさいポーズしてもダメです」

新人女「反則なんかじゃないですよっ」おろおろ

男「……」
新人女「……」しょぼん

男「自分はもうちょい残りますけど、
 良い時間だからご飯に行きます。事務所一緒に出ましょう」

新人女「はいっ」
男「いや、そうでもしないと残りかねないからね、
 新人女さんは」

661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 16:31:49.80 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 19:50 神楽坂の路上

新人女「土日は雨らしいですね」
男「そっかぁ。滅入るね」
新人女「どこでお食事するんですか」

男「ん……。そだね。美味しい親子丼
 食べさせるところがあるんだ」

新人女「わぁ。いいですねっ」
男「行くよね?」

新人女「はいっ。お供します」
男「ちょっと裏手のおそば屋さんなんだけどね」

新人女「この辺のお店沢山知ってるんですか?」
男「うん。職場に入ると付近の探検しない?」

新人女「あんまりしたことはなかったです」

男「座ってデータ管理の仕事とかしていると、
 食事がストレス発散みたいになるしさ。
 散歩がてら店を探したりするよね」

新人女「そうなんですか」

男「こうゆうのは忍者が抜群に上手いんだ。みつけるの」

662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:33:25.49 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 20:00 蕎麦処『酉伊勢』

新人女「緊張しますね」
男「そう?」

新人女「結構高そうなお店ですよ」こそっ
男「奢ってもらえるでしょ? 男の子に」

新人女「和食のお店って選択肢にないんですよ。
 ――独特の気配ですね」
男「ああ。音楽とか流さないもんね。静かだよね」

男「親子丼二つ。と、茶碗蒸しも二つ」

 店員「はい、ただいまぁ~」

新人女「メニューが出てこないってすごいプレッシャーですよね」
男「あ、それは判る」

新人女「『判ってないやつは帰れよ!』みたいな」
男「うんうん。それはあるなぁ」

新人女「変な注文したら奥で
 笑ってるかもしれないとか考えませんか?」

男「結構小心だなぁ、新人女さんは。ははは」
新人女「いえ、小心者ですから」

男「その時は二人で笑いものになると言うことで」
新人女「そうですね」にこっ

663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:36:42.60 ID:b1AJlvQP
男「ここもB男がさがしてきてさ」
新人女「ふむふむ」

男「看板にメニューも出て無いじゃない?
 鶏料理、蕎麦だけで」

新人女「はい。真っ黒壁ですしね」

男「それなのに一人でランチ食いに入ったらしいんだよ。
 で、美味い美味い! って今度食いに行こうって。
 そりゃ、ござるござる言うわけさ」

新人女「あはははっ」にこぉっ

男「ん」

新人女「はい?」

男「いや、まだ元気があるみたいで良いことだ」

新人女「……B男さん、なにしてるでしょうか」

男「元気してるよ」

新人女「そうだ。メールの返事は来ましたか?」

男「うん、きてる」

664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:37:49.45 ID:b1AJlvQP
新人女「どうでした?」
男「さっぱりしたものだよ」

新人女「戻ってくるんですよね?」
男「――」

新人女「おかしいですよね。こんな事で、辞めちゃうなんてっ」
男「うん、おかしい」
新人女「……」

男「でも、おかしいことは世の中に沢山あるから」
新人女「……っ」

男「新人女さんはこの先どうなるのかな」
新人女「……はい?」

男「まだ19だもんね。他の会社に行くかもしれないし、
 誰かと付き合ったり結婚するかもしれないでしょ」

新人女「……」

男「でも、B男はあれで、野良だからさ。
 ――ちゃんと生き抜くよ。
 まぁ、仕方ないよね。殴りたければ殴る。
 やってはいけないことだけど、野良は王様だからなー。
 あれは俺もびっくりしたよ。
 よっぽど腹に据えかねたんだな」

665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:39:02.86 ID:b1AJlvQP
新人女「……」

男「そういう顔してると、まずくなるよ? せっかくなのに」
新人女「はい?」

男「さっきの顔がいいね」
新人女「え?」

男「笑った顔の方が美味しいよ。
 ――親子丼ってさ、どんぶりの中で卵が蒸されて、
 どんどん加熱されてる訳。つまり、1秒を争う
 デスマーチな食い物なんだよ。
 だから、笑いながら食べないと、負けちゃうよ?」

新人女「え?」

 店員「お待たせしました。親子丼二つ、茶碗蒸し二つ。
  本日の香の物は蕪菁にしてみました。ごゆっくりどうぞ」

男「食おうぜ」
新人女「はい」

男「いただきます」
新人女「いただきます」

男「まぐっ。……もぐっ。ん」
新人女「……もぐ」

男「どうよ」

666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:40:09.05 ID:b1AJlvQP
新人女「……美味しいです」にこっ
男「そんな感じの顔で」にこっ

男「もぐっ。……まぐ、まぐっ。ん」
新人女「美味しい……本当に」

男「まぁ、あれだよ」
新人女「……?」

男「野良になりたてのちび猫に心配されたら
 忍者だってへそを曲げるよ」

新人女「わたしも、野良ですか?」

男「じゃない? もぐ、もぐっ。あ、茶碗蒸しもどうぞ」

新人女「はい……、いたきます。あの、野良ですか?」

男「違うの?」

新人女「いえ。……嬉しいです」

新人女「びっくりでして……。こんなに嬉しいんだ」

男「あはははっ。変なの。野良なんてウォリアー並に
 底辺なんだぞ?」

667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:41:14.98 ID:b1AJlvQP
新人女「ええ。そうなんですけど。
 お母さんに云ったら卒倒しちゃうくらいなんですけど」

男「だよ。……もぐっ。……ん」

新人女「卵とろとろですね」

男「そこが美味い訳だ」

新人女「はいっ」

――偉いぞっ

男「?」

新人女「あ、いえ……。その」

男「茶碗蒸し美味い?」

新人女「美味しいです。いや、そうじゃなくて」

(褒めてもらう、あの姿が。――欲しくて)

新人女「あの。なんでもないです。美味しいですっ」

668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 16:43:19.25 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 20:45 神楽坂路上

男「それでは、お疲れ様ー」
新人女「はい。ごちそうさまでしたっ」ぴょこっ

男「いえいえいえ。奢りのお礼は労働で!」
新人女「了解しました。マネージャー!」

男「ゆっくり寝てください」
新人女「休養してきます」

男「お休みなさい~」
新人女「あのっ」

男「はい?」
新人女「あ……いえ。なんでもありません。
 お休みなさい、また明日がんばります」

男「はい。ではまたね!」

ぱたぱたぱたぱたっ。

男「さーってと。んじゃ、こっちはもうひとがんばり。
 ……と、そ、の、ま、え、にっ」

男「食事券は残念だけど、全部換金して、振り込んじゃうかな。
 ま、これも先行投資のスカウト料金だ」

674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 16:52:57.74 ID:b1AJlvQP
みんなあんがとな(´∇`)
でも、支援はなくても落ちないんだぜww
雑談でもしててくださいませ。
鶏天はうまいよね。俺は醤油+柑橘ポン酢が好き。

新人女のターンが続いてごめんなさい
(こいつ人気ねぇのにww)今日はもう一回書き溜めしてがんばる。

678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 17:08:17.11 ID:cJnyARM0
新人女の人気が無い…だと…?

679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/25(土) 17:13:36.72 ID:Xr/x5lA0
統計とってみようか
俺は

男>女>忍>新>C

680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 17:21:16.43 ID:ObLM35so
女>男>新=B=C

681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 17:21:34.19 ID:blrb56AO
順番なんか、つけらんないんだぜ・・・・

781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 11:33:31.49 ID:OTso.pkP
――6/8、土曜日 11:00 神楽坂作業室

ざぁぁぁぁぁああぁああ

新人女「すごい降りですね」
男「早い台風が来てるらしい」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「でも、悪くないですよ」
男「そう?」

新人女「雨の中でも、暖かい部屋で集中して
 キーボード叩いているのって。いいですよね」

男「……うーん」
新人女「外に買い物行くのよりは」にこっ

男「そうかもなぁ」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「夜は困りますね」
男「あー。そういえばさ」


782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 11:34:52.66 ID:OTso.pkP
新人女「はい?」
男「なんにもないと思うけれど、雨もすごいし
 今日は早々に切り上げた方が良いよ」

新人女「いえ……あの」
男「?」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「実は、お泊まり……じゃなくて、徹夜の準備を
 してきてますので」
男「はい?」

新人女「わたしも、そろそろ完徹デビューを」
男「……えーと」

新人女「今回は引きません」
男「引かないのか」

新人女「男さんのこと見てましたから」
男「はい?」

784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 11:45:34.40 ID:vuHK/qM0
新人女「わたし技術もないですし、手も早くないです」
男「そんなこと無いと思うんだけど」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「男さん、結構焦ってますよね」
男「……」

新人女「今週末、危ないんですよね?」じぃっ
男「なんで?」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「共有フォルダの日付別作業予定がどんどん
 圧縮されてます。私には教えてくれてない
 仕事があるんですよね?」

男「えー」

新人女「まだへたくそだから、真似っこしないと
 仕事のやり方が判らないですけど
 真似をずっとしてるから気がついたんです。
 真似をしたくても出来ない、変な仕事があるって」

787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 11:57:27.44 ID:vuHK/qM0
新人女「わたし技術もないですし、手も早くないです」
男「そんなこと無いと思うんだけど」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「男さん、結構焦ってますよね」
男「……」

新人女「今週末、危ないんですよね?」じぃっ
男「なんで?」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「共有フォルダの日付別作業予定がどんどん
 圧縮されてます。私には教えてくれてない
 仕事があるんですよね?」

男「えー」

新人女「まだへたくそだから、真似っこしないと
 仕事のやり方が判らないですけど
 真似をずっとしてるから気がついたんです。
 真似をしたくても出来ない、変な仕事があるって」

789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 11:59:57.59 ID:vuHK/qMo
男「……びっくり」
新人女「?」

男「いやいやいや。『「男子三日会わざれば刮目して見よ』
 って、あれずいぶんセクハラな台詞だよなぁ。
 男子だけしか成長しないみたいじゃんね」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「……」
男「C男といい、新人女さんといい。すごいわ」

新人女「当たりましたか?」
男「うん、当たってる」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「別に隠してた訳じゃないけどね。ほら、前に話していた
 保険屋の仕事がね。B男がいなくなって凍結されてる。
 これを火曜日までにやらなきゃならない。
 まぁ、実際この週末だね」

新人女「……」

男「でも、これは。多分俺が無理すれば仕上げられる。
 幸いマクロは手の込んだヤツを作っておいたからね。
 ディスクの入れ替えが手間だけど、自動処理で
 チェックの洗い出しまで終わるはず」

790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 12:01:20.69 ID:vuHK/qMo
新人女「ディスク交換と、マクロのセットアップくらい出来ます」
男「……」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「今晩はあの……お付き合いしますから」かぁっ

男「えっと……うん。いや、いや、ダメっ」

新人女「なんでですか?」じぃっ

男「C男がいるならともかく、初泊まり込みでしょ。
 それなのに、男女二人っきりはダメ。許可できません」

新人女「大丈夫です。男さんのこと信用してますから」
男「安易な信用よくない」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

新人女「そうですか?」
男「そうですっ」

新人女「――そんなこと無いと思うんですけど」
男「信用しちゃダメですっ」

791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 12:02:59.37 ID:vuHK/qMo
新人女 びくっ

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「――世の中にはね。『僕を信用して』とか誘って
 『正社員にするから、いいよね?』とか、
 そんな甘いことを云って女の人を
 食べちゃう人もいる訳ですよ」

新人女「はい……」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「だから、そう言う隙はダメ」
新人女「でも、男さんは違いますよね?」

男「マネージャーですから違いません。
 野良の基本は自助努力と自己防衛です」

新人女「……わたしも入門野良ですもんね」

男「そうそう」

新人女「でも、野良は自分の王様ですから」

792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 12:04:31.69 ID:vuHK/qMo
男「うん」
新人女「入門王様として、今晩は男さんと一緒にいます」

男「ぐっ」
新人女「王様だから自分で決めて良いですよね?」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「新人女さんさ」
新人女「はい?」

男「ほんとはめちゃくちゃ口が上手いよね?」
新人女「そんなことありません。ゆとりですから」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「嘘だぁ~」
新人女「でも、男の人にわがままを言うのは
 慣れてるのかもしれません」

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「はぁ……。そういえば、リア充だったんだ。この娘」

793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 12:06:09.27 ID:vuHK/qMo
新人女「コツがあるんです」
男「どんな?」

新人女「三回に一回は、相手が
 嬉しくなっちゃうようなことを云うんです」にこっ

男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ

男「……」
新人女「……」にこにこ

男「……はぁぁ。だ、ダメだ。この娘。
 タイプが違うけど、先輩並にたちが悪い。今気がついた」

新人女「一緒にいていいですよね?」
男「……」

新人女「仕事がんばりますからっ」
男「了解」

新人女「がんばりますっ」ぱぁっ

794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/26(日) 12:09:38.87 ID:mfL8/bY0
こええ女や新人

798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/26(日) 12:15:58.82 ID:5A8BxADO
さすが、黒さだけは女に勝ってるだけはあるな

続きの記事 同僚女「観念してうちを撫でるんやね」

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