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百物語2016

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Part4
68 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:30:01.39 ID:3Scplele0
【第十九話】 零◆DV7MsdFKN7E8 様
『振り向く猫』
夏になると、怖い話を良くしますよね?
私も娘と良く話すんです。
その日も、あれやこれやと考察しながら話をしていました。
既に夜も更けて、所謂丑三つ時だったでしょうか。
玄関前を通る人の物音がしました。
うちには当時十匹ほどの猫がいたのですが、普段はのんびりといたるところでのびているのですが、そのときに限り、全部の猫が飛ぶように集まり、玄関をにらみ唸り始めたのです。
玄関の物音も何故か玄関前に立ち止まっているのです。
そして、暫くすると通りすぎていく音が聞こえました。
音が通りすぎ聞こえなくなると、猫たちはまた各々思い思いの場所でくつろぎ始めました。
新聞配達だろうと思っていたのですが、違うのでしょうか。


70 :投稿代理 ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/20(土) 21:41:20.55 ID:5kSLWVsx0
【第20話】 川瀬 ◆XTEVU8UPQ 様
『夜の田んぼに』
(1/2)
うちの実家は周囲が田んぼだらけで、夏は蛙の声が毎晩うるさいほどだった
家ができて最初の年の8月末の頃、弟が「田んぼに幽霊が出る」と言いだした
二階の子供部屋から見える北側の田んぼに幽霊が出る!!らしい
弟の部屋は窓が北側にあり、弟はすでに何度か見ているとらしかった
俺も見てみたかったので詳しく聞き出してみると
弟の経験によればであるが、夜の9時か10時ごろ、蛙の声が一斉に止むことがあり
その時に窓から下を見ると田んぼに白い人影が現れるという
以来、自分は夜に蛙の声が止むのを今か今かと待っていたが
そして数日後の夜の10時過ぎ、蛙の声が突然一斉に止んだ
俺は急いで廊下の北側の窓をあけて眼下に広がる田んぼを見まわした すると
そこにはうっすらと白い影が
弟の部屋の方を見ると弟も自分の部屋の窓から網戸に顔を押し付けて見ている
その影は人間の姿にも見えたが、なにぶん夜の田んぼは暗く判然としない
やがてその影は左手の人家の方へ意外な速度で移動を始めた、その家は中から明かりが
ついていたが、影はその向こうの塀の陰に消えていった。
俺は自分たちの家に近づいてこなくて良かったと思ったが、幽霊が明るい方向へ行った
ことが腑に落ちなかった

71 :投稿代理 ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/20(土) 21:42:29.50 ID:5kSLWVsx0
(2/2)
その一週間ほど後のこと、夜にまた一斉に蛙の声が止んだ
俺は急いで窓に行き、見下ろしたらまた白い影
それを確認すると、準備していた懐中電灯を持って階下の裏口の方へ走った
裏口を開け暗い田んぼの方を見やると10メートルほど向こうにうっすらと白い影が
その影は上半身だけの人間の形で、真っ暗な田んぼの上にぼうっと浮かんでいた
しかもそれが、左右にゆらゆらしつつ、自分の方へゆっくり近づいてきたのだ
俺は恐怖に目を見開いたが、その場で懐中電灯を灯けた
するとそこには近所で見たことのある大人のひとが立っていた
そのひとは見つかった途端に田んぼの中を逃げ出した
あとで親から危なかったと叱られたが、幽霊の正体はのぞき常習犯の男だった
近所で被害が多発していていて後に警察に捕まったらしい
初めて見たとき明かりの方へ行くのを見て、俺は“人間だな”と確信していた
うちの風呂場の電気がついていたからこっちへ来たんだろう(誰が入ってたかは知らない)
白いシャツと黒いジャージを穿いていたので真っ暗な中では白いシャツだけが見え、
上半身だけが浮いているように見えたのだった
そういえば、昼間もあの格好でいるのを何度か近所で見たことがあった
あと、蛙の声が止んだのは、あの男が田んぼに入ってくるたび、蛙が警戒して
鳴き止んでいたかららしい。


75 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 22:25:30.78 ID:UEO0zg090
【第二十一話】 るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj   
『誰が悪い?』
(1/2)
私が幼稚園の頃、祖母と両親、弟と私、そして大きな白い犬、茶とらの猫と暮らしていた。
向かいには気難しいおっちゃんと奥さんが二人で住んでいた。
そのおっちゃんは他人の子でも容赦なくひっぱたくので、ガキ大将すら恐れていた。
悪ささえしなければ怒られることはないので、なるだけ近寄らないようにしていたが、
私の母親が洋裁を職業としていておばちゃんがよく洋服を注文していた。
だから、よく家に来ていたのだ。おばちゃんは恐くないけど、あまり話さなかったと思う。近くの食品製造工場に勤めていた。
ある日、家の猫がかなり弱って帰って来た。ところどころ血が出ていて怪我をしていた。
そしてその日の晩、ぐったりとしたまま祖母に抱かれて死んだ。
家族で墓を作って埋葬した。次の日、向かいのおっちゃんが怒ってやって来た。我が家の猫が門を越えて敷地内に侵入した。
だから躾のために叩いたと…。
二度と外に出すなと言い残して帰って行った。誰も死んでしまったことは伝えなかった。揉め事を起こしたくなかったらしい。

76 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 22:26:59.16 ID:UEO0zg090
(2/2)
私も弟もその家にますます近寄らなくなって毎日が過ぎていった。
しばらくして、おばちゃんを見かけなくなり、その家は留守がちになった。
私達子供は平和になったと思い喜んでいた。留守なら怒られることもない。
いつも門が閉まっている状態になったので、安心して遊んでいた。
そうして日々が過ぎていったある日、遊びから帰るとおばちゃんが来ていて、母親が洋服の採寸をし
型紙を作っていた。
「あっ、○○くん、元気かね?」と言ったおばちゃんの右腕が無かった。
私は驚いて後ずさりし、母親に抱きついた。
おばちゃんは「手がないからビックリしたのね。」と言ったところまで覚えている。
大人になって祖母から聞いた話、「手が無くなったおばちゃん、覚えとるかね?」
覚えていることを伝えると、猫が死んでしばらくしてから、工場の機械に手が巻き込まれ切断したらしい。
その時思った。猫の祟りがあるなら、おっちゃんの方じゃないのかと…。
どうも祟りや怨念は本人に向くとは限らないらしい。
その家族に向けられることもあると知った。命あるものは大切にしなければ…。



78 :ダーズ ◆Ap1zX42h7Y :2016/08/20(土) 22:31:18.84 ID:idaXCAWX0
【第22話】
『お客さんカンバンです』
駅員のアルバイトを始めて間もないころ社員の人から聞いた話。
駅構内での仕事のルールは沢山あるのだが、その中に不思議なものがある。
それは駅のホームのベンチで酔いつぶれて寝ている人を起こす際の注意事項だ。
起こすときに手順がありそれに沿って客を起こさなければならない。
まず声を掛けるときにはやさしく声を掛け、出来るだけ丁寧な言葉を使う。
急に起こされた客は不機嫌になり暴れだすこともあるから相手を刺激しないように済ますための処置。
そしてもう一つ、声を掛けるときには必ずここが『駅のホーム』であることを告げることだ。
なぜこのような注意事項があるのか不思議に思い社員の人に聞いてみた。
以前ホームのベンチで酔って寝ている客をある駅員が見つけた。
客を起こすときにいたずら心が出てしまったのだろう。
「お客さんカンバンです。起きないと終電に間に合いませんよ」
と飲み屋の店員のふりをして声を掛けたのだそう。
飲み屋で寝込んでしまったと勘違いした客は飛び起きると線路のほうに向かって走り、そのままホームの下に落ちてしまった事があったのだという。
幸い命には別状が無かったものの頭に大怪我をしたのだそう。
それからこのようなルールが出来たということ。
しかし年に何回か寝ぼけて酔った客がホームから転落する事故が数件はあるのだそう。
その内の数人がホームのベンチで寝ているときに
「お客さんカンバンです。起きないと終電に間に合いませんよ」
と声を掛けられたと証言しているのだとか。


80 :進行(仮) ◆omhwczk6HQ :2016/08/20(土) 22:35:06.55 ID:uu2Jjzt10
【第二十三話】 進行(仮)◆omhwczk6HQ
『誰もいない部屋』
(1/2)
8月のお盆より少し前、母方の父の法事をすることになり、父は仕事、兄と私は部活が1日練習と重なっていた為、法事には母と妹の2人だけで行くことになりました。
私が部活から帰ると妹が何故か嬉しそうに「心霊現象にあった!」と話してきました。
その妹におきた現象というのは、法事が始まる前に母と祖母、親戚の人達がお坊さんと話してるときに起きました。
母達が話している為、妹は部屋の隅に座っていたそうなんですが、お坊さんがふと思い出したように「もうすぐお盆の時期なので、餓鬼のことをお話しましょう」みたいな事を言い出し、母達と話していました。
餓鬼の話はすぐに終わり法事が始まったんてすが、法事をしている最中に、急に目の前が真っ暗になり耳元で誰かが喋ったらしいんです。
すぐに元に戻ったのでその時は気のせいだと流し、妹は気にせず続けました。終わったあと少し怖い話をしたのでお祓いをしておきましょうとお坊さんが早口で何か言いその日の法事は終わりました。
私はその話を聞いた後お坊さんから話を聞いたことに(何それ裏山…!!)と思いながら妹に「話長くて一瞬寝てただけやろ(笑)」と笑い飛ばしました。

81 :進行(仮) ◆omhwczk6HQ :2016/08/20(土) 22:39:20.43 ID:uu2Jjzt10
原稿ミスしてました。
全部で3スレあります
(2/3)
そしてその翌日の午後、昨日と同じように父は仕事、兄は部活が1日練習でしたが、私は午前だけだったので家で課題をしていました。
妹は友達と遊びに行き、母は妹を送っていったあと買い物をして妹を迎えに行ってから帰るといい、家には私一人だった為リビングで課題をしていました。
イヤホンをして音楽を小さめの音量て聴きながらやっていると、2階から
バタバタバタッ!!
と誰かが走り回っている音が聞こえてきたのです。
リビングの上は妹の部屋だったので妹が帰ってきたのだろうと勉強を邪魔されて少しイライラしていた私は、文句を言いに行く為に妹の部屋に行こうとしました。
しかし、2階の階段に行く前に玄関を通らないといけないんですが、玄関を見ると私の靴しかなかったのです。
よく考えてみると音楽を聴いていた音量はちいさかったので玄関のドアが開く音と妹の「ただいま」という声が聞こえてくるはずなのです。
もともと怪談話など怖い話が好きな為、すぐにもしかして…と考えた私は1度リビングに戻り、塩を手に取り妹の部屋に向かいました。

82 :進行(仮) ◆omhwczk6HQ :2016/08/20(土) 22:46:24.74 ID:uu2Jjzt10
(3/3)
部屋の前まで来ると怖い話を聞くのは好きだけど自分が体験するのは嫌なタイプの私は、ドキドキしながらドアを開けました。
ドアを開けると部屋の中はやはり誰もいません。さらに怖くなった私は妹の部屋中に塩を撒きまくりました。
その後すぐにリビングに戻り、もう課題をする気も起きなくなったのでまた音楽を聴きながらスマホをいじっていました。
それからしばらくして、気持ちが落ち着いてきた頃妹と母が帰ってきたのですが、部屋に戻った妹が塩だらけになった自分の部屋を見て私に文句を言いにきて、それを聞いた母がかなり減っている塩に気付いてこっぴどく怒られました。
その日以来、1人で音楽を聴いて勉強しているとまたに足音が聞こえますが、母に怒られた時の方が怖かった私は音量を上げて足音が聞こえないようにしています。
一応妹にはその事を話したのですが、妹がいる時はそんな音聞いたことないそうで、自分を怖がらせる嘘だと勘違いした妹は「ハッ!残念だったな、全く怖くない」とドヤ顔付きで言われ、少しイラっとしてしまいましたが、足音以外は何も起こりません。
あの足音は結局、法事の時からやってきたのかまたは偶然迷い込んだのか、今もはっきりしていません。
【了】

84 :ややこし ◆ZYOX.edm.o :2016/08/20(土) 22:50:14.50 ID:N+sgV7BF0
-1/2-
小学校のとき校下で幽霊自転車という怖い噂があった。
路上で、錆びついた自転車を無理やり漕ぐような音が近づいてくるが
振り返ってみると何もいない、音だけが段々と近づいてきて追いつかれた者は
呪われてしまう、という話だった
5年生のとき、同じクラスで仲の良かった友人がこの幽霊自転車に出会った
彼が日曜日に自転車に乗って家の近くを走っていたら、うしろからキーコキーコと
かなり耳障りな金属音が近付いてきて、どんなボロい自転車かと振り返ったら
うしろには誰もいない!
幽霊自転車だ、彼は恐ろしくなってスピードを上げて逃げようとした。
しかし途中から自転車のペダルが坂道でもないのに急に重くなり無理に漕いだら
キーコキーコと錆びついたような音が出る
幽霊自転車に追いつかれた!
焦った彼は半泣きになって必死に重いペダルを漕ぎまくり、やっとのことで
家にたどり着いたんだそうだ。

85 :ややこし ◆ZYOX.edm.o :2016/08/20(土) 22:52:51.59 ID:N+sgV7BF0
;
-2/2-
そんな話を翌週に聞かされた俺は、好奇心から自分も出会ってみたいと考えた。
彼はもう絶対に行きたくないと言うので場所だけ教えてもらって、放課後
ひとりでその場所に行ってみた。
そこは繁華街近くの病院前の交差点だった。
友人と同じように交差点を自転車で行き来してみたが何も起こらない。
1時間近く粘ってみたが錆た自転車の音など聞こえず、ペダルが重くなることもなく
俺はがっかりして帰った。
ところが一週間ほどして先の友人が、最近、夕方になると毎日、家の周りをキーコキーコと
錆びついた自転車のような音が廻っている、と言ってきた。
時々、家のすぐ前で大きなブレーキ音がするけど、ドアを開けても何もいないそうだ。
どうやら幽霊自転車は、既に交差点から友人の家に移動していたらしい!
興味があるんなら見に来ないか、といわれたが
俺は自分の家の周りをキーコキーコされるのは嫌だったので全力で拒否してしまった。
ー終ー

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