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百物語2016

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Part3
51 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 20:58:03.43 ID:UEO0zg090
【第十五話】るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj    
『パワハラ上司と猫』
(1/3)
私が就職してから間もない頃の話。
新人研修を終え、食事付きの寮に入り配属の現場も決まった。
まずはその現場の責任者と面談。そこで耳を疑う発言があった。
「お前、みなしごだってな!普通の家庭の子はゼロからの出発、お前はみなしごだからマイナスからの出発!」
この時点で辞めようかとも思ったが、帰る場所もないし「はぁ…。」とごまかして、
とりあえず3ヶ月は何があっても辛抱しようと決心した。
現場でもトレーニングが始まった。既に私の生い立ちは広まっていたが、先輩方もパートのおばちゃんも普通に接してくれた。
ただ、その責任者(以下F)は暴力こそ振るわないが、毎日毎日暴言を浴びせられていた。
業務日誌には小さなミスでも油性ペンで「アホ!ボケ!カス!」
とうとう、仕事中みんなの前で「みなしごは(精神)障害と同じ!真似してみろ!」と笑いながら言われ、キレてしまった。
そこらにある物をぶん投げ、仕事放棄して現場を出て行った。
夜遅くまで遊んで寮に帰ったら、
寮母さんから事情を聞かれ「明日、一緒に本社へ行こう。」と言われた。
現場でのことを全て話して、こっぴどく怒られたが寮母さんの口添えもあり反省文だけになった。

52 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 20:59:14.04 ID:UEO0zg090
(2/3)
それからは直接言われないが、ある事ない事、もちろん悪口ばかり陰で言われていた。
そんなFの弱点は猫!嫌いなんじゃなくて、とにかく怖がっていた。
若い頃、ビルの屋上から落としたり、川に投げ捨てたりして虐めるのが楽しくてやっていたらしい。
ところが、誰かから「猫を虐めると取り憑かれて災いが起こる」と聞き、それ以来猫を見ると怯えるようになったという。
私は大の猫好き。さりげなく猫のイラストが入った文具などを御守り代わりの持つようにした。
パートのおばちゃんとの会話は「猫、可愛いっすねー!」とFに聞こえるように話す。
そうするとFはブチ切れる。こうなると以前と何ら変わらず暴言のオンパレード。まぁ、そんな日々だった。
ある日、いつも短期なFがおどおどしていた。聞くと車で猫を轢いたらしい。
それから、勤務先のビルの路地に野良猫が住み着き、やがて子猫を生んだ。毎日毎日ミューミュー鳴いていた。
猫好きにとっては胸キュンだが、Fにしたら生き地獄。私は内緒で餌付けしていた。
そして「お前らの仲間を虐めたのはFだぞ!仕返ししてやれ!」と話しかけていた。
その頃、Fの口の悪さは有名になっていたが、現行犯じゃないし上には取り繕うしで、半ば厄介者みたいになっていた。
でも、処分するには明確な証拠がない。
当時はパワハラとかの概念すらなかったから、被害者は我慢するか負けるしかなかったんだ。

53 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 21:00:39.60 ID:UEO0zg090
(3/3)
そして月日が流れFは現場を離れ本社勤務になった。
表面上は昇格、でも新たな権限は与えられず不満タラタラだったらしい。
まもなくして、Fが入院したとの情報が本社から入った。病名は伏せられていて、見舞いも行かないようにとのことだった。
すぐに尾ひれがついて話が広まった。
2ヶ月ほどで退院して、本社と揉めていると聞いた。なかなか復帰しないので何かおかしいと思っていたが、
どうも本社が復帰を拒んでいて揉めているらしい。
気になってはいたが、いない方が嬉しいので内心喜んでいたら、先輩が
「Fさん、脳梗塞で半身麻痺と言語障害が残った」と話した。
障害を抱えた方に対して失礼だとは重々承知の上、私はFに対してはこう思った。
動物を虐めるもんじゃない。そして人に暴言で傷つけたから、バチが当たったんだ!
会社には耳が全く聞こえない人も手や足が不自由な人のおられるが、皆同じ土俵で切磋琢磨して働いている。
それぞれの得意分野を発揮すれば大切なチームメイトだ。
Fは、あまりにも人や動物を大切にになさすぎた。結局、復帰することなく、そして逢うこともなくひっそり退職した。
Fは41歳だった……。


55 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:04:30.69 ID:3Scplele0
【十六話】〇抱き柏 ◆vA43rq198k9N 様
『無題』
2010年、夏。公務員試験に失敗した俺は、大学院受験を考えつつも民間企業への就活をしていた。
受験予定の大学院はTOEFLスコアの提出が必須とされていて、受験まであまり時間がないんで、
手っ取り早くスコアアップの学習を支援してくれるところを探していた。
「TOEFLスコアを劇的に高めます」
そんなキャッチフレーズを掲げた団体を見つけた。
営利企業やNPO団体でもない、完全にボランティアで活動しているという。
俺は代表に会って話を聞いた。毎週日曜日の夜に都内の一室を借りて、
TOEFLスコアを高めるために励む者たちが顔合わせをし、数時間一緒に勉強をするとのことだった。
学習プログラムはボキャブラリー、リーディング、リスニング、スピーキングについて、段階を追って進めていくという内容だ。
まず、指定された範囲までの単語をすべて暗記すると、次はTOEFL対策用のリーディングテキストを読み、
英文法の確認と長文読解の訓練をしていく。リーディングに慣れ始めた頃、
「そろそろ次の段階に進んでください。リスニングとスピーキング対策は同時に行います。
M.G.さんのアドレスを教えるので、連絡を取ってください。」と、団体の代表から指示を受けた。
M.G.さんはアメリカ人の女性。日本語を話すことはできるが漢字は読めないとのことだったので、
英語でメールのやり取りをして、M.G.先生のお宅でレッスンを受けることになった。
先生の居住地はK駅から徒歩20分の場所。閑静な住宅街が建ち並ぶなか、小学校の向かい側にその家はあった。
駐車場の敷地内に立地しており、駐車場は重い門で閉ざされている。
その隅に、人が出入りできる勝手口のようなものがあった。
家屋は2階建てで外壁が緑色に塗装され、一見倉庫のようにも見える。
周囲の住宅の外観を考えると、ここだけ明らかに浮いていた。
2階へ続く階段を上がると、先生宅の玄関の扉があった。
チャイムがないので扉をコンコン、とノックした。

56 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:05:58.46 ID:3Scplele0
”Come in!”
扉の向こうから女性の声が聞こえた。
「お、お邪魔します・・・。」
部屋に入ると、まず玄関と台所が隣接していた。
玄関の左側に浴室があり、台所を通り抜けると客間、その奥に客室が2つあるようだった。
間取りは3LDKくらいだろうか。節電のためか客間の電気しか点けていないので、
どこかどんよりした家だなと思った。
客間は畳が敷かれていて、壁にはハワイアンの装飾品がここぞとばかりに飾られていた。
テーブルには、俺と向かうあう方向にM.G.先生が座り、ノートPCを見つめていた。
「はじめまして。メールで連絡しました○○(俺の名前)です。」
「駅から遠かったでしょう?初めて来る人は、だいたい迷うのよね。」
M.G.先生は40歳前後の気さくな感じの女性という印象だ。
先生の肩には、ペットのインコが乗っていた。挨拶もほどほどにして、スピーキングのレッスンを始めた。
レッスン開始後もTOEFL勉強仲間とは顔合わせをしていた。
俺がスピーキング過程に進んだことを話すと、レッスンを受けて半年経つというUさんが俺に妙なことを話してきた。
「先生の家に行ったの?もうヤバいのに遭った?あそこは出るからな。」
「はい?出るって、何がですか?」
「幽霊だよ。あそこでレッスンを受けた人の全員が、変なものを聞いたり見たりしてる。」
「えっ・・・。」
それを聞いた駆け出し組の俺や他の人は少しのあいだ絶句した。
おいおい、冗談キツいぜ、先輩。


57 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:07:23.11 ID:3Scplele0
そしてレッスン数回目のある日。いつものように先生の家の扉をノックした。
“Come in!”
先生の声が聞こえた。扉を開けた途端、思わず顔をしかめた。強烈な獣の臭いがする。
それに、玄関に入った時点で空気がピリピリと張り詰めていることに気が付いた。
奥の客間の窓からサンサンと日差しが降り注いでいて、
室内はかなり明るいはずなのだが、ちっともそうは感じなかった。家全体が暗い。
これほどまでに空間が禍々しいと感じたことはなかった。
先生はいつも通りの様子だが、視線と強烈な怒りの念を感じて俺はずっと落ち着かなかった。
「こんにちは。あの、先生。Uさんから聞いた話なんですけど・・・。」
「なに?」
「この家、出るんですか?幽霊が・・・。」
「みんなそう言うね。この家は変なことが起きるから。」
「変なこと、ですか?」
「屋根裏を走る音がしたり、食器が横方向に飛んできたりするのよ〜。さて、レッスンを始めましょうか。」
う、嘘だろ・・・先生までそんな冗談を・・・。
俺の嫌な予感をよそに、前回のアサインメントの確認に入った。
"Where do you prefer studying alone, in the public library or at home?"
俺が事前に練ってきた回答を口述している、その時だった。
バタバタバタ・・・
俺「?!」

58 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:08:44.57 ID:3Scplele0
天井から何やら音がする。タヌキか?でも、ヒトの平たい足でなければ出せない音だよな・・・?
しかも、ここは2階建ての2階部分で屋根裏部屋などない。
梁の部分に動物が入り込めるような隙間があることは考えにくい。
「な、何かが天井を走っていますね・・・。」
「時々走ってるのよ。時間帯がいつも決まってるの。必ず朝の11時か夜の7時なのよね。」
「た、タヌキやイタチじゃないんですかぁ?w」
こんな都心部にタヌキやイタチがいるはずがなかった。
“Hello〜〜〜〜?!!!!”
先生が声を張り上げた。駆け足の音は20分程度続いた。
「あの、お手洗いをお借りしてもいいですか。」
「使っていいよ。霊感ある子が、トイレにおばあさんの霊が立ってるって言ってたけど。」
や、やめてくれ〜!しかも和式かよ!雰囲気あるなぁ・・・。
嫌々ながらも用を済ませ、少し雑談することに。
「先生は怖い話が好きなんですか?」
「ホラーは好きだよ。毎日ネットで見てる。」
そういってノートPCの画面をまじまじと見つめる先生の顔は、
狐にでも憑かれているように目と眉がつり上がっていた。
ペットのインコがテーブルの上をヨチヨチ歩く。

59 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:09:58.85 ID:3Scplele0
「鳥が好きだから、この子の前にも何羽か買っていたんだけどね。1年か2年で死んじゃうのよ〜。
大きなオウムもいたけど、あれは3年くらいで死んじゃった。」
「それは残念でしたね・・・。このおうちはいろいろと噂されてますけど、なんで住み続けてるんですか?」
「家賃がめちゃめちゃ安いから。」
「先生が住む前はどんな人が住んでいたんですか?大家さんなら知ってると思いますが。」
「老夫婦が住んでたみたい。きっとその夫婦の仕業かもね。今座っている位置も、悪戯があってから変えたのよ。」
そう言って、先生はテーブルの横にある大きな窓に目をやった。
「窓と向かい合う位置に生徒を座らせてたらんだけど、誰かが背中を蹴って来るんだって。
帰るとき、その子が乗ってた車両だけ停電したらしいよ。
きっとおじいさんは窓の外を見るのが好きだったから、自分の席に座られたことで怒ったんだね。」
俺はすっかり困惑していた。
こんなにはっきりと怪奇現象に対峙していることが信じられなかった。
「じゃ、再開しようか。タスク1からね。」
"If you suddenly got 10 million dollars, what would you spend it on?"
回答の要点をメモした後、英語で口述した。
先生が言い回しの注意点を細かくアドバイスをしてくれていたその時。
バシッ!!
自分のすぐ背後で激しい破裂音がした。
箒の柄をフローリングの床に叩きつける音にも似ていた。
先生が「何?!」と言って周囲を見渡す。

60 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:11:11.65 ID:3Scplele0
「箒でも落ちたんじゃないッスか?w」
「うちに箒なんて置いてないよ?!」
「・・・。」
もしかして、幽霊たん、今日はおこなのか。
あれから、ポルターガイスト現象についていろいろと調べた。
大島てるの事故物件マップには、先生の家にチェックが入っていなかった。
しかし調べたところで自分にはどうにもできないので、
さっさとスコアを上げて、あの家に関わらないようにしようと思った。
レッスンの受講を始めて1ヶ月が過ぎた晩秋、
先生から、今日は駅ナカのスタバでレッスンします、と連絡が来た。
「時々こんなふうに野外授業をするんですね。新鮮だなぁ。」
「ああ、今日はちょっと、うるさいから、収まるまでこっちに避難してるの。」
「そ、そうなんですか。」
誰が何をしてうるさくしているのか、詳しく聞けなかったが、
ポルターガイスト現象が激しくなっているのだろうと直感で思った。

61 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/20(土) 21:13:39.37 ID:3Scplele0
後日、先生宅に伺うと、先生は室内なのにサングラスを装着していた。
「先生、どうされたんですか、サングラスなんかかけて。」
「両目の瞼が腫れちゃったのよ。病院にも行ったんだけど、全然治らないの。」
おいおい、徐々に身体が蝕まれてるんじゃあないか?
先生が飼ってるインコの寿命も、長くはないかもな・・・。
お子さんもまだ小学生だし、変な影響を受けなきゃいいんだけどな。
次の受講時、お見舞いがてら、魔除けの植物とされているポインセチアを持っていった。
先生はとても嬉しそうだったが、翌週に訪問すると、ポインセチアは見当たらなくなっていた。
俺は失礼にならないように聞いてみた。
「そういえば先生、ポインセチアの置き場所を変えたんですか?」
「3日で枯れちゃったのよ。毎日水やりをしてたんだけど全然元に戻らないの。
でも日本人の母の家に持って行ったら、すぐに元気になったよ。もう、あっちに飾ったほうがいいかなって。」
魔除けのポインセチアでもダメなら、もうお手上げである。
俺はその後TOEFLスコアを上げ、勉強会のグループを抜けた。
先生のお宅に訪問することはもうないが、先生とその家族が無事平穏に暮らしてくれることを今も願ってやまない。

63 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 21:19:31.84 ID:UEO0zg090
【第十七話】大酒豪 ◆v1FCWlLlG3lP 様
『犬と母』
(1/2)
今から16年前の出来事です。
その年の秋、父が犬を連れて山の麓の元畑で今は空き地の草刈りに行きました。大きな草刈り機を軽トラに積んで…。
父は小柄ですが農家なので力はあります。犬はその辺で遊ばせて、草刈り機を自在に操りテキパキと草を刈り始めました。
犬は外で遊ぶのが大好きなので嬉しそうに走り回っています。
そして、夏の間に伸びた草もどんどん刈られ地面が見え綺麗になっていきます。
農作業になれている父は余裕綽々。端から順に手際よく、草刈り機を扇形に動かしながら作業を進めていました。
すると突然、キャンキャン!キャーン!と悲鳴のように鳴き叫ぶ犬の声がしました。
驚いた父が振り向くと、いつの間に近寄って来てたのか血まみれになった犬がいました。
草刈り機の高速回転する刃で、犬の前脚は両方とも切断されていました。ここは本当に田舎で獣医などありません。
成す術もなく、犬は死んでしまいました。家族で山の麓に埋めましたが、あの惨状はなかなか忘れられません。
父もショックでしばらく寝込んでしまいました。
その後は少しずつ作業を再開しましたが、以前のような機敏さはありません。

64 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/20(土) 21:20:53.46 ID:UEO0zg090
(2/2)
そして月日は流れ大晦日がやってきて、母はお節料理と雑煮の準備に追われ大忙しです。
夕食は早めに済ませ年越し蕎麦を食べるのが家の定番。
しかし、日も暮れて夕食の時間になったのに母の姿がありません。
家族総出で家の前の海、桟橋、浜などをくまなく探しても見つかりませんでした。
田舎の夜は本当に暗く、少ない外灯と遠くの灯台の灯り、そして懐中電灯だけで暗闇を探すこと数時間。
もちろん警察にも行方不明の連絡を入れ捜索依頼していました。
明日は正月だというのに親しい近所の人にも伝え、見かけたら連絡をお願いしました。
その日は断念して一旦自宅に帰り、連絡を待つことにしました。
そうして元旦早々、見つかったと警察と近所の人達が家に来ました。
とにかく落ち着いて聞くよう言われ、搬送先の病院へ行きました。
母は桟橋から沖合いの海に浮いていたということで、家族全員耳を疑いました。
寒い大晦日の夜に、なぜ海へ行ったのかが謎でした。
警察は事件と自殺の両面から現場検証をし、我々も異変はなかったかなど色々聞かれましたが、
思いあたる節がなく頭を抱えてしました。
結局は転落して海に落ち流されたということになったのですが、漁師の家庭でもないので、
海へ行くという行動が謎のままです。
犬が寂しくて迎えに来て連れて行ったのか、それとも助けてやれなかった家族に対する怨念か、今でも分かりません。
それから家ではペットを飼うことを止めました。というか辛さと恐ろしさで飼えなくなってしまったのです。
今は父も亡くなり供養するだけです。どうか安心してゆっくり休んでくださいと…。


66 :鍵と幽 ◆xSXMrxdyT7e1 :2016/08/20(土) 21:26:07.55 ID:YglDGxn30
鍵と幽 ◆xSXMrxdyT7e1
「山の廃墟」
自分が、友達と山に行ったときのことです。
いつもは、川に沿っている山道を二人で歩いているのですが、あるとき友達が
「もっと奥に行こうぜ!」
と言い出したので、すこし探検するつもりでいったのです。
しばらく歩いていると、自分はあるものを見つけたのです。
自分「なあ、あれみろよ」
友人「ん?なんだ?」
自分「ほらあそこ」
そこにあったのは、少し大きな廃墟でした。
しかし、土台はまだ崩れそうにありませんでした。
それをみて、
友人「ちょ、なんだよあれ・・・!」
自分「や、やばくね?」
二人でビビったので走って山の入口まで戻りました。
二年後、僕は別の友達と、先輩2人と改めてきてみたのです。
そこはもう、何十年も前から崩れているように見えたのです。
ここを知っていた先輩に聞くと、
「え?ずっと前からこうだよ?」
と言われてゾッとしました。
<了>

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