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神娘「人間など嫌いだ」
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1: 亀更新かもです ◆WjgYlacz.c:2015/12/10(木) 10:06:43 ID:I.XMW0eHSk



ーむか〜しむかし、とある場所で





43: ◆WjgYlacz.c:2016/2/14(日) 23:22:11 ID:ebUsa8u8JU
>>42支援感謝です!





男「神様、お邪魔します」ベチャベチャ

神娘「なんだ、またお前か…ってなんだその格好は!?」ビクッ

男「ああ、すいません。途中でぬかるみに嵌ってしまって」ベチャア

神娘「昨日かなり降っていたからな」

男「うっかりしました」

神娘「そんな姿でここへ来るな」

男「しかし、せっかくまた野菜をお持ちしたので」

神娘「どうせその野菜も泥だらけになのだろう!?」

男「大丈夫です、これだけは死守しましたから」ドサッ

神娘「ん、確かに無事そうだが…しかし器用な奴だな」

男「あの時の華麗な身のこなし、神様にも見せたかったです」

神娘「別に見たくない」

男「またまた、遠慮なさらず。今再現をば…」スッ

神娘「やめい、泥が跳ねる」
44: ◆WjgYlacz.c:2016/2/14(日) 23:22:38 ID:ebUsa8u8JU
男「まあとにかくお納めください」

神娘「うむ…ってまた大根ばかりではないか」

男「まともに採れた野菜がそればかりでして」

神娘「そういえば前にこれを持ってきた時、村で初めて採れた野菜だと言っていたな」

男「そうでしたか?まあ、確かにその通りなのですが…」

神娘「出来たばかりなのか?お前の村は」

男「去年の秋から開拓を始めましたばかりでして」

神娘「ほう、そうか」

男「しかし畑もまだまだ拓けきっていません故、お納めできる品も貧相になってしまいます」

神娘「それではまだ大忙しであろう」

男「はい。日夜あくせく働いております」

神娘「…お前がここへ来る頻度を考えるとそうは思えん」

男「やる時はやる性分なのです」

神娘「自分で言うのかそれは」
45: ◆WjgYlacz.c:2016/2/14(日) 23:23:01 ID:ebUsa8u8JU
神娘「ここへ来る暇があったら働け。というか来るな」

男「最後のが本音でしょうか」

神娘「私は最初からそう言っていたのだが」

男「まあそれはさて置き…」

神娘「さて置くな」

男「珍しいですね」

神娘「何がだ?」

男「神様が我々の事を聞いてくるなど」

神娘「むっ」

男「人間に興味など無いのでは?」

神娘「単なる気まぐれだ」

男「そうですか」

神娘「お前たちが何をしようと私には関係ないぞ」

男「…」

神娘「…ん、これは貰っておく。帰るがいい」

男「はい。それでは」スクッ

ザッザッ

神娘「……」
46: ◆WjgYlacz.c:2016/2/14(日) 23:24:13 ID:ebUsa8u8JU
男「神様、失礼しますよ」ザッ

ヒュウウウ

男「ん?奥から風が…」

神娘「…」ヒュオオ

神娘「ふう、まだこんなものか。しかし良い調子だぞ…」ブツブツ

男「神様」

神娘「む、またお前か」

男「今のはいったい…?」

神娘「おう。神風という」

男「風…ですか?」

神娘「神技の一つだ。まだ規模は小さいが、これが使えるようになったという事は力が戻ってきているという事なのだ」

男「はあ」

神娘「…いかん。お前に聞かせるべきではなかった」

神娘「回復の兆しが見えた高揚感でつい…」

男「別に口外など致しませんよ」

神娘「そうしろ」

男「ですが、せっかくですからもう少しきちんと見たいのですが」

神娘「そうか?それならば…」ハッ

神娘「…こほん。見せ物ではないぞ」

男「今、神様…」

神娘「黙らっしゃい」
47: ◆WjgYlacz.c:2016/2/14(日) 23:25:39 ID:ebUsa8u8JU
男「神様、後生ですから」

神娘「まったく、何を考えておるのだ」

神娘「いいか。今は少しでも力を使うのは抑えなければならない」

神娘「それにこれは神の力。お前たち人間にそう容易く見せるわけには…」

男「…」キラキラ

神娘「…」

男「…」キラキラ

神娘「…」

男「…」キラキラ

神娘「…」スッ

ビュオッ

男「うわ〜っ」ゴロン

神娘「身をもって味わったか」

男「…ふう、なるほど。体が押されるほどの風を感じました」

神娘「今はこの程度だが、本当なら大岩でも吹き飛ばせるほどの風圧が出せる」

男「なんと」

神娘「これで満足であろう」

男「はは〜っ、御見それしました」

神娘「ん、そうかそうか。もっと畏れるがいいぞ」エッヘン

男「やはり小さい…」ボソッ

神娘「一応言っておくがタグでそればっかり取り上げられた事、少し根に持っているからな」
48: ◆WjgYlacz.c:2016/2/19(金) 16:27:36 ID:qQSuhjvDgM
神娘「……」メイソウチュウ

ザッ

神娘「…む?」

ザッザッ

神娘「足音…またあいつか」

コソコソ

神娘「そこにいるのは分かっているぞ。出てこい」

「………」

神娘「おいって」

「……」

ヒョコッ

仔犬「クゥーン」

神娘「」
49: ◆WjgYlacz.c:2016/2/19(金) 16:28:15 ID:qQSuhjvDgM
男「神様、失礼しま…」

ワアッ、ヤメロトイッテオロウ!

男「!」

タタッ

男「神様!いったい何が…」ザッ

神娘「わはは、くすぐったいだろうが!」

仔犬「キャンキャン!」ペロペロ

神娘「これ、待たんか〜」ゴロゴロ

仔犬「ワンッ!」

神娘「はは、まったくこやつ…め…」ハッ

男「……」

神娘「……」

仔犬「?」

神娘「…こほん、なんだ、来ておったのか」

男「あの、神様…」

神娘「な、何も言うでないっ!」アセッ
50: ◆WjgYlacz.c:2016/2/19(金) 16:28:39 ID:qQSuhjvDgM
男「なるほど、迷い込んだのですか」

神娘「親からはぐれてしまったらしい」

男「どうして分かるのですか?」

神娘「こやつが言っておる」

仔犬「アンアンッ!」

男「…さすが神様」

神娘「どうにか親元へ連れて行ってやりたいが…」

男「難しいでしょうかね」

神娘「まだ迂闊に動けぬ身である事が悔やまれる」

仔犬「クゥ〜ン…」

神娘「ん?腹が減ったのか」

仔犬「ワゥン…」

神娘「おいお前、今日も何か持ってきているのだろう?出すがいい」

男「生憎ですが今日は手ぶらでして…」

神娘「なんで今日に限ってそうなのだ」

男「すいません」

神娘「もういい。お前を焼いて食料になってもらおう」スッ

仔犬「ワンッ!」

男「何か狩ってきますからやめてください」
51: ◆WjgYlacz.c:2016/2/19(金) 16:29:03 ID:qQSuhjvDgM
仔犬「ワンワンッ」バクバク

神娘「よく素手で野兎を獲ってこれたな」

男「生きるための術です」

神娘「そこは素直に驚くべき所だな。…美味いか?」

仔犬「アンッ!」

神娘「そうかそうか。わははっ」

男「…神様もそんな表情をされるのですね」

神娘「むっ」

男「動物はお好きなのですか」

神娘「悪いか」

男「いえ、全然」

神娘「ふん」

男「ただ、少し悔しゅうございます」

神娘「なんだと?」

男「…人間も動物なのですが」

神娘「なんだ、私に好かれたいのか」

男「嫌いだと言われて良い気はしないでしょう?」

神娘「…ん、そうかもな」

仔犬「ワウッ?」バクバクッ
52: ◆WjgYlacz.c:2016/2/19(金) 16:29:58 ID:qQSuhjvDgM
神娘「確かに私からすればこの地に生きるものとして同じ括りだ」

神娘「だが、やはり人間は動物とは違う」

男「…」

神娘「動物は見返りを求めぬからな」

男「…なるほど」

仔犬「クゥン…」

神娘「ん?腹いっぱいになったら眠くなったか」

仔犬「ワゥン…」

神娘「よしよし、我が膝元でしばし眠るがよいぞ」

仔犬「…」zzz

神娘「…さて、あまり話すとこやつが起きる。お前も帰れ」

男「そうしましょう」スクッ

神娘「…おい」

男「はい?」

神娘「ありがとう」

男「えっ」

神娘「と、さっきこやつがお前に言っていた」

仔犬「…」zzz

男「…どういたしまして」
53: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 19:16:20 ID:3U3Hhll63g
仔犬にはデレちゃう神様かわいい
支援
54: 支援ありがとうございます ◆WjgYlacz.c:2016/2/28(日) 23:46:07 ID:hUs1BKM8Q.
男「神様どうも〜」

神娘「なんだろう、挨拶が軽くなってきたな」

男「気のせいでしょう」

神娘「気のせいなものか」

男「ところで神様、あの仔犬はどちらに?」

神娘「ん?もう出ていったぞ」

男「なんと。それで良かったのですか?」

神娘「良いも悪いもないだろう。ここにいた所で何もない」

神娘「私はこんな身であるから、あやつにしてやれる事もないしな」

男「食べ物なら私が持ってきますのに」

神娘「お前がそうやって来る口実になるのも嫌だ」

男「ぐぬぬ」
55: ◆WjgYlacz.c:2016/2/28(日) 23:46:55 ID:hUs1BKM8Q.
神娘「あやつにはあやつのいるべき場所がある」

神娘「そこへ自分から帰るよう諭したまで」

男「ほうほう」

神娘「そしたらあやつ、振り返りもせず出て行きおった」

神娘「愛嬌のあるやつであったが…これで良かったのだ、うん」

男「と言いつつ寂しげな目をしておられる神様でした」

神娘「そ、そんな事ないぞ。私は神として…」

男「まあ私がおります故、ご安心ください」

神娘「安心できぬわ。お前もいるべき場所に帰れ」

男「まあまあ。その内帰りますからそんなに焦らず」

神娘「…お前にあの犬の聞き分けの良さを少し分けてやりたい」
56: ◆WjgYlacz.c:2016/2/28(日) 23:47:32 ID:hUs1BKM8Q.
男「しかし困りました」

神娘「どうした」

男「あの仔犬にこれを持ってきたのですが」ヒラッ

神娘「なんだこれは。藁を編んだものか?」

男「寝る時にでも敷いて使ってもらおうかと」

神娘「この季節にいるか?」

男「洞窟は冷たいですから」

神娘「まあ、地べただしな」

男「しかし、いないとなれば無駄手間でした。せっかく夜なべをしたのに」

神娘「なんだ、これお前が作ったのか?」

男「はい」

神娘「器用な奴」

男「神様に褒めていただけるとは」

神娘「ふん、少し驚いたまでのこと」

男「またまた、素直でいらっしゃらない」

神娘「こんな事で鼻を高くする方がどうかしている」

男「…確かに、これは失礼を致しました」

神娘「む?」
57: ◆WjgYlacz.c:2016/2/28(日) 23:48:03 ID:hUs1BKM8Q.
男「考えてみれば、神様にかかればこんなもの手間ではありますまい」

神娘「ん…お、おう。当然だ。私を誰だと思っている」

男「さすがは神様。それでは、お願いいたします」パササッ

神娘「なんだこれは」

男「藁でございます」

神娘「見れば分かる。何故ここに置くのだと聞いているのだ」

男「私どもの村はまだ仕事に不慣れな者が多くて…」

神娘「…まさか、私に手ほどきせよなどと言うのではないだろうな?」

男「神様、よろしくお願い致します」ペコッ

男「神様が手本を見せてくだされば、村の者たちの技術も向上致しましょう」

神娘「私がそんな事をする義理はないぞ」

男「そこをなんとか、どうかこの通りです」

神娘「というよりお前が手ほどきすれば良かろう。作れるのだから」

男「私は畑仕事で手一杯でして…」

神娘「ここに来る暇があるならやってこい!」
58: ◆WjgYlacz.c:2016/2/28(日) 23:48:43 ID:hUs1BKM8Q.
男「神様、お願い致します」

神娘「断る」プイッ

男「……」

神娘「……」

男「…まさか、神様」

神娘「…」ピクッ

男「できない、などと言うことは…」

神娘「っ!」

神娘「なっ、なっ、何を言うかっ!」アセッ

神娘「わ、私は神だぞ!そんな人間ごときのやる作業など、できぬはずがなかろう!」アセアセッ

男「本当ですか?何やら慌てているようにお見受けしますが」

神娘「そ、そんなことはにゃい!」ガチン

男「にゃい?」

神娘「うぅ…舌噛んだ…」ヒリヒリ

男「やはり慌てているではありませんか」

神娘「うぬぬ…いいだろう、そんな疑惑を持たれたままでは目覚めが悪い」

神娘「お前がそこまで言うならやってやろう!」ビシッ

男「えっ、本当ですか」

神娘「明日取りに来るがいいぞ」

男「ははーっ、さすが神様。楽しみにしております」

神娘「見ていろ」フンッ
59: ◆WjgYlacz.c:2016/2/28(日) 23:50:05 ID:hUs1BKM8Q.
「ふん…こんなもの簡単に…」





「……」





「……む?」





「あ、あれっ?」





「…なんだこれは、どうすればいいのだ?」





「……くっ…」





「……」





「……………」
60: 名無しさん@読者の声:2016/2/29(月) 12:01:47 ID:N4jwCkModw
男の反応が楽しみだ(ニヤニヤ
61: 名無しさん@読者の声:2016/3/5(土) 01:03:34 ID:C0bns94KII
男「神様〜こんにちは〜」

「……」シーン

男「神様、できましたでしょうか?」

神娘「…」スースー

男「…お休みでしたか」

男「ん?」ヒョイッ



男「これは」クスッ
62: 名無しさん@読者の声:2016/3/5(土) 01:04:07 ID:C0bns94KII
神娘「…んっ」ノビッ

神娘「いかん、ついうとうとと…ん?」

男「あ、神様。お目覚めでございましたか」

神娘「なんだ、もう来ていたのか」

男「すでに日は高く上がっております」

神娘「なにっ」

男「ところで神様、例の物ですが」

神娘「あ〜…えと、そのだな…」アセッ

神娘「…あ、あまりにも会心の出来栄え故、人間に見せるには勿体ない」

神娘「お前たちの手本にもならぬ程だ。よって諦めるがよい」

男「なるほど、確かに素晴らしい出来の草鞋にございます」パタパタ

神娘「ん、そ、そうか?わはは、やはり神たる者は…」

神娘「って何故お前がそれを持っている!?」

男「ああ、すみません。先ほど神様が微睡んでいらっしゃった隙につい…」

男「しかし斬新な草鞋でございます。左右の大きさが全く違」

神娘「皆まで言うな!」
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