ーむか〜しむかし、とある場所で
538: ◆WjgYlacz.c:2019/10/14(月) 22:15:39 ID:gto83BY32.
巫女「…とはいえ、手がかりがなくなっちゃいましたね」
村長娘「う〜ん、ひとまず状況を整理すると…」
村長娘「山神様に何かあったけど、海神様は教えてくれなかった」
巫女「この焼け野原もあの海神様の様子からして…山神様が関わってますかね」
村長娘「巫女様が効いた唸り声も…山神様のものかもしれないね」
巫女「でも結局、食料泥棒の件はまだ何も…あっ、この貝殻の事、聞けばよかったな」
村長娘「嵐みたいに消えちゃったからね、海神様」
巫女「とにかく現状は…」
村長娘「特に進展なし!」
巫女・村長娘「はぁ〜〜…」タメイキ
村長娘「…ま、とにかくここにいても仕方ないね」
巫女「いったん村の方へ戻りましょうか。下っ端さんの様子も気になりますし」
村長娘「声かけてやりたいけど…多分あいつは見張られてるんじゃないかなあ」
巫女「私や娘さんは近付かせてもらえなさそうですもんね…」
村長娘「う〜ん…弱ったね」
巫女「…あっ、そうだ」
村長娘「うん?」
巫女「上手くいくか分かりませんけど…手はあるかも」
村長娘「へえ?どんな感じだい?」
巫女「ええと、まず私が………」
村長娘「ふんふん………」
539: ◆WjgYlacz.c:2019/10/14(月) 22:16:01 ID:gto83BY32.
・・・・・・
540: 名無しさん@読者の声:2019/10/28(月) 15:23:01 ID:fgE2swnXpo
支援!!
541: 名無しさん@読者の声:2019/11/26(火) 23:51:11 ID:Ulgjh/Ikt2
いったいどんな手を打っているのか……支援です!
542: あけおめです! ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:04:33 ID:nKTBMTJn/s
ー村長娘の村、納屋ー
543: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:05:24 ID:nKTBMTJn/s
見張り壱「おい、いい加減隠し場所を言ったらどうだ?」
見張り弐「そうだ。そうすりゃそこから出してもいいって言われてるんだ」
下っ端「はっ、盗ってもいねえ物の隠し場所なんざ知るかよ」
見張り壱「ったく…強情な奴だ」
下っ端「あんたらこそ、そこでずっと見張ってんのも退屈だろ?」
下っ端「逃げれやしねえからどっか行けよ」
見張り壱「そうはいくか。村長の命令だ」
見張り弐「それで万一お前に逃げられたら俺たちの肩身が狭くなる」
下っ端「…そうかよ」
下っ端(くそっ、きつく縛り付けやがって)ギシッ
下っ端(だが、いつまでもここにいるのも退屈だしな)
下っ端(縄抜けくらいはできそうだが…)
544: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:06:00 ID:nKTBMTJn/s
下っ端(幸いここは納屋。そこらにある農具を使えば外の二人くらい…)
下っ端(そんでこんなとこ、もうおさらばだ)
下っ端(…でも)
下っ端(その後はどうするか)
下っ端(また行く当てもない無法者人生の始まりか)
下っ端(やっぱ俺には向いてなかったんだ)
下っ端(人の集まりの中で暮らすなんてことは…)
『明日、釣りに付き合ってくれないかい?』
下っ端(……)
下っ端(…あいつには、悪いことしちまったな)
「たっ、たっ、大変です〜!」
下っ端「ん?」
下っ端(外が騒がしいな。あの声は…)
見張り壱「あれは…」
見張り弐「巫女様だな。あんな急いでどうしたんだ?」
545: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:06:27 ID:nKTBMTJn/s
巫女「はあ、はあ…」
見張り壱「巫女様、どうしました?」
巫女「大変です…!く、熊さんが…大きな熊さんがすぐそこに…!」
巫女「む、村の方に向かっているように見えたので…知らせないとと思って…!」
見張り壱「なんだって!?」
見張り弐「おいおい、今は皆漁に出てて人手が…」
見張り壱「と、とりあえず様子を見に行こうぜ。村まで来ちまったら一大事だ」
見張り弐「お、おう。そうだな…」
巫女「こっちです!お二人とも来てください!」
見張り壱「わ、分かりました。よし、お前行ってこい」
見張り弐「は?お前が行ってきてくれよ!」
見張り壱「俺はここから離れられないし」
見張り弐「俺もだよ!」
巫女「あ〜もう、村の一大事ですよ!お二人とも一緒に!」グイグイ
見張り壱「あ、ちょっ、巫女様!」
見張り弐「分かりましたって!行くからそんな押さないでくださいよ!」
タッタッタ…
546: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:06:58 ID:nKTBMTJn/s
シーン…
下っ端「…」
下っ端(おお…本当に二人とも行ったみたいだな)
下っ端(こりゃあいい。逃げ出す絶好の機会だぜ!)
下っ端(さて、さっさとこいつをほどいて…)ゴソゴソ
ガララッ
下っ端「っ!」ビクッ
下っ端(ちっ、もう戻って来やがったのか…?)
村長娘「お〜い、下っ端。生きてるかい?」ヒョコッ
下っ端「…なんだ、お前かよ」
村長娘「なんだい、元気そうだね」
下っ端「元気なわけあるかよ。こんな埃くせえ所に閉じ込めやがって…」
下っ端「それよかさっきの巫女が言ってた熊がどうのこうのって…やっぱお前の差し金か」
村長娘「まあ案を出したのは巫女様だけどね」
村長娘「この時間は村の見張りも手薄だし、巫女様の言う事なら皆信じるだろうしさ」
下っ端「へっ、悪知恵が働くこった」
下っ端「さて、ちょうどいい。こいつをさっさと解いてくれ。意外と頑丈でよ…」
村長娘「えっ、嫌だけど」
下っ端「はあ!?」
547: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:07:34 ID:nKTBMTJn/s
村長娘「別にあんたを逃がすためにここに来たわけじゃないよ」
下っ端「じゃあ何しに来やがった?まさか、俺を嘲笑いに来たとでも…」
村長娘「そうだけど」
下っ端「てめえ…!」イラッ
村長娘「あはは、嘘だよ!あんたに言っときたい事があるんだ」
下っ端「な、なんだよ」
村長娘「食料泥棒は絶対あたしらが見つけて、お父の前に引きずり出す」
村長娘「だからあんたはそれまで大人しくここで待ってろ…ってさ」
下っ端「なに…?」
村長娘「あんた、ここから逃げ出そうとしてるだろ?」
下っ端「そりゃそうだろ」
村長娘「そんな事したら、自分は泥棒ですって言うようなもんだよ」
村長娘「もう村にいられなくなるじゃないか」
下っ端「…」
村長娘「盗っ人を探し出して、お父に頭下げさせてやるよ」
村長娘「大した証も無いのに疑ってすみませんでした、ってさ!」
村長娘「そうすりゃ、全て元通りに…」
下っ端「…めでてえ奴だ」
村長娘「ん?」
548: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:08:03 ID:nKTBMTJn/s
下っ端「お前、なんも分かっちゃいねえな」
村長娘「!?」
下っ端「まず、俺の気持ちを無視するな」
村長娘「うっ」
下っ端「村長が俺に謝ったところで、俺が許す気になるか分からねえ」
下っ端「…まあ、これに関しちゃその時の対応次第だがな」
村長娘「それは…まあ、そうだろうけどさ」
下っ端「あとな、こんな大事になっちまったんだ」
下っ端「仮に俺の無実が証明されたとしても…この村にはいれねえ」
下っ端「気まずいったらありゃしねえしな」
村長娘「…」
下っ端「それとな」
村長娘「な、なんだい…」
下っ端「お前たちに咎人が見つけられるはずねえだろ」
下っ端「食いもん盗んだ奴がまだこの辺うろうろしてるっていうのか?」
村長娘「それは…分からないじゃないか」
下っ端「分かるよ。俺は悪名高き元・山賊だぜ?」
下っ端「残念だが…盗っ人の気持ちはお前より分かってる」
村長娘「…」
549: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:08:44 ID:nKTBMTJn/s
下っ端「咎人が見つかろうが見つからなかろうが…どう転んでももうおしまいだよ」
下っ端「だからお前もおかしな事考えるな。大人しく俺をここから…」
村長娘「嫌だね!」
下っ端「!」
村長娘「なんでそんな事ばっかり言うのさ!」
村長娘「あんた、何も悪い事してないんだろ!?だったらうじうじしてるんじゃないよ!」
下っ端「うじうじって…俺は今後のことも考えてだな…!」
村長娘「うるさいうるさい!」
下っ端「ああ!?」
村長娘「あんたが何て言おうと、あたしはあんたの無実を証明する!」
村長娘「その後のことは、その後考えればいいんだよ!」
下っ端「てめえ…他人事だと思って簡単に言うんじゃねえ!」
下っ端「ここを追い出されたら、もう俺の居場所なんて…」
村長娘「あるよ!他の所にだってある!」
550: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:10:56 ID:nKTBMTJn/s
村長娘「村はここだけじゃない!それに、あたしだってあんたの味方だ!」
下っ端「は!?てめえはここの奴だろうが!」
村長娘「いいよ!あんたがここを追い出されたら、あたしも一緒にここを出てく!」
下っ端「なっ!?」
下っ端「滅茶苦茶言ってんじゃねえ!そんな事してどうなるってんだ!?」
村長娘「あんたについてって、新しい所で暮らしていけるよう協力してやるさ!」
村長娘「夫婦のふりでもすりゃ、受け入れてもらいやすそうだろ!」
下っ端「はあ…?」
村長娘「…ん?」
村長娘(…なんかあたし、勢いですごい事言わなかった?)
村長娘「あ、あの、だからさ、そんな心配するなって事だよ!」アセアセッ
村長娘「これであんたの人生おしまいみたいな言い方…しないでおくれよ。頼むから…」
下っ端「…」
村長娘「あたしが何とかするよ…だから、諦めないでよ」
下っ端「……」
551: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:11:32 ID:nKTBMTJn/s
村長娘「じゃ、じゃあ行くからね!あんたが何と言おうと…」
下っ端「……してねえ」ボソッ
村長娘「えっ?」
下っ端「返してねえって言ったんだ。お前からの借り」
下っ端「釣りに行くって約束しただろ」
村長娘「!」
下っ端「…こちとら今日は早起きして準備してたんだ。眠くてしょうがねえ」
下っ端「さっさとここから出て、一緒に行こうぜ」
村長娘「下っ端…!」
下っ端「お前はやるって言ったら止まらねえ。この短い付き合いでも分かる」
下っ端「…すまねえな。苦労かけちまってよ」
村長娘「水臭いね」
下っ端「あてはあんのか?」
村長娘「ないさ。でも、何とかする」
下っ端「へっ、頼もしいこったな」
村長娘「信じてくれる気になったかい?」
下っ端「…ふん、少しくらい待っててやらあ」
552: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:12:24 ID:nKTBMTJn/s
村長娘「じゃあ、あたしが戻るまでくたばるんじゃないよ」
下っ端「せいぜい頑張るさ」
村長娘(さて、まずは巫女様と合流して…)ザッザッ
下っ端「…おい」
村長娘「?」ピタッ
下っ端「…さ、さっきの提案だけどな…」
村長娘「提案?」
下っ端「俺がここにいられなくなったらの話だよ」
村長娘「っ!あ、いやっ、あれは、その…!」アセッ
下っ端「…わ、悪くねえ」
村長娘「へっ?」
下っ端「と思ってな。うん、それだけだ」
村長娘「…」ポカーン
下っ端「…何呆けてんだよ。早く行けっての」
村長娘「あ、ああ、うん…それじゃ…」ピシャッ
村長娘「……」
村長娘(…え〜っと、どういう事だい?)
村長娘(あたしと夫婦のふりするのが悪くないって事かい?)
村長娘(そ、それじゃ…まるで…)カアア
村長娘(…う、浮かれてる場合じゃない!今はやれる事をやらなきゃだ!)パンッ
村長娘(…で、でも悪くないって…)
村長娘(うわぁぁ…)グルグル
ザッザッ
下っ端「…」
下っ端(…はっ、馬鹿みてえだな、俺)
553: ◆WjgYlacz.c:2020/1/15(水) 23:12:57 ID:nKTBMTJn/s
その頃、巫女と見張り役たちは…
554: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:30:12 ID:6px2x/JxmQ
巫女「はぁ…はぁ…!」タタタッ
見張り壱「み、巫女様!ずいぶん走ってるが熊はどこに…?」タタタッ
巫女「え〜っと、たしかこの辺りで…」
巫女(まあ嘘なんだけど)
見張り弐「いねえって事は、どっかに行っちまったんじゃねえですか?」ハアハア
巫女「そうかもしれません…」
巫女(そろそろ娘さんも下っ端さんと話せただろうし…)
見張り壱「ま、何にせよ村から離れてくれたならよかった」
巫女「そうですね。すみません、お騒がせしました」ペコッ
見張り壱「いやいや、警戒するに越したことは…」
ガサガサッ
巫女「?」
見張り弐「なんだぁ?あっちの茂みで何か…」
巫女(えっ、ま、まさか…)
ガサガサガサッ!
ズシン…!
熊「グルルル…」
巫女・見張りたち「「「出たああぁぁぁーっ!!」」」
熊「グオオオオッ!!」
555: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:30:39 ID:6px2x/JxmQ
見張り弐「まだいやがったか…!」
巫女「そ、そんな…」
巫女(ほ、本当に出くわすなんて…)
見張り弐「こ、ここはいったん逃げ…」
見張り壱「駄目だ!背を向けて逃げると余計に追いかけてくるぞ!」
見張り弐「おっとっと…そ、そうだった…!」
巫女(そうだ、たしか昔教わった。後ずさりするんだっけ…)
巫女「…」ソロリソロリ…
ガッ
巫女「あっ…」ヨロッ
ドサッ!
熊「!」クルッ
巫女「うぅ…」
巫女(い、石につまずいた…)
見張りたち「み、巫女様!危ない!」
巫女「え…?」
熊「グルルル…!」ズンズン…!
巫女(こ、こっちに来る…!?)
556: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:31:06 ID:6px2x/JxmQ
熊「グオオッ!!」ドドドッ!
巫女「ひっ…!」
巫女「こ、来ないでぇっ!!」
見張りたち「巫女様ぁっ!」
熊「ガアッ!!」バッ
巫女「きゃあああっっ!!」ギュッ
巫女(助けてっ!山神様!)
ヒュオオッ…!
ズズウウウン!!
557: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:31:31 ID:6px2x/JxmQ
巫女「………っ」
巫女「?」
巫女(…あれ……噛みついてこない…?)
巫女(そ、それに今の…何の音…?)
見張り「あ…あ…」
見張り「うわああ……なんだありゃあ…」
巫女「…?」パチッ
巫女「えっ!!?」
??「グルル…」
熊「ギャウン…ギャウン…!」ジタバタ
巫女(な、何?おっきな蛇さんに手足が生えてる…?)
巫女(しかも…あの熊さんを片手で持ち上げて…!?)
??「……」ジーッ
熊「ギャウウン…!」バタバタ
ポイッ!
熊「グオッ!?」
ドガアッ!!バキバキッ!!
熊「グ…オ……」
ドサッ
巫女「……」ポカーン
見張りたち「……」ポカーン
558: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:32:15 ID:6px2x/JxmQ
巫女(え、え〜っと…)
巫女(熊さんを放り投げて…木に叩きつけた…)
巫女(何なの?この生き物…)
見張り壱「うわああ…」
見張り弐「へ、蛇の化け物だぁぁぁっ!!」
??「!」ピクッ
見張り壱「お、お前!でけえ声出すから…!」
見張り弐「そ、そんな事言ったって…」
??「グウルル…」
ズン…!ズン…!
見張り弐「ひいっ!」ビクッ
??「ガアッ!!」
見張り弐「た、助けてくれぇっ!」
巫女「やめてっ!!」
??「!」ピクッ
見張り壱「み、巫女様…!?」
巫女「はぁ…はぁ…」
巫女「やめてください…山神様」
??「…」
559: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:33:05 ID:6px2x/JxmQ
巫女「…山神様、ですよね…?」
??「…」
巫女「返事をしてください!山神様!」
??「グオオッ!!」
巫女「ひっ…」
バッ!
海神「そこまでじゃ!」
バキイッ!!
??「オオオッ…!!」ヨロッ
海神「こやつ…ようやく見つけたわい!」
巫女「う、海神様!?」
海神「何をしとるか!お前たちはさっさと立ち去れい!」
巫女「で、でも…」
海神「死にたくなくば、全力で走れ!」
見張り壱・弐「巫女様!逃げましょう!」
巫女「…」
560: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:33:33 ID:6px2x/JxmQ
??「ギャオオッ!!」ゴオッ
海神「ほっ!」ヒョイッ
ズズウウン…!!
巫女「……」
巫女(確かにここにいると只では済まなそうだけど…)
巫女(でも…ここで逃げたら、本当の事が分からないままになっちゃう…!)
巫女(私のやるべきことは…ただ一つ!)ギュッ
巫女「私に構わず、お二人は先に逃げてください!」
見張り壱・弐「えっ!?」
海神「なっ…!?」
巫女「村の方々にも知らせてください!なるべくここから離れるようにと!」
見張り弐「で、でもよ…」
見張り壱「待て。巫女様の事だ、何かお考えなんだろう」
巫女「…はい」
見張り弐「そういう事なら…」
見張り壱「無事に帰ってきてください!」
タッタッタ…
561: ◆WjgYlacz.c:2020/2/9(日) 12:34:04 ID:6px2x/JxmQ
海神「ふんぬっ!」ブン!
バキッ!
??「グガッ!?」
ズシーン…!
海神「まったく、何を考えておるのじゃおぬしは」
巫女「海神様こそ…その杖何でできてるんですか?」
海神「どうせ考えなどなかろう」
巫女「…流石神様です」
海神「儂の術がおぬしに効くのであれば無理やりにでもここから遠ざけるというに…」
巫女「海神様。あれは山神様…ですよね?」
海神「!」
??「グルル…」ズンッ
海神「…何故そう思う?」
巫女「山神様は、私が助けを求めるといつでも駆け付けてくださいました」
巫女「さっきそこの熊さんに襲われそうになった時も…山神様の事を呼んだんです」
巫女「そうしたら…あの蛇さんが現れました」
海神「…」
巫女「それに何となくですけど…さっき私の声に反応してくれたような気がします」
海神「なに?おぬしの声に…?」
562: 名無しさん@読者の声:2020/10/24(土) 10:27:31 ID:M4P1jWGw/A
続き、待ってます!
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