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【初心者】ヘタッピSS道場【歓迎】
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2013/7/1(月) 22:41:24 ID:i9LVyGoa8Y
・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。



76: 名無しさん@読者の声:2013/7/12(金) 21:16:40 ID:C6QmoG8oLc
てかいまさらながら>>28が明らか初心者じゃない件
77: 名前なんてない:2013/7/13(土) 07:23:06 ID:hKu8b7xShY
>>74
アドバイスありがとうございます!
風景描写、人物描写はどうしても難しくて…ちょっと電子辞書で言葉の意味をしらべてきます…orz

>>75
アドバイスありがとうございます!
なる程、ちゃんと場面変換をわかりやすく…気をつけます
78: 名無しさん@読者の声:2013/7/13(土) 11:42:58 ID:j4jLdwdetA
男「なぁ、俺さっき前世占いにいったんだ」

女「突然だね…何?なんかいい結果だったの?」

男「あぁ、前世が中世貴族…」

女「えー、嘘!貴族とか!」

男「…の奴隷で」

女「あ…だよね、貴族とかあり得ないし…」

男「…まぁ、そんな前世だから現世は幸せになるだろうってさ」

女「へぇ、良かったね…前が不幸だと今は幸せ、かぁ…ふーん」

男「でも、前世の方が良かったかもしれないな…」

女「何で?」

男「女運はその限りにあらず、だとさ」
79: 名無しさん@読者の声:2013/7/13(土) 15:49:39 ID:kXy6UerAGE
男「…まぁ、そんな前世だから現世は幸せになるだろうってさ」

根拠なさすぎワロタwww
まぁ占いってこんなもんか
80: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:15:26 ID:vNPFHEjByQ
タイトル:森の月明かり

ーー
ある夜の事である。
双子が森の道を歩いていた。
その双子はよく似ており、同じデザインの帽子と服を身につけていた。
一目で見分けるのは難しい、そんな橙色の髪と目を持った双子。
どちらも十代と思われる少年で、双子の片方は右手にカンテラを、
双子のもう片方は左手に鞘の抜かれていないナイフを持って獣道を進んでいる。
二人は手と手を硬く繋ぎ、先を急ぐ。

その光景を木の上で黒猫のような少女が眺めていた。
十代半ばに見える少女だった。漆黒の髪と、夜空に浮かぶ月の様な金色の瞳。
その彼女の月が彼らを映している。
カンテラを持つ少年はナイフを持つ少年の手をぐいぐい引きながら進んでいく。
ナイフを持つ少年はそれに抗わず、従っていた。
81: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:25:04 ID:vNPFHEjByQ
ーー
暫く歩いたところでナイフを持った少年が口を開いた。
「兄さん、待って」
どうやらカンテラを持った少年の方が兄だったらしい。
兄と呼ばれた少年が振り向く。
「…どうした?」
「…疲れた」
「……そうか」
二人とも口数は少ない方らしい。また静寂の溢れた森を二人が進んでいく。
木の上にいる猫のような少女は何かを考えているようだった。
そして、何を思いついたのか音を立てないように風で揺らぐ葉の音に紛れて隣の木に飛び移る。
少女は手頃な果実を三つ取り、片腕に抱えてマントで隠し、ひらりと地面に飛び降りた。
双子が音をした方を見る。
そこに立っていたのは一人の少女。
「…お腹。減ってないの」
金色の目は彼らだけを映していた。
82: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:31:31 ID:vNPFHEjByQ
ーー
双子の目も少女だけを映していた。
少女はマントの中を漁る様にして、二つの果実を差し出した。
「…お腹、空いてるなら。食べて」
双子の目が輝いた。口数が少ないとはいえ、まだ幼いのである。
少女は果実を手渡した。
しかし、双子は食べ方が分からないらしく、じっとその果実を見つめている。
少女は何の躊躇いもなくその果実を齧った。
瑞々しい音と共に果実の皮が割れる。
双子もそれを真似して果実を頬張り、満足げな表情を浮かべた。
少女は彼らが食べ終わるまでその光景を見つめていた。
83: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:38:21 ID:vNPFHEjByQ
ふと、少女は双子の片方が持っているナイフに目を移した。
新品のようだ。まだ一度も鞘から抜かれていないのだろう。
少女はそれを見て言った。
「…食べたら、家に帰って。あんたらはこの森にいちゃいけない」
双子は首を傾げた。
少女は黙って二人を見ていた。

風が吹き、少女のマントを微かに揺らす。
「…早く帰って。罪を犯す前に」
双子はそれを聞いて、互いに見つめ合いクスクスと笑い声を零した。
「…何がおかしいの」
84: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:43:23 ID:vNPFHEjByQ
弟がナイフを鞘から抜き、無邪気な笑みを浮かべながら言った。
「じゃあ罪を犯せばこの森にいられるんだね?」
少女が固まり、また強い風が吹いた。

ーー

「行こう。兄さん」
「そうだね」
双子はまた歩き出した。
双子の片方は夜道を明るく照らすカンテラを持って、
そしてもう片方は…
鞘から抜かれた血の滴るナイフを持って。

ーfinー
85: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 19:52:53 ID:vNPFHEjByQ
…スレ多すぎたでしょうか…(・・;)
とりあえず少ない文章力で頑張ってみました。
…お目汚し失礼しました…。
86: 名無しさん@読者の声:2013/7/16(火) 23:02:45 ID:rUK.6PXZGI
タイトル:いらっしゃいませ>>78番様>>80-85番様


ヘタッピ7号「ご利用ありがとうございます」

3号「感謝いたします」

3号「今回の作品はどうでしたか?」

ヘタッピ7号「最初の作品は、サラッと読める小話でしょうか。女の子がこの後にどうしたかが気になります」

3号「(殴るか、すねるか、来世で会いましょうとなるか……ですかね)」

ヘタッピ7号「先輩?」

3号「いえ、何でもありません。次の作品はどうでしたか?」

ヘタッピ7号「色の描写があるのに、なんでしょう、モノトーンのギザギザの線で書かれた人物や背景が目に浮かびました。最後の血だけは赤色ですが……」

3号「独特なイメージを感じる文章ということでしょうか」

ヘタッピ7号「そうですね……。あと「―」の代わりに「ー」を使うところにもこだわりを感じました」

3号「んー、それはどうでしょうか。ま、些細なことではありますが」

ヘタッピ7号「はぁ」

3号「では、よろしければ次の作品の投稿をお願い致します」

ヘタッピ7号「よろしくお願いします」

87: iPhoneにはスペースなんて概念はありません:2013/7/17(水) 12:09:43 ID:34PpKlBlvU


白い部屋は城だった。

小さな高い窓から差し込む明かりが、白い壁に反射してがらんどうの部屋の中にきらめきを落とす。その輝きから外れた隅に、テディベアを抱えて彼女が座っていた。

長い黒髪に、大きな瞳。まろやかな白い頬が、その双方を引き立てる。白いブラウスと長いスカートを身に纏う彼女は、まさしくお姫様。スラリとした足は、だらしなく床に投げ出されている。

クマを抱きしめた彼女は愛らしく笑った。


扉が開き、初老の女が顔をのぞかせる。老女は怯えた様子で、部屋の中には入ってこようとはしない。床に直に座り、絵本を広げる彼女を見て、悲しそうに眉をしかめた。

「ゆみちゃん、お部屋で遊ぶばかりじゃなくてお外に行きましょう? 先生もゆみちゃんに会えるの、待ってるのよ」

かけられた声に、彼女はぐっと黙り込んだ。自身を守るようにテディベアを引き寄せる。老女と、視線を合わそうともしない。

「ねぇ、ゆみちゃん。お部屋にずーっといたら、病気になっちゃうわ。一緒にお外に行きましょう?」

彼女は首を振る。かたくななその態度に、老女はほとほと困り果てた。

ここは彼女だけの城だ。絵本と大好きなテディベア。彼女を傷つけるものは何もない。優しい、砂糖細工で作られた、完璧な城。

「ゆみちゃん……」

彼女の様子に、老女はくしゃりと顔を歪めた。泣き出しそうなその表情を、俯いて隠す。しかし彼女はそれにも構わず、一人、楽しそうに絵本をめくった。

「いつまでそうしているつもりなのよ……」

恨めしそうに呟かれた言葉を拾って、彼女が視線をあげる。無垢な黒い瞳で老女を映し、赤い唇を歪めて言った。

「おばあちゃんなんて嫌い。くまちゃんがいれば、私はいいもん。早く出てって、お外なんていかない、行かないから」

老女は眉根を寄せた。頑固な彼女に何か言う様子はない。わずかな失望をその頬に載せて、ただきらめくだけのその城を閉ざした。

老女が出て行った部屋は元通り、白々と美しい。自分だけに見える幻想の世界に閉じこもったまま、彼女は満足げにクマに笑いかけた。

88: タイトルは城で。:2013/7/17(水) 12:10:34 ID:34PpKlBlvU

部屋から出てきた老女の肩を、夫らしき男が抱きしめる。堪えられず泣き出した彼女に寄り添い、そっと奥のソファーへと誘った。

リビングではカウンセラーが彼らを待っている。座った老女を優しくなだめ、カウンセラーはそっと閉ざされた扉を振り返った。中からは何も聞こえてこない。

「誰があの子をあんな風にしてしまったの……」

「落ち着いてください。娘さんの快復には、長い時間が必要なのです。そう、思い詰めずに、どうか見守ってあげてください」

「でも、私のこと、おばあちゃんだなんて……」

カウンセラーが震える老女の背を撫ぜる。声を漏らして泣き出した彼女の手を、夫が握りしめた。

「先生、娘は、よくなるのでしょうか。その、社会復帰などは……?」

カウンセラーは非情にも首を振った。焦るな、と彼に告げる。

「お父さん、よく聞いてください。娘さんはいま、28歳ではありません。5歳かそこらの女の子なのです。まず彼女を28歳の女の人に戻さなければなりません。そこから、社会復帰を考えましょう」

諭すような言葉に彼はただ俯くばかりだった。何が娘をそこまで追い詰めたのか。仕事か、それとも人間関係か。気づけなかった自分を、彼はギリギリと責め続ける。

実年齢よりはるかに年老いた夫婦を見て、カウンセラーはそっと憂いを吐き出した。

「ゆっくり、ゆっくりやって行きましょう。焦るのは娘さんにもあなたたち両親にもよくありません」

うなだれた彼らに、そんな慰めは意味をなさないのか。唇をかみしめたカウンセラーは、静かに扉をかえりみた。


高い窓から光が差し込む。少女が視線を注ぐ、絵本の世界よりもずっと脆い砂糖細工の城。

彼女にとって、その白い部屋は確かに城だった。



改行は適当です。何かアドバイスもらえたら嬉しいです!!
89: 名無しさん@読者の声:2013/7/17(水) 14:23:42 ID:j/a35I/5oQ
森の月明かり描いた奴です。お邪魔します。
>>87-88さん。
個人的に好きな世界観です。
最後のどんでん返し(?)みたいなのが特に。
彼女は大人になりたくなくてああなってしまったんでしょうね。
夢の世界の中で浸る事を何よりも愛した結果というか…読んでいてとにかく面白かったです。
…長文失礼しました。
90: 87-88:2013/7/17(水) 17:44:32 ID:H8OGoAfzro
>>89
ありがとうございます!!好きな世界観といってくれて嬉しいですヾ(*゚∀゚*)ノ
どんでん返しとあるところから、ちゃんとできてたようでよかったです。

何か、良くないところとかはありませんかね??ぜひ参考にさせていただきたいので、意見指摘等々お願いします!
91: 80-85:2013/7/17(水) 18:01:09 ID:Ydlvpcpyi2
>>87-88さん。
そうですね…
あえていうならば砂糖細工というのが比喩なのか本当なのか本当なのか分からない所でしょうか。恐らく比喩でしょうが…。
比喩ならば砂糖細工の様なと付ければよりいいかと思います。
部屋が城というのは最後まで読めば変な感じが消えるので大丈夫ですが、初めだけ読むと少し解りづらいですかね。
ところで私の作品はどうでしたか?
特に感想が無いのなら答えなくても構いませんが。
92: 87-88:2013/7/17(水) 18:29:30 ID:H8OGoAfzro
>>91
なるほど、確かに砂糖細工のくだり比喩としてわかりづらいかもしれませんね、気を付けます。
あ、そうですね。城についても少し表現というか、自分の分かっているところを出せていないように見えますね。ありがとうございます!

私の感想となると、ややうるさいことになってしまうかと思って自重したのですが……。細かいところに突っ込みすぎるかもしれませんが、必要ないと思われたら気にしないでください。
まず、ダークファンタジー?という感じで、雰囲気が面白かったです。個人的には親切にしてくれた少女を殺しちゃうのかー、と悲しく思いましたけれども、そういう歪さが狙いなんでしょうか。
気になったのは表現のところですかね。

その光景を木の上で黒猫のような少女が眺めていた。
十代半ばに見える少女だった。漆黒の髪と、夜空に浮かぶ月の様な金色の瞳。
その彼女の月が彼らを映している。

という、描写ですが、一番下のその彼女の月が〜というところは、すごいなぁと思いました。私には考えもつかないような綺麗な描写だと。

しかしながら、やや少女の描写が長いような気がします。十代半ば、とありますが、これは書く必要があるのでしょうか。
また、髪と瞳の部分。瞳は後ほど描かれる部分があるので、先に夜空に浮かぶ〜と書く必要はない気がします。
それから、瞳を月に喩えていますが、月の色で金色は大丈夫でしょうか。月の色はどちらかというと、白っぽい黄色に近いように思われます(あくまでも私の意見)。黒猫の黄色ならば、もっと濃い黄色のイメージなので、ここで月を使うとややずれてしまうかと思いました。

長々とすいません。
93: 80-85:2013/7/17(水) 18:40:24 ID:Ydlvpcpyi2
>>87-88さん。
意見ありがとうございます!参考になりました。
少女の描写はやっぱり多かったですか…w
気をつけてみますね。
あと物語をよく読み取ってくれていて嬉しいです!
歪みのあるダークなストーリーを目指していたので伝わっていてよかったと思いました。
確かに年齢設定関係ありませんね…。
金の太陽銀の月とありますから銀の方が良かったかもしれません。
いずれにしても貴重な意見をありがとうございました!
94: 名無しさん@読者の声:2013/7/17(水) 21:37:30 ID:yj/J.FSqUM
亀ですが
>>80
おとぎ話のような印象を受けました。
文も綺麗で小説として全然通用すると思います。
無機質な森に対しての無機質な登場人物がより不気味さを演出していますね。
いっそ全てモノクロであってもよかったかもしれません。

そうすると、最後のナイフの赤が映えると思います。

森の無機質な呼吸を表現出来ればいいと思います。
静寂な…の一言で済ますのは少し勿体無いので、この閉鎖的な空間に三人の体温しかないことを書いてみるとか


95: 名無しさん@読者の声:2013/7/17(水) 21:58:43 ID:2/l31g7N4w
>>87
最初のキャッチフレーズが印象的でした。
城とは何なのかのテーマから外れず沿っていて大変完成していると思います。

砂糖細工の城というのは自分に甘い空間の比喩には最適だ感じました。
最初に砂糖細工というフレーズが出て私は?となりましたが、最後の落ちでああそういうことかとはっとさせられました。
この落ちは話の途中で疑問点が出たからこそ映えるものだと思うので、私は好きです。
ただ角砂糖のほうが表現がもっとわかりやすいかもしれませんね。

>気づけなかった自分を、彼はギリギリと責め続ける。

ここだけ何なのか首をひねりました。
ちょっと変えたほうがいいかもしれません。



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