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【初心者】ヘタッピSS道場【歓迎】
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1:🎏 名無しさん@読者の声:2013/7/1(月) 22:41:24 ID:i9LVyGoa8Y
・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。



384:🎏 382の後編的な物:2014/10/18(土) 00:24:40 ID:VYFzougiI2
まったく。ばかじゃないの?

帰り道。あいつからもらったペンダントを握り締めながら私は大股で歩く

「求めよ。さすれば与えられん」

あいつがいった言葉を知らず知らずの内に口に出してしまう

「・・・一年、ね」

あいつとの付き合いはかれこれ幼稚園にまで遡る。もちろん恋仲になったという意味であれば一年前ではあるが

いつもうるさくて、明るくて、一番側にいてくれてたあいつ

「そういえば…私が友達と喧嘩したってときも、どしゃ降りの中傘もささずに来てくれたっけ…」

あの時は呆れてしまったものだが、思い返すと凄く嬉しかった

「いつもお前の事を見てるんだから…か。ばかじゃないの?」

そんなこと言ったら、私なんかずっと昔から見てるわよ

「はぁ…またこれであいつのわがままが増えるんだろうなぁ…」

私はいつも通りにため息をつく

でも、そのため息はいつもより軽かった
385:🎏 ヘタッピ:2014/10/20(月) 23:23:47 ID:WKzG1ErImI
>>382>>384さん、続編ありがとうございます。

カタリ「……深いですね」

ヘタッピ「アンサーソングが来ましたね。相思相愛、うらやましいカップルです」

カタリ「……さて、それはどうでしょうか。」フム

ヘタッピ「と言いますと?」

カタリ「求めよ、さすれば与えられん。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「貪欲に求める彼氏、受け入れはするものの求めはしない彼女。」

ヘタッピ「そう言われるとそうですね」

カタリ「彼女は彼のワガママを受け入れつつも求めない。」
カタリ「一見、ハッピーエンドの展開と思いきや、いずれ訪れる破局の香りが漂う……。深いですね。」

ヘタッピ「えーとっ、多分違います。」
カタリ「求めよ。さすれば与えられん。つまり……」

ヘタッピ「んーっ、と……こんな茶々で良かったでしょうか。こんなのでもよろしければまたのご利用をお願い致します」

カタリ「お茶にしましょうか」

ヘタッピ「……とびっきり濃いのを入れて来ます」


386:🎏 ヘタッピ:2014/11/30(日) 23:54:05 ID:66YskHF.1Y
ヘタッピ「暇ですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「あっさりしたミステリーはどうでしょうか。」

カタリ「それはお題ということでしょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「……新築の建て売り住宅に引っ越して来た若夫婦がいました。ある朝、夫が目を覚ますとテーブルの上には、あさりの味噌汁とブリの照り焼きが並べられていました。」

ヘタッピ「フムフム」

カタリ「……以上です」

ヘタッピ「えっ」

カタリ「最近は寒くなりましたね」

ヘタッピ「え〜と、先輩……」

カタリ「以上です」 
387:🎏 名無しさん@読者の声:2015/1/3(土) 11:24:40 ID:AExZb5UhB2
俺には変わった能力がある

それは人の死ぬ日付がわかるという能力だ。その人の頭上に例えば315という数字が浮かんでたとする。そうするとその人は3月15日に死んでしまうわけだ

ただこの能力。いつ死ぬかがわからないため使えない。試しに嫁を見てみたら1225と表示され、毎年のクリスマスは気が気でなかったが、そんなことが六回もあり、流石に慣れてしまった

それにしても嫁の奴は遅いな。買い物に何分かけるつもりなんだ?

嫁に電話しようと携帯を持った瞬間、タイミングよく携帯に着信が入る


数秒後、携帯を切った俺は青ざめた顔でクリスマスソング流れる町を駆け出した
388:🎏 ヘタッピ:2015/1/3(土) 19:43:19 ID:sqaPCn1b.w
>>387さんご利用ありがとうございます。

カタリ「お久しぶりですね。ご利用ありがとうございます。」

ヘタッピ「ありがとうございます。本年も出来たらですが、よろしくお願い致します。」

ヘタッピ「特殊能力モノです。」

カタリ「そうですね。新年一発目にふさわしい不吉な幕開けですね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「というのはウソですがとなるかは後の展開次第。面白いですね。」

ヘタッピ「なるほど、例えばどんな展開でしょう」

カタリ「例えば、この能力の場合、三桁の数字が見えた場合はどうなるのでしょうね」

ヘタッピ「はぁ、123だと1月23日と12月3日の二通りの解釈が出来ます」

カタリ「そういうことです。」

ヘタッピ「?」

カタリ「未来において暦の改正が行われて月の数を3桁まで月を数えるようになる世界において122月5日に彼女が亡くなるという展開です。いかがでしょう。」

ヘタッピ「なるほど。とにかくクリスマスは大丈夫だったと。さすが、先輩です。超展開ですね。」

カタリ「……、では今年もこんな感じですがよろしくお願い致します。」

ヘタッピ「またのご利用をお願い致します。」
389:🎏 ニー廃:2015/3/12(木) 02:38:07 ID:B2fGQHadSw
『これにて第46回卒業証書授与式を終わります。』

教頭の声が響く。 《あー、やっと終わった。私の高校生活がやっと終わった!》と、 私は清々しい気持ちでいっぱいだった。 しかし、それに反してまわりは違った。あちらこちらから、ずずっと鼻をすする音や嗚咽が聞こえる。そんなまわりの様子に気づいて呆然としていると、また教頭の声が響いた。

『卒業生が退場します。拍手で送りましょう。』

あたりが拍手に包まれる。 応援や、ありがとう、おめでとう、そんな暖かい気持ちに包まれながら、1組から順番に体育館の外へ進んでいく。 どのクラスにも、顔を真っ赤にして泣いている人がいた。 清々しい顔をしている人もいた。 いろんな表情がそこにはあった。 でも、私と同じ表情をした人はいなかった。 違和感を抱えたまま、最後のHRが始まる教室へと向かった。

『最後のHRなので、皆から一言ずつもらいたい。』
先生が突然そう言った。 その瞬間、時が止まったような気がした。 《一言? 一言って何言えばいいの? 何にも言うことないよ。 どうしよう。》 頭の中をそんな文字たちが駆け巡る。 そうこうしている間に、ひとり、またひとりと話を終えていく。 クラスでの思い出を語る人、号泣している人、笑いを取りにいく人、普段は地味だったあの子まで、ちゃんと話をしていた。そしてついに私の番。
『…このクラスで過ごした日々がとても楽しかったです。 ありがとうございました!』
精一杯の笑顔で誤魔化した。 私が言えたのは、月並みな二言だけだった。

『高校生活の思い出はなんですか?』
こうやって聞かれたら、私は答えることができないだろう。 高校生活になにもなかったわけじゃない。 だからといって、何かがあったわけじゃなかったんだ。
これを幸せととるのか、不幸せととるのか、私にはわからない。 ただ、私の部屋から見える景色はいつまにか深い藍色に染まっていた。

390:🎏 ヘタッピ:2015/3/14(土) 21:12:13 ID:voQLfT4lB2
>>389さん、ご利用ありがとうございます。


ヘタッピ「卒業シーズンですね」

カタリ「そうですね」

ヘタッピ「先輩は卒業式のときって泣きました?」

カタリ「そうですね。永遠の別れを思い、一筋の涙が流れました。」

ヘタッピ「(うわっ重た)へー、そうなんですか」

カタリ「藍色というのが独特ですね。」

ヘタッピ「哀愁の哀ですね」ズバリ


カタリ「そうですね」

カタリ「そろそろ本題に入りましょうか」

ヘタッピ「はい」

カタリ「全体てしては良いですか、余韻の薄さを感じます」

ヘタッピ「なぜでしょうか」

カタリ「心の葛藤が無いことが共感を得られないためかと。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「あるあると思ってもらうためには作者も心を切り出す覚悟が必要です」

ヘタッピ「そうですか?」

カタリ「どうでしょうね」ニッコリ

ヘタッピ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します」

391:🎏 名無しさん@読者の声:2015/4/7(火) 00:46:10 ID:9Yjtp8rbGs
『側顔(よこがお)』





「やあ、久しぶりだね。元気にしてた?」

そっちこそ。いきなり10年も連絡を断つなんて心配したんだぞ。

「ごめんごめん。」

そう言って笑う彼は俺の学生時代の唯一無二の親友だ。10年も連絡を寄越してくれなかったけど。

今まで何してたんだよ?

「春になって、やっと気持ちが晴れ渡ってきてるんだ。あともうちょっとなんだ。それよりも、」

彼は窓の外に目をやった。その視線の先にはとても美しく咲く桜があった。

「とても、とても綺麗だろう?」

ああ、すごく綺麗だ。お前が育てたのか?


「そうだよ。大切に、大切に育てたんだよ。…彼女のように大切に。君も彼女と仲が
よかったから覚えてるだろう?」

とてもよく覚えている。彼女からもある日連絡を断たれたんだっけな。…あれ、俺は嫌われているのか?




――――なあ、二人から連絡を突然切られるなんてさあ俺嫌われてたの?それとも

「桜を見てると彼女を思い出してしまう。だれけども、もうちょっとで。」

やっと前に進める、のか。

「うーんそんなとこ。それに…」

それに?






来年は君のお陰でもっと、もーっと綺麗な桜が見れるんだ。

392:🎏 1/2:2015/4/7(火) 04:20:50 ID:A07cR3.Hv2
空気は寒く吐く息は白い。
「寒いなあ」
一言つぶやくと手に持った缶ビールを飲みながら人の少ない公園を柵の木々を見ながら歩く。いつもと変わらない自宅への道。

今年もたくさん咲きそうだなあ…ん?

蕾のついている木が地面に横たわっている。
「切ったのか?もったいないなぁ」
「昨日の強風で倒れたからね」
独り言への返事。
そんな大声で話してたか?と驚いて振り返る。老人がにこにこしていた。
「片付けられる前に少し貰おうと思ってね。咲いたらきれいだろう?」
植木ばさみで枝を切ると「はい」と蕾の多い枝を手渡してきた。
「咲くと良いね」
自分用に切った枝と植木ばさみを袋に入れた老人は何事もなく去っていく。
枝を持っているのがなんだか気恥ずかしくて急いで家に帰る。

この枝どうすんだ?置いてくれば良かった

何の花が咲くのかもわからない枝をこたつの上に置くと冷蔵庫から酒を取り出す。酒に混じって花の香りがしたような気がした。
393:🎏 2/2:2015/4/7(火) 04:28:12 ID:IzN3s0I1iI
「起きろ、起きろよボケ」
頭に衝撃を感じて目を覚ます。小さな人が落ちてきた。

なんだこれ?ああ寝ぼけてんのかぁ

こたつに潜り直そうと布団を引くと小さな悲鳴が聞こえた気がして薄目を開ける。季節はずれな甚平姿のおかっぱ頭がこたつによじ登ろうと頑張っている。
「起きたか?起きたなボケ。よし水をよこせ」
どうにかこたつの上によじ登った小さな人が肩で息をしながら自分を見下ろしている。
「…お疲れさん、水だな」
なんで一人暮らしの部屋に人がいるのか、なんで小さいのに偉そうなのか、そもそもなんなのか。突っ込みどころ満載なのになんだか質問する気になれないのは自分より大きな枝を持ち上げようと頑張っているからだろうか。
「見てるのなら手伝えボケ。水がなければ枯れるじゃないか」
ここでやっとなにがしたいのかわったので台所の酒瓶に水を入れ枝を突っ込む。
「そっか、水がなければ枯れるんだな。一つ学んだよ甚平さん」
「誰が甚平さんだ、誰が。我は梅の精だボケ」
「梅?ああ、これ梅だったのか。よく見るけどなにかなぁって思ってたんだ」
自称梅の精こと甚平さんはなんだか不安そうな顔をした。
「…お前梅知らないって。なんか知ってる花とかないのか?」
「花見で見てる桜と小学生の時観察日記書いた朝顔はわかるぞ」
胸を張って答えると甚平さんは膝をついてうなだれている。
「…昔は花見と言えば梅だったのに…桜め」
「桜とばっちりだな。で、甚平さんはこの枝にくっついてきたんだろ。この枝がある間は家にいるのか?」
「不本意だが枝が生きている限りな」
「そうか。俺は公平だよ。しばらくよろしくな甚平さん」

こうして奇妙な同居人との生活はスタートした。

はじめまして。よろしくお願いします。
394:🎏 ヘタッピ:2015/4/12(日) 23:01:26 ID:/TQzeYtu9w
>>391さん、>>392-393さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「桜散っちゃいましたね。」

カタリ「投稿を頂いたころにはまだ咲いていたようですけどね。」

ヘタッピ「遅れてすいません。」

カタリ「私に言われましても……。最初の作品は桜ですが、次は梅ですか。」

ヘタッピ「そうですね。桜餅も梅昆布茶の香りも割りと好きですね。どちらも良い香りです。」

カタリ「ヘタッピ君は愛でるよりも食い気のようですね。さて、本題に入りますか。」

ヘタッピ「はい」

カタリ「前者はホラーものと言えば簡単ですが、タイトルが意味深ですねl

ヘタッピ「美しい桜の木の下には良質な肥料が埋まっている。何でしょうねー。」

カタリ「側顔はG先生によれば、『よこがお』という意味ともうひとつ『関心の無い様』とありました。」

ヘタッピ「そっぽを無くとかな感じでしょうか。」

カタリ「そうですね。10年間、音沙汰の無かった友人から連絡が来たのでしょう。主人公は10年後の再開の中で、友達とその彼女から連絡が無いことを途中で嘆いていますが、果たして、それは真実でしょうか。」

ヘタッピ「といいいますと、」

カタリ「側顔であったのは誰であったか。そして、その結果としてこれから主人公に待ち受ける運命とはいかに……。というところで終わっているように思います。面白いですね。」

ヘタッピ「なるほど……。いえ、いまいち、わかりません。」

カタリ「そうですね。もうひとつ、何か側顔に関連するキーワードが必要であったかと思います。」

ヘタッピ「…はぁ。では、次の作品をお願いします。」

カタリ「そうですね。フム……。甚平さんの描写に欠けているものがありますね。」

ヘタッピ「と、言いますと」

カタリ「服装と髪型と全体のサイズの描写はありますが、年齢、性別、容姿の描写がありません。若い、年寄り、男、女、美人、不美人。言ってしまえば、のっぺらぼうのように顔のイメージがつかめない状態となっています。そこが残念ですね。」

ヘタッピ「なるほど。顔の見えない同居人では不安に感じますね。あまり、わくわくとは行かない気がします。」

カタリ「梅の精の存在をあっさり認めるのも理由が欲しいところです。昔から主人公は見えないものが見える能力があった等、やや強引な設定であったとしても説明が無く話が進んでしまうと、主人公に意識の違いを感じて、感情移入が出来なくなります。」

ヘタッピ「なかなか厳しいですね。」

カタリ「と、語りが過ぎました。一意見として取り入れて頂ければと思います。」

ヘタッピ「では、よろしければまたのご利用をお願いいたします。」
395:🎏 名無しさん@読者の声:2015/4/14(火) 13:28:01 ID:oEAptRy9qI

ふわり。

長い黒髪を楽しそうに揺らす彼女からは花の香りがした。

彼女のことは小さい時からよく知っている。幼稚園で喧嘩して泣いていた事も、小学校の帰りに友達と寄り道して迷子になっていた日も、中学に上がった日の事も、すべて俺の大事な記憶だ。

『それで、偶然その時幼稚園の先生が通りがかって送ってもらってさー。言われるまで覚えてなくてびっくりしちゃって』

この春高校生になった彼女はよりいっそう綺麗だ。中学では結っていた髪もほどいて、セーラーはブレザーになった。
彼女のことならなんでも知っている。好きな色、服の好み、昨日食べたもの。
だてにそう何年も彼女と付き合ってはいない

『それも結構前の事だから今は顔も覚えてないんだけどねー』

きっと彼女は他の生徒の誰よりも美しいだろう。それを確信に変えるためにも勉強して彼女と同じ高校に入ったのだ。

パタ、彼女が愛用しているブルーのハンカチだ。誕生日に貰ったものだと自慢していた、よほど大事に使っているのかかなり前から持っているはずなのに綺麗だ。

「落としたよ」
『?、あ、ありがとうございます!すみません」

ぺこりとお辞儀をする背中も美しい。さて、そろそろ俺は行かなければ

『親切な男の人だったね〜』
『ずっと女子校だから先生ぐらいしか男の人と喋ったことなくてちょっと緊張したよ』
『そういえば今日って担任発表だねぇ』
『うん、いい先生があたるといいよね』




ふわり、ふわり。



396:🎏 ヘタッピ:2015/4/18(土) 18:30:58 ID:pE5a6OAEzc
>>395さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「ふわりと言ったら何でしょうね」

カタリ「そうですね。思いつくのは鳥の羽やクラゲでしょうか。あるいは春風に流される髪。洗い立ての髪から漂うシャンプーの香りなどでしょうか」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「本題に入りますか」コホッ

ヘタッピ「はい」

カタリ「フム……、そうですね。ヘタッピ君はどう思いますか」

ヘタッピ「え〜と、ズバリッ、ストーカーですね。女の子逃げて〜と思いました。」

カタリ「そうですね。知り合いで無いとしますと、変身能力やステルス的な何かの超人的な能力の持ち主でないと説明がつきませんね」

ヘタッピ「そうだとしても、ストーカーですね」

カタリ「純愛とは難しいものですね。395さんの意図からはハズレたように思いますがどうでしょうね。あるいは、主人公が何者であるかの軸の無い様がふわりふわりと漂ってしまったように思います」

ヘタッピ「ではよろしければまたのご利用をお願い致します。」
397:🎏 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:16:27 ID:k3fB85Sa2c
不良「」ドンッ

学生「」ビクッ

不良「」シュッ

学生「ぐえっ」ボフッ

不良「」ガッ

学生「う…うぅ……」クイッ

不良「金?」

学生「は、はいぃ」ガクブル


女(あ、あれは…!)

女(壁ドン!腹パン!顎クイッからのカツアゲ!?)

女(お、男の子が男の子に…まさか平和市内の片隅にこんなドラマがあったなんて…)

女(オラオラ系男子とガクブル系男子の許されざる禁断の薔薇園…なんて燃えるシチュエーション!)
398:🎏 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:18:03 ID:lkRJvKZ7lE
不良「オラオラ、ジャンプしてみろ」

学生「ガクガクブルブル、無理です。許してつかぁさい」


女(ずっと見ていたいけど…警察に電話してあげなきゃ)パカッ

老紳士「待たれよ、お若いの」

女「へ…?」

老紳士「青春の邪魔をしちゃいかん」フルフル

女「……」

女「それもそうですね」パタンッ
399:🎏 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:18:46 ID:k3fB85Sa2c
オラオラ ガクブル

女「お爺さんにもあんな時代があったんですか?」

老紳士「そうじゃな。戦後は〇ョンによく壁ドグシャアされたもんじゃよ」

女「壁ドグシャア?」

老紳士「デコの辺りを掴まれてな、後頭部を壁にドグシャア!!」

女「萌へぇ…素敵な時代だったんですね」

老紳士「それはそうとお嬢さん」バッ

女「え…?」ビクッ
400:🎏 名無しさん@読者の声:2015/4/18(土) 19:20:15 ID:lkRJvKZ7lE
女「コートの下……なにも着てない…?」パチクリ

老紳士「」ニコッ

女「」クスッ

女「まだ露出するには肌寒い時期ですよ?」

老紳士「野暮を言うでない?これだけが老後のささやかな楽しみなんじゃ?」

女「口ではなんとでも言えますけど…しわくちゃの金〇マが縮こまってますよ?」

老紳士「おやおや、寄る年波には勝てんな」シコシコ

キャーッ 不審者よー カツアゲよー

老紳士「やれやれ、この国も住みにくくなったわい。メキシコにでも移住しようかの」

いたずらな風「ひゅーっ」

女「きゃっ」ピラッ

老紳士「おほっ!パンチラ…むむ?お嬢さん…!も、もしやノーパ……むぐっ!」モガモガ

女「しーっ?」ウインク

老紳士「……!」ドピュッ

女「さよなら!」タタタッ

老紳士「……ほほほ!ゆとりもまだまだ捨てたもんじゃないのう?」

パトカー「」ピーポーパーポー

老紳士「さて、わしも行くとするかの。ルーラ!」ビュンッ

簡潔に完結
401:🎏 ヘタッピ:2015/4/26(日) 20:18:42 ID:/TQzeYtu9w
>>397-400さん、ご利用ありがとうございます。

ヘタッピ「先輩はどこへ、……はて」

ヒヨッコ「ヘタッピさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」

ヘタッピ「はぁ、ヒヨッコさん。お久しぶりです。それなりに元気です。」ササッ

ヒヨッコ「新しい作品ですね。どれどれ」ササッ

ヘタッピ「(えっ、隠したはずの原稿がなぜそこに)」

ヒヨッコ「いわゆる変態系ですね。不条理系に近いですが、下品さに重点を置いた作品のようですね。」

ヘタッピ「バッサリいきますね。」

ヒヨッコ「老紳士の変態度が『女』に負けているのが残念ですね。最後の逃走手段がルーラというのは弱い気がします。ふんどし一枚になって馬に…」

ヘタッピ「と、ここまでということで、それではよろしければまたのご利用をお願い致します。」
402:🎏 名無しさん@読者の声:2015/6/9(火) 13:17:09 ID:upTuv45HKU
今日は10年目の結婚記念日だ。
そう、もう10年経つのだ。毎年大したことをしてこなかったが、今年は10年目という節目の年だ。これからも夫婦をやっていくつもりだし、よろしくという意味も込めて、数日前から準備をしていた。

プレゼントには安物だが、シンプルなリングを買った。帰りに赤い薔薇10本とケーキも買った。久々に愛してる、なんて言葉にしてみようとも思っている。

妻は喜んでくれるだろうか。なんて考えて思わず口許が緩んだ。ドアを開けて、ただいまと声を掛ける。いつもより明るい声が出た。
妻からの返事はない。聞こえなかったのかもしれない。リビングのドアを開くと、妻がテーブルに俯いて座っていた。

ただいま、ともう一度声を掛けると妻が漸くこちらを向いた。表情が暗い。気分でも悪いのだろうか。

おかえりなさい、と呟くように言うとまた下を向いてしまった。

「どうした。具合でも悪いのか?」
向かいの席に座って、妻の顔を覗き込む。
「……いいえ」
妻はゆっくりと首を振り、左手をテーブルの上に差し出した。左手の下には薄い紙がある。緑色の文字と枠――離婚届だ。

え、と声を上げ、妻を見る。
「別れて、下さい」
絞るように、妻が言う。
「何、で」
言いたいことは山ほどあるのに、纏められなくて漸く言葉になったのは、それだけだった。

妻は顔を上げ、俺の方を見る。薔薇とケーキの箱を見て、顔を歪めた。そしてまた俯く。
「……もう、無理です」
声が、震えている。
無理って、何が。何が、無理だって、言うんだ。
何か言いたくて、口を口を開くがたくさんの言葉が出ようとして胸が詰まる。結局口をパクパクと開閉しただけだった。

「もう、耐えられないんです」
耐えられないって、……
「私は、あなたの何ですか。妻ではないんですか」
そんなの、妻に決まっている。
「私は、貴方の召し使いでは、ありません」
顔を少し上げ、俺の目を見て、強く言った。
「ま、待ってくれ。俺はそんなこと思ったことはない」
一度だって、思ったことはない。
誤解されているのなら、何とかして解かねば。俺は妻を、愛している。別れるなんて、今の俺には考えられない。
「自覚がないのなら、尚更一緒にはいられません」
ピシャリ、と強い口調で言う。
俺に押し付けるように、離婚届を手前に置かれた。

妻の左手には、指輪が無かった。今日の朝まではしていたはずだ。
「……もう、今更よ」
チラリと薔薇とケーキの箱を見て、妻が呟く。

もう、駄目なのか。
離婚届の横に転がっていたボールペンを手に取った。
403:🎏 ヘタッピ:2015/6/15(月) 00:39:33 ID:ZBJqsNEYbc
>>402さん、ご利用ありがとうございます。

カタリ「バラとケーキに召し使い、昭和の香りがしますね」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「30才で結婚したとして40才。言葉の言い回しからするともう少し上に感じますね。あるいは熟年結婚した夫婦だったのでしょうか」

ヘタッピ「……。」

カタリ「俺さんに自覚はあったのでしょうか。原因がわからないままに離婚届けに手を伸ばすのは違和感を覚えますね。」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「せっかくの小道具です。バラは散らばるためにあり、ケーキは踏みにじられるためにあるとは思いませんか。」

ヘタッピ「はぁ、いやちょっと、それは……」

カタリ「楽しい気分から一転のどん底へ、その流れを演出するためにはそのくらいのインパクトがないと腑に落ちないものです」

ヘタッピ「はぁ」

カタリ「では、よろしければ、またのご利用をお願い致します。」

ヘタッピ「……」

ヒヨッコ「どうでしたか?」

ヘタッピ「何か違いますね。先輩のまねというなら、あっ先輩……」

カタリ「……」
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