・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。
235: ヘタッピ:2014/3/1(土) 18:40:40 ID:BzFCZZyO2k
タイトル「あげと3月の戯言」
カタリ「3月、出会いと別れの季節ですね」
ヘタッピ「ですね」
カタリ「使い古した表現ですが、別れは寂しいものです。」
ヘタッピ「そうですね」
カタリ「反して、出会いは何の気なしに訪れます。」
ヘタッピ「はぁ」
カタリ「いつ出会ったかは、別れが分かってから初めて考える。そんなことも多いでしょう。その程度に意識しないものです」
ヘタッピ「はぁ」
カタリ「別れを意識する事が多いですが、出会いも大切にしたいものです」
ヘタッピ「そうですね。ありがとうございます」
カタリ「いえ、説教ではなく、自戒なのですよ」
ヘタッピ「はぁ」
カタリ「では、上から目線にならないように気を付けてはいますが、こんな感じでのアドバイスで宜しければ、作品の投稿をお願いします」
ヘタッピ「感想や批評の投稿も自由ですので、どしどし書き込みをお願いします」
236: 1/2ストレッチマン:2014/3/1(土) 18:56:20 ID:cTXqppT6rA
ストレッチマンは考える。
俺は何故この年になってこんな事をしているのだろう、と。
黄色の全身タイツを身に纏ったおっさんを、誰が見たいのだろう、と。
そんな事を考えていると、ボーッとしていたのだろう。カットがかかり、監督に怒られてしまった。
ため息をついて、缶コーヒーを飲みながら公園のベンチに座る。
結局その日は集中できずに撮影は後日になった。
たくさんの人に迷惑をかけた。これの何処がヒーローだ、もう辞めた方がいいんじゃないか。
次第に、ネガティブなことしか頭に浮かばなくなっていく。
飲みかけのコーヒーを捨て、俺は唾をはいて立ち上がった。
237: 2/2ストレッチマン:2014/3/1(土) 19:15:58 ID:cTXqppT6rA
何気なく、撮影現場の小学校に向かった。
すると、校庭から無邪気な笑い声が聞こえた。
俺はそれを聞いて今までのことを思い返してみた。
思い浮かぶのは、今聞こえているのと同じ、無邪気な笑い声と笑顔だった。
『俺は何をしているんだ。皆、笑ってるじゃないか。』
そのとき初めて、黄色いタイツを着たおっさんがヒーローだと気づいた。
次の日、俺は最高の演技をみせた。
昨日の演技が嘘かのようになった俺を見て、皆笑っていた。
俺がストレッチパワーを与えているのと同じように、俺も皆からパワーをもらった。
これがあれば、この先乗り越えていける。
そんな気持ちで、俺は笑った。
終わり
238: 1/3:2014/3/1(土) 22:56:05 ID:Sxuh3P77XM
A terrible man
昔々あるところに、神様への供物を用意できなかった村がありました。
それから、その村では疫病が流行ったり、赤ん坊が次々と消えていったりしました。
しかし、村人たちに神様の怒りを鎮める術はありませんでした。
そんな時、町から一人の若い医者がやってきました。
彼は村人を苦しめる疫病を研究し、直すつもりだと言いました。
しかし、村人たちは始め、聞く耳をもちませんでした。
「自分たちの治療法で必ず治る」と信じていたのです。
しかし医者は諦めず、少しずつ村人たちの心を開いて行きました。
239: 2/3:2014/3/1(土) 23:00:47 ID:wEh.JxV2So
やがて医者は村人達の信頼を得、村の暮らしや伝説、病気の治療法などから疫病の原因を探ろうとしました。
そしてある日、医者が、「疫病の特効薬を見つけた!」と言いました。
村人は大喜びしました。
医者は、「薬を配るので、病気の人は皆、今夜私の家に来てください」と言いました。
そうしてその夜、医者は自らの家に火を放ち、中にいた病人を焼き殺し、朝が来る前に村を出て行きました。
240: 3/3:2014/3/1(土) 23:21:13 ID:INQRxIaiPE
とある街に、お金持ちの大きなお屋敷がありました。
しかし、そこは夜になると女の恐ろしい声あやすすり泣きが聞こえる、窓に痩せこけた女の顔が映る部屋があるなどの噂があり、お化け屋敷と恐れられていました。
家の主人にはたいそう美しい奥様がいましたが、体が弱く、最近は病に臥せりがちになり、家の外に出られなくなってしまったようです。
奥様の病気も、きっと悪霊が取り付いたせいたろう。
街の人々はまことしやかに囁きました。
そんなある日、お屋敷に、有名な霊媒師を名乗る男が現れました。
彼は、一晩泊めてくれればこの屋敷の悪霊を追い払って差し上げます、と言いました。
始めは渋っていた主人ですが、だんだん霊媒師と打ち解けてきて、一晩くらいなら…と宿泊を許しました。
翌朝、お屋敷の旦那様とほとんど使用人が、霊媒師に殺されているのが発見されました。
奥様は攫われてしまった、と生き残ったメイドは言いました。
その数年後、遠い街で、手足を切り落とされた白骨死体が土の中から見つかりました。
その白骨は、歯型などから攫われた奥様のもので間違いなかったそうです。
さて、彼は悪い人でしょうか?
241: 名無しさん@読者の声:2014/3/1(土) 23:25:49 ID:INQRxIaiPE
誤字脱字が多いね…orz
文章も所々おかしいかも…ねむ
242: ヘタッピ:2014/3/1(土) 23:26:07 ID:CDjxF2HqUc
>>236-237さん、早速の御投稿ありがとうございます。
カタリ「上手いですね。安定感があります」
ヘタッピ「見習いたいです」
カタリ「ストレッチマン……」
ヘタッピ「突っ込むべきでしょうか」
カタリ「いえ、単純に突っ込んでは駄目です。ここはB面として、ストレッチマンをライバル視するキャラクターから見たサイドストーリーを用意し、更にボケて見てはいかがでしょう」
ヘタッピ「ライバルですか……」
カタリ「ヘタッピ君ならどんなキャラクターをライバルとして用意しますか?」
ヘタッピ「え……と、綱渡りマンとかですか」
カタリ「ユニーク……、ですね」
ヘタッピ「ありがとうございます」
カタリ「いえ、誉め……、何でもありません。斬新で良いと思います」
ヘタッピ「では、宜しければ、またのご利用をお願い致します」
カタリ「こんな感じですみませんが、またのご利用をお願い致します」
243: ストレッチマン:2014/3/1(土) 23:28:35 ID:cTXqppT6rA
ほめられた!ありがとうですw
ちょっとこのネタでスレ立ててみますねw
網渡りマン出していいですか?
244: ストレッチマン:2014/3/1(土) 23:41:46 ID:cTXqppT6rA
すいません、興奮してました←
そのまえにここで書いたネタを元にss立てていいのか聞かなきゃですね
245: 補足:2014/3/1(土) 23:50:16 ID:5xs5ZmtiPU
>>238-240の話の医者と霊媒師は同一人物
裏側を読み込んでもらう系の話が書いて見たかった
246: ヘタッピ:2014/3/2(日) 00:03:14 ID:3K4KlrrhNw
ストレッチマン?さん。
どうぞ、どうぞです。
スレ立ては自由です。
思いのみままに書きなぐって頂ければと。
綱渡りマンは……、
大丈夫でしょうか?
無理せず、ストーリーに組み合わせられるようでしたら使って頂ければと。
247: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 00:03:54 ID:jGVexstYTQ
>>238-240
おもしろかった!最初はただのサイコ野郎なのかと思ったけど、よく考えてみると納得したなぁ。
言っていいのかわからんけど、病人を焼き殺せば感染元は絶てるもんね。奥様のは、奥様が監禁されてたってことなのかな……。
でもメイドの話があるからちょっと自信ない
248: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 05:46:02 ID:U/s15IjZY2
>>247疫病の話は惜しいですね。
ヒントは消えて行った赤ん坊、「自分たちの治療法」です。
奥様のはそれで大体あってます。
答えを言ってしまうと、監禁され逃げられないように手足を切り落とされていた奥様→霊媒師が監禁に関わっていた屋敷の人を皆殺しにして救出→何も知らない生き残りのメイドには彼が奥様の手足を切って連れ去ったように見えた
そして数年後、何らかの理由で死んでしまった奥様を埋葬したものが発見される
というオチです。
医者=霊媒師の男はどう見ても大量殺人鬼ですが、見方を変えれば誰かを救うため、悪人に鉄槌を下しているとも取れます。
さて、彼は悪い人でしょうか?
249: ヘタッピ:2014/3/2(日) 13:37:11 ID:oasQaCNm4Y
>>238-240さん、ご利用ありがとうございます。
ヘタッピ「タイトルは『恐ろしい男』でしょうか」
カタリ「『a』が付いてますので、恐ろしい男は一人となりますね。それとも、最後の一文にある『悪い人』が日本語訳かもしれません」
ヘタッピ「ヒントを見るまでは、記述が足りないかなと思っていましたが、意図的なものだったんですね」
カタリ「読者への挑戦状……。面白い構成ですね。正解編は欠落した場面を補う形で示して貰えると面白いかもしれません」
ヘタッピ「推理ドラマの解決編みたいにですね」
カタリ「そうですね。」
ヘタッピ「謎として残っているのは、赤ちゃんが消えた理由だけでしょうか。」
カタリ「謎というより、説明の無いことなら、まだまだありますよ。」
カタリ「神様の供物とは何か?疫病とは何か?供物を用意出来なかった理由は?他の村は用意出来たのか、それとも用意する必要がなかったのか。痩せこけた女は奥様だったのか。奥様は何故、声を出して助けを呼ばなかったのか。そもそも、何故、奥様は閉じ込められていたのか、等々があります」
ヘタッピ「村人達の『自分たちの治療法』も説明が無いですね」
カタリ「そうですね……。一番の謎は男の素性かもしれません。ヒントによれば、医者も霊媒師も同一人物とあります。殺人にためらいの無いダークヒーローと考えれば単純ですが、どうでしょうか。」
カタリ「また、医者の件では若い医者とありますが、霊媒師の件では、年齢を示す表現がありません。時系列は物語の順番通りで正しいでしょうか。これは考え過ぎでしょうか。ただ、最初の2つと最後の話をつなぐ線がどうも見えて来ません」
ヘタッピ「手足の無い奥様、歩けない赤ちゃん……。自分達の治療法……、うーん」
カタリ「一旦、ここで締めましょうか。」
ヘタッピ「では、宜しければまたのご利用をお願い致します」
カタリ「こうした謎解き専門のスレがあっても良いでしょうね」
250: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 17:07:32 ID:EuEb9iqDAI
>>249レスありがとうございます。
では村の方の話の簡単な解説をば…
村人の言う「自分たちの治療法」とは、人肉食のこと。
消えて行った赤子はその材料にされていた。
真実を知った医師は、赤子を食べた人々を殺すことで疫病を止めるとともに赤子の誘拐も無くした。
カタリさんの言う通り、ダークヒーローのような酷く、恐ろしい男の話です。
帰宅したら二つの話の細かい背景も含めた正解編の話も書かせて頂こうかと思います。
251: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 17:38:18 ID:bfKAa5dNW6
象と白熊
白熊「なぁ」
象「ぱおーん」
白熊「普通に返事しろよ」
象「なんだよ」
白熊「俺の鮭やるからりんご分けてくれよ」
象「なんでだよ」
白熊「飽きたからだよ」
象「なんだその理由」
白熊「毎回毎回同じエサ与えられてみろよ、流石に飽きるって」
象「かつて野生の動物だったとは思えない発言だな」
白熊「うっせぇ。お前も同じだろ」
白熊「まぁその辺どうでもいいや、象なんてりんごの他に色々果物とか貰ってるんだろ?良いよなー」
象「まぁな」
白熊「だからさ、りんごぐらい恵んでくれねーかなって」
象「俺のりんごか?欲しけりゃくれてやる。探せ、この世の全てをそこに置いてきた」
白熊「どこぞの人気アニメかっての。つか分からない所に置くなよ、腐れるだろ」
白熊「いや、そんなにやりたくなりならもういいや、俺あっちで寝とくわ」
象「おい待て、りんごだろ?やるよ」
白熊「なんでたよ」
象「俺も飽きたからな」
白熊「死ねよ」
252: 名無しさん@読者の声:2014/3/2(日) 17:41:18 ID:s34UTNp0wM
なんでたよ→なんでだよだった…
1レス完結で他に何も考えてません
253: 正解編:2014/3/2(日) 17:52:12 ID:DYTtg.AA2o
(注:ここでの「神」は絶対的権利、上位に君臨するものの象徴)
昔々あるところに、小さな村々と、大きな国がありました。
大国は自分たちは神のように偉大な存在である、と騙り、村々を支配しました。
しかしある時、村々の中でも特に閉鎖的な一つが、飢饉などの理由により差し出す貢物を用意できませんでした。
大きな国は近隣の村への見せしめのつもりでその村に疫病を流行らせ潰そうとしました。
そしてその村では、赤子を似て食べたものが万病に聞く薬になる、と密やかに言われていました。
そのため、あちこちから赤子が攫われて消えて行きました。
そこに、村を救おうとする若い医者がやって来ました。
そして彼は、疫病を治すつもりで研究を続けていく内に、気づいてしまいました。
この村は、救われるべきではない、と。
若い医師は病気に感染していた人々を焼き殺し、ひそやかに村を去って行きました。
こうして一人の、恐ろしく残酷な「悪い人」が誕生しました。
254: 正解編その2:2014/3/2(日) 18:15:42 ID:oR9LTLZEIM
大勢の人を焼き殺した大罪人となった医師は、身分を偽って旅をするようになりました。
旅をする中で立ち寄ったとある街で、お化け屋敷の噂を聞きました。
さらに、町人達はこう言いました。
「あそこの奥様はとても美しいが気取らない方で、病気になる前はよく町に出て色んな人と気さくに話かけてくれたりしたもんだ」
「それに引き換え旦那様は、傲慢で偏屈で、私たち庶民を見下して、たまに見かければ凄い顔でこっちを睨むんだ」
独占欲の強い屋敷の主人は、妻が街に出て他の男たちと楽しそうに話すのが気に入りませんでした。
嫉妬と猜疑心が積み重なり、ある時とうとう奥様の手足を切り落として屋敷の一室に閉じ込めてしまったのです。
哀れな奥様は、その時のショックで正気を失ってしまいました。
奥様が急に町にこなくなったことを怪しまれないよう、屋敷の主人は、妻は病気なのだ触れ回りました。
奥様の声や、痩せこけて美貌の面影のなくなった姿は「悪霊」ということにされました。
旅の男は町人たちの話に何処か引っかかるものを感じ、好奇心から霊媒師として屋敷に入りこみました。
そこで、無惨な姿で監禁されていた奥様を見つけ、再び残酷な真実を知ってしまったのです。
彼はもう一度、「悪い人」となることを決めました。
屋敷の人々を殺し、奥様を連れて街を出て行きました。
二人で旅を続け、しばらくして奥様がなくなると、彼女の亡骸をそっと遠い土地に埋めました。
さて、彼は悪い人でしょうか?
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