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【初心者】ヘタッピSS道場【歓迎】
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2013/7/1(月) 22:41:24 ID:i9LVyGoa8Y
・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。



128: 名無しさん@読者の声:2013/7/28(日) 21:00:14 ID:YQvv5qAhiQ
>>115
>>116
指摘有り難う御座います。
129: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 04:27:14 ID:YQvv5qAhiQ

「今日さまとめ記事みててww・・・・・でさww・・・マジ○○wwwww氏ねww・・・」

(いきなりだがこの話し掛けている友人なのだが、なんと公然の場で堂々とこれを話しているのだ。
しかも声量が大きい。
勿論今すぐこの場を逃げ去りたいし、注意したい。
まぁそんな事したら後々面倒なのでしないが一刻も早く終わる様にするのが今の最もすべき事だろう。
さてどうやったら自然な終わり方になるだろか。
さて
「あ、用事思い出した。〜」
と切り出そうか。
いやいや、これは安いノベル小説みたいな台詞だ。
却下。
「ちょっとコンビニ行ってくる!」
これは何か突然過ぎて引くな。じゃあ・・・)

「・・・で、これどう思うwwwww?ww」

(なんと振られたぞ。まぁ予想はしていたが。しかしこれは
「そうだね(便乗)」
とでも言えば良いのだろうか。いや言ったらこの言葉の由来をこんな話をしているから知っているだろう。きっとそしたら気まずい雰囲気になるだろう。
此処は取り敢えず・・・)

「まったくそうだと思うよ」カバンモチスタンドアップ

(まぁ自然な行動だと僕は思うよ)


おかしい部分、アドバイス指摘御願いします。


130: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 07:05:14 ID:6EGhPcb14w
・・・は…(三点リーダー)と書く(小説を書く上でのルール。守ることを推奨)
>いきなりだが〜友人なんだが
だが が連続していると文章として変なので工夫して避ける
ノベル小説って小説小説って言ってるようなもの
「そうだね(便乗)」以降のモノローグが理解不能。
カバンモチスタンドアップは個人的にどうかと思う
あと、全体的にモノローグが長めだからいっそ()を外して地の文一人称で進行したらいいんじゃないかと思う

1レス分だと表面的な問題の指摘しか出来ないけど、ぱっと見ただけでかなり気になる部分が見受けられる
慣れるまでは書くにあたって十二分に推敲するようにしたらいいと思うよ
131: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 12:18:22 ID:319jAv0T9Y
後々面倒という考えを友人に対して起こすのだろうか?
主人公があまりにも気を使いすぎているし、友人という関係には見えない

『これどう思う?』という質問に『そうだと思う』と返すのは全く自然じゃない
長ったらしくあれこれ考えた末に発言しているし、かなり不自然な返答になっている
132: 名無しさん@読者の声:2013/7/29(月) 18:44:57 ID:55lgx6Qskk
>>129
出だし、「いきなりだが、今僕に〜友人は、」とした方が不自然さがなくなると思います

後々面倒ってのは何となく解りますが、「そんなことをすれば、後で今より恥ずかしい目に遭わされるのは目に見えてるので行動には移さないでいる。」
「今やるべき事は、一刻も早くこの話題を終わらせることだ。」
「友人をなるべく不愉快にさせず、自然に会話を終わらせるには…」で文章を切って、シュミレーション会話は『』←この二重鍵かっこを使うとややこしくないですよ

あと、これは安いノベル小説みたいな台詞だ。→これではライトノベルの台詞みたいだ。と書くか、三文小説の台詞みたいだ。と書いた方が自問自答してる感じが出ると思います

いや、言ったら…の文章
意味は解りますが、たぶん言葉の順番の問題かと…
「いや、ここで肯定してしまえば、この話題の由来を知っていると思われてしまう。そうしたらきっと、気まずい…なるだろう。」

最後の「まったくそうだと思うよ」は、受け応えとして不自然さが目立ちます
結局肯定していますし、鞄を持って立ち上がった後は?走り去るなら、今までの自問自答は全部無意味になってしまいます

それが狙いでしょうか…もしそうなら、一番最後の独白は
「結局いつもこうなるんだよな」として、そのあと友人に「どうしたの?」って訊かれて、「や、別に…」で再び座らせると、いくら考えても言いたいことを実際には言えない、情けない僕を演出出来るんじゃないかな、と思いました

無難に話題を終わらせたい時は、たぶん皆そうだと思いますが、急に話題を変えてしまうのが一番だと思いますw
言葉の順番に気を付けて、そのあと僕と友人がどうしたのか
一文付け加えたらオチにもなって良さそうです

頑張ってください!

133: 名無しさん@読者の声:2013/7/30(火) 13:34:08 ID:HJK63TEcA.
彼を好きだと言ったわたしの口は驚くほどなめらかに動いて、声を紡いだ。
どうやら彼は自分のことだと思っていなかったようで少し間を置いて立ち止まって振り返る。
寒い冬のある日のことだった。

「え、えっと、ありがとう…」

しどろもどろになりながらわたしを真っ直ぐ見、へらりと笑ってみせた。
ああ、わたしはこの笑い方が好きだった。憧れて恋い焦がれてやまなかった。
彼に恋人がいようといまいとそれさえもどうでもいいくらい胸が苦しくて仕方がなかった。
今、その顔が目の前にあって、わたしに向けられている。
その事実がとても嬉しい。

その続きを言うつもりはなかった。
ただただ彼に向けて言ってしまいたかっただけ。
わたしと彼は今から赤の他人になる。

これから先があればいいと願うのも、滑稽だと思った。
だから、

わたしは

「ところできみ、誰だい?」

彼を遠くから見守るだけ。
全部知ってるから。




とかいうストーカー的ななにかを書いてみたわけなんですが、感想を聞かせてください。
人様の前で文章を作るというのは初めてなものでアドバイス等いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
134: 名無しさん@読者の声:2013/7/30(火) 18:06:58 ID:55lgx6Qskk
出だし「好きです」から始めた方が流れがでると思います
それから一番最初の文章→彼にそう告げた私の口は、驚くほど滑らかに言葉を紡いだ。

気付かない彼の描写→それが自分に向けられたものだと気付かなかったのか、彼は、一瞬で私の前を通りすぎる。
いつもこうだ。
私の気持ちを知っていて、知らない振りをする。

聞こえなかったのなら仕方ない、そう思って彼を見送った。
枯れ葉さえない銀杏の並木道。どんどん遠ざかって見えなくなるはずの彼が、少し間を置いて立ち止まりこちらを振り返る。
それだけで、真冬の冷たい空気がほんのり暖かく感じられた。

「あ、えっと…ありがとう…?」

私と視線が合った瞬間、しどろもどろになりながらそう言って、彼はへらりと笑って見せた。
ああ、私はこの笑いかたが堪らなく好きだ。初めて彼と会った時にも見せてくれた、この胸が苦しくて仕方がなくなるくらい、大好きな笑顔。
それが今、私に向けられている。私だけに。

少し欲が出そうになったけれど、あれ以上は言葉で言わなくても、わかってくれている。
この時は、ただ、彼に言ってしまいたかった。
*私と彼は今から赤の他人になる*←この文章の意図が解りません
私がどんなに彼を好きなのか。言葉にして伝えたかった。

じっと私を見つめながら、彼は困惑したように言う。

「ところで…君は、誰?」

冷たく透き通る空気に、白い軌跡を確認して、私はその場を去った。
ああ、またそうなのね。やっぱり、面と向かって言われるのは恥ずかしかったのかしら。
照れ屋な彼らしい。


彼女は口元に薄く笑みを浮かべながらぶつぶつと呟き、銀杏並木を足早に過ぎていった。

「…なんだ、あれ」

彼女の後ろ姿に不気味なものを感じて身震いし、彼は踵を返して再び歩きだした。
それは彼女が彼を見かけてから、8回目の冬のことだった。

――――――――――――――――――――――――――――
文章勝手に使ってアレンジしてしまい、すみません(´・ω・`)
全体的に、ストーカーって言うより片想いの女の子の告白って感じがしました

ストーカーの不気味さをだすなら、どんだけの期間彼を追い続けていたのか、あと彼目線を入れて書いた方が良いような…
あと、ストーカーはこれから先の関係を望むことを滑稽だとは思わないはずです
寧ろ、こんなに愛しているんだよっていう執着を書かないと
ストーカーっぽくならないと思います

参考にならないかも知れませんが、お役に立てれば幸いです
長々と失礼しました
135: 133:2013/7/30(火) 20:12:18 ID:XACZh80GK2
>>134
わ、ありがとうございます!
わたしの文章っていろいろ説明文が足りないんだなあと思いました。

うぐ、実はわたし、ストーカーさんを書くつもりなくてただの恋の話を書きたかったのです。
当てられてしまいました。

「赤の他人」というのは、初めて面と向かって話して初めて「認識」してもらったわけで、なんといいましょう…。
きっと彼からすると些細な出来事で明日になったら忘れられてるんだろうな、みたいな。
軽く言えば自己完結しただけの言い回しですね(゚Д゚)
すみませんでした。

精進していきたいです!
136: 名無しさん@読者の声:2013/8/19(月) 11:42:13 ID:dhCH7l/VrE
ここもあんまり使われなくなったね、みんな飽きたのか
137: ヘタッピ7号:2013/9/2(月) 23:08:09 ID:ILaNM.hhQ6
タイトル「保守&モロ」


2号「便乗…アゲ」

ヘタッピ7号「うわっ」

2号「ドシタ、7号」

ヘタッピ7号「いえ、何も」ドキドキ…

(足音も立てずに、背後を取るからビックリしたんですが…)

2号「何カ…言イタゲダナ、7号」

ヘタッピ7号「あっ…言いたいことといえば、謝罪です」

2号「謝罪?」

ヘタッピ7号「長らく道場を留守にしましてすみませんでした」

2号「……。」

ヘタッピ7号「色々な方にご利用いただいのに御礼も出来ず、すいません」

2号「……。」

ヘタッピ7号「次からはなるべく時間を作って小まめな更新を心がけたいと……」

モロ「黙れ小僧!お前にこのスレの過疎を救えるか!?」

ヘタッピ7号「分からない…。でも共に生きることはできる!」

モロ「フハハハ!どうやって生きるのだ?このスレを1人で埋めると言うのか?」

ヘタッピ7号「違う!それでは荒らしを増やすだけだ!」

モロ「小僧、もうお前にできる事は何もない。お前はじきにスレに食い殺される身だ。夜明けと共にここを立ち去れ。」

4号「何やってんの」

ヘタッピ7号「あいや……、あはは」

4号「まー、謝っときな」

ヘタッピ7号「こんな感じですみません。良かったら、良かったらですが、またのご利用をお願いします」

2号「ガウ」

138: 名無しさん@読者の声:2013/9/3(火) 04:25:29 ID:up06uUkPrY
目の前に道が二つあった。
一つは右に、一つは左に。

「どうして、道が別れちゃってるんだろう」

お祖母さんのお家に行かなきゃいけないのに。
朝焼いたばかりのパンとお祖母さん好みの赤ワイン。
元気になってくれるように、お土産を渡さなきゃいけないのに。

お土産の入ったバスケットを握る手がじんわりと汗ばんでいる。
少女はお気に入りのスカートでそれを拭った。

『お祖母さんのお見舞いに行ってちょうだい』
『焼きたてのパンに赤ワインを持って』
『道は真っ直ぐだから、寄り道せずに行きなさい』

『寄り道すると、オオカミに襲われるからね』

ねぇ、お母さん、おかしいの
私言い付けどおり真っ直ぐに来たのよ
でも、おかしいの、お母さん
私言い付けどおり真っ直ぐに来たのに

ほら、あそこに、オオカミがいるの

――――――――――

素直な赤ずきんの少女は気づきませんでした。
そもそも初めから、進むべき道を間違えていたことに。

【素直でマヌケな赤ずきんの少女】

139: ヘタッピ7号:2013/9/4(水) 00:41:55 ID:knoFeQV75s
タイトル「早速のご利用、ありがとうございます」


ヘタッピ7号「>>138さんありがとうございます」

2号「ガウガウ」

ヘタッピ7号「」ハッ

ヘタッピ7号「(2号さんが笑っている)」

2号「ドシタ、7号。鳩が盗んだバイクで走り出したような顔をして」

ヘタッピ7号「何ですか、それは。いや、その例えは変ですよ」

2号「グワハハ、気にするでないわ。」

ヘタッピ7号「しかし……、上手い人が多いですね」

2号「確カニ」

4号「上手い人も好きです。でも下手な人ももっと好きです」

ヘタッピ7号「……来ましたね。」

4号「突っ込みが無いだと……、くそう、出直してくる」ドタタタ…

ヘタッピ7号「……」

3号「すでに上手い人は沢山、書いていただきたいものです」

ヘタッピ7号「あ…、お久しぶりです」

3号「当然、時間に限りはありますし、他にやりたいこともあるでしょう、しかし…(ry」

ヘタッピ7号「すいません、文字数が……」

3号「ではまとめを、ヘタッピ君」

ヘタッピ7号「あ…と…、出来る範囲で皆さん頑張っていきましょう」

2号「ワフ」
 
140: 138:2013/9/5(木) 00:57:51 ID:A4tM/9jF82
すみません>>138を書いたものです。

アドバイスを頂きたかったので書き込ませて頂いたのですが
簡潔に書きすぎたので住人の方の気分を害してしまったかも知れませんでしたね…
申し訳ございません

重ねてクレクレをして申し訳ないのですが
私の文章はどうでしょうか?
あまりこういった文を書く機会がないので不安な気持ちです
読みにくい、意味不明、言葉足らずな点はないか
指摘して頂けるとありがたいです

>>139
こちらこそ、どうもありがとうございます
141: 名無しさん@読者の声:2013/9/5(木) 20:48:06 ID:YWRL02R6Og
>>140

いや、不快になってないべさ
意見聞きたいっていってくれたら書き込みしやすかったかな

最初意味がわからなかったけど後半の文で理解出来たしそういう書き方なんだなって思った。
142: 名無しさん@読者の声:2013/9/5(木) 22:40:31 ID:FLun4.wYJA
>>138
頭の二行は省いてもいいんじゃ?

バスケットを握った手を拭うのは不可能。あとこの行だけ三人称になってる。

お祖母さんが病気なのを知っていて、好みのワインまで知っているのに家までの道のりを知らないのは違和感がある。
143: 138:2013/9/6(金) 00:53:19 ID:RFYFd3kk86
レスありがとうございます

>>141
こちらの気にしすぎだったようでお恥ずかしいです

ラストで納得して頂きたいSSだったので意志が伝わって良かったです

>>142
立ち往生しているのを表したかったのですが
ご指摘どおり上手く表せずいらない子になってしっていますね…

汗を拭う描写ですが、あぁ…確かに…なんかおかしいですね
緊張して手に握らせたかっただけなので、握った手をほどいた描写を着けるか
「じんわりと汗ばんだ手のひらが握りこんだバスケットを湿らせた」
とかにすれば良かったです

ここだけ、三人称になっちゃったのも
確かに、唐突だし、ラストの三人称にインパクトが無くなって反省点です

ご指摘を受けて気付く事ばかりです

赤ずきんのバカ度については…
うーん…何処かでバカだと示唆出来る文を挟めればよかったんでしょうか?


お二方レス本当にありがとうございます
144: 1/3:2013/9/7(土) 23:14:46 ID:HWt.i/IoXo
『おとうさん ありがとう』
珈琲の香りが漂う我が家のリビング。
僕は飲み干したカップにそのまま手をかけ、息子からの手紙を見つめていた。
つい最近5才を迎えた息子が、一生懸命に書いてく れた手紙。 大きさや色、バランス、向きすらも違う文字たち。
"ちゃからもの"である動物シールをたくさん貼ってくれている。
「それね、幼稚園から帰ってきてから着替えもせず に1人で書いてたのよ、あの子。シールなんてお友 達の手紙にも使わないのに、ベタベタ貼っちゃって !」
風呂上がりの妻が僕の頭に顎を乗せて、クックッと 笑う。
振動で頭が痛い。
さりげなく妻の顎をそっと掴み、優しく肩に誘導する。
「それでね、私には隠すのよ?見せてってお願いし ても見せてくれなかったのよー?」
肩のツボを顎でゴリゴリと刺激しながら、息子の様子を報告してくれる妻。
痛い。
「絶対"お"は反対になるねぇ。」
妻の顔は穏やかだ。
美しい母の顔。
多分僕は無表情だろう。
頭の中では、花畑でスキップしながら息子をジャイ アントスイングしているのだか。
いや、ジャイアントスイングはダメだ、高い高いにしよう。
待て待て肩車の方が...と眉間にシワが寄ったところで、妻はふふっと微笑み、頬にキスをしてくれた。

「おい、おっさん。」
唐突に目の前が白くなった。
薄く目を開けると、懐中電灯の光ごしに見える、男たちの姿。
顔は見えない。
手には金属バットが握られている。
いつの間にか僕は地面に寝かされ、元寝床は燃やされていた。
なるほど、夢で痛みを感じたのはこの為か。
幸せな痛み。
目を瞑り、肩を撫でた。
心はまだ花畑でスキップしている。
しかしそこに息子の姿は無い。
僕は独りだ。
頭の中で、鈍い音が響いた。
145: 名無しさん@読者の声:2013/9/7(土) 23:20:07 ID:2244WXDvuI
「...おーい」「おーい、大丈夫かよー」
右頬をペチペチと叩かれ、僕は目を開けた。
視界を支配する青い空。
暖かな陽射しが差し込み、爽やかな風を感じる。
僕はそれらを堪能し、また目を瞑りそうになる。
すると、また右頬を叩かれた。
今度は少し強めに。
「痛...くない。」
「せっかく起こしてやってんのに寝んなよ!」
見ると僕の腹の上に、中学生位の学ランを着た少年 がブスッとした顔をして跨がっていた。
見覚えのない子だ。
退いてと手を払うと、少年は更にむくれた顔になり、ドスンっと腹の上に座り直した。
「うぐっ...退いてって。ほら。」
半ば強引に少年を退かし、辺りを見回すと、そこは息子が通った小学校の花壇の中だった。
サルビア、マリーゴールド、パンジーと彩り良く咲 いている。
6年生の夏休みに当番だからと一緒に水やりに来た が、こんなに花が咲いているのは初めて見た。
「すごく綺麗な花壇だったんだな、ここ。」
「あったり前だろー!俺が世話してんだもん。」
少年はむくれた顔はどこへやら、誇らしげに両手を 広げ、笑顔で僕を見上げてきた。
「1人で?学校の花壇だろう。」
そこまで言って、僕はようやく気づいた。
人気が全くない。 校舎やグラウンドはおろか、学校外の車道にも車一 台通っていない。
そうか、夢なんだな。
少年は花壇への水やりを始めていた。
この子は誰だろう。
何だか他人ではないような、懐かしいような、不思 議な子だった。
水やりが終わると、今度は草むしりを始めた。
少年はとても楽しそうだ。
僕も隣に並んで、草をむしる。
「君はずっと花壇の世話をしてるのか。」
「そうだよ。」
「一日中?」
「一日と言われれば、そうかな。まぁずっと。」
草を追って、離れていく少年と僕。
しばらくして、花壇を一周した。
少年の額にはうっすら汗が浮かんでいた。
そういう僕は腰から下が痺れて立てそうにない。
頭の中では呻きながら、無表情で目の前にあるマリ ーゴールドを見つめていた。
少年がむしった草を集めに行く。
痺れが治まってから立ち上がると、不意に背中が引 っ張られる感覚があった。
いつの間にか少年が正面に立ち、花壇の中から手を 振っている。
「おじさん、ありがとう。」
少年の顔は穏やかだ。
徐々に視界が暗くなっていく中で、僕は確かに聞いた。
「俺はね、  なんだよ。」
146: 3/3前レス入れ忘れです:2013/9/7(土) 23:23:00 ID:pJBvYJFsYQ

「...朝か。」
朝日が目に染みる。
痛みで身体を捻るのがやっとだ。
湿った地面にはタバコの吸い殻、元寝床の残骸、ス ニーカーの足跡が少々。
一撃で気を失ったおかげで、早々に退散したようだ った。
しかし、こんな姿を道行く人に見せるわけにはいか ない。
早く移動しようと、立ち上がった時だった。
上着の破れた縫い目から、ひらりと一枚の紙。
5才だった息子からの手紙だ。
記憶よりも黄ばみ、色はかなり薄くなっているが、かろうじて読めた。
そして手紙の裏には、久しぶりに見る妻の書いた文字があった。
『御守り代わりに。私も息子も見守っています。あなた、ありがとう。』
全身から力が抜けた。
妻も息子も、ずっと側にいてくれたのか。
僕だけ置いていかれたんじゃなかったのか。
嬉しい。
嬉しくて、僕は笑っていた。
頭の中は花畑だ。
家族3人手を繋いで、スキップしている。
悲しみなんて、どこにもなかった
147: 144-146:2013/9/7(土) 23:28:52 ID:2rqCGcrvDA
お暇な時に読んで頂ければと思います!
読みにくくて申し訳ないです(´`)
275.75 KBytes

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sage:


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