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クズの俺が父親になった話

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Part8
495 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:22:57.47 ID:x6B3BH20O.net
なんだかこうやって、何も考えず二人でゆっくりしたのは初めてかもしれない。
満たされた気持ちになった。
俺もハルも泥だらけだ。
俺「ハル?風呂行くか?」
ハル「おぷろいやー」
ちょっと怒るハル。
部屋に風呂がなかったので、ハルと近くの銭湯に行った。
ハルはすごく風呂嫌いなんだけど、初めての銭湯にはしゃいでた。

496 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:24:37.67 ID:x6B3BH20O.net
二人で一つの布団に横になる。
ハルは今日買ったバスをしっかり抱いて寝てた。
遊び疲れたんだろう。
穏やかな寝顔だ。
初めて買ってあげたおもちゃ。相当気に入ったみたいで俺も嬉しかった。
ここはもう俺とハルの家なんだ。
ようやく落ち着けたことに安堵した。
これからは少しずつだけど、家庭らしい家庭を作ってやろう。ハルのために。

497 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:25:44.41 ID:tDd+963i0.net
一安心した

498 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:26:28.92 ID:x6B3BH20O.net
今日まで色んな出来事があった。
何度も挫けそうだったけど、ハルの存在がいつも俺を助けてくれた。
なんとかやってこれたんだな。これ以上下はないだろうってくらいの底辺を味わったけど、
でももう大丈夫だ。
そうだよな?
俺は自分に言い聞かせるようにして目を閉じた。
こんな小さなことが、こんなに幸せに思えるなんてな。
ずっとこの幸せが続いたらいいなと切に願った。
でも、これからが俺にとってもハルにとっても本当に大変になることを、この時はまだ知る由もなかった。

499 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:27:23.62 ID:K2eHANVB0.net
まだ大変になんのかよ・・・
ハルタソ〜


500 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:28:38.39 ID:x6B3BH20O.net
今日はここまでにします。
遅くまで待っててくれた人達ありがとう。
そして本当にすまん。
もう休ませてもらいます。

501 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:29:28.83 ID:K2eHANVB0.net
おつかれ
ゆっくりやすんでくれ
明日も頑張ろうな!

502 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 01:30:13.71 ID:IE8XdJrb0.net
お疲れ様!
ゆっくりで良いから、少しずつで良いから毎日頼むな
おやすみ!

516 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/17(木) 05:57:52.59 ID:LVvKWVKL0.net
もうね本当泣けてしゃあない
こんなに無性に頑張ろうって思えることもなかなかない
文才あるよ

557 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:53:00.89 ID:+vWUIxCFO.net
すまん書きながらいつの間にか眠ってしまってた。
ずっと一緒さって歌聞いてたらついつい泣いてしまうんだ。
で寝るパターン。
とりあえず中途半端ですまんが少し書く。

558 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:53:56.62 ID:+vWUIxCFO.net
「中度の自閉症ね。」
そう告げられた。
新生活を始めて、2ヶ月が過ぎようとしていた。
今俺は児童精神科のある、医療機関に来ている。
俺「すいません。
俺バカなんでよく分かりません。
ちゃんと説明してもらえますか?」
話しは1ヶ月前にさかのぼる。

559 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:54:50.15 ID:oxRa5ZKX0.net
まってたぞ!

560 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:54:56.10 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生「ハルちゃんのお父さん。
明日は参観日ですが、来れそうですか?」
俺「はい。
大丈夫です。休みもとってあるんで」
仕事も順調で、ハルも保育園に通い始めた。
明日は参観日と言うことで、前もって仕事も休みをもらっていた。
佐々木先生「ハルちゃん良かったねーw
パパ来るってw」
ハル「パッパーw
パッパーw」

561 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:56:01.66 ID:+vWUIxCFO.net
1日保育園でのハルを見れると言うことで楽しみにしてた。
参観日の日、
ハルは俺がいることでもあって少し落ち着きがなかった。
朝の挨拶から始まり、散歩、給食、お昼寝、お遊戯と言う感じで進行していく。
ハルは俺のところに何度も来て。
ハル「かえどー。
かえどー。」
と言って手を引っ張ってきてた。
その度先生が来て連れ戻していく。
佐々木先生「ハルちゃんまだ帰らないよーw
みんなでお歌唄おうねw」

562 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:57:18.19 ID:+vWUIxCFO.net
俺が保育園に来るのは、送り迎えの時だけだから仕方ないことなんだけど。
1日があっという間に終わった。
けど俺は何かモヤモヤしたものが残ったんだ。
まわりが帰宅準備をする中、俺は佐々木先生に声をかけた。
俺「先生ちょっとお話出来ますか?
ハルのことで」

563 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 00:59:49.91 ID:+vWUIxCFO.net
園児全員が帰宅した後、教室で佐々木先生と話すことになった。
ハルは楽しそうに積み木で遊んでいる。
佐々木先生「すみません。遅くなって。
で、お話ってなんですか?」
俺「あの?その?
ハルなんですが…」
何て聞けばいいのか考えながら、
俺「みんなハルと同い年ですよね?
ハルってまわりの子達と比べて、
ちょっと違うような気がするんす。
見た目とかじゃなくて…」
何て言っていいのか分からない。

564 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:00:47.57 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生「成長がですか?」
そうだ。それだ。
俺「そ、そうです」
佐々木先生「お母さんから何も聞いてないんですか?」
俺「えっ?はい…」
サリナが知っていたこと。俺は殆ど家に帰ってなかった。知らないことなんて山ほどある。
俺「聞いてないって言うのは?」
佐々木先生「お母さんがお家からいなくなる前に、
そう言う話ししなかったですか?」

565 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:02:32.32 ID:fH3K6gdM0.net
見てるぞ

566 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:03:22.58 ID:+vWUIxCFO.net
俺は佐々木先生に、サリナがいなくなるまでの期間、ずっと家に帰ってなかったことを話した。
佐々木先生「そうだったんですね…」
俺「ちょっと引きますよね。
本当すんません」
佐々木先生「謝らなくていいです。
ハルちゃんは、確かにまわりの子より成長は遅いですよ…あっ!」

567 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:04:51.49 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生は何か思い出したように、手帳を机に出した。
佐々木先生「たしか…
あっ来月の4日に児童精神科の検診がありますよ。
ハルちゃんの。
私も同伴するつもりだったから、その時にきちんと話しましょう。」


568 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:09:24.09 ID:+vWUIxCFO.net
この時のハルは3歳だった。
今までハルが普通で当たり前に成長してると思てったんだよ。
でも、参観日で見た回りの子達は、ある程度言葉を理解し、ある程度会話が出来てた。
オムツも取れ、当たり前のことを当たり前にしてたんだ。
でもハルはそれとは違う。
同じ3歳の子達と比べてあきらかに成長が遅れてた。

569 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:10:23.05 ID:C0Z5qWJi0.net
読んでるよ!

570 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:10:27.08 ID:+vWUIxCFO.net
俺はハルのために頑張ってたつもりだ。
でも本当にそうなんだろうか?
結局自分の為だったのかもしれない。
だって息子の成長が遅いことに気付かない親なんていないだろ。
どんだけ無関心なんだって言われてもおかしくない。

571 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:10:44.02 ID:3TRrZEly0.net
あぁ‥
嫌な予感が的中‥orz

572 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:11:28.43 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生は誤解をまねくといけないから、きちんと専門家に説明してもらってほしいと言ったけど、毎日モヤモヤしていた。
男の子は女の子に比べて成長が遅いと聞いことがある。そんな感じなのかなと少し軽く考えてた部分もあった。
それでももし何か大きな病気で、今後ハルの将来に障害があるのならと、考えるだけでやりきれない気持ちになる。
それなりの覚悟は必要だと思った。

573 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:12:42.75 ID:+vWUIxCFO.net
当日、地域にある医療機関にハルを連れて行くとに。
佐々木先生とは現地で合流した。
そして検診が始まる。
ハルをおもちゃで遊ばせたり、身体検査などをした。
その後専門の先生が
、俺と佐々木先生に普段のハルの様子を質問してきた。

574 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:12:55.64 ID:fH3K6gdM0.net
3歳ならしっかりしてくるよな
会話を楽しんだり、積み木とかで遊んだり

575 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:14:12.85 ID:+vWUIxCFO.net
先生「中度の自閉症ね」
先生は50前後の眼鏡をかけたおばさんだが、どうやらこの分野では名のある人らしい。
俺「すいません。
俺バカなんでよく分かりません。
ちゃんと説明してもらえますか?」
一言自閉症と言われても、俺の頭じゃ理解できない。
先生「発達障害よ。」
俺「発達障害?」
前回サリナが来ていたらしく、
その時に自閉症と診断されたらしい。
先生は俺がハルの自閉症を初めて知ったことを知り、1から説明してくれた。

576 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:15:30.97 ID:3TRrZEly0.net
(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

577 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:16:03.25 ID:+vWUIxCFO.net
俺「でも、
だからって普通の子じゃないわけじゃないっすよね?」
先生「これから先、どう成長するかはまだ分からないの。
でもね、これからもっとまらりの子達と差は離れて行くわよ。
それがどう言うことか、お父さんも理解していかないといけないわ」
途中から、先生の話しが耳に入ってこなかった。

578 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:17:01.88 ID:+vWUIxCFO.net
俺は放心状態だった。
先生「次は半年後ね。
その時のハルちゃんの様子を見て、これからの進路を決めていきましょ」
佐々木先生「お父さん大丈夫ですか?
元気だして下さい。」
検診が終わると、そう言って佐々木先生は保育園に戻っていった。
帰り、院のそばの公園でハルを遊ばせ、まだボーっとする頭を整理する為ベンチに座り込んだ。

579 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:18:17.59 ID:+vWUIxCFO.net
俺「ふぅー」
何ヶ月ぶりだろう。辞めていた煙草で一服する。
ハルは楽しそうに滑り台で遊んでいる。
先生の言葉を思い出していた。
先生「ハルちゃんを叱ったり否定したりしちゃ絶対に駄目よ。
ハルちゃんはそれだけで傷つくの。」
俺は何度もハルを怒鳴ってきた。
初めて二人で過ごした夜も、カズエおばさんの家で悪戯したと思った時もだ。
ハルにはそれが何でか分かってないのにな。
ただ傷つけただけ。
きっと辛かっただろう。

580 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:20:44.75 ID:+vWUIxCFO.net
先生「あまり遠くに行ったり、知らない場所に連れて行くのも駄目よ。
不安でパニックになって辛いだけだから。」
先生の一言一言が胸に突き刺さる。
ずっとずっと連れ回してた。
その度泣いたり叫んだりしてたのを覚えている。
ハルのそ時の気持ちを少しでも気づいてやれなかった。
俺はハルにただ辛い想いばかりさせていたんだ。
本当にグズだ。
俺は下を向き、頭の中で何度も何度も先生の言葉を思い出した。
最低な父親だ。

581 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:23:30.84 ID:3TRrZEly0.net
そんなことない
一生懸命やってたじゃないか!

582 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:25:20.38 ID:+vWUIxCFO.net
自分を責めるしかなかった。
どれだけハルを苦しめてきたかを考えると、胸が張り裂けそうだった。
「お父さん大丈夫ですか?」
誰かが優しく背中をさすってくれた。
佐々木先生だ。
佐々木先生「やっぱり心配になって、
戻ってきちゃいましたw」
優しい笑顔で俺に話しかけてくれた。

583 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:27:44.68 ID:+vWUIxCFO.net
俺「大丈夫です…」
するとハルが近づいてきた。
ハル「パッパー、イタイの?」
俺の事心配してくれてるのかな。
その純粋な瞳に心は打ち砕かれた。
俺はボロボロ涙を流した。
人前なのに恥ずかしさなんてぶっ飛んでた。
俺「ハルーごめんな。
パパ最低だなー。」
俺はハルを強く抱きしめる。

584 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/18(金) 01:29:54.71 ID:+vWUIxCFO.net
佐々木先生「落ち着いて下さい。
ハルちゃん苦しいですよ」
俺「俺のせいなんす。
俺が全部悪いんす」
俺はただただ泣いた。叫んで。
何もかも俺のせいなんだ。
ハルがこうなったのも、ハルが辛い想いしてきたことも。
これからだってそうだ。
大きくなって自分がまわりと違うことに気づいた時に、きっとハルは傷つく。
俺がグズでロクなやつじゃないから、
ハルがこうなってしまったと思ったんだ。
ハルがあまりにも可哀想じゃないか…

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