クズの俺が父親になった話
Part10
693 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:08:53.26 ID:LwQCgtEKO.net
俺「ハァ…ハァ…」
ゆっくりと近づく俺。
サリナ「久しぶり。」
そこには優しい笑顔でハルと遊ぶお母親の姿があった。
俺に気付いたサリナはすごく冷静だった。
俺「ハァ…
もう…会えないかと思った…ハァ
ハルにも…お前にも…ハァハァ」
サリナ「ハル、随分大きくなったね。
本当に大きくなった。」
サリナはハルの頭を撫でながら俺とは目を合わせない。
694 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:10:27.28 ID:LwQCgtEKO.net
ハル「パパァー」
ハルが俺に気付いて笑顔で走り寄ってきた。
俺は、またハルをこの手で抱きしめれた事に少し安心した。
俺「ずっと…
ずっと待ってた…
お前ともう一度会って話したかった…
あの日記ですごく救われたんだ…」
695 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:13:02.97 ID:LwQCgtEKO.net
ハルが自閉症だと診断を受けてすぐ、佐々木先生からサリナが毎日日記をつけていた事を教えてもらった。
俺は前のアパートにそれを取りに行ったんだ。
家財は全てなくなっていたんだけど、大家さんが処分に困っていたと、日記や母子手帳なんかを入れた箱をとっておいてくれたんだ。
696 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:14:17.66 ID:LwQCgtEKO.net
その日記には、
ハルが産まれてサリナがいなくなる一週間前までが記されていた。
そこには、俺の知らないハルの成長と、サリナの気持ちがたくさん書かれていた。
ハルが離乳食を食べた日。
ハイハイからつかまり立ちをした日。
健康診断にひっかかた日。
自閉症の疑いがあると告げられた日。
俺が会社をクビになったこと。
俺が帰らなくてなったこと。
連絡すらとれなくなったことまで全部だ。
697 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:16:15.44 ID:LwQCgtEKO.net
でもその日記には、喜びや不安は書いてあったけど、微塵も不満や嫌みは書いてなかった。
そこには優しくてたくましい、ただ息子を愛する母親の姿を感じた。
なのにだ。
なのに何故ハルを置いていったのか。
ずっと疑問だった。
698 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:18:59.98 ID:LwQCgtEKO.net
申し訳ないが今日はここまで。
続き今日書けたら書きます。
後書く必要はないかもなんだけど、
ハルは道路の白線をずっと睨み付け行き来したり、戸を開け閉めするのが好きだったよ。
電気を付けたり消したりね。
後はつま先だけで走ったり気になった物があれば、ずっとそれとにらめっこしてたり。
699 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:19:01.74 ID:jsTDhUXj0.net
変な時間に目が覚めたけどラッキーだった!
700 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:20:26.48 ID:LwQCgtEKO.net
散歩が好きだったから、2時間3時間歩くのは当たり前だったな。
こだわりの強い子だったのに俺がその時は気づかなかった。
それが普通の子供だと思ってたし。
結構クセはあったけどそこは端折らしてもらったよ。
最初は思い出したかったのと整理したかったってので書き始めたんだよ。
後誰かに聞いて欲しかったってのもある。
今はこうやって見てくれて共感してくれる人もいて、また親になってる人も見てくれてて。
本当に感謝。
だから最後まで書こうと思ってる。
701 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:21:03.58 ID:/QWr1GQV0.net
わくわくが止まらないw
また待ってるよ
702 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:22:15.27 ID:D5zLQRTe0.net
「だったよ」…過去形………
703 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:23:05.22 ID:LwQCgtEKO.net
生意気言うが、
あったことを思い出して書いてるんだが、多少美化してるところは否定しない。
後は実話かどうかってのは個人で判断してくれ。
704 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:24:16.92 ID:QF5YRJhJ0.net
朝早いのにありがとう、しっかり読んでるよ
705 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:29:11.46 ID:oSWuD27oO.net
やっと追い付いた
見てるぞ
706 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:42:14.64 ID:59GixyUZ0.net
端折ったり美化したりは承知の上だよ〜
ダラダラ書きになって読みづらいよりは心に入りやすいしね
ゆっくりで良いから最後まで頼むね!
707 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:49:39.11 ID:LwQCgtEKO.net
みんなありがとう。
またきます
708 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:50:39.11 ID:oSWuD27oO.net
おう
いつでも待ってるぞ
709 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 06:35:30.45 ID:1Ln/9C2I0.net
読んでるぞ
続き楽しみにしてるよ
710 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:13:52.26 ID:eDuTcYXU0.net
ファンです
711 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:18:19.03 ID:gLhPHyln0.net
おいついた、面白いよ
こんな言い方になって悪いが
中卒でクズだからこそ、自閉症への変な先入観がなく
ハルはこういう子なんだって受け入れやすかったのかなと思った
713 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:33:17.04 ID:s8uJrTFFI.net
>>711わたしもそう思う。
770 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:13:15.73 ID:u6YGH+CJO.net
放置して本当にすまん。
今日書きため分投下します。
用事済ませてからになるけどまた来ます。
771 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:14:28.01 ID:vHZzvOoo0.net
>>770
キタ━(゚∀゚)━!
772 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:20:31.85 ID:/Qpd6srKO.net
まってたよー
780 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:14:28.46 ID:9O7549PaO.net
すまん。
続きです。
サリナ「よく分かったね。ここにいるって。」
俺「あー…
勘だよ。もしかしたらって…」
来ると思ってここで待っていたんだろう。
ここが最後だ。本当に来て良かった。
サリナ「ごめんね。
勝手なことして。
心配したよね?
本当にごめん。」
俺「いいよ。
元気だったか…」
言葉が詰まる。
781 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:15:31.79 ID:9O7549PaO.net
いったい今まで何処で何をしてたのか。
何故連絡がとれなかったのか。
今は何処に住んでいるのか。
他に男ができたのか。
聞きたい事は山ほどあった。
でも、それを言葉にすることが出来なかった。
何故なら俺自身、ずっと自由にやりたい放題してきたんだ。
今更サリナを責める資格はない。
ただこうして目の前にいる。
それが何故か嬉しかった。
782 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:16:49.91 ID:9O7549PaO.net
俺「ずっと謝りたかった…
駄目なやつだよ俺…
サリナが出ていって、ハルを一人で育てて。
初めて子育ての大変さを理解した。
毎晩思うんだ。
一人でハルを育て、サリナはきっと不安でしかたなかっただろうなって。
辛い想いをさせたこと、申し訳ないと思ってる。
本当にすまん…」
783 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:18:28.89 ID:9O7549PaO.net
サリナ「いいの。
わたしが悪いの。
自分が母親として未熟だったから。
ハルを連れて行かなかったのは、わたしの身勝手だから…」
俺「なぁ…」
もう一度戻って一緒に暮らそう。
ハルのために、俺達家族のために。
そう言いたかった。
でも、
言い出せなかった。。。
俺の続きの言葉を待つサリナ。
一瞬時が止まったように、ただ無言が続く。
784 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:20:50.46 ID:9O7549PaO.net
サリナ「今までありがとう。
わたし出ていってすぐ、ハルを置いてきたこと後悔したの。だからね…」
言葉を止めるサリナ。
この後何を言われるのか分かっている。
この先は聞きたくない。
頼む。
言わないでくれ。
サリナ「だから、ハルを返してほしいの…
勝手だって分かってる。
でも、わたしにはハルが必要なの…」
と言って後ろからハルを抱きしめた。
サリナ「お願い…
お願い…」
785 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:21:49.39 ID:9O7549PaO.net
頭を下げ肩を震わせるサリナ。
昔の俺なら即答でOKしたと思う。
その時の俺には子育てなんて無理だったからな。
俺「すまん…」
それしか言えなかった。
俺は自分の行いを後悔している。
勝手きままをしてきたんだ。
どの口で
「駄目だ。今更現れてふざけたことぬかしてんじゃねー。」
なんて言えるワケがない。
786 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:23:26.01 ID:9O7549PaO.net
もう一度やり直そうなんて、単細胞の俺はまだ変な期待を持ってた。
バカだよな俺。
そんな気持ちサリナにはこれっぽちもないはずなのに。当然だよ。
サリナ「今ならハルと二人でもやっていけるから…
本当に今日までありがとう。ハルを面倒見てくれて…」
787 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:30:00.45 ID:9O7549PaO.net
もし俺が何か言っても、きっとサリナはハルを連れていくだろう。
サリナの言葉には、そんな決意や重みが感じ取られた。
それにサリナを見つめるハルの眼差しは、ようやく母親と会えた嬉しさが滲み出ていた。
その瞳は決してサリナのことを忘れていない。
788 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:31:11.26 ID:9O7549PaO.net
だから余計切なくなる。
ハルにどちらを選ぶかなんて聞ける訳もなく。
だいたい、ハルには理解できる状況じゃない。
親の身勝手だ。
なにより、子供にとって母親がいないことが、どれだけ辛いかを俺自身よく理解しているつもりだ。
ハルにそんな想いはさせたくないよな。
そう思った。
789 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:33:17.61 ID:9O7549PaO.net
俺「ウウィンナー…
後オムライスが好きなんだ…
たまに作ってやってほしい」
サリナ「うん…」
俺「日曜日は…
弁当持って、散歩してあげてくれ…
日課だから…」
サリナ「うん…」
俺「寝る時泣いたら…
ゆりかごの歌唄って、トントンしてあげてくれ…
ぐっすり眠るんだよ」
サリナ「うん…」
強がるしかなかった。
790 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:34:51.68 ID:9O7549PaO.net
俺は父親失格なんだ。どれだけ2年間頑張っても、家族を無視し続けたと言う事実は変わらない。
どんだけ努力しても。そう簡単に溝が埋まるはずがないんだ。
俺「後親父さん達、すげー心配してたから。
連絡は入れた方がいい…」
サリナ「うん…」
そう言うとサリナが携帯を取り出した。
792 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:35:53.56 ID:9O7549PaO.net
サリナ「もしもしママ。
久しぶり…」
母親に電話をしたようだ。
サリナ「分かってる…
本当にごめんなさい。
今俺君とハルも一緒…
うん…分かってる。」
電話を切ると俺の方を見た。
793 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:36:01.15 ID:zbC02VT10.net
切ない、切なすぎる
794 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:37:15.18 ID:9O7549PaO.net
サリナ「本当に今までハルのことありがとうね…
また色んな手続きとかもあるし、ハルの荷物もあるし。また連絡します…」
そう言ってハルの手を握り、後ろを向いた。
795 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:37:35.03 ID:immTBOLg0.net
キツいな…
796 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:38:43.01 ID:9O7549PaO.net
歩き出すハルとサリナ。
その背中を見て、心臓がギュッと押し潰されそうで、胸が苦しくなる。
これでいいんだ。
これで。
ハルの幸せが一番なんだから。
ハルは何度も振り返って俺を見た。
本当にこれでいいのか?
797 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:41:14.58 ID:i3JRwdUp0.net
うわぁぁぁああ!!
798 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:44:19.05 ID:COGpX/zk0.net
これじゃだめだーーーーーーーー
799 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:44:47.78 ID:6eLMY/4N0.net
マジかよ・・・・
俺「ハァ…ハァ…」
ゆっくりと近づく俺。
サリナ「久しぶり。」
そこには優しい笑顔でハルと遊ぶお母親の姿があった。
俺に気付いたサリナはすごく冷静だった。
俺「ハァ…
もう…会えないかと思った…ハァ
ハルにも…お前にも…ハァハァ」
サリナ「ハル、随分大きくなったね。
本当に大きくなった。」
サリナはハルの頭を撫でながら俺とは目を合わせない。
694 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:10:27.28 ID:LwQCgtEKO.net
ハル「パパァー」
ハルが俺に気付いて笑顔で走り寄ってきた。
俺は、またハルをこの手で抱きしめれた事に少し安心した。
俺「ずっと…
ずっと待ってた…
お前ともう一度会って話したかった…
あの日記ですごく救われたんだ…」
695 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:13:02.97 ID:LwQCgtEKO.net
ハルが自閉症だと診断を受けてすぐ、佐々木先生からサリナが毎日日記をつけていた事を教えてもらった。
俺は前のアパートにそれを取りに行ったんだ。
家財は全てなくなっていたんだけど、大家さんが処分に困っていたと、日記や母子手帳なんかを入れた箱をとっておいてくれたんだ。
696 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:14:17.66 ID:LwQCgtEKO.net
その日記には、
ハルが産まれてサリナがいなくなる一週間前までが記されていた。
そこには、俺の知らないハルの成長と、サリナの気持ちがたくさん書かれていた。
ハルが離乳食を食べた日。
ハイハイからつかまり立ちをした日。
健康診断にひっかかた日。
自閉症の疑いがあると告げられた日。
俺が会社をクビになったこと。
俺が帰らなくてなったこと。
連絡すらとれなくなったことまで全部だ。
697 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:16:15.44 ID:LwQCgtEKO.net
でもその日記には、喜びや不安は書いてあったけど、微塵も不満や嫌みは書いてなかった。
そこには優しくてたくましい、ただ息子を愛する母親の姿を感じた。
なのにだ。
なのに何故ハルを置いていったのか。
ずっと疑問だった。
申し訳ないが今日はここまで。
続き今日書けたら書きます。
後書く必要はないかもなんだけど、
ハルは道路の白線をずっと睨み付け行き来したり、戸を開け閉めするのが好きだったよ。
電気を付けたり消したりね。
後はつま先だけで走ったり気になった物があれば、ずっとそれとにらめっこしてたり。
699 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:19:01.74 ID:jsTDhUXj0.net
変な時間に目が覚めたけどラッキーだった!
700 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:20:26.48 ID:LwQCgtEKO.net
散歩が好きだったから、2時間3時間歩くのは当たり前だったな。
こだわりの強い子だったのに俺がその時は気づかなかった。
それが普通の子供だと思ってたし。
結構クセはあったけどそこは端折らしてもらったよ。
最初は思い出したかったのと整理したかったってので書き始めたんだよ。
後誰かに聞いて欲しかったってのもある。
今はこうやって見てくれて共感してくれる人もいて、また親になってる人も見てくれてて。
本当に感謝。
だから最後まで書こうと思ってる。
701 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:21:03.58 ID:/QWr1GQV0.net
わくわくが止まらないw
また待ってるよ
702 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:22:15.27 ID:D5zLQRTe0.net
「だったよ」…過去形………
703 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:23:05.22 ID:LwQCgtEKO.net
生意気言うが、
あったことを思い出して書いてるんだが、多少美化してるところは否定しない。
後は実話かどうかってのは個人で判断してくれ。
704 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:24:16.92 ID:QF5YRJhJ0.net
朝早いのにありがとう、しっかり読んでるよ
705 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:29:11.46 ID:oSWuD27oO.net
やっと追い付いた
見てるぞ
706 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:42:14.64 ID:59GixyUZ0.net
端折ったり美化したりは承知の上だよ〜
ダラダラ書きになって読みづらいよりは心に入りやすいしね
ゆっくりで良いから最後まで頼むね!
707 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:49:39.11 ID:LwQCgtEKO.net
みんなありがとう。
またきます
708 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 05:50:39.11 ID:oSWuD27oO.net
おう
いつでも待ってるぞ
709 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 06:35:30.45 ID:1Ln/9C2I0.net
読んでるぞ
続き楽しみにしてるよ
710 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:13:52.26 ID:eDuTcYXU0.net
ファンです
711 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:18:19.03 ID:gLhPHyln0.net
おいついた、面白いよ
こんな言い方になって悪いが
中卒でクズだからこそ、自閉症への変な先入観がなく
ハルはこういう子なんだって受け入れやすかったのかなと思った
713 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/20(日) 07:33:17.04 ID:s8uJrTFFI.net
>>711わたしもそう思う。
放置して本当にすまん。
今日書きため分投下します。
用事済ませてからになるけどまた来ます。
771 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:14:28.01 ID:vHZzvOoo0.net
>>770
キタ━(゚∀゚)━!
772 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/22(火) 22:20:31.85 ID:/Qpd6srKO.net
まってたよー
780 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:14:28.46 ID:9O7549PaO.net
すまん。
続きです。
サリナ「よく分かったね。ここにいるって。」
俺「あー…
勘だよ。もしかしたらって…」
来ると思ってここで待っていたんだろう。
ここが最後だ。本当に来て良かった。
サリナ「ごめんね。
勝手なことして。
心配したよね?
本当にごめん。」
俺「いいよ。
元気だったか…」
言葉が詰まる。
781 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:15:31.79 ID:9O7549PaO.net
いったい今まで何処で何をしてたのか。
何故連絡がとれなかったのか。
今は何処に住んでいるのか。
他に男ができたのか。
聞きたい事は山ほどあった。
でも、それを言葉にすることが出来なかった。
何故なら俺自身、ずっと自由にやりたい放題してきたんだ。
今更サリナを責める資格はない。
ただこうして目の前にいる。
それが何故か嬉しかった。
782 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:16:49.91 ID:9O7549PaO.net
俺「ずっと謝りたかった…
駄目なやつだよ俺…
サリナが出ていって、ハルを一人で育てて。
初めて子育ての大変さを理解した。
毎晩思うんだ。
一人でハルを育て、サリナはきっと不安でしかたなかっただろうなって。
辛い想いをさせたこと、申し訳ないと思ってる。
本当にすまん…」
783 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:18:28.89 ID:9O7549PaO.net
サリナ「いいの。
わたしが悪いの。
自分が母親として未熟だったから。
ハルを連れて行かなかったのは、わたしの身勝手だから…」
俺「なぁ…」
もう一度戻って一緒に暮らそう。
ハルのために、俺達家族のために。
そう言いたかった。
でも、
言い出せなかった。。。
俺の続きの言葉を待つサリナ。
一瞬時が止まったように、ただ無言が続く。
784 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:20:50.46 ID:9O7549PaO.net
サリナ「今までありがとう。
わたし出ていってすぐ、ハルを置いてきたこと後悔したの。だからね…」
言葉を止めるサリナ。
この後何を言われるのか分かっている。
この先は聞きたくない。
頼む。
言わないでくれ。
サリナ「だから、ハルを返してほしいの…
勝手だって分かってる。
でも、わたしにはハルが必要なの…」
と言って後ろからハルを抱きしめた。
サリナ「お願い…
お願い…」
785 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:21:49.39 ID:9O7549PaO.net
頭を下げ肩を震わせるサリナ。
昔の俺なら即答でOKしたと思う。
その時の俺には子育てなんて無理だったからな。
俺「すまん…」
それしか言えなかった。
俺は自分の行いを後悔している。
勝手きままをしてきたんだ。
どの口で
「駄目だ。今更現れてふざけたことぬかしてんじゃねー。」
なんて言えるワケがない。
786 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:23:26.01 ID:9O7549PaO.net
もう一度やり直そうなんて、単細胞の俺はまだ変な期待を持ってた。
バカだよな俺。
そんな気持ちサリナにはこれっぽちもないはずなのに。当然だよ。
サリナ「今ならハルと二人でもやっていけるから…
本当に今日までありがとう。ハルを面倒見てくれて…」
787 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:30:00.45 ID:9O7549PaO.net
もし俺が何か言っても、きっとサリナはハルを連れていくだろう。
サリナの言葉には、そんな決意や重みが感じ取られた。
それにサリナを見つめるハルの眼差しは、ようやく母親と会えた嬉しさが滲み出ていた。
その瞳は決してサリナのことを忘れていない。
788 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:31:11.26 ID:9O7549PaO.net
だから余計切なくなる。
ハルにどちらを選ぶかなんて聞ける訳もなく。
だいたい、ハルには理解できる状況じゃない。
親の身勝手だ。
なにより、子供にとって母親がいないことが、どれだけ辛いかを俺自身よく理解しているつもりだ。
ハルにそんな想いはさせたくないよな。
そう思った。
789 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:33:17.61 ID:9O7549PaO.net
俺「ウウィンナー…
後オムライスが好きなんだ…
たまに作ってやってほしい」
サリナ「うん…」
俺「日曜日は…
弁当持って、散歩してあげてくれ…
日課だから…」
サリナ「うん…」
俺「寝る時泣いたら…
ゆりかごの歌唄って、トントンしてあげてくれ…
ぐっすり眠るんだよ」
サリナ「うん…」
強がるしかなかった。
790 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:34:51.68 ID:9O7549PaO.net
俺は父親失格なんだ。どれだけ2年間頑張っても、家族を無視し続けたと言う事実は変わらない。
どんだけ努力しても。そう簡単に溝が埋まるはずがないんだ。
俺「後親父さん達、すげー心配してたから。
連絡は入れた方がいい…」
サリナ「うん…」
そう言うとサリナが携帯を取り出した。
792 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:35:53.56 ID:9O7549PaO.net
サリナ「もしもしママ。
久しぶり…」
母親に電話をしたようだ。
サリナ「分かってる…
本当にごめんなさい。
今俺君とハルも一緒…
うん…分かってる。」
電話を切ると俺の方を見た。
793 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:36:01.15 ID:zbC02VT10.net
切ない、切なすぎる
794 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:37:15.18 ID:9O7549PaO.net
サリナ「本当に今までハルのことありがとうね…
また色んな手続きとかもあるし、ハルの荷物もあるし。また連絡します…」
そう言ってハルの手を握り、後ろを向いた。
795 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:37:35.03 ID:immTBOLg0.net
キツいな…
796 :クズ ◆ZST.gXlq96 @\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:38:43.01 ID:9O7549PaO.net
歩き出すハルとサリナ。
その背中を見て、心臓がギュッと押し潰されそうで、胸が苦しくなる。
これでいいんだ。
これで。
ハルの幸せが一番なんだから。
ハルは何度も振り返って俺を見た。
本当にこれでいいのか?
797 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:41:14.58 ID:i3JRwdUp0.net
うわぁぁぁああ!!
798 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:44:19.05 ID:COGpX/zk0.net
これじゃだめだーーーーーーーー
799 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2014/07/23(水) 00:44:47.78 ID:6eLMY/4N0.net
マジかよ・・・・
クズの俺が父親になった話
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