同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
前回の記事 同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
Part5
611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 19:59:55.20 ID:RSslweiZP
――5/24、土曜日 11:30 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「――」
新人女「女さん、来ませんね」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「先輩にしては珍しいね」
新人女「ん……。はい……」
男「どした?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「いえ、気を遣わせてたりしたら悪いと」
男「女先輩が? 遠慮するような人じゃないよ」
新人女「そうですか?」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:04:58.67 ID:RSslweiZP
新人女「出来ましたっ」
男「ほい、見るよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「どうでしょう?」
男「ん。なれたね。この工程は、もう任せる」
新人女「はい。残りに進んで良いですか?」
男「うん。もう個別チェック出さなくて良いよ。まとめてで」
新人女「了解です」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「……」
新人女「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「新人女さん、そう言えばさ。先週仮納品したやつの
担当分の帳票ってあがってる?」
新人女「あがってますよ-。
女さんの分と、C男さんの分もあがってますよ。
連番処理をして、共有の日付に入れてます」
男「あんがと」
618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:10:51.58 ID:RSslweiZP
男「新人女さんは、伸びてるよ」
新人女「そうですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「うん。――女先輩やB男とはタイプ違うけどね」
新人女「……?」
男「二人は、集中力で仕事するタイプ。瞬間的な速度と
それを維持するための精神力で切り込む感じだよね」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「新人女さんは、細かい仕事の繰り返しを続けるタイプ」
新人女「はい。自分でも意外ですけど」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「地味仕事、苦にならない?」
新人女「一個ずつ部品がたまっていくみたいで、
ちょっと嬉しいですよね」にこっ
621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:16:33.23 ID:RSslweiZP
男「視野も広がってきてるよ」
新人女「そうですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「ん。集中タイプは集中すると、目の前の仕事しか
見えなくなるから。その代わり驚異的な速度が出るんだけどね。
新人女さんは、俺と似た側だよね。スケジュール管理とか
すぐ出来るようになるよ」
新人女「そうですか? 嬉しいですね」にこっ
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「そう?」
新人女「はい。褒められなれてないので、すごく照れます」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「そうかー?」
625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:23:09.53 ID:RSslweiZP
新人女「仕事で褒められると嬉しいですよー」にこぉ
(偉いぞっ)
男「うん。そだね。判るよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
とててて。がちゃっ。
女「おくれてごめんっ!」
男「おはようございます。女先輩」
新人女「おはようございますー」
女「や! いろいろ事情が」
男「休日出勤だし時間決めてないんだから、そんなに焦らないでも」
新人女「ええ」こくり
女「仕事たまってるしさ。よいしょ」
男「で、事情って?」
女「実はさ――」
新人女「そんなに深刻な話なんですか」
女「ちょっとね」
男「なんだよ」
女「洗ってないぱんつがなくなっちゃってね」
男「……」
新人女「……」
女「いや、うち青ざめたよ。気がついたのが早くて良かった。
このままじゃ乙女として色々失格しちゃうところだったね。
そこで急遽連続洗濯作戦を実行せざるを得なくなってさ」
男「これはまだ失格前なの?」こっそり
新人女「審判が見てない反則は反則じゃないんですよ」こそっ
男「女って奥が深いんだなぁ」
新人女「女の子っての基本卑怯なイキモノですから」
女「まぁ、そんなわけで。洗い立てぱんつを装備した
うちにもはや敵はいないねっ!」
635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:33:59.47 ID:RSslweiZP
男「あー」
新人女「はい?」
男「やっぱさ。職場でぱんつの色とか胸のサイズとか聞くと、
セクハラになる訳じゃない?」
新人女「ですね」こくこく
男「でもさ、聞かないうちから大声で教えてくれるってのも
ある種のセクハラだと思うんだよ」
女「今日は水色だよっ」にこーっ
男「……」
新人女「……」
女「え? どして黙る?」
男「ウォリアーってのも善し悪しだなぁ」
新人女「えっと、私が話しましょうか?」
男「悪いけど、頼める?」
新人女「女さん、あの。ちょっと」
女「へ?」
新人女「ちょっと、あっちでですね」
645 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:39:01.95 ID:RSslweiZP
新人女「――。――――」
女「――?」
男「いや、こんなに新人女さんが頼りがいあるとは」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「――――。――」
女「――っ!?」
男「まじでありがたいな。ほんと」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「――。……!?」
女「――。――ッ!」
男「さばけてるのは良いんだけど、返答に困るのはなぁ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「男さん。男さん」
男「話判ってくれた?」
新人女「水色なのは確認しました」こくり
男「……」
646 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:40:40.70 ID:ICnh1JcWO
とりこまれた!?
647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:41:15.62 ID:SDi45SoSO
何しに行ったんだよww
648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:41:34.75 ID:f6GyGA5n0
汚染が広がってる…
651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:44:51.25 ID:RSslweiZP
男「あのさ。えーっと。頭追いついてないんだけど」
新人女「はい。えっと」
女「――」ぱたぱた。ぴしり。
男「あれ、なんかのブロックサイン?」
新人女「えっと、はい。……そ、それでですね」かぁっ
男「……なんか惨劇の予感しかしない」
新人女「つまり」
女「――!」びっ。ぴしり。
新人女「わたしは、その。今日は白ですからっ」
男「先輩っ。新人さんに何言わせてんですかっ!
マジハラスメントじゃないですかっ!」
女「ええじゃないか」
男「へ?」
女「セクハラでもええじゃないか!」ばむばむっ
男「えーっ!?」
655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:51:34.93 ID:RSslweiZP
女「そもそもえろ発言はうちの芸風の1つだったのだ。
最近は新人女ちゃんがいたから抑制してただけ」
男「ずっと抑制しようよ。社会人として」
新人女「いえ、その」おろおろ
女「しかし。その新人女ちゃんも土曜日デビュー。
いわばうちら前線豚の仲間入りですよ。
銀十字勲章を得たとなれば手加減無用。
今後は多少のえろトークは個性のうちだと説得したまで。
いや、むしろえろ発言を禁止するのはうちの人格否定だ」
男「いや、まぁ。そりゃね。女先輩がえろトークするのは
問題ないけど……いや、ないのか? あるだろ」
女「問題ないよ」
男「でもそれと新人女さんにえろ発言強要はちがうでしょ」
新人女「あの……」
男「それはさすがに先輩らしくないですよ」
新人女「その」
女「ええじゃないか」
新人女「え、ええじゃないですか?」
男「は?」
661 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:56:45.15 ID:RSslweiZP
新人女「いえ、その」
女「やっぱね。多少のえろトークはしていかなければ
いけないという合意に達した。
うちと新人女ちゃんはセクハラ仲間なのだ」
男「へ?」
女「パレスチナでの調印と相成った」
男「……」がくっ
新人女「あの。すみません、男さん……。
本当に他意はないので」
男「他意はないって……。なんでそうなるんですか」
女「職場の彩り?」
新人女「熱に押されたというか……。多少なりとも
意識してもらえないとと云うか」おろおろ
男「……仕事」
新人女「?」 女「?」
男「仕事開始」
女「あははは~」 新人女「は、はいっ」
664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:03:41.18 ID:RSslweiZP
――5/25、土曜日 18:30 神楽坂作業室
女「けしゅんっ」
男「なにその可愛い咳」
新人女「風邪ですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
女「ちょっと抵抗落ちてるのかな。免疫低下」
男「気をつけないと。そろそろ疲労もピークでしょ」
女「年齢やね。疲れても抜けないし」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「筋肉痛も時間差でくるし?」
女「お肌がねー」
新人女「気を遣いますね」
女「新人女さんにツッコミされたっ!」
男「ツッコミじゃないと思うぞ?」
668 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:08:04.57 ID:RSslweiZP
女:カタカタカタカタカタカタガガガガ
新人女「すごい速度ですね」
男「一回座って6時間ノンストップだし。本気で午前中の
分取り返すつもりだと思うよ」
新人女「集中力、続くものですか?」
男「その辺は気合いとしか云いようがないなぁ」
女:ぴたり
男「おろ?」
女「おとこー。おとこー」
男「なんです? 女先輩」
女「おなかすいた」
男「あーそんな時間かぁ」
新人女「そういえば、もう暗いですね」
女「うし、柴犬いきたい」
男「んー。じゃ、切り上げようか」
671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:14:07.86 ID:RSslweiZP
新人女「私、まだ平気ですよっ」
女「いやいやいや」
男「いやいや」
新人女「?」
女「休日出勤で終電までやったら、死んじゃうよ?」
男「うん。確実に死ぬ」
新人女「そうですか?」
女「うん。頃合いだよ。切り上げよ?」
男「だね。撤収準備して」
新人女「はい、判りました」
女「ふんふんふ~ん。しっばいぬー♪」
男「久しぶりだね」
女「新人女ちゃんも行くよね?」
男「ラーメンどう?」
新人女「行きますっ」
女「じゃ、出発だ!」
676 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:20:35.66 ID:RSslweiZP
――5/25、土曜日 19:00 駅前ラーメン「柴犬」
男「豚骨焦がしネギ入りで」
女「うちもそれー」
新人女「私もそれでお願いします」
男「矢吹ジョーのさ」
女「ん?」
男「ノーガード戦法ってキーボードの叩きすぎだと思うんだよね」
女「ああ。肩こりだね、あれは」
男「腕あがらなくなってるね」
新人女「わたし、最近腕太くなりました」
女「おー。見せて見せて」
新人女「ほら」
男「これで太いの?」
女「よく判らない」
新人女「筋肉ついたんですよ。力こぶだって出来るかも」
男「ちょっと無理じゃないかなぁ」
親父「トンコツ焦がしネギ三丁、お待ち」とんっ!
684 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:26:48.20 ID:RSslweiZP
女「あったかー……ずず」
男「ずず……ん。……んまっ」
女「ずるずる……。なんか久しぶり」
新人女「暖かいです……」
女「ずっず……おとこー」
男「ずずー。……なんです?」
女「来週って、風向きどんな感じ?」
男「まぁ、今週の続きで。正直風向きはあんまし
良くないですね。俺はちょっと外回りが多いかな。
クライアントに進捗説明しないと」
女「なんでまた?」
男「M野に任せてたら仕事しないでしょ?」
女「そっか」
新人女「私たちは留守番ですか?」
女「ずる……。留守番でも仕事満載やけどね」
690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:32:16.48 ID:RSslweiZP
男「いない間の仕切りは、女先輩で」
女「らじゃー。ずずっ……」
男「で、共有フォルダの整理と門番は、新人女さん。
やってみて」
新人女「はい」こくりっ
女「男が外回りだと、また処理速度落ちるね」
男「仕方ないですよ。きちんと説明して理解を
得ておくのは必須ですからねー。クライアントとの
信頼関係がないとデータ移行なんてやっちゃダメです」
新人女「ああっ!」
男「どしたの?」
新人女「いえ、今ので急に納得しちゃって」
女「どして?」
新人女「お客さんの企業秘密というか、顧客情報を
預かってるんですもんね。やっつけはいけないですよね」
女「合格っ」
男「……」
女「うちの言うたとおりやん?」
男「ですね」
――5/25、土曜日 19:30 神楽坂駅
新人女「では、お疲れ様でした」
女「おつかれさまー!」
男「はい。お疲れ様です。ゆっくり寝てください」
新人女「お休みなさーい」ぱたぱたぱた
女「またー!」ぱたぱたぱた
男「はーい。月曜日にー」
男「……ふぅ」
男「……二人は元気だなぁ。元気、かな。
元気な訳無いか。……余計根性あるよな」
男「このまま、いけば……行く訳ないか」
男「あとどれだけ戦力があれば、勝てるんだかなぁ」
男「そもそも、勝ちってよく判らん」
男「負けないこと、と一緒じゃないのだけは
判るんだけどなぁ。……疲れるなぁ」
続きの記事 同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
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