ベジータ「このベジータ様がこの世から巨人どもを消し去ってやるぜ!!」
Part7
666: ◆M4ay13U.3s:2013/05/25(土) 23:35:19.74 ID:Yooi4/MTo
エレン「ギャリック砲ーーーー!!!!」ドォォォォ!!
鎧の巨人「・・・」 バンッ!!!
ジュドォォォォォォン…
エレン「ぎゃ、ギャリック砲を、片手で払いのけやがった・・・!?」
鎧の巨人「・・・」ヒュン!
エレン「!!」
鎧の巨人「」ズオッ!!!
エレン「あああああああああ!!!!」ヒュン!!!
ズドォォォォォォォン!!!!
エレン「ぐあ・・・・ぁ・・・・」
鎧の巨人(・・・呆気ないな、あれほど恐ろしかったエレンも、変身すればこの程度か)
669: ◆M4ay13U.3s:2013/05/25(土) 23:42:45.02 ID:Yooi4/MTo
エレン「・・・ぁ・・・ぁ・・・」
鎧の巨人(・・・さぁ、とどめをさすか)
・ ・ ・
コニー「・・・!!」
ジャン「・・・な、何だこの戦闘力は・・・!?」
コニー「エレンの方だ!!さらに大きな戦闘力が二つ!!」
ジャン「新手の巨人か・・・クソッ!!ただでさえ手が足りねえってのに・・・!!」
コニー「エレン・・・生きていてくれよ・・・!!」
・ ・ ・
鎧の巨人「・・・アニ、どういうつもりだ」
女型の巨人「・・・」
ユミル巨人化「・・・」
671: ◆M4ay13U.3s:2013/05/25(土) 23:52:43.31 ID:Yooi4/MTo
女型の巨人「・・・見て分からないのかい?」
鎧の巨人「分からんな。・・・とりあえず、オレの邪魔をしようとしてるようには見えるが」
女型の巨人「分かってるじゃないか。つまり、そういうことだよ」
ユミル巨人化(クソッ、適当にやり過ごそうかと思ったてたのによ・・・)
ユミル巨人化(手伝わないならクリスタに正体バラすとか脅しやがって・・・面倒だなぁ、全くよ)
女型の巨人(教官に隠された力云々について聞かれた時の反応からしてまさかとは思っていたけど案の定だったとはね)
女型の巨人「・・・エレンには格闘訓練での恩があるからね」
女型の巨人「恩人を見殺しにするのは、さすがに寝覚めが悪い」
鎧の巨人「・・・二体で囲めば、オレを倒せると思っているのか?」
女型の巨人「多分ね、そう思っているよ」
鎧の巨人「・・・そうか、では思い出させてやる」
鎧の巨人「巨人同士での戦闘は、お前よりオレの方がはるかに上だったことをな!!!」
692: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 11:33:46.50 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
ベジータ「・・・チッ、ベルトルトやライナーたちはやはり力を隠してやがったか」
ベジータ「しかし、まさかあいつらが裏切り者だとは思わなかったぜ・・・」
ベジータ「このベジータ様がこの世から巨人どもを消し去ってやるぜ!!」
ベジータ「そう言って、巨人どもをぶっ殺してやるのは簡単だが、それではオレがいなくなった後のこの世界が心配だ・・・」
ベジータ「何とかこいつら自身の手で解決してほしいのだが・・・」
ベジータ「!!」
ベジータ「アニとユミルの気がどんどん小さくなっていやがる・・・!」
ベジータ「・・・クソッ!エレンの野郎は何をやってやがる!!あいつが本気を出せばライナー如き簡単にぶっ倒せるだろう!!」
ベジータ「しかし、戦闘力が一気に十倍以上に跳ね上がるとは・・・まるで大猿化みたいだぜ」
ベジータ「・・・ベルトルトとライナーを鍛えた、オレにも少しは責任があるということか・・・」
ベジータ「・・・」
695: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 11:43:05.37 ID:o7eq5itmo
ベジータ「頑張れ、104期訓練兵団・・・!貴様らの力は、こんなもんじゃないはずだ・・・!!」
696: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 11:49:19.85 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン(・・・し、しょう・・・・・・・?)
女型の巨人「クソッ・・・か、勝てない・・・!」
ユミル巨人化「何だよこの強さ・・・もう反則級だろ・・・」
女型の巨人(・・・こうなったら・・・!!)
鎧の巨人「オレのうなじを狙うか?」
女型の巨人「!?」
鎧の巨人「お前の考えそうなことだ。止めておけ、そこはオレの体の中で一番の硬度を誇る部分だ」
鎧の巨人「アニ、お前程度のパワーじゃ、オレを壊せない」
女型の巨人「・・・やってみなきゃ、分かんないだろッ!!!」ドシュッ!!!
鎧の巨人「いや、分かるね!!!」ドグシュッ!!
ドガァアアアアアア!!!
エレン(誰か・・・戦ってるのか・・・?)
エレン(誰かが・・・巨人と戦っている・・・)
エレン(オレは何をしている・・・?)
エレン(何で、オレは指一本動かせない・・・?何でオレは戦いもしないんだ・・・?)
700: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:07:14.06 ID:o7eq5itmo
エレン(闘え・・・!!)
エレン(手が動かない・・・?それがどうした・・・!)
エレン(闘え・・・!!)
エレン(脚が動かない・・・?そういうこともあるだろうが・・・!!)
エレン(闘え・・・!!!)
エレン(オレは何のためにあの地獄の修行をしたんだ・・・!!)
エレン(闘え・・・!!!!)
エレン(巨人を・・・あいつらを殺すためだろうが!!!!)
エレン(闘え・・・!!!!!!)
エレン(こんなところで寝てる場合じゃねえんだよ・・・!!!)
エレン(闘え・・・!!!!!!!)
エレン(・・・そうだ!!闘うんだ・・・!!腕が、足が動かなくても這ってゆくんだ・・・!!)
エレン(死ぬまで闘う・・・!死なぬために闘う・・・!)
エレン(巨人を殺すために・・・大切な人を守るために、闘え!!!!!!)
エレン「うおあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
699: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:05:12.28 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
超大型巨人(さぁ!壁どころかそこの壁の中の人類を全て消滅させてあまりあるパワーが溜まっているぞ!!)
超大型巨人(どうするミカサ!!どうするクリスタ!!僕から人類を守ってみせろよ!!!)
ミカサ「・・・クリスタ、あれをやろう」
クリスタ「・・・うん、私もそれを思ってた」
ミカサ「・・・正直、これはエレンとやりたかった」
クリスタ「仕方ないよ、エレンは気のコントロールが下手だし」
ミカサ「私がエレンに合わせればすむはなし」
クリスタ「いや、それでも、男の子と女の子とでやるにはちょっと問題があると思うんだ・・・」
ミカサ「私は全く問題ない」
クリスタ「ミカサが問題なくても・・・というか、エレンに嫌がられてたでしょ?」
ミカサ「アレは照れ隠し」
クリスタ「・・・うん、もうそれでいいや」
702: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:18:47.35 ID:o7eq5itmo
クリスタ「まぁ、とりあえず今は私とで我慢してよ」
ミカサ「・・・仕方ない」
超大型巨人(・・・な、何をしようというんだ・・・!?)
クリスタ・ミカサ「ヒュー」トテトテ
クリスタ・ミカサ「ジョン!!」バッ!
クリスタ・ミカサ「ハッ!!」シュイーン!!
バァーーーーーーーン!!!
超大型巨人(・・・が、合体・・・した・・・!?)
ミカスタ「クリスタとミカサが合体してミカスタってところかな」
703: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:24:07.31 ID:o7eq5itmo
超大型巨人(・・・!!・・・それがぁ・・・!!)
超大型巨人(どうしたああああああああああああ!!!!)ドガァアアアアアアア!!!
超大型巨人(合体した程度で、この攻撃を防げるかーーー!!!)
ミカスタ「ふんっ・・・」
ミカスタ「はぁっ!!!!!」バァッ!!!
ブシャアアアーン!!!!
ミカスタ「今、何かした?」
超大型巨人(・・・き、気合・・・気合だけでかき消しただと・・・!?)
ミカスタ「あれが最強の攻撃だというなら期待外れ」
707: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:43:47.55 ID:o7eq5itmo
ミカスタ「残念ながら合体できていれる時間はたったの三十分」
ミカスタ「だけど、貴方を殺すための時間としては十分すぎるほどある・・・!!」
超大型巨人(嘘だ・・・嘘だァ!!!!!)
超大型巨人「ウガァアアア!!!!」ドガガガガガガガガ!!!!
ミカスタ「連続攻撃か、そんなに壁を壊したいらしい」
ミカスタ「でも、その程度なら・・・」
ミカスタ「だおらぁっ!!!!!」ゴォッ!!!
ミカスタ「おおおおおおおおお!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
超大型巨人(あ、アガガガガガ……)
超大型巨人(だ、駄目だ・・・勝てない・・・勝てるわけがない・・・)
超大型巨人「う、うああああああああああ!!!!」ヒューン!!
超大型巨人(に、逃げるんだァ、勝てるわけがない・・・!!!)
超大型巨人「うおおおおおおおお!!!」ヒューン!!!
超大型巨人「!?」ビタッ!!
ミカスタ「これはこれは懐かしいお顔で」
709: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:51:53.59 ID:o7eq5itmo
超大型巨人「・・・ァ・・・ァ・・・・・・・」
ミカスタ「エレンのことも心配だし、もう、終わらせるよ」
超大型巨人(ち、畜生・・・!!)
超大型巨人「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!」
ミカスタ「ビックバンフラッシュ!!!!!!」
ズォォォォォ……ン・・・ン
ミカスタ「・・・終わった、か」
ミカスタ「・・・さて、壁の方に向かわなくちゃ」
712: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:59:02.66 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン巨人化「・・・・・・」
女型の巨人「・・・え、レン?」
ユミル巨人化「そ、そういえばこいつも教官に呼ばれてたな・・・」
エレン巨人化「・・・随分と背が伸びちまったな」
女型の巨人(・・・!意識がある!?)
エレン巨人化「なんとなく分かるよ・・・そっちの女型の巨人とハゲの巨人に助けられてたんだろう?」
エレン巨人化「何で巨人に助けられたかは分からねえけど・・・まあいいや」
エレン巨人化「鎧の巨人をぶっ潰せる力を手に入れたんだからな・・・!!!!」
鎧の巨人「・・・!!!」
鎧の巨人(な、何て威圧感だ・・・!い、一体どれほどの戦闘力があるのか・・・!!)
713: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:05:05.60 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
コニー「・・・!!せ、戦闘力5000・・・超大型巨人よりも高い戦闘力のやつが、突然現れた・・・!?」
ジャン「また新しいやつが出たのか・・・」
サシャ「超大型巨人も、戦闘力8000ほどのやつに消し飛ばされたみたいですし・・・」
アルミン「もう一体何がなんだか・・・」
ジャン「ああもう!!とにかく俺たちは巨人を狩り続けるしかないんだ!!」
ジャン「俺たちにできるのは、これと、あいつらを信じぬくことだけだろうが!!!」
アルミン「・・・うん!そうだね!」
コニー「絶対あいつらなら大丈夫さ・・・!」
サシャ「私たちは、私たちにできることをしましょう!!」
714: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:12:32.55 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン巨人化「・・・」ヒュン!
鎧の巨人(い、いきなり目の前に!?)
ユミル巨人化(ま、全く動きが見えなかった・・・!)
鎧の巨人「う、うおああああああ!!!!」ドガドガドガドガドガ!!!!
エレン巨人化「もっと本気でやってくれよ・・・」
エレン巨人化「オレに出させてくれよ、本気をさ」
鎧の巨人(・・・れ、レベルが違う・・・!!!)
エレン巨人化「・・・うぉりゃあっ!!!」ブォン!!!
鎧の巨人(お、オレを上にぶん投げて・・・!!!)
鎧の巨人(そ、そうか・・・!思いっきり攻撃するために・・・!!!)
エレン巨人化「・・・じゃあな!」
エレン巨人化「ギャリック砲ーーーーーーーー!!!!」
715: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:17:05.46 ID:o7eq5itmo
鎧の巨人(・・・や、やっぱり・・・)
グォォォォォォォォォ
鎧の巨人(か・・・敵わなかった・・・か)
バァァァァアァ・・・ン
エレン巨人化「・・・終わった」
女型の巨人「・・・」
ユミル巨人化「・・・」
エレン巨人化「・・・あんたらとはやらねえよ」
エレン巨人化「何だか、あんたらは他の巨人とは何か違う感じがするんだ」
エレン巨人化「・・・人を殺さないって約束するなら、どこへでも行ってくれ」
716: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:28:44.10 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
その後、鎧の巨人と超大型巨人を失った巨人たちはエレンたちにより
駆逐され、壁の修繕も行われた
そこらへんに転がっている適当な岩を押し込むだけの簡単なお仕事だった
エレン(・・・それから、師匠は帰ってこなかった)
エレン(元の世界に帰ったのか、それとも・・・)
エレン(オレにはよく分からないけど、あの師匠のことだ、どこかで元気にやっているに違いない)
エレン(師匠とは、もう二度と会えなくなるのかもしれない・・・でも)
エレン(オレたちが元気にやっていれば、いつかきっと師匠に会える)
エレン(そんな気がするんだ・・・)
ミカサ「・・・エレン!」
エレン「どうした?ミカサ」
ミカサ「壁の細かい修繕をしなくてはならない。それに、行方不明者の捜索も・・・」
エレン「・・・ああ、そうか、分かったよ今から行く」
エレン(・・・調査兵団の被害はごく少なかった。ジャンたちの尽力によって)
エレン(だけど、ライナーとベルトルトの姿はどこにもなかった・・・)
エレン(・・・一体、どこに行ったんだろう)
717: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:35:28.29 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
ベジータ「・・・」
ライナー「・・・何で」
ベルトルト「・・・何で僕たちを助けたんだ!?」
ベジータ「・・・教え子を助けるのに、理由が必要か?」
ライナー「・・・!!」
ベルトルト「・・・!!」
ライナー「で、でも、俺たちは裏切って・・・!!」
ベジータ「ああ、そうだ、だがそれがどうした?」
ベジータ「オレがやったことに比べちゃ、貴様らのやったことなんて裏切りごっこみたいなもんだぜ」
719:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/26(日) 13:36:06.40 ID:MZtIRXZWo
ベジータさんまじイケメン
722: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:44:24.63 ID:o7eq5itmo
ベルトルト「・・・でも、僕たちは・・・」
ベジータ「オレは、貴様らにそんな顔をさせる為に修行をつけてやったわけじゃないぞ」
ベジータ「裏切りが、貴様らのやりたかったことか?」
ライナー「・・・」
ベジータ「違うだろう?初めは知らんが、少なくとも今は違うはずだ」
ベジータ「あいつらと一緒のにいたとき、貴様らの顔は楽しそうだったからな」
ベルトルト「・・・」
ベジータ「・・・貴様らの力は、貴様らのやりたいことをするためにあるはずだ」
ベジータ「・・・オレが鍛えてやった力を、裏切りや不本意なつまらんことに使ってくれるなよ」
ライナー「・・・教官」
723: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:51:06.69 ID:o7eq5itmo
ベジータ「そこらへんのことを、よく考えておくんだな」
ベルトルト・ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・教官」
ベジータ「何だ?」
ベルトルト「僕たち・・・戻ってもいいのかな?」
ベジータ「オレだってのうのうと生きていられるんだ。貴様らが戻ってはいかんという法もないだろう」
ライナー「・・・少し、考えてみるよ」
ベジータ「・・・そうだ、貴様らに言伝を頼むのを一つ忘れていた」
ベルトルト「・・・言伝?」
ベジータ「ああ、もうオレは元の世界に帰らねばならん。なので、貴様らに言伝を頼むことにしたのだ」
724: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:55:56.35 ID:o7eq5itmo
ライナー「・・・分かったよ」
ライナー「絶対に伝える・・・教官には恩があるしな」
ベルトルト「僕もだ・・・絶対に伝える」
ベジータ「・・・ふんっ」
ベジータ「そうか、ではこう伝えてくれ・・・」
ベジータ「頑張れ、貴様らがナンバーワンだ、とな」
完
728:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/26(日) 14:06:33.30 ID:VIRrb4JAO
>>1、お前もナンバーワンだ
大層乙でした
746:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/26(日) 15:21:31.01 ID:rzH/I91PO
乙
いい終わり方だった
エレン「ギャリック砲ーーーー!!!!」ドォォォォ!!
鎧の巨人「・・・」 バンッ!!!
ジュドォォォォォォン…
エレン「ぎゃ、ギャリック砲を、片手で払いのけやがった・・・!?」
鎧の巨人「・・・」ヒュン!
エレン「!!」
鎧の巨人「」ズオッ!!!
エレン「あああああああああ!!!!」ヒュン!!!
ズドォォォォォォォン!!!!
エレン「ぐあ・・・・ぁ・・・・」
鎧の巨人(・・・呆気ないな、あれほど恐ろしかったエレンも、変身すればこの程度か)
669: ◆M4ay13U.3s:2013/05/25(土) 23:42:45.02 ID:Yooi4/MTo
エレン「・・・ぁ・・・ぁ・・・」
鎧の巨人(・・・さぁ、とどめをさすか)
・ ・ ・
コニー「・・・!!」
ジャン「・・・な、何だこの戦闘力は・・・!?」
コニー「エレンの方だ!!さらに大きな戦闘力が二つ!!」
ジャン「新手の巨人か・・・クソッ!!ただでさえ手が足りねえってのに・・・!!」
コニー「エレン・・・生きていてくれよ・・・!!」
・ ・ ・
鎧の巨人「・・・アニ、どういうつもりだ」
女型の巨人「・・・」
ユミル巨人化「・・・」
671: ◆M4ay13U.3s:2013/05/25(土) 23:52:43.31 ID:Yooi4/MTo
女型の巨人「・・・見て分からないのかい?」
鎧の巨人「分からんな。・・・とりあえず、オレの邪魔をしようとしてるようには見えるが」
女型の巨人「分かってるじゃないか。つまり、そういうことだよ」
ユミル巨人化(クソッ、適当にやり過ごそうかと思ったてたのによ・・・)
ユミル巨人化(手伝わないならクリスタに正体バラすとか脅しやがって・・・面倒だなぁ、全くよ)
女型の巨人(教官に隠された力云々について聞かれた時の反応からしてまさかとは思っていたけど案の定だったとはね)
女型の巨人「・・・エレンには格闘訓練での恩があるからね」
女型の巨人「恩人を見殺しにするのは、さすがに寝覚めが悪い」
鎧の巨人「・・・二体で囲めば、オレを倒せると思っているのか?」
女型の巨人「多分ね、そう思っているよ」
鎧の巨人「・・・そうか、では思い出させてやる」
鎧の巨人「巨人同士での戦闘は、お前よりオレの方がはるかに上だったことをな!!!」
692: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 11:33:46.50 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
ベジータ「・・・チッ、ベルトルトやライナーたちはやはり力を隠してやがったか」
ベジータ「しかし、まさかあいつらが裏切り者だとは思わなかったぜ・・・」
ベジータ「このベジータ様がこの世から巨人どもを消し去ってやるぜ!!」
ベジータ「そう言って、巨人どもをぶっ殺してやるのは簡単だが、それではオレがいなくなった後のこの世界が心配だ・・・」
ベジータ「何とかこいつら自身の手で解決してほしいのだが・・・」
ベジータ「!!」
ベジータ「アニとユミルの気がどんどん小さくなっていやがる・・・!」
ベジータ「・・・クソッ!エレンの野郎は何をやってやがる!!あいつが本気を出せばライナー如き簡単にぶっ倒せるだろう!!」
ベジータ「しかし、戦闘力が一気に十倍以上に跳ね上がるとは・・・まるで大猿化みたいだぜ」
ベジータ「・・・ベルトルトとライナーを鍛えた、オレにも少しは責任があるということか・・・」
ベジータ「・・・」
695: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 11:43:05.37 ID:o7eq5itmo
ベジータ「頑張れ、104期訓練兵団・・・!貴様らの力は、こんなもんじゃないはずだ・・・!!」
・ ・ ・
エレン(・・・し、しょう・・・・・・・?)
女型の巨人「クソッ・・・か、勝てない・・・!」
ユミル巨人化「何だよこの強さ・・・もう反則級だろ・・・」
女型の巨人(・・・こうなったら・・・!!)
鎧の巨人「オレのうなじを狙うか?」
女型の巨人「!?」
鎧の巨人「お前の考えそうなことだ。止めておけ、そこはオレの体の中で一番の硬度を誇る部分だ」
鎧の巨人「アニ、お前程度のパワーじゃ、オレを壊せない」
女型の巨人「・・・やってみなきゃ、分かんないだろッ!!!」ドシュッ!!!
鎧の巨人「いや、分かるね!!!」ドグシュッ!!
ドガァアアアアアア!!!
エレン(誰か・・・戦ってるのか・・・?)
エレン(誰かが・・・巨人と戦っている・・・)
エレン(オレは何をしている・・・?)
エレン(何で、オレは指一本動かせない・・・?何でオレは戦いもしないんだ・・・?)
700: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:07:14.06 ID:o7eq5itmo
エレン(闘え・・・!!)
エレン(手が動かない・・・?それがどうした・・・!)
エレン(闘え・・・!!)
エレン(脚が動かない・・・?そういうこともあるだろうが・・・!!)
エレン(闘え・・・!!!)
エレン(オレは何のためにあの地獄の修行をしたんだ・・・!!)
エレン(闘え・・・!!!!)
エレン(巨人を・・・あいつらを殺すためだろうが!!!!)
エレン(闘え・・・!!!!!!)
エレン(こんなところで寝てる場合じゃねえんだよ・・・!!!)
エレン(闘え・・・!!!!!!!)
エレン(・・・そうだ!!闘うんだ・・・!!腕が、足が動かなくても這ってゆくんだ・・・!!)
エレン(死ぬまで闘う・・・!死なぬために闘う・・・!)
エレン(巨人を殺すために・・・大切な人を守るために、闘え!!!!!!)
エレン「うおあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
699: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:05:12.28 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
超大型巨人(さぁ!壁どころかそこの壁の中の人類を全て消滅させてあまりあるパワーが溜まっているぞ!!)
超大型巨人(どうするミカサ!!どうするクリスタ!!僕から人類を守ってみせろよ!!!)
ミカサ「・・・クリスタ、あれをやろう」
クリスタ「・・・うん、私もそれを思ってた」
ミカサ「・・・正直、これはエレンとやりたかった」
クリスタ「仕方ないよ、エレンは気のコントロールが下手だし」
ミカサ「私がエレンに合わせればすむはなし」
クリスタ「いや、それでも、男の子と女の子とでやるにはちょっと問題があると思うんだ・・・」
ミカサ「私は全く問題ない」
クリスタ「ミカサが問題なくても・・・というか、エレンに嫌がられてたでしょ?」
ミカサ「アレは照れ隠し」
クリスタ「・・・うん、もうそれでいいや」
702: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:18:47.35 ID:o7eq5itmo
クリスタ「まぁ、とりあえず今は私とで我慢してよ」
ミカサ「・・・仕方ない」
超大型巨人(・・・な、何をしようというんだ・・・!?)
クリスタ・ミカサ「ヒュー」トテトテ
クリスタ・ミカサ「ジョン!!」バッ!
クリスタ・ミカサ「ハッ!!」シュイーン!!
バァーーーーーーーン!!!
超大型巨人(・・・が、合体・・・した・・・!?)
ミカスタ「クリスタとミカサが合体してミカスタってところかな」
703: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:24:07.31 ID:o7eq5itmo
超大型巨人(・・・!!・・・それがぁ・・・!!)
超大型巨人(どうしたああああああああああああ!!!!)ドガァアアアアアアア!!!
超大型巨人(合体した程度で、この攻撃を防げるかーーー!!!)
ミカスタ「ふんっ・・・」
ミカスタ「はぁっ!!!!!」バァッ!!!
ブシャアアアーン!!!!
ミカスタ「今、何かした?」
超大型巨人(・・・き、気合・・・気合だけでかき消しただと・・・!?)
ミカスタ「あれが最強の攻撃だというなら期待外れ」
707: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:43:47.55 ID:o7eq5itmo
ミカスタ「残念ながら合体できていれる時間はたったの三十分」
ミカスタ「だけど、貴方を殺すための時間としては十分すぎるほどある・・・!!」
超大型巨人(嘘だ・・・嘘だァ!!!!!)
超大型巨人「ウガァアアア!!!!」ドガガガガガガガガ!!!!
ミカスタ「連続攻撃か、そんなに壁を壊したいらしい」
ミカスタ「でも、その程度なら・・・」
ミカスタ「だおらぁっ!!!!!」ゴォッ!!!
ミカスタ「おおおおおおおおお!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
超大型巨人(あ、アガガガガガ……)
超大型巨人(だ、駄目だ・・・勝てない・・・勝てるわけがない・・・)
超大型巨人「う、うああああああああああ!!!!」ヒューン!!
超大型巨人(に、逃げるんだァ、勝てるわけがない・・・!!!)
超大型巨人「うおおおおおおおお!!!」ヒューン!!!
超大型巨人「!?」ビタッ!!
ミカスタ「これはこれは懐かしいお顔で」
709: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:51:53.59 ID:o7eq5itmo
超大型巨人「・・・ァ・・・ァ・・・・・・・」
ミカスタ「エレンのことも心配だし、もう、終わらせるよ」
超大型巨人(ち、畜生・・・!!)
超大型巨人「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!」
ミカスタ「ビックバンフラッシュ!!!!!!」
ズォォォォォ……ン・・・ン
ミカスタ「・・・終わった、か」
ミカスタ「・・・さて、壁の方に向かわなくちゃ」
712: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:59:02.66 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン巨人化「・・・・・・」
女型の巨人「・・・え、レン?」
ユミル巨人化「そ、そういえばこいつも教官に呼ばれてたな・・・」
エレン巨人化「・・・随分と背が伸びちまったな」
女型の巨人(・・・!意識がある!?)
エレン巨人化「なんとなく分かるよ・・・そっちの女型の巨人とハゲの巨人に助けられてたんだろう?」
エレン巨人化「何で巨人に助けられたかは分からねえけど・・・まあいいや」
エレン巨人化「鎧の巨人をぶっ潰せる力を手に入れたんだからな・・・!!!!」
鎧の巨人「・・・!!!」
鎧の巨人(な、何て威圧感だ・・・!い、一体どれほどの戦闘力があるのか・・・!!)
713: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:05:05.60 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
コニー「・・・!!せ、戦闘力5000・・・超大型巨人よりも高い戦闘力のやつが、突然現れた・・・!?」
ジャン「また新しいやつが出たのか・・・」
サシャ「超大型巨人も、戦闘力8000ほどのやつに消し飛ばされたみたいですし・・・」
アルミン「もう一体何がなんだか・・・」
ジャン「ああもう!!とにかく俺たちは巨人を狩り続けるしかないんだ!!」
ジャン「俺たちにできるのは、これと、あいつらを信じぬくことだけだろうが!!!」
アルミン「・・・うん!そうだね!」
コニー「絶対あいつらなら大丈夫さ・・・!」
サシャ「私たちは、私たちにできることをしましょう!!」
714: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:12:32.55 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン巨人化「・・・」ヒュン!
鎧の巨人(い、いきなり目の前に!?)
ユミル巨人化(ま、全く動きが見えなかった・・・!)
鎧の巨人「う、うおああああああ!!!!」ドガドガドガドガドガ!!!!
エレン巨人化「もっと本気でやってくれよ・・・」
エレン巨人化「オレに出させてくれよ、本気をさ」
鎧の巨人(・・・れ、レベルが違う・・・!!!)
エレン巨人化「・・・うぉりゃあっ!!!」ブォン!!!
鎧の巨人(お、オレを上にぶん投げて・・・!!!)
鎧の巨人(そ、そうか・・・!思いっきり攻撃するために・・・!!!)
エレン巨人化「・・・じゃあな!」
エレン巨人化「ギャリック砲ーーーーーーーー!!!!」
715: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:17:05.46 ID:o7eq5itmo
鎧の巨人(・・・や、やっぱり・・・)
グォォォォォォォォォ
鎧の巨人(か・・・敵わなかった・・・か)
バァァァァアァ・・・ン
エレン巨人化「・・・終わった」
女型の巨人「・・・」
ユミル巨人化「・・・」
エレン巨人化「・・・あんたらとはやらねえよ」
エレン巨人化「何だか、あんたらは他の巨人とは何か違う感じがするんだ」
エレン巨人化「・・・人を殺さないって約束するなら、どこへでも行ってくれ」
716: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:28:44.10 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
その後、鎧の巨人と超大型巨人を失った巨人たちはエレンたちにより
駆逐され、壁の修繕も行われた
そこらへんに転がっている適当な岩を押し込むだけの簡単なお仕事だった
エレン(・・・それから、師匠は帰ってこなかった)
エレン(元の世界に帰ったのか、それとも・・・)
エレン(オレにはよく分からないけど、あの師匠のことだ、どこかで元気にやっているに違いない)
エレン(師匠とは、もう二度と会えなくなるのかもしれない・・・でも)
エレン(オレたちが元気にやっていれば、いつかきっと師匠に会える)
エレン(そんな気がするんだ・・・)
ミカサ「・・・エレン!」
エレン「どうした?ミカサ」
ミカサ「壁の細かい修繕をしなくてはならない。それに、行方不明者の捜索も・・・」
エレン「・・・ああ、そうか、分かったよ今から行く」
エレン(・・・調査兵団の被害はごく少なかった。ジャンたちの尽力によって)
エレン(だけど、ライナーとベルトルトの姿はどこにもなかった・・・)
エレン(・・・一体、どこに行ったんだろう)
717: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:35:28.29 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
ベジータ「・・・」
ライナー「・・・何で」
ベルトルト「・・・何で僕たちを助けたんだ!?」
ベジータ「・・・教え子を助けるのに、理由が必要か?」
ライナー「・・・!!」
ベルトルト「・・・!!」
ライナー「で、でも、俺たちは裏切って・・・!!」
ベジータ「ああ、そうだ、だがそれがどうした?」
ベジータ「オレがやったことに比べちゃ、貴様らのやったことなんて裏切りごっこみたいなもんだぜ」
719:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/26(日) 13:36:06.40 ID:MZtIRXZWo
ベジータさんまじイケメン
722: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:44:24.63 ID:o7eq5itmo
ベルトルト「・・・でも、僕たちは・・・」
ベジータ「オレは、貴様らにそんな顔をさせる為に修行をつけてやったわけじゃないぞ」
ベジータ「裏切りが、貴様らのやりたかったことか?」
ライナー「・・・」
ベジータ「違うだろう?初めは知らんが、少なくとも今は違うはずだ」
ベジータ「あいつらと一緒のにいたとき、貴様らの顔は楽しそうだったからな」
ベルトルト「・・・」
ベジータ「・・・貴様らの力は、貴様らのやりたいことをするためにあるはずだ」
ベジータ「・・・オレが鍛えてやった力を、裏切りや不本意なつまらんことに使ってくれるなよ」
ライナー「・・・教官」
ベジータ「そこらへんのことを、よく考えておくんだな」
ベルトルト・ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・教官」
ベジータ「何だ?」
ベルトルト「僕たち・・・戻ってもいいのかな?」
ベジータ「オレだってのうのうと生きていられるんだ。貴様らが戻ってはいかんという法もないだろう」
ライナー「・・・少し、考えてみるよ」
ベジータ「・・・そうだ、貴様らに言伝を頼むのを一つ忘れていた」
ベルトルト「・・・言伝?」
ベジータ「ああ、もうオレは元の世界に帰らねばならん。なので、貴様らに言伝を頼むことにしたのだ」
724: ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:55:56.35 ID:o7eq5itmo
ライナー「・・・分かったよ」
ライナー「絶対に伝える・・・教官には恩があるしな」
ベルトルト「僕もだ・・・絶対に伝える」
ベジータ「・・・ふんっ」
ベジータ「そうか、ではこう伝えてくれ・・・」
ベジータ「頑張れ、貴様らがナンバーワンだ、とな」
完
728:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/26(日) 14:06:33.30 ID:VIRrb4JAO
>>1、お前もナンバーワンだ
大層乙でした
746:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/26(日) 15:21:31.01 ID:rzH/I91PO
乙
いい終わり方だった
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