しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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214 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:26:35.37 ID:jmaz9O8d0
しんのすけ「おーカザマくんすごーい!」
フクスロー『僕もびっくりしたよ。進化したらこんなに強くなるなんて!』
少女(ほう、こっちのフクスローはよく育てられておるな。あのズバットじゃ勝てんな)
少女(じゃが、それ以上に気になるのはこの子の戦い方じゃ。さっきからまるで命令しとらん。ポケモンが勝手に行動しておる。ポケモンがトレーナーを無視しとる雰囲気でもないし、どういうことじゃ?)
したっぱB「いっぱい失敗……涙すっぱいじゃないでスカ」チーン
しんのすけ「ダジャレのセンスないね」
少女「バンバドロ、こやつらを踏むのか? ようし、やれ! 後できちんと洗うでな!」
バンバドロ「ムヒヒーン!」ブルルッ
したっぱB「おれら逃げるっスカ!? さよなら告げるっスカ!?」
したっぱA「もう一度言っておくぞ! 相棒がスカ スカいってるの記憶に残るためだからな! 本当に覚えておけよ!! 次にパンツっつったら怒るからな!」
しんのすけ「お土産買ってきてね!」
スタスタスタコラサッサ!
215 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:27:46.04 ID:jmaz9O8d0
少女「ほら 帰れるか?」
フワンテ「ふわわん」
フワフワー
少女「おお! 自分で戻っていく! よかったのう……」
少女「そなたのおかげじゃ。名前はなんというのだ?」
しんのすけ「オラ、野原しんのすけ5歳! 趣味は釣られたまま放置されるヒンバスごっこ」
ロトム図鑑「私の名はレオナルド・ロトブリオ。宇宙一のポケモン図鑑であり、救いのヒーローだ」
少女「しんのすけか。よい名前じゃな! わらわはハプウ、目的のためあちこち島巡りをしておる」
ロトム図鑑「おい、私を無視するな! ロリババァ!」
ふ み
つ け
ロトム図鑑「」
ハプウ「そうだ、しんのすけ。バトルロイヤルは知っておるか」
しんのすけ「バトルロイヤルチョコビ?」
ハプウ「チョコビは余計じゃ」
216 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:32:31.66 ID:jmaz9O8d0
ハプウ「4人のトレーナーが各々のポケモンを出して、一斉に戦わせる、普通とは一味違うバトルのことじゃ」
ハプウ「そなたとポケモンにとっても、良い経験になると思うぞ」
しんのすけ「楽しそうですなー」
ハプウ「あそこに施設が見えるじゃろ?」
しんのすけ「ほい」
ハプウ「あの施設はロイヤルアベニューと言ってな、あそこで行われておるんじゃ。ほれ、バンバドロの背中に乗っけてやろう。入口まで送ってやる」
217 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:34:22.25 ID:jmaz9O8d0
ノッシノッシ
ハプウ「しんのすけ、お前はどこの島からやってきたのじゃ?」
しんのすけ「オラ? オラ、メレメレ島から来たんだよ」
ハプウ「メレメレ島ーーということは、ハラの大試練を達成したのか」
しんのすけ「うん。ハラのおじさん、すっごく強かったよ」
ハプウ「そうじゃろうな。だが、本気になったハラはもっと強いぞ。このアローラで、かくとうタイプの使い手でハラの右手に出るものはおらんじゃろう」
しんのすけ「ほうほう。ねぇ、なんでそんなヘンなしゃべり方なの?」
ハプウ「じい様と暮らしていくうちに自然とこういう口調になったのじゃ。むしろ、そなたのように都会の子がそういうしゃべり方をするのが驚いたのう」
しんのすけ「ほーほー」
227 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:57:44.50 ID:jmaz9O8d0
失礼。
>>217の後にこれを入れるの忘れてた
ハプウ「ところで、こっちからも質問してよいか?」
しんのすけ「オラのカラダに関する質問は禁止ね……///」
ハプウ「100パーセントせぬわ!」
ハプウ「さっきの戦い方、見ていて非常に興味深かったぞ。なぜしんのすけはポケモンに技の命令を下さぬまま、戦わせておるのじゃ?」
しんのすけ「んっとねー技覚えんのめんどくさいから!」
ハプウ「面倒とな。……面白いこと言うのう、しんのすけは」
しんのすけ「いやぁ褒めたってなにも出ないって~」
ハプウ「褒めとるつもりで言ったわけではないがの……」
218 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:35:03.04 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルアベニュー
ハプウ「見よ、あれがロイヤルドームじゃ」
しんのすけ「おっきいねぇ」
ハプウ「あの建物内でバトルロイヤルが行われておるのじゃ。一人で降りられるか?」
しんのすけ「だいじょぶ、お世話様でした」スタッ!
ハプウ「なあに、礼には及ばん。いずれまた、助けてくれたお礼もしようぞ」
バンバドロ「ムヒヒィン!」ブルルッ
ハプウ「おお、バンバドロもしんのすけ応援しとるようじゃ。ではな、どこかの島で会おうぞ!」
しんのすけ「おたっしゃでー」
パカラパカラ
ロトム図鑑「し……死ぬところだった……」フラフラ
しんのすけ「お元気そうだね」
ロトム図鑑「どこがだ! あのロリババァ、バトルタワーで負けたことのない私をコケにしやがって、いつかひどい目にあわせてやる!」
219 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:36:31.79 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルドーム 受付
グラジオ「……やはりなにかあれば、ロイヤルドームに来てしまうよな」
グラジオ「行くぞ、ヌル。オレたちの孤独を埋めよう……」
テクテク
しんのすけ「お? クジラくん?」
しんのすけ「おーいクジラくーん!」
???「よくぞ来た!」
しんのすけ「お?」
ワーワー!
キャーロイヤルマスクサーン!
ロイヤルマスク「われこそはバトルロイヤルの伝道師! その名もロイヤルマスク!!」
しんのすけ「……ハカセ、こんなとこでアクション仮面のコスプレしてなにやってんの?」
ロイヤル「ロイヤルマスク! ところで、君はここに来るのが初めてのようだね」
しんのすけ「ハプウちゃんのおすすめらしいのでー」
ロイヤル「では、アローラに古くから伝わるポケモン勝負のスタイル……。バトルロイヤルを教えるぜ!」
220 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:38:53.87 ID:jmaz9O8d0
ロイヤル「バトルロイヤルとは! 4人のポケモントレーナーが、それぞれ3匹ずつポケモンを繰り出すポケモン勝負!」
ロイヤル「誰かが戦えなくなったとき! 倒したポケモンの数! そして残りのポケモンが多いトレーナーが勝利者となる!」
ロイヤル「まずはお試しだ! 1匹ずつポケモンを出してやってみよう!」
しんのすけ「よーし、やるぞー!」
ハウ「わーロイヤルマスクー! おれも試合したいー!」ヒョコッ
しんのすけ「おおっ、ハウくん! さっきぶりですな」
ハウ「スイレンの試練おえてーこっちにきたらしんのすけがいたの見えたんだー」
ロイヤル「よーし! じゃ、そこの君!」
グラジオ「…………」
ハウ「げげー!」
しんのすけ「クジラくーんやっほー!」フリフリ
グラジオ「……クジラじゃない、グラジオだ」
221 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:44:58.61 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルドーム 試合会場内
『ここはロイヤルドーム、バトルロイヤル会場です! 満員となったスタジアムには熱気が包まれておりますっ!』
『さあ、これから選手の入場となりますッ!』
『緑コーナー! 今回が初バトルロイヤルのニューカマー野原しんのすけ!』
しんのすけ「イェーイ! カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ
フクスロー『バトルロイヤルか、どんな戦いになるんだろう?』ポンッ
『黄色コーナー! しんのすけ選手と同じく今回がバトルロイヤル初参戦のハウ!』
ハウ「おー! しんのすけのカザマ、進化したんだー。奇遇だねー」ヒョイッ
ニャヒート「シャー!」ポンッ
『赤コーナー! 我らがロイヤルマスク!』
ロイヤル「行くよ、イワンコ!」ヒョイッ
イワンコ「ワンワンッ!」ポンッ
『青コーナー! 突如このロイヤルアベニューに現れ、連勝を重ねる凄腕トレーナー、グラジオ!』
グラジオ「混沌とした戦場に交じり合い、勝利を我が手にーーヌル!」ヒョイッ
222 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:45:52.23 ID:jmaz9O8d0
※修正
ロイヤルドーム 試合会場内
『ここはロイヤルドーム、バトルロイヤル会場です! 満員となったスタジアムには熱気が包まれておりますっ!』
『さあ、これから選手の入場となりますッ!』
『緑コーナー! 今回が初バトルロイヤルのニューカマー野原しんのすけ!』
しんのすけ「イェーイ! カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ
フクスロー『バトルロイヤルか、どんな戦いになるんだろう?』ポンッ
『黄色コーナー! しんのすけ選手と同じく今回がバトルロイヤル初参戦のハウ!』
ハウ「おー! しんのすけのカザマ、進化したんだー。奇遇だねー」ヒョイッ
ニャヒート「シャー!」ポンッ
『赤コーナー! 我らがロイヤルマスク!』
ロイヤル「行くよ、イワンコ!」ヒョイッ
イワンコ「ワンワンッ!」ポンッ
『青コーナー! 突如このロイヤルアベニューに現れ、連勝を重ねる凄腕トレーナー、グラジオ!』
グラジオ「混沌とした戦場に交じり合い、勝利を我が手にーーヌル!」ヒョイッ
タイプ:ヌル「グォォォォ……」ポンッ
223 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:47:10.92 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルマスク「さあ、なんでも発見! 体験! 大冒険! ポケモンバトルロイヤル……レディーーファイト!!」
カーンッ!
ハウ「へへー、じゃあしんのすけの力試しさせてもらうねー! ニャヒート、ほのおのきば!」
ニャヒート「フー!」ダッ
ロイヤル「僕も、しんのすけの実力を確かめさせてもらおうかな、イワンコ! かみつく!」
イワンコ「ワンワンッ!」ダッ
フクスロー『うわっ! いきなり2匹も来た!』ダッ
『しんのすけのフクスロー! いきなりイワンコとニャヒートの2匹にマークされたようだッ! 距離を取って逃げる逃げるッッ!』
グラジオ「……いや、3匹だ。ヌル、おいうちだ!」
ヌル「ォオオッ!」ダッ!
フクスロー『みんなから狙われちゃった! でも、これはチャンスかもしれない。しんのすけ! はっぱカッターで一網打尽にするから合図くれ!』
しんのすけ「ブ・ラジャー!」
『グラジオのヌルも攻撃に加わり、いよいよフクスローは袋叩きかッッ!?』
しんのすけ「今だ、カザマくん!」
224 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:49:02.90 ID:jmaz9O8d0
フクスロー『はっぱカッター!』バサッ!
ザクザクザク!!
ニャヒート「ニ゛ャッ!」
イワンコ「キャインッ!!」
ヌル「オオッ……」
ワー!ワー!
『おおっと! 全員がフクスローに集中したところで、逆にフクスローがはっぱカッターで三人全員に反撃ィ! 特にいわタイプのイワンコには効果抜群ですッッ!』
ロイヤル「3人一気にダメージを与えるなんて、やるじゃないか! よーし、今度はハウの番だね! イワンコ! がんせきふうじ!」
イワンコ「ワンワンッ!」ブンッ!!
『イワンコ! どこから取り出したのか、その見た目とは裏腹に巨大な石を持ち上げ、ニャヒートに投げつけるッッ! そのたくましさ、まさに小さな巨犬(リトル・ビッグドッグ)ッ!』
ドスン! ドスン!
ニャヒート「ニャッ!」
ドスン! ドスン!
『岩石に囲まれたッ! ニャヒート、身動きがとれないッッ!』
フクスロー『よしっ、リリィタウンのリベンジだ!』バサッ
225 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:50:57.86 ID:jmaz9O8d0
『追い打ちと言わんばかりにフクスローもニャヒートに攻撃を仕掛けるッ! さぁどうするッ!?』
ハウ「ニャヒート! そのままジャンプしてひのこー!」
ニャヒート「ニャッ!」ピョンッ!
ニャヒート「ニャーッ!」ボッ! ボッ! ボッ!
フクスロー『うわ、とととっ!』サッ
イワンコ「キャインキャイン!」ボウッ!
『ニャヒート! 持ち前の素早さで岩石から脱出し、ひのこで反撃! フクスローはあわや火だるまでしたが、イワンコにひのこが直撃ッッ! 先ほどのダメージも合わさってそろそろピンチですッ!』
グラジオ「それはどうかな……これで終わりだ。ヌル、つばめがえしだ」
ヌル「ウォォッ!」ドドドド!
ズパッ!
イワンコ「ギャンッ!」
イワンコ「アォォン……!」
ドサッ
カンカンカン!
『イワンコ戦闘不能! 試合終了ですッ!』
226 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:52:11.90 ID:jmaz9O8d0
ワー! ワー! ワー! ワー!
しんのすけ「オラたちの勝ち?」
ハウ「みたいだねー」
グラジオ「…………」
~観客席~
???「あーあ、もう試合が終わっちゃったかーせっかく早く切り上げてきたのに……」
???「ん? あれは……しんのすけか?!」
228 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:59:21.06 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルドーム 受付
しんのすけ「あーおもろかった!」
ハウ「ねー」
ロイヤル「どうだい? バトルロイヤルは手軽に楽しめるし、なにより強い相手に勝てるチャンスもあっていいだろ?」
ハウ「うんー!」
???「燃えるような試合だった。次はオレの試練で燃えてください」
しんのすけ「お?」
スタスタ
カキ「ほのおのキャプテン、カキです」
しんのすけ「オラたち、アイドルグループのB6(ブリシックス)です」
ハウ「違うでしょー」
グラジオ「勝手に入れるな……!」
カキ「7番道路から行けるヴェラ火山公園……。その頂上で待ってます。島巡りをやり遂げるなら、最高の仲間と登ってこい!」
スタスタ
ロイヤル「カキも相変わらず、だな」
229 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 22:01:22.62 ID:jmaz9O8d0
ロイヤル「しんのすけ! ハウ! 君たち、試練はどうだい? ポケモンと力をあわせてエンジョイするといいぜ!」
ハウ「ロイヤルマスク……」
ハウ「どうしておれたちが試練をこなしてるの知ってるのかなー?」
しんのすけ「ハウくんするどい!」
ハウ「って、あー島巡りの証かー!!」
しんのすけ「ハウくんニブい!」
ハウ「あのー、おれはー! ポケモン勝負楽しんでるよー!」
ハウ「ねぇ、君はなんでーバトルロイヤルしてるのー?」
グラジオ「…………」
グラジオ「俺とヌルだけで生きていく。それを忘れないためだ」スッ
しんのすけ「いや~んクジラくぅん、恥ずかしがっちゃダメよ~ん」クネクネ
グラジオ「やめろ……気色悪い!」
スタスタ
ハウ「……しんどそう。みんなと仲良くする方が絶対楽しいし、すごいことができるのになー!」
230 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 22:02:59.70 ID:jmaz9O8d0
しんのすけ「うーん、あのツッコミの切れ味、どこかで見たことあるような、ないような」
ハウ「なんだかよく分からないけど、なんだかすごくおもしろかったー! ポケモンもうれしそうだしー!」
ロイヤル「そう言ってくれるとうれしいな。さて、僕は次の試合があるからこれで。試練、頑張れよ!」
ハウ「うんー!」フリフリ
???「おっ、いたいた! しんのすけー!」
ハウ「誰?」
しんのすけ「おっ、どこかで見たありきたりの顔かと思ったらとーちゃん!」
ひろし「みさえからアーカラ島に来ていることは聞いてたけど、まさかここにいたとはなぁ」ナデナデ
ハウ「しんのすけーこの人はー?」
しんのすけ「オラのとーちゃん。足がとっても臭くて、万年係長なんだよー」
ひろし「足が臭いのと万年係長は余計だろ」
ハウ「アローラ! おれハウ、しんのすけの友達ー!」
ひろし「君がハウくんか。オレはしんのすけの父の野原ひろし、よろしくな」
しんのすけ「なんでとーちゃんここにいるの?」
ひろし「もともと、会社の仕事でこっちにいてポケモンの調査をしていたんだ。で、休みが取れたんでロイヤルマスクの試合でも見に行こうかと思ったら、お前がいたわけだ」
しんのすけ「おーカザマくんすごーい!」
フクスロー『僕もびっくりしたよ。進化したらこんなに強くなるなんて!』
少女(ほう、こっちのフクスローはよく育てられておるな。あのズバットじゃ勝てんな)
少女(じゃが、それ以上に気になるのはこの子の戦い方じゃ。さっきからまるで命令しとらん。ポケモンが勝手に行動しておる。ポケモンがトレーナーを無視しとる雰囲気でもないし、どういうことじゃ?)
したっぱB「いっぱい失敗……涙すっぱいじゃないでスカ」チーン
しんのすけ「ダジャレのセンスないね」
少女「バンバドロ、こやつらを踏むのか? ようし、やれ! 後できちんと洗うでな!」
バンバドロ「ムヒヒーン!」ブルルッ
したっぱB「おれら逃げるっスカ!? さよなら告げるっスカ!?」
したっぱA「もう一度言っておくぞ! 相棒がスカ スカいってるの記憶に残るためだからな! 本当に覚えておけよ!! 次にパンツっつったら怒るからな!」
しんのすけ「お土産買ってきてね!」
スタスタスタコラサッサ!
215 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:27:46.04 ID:jmaz9O8d0
少女「ほら 帰れるか?」
フワンテ「ふわわん」
フワフワー
少女「おお! 自分で戻っていく! よかったのう……」
少女「そなたのおかげじゃ。名前はなんというのだ?」
しんのすけ「オラ、野原しんのすけ5歳! 趣味は釣られたまま放置されるヒンバスごっこ」
ロトム図鑑「私の名はレオナルド・ロトブリオ。宇宙一のポケモン図鑑であり、救いのヒーローだ」
少女「しんのすけか。よい名前じゃな! わらわはハプウ、目的のためあちこち島巡りをしておる」
ロトム図鑑「おい、私を無視するな! ロリババァ!」
ふ み
つ け
ロトム図鑑「」
ハプウ「そうだ、しんのすけ。バトルロイヤルは知っておるか」
しんのすけ「バトルロイヤルチョコビ?」
ハプウ「チョコビは余計じゃ」
216 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:32:31.66 ID:jmaz9O8d0
ハプウ「4人のトレーナーが各々のポケモンを出して、一斉に戦わせる、普通とは一味違うバトルのことじゃ」
ハプウ「そなたとポケモンにとっても、良い経験になると思うぞ」
しんのすけ「楽しそうですなー」
ハプウ「あそこに施設が見えるじゃろ?」
しんのすけ「ほい」
ハプウ「あの施設はロイヤルアベニューと言ってな、あそこで行われておるんじゃ。ほれ、バンバドロの背中に乗っけてやろう。入口まで送ってやる」
217 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:34:22.25 ID:jmaz9O8d0
ノッシノッシ
ハプウ「しんのすけ、お前はどこの島からやってきたのじゃ?」
しんのすけ「オラ? オラ、メレメレ島から来たんだよ」
ハプウ「メレメレ島ーーということは、ハラの大試練を達成したのか」
しんのすけ「うん。ハラのおじさん、すっごく強かったよ」
ハプウ「そうじゃろうな。だが、本気になったハラはもっと強いぞ。このアローラで、かくとうタイプの使い手でハラの右手に出るものはおらんじゃろう」
しんのすけ「ほうほう。ねぇ、なんでそんなヘンなしゃべり方なの?」
ハプウ「じい様と暮らしていくうちに自然とこういう口調になったのじゃ。むしろ、そなたのように都会の子がそういうしゃべり方をするのが驚いたのう」
しんのすけ「ほーほー」
227 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:57:44.50 ID:jmaz9O8d0
失礼。
>>217の後にこれを入れるの忘れてた
ハプウ「ところで、こっちからも質問してよいか?」
しんのすけ「オラのカラダに関する質問は禁止ね……///」
ハプウ「100パーセントせぬわ!」
ハプウ「さっきの戦い方、見ていて非常に興味深かったぞ。なぜしんのすけはポケモンに技の命令を下さぬまま、戦わせておるのじゃ?」
しんのすけ「んっとねー技覚えんのめんどくさいから!」
ハプウ「面倒とな。……面白いこと言うのう、しんのすけは」
しんのすけ「いやぁ褒めたってなにも出ないって~」
ハプウ「褒めとるつもりで言ったわけではないがの……」
ロイヤルアベニュー
ハプウ「見よ、あれがロイヤルドームじゃ」
しんのすけ「おっきいねぇ」
ハプウ「あの建物内でバトルロイヤルが行われておるのじゃ。一人で降りられるか?」
しんのすけ「だいじょぶ、お世話様でした」スタッ!
ハプウ「なあに、礼には及ばん。いずれまた、助けてくれたお礼もしようぞ」
バンバドロ「ムヒヒィン!」ブルルッ
ハプウ「おお、バンバドロもしんのすけ応援しとるようじゃ。ではな、どこかの島で会おうぞ!」
しんのすけ「おたっしゃでー」
パカラパカラ
ロトム図鑑「し……死ぬところだった……」フラフラ
しんのすけ「お元気そうだね」
ロトム図鑑「どこがだ! あのロリババァ、バトルタワーで負けたことのない私をコケにしやがって、いつかひどい目にあわせてやる!」
219 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:36:31.79 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルドーム 受付
グラジオ「……やはりなにかあれば、ロイヤルドームに来てしまうよな」
グラジオ「行くぞ、ヌル。オレたちの孤独を埋めよう……」
テクテク
しんのすけ「お? クジラくん?」
しんのすけ「おーいクジラくーん!」
???「よくぞ来た!」
しんのすけ「お?」
ワーワー!
キャーロイヤルマスクサーン!
ロイヤルマスク「われこそはバトルロイヤルの伝道師! その名もロイヤルマスク!!」
しんのすけ「……ハカセ、こんなとこでアクション仮面のコスプレしてなにやってんの?」
ロイヤル「ロイヤルマスク! ところで、君はここに来るのが初めてのようだね」
しんのすけ「ハプウちゃんのおすすめらしいのでー」
ロイヤル「では、アローラに古くから伝わるポケモン勝負のスタイル……。バトルロイヤルを教えるぜ!」
220 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:38:53.87 ID:jmaz9O8d0
ロイヤル「バトルロイヤルとは! 4人のポケモントレーナーが、それぞれ3匹ずつポケモンを繰り出すポケモン勝負!」
ロイヤル「誰かが戦えなくなったとき! 倒したポケモンの数! そして残りのポケモンが多いトレーナーが勝利者となる!」
ロイヤル「まずはお試しだ! 1匹ずつポケモンを出してやってみよう!」
しんのすけ「よーし、やるぞー!」
ハウ「わーロイヤルマスクー! おれも試合したいー!」ヒョコッ
しんのすけ「おおっ、ハウくん! さっきぶりですな」
ハウ「スイレンの試練おえてーこっちにきたらしんのすけがいたの見えたんだー」
ロイヤル「よーし! じゃ、そこの君!」
グラジオ「…………」
ハウ「げげー!」
しんのすけ「クジラくーんやっほー!」フリフリ
グラジオ「……クジラじゃない、グラジオだ」
221 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:44:58.61 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルドーム 試合会場内
『ここはロイヤルドーム、バトルロイヤル会場です! 満員となったスタジアムには熱気が包まれておりますっ!』
『さあ、これから選手の入場となりますッ!』
『緑コーナー! 今回が初バトルロイヤルのニューカマー野原しんのすけ!』
しんのすけ「イェーイ! カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ
フクスロー『バトルロイヤルか、どんな戦いになるんだろう?』ポンッ
『黄色コーナー! しんのすけ選手と同じく今回がバトルロイヤル初参戦のハウ!』
ハウ「おー! しんのすけのカザマ、進化したんだー。奇遇だねー」ヒョイッ
ニャヒート「シャー!」ポンッ
『赤コーナー! 我らがロイヤルマスク!』
ロイヤル「行くよ、イワンコ!」ヒョイッ
イワンコ「ワンワンッ!」ポンッ
『青コーナー! 突如このロイヤルアベニューに現れ、連勝を重ねる凄腕トレーナー、グラジオ!』
グラジオ「混沌とした戦場に交じり合い、勝利を我が手にーーヌル!」ヒョイッ
222 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:45:52.23 ID:jmaz9O8d0
※修正
ロイヤルドーム 試合会場内
『ここはロイヤルドーム、バトルロイヤル会場です! 満員となったスタジアムには熱気が包まれておりますっ!』
『さあ、これから選手の入場となりますッ!』
『緑コーナー! 今回が初バトルロイヤルのニューカマー野原しんのすけ!』
しんのすけ「イェーイ! カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ
フクスロー『バトルロイヤルか、どんな戦いになるんだろう?』ポンッ
『黄色コーナー! しんのすけ選手と同じく今回がバトルロイヤル初参戦のハウ!』
ハウ「おー! しんのすけのカザマ、進化したんだー。奇遇だねー」ヒョイッ
ニャヒート「シャー!」ポンッ
『赤コーナー! 我らがロイヤルマスク!』
ロイヤル「行くよ、イワンコ!」ヒョイッ
イワンコ「ワンワンッ!」ポンッ
『青コーナー! 突如このロイヤルアベニューに現れ、連勝を重ねる凄腕トレーナー、グラジオ!』
グラジオ「混沌とした戦場に交じり合い、勝利を我が手にーーヌル!」ヒョイッ
タイプ:ヌル「グォォォォ……」ポンッ
223 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:47:10.92 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルマスク「さあ、なんでも発見! 体験! 大冒険! ポケモンバトルロイヤル……レディーーファイト!!」
カーンッ!
ハウ「へへー、じゃあしんのすけの力試しさせてもらうねー! ニャヒート、ほのおのきば!」
ニャヒート「フー!」ダッ
ロイヤル「僕も、しんのすけの実力を確かめさせてもらおうかな、イワンコ! かみつく!」
イワンコ「ワンワンッ!」ダッ
フクスロー『うわっ! いきなり2匹も来た!』ダッ
『しんのすけのフクスロー! いきなりイワンコとニャヒートの2匹にマークされたようだッ! 距離を取って逃げる逃げるッッ!』
グラジオ「……いや、3匹だ。ヌル、おいうちだ!」
ヌル「ォオオッ!」ダッ!
フクスロー『みんなから狙われちゃった! でも、これはチャンスかもしれない。しんのすけ! はっぱカッターで一網打尽にするから合図くれ!』
しんのすけ「ブ・ラジャー!」
『グラジオのヌルも攻撃に加わり、いよいよフクスローは袋叩きかッッ!?』
しんのすけ「今だ、カザマくん!」
224 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:49:02.90 ID:jmaz9O8d0
フクスロー『はっぱカッター!』バサッ!
ザクザクザク!!
ニャヒート「ニ゛ャッ!」
イワンコ「キャインッ!!」
ヌル「オオッ……」
ワー!ワー!
『おおっと! 全員がフクスローに集中したところで、逆にフクスローがはっぱカッターで三人全員に反撃ィ! 特にいわタイプのイワンコには効果抜群ですッッ!』
ロイヤル「3人一気にダメージを与えるなんて、やるじゃないか! よーし、今度はハウの番だね! イワンコ! がんせきふうじ!」
イワンコ「ワンワンッ!」ブンッ!!
『イワンコ! どこから取り出したのか、その見た目とは裏腹に巨大な石を持ち上げ、ニャヒートに投げつけるッッ! そのたくましさ、まさに小さな巨犬(リトル・ビッグドッグ)ッ!』
ドスン! ドスン!
ニャヒート「ニャッ!」
ドスン! ドスン!
『岩石に囲まれたッ! ニャヒート、身動きがとれないッッ!』
フクスロー『よしっ、リリィタウンのリベンジだ!』バサッ
225 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:50:57.86 ID:jmaz9O8d0
『追い打ちと言わんばかりにフクスローもニャヒートに攻撃を仕掛けるッ! さぁどうするッ!?』
ハウ「ニャヒート! そのままジャンプしてひのこー!」
ニャヒート「ニャッ!」ピョンッ!
ニャヒート「ニャーッ!」ボッ! ボッ! ボッ!
フクスロー『うわ、とととっ!』サッ
イワンコ「キャインキャイン!」ボウッ!
『ニャヒート! 持ち前の素早さで岩石から脱出し、ひのこで反撃! フクスローはあわや火だるまでしたが、イワンコにひのこが直撃ッッ! 先ほどのダメージも合わさってそろそろピンチですッ!』
グラジオ「それはどうかな……これで終わりだ。ヌル、つばめがえしだ」
ヌル「ウォォッ!」ドドドド!
ズパッ!
イワンコ「ギャンッ!」
イワンコ「アォォン……!」
ドサッ
カンカンカン!
『イワンコ戦闘不能! 試合終了ですッ!』
226 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:52:11.90 ID:jmaz9O8d0
ワー! ワー! ワー! ワー!
しんのすけ「オラたちの勝ち?」
ハウ「みたいだねー」
グラジオ「…………」
~観客席~
???「あーあ、もう試合が終わっちゃったかーせっかく早く切り上げてきたのに……」
???「ん? あれは……しんのすけか?!」
228 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 21:59:21.06 ID:jmaz9O8d0
ロイヤルドーム 受付
しんのすけ「あーおもろかった!」
ハウ「ねー」
ロイヤル「どうだい? バトルロイヤルは手軽に楽しめるし、なにより強い相手に勝てるチャンスもあっていいだろ?」
ハウ「うんー!」
???「燃えるような試合だった。次はオレの試練で燃えてください」
しんのすけ「お?」
スタスタ
カキ「ほのおのキャプテン、カキです」
しんのすけ「オラたち、アイドルグループのB6(ブリシックス)です」
ハウ「違うでしょー」
グラジオ「勝手に入れるな……!」
カキ「7番道路から行けるヴェラ火山公園……。その頂上で待ってます。島巡りをやり遂げるなら、最高の仲間と登ってこい!」
スタスタ
ロイヤル「カキも相変わらず、だな」
229 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 22:01:22.62 ID:jmaz9O8d0
ロイヤル「しんのすけ! ハウ! 君たち、試練はどうだい? ポケモンと力をあわせてエンジョイするといいぜ!」
ハウ「ロイヤルマスク……」
ハウ「どうしておれたちが試練をこなしてるの知ってるのかなー?」
しんのすけ「ハウくんするどい!」
ハウ「って、あー島巡りの証かー!!」
しんのすけ「ハウくんニブい!」
ハウ「あのー、おれはー! ポケモン勝負楽しんでるよー!」
ハウ「ねぇ、君はなんでーバトルロイヤルしてるのー?」
グラジオ「…………」
グラジオ「俺とヌルだけで生きていく。それを忘れないためだ」スッ
しんのすけ「いや~んクジラくぅん、恥ずかしがっちゃダメよ~ん」クネクネ
グラジオ「やめろ……気色悪い!」
スタスタ
ハウ「……しんどそう。みんなと仲良くする方が絶対楽しいし、すごいことができるのになー!」
230 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/03(土) 22:02:59.70 ID:jmaz9O8d0
しんのすけ「うーん、あのツッコミの切れ味、どこかで見たことあるような、ないような」
ハウ「なんだかよく分からないけど、なんだかすごくおもしろかったー! ポケモンもうれしそうだしー!」
ロイヤル「そう言ってくれるとうれしいな。さて、僕は次の試合があるからこれで。試練、頑張れよ!」
ハウ「うんー!」フリフリ
???「おっ、いたいた! しんのすけー!」
ハウ「誰?」
しんのすけ「おっ、どこかで見たありきたりの顔かと思ったらとーちゃん!」
ひろし「みさえからアーカラ島に来ていることは聞いてたけど、まさかここにいたとはなぁ」ナデナデ
ハウ「しんのすけーこの人はー?」
しんのすけ「オラのとーちゃん。足がとっても臭くて、万年係長なんだよー」
ひろし「足が臭いのと万年係長は余計だろ」
ハウ「アローラ! おれハウ、しんのすけの友達ー!」
ひろし「君がハウくんか。オレはしんのすけの父の野原ひろし、よろしくな」
しんのすけ「なんでとーちゃんここにいるの?」
ひろし「もともと、会社の仕事でこっちにいてポケモンの調査をしていたんだ。で、休みが取れたんでロイヤルマスクの試合でも見に行こうかと思ったら、お前がいたわけだ」
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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