神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part72
80: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:11:17 ID:.mrHVH.M
神使「うさー様はお留守番ですか?」
修道女「えっ? あ、はい・・・」
神使「それでお話しというのは?」
修道女「実は、シスターうさーの件でして」
神様「寝ている時間が長くなった?」グビグビ
修道女「!?」
神使「お寝坊さんと言うことですか?」
修道女「私も最初はそう思って注意をしていたりしたのですが・・・」
神使「体調でも悪いんでしょうか?」
修道女「シスターうさーは気にしないでと言っているのですが、最近は私を気遣って無理をしているような気がします」
神様「あいつは神だからな、まぁ当然だね」ゲップ
神使「どういうことです?」
81: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:12:32 ID:.mrHVH.M
神様「少なくともあいつはこの神社の主神だ」
神使「まぁ、形式上はそうですね」
神様「この状況見ろよ。 参拝者なんて何年も来てないだろ」
神使「確かに、その気配は感じられませんよね」
神様「そういうこと」
神使「?」
神様「だから神は参拝者からのお願い事で神力が溜まるの」
神使「・・・しかし、うさー様は無意識で放出するくらい神力が強いのでは?」
神様「あれはアイツ自身が持ってる元々の神力、資本金みたいな物だよ」
神使「・・・・・・」
神様「何だよ」
神使「神様、今の説明凄く分かりやすかったです」
神様「軽くバカにした?」ゲシッ
82: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:13:09 ID:.mrHVH.M
修道女「では、シスターうさーの神力というのが底をつきかけていると?」
神様「もって1年」
修道女・神使「!?」
神使「ど、どういうことですか?」
神様「1年後に消えるって事、もっと早いかも」グビグビ
修道女「そんな・・・」
神使「何か方法はないんですか?」
神様「神社に戻すか、神を辞めて人になるかの2つしか方法はない」
修道女「・・・・・・」
83: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:14:39 ID:.mrHVH.M
神様「シスターちゃんはどうしてあの修道院でシスターに?」
修道女「・・・私、孤児なんです」
神使「ご両親がお亡くなりに?」
修道女「いいえ、その・・・ 捨て子でして」
神使「ぁ・・・」
修道女「あの修道院の前に捨てられていたそうです」
神使「そうだったのですか・・・ 立ち入ったことをすいません」
修道女「いいえ、お気になさらず」ニコッ
神様「シスターアロハって知ってる?」
修道女「私が物心つく前にお亡くなりになったと聞いています」
神様「そう」
修道女「以来、シスターうさーが私をここまで育ててくれて」
神使「うさー様が修道院を離れない理由はそういう事があったのですね」
84: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:16:50 ID:.mrHVH.M
神様「・・・シスターちゃんはどうしたい?」
修道女「・・・・・・」
神様「このままだとアイツは1年以内に消える。 人で言う死ぬって事」
神使「ちょっと、神様・・・」
神様「神社に戻せば神力は回復できる。 ただアイツは神法違反をしている」
修道女「神法違反?」
神様「神宮に引き戻して最低でも数百年はまともに外には出られない」
神使「そんな・・・」
神様「神力を無くして神籍抹消すれば人になることも出来る」
神使「うさー様は躊躇していたみたいですが」
神様「そうだろうな〜 あいつはたぶん人には戻らないと思う」
神使「なにかお心当たりが?」
神様「・・・・・・。 ハァ〜 どうすっかな〜」
85: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:17:41 ID:.mrHVH.M
修道女「私にできることはないでしょうか」
神様「・・・・・・」ジッー
修道女「?」
神使「そういえば奇跡調査の方は?」
修道女「まだ・・・ 事前連絡なしで来るとのことですので」
神様「あ〜 そっちもあるんだよな・・・ 面倒くさい」
神使「面倒だなんて失礼ですよ?」
神様「先にそっちをどうにかしないとな」
神使「何か策はあるんですか?」
神様「シスターちゃん」
修道女「はい」
神様「私からもお願いがあるんだけど良い?」
修道女「?」
86: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/02/16(木) 19:40:08 ID:KRADjs92
かみちゃん!!まってたよ!!
87: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:51:03 ID:Lc63lBFc
ーーー 夕方・キセキ野教会
神使「・・・・・・」
神様「ふへへ〜♪」ニッコニコ
うさー「うん、神ちゃん似合ってる!」
神様「やっぱり? 私って何着ても似合うよね」
神使「あの・・・」
神様「何だよ犬ころ」
神使「なぜ神様が修道服を?」
神様「私はシスターかわゆーいカミーです」
88: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:52:09 ID:Lc63lBFc
神使「何ですかその名前・・・ かわゆーいは不要だと思うのですが」
神様「天の裁き!」ゲシッ
神使「痛っ!」
神様「天にましまし神よ、この邪道極悪腐れ犬ころを地獄に送り給え。 次郎系ラーメン」
神使「ましまし、って・・・」
うさー「神使くんも似合ってるよ! 本物の神父様みたいだね!」
神使「ありがとうございます・・・」
89: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:53:16 ID:Lc63lBFc
ギー
司祭「失礼いたします」
修道女「司祭様!?」
司祭「おや、お客様ですか?」
修道女「あっ、こちらは・・・」
神様「初めまして、シスターかわゆーいカミーです」
司祭「シスターカミー?」
神様「シスター“かわゆーい”カミーです!」
司祭「はじめまして、シスターカミー」
神様「・・・うん」
90: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:54:23 ID:Lc63lBFc
司祭「そちらは?」
神様「こっちはシンシー神父」
神使「え!?」
神様「話を合わせろ」ボソッ
神使「は、はじめまして。 神父のシンシーと申します」ペコリ
司祭「これはこれは初めまして、シンシー神父。 どちらの教会から?」
神様「伊勢! 私達はシスターうさーに呼ばれて参りました」
司祭「それはわざわざご苦労様です。 私はこの地区一帯を管理してます司祭と申します」
91: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:55:07 ID:Lc63lBFc
修道女「あの、司祭様? 今日はどのようなご用件で」
司祭「そうでした、今日の夕方にパチカンから使者の方がお見えになります」
うさー「今日!?」
修道女「そんな急に・・・」
司祭「シスターうさー、あなたの奇跡を認定するためにです」
うさー「・・・・・・」
神様「その件で司祭様にお話しがございます」
司祭「これからパチカンの使者をお迎えに行かなくてはならず。 その後でもよろしいでしょうか?」
神様「いいえ、ダメです」
司祭「・・・・・・」
92: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:56:09 ID:Lc63lBFc
神様「犬ころ、狛犬になれ」
神使「はい。 ・・・はい!?」
神様「はやくしろ」
神使「え〜・・・」ボンッ
司祭「!?」
修道女「うそ・・・」
うさー「ちょっと神ちゃん! 神使君! 何やってんの!?」
神様「犬ころ! 司祭を確保!!」
神使「その必要は無いかと・・・」
修道女「司祭様!」
うさー「あ〜あ、司祭様ビックリして気絶しちゃったよ」
93: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:57:16 ID:Lc63lBFc
神使「神様・・・ どういうことですか?」ボンッ
神様「今からこの修道院は悪魔が占拠する!」
修道女「!?」
うさー「神ちゃん! いつ悪魔に魂なんか売ったの!?」
神様「この修道院とお前を助けるためだったら悪魔でも何にでもなってやるよ」イヒヒヒ
うさー「神ちゃん・・・」ウルウル
神使「うさー様、神様が良いことを言っているように感じるかも知れませんが本気にしないで下さい」
うさー「え?」
神様「何だよ、良いこと言ってんだろうが!」
神使「神様のあの笑い方は、絶対に良からぬ事を企んでいるはずです」
神様「・・・・・・」
94: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:58:19 ID:Lc63lBFc
うさー「知ってるよ! 神ちゃんに全部任せれば良いって事だよね!」
神使「かなり危険な橋だとは思いますが」
うさー「でも神ちゃん」
神様「あ?」
うさー「昔みたいに島を一つ消しちゃうような事はしないでね!」
神使「島を!?」
修道女「消す!?」
神様「えっ? してないよそんな事」
神使「・・・・・・」ゾッ
修道女「・・・・・・」ゾッ
神様「ちょ、本当してないって! 適当なこと言ってんじゃねーよ、うさー!」
うさー「ふふっ!」ニコッ
98: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:34:29 ID:VKZnMIxU
ーーー 1時間後
司祭「う〜ん、ここは・・・」ボー
神様「目が覚めましたか?」
司祭「シスターカミー!?」
神使「・・・・・・」
司祭「あっ・・・ あぁぁぁ」ゾッ
神様「シンシー神父がどうかしましたか?」
司祭「あ、悪魔・・・」ブルブル
神様「見てしまったのですね?」
司祭「お〜 神よ、救い給え・・・ アーメン」
神使「・・・・・・」
99: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:36:39 ID:VKZnMIxU
神様「なんか言えよ」ボソッ
神使「ワンワン」
司祭「ひぃ〜!」ブルブル
神使「・・・・・・(すいません)」
神様「私は悪魔祓いを専門に扱うシスターです」
司祭「Exorcist!?」
神様「え?」
神使「エクソシスト、悪魔祓いの事です」ボソッ
神様「そう! 私はエクソシスター!」
司祭「そんな! 神の御業をシスターカミーが!?」
神様「ん?」
神使「エクソシストはパチカンでは神の権能なんです」ボソッ
神様「へ〜」
100: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:37:57 ID:VKZnMIxU
司祭「何故この修道院に悪魔が・・・」
神様「心配いりません、この悪魔は私の力により下僕化しています」
司祭「お〜 何ということでしょう! この国にExorcistがいたなんて・・・」
神様「司祭様、この修道院には解決しなければいけない事がまだあるのです」
司祭「どういう事でしょうか?」
神様「救わなければならない者がいます」
司祭「・・・まさか、シスターうさー!?」
神様「迷える子兎をを私は救わなければなりません」
神使「子羊です」
神様「・・・・・・」ゲシッ
神使「痛っ!」
司祭「!?」
101: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:39:26 ID:VKZnMIxU
神様「あっ、この悪魔の邪心が開きそうだったんで制裁を」
司祭「その悪魔はどのように? 早めに消した方がよろしいのでは?」
神様「そうですね。 木っ端みじんにしましょうか」ニヤッ
神使「勘弁して下さい・・・」
神様「邪には邪を、まだコイツには利用価値があります」
司祭「そうだ! パチカンの使者もExorcistと伺っておりますのでお呼びした方が!」
神様「え!?」
神使「お、お前の管理する司教区で悪魔がでたんだぞ? パチカンに知られても良いのか(棒)」
司祭「!?」
神様「私が隠密に対処します。 くれぐれもパチカンの人間を近づけさせないように」
司祭「わ、分かりました」
102: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:42:43 ID:VKZnMIxU
ギィー
バタン
神様「行ったか?」
神使「はい」
神様「危ねぇ、危ねぇ」フー
神使「なんで私が悪者に・・・」
神様「いや〜 良い演技だった」ポンポンッ
神使「事が済んだら私の汚名を晴らして下さいよ?」
神様「分かってるって。 しかし宗教が違うと訳わかんねーな」
神使「うさー様はお留守番ですか?」
修道女「えっ? あ、はい・・・」
神使「それでお話しというのは?」
修道女「実は、シスターうさーの件でして」
神様「寝ている時間が長くなった?」グビグビ
修道女「!?」
神使「お寝坊さんと言うことですか?」
修道女「私も最初はそう思って注意をしていたりしたのですが・・・」
神使「体調でも悪いんでしょうか?」
修道女「シスターうさーは気にしないでと言っているのですが、最近は私を気遣って無理をしているような気がします」
神様「あいつは神だからな、まぁ当然だね」ゲップ
神使「どういうことです?」
81: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:12:32 ID:.mrHVH.M
神様「少なくともあいつはこの神社の主神だ」
神使「まぁ、形式上はそうですね」
神様「この状況見ろよ。 参拝者なんて何年も来てないだろ」
神使「確かに、その気配は感じられませんよね」
神様「そういうこと」
神使「?」
神様「だから神は参拝者からのお願い事で神力が溜まるの」
神使「・・・しかし、うさー様は無意識で放出するくらい神力が強いのでは?」
神様「あれはアイツ自身が持ってる元々の神力、資本金みたいな物だよ」
神使「・・・・・・」
神様「何だよ」
神使「神様、今の説明凄く分かりやすかったです」
神様「軽くバカにした?」ゲシッ
82: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:13:09 ID:.mrHVH.M
修道女「では、シスターうさーの神力というのが底をつきかけていると?」
神様「もって1年」
修道女・神使「!?」
神使「ど、どういうことですか?」
神様「1年後に消えるって事、もっと早いかも」グビグビ
修道女「そんな・・・」
神使「何か方法はないんですか?」
神様「神社に戻すか、神を辞めて人になるかの2つしか方法はない」
修道女「・・・・・・」
83: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:14:39 ID:.mrHVH.M
神様「シスターちゃんはどうしてあの修道院でシスターに?」
修道女「・・・私、孤児なんです」
神使「ご両親がお亡くなりに?」
修道女「いいえ、その・・・ 捨て子でして」
神使「ぁ・・・」
修道女「あの修道院の前に捨てられていたそうです」
神使「そうだったのですか・・・ 立ち入ったことをすいません」
修道女「いいえ、お気になさらず」ニコッ
神様「シスターアロハって知ってる?」
修道女「私が物心つく前にお亡くなりになったと聞いています」
神様「そう」
修道女「以来、シスターうさーが私をここまで育ててくれて」
神使「うさー様が修道院を離れない理由はそういう事があったのですね」
84: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/16(木) 06:16:50 ID:.mrHVH.M
神様「・・・シスターちゃんはどうしたい?」
修道女「・・・・・・」
神様「このままだとアイツは1年以内に消える。 人で言う死ぬって事」
神使「ちょっと、神様・・・」
神様「神社に戻せば神力は回復できる。 ただアイツは神法違反をしている」
修道女「神法違反?」
神様「神宮に引き戻して最低でも数百年はまともに外には出られない」
神使「そんな・・・」
神様「神力を無くして神籍抹消すれば人になることも出来る」
神使「うさー様は躊躇していたみたいですが」
神様「そうだろうな〜 あいつはたぶん人には戻らないと思う」
神使「なにかお心当たりが?」
神様「・・・・・・。 ハァ〜 どうすっかな〜」
修道女「私にできることはないでしょうか」
神様「・・・・・・」ジッー
修道女「?」
神使「そういえば奇跡調査の方は?」
修道女「まだ・・・ 事前連絡なしで来るとのことですので」
神様「あ〜 そっちもあるんだよな・・・ 面倒くさい」
神使「面倒だなんて失礼ですよ?」
神様「先にそっちをどうにかしないとな」
神使「何か策はあるんですか?」
神様「シスターちゃん」
修道女「はい」
神様「私からもお願いがあるんだけど良い?」
修道女「?」
86: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/02/16(木) 19:40:08 ID:KRADjs92
かみちゃん!!まってたよ!!
87: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:51:03 ID:Lc63lBFc
ーーー 夕方・キセキ野教会
神使「・・・・・・」
神様「ふへへ〜♪」ニッコニコ
うさー「うん、神ちゃん似合ってる!」
神様「やっぱり? 私って何着ても似合うよね」
神使「あの・・・」
神様「何だよ犬ころ」
神使「なぜ神様が修道服を?」
神様「私はシスターかわゆーいカミーです」
88: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:52:09 ID:Lc63lBFc
神使「何ですかその名前・・・ かわゆーいは不要だと思うのですが」
神様「天の裁き!」ゲシッ
神使「痛っ!」
神様「天にましまし神よ、この邪道極悪腐れ犬ころを地獄に送り給え。 次郎系ラーメン」
神使「ましまし、って・・・」
うさー「神使くんも似合ってるよ! 本物の神父様みたいだね!」
神使「ありがとうございます・・・」
89: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:53:16 ID:Lc63lBFc
ギー
司祭「失礼いたします」
修道女「司祭様!?」
司祭「おや、お客様ですか?」
修道女「あっ、こちらは・・・」
神様「初めまして、シスターかわゆーいカミーです」
司祭「シスターカミー?」
神様「シスター“かわゆーい”カミーです!」
司祭「はじめまして、シスターカミー」
神様「・・・うん」
90: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:54:23 ID:Lc63lBFc
司祭「そちらは?」
神様「こっちはシンシー神父」
神使「え!?」
神様「話を合わせろ」ボソッ
神使「は、はじめまして。 神父のシンシーと申します」ペコリ
司祭「これはこれは初めまして、シンシー神父。 どちらの教会から?」
神様「伊勢! 私達はシスターうさーに呼ばれて参りました」
司祭「それはわざわざご苦労様です。 私はこの地区一帯を管理してます司祭と申します」
91: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:55:07 ID:Lc63lBFc
修道女「あの、司祭様? 今日はどのようなご用件で」
司祭「そうでした、今日の夕方にパチカンから使者の方がお見えになります」
うさー「今日!?」
修道女「そんな急に・・・」
司祭「シスターうさー、あなたの奇跡を認定するためにです」
うさー「・・・・・・」
神様「その件で司祭様にお話しがございます」
司祭「これからパチカンの使者をお迎えに行かなくてはならず。 その後でもよろしいでしょうか?」
神様「いいえ、ダメです」
司祭「・・・・・・」
92: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:56:09 ID:Lc63lBFc
神様「犬ころ、狛犬になれ」
神使「はい。 ・・・はい!?」
神様「はやくしろ」
神使「え〜・・・」ボンッ
司祭「!?」
修道女「うそ・・・」
うさー「ちょっと神ちゃん! 神使君! 何やってんの!?」
神様「犬ころ! 司祭を確保!!」
神使「その必要は無いかと・・・」
修道女「司祭様!」
うさー「あ〜あ、司祭様ビックリして気絶しちゃったよ」
93: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:57:16 ID:Lc63lBFc
神使「神様・・・ どういうことですか?」ボンッ
神様「今からこの修道院は悪魔が占拠する!」
修道女「!?」
うさー「神ちゃん! いつ悪魔に魂なんか売ったの!?」
神様「この修道院とお前を助けるためだったら悪魔でも何にでもなってやるよ」イヒヒヒ
うさー「神ちゃん・・・」ウルウル
神使「うさー様、神様が良いことを言っているように感じるかも知れませんが本気にしないで下さい」
うさー「え?」
神様「何だよ、良いこと言ってんだろうが!」
神使「神様のあの笑い方は、絶対に良からぬ事を企んでいるはずです」
神様「・・・・・・」
94: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/17(金) 06:58:19 ID:Lc63lBFc
うさー「知ってるよ! 神ちゃんに全部任せれば良いって事だよね!」
神使「かなり危険な橋だとは思いますが」
うさー「でも神ちゃん」
神様「あ?」
うさー「昔みたいに島を一つ消しちゃうような事はしないでね!」
神使「島を!?」
修道女「消す!?」
神様「えっ? してないよそんな事」
神使「・・・・・・」ゾッ
修道女「・・・・・・」ゾッ
神様「ちょ、本当してないって! 適当なこと言ってんじゃねーよ、うさー!」
うさー「ふふっ!」ニコッ
98: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:34:29 ID:VKZnMIxU
ーーー 1時間後
司祭「う〜ん、ここは・・・」ボー
神様「目が覚めましたか?」
司祭「シスターカミー!?」
神使「・・・・・・」
司祭「あっ・・・ あぁぁぁ」ゾッ
神様「シンシー神父がどうかしましたか?」
司祭「あ、悪魔・・・」ブルブル
神様「見てしまったのですね?」
司祭「お〜 神よ、救い給え・・・ アーメン」
神使「・・・・・・」
99: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:36:39 ID:VKZnMIxU
神様「なんか言えよ」ボソッ
神使「ワンワン」
司祭「ひぃ〜!」ブルブル
神使「・・・・・・(すいません)」
神様「私は悪魔祓いを専門に扱うシスターです」
司祭「Exorcist!?」
神様「え?」
神使「エクソシスト、悪魔祓いの事です」ボソッ
神様「そう! 私はエクソシスター!」
司祭「そんな! 神の御業をシスターカミーが!?」
神様「ん?」
神使「エクソシストはパチカンでは神の権能なんです」ボソッ
神様「へ〜」
100: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:37:57 ID:VKZnMIxU
司祭「何故この修道院に悪魔が・・・」
神様「心配いりません、この悪魔は私の力により下僕化しています」
司祭「お〜 何ということでしょう! この国にExorcistがいたなんて・・・」
神様「司祭様、この修道院には解決しなければいけない事がまだあるのです」
司祭「どういう事でしょうか?」
神様「救わなければならない者がいます」
司祭「・・・まさか、シスターうさー!?」
神様「迷える子兎をを私は救わなければなりません」
神使「子羊です」
神様「・・・・・・」ゲシッ
神使「痛っ!」
司祭「!?」
101: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:39:26 ID:VKZnMIxU
神様「あっ、この悪魔の邪心が開きそうだったんで制裁を」
司祭「その悪魔はどのように? 早めに消した方がよろしいのでは?」
神様「そうですね。 木っ端みじんにしましょうか」ニヤッ
神使「勘弁して下さい・・・」
神様「邪には邪を、まだコイツには利用価値があります」
司祭「そうだ! パチカンの使者もExorcistと伺っておりますのでお呼びした方が!」
神様「え!?」
神使「お、お前の管理する司教区で悪魔がでたんだぞ? パチカンに知られても良いのか(棒)」
司祭「!?」
神様「私が隠密に対処します。 くれぐれもパチカンの人間を近づけさせないように」
司祭「わ、分かりました」
102: ◆8YCWQhLlF2 :2017/02/20(月) 22:42:43 ID:VKZnMIxU
ギィー
バタン
神様「行ったか?」
神使「はい」
神様「危ねぇ、危ねぇ」フー
神使「なんで私が悪者に・・・」
神様「いや〜 良い演技だった」ポンポンッ
神使「事が済んだら私の汚名を晴らして下さいよ?」
神様「分かってるって。 しかし宗教が違うと訳わかんねーな」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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