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神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」

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Part15
470: ◆lwQY2qw84A:2013/09/29(日) 01:49:28 ID:1cTWrAj2
神娘「そいでずらした空間の中に居る事で力の漏れを極限まで減らし、かつ時間軸を弄る事で長時間…」
男「段々こんがらがって来たんだが」
神娘「要するにここは私の空間で入ることは物凄く難しい」
男「要約ありがとう、でも普通に入ってこれたのはなんでだろうな」
神娘「本当になんでだろうな、空間に歪みでも出来たか?」
男「そこのところは分からん」

471: ◆lwQY2qw84A:2013/09/29(日) 01:55:52 ID:1cTWrAj2
神娘「この空間は、謂わば私の最後の領土」
男「前にも言ってたな」
神娘「同時に私を生き永らせるための揺り籠でもある」
男「揺り籠、ねえ…」
神娘「誰よりも長く生きる神が揺り籠とは、皮肉だろう?」
男「……」
―――――
神娘「……むにゃ」スゥ
男「……」
神娘「…ふ、ふふ…」グゥ
―――――
男「案外的を射た表現だな…」
神娘「なにか?」
男「なにも」

472: ◆lwQY2qw84A:2013/09/29(日) 02:03:59 ID:1cTWrAj2
神娘「と言う訳で…まあこの空間についての説明は終わりだ」
男「で、だ」
神娘「ん」
ヒュルルルルルル…
男「木枯らしがきつい」
神娘「確かに…寒いな」
男「そう言えばこの間のあれは急に夏から秋になったわけだが
神娘「あれか…あれは私にも分からん」
男「この空間は神様の物だったら、分からない事ってあるのか」
神娘「この空間は私の物だが、私の物ではない」
男「は?」

473: ◆lwQY2qw84A:2013/09/29(日) 02:39:30 ID:1cTWrAj2
神娘「お前は、表面上に出ている意識が自分の全部だと思うか?」
男「うん?うーん…どう言う事だ」
神娘「自分の無意識は自分ではないと言えるか?自分の意識できていない自分は自分でないのか?」
男「それは…違うな」
神娘「つまり、この空間をすべているのは私だ、だがそれは私の表面意識ではなく無意識すら含めた”私”だ」
男「だから、神様が分からない事があると」
神娘「その通り、面倒極まりないが…まあ私の意識下だけでこの空間を構築するとどうしても無理が出る、負担が大きすぎてな」
男「なるほどなるほど、さっぱりわからん」
神娘「知っとる、お前が途中から食う事に集中し始めたあたりから」
男「そういう神様もどんどん食ってるじゃん」
神娘「ばれたか」
男「ばれないとおもいでか」
神娘「こやつめ、ははは」

474:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/29(日) 03:34:15 ID:1cTWrAj2
神娘「一応夏にも戻せるがな、夏に秋のものくってもなーと」ムシャムシャ
男「まーね」モグモグ
神娘「しっかし、花より団子だな」バクバク
男「この場合紅葉だけどな、ちゃんと見てるよ」ムシャムシャ
神娘「久しぶりに見るな、ずっと夏だったから」
男「…見渡す限りの広葉樹だな」
神娘「杉なんてないぞ、花粉症がな」
男「広葉樹なんてもう絶滅危惧種だぞ」
神娘「悲しいものだ」
男「この景色を見て…そう思った」
ヒュッ ヒュゥゥゥゥ
男「…寒い」
神娘「七輪の炎が暖かい…」
男「あっ、独り占めするなよ」


475:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/29(日) 03:38:12 ID:1cTWrAj2
―――――
神娘「神主」
男「ん?」
神娘「私の隣に座れ」ポンポン
男「おう」スタスタ
神娘「……」
男「よっと」
神娘「……」
男「……」
神娘「綺麗だな」
男「絶景って、こう言う事だよな」
神娘「間違いない」

476:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/29(日) 03:50:36 ID:1cTWrAj2
神娘「何も変わらん、時が流れても美しいと思う心は」
男「ああ」
神娘「ただ…もう私の周りには奴らはいない」
男「不満か?」
神娘「…最初はきっと、私のどこかに引っかかりを覚えるだろうと思っていた」
男「うん」
神娘「だが不思議だな…こうして隣にはお前しか居ないと言うのに、あの頃の様な賑やかさはないと言うのに…不思議としっくりくる」
男「……」
神娘「なんだか…落ち着くんだ、こうしてお前と二人きりでいると」
男「そっか」
神娘「…不思議だな」フッ
男「不思議なもんだな」
神娘「ちゃんと神の話は聞け」
男「聞いてますよーだ」

477:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/30(月) 10:49:39 ID:13kuL6Fs
お前ら神様にケンカ売りすぎだろ
お仕置きするからケツだせや

481:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/30(月) 23:50:44 ID:H6ljHjH6
神娘様はみんなの心の中で温かい目で見守っててくれるよ
時折生暖かい目で(ry

482:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 00:01:25 ID:5olGFgiA
生暖かい目より冷たい目で罵って下さい

483: ◆lwQY2qw84A:2013/10/01(火) 00:03:15 ID:gLL8Q0RQ
続き遅くなって申し訳ないです エターはしませんで
でもやっぱりぶつぎりになります

484:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/01(火) 10:34:33 ID:/vgNZarg
むしろ更新めちゃくちゃ速い方だろここ……

486: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 01:34:29 ID:SsT.cAvE
閑話休題
男「そういえば」
神娘「ん」
男「神様ってどれぐらい力が使えるようになったの?」
神娘「ふむ、そうだな…試してみるか」
男「神様の力が見れるんだって?」
神娘「おう見せちゃる、腰抜かすなよ?」
男「流石にそこまではしないって」

487: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 01:38:56 ID:SsT.cAvE
神娘「とは言えどあまり広範囲でど派手な力は使えんな」
男「正にそう言うのを見たいんだが」
神娘「馬鹿言え、そんな力使ったら赤子でもここに”なにか”がいることぐらいばれるわ」
男「今までばれなかったのが不思議だけどね」
神娘「それは…人徳ならぬ神徳だろう」
男「はいはい、じゃあ風は使えないの?」
神娘「多分今の力なら小さい山の一つや二つへ消し飛ばせるだろうな」
男「…凄くないかそれ?」
神娘「かか、お前の信仰の賜物だ」
男「なんか嬉しいな、信者として」
神娘「おう、誇れ誇れ」

488: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 01:46:33 ID:SsT.cAvE
神娘「うーむ…中々思いつかんな」
男「じゃああれだ、加護なんかどうだ?」
神娘「加護を?」
男「例えば身体強化とかさ…それをつけてどれぐらい力がついたかとか」
神娘「やめた方がいいぞ?」
男「なんでさ」
神娘「いきなり垂直にすっとんだり車に轢かれても大丈夫な人間になりたいか?」
男「えっ」
神娘「正直加減が上手くいくか分からん、なにせ数世紀ぶりだしの」
男「じゃあいざって時使えないじゃん」
神娘「リハビリはしとる」ムッスー
男「えっ?」

489: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 01:49:45 ID:SsT.cAvE
神娘「なに心配はいらん、最近目覚めがよくなったとか無いか?」
男「まあ、でもこの神社で昼寝するなんていつもの事だし」
神娘「やけに探索しても疲労してない事とか」
男「そう言えば…ってまさか」
神娘「ちょーっとづつ、ちょーっとづつ慣らしていけば問題ない」
男「そう言う事は相談してくれよな…」
神娘「善処しよう」

490: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 21:41:51 ID:SsT.cAvE
神娘「第一だな、私としてもお前の役に立ちたい」
男「そりゃ嬉しいけどさ」
神娘「だからまあ、こうしてさり気ない心遣いをだな」
男「さり気ない必要ってあるの?」
神娘「えっ?」
男「いや、なんでさり気ない気回しする必要あるのかなと」
神娘「そりゃ、そのだな」
男「特に必要ないよね」
神娘「…言われてみれば」

491: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 21:44:01 ID:SsT.cAvE
神娘「じゃあどうすれば良いのかわからん」
男「別に、堂々としてればいいんじゃないかな」
神娘「…うむ」
男「うん」
神娘「私はお前を護ってやるからな」
男「ありがとうございます、神様」
神娘「うむっ!」

492: ◆lwQY2qw84A:2013/10/02(水) 22:00:48 ID:SsT.cAvE
神娘「これだけ色々と世話をされて見返りを与えられなければ神の名が廃るからな」
男「まあこっちは気にしないけど」
神娘「我が気にするのだ、お前は我を信仰していればよい」
男「そうなのかな」
神娘「そういうものだ」

493:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 22:04:24 ID:ReHIwZEI
俺なら無償の愛しさと切なさと心強さを贈るのに


494:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 22:09:39 ID:Q/GT08hI
>>493
いつも感じてるんだな

495:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/02(水) 22:22:05 ID:UAArBoZg
乙と書こうとすると何故か変態的な言葉になってしまう
神様信仰を捧げますのであなたのサブトンにしてください

497:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 04:54:04 ID:BmWVJkO6
神様の為に信仰を捧げたい
けど、何したらいいか分からないんでとりあえず脱いどく

500: ◆lwQY2qw84A:2013/10/03(木) 20:40:22 ID:0r7Mz6sA
神娘「ううむ、力が戻ったとはいえやはり慣れないと碌に使えん」
男「例えばどんなことしてるのさ」
神娘「こんなの」パチンッ ボッ
男「…指パッチンしたら炎が」
神娘「別に指を鳴らす必要はない…が、鳴らした方が”それっぽい”だろう?」
男「なるほどね、神の力をより見せつけると」
神娘「神はエンターテイナーでなければならない」
男「宗教家が聞いたら絶句しそうだけど」
神娘「なに、奴等とてやっている事は同じよ」
男「成程、神様に似たんだな」
神娘「違うな、奴らが似せたのだよ」

501: ◆lwQY2qw84A:2013/10/03(木) 20:46:23 ID:0r7Mz6sA
神娘「まあ待っているがいい、私が完全に馴染んだ暁にはお前はエースにだな」
男「ちょい待て、何のエースだ」
神娘「撃墜数ナンバーワン…」
男「何の撃墜だ」
神娘「…夜の?」
男「えっ」
神娘「とんでもない事に気付いた」
男「うん」
神娘「私は戦神だな?」
男「そう言ってたな」
神娘「自ずと掛けられる加護の種類もそっちになっていくな?」
男「おう」
神娘「今時、そんなの要るか?」
男「……」フッ
神娘「おいこら笑うな、笑うな」

502:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 22:07:57 ID:BG0DxJKw
神様!いくらでも信仰するんで僕を夜の撃墜王に!!

503:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/03(木) 22:11:06 ID:4sTAcodQ
俺の下半身の戦車砲に加護を!

505:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/04(金) 00:56:55 ID:eCDn2HKQ
俺の信仰心届けビーム!

509: ◆lwQY2qw84A:2013/10/05(土) 00:39:11 ID:MiJPYV96
男「神様」
神娘「なんぞ」
男「別に、いいよ」
神娘「あん?」
男「なにもくれなくたって、いいんだ」
神娘「…神の威厳か」
男「言ってたね」
神娘「そんなもの、どこで役に立つのだろうな」
男「矜持じゃない?」
神娘「矜持だの、誇りだの…そんなものは」
男「……」
神娘「戦争の中で生まれた私にそんなものはあるのだろうか」
男「分からん」
神娘「だろうな」

510: ◆lwQY2qw84A:2013/10/05(土) 00:43:52 ID:MiJPYV96
男「あのお墓、お墓?行ってきたよ」
神娘「最近妙に綺麗になったと思ったらそうか、お前が…」
男「うん、最近は慣れてきて少しずつ掃除する範囲が広くなってきたしさ」
神娘「まあ、あそこには何も埋まってないが…」
男「埋まってる」
神娘「は?」
男「あの場所には神様の想いが埋まってるんだ、神様の今までが埋まっているんだ」
神娘「…今まで」
男「神様の”今まで”があそこにあって、神様の”これから”がここにある」
神娘「人の子…」
男「だからさ、別にそんな自分を卑下する必要ないって」

511: ◆lwQY2qw84A:2013/10/05(土) 00:46:22 ID:MiJPYV96
男「だから気にすんなって、な?」
神娘「ううむ、人の癖にいっちょ前な事を言う」
男「ひどっ!?」
神娘「…だが、嬉しかったぞ」
男「光栄の極み」
神娘「お前に生かされ、お前に諭されるとは…少しは自立せねばな」
男「このままでもいい気はするけど」
神娘「たわけが」

512: ◆lwQY2qw84A:2013/10/05(土) 14:00:28 ID:MiJPYV96
――――――
「で、見つかったのか」
「ええ、某地方の大学で確認されたようです」
「なんと…大学と」
「驚くべきことに実態に近い姿で顕現していたと」
「力を蓄えていたのだろうか?」
「恐らくはしかし神の力がそう易々と回復するとは…」
「やはり協力者が?」
「そうでしょう、恐らくは小規模なグループ単位の信者を確保したかと」
「バックも調べるとして、ともかく監視を続けろ」
「はい、いずれは協力を仰ぎに?」
「うむ、時間はもうないのだ」
「了解しました」

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