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ディオ「そんな貴様が嫌いだったよ」

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Part3
71 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 01:10:29 ID:0r0nlR5A
時系列めちゃくちゃですみません。また何か思いついたら書きにきます。
ありがとうございました!

72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/03(水) 01:19:14 ID:.pAy6Yeo

ジョセフや承太郎を見て歓喜するジョナサン待ってます

73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/03(水) 12:28:36 ID:8jfgCaW6
波紋の呼吸で自害できるならジョナサンならもっと早くやってるんじゃないかな
それともエリナ、子孫が気になってこれまで生きてきたのかな
そこは個人の考え方で違うか

74 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:24:57 ID:wjP6HEd6
・棺桶時は仮死?状態で呼吸ができなかった
・DIOに体がなじめばなじむ程、波紋が弱くなる(ジョナサン吸血鬼化)
・ディオいわく、ジョナサンの、笑いどころがまるでないジョーク
などと考えております。
今日はジョナサンの誕生日らしいので、また少し書かせてください。ジョセフ達との会話も書きたくなりました。

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/04(木) 01:28:07 ID:nH9G4JRg
期待してます


76 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:28:24 ID:wjP6HEd6
ディオ「…ヤツらを気にしているのか、ジョジョ」
ジョナサン「ディオ!」ハッ
ディオ「ククク、今の私達は2人で1人の一心同体。貴様の考えなどすぐにわかる」
ジョナサン「…なんだか複雑だが、ほぼその通りだよ。こうして君に肉体を奪われ、意識、心のみだけの存在になった僕にできる事はない。ただこうして…君の非道を眺めているしかできない」
ジョナサン「だがそれも、もうあと僅かの事だと悟っている。僕の子孫が君を倒すか、君が首に残る傷を癒す程のエネルギーを得るか…はたしてどちらが早いかわからない。けれどどちらにせよ、それをもって僕は消滅する、全ての決定権が君に移る…」
ジョナサン「…笑えよ、ディオ。僕は悔しい!心がこんなにも掻き乱されるほどッ!何もできない、誰かが傷つくのを眺める事しかできない、それが悔しい、悔しいんだ!」ダンッ!
ディオ「………」
ジョナサン「君が新たなエネルギーを得るたびに、波紋を生む力も弱くなっていく…吸血鬼の、君の血が濃くなり、僕に入り込んでくる。僕が僕で無くなっていく。それが、とても……恐ろしいんだ…」

77 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:30:41 ID:wjP6HEd6
ありがとうございます

ディオ「………」
ディオ「………フー……」
ディオ「………腑抜けたな、ジョジョ」
ジョナサン「………」
ディオ「かつて、この私を追い詰めた男の台詞とは思えん。私は、…俺はこんなちっぽけなヤツを相手にしていたのか?」
ディオ「今の貴様は俺が見てきた中で、二番目のクズだ」
ジョナサン「なっ」
ディオ「俺の知るジョナサン・ジョースターではない。凄まじい爆発力、それを秘めるにも関わらず培われた冷静さ、反吐が出る程の甘ったれた考えに正義感」
ディオ「結局は俺に足元を掬われるばかりだが、そんな俺にとってのモンキーであった貴様は、今や蛆虫以下にしか見えん」
ジョナサン「………」
ディオ「グズグズと泣き言を垂れるしかできんヤツを、今まで飼い殺していた事を心から恥じよう。全く無駄だった。無駄無駄無駄……」

78 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:33:47 ID:wjP6HEd6
ディオ「………」
ジョナサン「………」
ディオ「………会わせてやろうか。ヤツらに」
ジョナサン「えっ?」
ディオ「勘違いはするなよ。ただの気紛れ、暇潰し、余興。それらにすぎん」
ディオ「貴様がまだ、腐っていないというなら。それを俺に見せてみろ」
ディオ「……このディオが認めてやった、尊敬してやったジョナサン・ジョースターを見せてみろ」
ジョナサン「………そんなこと言ったって、何をすればいいんだ?」
ディオ「フフ…言ったろう、余興だと」
ディオ「…この俺の手駒として働くなら、ヤツらに会わせてやる」
ジョナサン「なッ!!?」
ジョナサン「できるわけがないッ!そんなこと!」
ジョナサン「それは悪に手を染めろと言っているのと同じ!」
ディオ「クックック……まあ、そうだよな」
ディオ「腑抜けの間抜けの腰抜けジョナサンは絶対に受け入れん事だよなァァ~」

79 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:35:54 ID:wjP6HEd6
ディオ「だが…よく考えておくんだな」
ディオ「このまま情けなく鼻水を垂らして、べそをかくだけで終わるのと」
ディオ「一抹の望みに託して、機会を狙うのと」
ディオ「…さてさて、はたしてどちらが良いものか?」
ジョナサン「………ッ!………ッッ!!」ギリリッ
ディオ「(…血が滴る程に唇を噛み、悔しさと怒りを燃やして体を奮わせる。そんなイメージが流れ込んでくるかのような気迫!!)」
ディオ「(ククッ…悩め、葛藤しろ、苦しめ!ジョジョ!!)」
ディオ「(……まるで、昔の貴様を見ているかのようだ)」

80 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:38:06 ID:wjP6HEd6
ディオ「王たるこの俺に、腑抜けは不要ッッ!!」
DIO「ヴァニラ・アイスッ!!」
ヴァニラ「此方に」シュタッ
ディオ「ジョジョ!貴様が悪に染まるなんてできないなどと、良い子ちゃんぶってグズるままを選択するならば!!」
ディオ「俺は即刻このヴァニラ・アイスに命じて、血を吸いッ!首の傷を癒し!!貴様を消滅させる!!」
ジョナサン「!!!」
ディオ「だが!そうではないと言うならば!」
ディオ「例え紳士の、正の理から外れようとも、望みへと手を伸ばすッ!戦士として果てると、その気概があると言うならばッ!!」
ジョナサン「………」
ディオ「このディオの手を取れいッジョジョ!」スッ
ディオ「これは死にゆく者への餞別、手向け。貴様の前にある道はどう進んでも先は無い。しかし貴様のやり方によっては、もしかしてその途切れた道に橋がかかるやもしれんぞ?」
ジョナサン「………」
ディオ「さあ…どうする、ジョジョ」

81 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:42:18 ID:wjP6HEd6
ジョナサン「………君に励まされる日が来るなんて、夢にも思わなかったな」
ジョナサン「気色が悪い」
ディオ「………フン」
ディオ「言ったろう、俺にとっては戯れなだけよ。ジョースターの血統?残らず叩き潰す。敬意を表し、それこそ飲みほしてやってもいい。どう足掻いても貴様らは、俺に負ける運命よ」
ジョナサン「………」
ジョナサン「僕の答えは……」
ジョナサン「………紳士であることを!正義を貫く!ディオ、君の悪事を止めてみせるッ!」
ジョナサン「僕の血を、魂を、意思を受け継いだ彼らに会いたい!!」
ジョナサン「彼らが負の遺産を、運命を断ち切ってくれるのを見届けたい!!」

82 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 01:45:46 ID:wjP6HEd6
ディオ「………フン」
ジョナサン「君に従うわけじゃない、僕は僕の体で、力で、君を止めて見せよう。僕の子孫達と共に」グッ
ディオ「物は言い様だな、ジョジョ」
ジョナサン「君の口車は相変わらず快調なんだと思い知ったよ。百年経っても錆び付いてやしない。フフ、子供の頃はよく騙されて酷い目にあわされたっけなあ」
ディオ「フッ、貴様は馬鹿だからな、容易かったさ」
ディオ「………」
ジョナサン「………」
ディオ「………ところでいい加減、手を離せ」
ディオ「アイスが困惑しているだろう」
ヴァニラ「………」
ジョナサン「あ、すまない。だってディオ、君と握手ができないからさ。代わりに」

83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/04(木) 02:07:05 ID:4mVZRdW.
ジョナサン誕おめ
ヴァニラが「マダデスカー?」って待ってそうwww

84 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:43:05 ID:wjP6HEd6
ディオ「俺にはこの最強のスタンド、ザ・ワールドがある」
ディオ「即ち貴様に決定権を譲るのは、ただの気紛れ、遊び心というのを忘れるな。ジョースター達も貴様も、すぐにも消せるという余裕からの遊びよ」
ディオ「不穏な動きを見せれば、即座に貴様を消す」
ディオ「制約に縛られる中で、貴様がどう、無様にもがくか…フフ、楽しみにしているぞ」
ジョナサン「やってみせるさ。悪は必ず滅ぶという事を君に思い知らす。…まずは…」
DIO(ジョナサン)「ヴァニラ・アイス。君はこの館に残り、ケニーGらと共に守りを固めてくれ。ここには大事な本や研究を纏めた書物が多いからな」
ヴァニラ「はっ?あ、いえ、…かしこまりました、しかし…私がお守りしたいのはDIO様にございます…」
DIO(ジョナサン)「僕は大丈夫だから。頼んだよ。(彼のスタンドは危険すぎる。奇襲、暗殺に特化したものだ…パワーも凄まじい。それに何より…彼には悪いが、その特性が僕の意義に反する)」
ヴァニラ「…かしこまりました。(…僕?)」

85 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:45:00 ID:wjP6HEd6
ジョナサンおめー

ジョナサン「外に出るのはまだ無理か、太陽が高い。もし子孫達が早く辿り着いてしまったら…」
ディオ「門番にペットショップとテレンスを配置している、問題ない。例え仕止められなくとも、時間はたっぷり稼ぐだろう」
ジョナサン「…僕に体を返してくれれば、太陽も平気なんじゃないか?試してみようよ」
ディオ「図に乗るな。主導権は俺にある、貴様に移るのは、俺の気が向いた時だけだ。第一そんな見えすいた自殺行為を、俺が易々許可すると思ったか?浅い浅い」
ジョナサン「………」
ディオ「主導権が移れば波紋もそこそこ使えよう…その際は気化冷凍法を合わせてガードできるかわからん…よって波紋の使用は基本禁止だ。頭に叩き込んでおけよ」
・・・
ドォォン…
ジョナサン「!!」
ディオ「…来たか」
ヴァニラ「報告致します。ペットショップ、テレンス、共にジョースターらに倒されました。ケニーGも発見された為、現在、館に張った幻覚が消えております」

86 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:46:35 ID:wjP6HEd6
ヴァニラ「直にDIO様のいらっしゃる、この部屋も発見されましょう。…どうか私めに、出撃する事の許可を。DIO様」
DIO(ジョナサン)「ダメだ。君はここに残り、蔵書を守れ。この先読めなくなるとしても、大事な本や資料達だ」
ヴァニラ「しかし!DIO様ッ!!」
DIO「……しつこいぞ、アイスよ」
ヴァニラ「」ビクッ!
DIO「何度も同じ事を言わせるな。同じ事を言わせるというのは、お前が馬鹿で、私の言うことを理解できない。そういう事だぞ?」
DIO「同じ事を言うのは、無駄だ。無駄無駄無駄……。……アイスよ。私は馬鹿な忠臣を傍に置いた覚えはない。お前は……私を煩わせたりなどはしない。そうだよな?」
ヴァニラ「……は、はッ。も…申し訳ございません」
DIO(ジョナサン)「……ありがとう。それじゃあ、蔵書の事は任せたよ。ついでに掃除を頼んでいいかな?ついサボってしまうんだ…埃が溜まって酷いからさ。宜しく頼むよ」

87 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:51:01 ID:wjP6HEd6
ヴァニラ「…は……はッ!……ですが…しかし…やはりDIO様の手を、それこそ煩わせるには……私には……」
DIO「………」
DIO「………フー……」
DIO「わかった、わかったよアイス。私の負けだ」
ジョナサン「!! ディオ!」
DIO「お前の忠誠心は私ですら末恐ろしくも感じるよ。こんなにも私を慕い、熱い男を止めておくなど贅沢が過ぎるというものだ」
ディオ「尽くそうとする心意気を無下に扱うなど、戦士に対して失礼ではないか?ジョジョ」
ジョナサン「……くっ……う」
DIO「…ヤツらは任せたぞ。ヴァニラ・アイスよ」
ヴァニラ「!! …はッ!…DIO様……必ずやジョースター達を…仕留めてみせます」
ガオンッ!
DIO「……ドアくらい開けて出ていけ…マナーだぞ、マナー。どこぞの紳士もどきと良い勝負だな…全く」
ジョナサン「………」

88 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:53:50 ID:wjP6HEd6
ジョナサン「(…彼を…止めきれなかった!彼のスタンドは恐ろしい…この館という閉鎖空間が彼を最強に仕立て上げてもいる。このままでは…このままでは、何人か…いや、最悪全滅も…)」
ジョナサン「(クソッ!やはり僕には無理なのか!?ディオと一体化している今、彼の悪事を止められないのか!)」
ーー 己の無力に嘆くジョナサン。
だがそれは違うッ!
彼は彼らを守ってみせた!
ジョナサン自身気づかない事だが……運命は…"ほんのちょっぴり"だけでいい…
目覚ましが鳴って、それを止めて、あと五分。その五分が気持ちいい。
柔らかく暖かい布団の中で微睡むその五分、なんとも幸福な五分。
しかしその五分が、五分だけ、ずれただけで運命は変わる。
"五分早く起きていれば、会社に遅刻しなかったのにな"
"五分早く起きていれば、あの電車に乗れたのに"
運命は、たった五分だけでいい。たった数十秒だけでいい。
"ほんのちょっぴり"……それだけで、劇的に変わるのだ。

89 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:56:10 ID:wjP6HEd6
アヴドゥル「ポルナレフ!!イギー!危ないッッ!」バギァッ
ーー "ほんのちょっぴり"だけでいいッ!
ガオンッ!!
ポルナレフ「アヴドゥルゥゥゥーッッ!!」
アヴドゥル「……ッぐああああッッ!!あああ……ッあ…!」
ーー ジョナサンの説得が生きた!ジョナサンがヴァニラ・アイスを説得した時間が、たった数十秒だけのずれが、運命を大きく変えたのだ。
アヴドゥルがポルナレフ達を庇うために、彼らを殴り飛ばし、その反動で態勢が崩れ、床に落ちる。
運命が正しく進んだなら、アヴドゥルは床に倒れる前に亜空間に喰われ、両腕だけを残して消滅していた。
しかし今、運命は"ほんのちょっぴり"だけ、ずれている。
ポルナレフ「アヴドゥル!!あっあ……足が!アヴドゥルの両足がない…ッ!!なんてこった!スタンド攻撃か!?」
アヴドゥル「ぐッ、うぐぐ…ッ!!し、しかし、炎探知機にもイギーの鼻にも感じられなかったなんて…、こいつは…!?」

90 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 13:59:49 ID:wjP6HEd6
ヴァニラ「…このヴァニラ・アイスに傷を負わすとは…確かにDIO様の言ったとおりだ」
ヴァニラ「アヴドゥル、貴様は最早、再起不能。足を無くしたお前を倒すなど…赤子の手を捻るが如し…。今はポルナレフだ…ヤツは確実に追い詰めて倒す…確実に……」ガオンッ
アヴドゥル「ぐッ!うぐッ!!ポ…ポル……ナレフ…!イギー…ッ!!」
ーー 運命は"ほんのちょっぴり"の事で容易く変化する…
しかしその修正力も強い。アヴドゥルは助かった。だが運命の修正力はポルナレフとイギーを再び襲う。
ジョナサン「……僕は…無力…なのかッ!」
ーー いいや違う!
運命を変えるだけの"ほんのちょっぴり"が!またも生きた!
ヴァニラ「ゲボッ!」ドズウッ!!
ポルナレフ「やったッ!命中だッ!しゃぶれッ!俺の剣をしゃぶれッ!このドグサレがッ!」
ーー DIOは命じていない。ヴァニラ・アイスに、その生き血を捧げるよう命じていない。
ジョナサンを煽る為に使った、その行為がここで生きた!
ヴァニラ・アイスは!吸血鬼化していないッ!


91 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 19:34:49 ID:wjP6HEd6
・・・
アヴドゥル「………ッポルナ…レフ……イギー…」
コツン…
      コツン…
アヴドゥル「………」
ディオ「……太陽光に気をつけろよ…ジョジョ…少しでも触れれば、そこでジ・エンドだ」
ジョナサン「わかっているよ」
アヴドゥル「………(誰…だ…?ジョースターさん…?いや違う…足音は…ひとつ……)」
アヴドゥル「(…し、しかし……私の炎探知機には…ひとつ……大きく揺らめく炎…そのすぐ傍らに…小さくも……強く煌めく…炎が……)」
アヴドゥル「(ぐ、う…意識が……!ポルナレフと…イギーか……?わ、わからん……もう…、…血を…出しすぎ……て…)」ガクッ
DIO「………」

92 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 19:35:52 ID:wjP6HEd6
ジョナサン「………」
ジョナサン「………ありがとう」
ジョナサン「君は立派にやり遂げてくれた。僕の子孫達を、彼らの友人を、守り導いてくれた。報告だけだが、君を畏怖し警戒するディオの部下はとても多かったと感じたよ」
ジョナサン「ありがとう、心から感謝すると共に、立派な戦士に敬意を贈ろう。今はゆっくり休んでくれ」コオオオオ
ディオ「…ぬうう…うッ!…やはり…波紋は危険すぎる……気化冷凍法でも、内なるものは防ぎきれん。そこまでだジョジョ、それ以上は許可しない!」ボロボロ
ジョナサン「…仕方ない。出血だけは防げた、あとは彼の生命力次第か」
ジョナサン「暫くぶりで本格的に使ったからな、調整が難しい。もう一度試させてくれないか?ディオ」
ディオ「ふざけるな、もう許可はしない。調子に乗るなよジョジョ」
ジョナサン「波紋をも克服した吸血鬼なんて、最強すぎると思うんだけどな。僕だったら勝てそうにないよ。もう一度だけさ、もう一度試して、ダメなら諦めるから」

93 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 19:37:46 ID:wjP6HEd6
ディオ「………」
ジョナサン「それに、相手は僕の子孫だぞ?波紋も使えるんだろう、今のうちに対策を整えておくのもいいんじゃないか」
ディオ「このディオを愚弄するか?波紋なぞ…、若き日の俺は手を焼いた。しかし今は違う」
ジョナサン「そうだね、君の強さは僕が一番認める。僕が一番知っている。だからこそ、さ。傷を癒す波紋と、太陽の波紋は別物と言ってもいい。とにかくは"慣れ"だ。…行こう」
ディオ「………波紋は慣れる事などないと思うのだが。やれやれ全く、昔から変わらん頑固さだ…」
アヴドゥル「……………ぐっ……。ぅ……あ……暖…か…い……?これは…一体……」

94 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 19:38:57 ID:wjP6HEd6
・・・
イギー「………」ピクピク
ジョナサン「………」スッ
ジョナサン「……こんなにも小さな体なのに…君はとても勇敢なんだな、尊敬する」
イギー「………」
ジョナサン「ここで僕が君を助ける事は、君のプライドをひどく傷つけるだろう。君は気高い、孤高ともいえる。だがこれは情けなんかじゃない、僕のエゴだ」
ジョナサン「僕は昔…遠い昔、僕の大切な友達を失った。きっとすごく怖い思いをしただろう、寂しかったろう、なのに助けられなかった」
ジョナサン「…彼ならきっと怒る。君を見捨てたら、怒って僕を軽蔑するだろう。彼は誰よりも"命"の大切さを知っているんだ。僕も…彼に教えてもらった…」コオオオオ
ディオ「気化冷凍法……ッ!………ッ…!」ピキピキ
ジョナサン「ありがとう。これで彼が救われたわけじゃない。けれど、ほんの少し。ほんの少しだけ……僕は救われた。…ありがとう…。君のおかげだ」
イギー「………ク…ゥン」

95 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 19:41:35 ID:wjP6HEd6
アヴドゥル
亜空間に両足を喰われるも一命は取り留める、再起不能
イギー
ヴァニラ・アイスの責めを受け瀕死、再起不能
ヴァニラ・アイス
ポルナレフの怒りを受け死亡

96 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 19:43:25 ID:wjP6HEd6
ディオ「………」ボロボロ
ディオ「(少しずつ…少しずつだが……コツが掴めてきている。これもジョナサンと一体化しているからこそ、かもしれん。が……少しずつ。………波紋のダメージを防ぐコツ、タイミングが…掴めてきている)」シューシュー
ジョナサン「………」
ディオ「ジョジョ、そこまでだ。これ以上の波紋使用は許可しない。ボディのダメージを回復せねばならん」
ディオ「今ここで自爆しては、子孫共に会えんぞ?自害もひとつの方法かもしれんが、それは俺と交わした取引、約束を破ること」
ジョナサン「………ああ。わかっているよ」
ジョナサン「一度飲んだ条件……約束を、破るつもりはない。自害も今はする気はない、回復しよう」
ディオ「自室に戻る。不味いが医療用血液のパックがあるからな、ひとまずはそれで繋ぎ…日が落ちてから街へ下りるとしよう。血は新鮮なものに限る」
ジョナサン「………」

97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/04(木) 20:09:27 ID:vN.4p1aU
面白い

98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/04(木) 20:32:53 ID:/agIC8Go
確かに波紋を克服したDIOとか悪夢だな

100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/04(木) 20:55:40 ID:fH2yzEn6
>>98 帝王だろ

99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/04(木) 20:48:16 ID:nH9G4JRg
イチャイチャしおってw

101 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 21:29:18 ID:wjP6HEd6
ありがとうございます!

ディオ「ムッ?」ピタ
ジョナサン「…彼は…」
ポルナレフ「DIO……お出ましかい」
DIO「ポルナレフか。久しぶりだな」
ドドドドド
ジョナサン「(…今、彼と戦うのはまずい。こちらもいくらかダメージがあるとはいえ…彼は負傷している。何よりも……ディオのスタンド、ワールドの正体を知らない彼には圧倒的不利!)」
ジョナサン「(考えろ…考えるんだ、ジョナサン!過程や方法、なんでもいい!彼を救うことのできる何かを…)」
ジョナサン「(ディオのスタンドと戦わせてはならない…ディオにスタンドを発現させてはならない……、……いいや、違う!)」
ジョナサン「(それは逆!逆に考えるんだ、ジョナサン!!)」
ジョナサン「("スタンドを出させちゃいけない"?違う!)」
ジョナサン「(ーー答えは!"出しちゃってもいいさ"!だ!!)」

102 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 21:31:00 ID:wjP6HEd6
ポルナレフがDIOの挑発に乗り、足を上げ階段を踏む。
その瞬間、いやそれよりも早く発現されるDIOのスタンド。最強のスタンド、"ザ・ワールド"。
時は止まる ーー
ジョナサン「この瞬間ッ!!」
ーー 発現するのはジョナサンのスタンド!!
ディオ「ッ!?」
それはジョセフのスタンド、ハーミット・パープルによく似ている。比べる機会があるかはわからないが、ジョナサンの方が若干、性能が勝っているか?
伸びるその蕀はディオが攻撃するよりも早く、ポルナレフを押し避けて階段から下ろした。
ディオ「ジョジョ…貴様何を」
ジョナサン「…見ろよ、ディオ。彼は階段を上がっていない、下りている。つまり彼には戦う意志が無いということだ」
ディオ「……それは詭弁というものだ」
ジョナサン「だが、階段を下りろと言ったのは紛れもない、君自身だろ?」
ディオ「………フン。時間切れだ」
ーー 時は動き出す。

103 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/04(木) 21:34:29 ID:wjP6HEd6
ディオ「ジョジョのいらん事しいめ。だが、まあいい。ポルナレフは混乱しているようだ。隙だらけ…そんなヤツの攻撃など、無駄無駄無駄」ドドドドド
ポルナレフ「それがザ・ワールドかッ!こいーっ」
ボゴオオン !!
DIO「!! ヌウウ……!!」
ポルナレフ「ジョ……ジョースターさん!」
ジョセフ「安心するんじゃ……ポルナレフ」
ジョナサン「!!」
ジョナサン「…あれが……彼が、僕の……」
ディオ「…フッ。部屋に戻るぞ、ジョジョ」
ジョナサン「彼が!僕の孫……子孫達!!」
・・・
承太郎「…アヴドゥルとイギーは?」
ポルナレフ「こ…ここまでは来れなかった……俺を助けるために…深手を負って動けない」
ジョセフ「……そうか…SPW財団に連絡を取らねば…」
花京院「しかしジョースターさん…実にまずいです、陽が沈みかけています。急がないと」

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