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ディオ「そんな貴様が嫌いだったよ」

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Part2
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:41:04 ID:IfPui0ww
ジョナサン「…エリナ…もう一度、君に会うとしたら」
ジョナサン「きっともう、天国にでも行かなきゃならないんだろうけれど」
ジョナサン「…ごめんよ、エリナ。僕はきっと、天国には行けない」
ジョナサン「父さんとも、ダニーとも…会えないだろうな」
ディオ「………」
ジョナサン「少し、いや、もう意地を張ることもないか」
ジョナサン「会えない、それはとても……とても、寂しいことだ」
ディオ「………」

37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:42:20 ID:IfPui0ww
ジョナサン「知っているかい、ディオ。天国への入り口前には、綺麗な草原が広がっているんだ」
ディオ「子供に聞かせる寝物語になど、興味はないぞ」
ジョナサン「その草原では、主人と別れた動物達が遊んでいる。生前受けた傷や病気は治っていて、自由気儘に遊べるんだ」
ジョナサン「でも、皆どこか寂しそうで。だってそれは、大好きな主人が何処にもいないから」
ジョナサン「ずっとずっと待っているんだ。いつか迎えに来てくれる主人を、ずっと…ずっと。一緒に虹の橋を渡って天国に入るために」
ディオ「………」
ジョナサン「ダニーは待っていてくれるだろうか…母さんが言っても父さんが言っても、エリナが言っても、待っていてくれるかな」
ディオ「………あの馬鹿犬ならば。馬鹿面下げてお前を待つだろうよ、飼い主によく似ている」
ジョナサン「………うん」

38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:44:22 ID:IfPui0ww
ジョナサン「………でも」
ジョナサン「………それは困る、なあ…」
ジョナサン「僕は天国へは行けない、…行かない」
ジョナサン「母さんや父さん、エリナ達と…一緒に行って欲しいなあ…」
ジョナサン「ずっと待たせてちゃ…辛いよ」
ジョナサン「………」
ディオ「………」

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:47:37 ID:iOGSFZfE
やばいさらにジョジョが好きになってまう!…涙腺が…

41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:53:06 ID:IfPui0ww
激しく勿体無い。ありがとうございます。


40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:48:20 ID:IfPui0ww
天国へ行けない
天国へ行ってはならない
行く方法があったとしても
知ってはならない
行ってはならない
ごめんよ   。
天国には行かない
天国には行けない
天国には行ってはならない

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:54:41 ID:IfPui0ww
 『っへへへ!!やった、やっと引き揚げられたぞ!!』
 『なんだぁこりゃあ?お宝…なのか?まるで棺桶のような……』
 『D……I…O………ディ、オ…?名前か?おいおい、やっぱり、これって』
 『おいっ兄弟!そっちを持ってくれ、もう少し、もう少しだ!もう少しで開きそうだぞ…』
ーー ダメだ
 『かってェェ~ッ…固いなあっ、すっかり錆び付いてなかなか開きゃぁしねェッ』
ーー 開けちゃダメだ!

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:57:40 ID:IfPui0ww
 『ん…なんだ、これ…内側が二重になって……』
ーー やめてくれッ!!海に戻してくれ!!開けるな!開けるなァァァッッ!!
 『………う、ひィィィ!?みっみみ…ミイラ!?ミイラか、これっ』
 『皺々の干物みてーだな…おい、首が千切れかかっているじゃねーか。この紐みたいなものは…もしや血管か…?』
 『金目のものは身につけてねーのかよォ~ッ、俺にもよく見せろよ……ッ痛、いってて!』
 『チキショウッ縁で引っ掻いちまったじゃねーかァァ~ッ!!血が出ただろうがァァ、ムカつく!ムカつくぜェ!!』
 『ミイラに血ィ垂らすんじゃねーよ、汚れたら価値が下がるだろうがよォォー、こういうのはな、お偉い先生方に売り付けりゃ少しは金にな、………な、なんっ、』

44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 20:59:44 ID:IfPui0ww
一滴も、一欠片たりとて残すものか
久しぶりの食事だ
どのくらい経ったのだろうな、一万を数えた辺りで飽きたから
今は何時で何日で何月で何年だ
どうした、さあ食えよ
好き嫌いはいけないって、また叱られるぞ
反省文を書かなくっちゃあな……
………

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 21:04:50 ID:IfPui0ww
ジョナサン「勉強したり、運動したり、小遣いを賭けてボクシングしたり。あのフットワークを教えてくれよ、小さな爆発を起こしたあの筒はなんだい?それで魚を捕ろう」
ジョナサン「カエルを掴んだ事はあるかい?僕も掴むのは嫌いさ。でも紐を結んで引っ張ったりすると面白いんだ」
ジョナサン「嫌な事があったら、大声を出しながら坂を転がるんだ。大抵の事はそれでどっか行っちまう」
ジョナサン「川で泳ごう、滑り台も楽しいよ。時にはダニーもエリナも一緒に、…ああでもエリナは渡さないから」
ジョナサン「エリナは僕のエリナなんだから。可愛いだろう?最初は恥ずかしがって、ただの一言も喋らなかったっけな」
ジョナサン「エリナに酷い事をしてみろ、君が泣くまで殴るのを止めないからな」
   『う…う、ううっ、うああ』

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 21:07:21 ID:IfPui0ww
ジョナサン「スポーツもそうだけど、実は僕は考古学が好きでね。体を動かすよりも、研究に没頭しているのが性に合うらしい」
   『……う、ぷ。ぐがッ!!げっ、げえええぇぇ!がはっ、がはっ、…ご…、ぅ……う…』
ジョナサン「研究の成果をレポートにまとめて、発表したいんだ」
ジョナサン「母さんと父さんの思い出を詰めて」
ジョナサン「それでも、疲れてしまったり、辛くなってきたら」
ジョナサン「ふふ、内緒だぞ。隠れてパイプを吹かそう、木の上に登ってさ。意外と見つからないんだぜ」
   『おうええぇぇ……!!』
ジョナサン「だからそんなに怯えないで」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 21:09:11 ID:IfPui0ww
DIO「……大丈夫だ、安心しろよ」
ジョナサン「君と仲良くなりたいんだ」
DIO「ゲロを吐くほど怖がるなよ」
「「君と仲良くなりたいんだ」」
「「友達になろう」」
DIO「…なあ?花京院」
花京院「うわあああ……あああ、ああああああ!!!」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 21:19:30 ID:IfPui0ww
ジョナサン「君が嫌いだったよ」
ディオ「貴様が嫌いだったよ」
ジョナサン「………でも、」
ジョナサン「…君と、友達になりたかったよ」
ディオ「………」
ディオ「………フン」

49 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/02(火) 21:24:49 ID:IfPui0ww
ひとまずここで区切り。
お目汚し失礼しました。読んでくださった方、ありがとうございました。
あとでいくつか小ネタを投下していきたいなと思います。トリップつけます。

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 21:33:42 ID:SUYp/Umk
乙でした
プッチさんとかとの会話も見たいです

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 21:44:46 ID:iOGSFZfE
最後で鳥肌たった

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 22:05:32 ID:Hsh1RoZY
乙ー「どうした、さあ食えよ」が切ないな
Roundaboutが脳内再生された

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/02(火) 22:33:48 ID:TffcU4to
このSSを見つけた自分を褒めてやりたい

54 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:27:06 ID:0r0nlR5A
ディ・モールトありがとうございます!
アニメは全シリーズ放送してもらいたいものです。
神父はなかなか話が浮かばなくて…もっと原作読み込んできます。
では短いのをいくつか投下。

55 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:29:17 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「それは何だい?気色の悪い。そんなものを彼に植えつけるのか。やめろよ。死んでしまう」
ディオ「貴様は無様に喚いていろ。何もできない歯痒さ、無力感にのたうち回れ。…これは俺の細胞だ。いざという時に、命令を下し、操る為の…言うなれば保険、だな。この花京院という男、いまいち信用できん」
ディオ「細胞、そうだな、因んで"肉の芽"と名付けよう。フフ…さあ、行け。肉の芽よ」ズズズ
ジョナサン「………ますます君が憎らしくなるな、肉の芽だけに」
ディオ「………」
ジョナサン「………」
ジョナサン「………強く反省している」
ディオ「よろしい」


56 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:31:27 ID:0r0nlR5A

DIO「君は特別な能力を持っているそうだね?」
ジョナサン「占い師!占い師!!不思議な力!!」ムッハー!
DIO「ひとつ…それを私に見せt」
ジョナサン「研究が捗る予感!!不思議な力!!試したい!!すごく!!」
ディオ「………~ッッ、ジョジョォォ黙っていろッ気が散る!今交渉中というのが貴様にはわからないのかァァーッ!?」
ジョナサン「試そう!不思議な力!!占い!!昔は父さんの命がかかっていたから、占いをしてもらう暇がなかったんだッ、でもすごくすごく興味があるんだッッ」
ジョナサン「まずは僕とエリナの相性から占ってもr」
アヴドゥル「ウオオオオ!!」ガシャーン
ディオ「あっ」
ジョナサン「あっ」
ディオ「………おい、逃げられt」
ジョナサン「………インチキだったんだよ、きっと」
ディオ「ジョジョォォォォ!!!貴様ァァァ!!!」

57 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:33:17 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「ダニー!!久しぶりだなあ、君にまた会えて嬉しいよ!さあっこっちへおいで!」
ダニー「わんわんわん!!」
ディオ「………フンッ、馬鹿犬が」ギロッ
ダニー「!!?」
ジョナサン「……あれ?どうしたんだい、ダニー!急に止まって!僕だよ、ジョナサンだよ!?おいで、おいで!」
ディオ「………」
ダニー「わ、わんわん!……??………ううう…」ビクビク
ジョナサン「ダニー!」
ディオ「犬めッ!」ギラッ
ダニー「??? ……ッ、ウォォォ~ン!!」
ディオ「………おお…」
ディオ「すっかり混乱しているな」
ジョナサン「これがいわゆるヤマアラシのジレンマ」
ディオ「犬なのに」

58 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:34:59 ID:0r0nlR5A

ディオ「………zzz」
ジョナサン「………」
ディオ「………ッぎゃあああ!?ぐわわわわ、あ、足がァァボディの足がつったあああ!!?」
ジョナサン「いたたたた!!痛い!これは痛いッ!!」
ディオ「ジョジョ貴様ッ波紋を使ったなァァァァ地味に痛い!!地味に痛い!!!まるで指とか外に反れてるような感じが地味に痛い!!感覚しか無ければ引っ張りもできんンンン~ッッ」
ジョナサン「そういえば波紋を使ったらどうなるのかと試してみたくなったんだけど…は、反省するよ、微弱なものでもこんなにダメージがあるなんて…」
ディオ「貴様の興味など無駄無駄無駄ァァァ!!まさに無駄ッ!!嫌がらせにも程がある!!そのスカスカの脳筋肉味噌に刻みつけろ、俺達は今や共存状態、ダメージは貴様にもダイレクトに返ると!!」
ジョナサン「本気で反省」
ディオ「態度で示さんか!!」
ジョナサン「無理難題」

59 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:39:37 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「これが博物館か!なんて素敵なところなんだろう、ワクワクして仕方がないッ!」
ディオ「ああ、いたのかジョジョ。今度こそ消滅したのかと思ったぞ」
ジョナサン「早く!早く行こう!あ、館内の説明が書かれた紙を貰わなきゃ、端から順に隅々まで巡って、」
ディオ「うるさい、少し黙れ。…此処へは遊びに来たのではないのだ、何百年も前に作られた、曰く付きの刀剣を取りに来たのだからな。そいつにはスタンドが宿っているという、きっとこのDIOの力となろう……」
ジョナサン「………」
ディオ「ぐがががが!!はっ波紋を流すなァァ!!き…気化冷凍法…!!」ビリビリ
ジョナサン「君がッ館内を巡るまでッ波紋を流すのをやめないッ!!」ボロボロ
ディオ「ボディが崩れるゥゥゥゥやめんかァァァ!!」ボロボロ
ジョナサン「よしッ端から順にだぞ!掲げられた説明も一字一句すべて読むからちゃんと立ち止まってくれよッ!?」ボロボロウキウキ
ディオ「………ああ…。足取れたけどな…」ボロボロ
アヌビス神「(なんかうるせえ)」

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/03(水) 00:41:39 ID:axu.mBvI
お疲れ
何故か泣きそうになった

61 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:43:58 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「クルマ…ジドウシャ…?なんだか不思議なものだな、馬車や船なら知っているんだけど」
ディオ「馬車は時折馬を休ませねばならん。船は沈んだり航海中の病気が懸念される。しかしこれはそのような心配がないらしい。エネルギーを入れねば走らぬが、大抵どこにでも停められ、馬よりも早く走ると」
ジョナサン「へえ…どうやって動かすんだい?」ワクワク
ディオ「それはまだ調べていない。しかし船の動かし方と似たようなものではないか?」
ジョナサン「ちょっと動かしてみよう」ワクワク
エンヤ婆「お待ちくだしゃれ。いけましぇんぞ、DIO様。車を動かすには"免許"が必要ですじゃ」
DIO「…免許?そんなもの無くとも、このDIOにかかれば動かすなど容易い事よ」
エンヤ婆「免許無しに乗っては、車は木っ端微塵に爆発しますぞ?無免許運転、ダメゼッタイ。ですじゃ」
ジョナサン「えっ」
ディオ「えっ」
ジョナサン「………」
ディオ「………」ガッシャガッシャ
ジョナサン「…ああ、動いた動いた。押したら車が動いたよディオ、君はすごいな」
ディオ「………フン…いずれ得てやろう、免許…!この屈辱は必ず晴らす…!」

62 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:46:55 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「この年代の料理も、とても美味しいなあ!やっぱり食事は口に入れて味わい食べなきゃ、吸血鬼なんか止めてくれよディオ、寝覚めも悪いし心が痛む」アムアムベチャベチャガフガフ
ディオ「食べながら話すな!余所見をするな!食事中に席を立つな!グラスをひっくり返すなァァァ」ダンダン!!
ジョナサン「そういう君こそ食事中にテーブルを殴らないでくれないか、皿が床に落ちてしまう」ムシャムシャグチャペチャ
ディオ「口を閉めて食わんかあああ!!食べるか喋るかどっちかにしろ!クソックソッこの上ない屈辱!このディオ、未だかつてこんなにも苛立った事はないィィィィィィ」
ジョナサン「」ムシャムシャムシャ
ディオ「………フー…」
ジョナサン「あ、そこの胡椒を取ってもいいかい」グビグビ
ディオ「グラス煽りながらテーブルに乗り上がるなあああ!!貴様のテーブルマナーは死んでも直らないのか、エリナとの食事は普通にしていただろうが!」ドンガラガッシャン
ジョナサン「馬鹿だなディオは、みっともないところを見せたらエリナに嫌われるだろう」
ディオ「おかげで私も貴様がますます大嫌いになったわ!!!」
ヴァニラ「(DIO様は賑やかなお方だ…)」

63 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:49:21 ID:0r0nlR5A

ディオ「……ッ! ヌウゥ…また…何か見られたような感覚があったぞ…不愉快極まりない。早くこの原因を探る事のできるスタンドを見つけなくては」
ジョナサン「流石に僕もプライベートを侵害されては恥ずかしいな。とんだとばっちりだ、それもこれもディオ、君が悪さをするから」
ディオ「…意味はわからなくもないが、もしやプライバシーと言いたいのか」
ジョナサン「やっぱり、もう波紋を流して自害しよう。地獄に落ちようディオ、腐れ縁として付き合うから」
ディオ「断る。グダグダと言っている暇があるなら貴様も文献に目を通せ、スタンドを調べるんだ」
ジョナサン「こっちも見返す事ができればなあ……うーん………あれっ?」バチバチ
ディオ「なっ!?波紋か?波紋か!?あれ程やめろと言ったのに」
ジョナサン「いや、違うよ…これは…蕀?蔓か…?い、いきなり現れて腕に巻き付いて…うわ!ディオ、なんだいこれ!?」
ディオ「!! …不鮮明だが…水晶球に何やら映像が…?これは、こいつは」
ジョナサン「あ、あああ……わかるッ!!血の繋がりがそれを僕に教えてくれる、これは…彼らは……僕の血縁者…!子孫達ッ!!」

64 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:51:24 ID:0r0nlR5A
ジョナサン「ああ、ああ……感慨深い…!どことなくエリナの面影もある、そんな、こんな事が…あああ……」ポロポロ
ジョナサン「生きて…いや、もう死んでいるけれど…その内に、子孫達の顔を見る事ができるだなんて……」
ジョナサン「エリナ、君は……無事に逃げて、生きてくれたんだね…彼らが、彼らの存在がそれを証明してくれる。なんて喜ばしい事だろう!」
ディオ「……貴様は相変わらず腑抜けの間抜けの腰抜けジョジョだな。見ろ、こいつらの表情を。怒りに満ち満ちている、私を憎むこの目を。…貴様とそっくりだ…生き写しとはまさにこの事よッ」
ディオ「……フハ、フハハハハハハ!!ジョジョォ~こいつらは私を、いや貴様を倒しにくるのだ!今必死に私達の居場所を探っているのだろう、まさに!まさにまさに血眼ッ!!怒りに身を委ね私と貴様の息の根を止めに!!」
ディオ「なんと奇妙な悲劇だなぁ~…ジョジョ、この世界全てひっくり返し探しても、こんなにも辛く苦しい話はないぞ。貴様とエリナの血を分けた子孫が、襲ってくるなどと!辛いのはジョジョ、貴様だけだがなァ~…ッ」

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/03(水) 00:52:06 ID:.pAy6Yeo
一気に可愛くなったwww

66 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:53:18 ID:0r0nlR5A
ジョナサン「………」
ジョナサン「………それでも」
ジョナサン「それでも、構わない」
ディオ「何ッ」
ジョナサン「それでも構わない。僕は天国には行けない、行かないけれど、僕の最後の使命は、願いは、君を地獄へ連れて行く事だからだ。ディオ」
ディオ「………」
ジョナサン「僕の体はもう僕のものじゃない…君の許可無くして指一本動かせない。だからずっと待っていた、僕の意思を継ぐ者が、僕を…君を救ってくれる日を」
ディオ「……ジョジョォォ…!」
ジョナサン「怖がるなよ、ディオ。付き合ってやるからさ。僕らは友達だろう?表裏一体、一心同体、文字通り、地獄の果てまで付き合おう」
ディオ「……紳士であれ、ジョジョ!!その寝言ばかりの口をすぐに閉じろ!貴様の笑いどころひとつないジョークなど、とっくに聞き飽きている!」
ディオ「貴様の子孫など、根絶やしにしてくれるわ…」
ジョナサン「………」

67 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 00:59:45 ID:0r0nlR5A
ジョナサン「(………すまない……)」
ジョナサン「(………君達を苦しめてしまって。僕が不甲斐ないせいで……君達に迷惑を…)」
ジョナサン「(………)」
ジョナサン「(………待っているよ)」
ジョナサン「(ずっと待っていたんだ。もう僕は僕が見えないから、聞けないから。だから君達を待っていたんだ)」
ジョナサン「(これが運命ならば、受け入れよう。恐ろしくなどない、大丈夫)」
ジョナサン「(………待っているよ。君達が来てくれるのを。ありがとう…血を、意思を継いでくれて)」
ジョナサン「ありがとう」

68 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 01:01:10 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「いやあしかし、自分の子供っていいものだね」
ジョナサン「なんだかくすぐったくて、嬉しくて……あ、もう一枚撮っていいかな。承太郎の顔をはっきり念写したいんだ」
ディオ「…子供子供というが、そいつらは貴様の顔もろくに知らん、子孫だぞ。ジョータローに至っては貴様の血も薄くなっているのではないか」
ジョナサン「それでも嬉しいものじゃないか。僕の子供が結婚して、また子を成して……感慨深いなあ、歴史を感じる」
ジョナサン「まあ…ディオにはわからないだろうけどさ。だって君は女性を食べる事しか考えていないんだから」
ディオ「」カチン
ジョナサン「…言ってはなんだけど、食べる事しか考えてない、なんて……野蛮だよね?紳士の風上にも置けない、対極の」
ディオ「」ムカムッカァーッ
ジョナサン「というか、君……お付き合いもそうだけど、もしかしてキスすらまだ…」
ディオ「キス以上もあるわァァァ!!!(泥で洗われたりしたが)この俺を侮辱するな、ジョジョォォォォ!!!」
ジョナサン「(途中がよく聞こえなかったけど)」
ヴァニラ「(DIO様はお一人で何を騒いでいらっしゃるのだろう…つくづく賑やかなお方だ)」

69 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 01:05:00 ID:0r0nlR5A

ディオ「クソッ、ジョジョめ…調子に乗りおって。この首の傷さえ癒えれば貴様などすぐに消してやる…」
ディオ「………」
ディオ「………」
・・・
ホギャアホギャアホギャア
ジョナサン「ディオもすみに置けないな、知らないうちに一児のパパだなんて!…な?やっぱり子供って可愛いだろう、ましてや自分の子供なら」
ディオ「………フン」
キャッキャ
ジョナサン「あっ、笑った」
ディオ「………フ、フンッ!」
ジョナサン「(…大変動揺していらっしゃる)」

70 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/03(水) 01:07:49 ID:0r0nlR5A

ジョナサン「赤ん坊は母親と共に逃がしたんだってね」
ディオ「言葉は正しく使えよ、ジョジョ。逃がした、のではない。逃げた、のだ」
ジョナサン「………」
ジョナサン「あの子が強く育つといいな、親の影響は絶対承けない方向で」
ディオ「………うるさいぞ、ジョジョ」
ジョナサン「………」
ジョナサン「今夜は付き合おう。朝まで飲むんだろ?酒」
ディオ「………フン」
ディオ「まあ、子供はジョルノだけじゃなく、まだ何人かいるけどな」
ジョナサン「えっ」

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