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男「異世界来た」

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Part5
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/06(水) 02:36:52.72 ID:GcOvnU5J0
???「……」
ゼブラ「曲者!?」
???「フフッ、やっぱり立派なオニヤンマだ」
ゼブラ「何者だ!」ガルル
???「そう警戒しなくていい。心配しなくても僕は君達に何かしようと思って来たわけじゃない、いや、何かをするかは君次第、かな?」
ゼブラ「……」
???「オニヤンマくん、君は大層この異世界クンのことがお気に入りのようだね」
ゼブラ「……(なぜこの侵入者がそんなことを知っている?)」
???「そこでだ。君に特別なこの妙薬をあげよう」ドサッ
ゼブラ「……」
???「人間になれる薬さ」
ゼブラ「!?」
???「それを噛み砕いて飲み込めば人間に早変わり!……という程変化は早くないけど」
ゼブラ「そんな馬鹿なことが……!」
???「信じられないという感じだね。まあ信用できないならそのまま捨ててもいい」
???「人間は空も飛べないしね」
???「じゃあ、僕はおいとまするよ。このままいたら君の眼光でひき肉にでもされそうだ。おやすみ」
ゼブラ「……行ったか」
ゼブラ「今のは何者だ?異世界のことを知っていたし…何より人間になれる薬などふざけたことを……そんなものありえるわけがない!
ゼブラ「もし私が空を飛べなくなれば、私の価値は無くなる……オニヤンマである私だからこそ、今一緒に旅が出来ている……!」
ゼブラ「こんなもの必要ないっ!」
ゼブラ「……」

105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/06(水) 02:41:36.08 ID:GcOvnU5J0
???「あ、そうそう言い忘れてたけど」
ゼブラ「わひゃあ!?」
???「薬を飲む時はひとりでね?変化えぐいからその辺でやってたら怪物とか言われて捕まっちゃうかも……」
ゼブラ「余計なお世話だ!」
???「じゃあ今度こそ、さよなら」
ゼブラ「…………」

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/06(水) 05:26:27.03 ID:HqDrDPDO0
ヒロイン決定

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/06(水) 11:22:18.67 ID:GcOvnU5J0
集会所 朝
男「あーよく寝た。おはよ十二指腸」
男「あれ?いないのか」
男「飛び回って虫でも捕まえてんのかね」
ゼブラ「おい」
男「アンタ誰」
ゼブラ「わ、私だ」
男「お前だったのか」
男「……え?」
男「奇跡も、魔法も、あるんだよ?ってやつか」
男「異世界モノにありがちな魔法、実はあるんじゃねーかと期待してたが遂に見つけたな」
男「すごい」
ゼブラ「し、信じてくれるのか?」
男「お前が人間になったとかいう嘘吐くメリット誰にもないだろ」
男「まあ確かにびっくりしたけどな」
ゼブラ「そうは見えなかったが…そ、その」
男「どうした」
ゼブラ「この姿……どう思う?」
男「正直オニヤンマの意匠を残した黄と黒のストライプシャツはダセーと思うぞ」
ゼブラ「……」ガブー
男「痛でででででででででで」

108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/06(水) 14:42:23.24 ID:8fKDnB79o
かわいい
しかし元トンボの人間のゼブラとは


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/06(水) 16:39:55.59 ID:GcOvnU5J0
ゼブラ「す、すまん」パッ
ゼブラ「……怒らないのか?」
男「何を」
ゼブラ「私が…もうトンボではないから…」
男「あっ!ホントだ!移動手段無くなったじゃねーかおい!バーカバーカ!」
ゼブラ「怒るんかい」
男「まあなんの事情でこうなったか知らねーが、人間に変わっちまった以上、お前はもう自由だ」
ゼブラ「えっまた?」
男「もう俺に縛られることはないって」
ゼブラ「提案なんだが」
男「何」
ゼブラ「私をこのまま旅に連れて行ってくれないか!異世界に送り返すという約束は最後まで果たしたいし、世界をいろいろ見たいし、お前は……まぁ、その………ぃぃゃっだし…」
男「責任なんか感じることはねーよ。旅っても西へ行くだけだし」
ゼブラ「くっ……あっそうだ!何偉そうに言ってるんだ?偵察虫から落とされた時私が居なければとっくにぺしゃんこだぞ?」
男「うっ…」
ゼブラ「ほらほらどうする?連れてけ。連ーれーてーけー!」
男「やむを得ず」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/07(木) 11:10:27.08 ID:OvRyyn2LO
ゼブラ「(まさか本当に人間になってしまうとは。あの怪しげな男は何者だったんだ)」
ゼブラ「(まあ今はこの時を少しでも楽しもう…)」
男「そろそろ行くぞ」
ゼブラ「ああ」
西の王国領 中央平原
平原「結構平ら!」
トノサマバッタ(8m級)「……」
男「村出た瞬間に大ピンチ」
ゼブラ「バッタごとき私が噛み砕いてくれる」
男「自分の身体見てもう一度言ってみ」
ゼブラ「そうだった」
男「バッタって草だけ食べるから平気なんじゃねーの?」
男「なんて見通しが甘かった」
男「戦うしかないか…」E.モードュラ の ぼう
ニア殴打
投石
火炎放射
冷凍光線
ゼブラ「下2つ嘘つけ!」

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/07(木) 12:59:37.01 ID:OvRyyn2LO
トノサマバッタ「キシャアー」ピョイーン
男「あああああああああ!!(白目)」ブンッ
トノサマバッタ「(#^ω^)」
ゼブラ「怒らせたみたいだぞ」
男「ひぃ」
ゼブラ「まったく仕方のないやつよ」スッ
ゼブラ「ほっ」ゲシッ
トノサマバッタ「」バターン
男「おお…お前強いんだな」
ゼブラ「元オニヤンマだからな」
男「理屈になってない」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/07(木) 14:59:55.55 ID:vjLuZZZDo
役立つじゃん

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/07(木) 21:54:24.03 ID:6pJ9ipcAO
頼むから完結だけはしてくれよ

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 01:46:33.14 ID:5yinnIMSO
ムカデ(15m級)(「・ω・)「ガオー
男「ぎゃああああ」
ゼブラ「はっ」スパッ
男「冷酷!残忍!さすが最強のオニヤンマ!」
アシダカグモ(5m級)ヽ(`Д´)ノキシャー
男「ひょええええ!」
ゼブラ「よっ」グシャッ
男「さすがオニヤンマ!」
カマキリ(10m級)(*「´∀`)「
男「奇襲で捕まったお腹痛い」ドクドク
ゼブラ「ふっ」ドゴォ
男「さすおに」
ゼブラ「傷は浅いぞ」
西の王国 首都
男「だいぶ西進できたな」
ゼブラ「私がいなければ37回は死んでたな」フフーン
男「その通りでござんす」

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 02:09:14.04 ID:5yinnIMSO
男「よし、虫小屋は……っと」
ゼブラ「私はもう虫じゃない」ガブー
男「ごめんなさい」ドクドク
男「にしても大きな街だな」
ゼブラ「うむ」
男「ここまで来りゃ後は少しだ、お互い自由行動で休息をとろう」
ゼブラ「わかった」
大衆食堂 『エジプト』
男「店名謎過ぎる」
男「日替わりセットひとつ」
ゼブラ「私はメンカウラーセットで」
男「着いてきてるし!コノヤロウは! 」
ゼブラ「だ、ダメか?」ウルウル
男「いいに決まってんだろコノヤロウ!」
ゼブラ「そうか!半分こしよ!な!半分こ!」
男「いいぞコノヤロウ!」
衣料品店『蜘蛛の糸』
男「服もボロっちくなってきたからな」
ゼブラ「君にはそこの白いのとか似合うと思うぞ」
男「またいる!」
ゼブラ「うう…やっぱりダメか?」ウルッ
男「着いてきちゃダメとかは言ってないかんね!」
ゼブラ「ホントか!?」パァッ
ゼブラ「これどうだ!?似合うか! ?」クルクル
男「すっげーかわいい!何だお前!」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 02:46:36.80 ID:6EfefvJ1o
ヒロイーン

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 03:21:50.59 ID:j/WktdziO
宿「どんどん泊まれ」
男「はぁ、疲れた」
ゼブラ「うむ」
男「王国って聞いたからドキドキしてたが案外普通の町と変わらなかったな」
男「王様が暴君で民を救うために反逆に手を貸すとか、他国と戦争してて俺の特殊な能力とかのせいで嫌嫌戦争に巻き込まれるような気がしたが王様は名君らしいし、戦争も4,50年起きてないそうだ」
ゼブラ「平和が1番だ」
男「な。弱しな俺」
ゼブラ「ワンパンだ。ワンパン」
男「ぬう」
男「どうも繁忙期らしくて同じ部屋だが、いいか?」
ゼブラ「何がだ」
男「いや、昨日まで野宿だったからアレだけどお前女の子だったし、俺街外で野宿でもいいぞ」
ゼブラ「気にするな。今まで通りでいい」
男「俺が気にするの」
ゼブラ「そ、それは私を女として意識しているということか」
男「まあそうなるな」
ゼブラ「///////」ガブガブ
男「照れながら噛むのやめてもらえますかね」ダラー
男「じゃあ、おやすみ」フッ
ゼブラ「寝たか?」
男「スースー」zzzzzz
ゼブラ「…………」
ゼブラ「prprprprprprprprprprprprpr」
朝日「おーはー」
男「ふあーよく寝た」
男「なんか身体中気持ち悪い。寝汗か?水浴びしてこよ」スタスタ
ゼブラ「……」ドキドキドキドキ

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 08:14:27.01 ID:VX+RCdKB0
うらやま

119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 10:56:45.69 ID:yJFCF4EgO
中央通り
男「……」クルッ
男「今日はついてきてないみたいだな」
ゼブラ「……」ジー
大型商店『蛇巣湖』
男勝りなお姉さん「ほら!試食だよ!食って食って!」
男「うっま」モグモグ
男勝りなお姉さん「いい食いっぷりじゃあないか。よっしゃ、まけてやる!買ってきなよ」ニコニコ
男「ありがたい」
ゼブラ「……」ジトーッ
乗用虫ディーラー
やり手のお姉さん「二人乗りでしたら、こちらの甲虫などいかがでしょうか?」ペラッ
男「うーん……ちょっと予算が……」
やり手のお姉さん「でしたらこちらの蝶を2匹というプランでも」
男「ふむふむ」
ゼブラ「私以外の虫をっ……」ギリギリギリギリ
河川敷
男「スースー」zzz
怪しいお姉さん「(;´Д`)ハァハァかわいい男の子発見(;´Д`)ハァハァ」
ゼブラ「そいつは私のだ」
怪しいお姉さん「ひっ、失礼しましたー!」
ゼブラ「何を道草食っている。起きろ」
男「んっ!おぉ、トンボ丸。起こしてくれたのか」
ゼブラ「誰がトンボ丸だ」

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 11:46:32.09 ID:rgpCbpk9o
このヤンマデレは許せる

121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 13:41:38.38 ID:0ELvtJlD0
さすおに言いたかったな感
テンプレかと思ったら巨大虫に女子全員ヤンデレと意外に個性的な異世界だった

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 13:58:39.83 ID:Jll4sGYUO
>>120
なるほど、ヤンデレで統一してきたのはそういうことか…

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 14:33:00.18 ID:0ELvtJlD0
なんとなくスルーしてしまったが冷静に考えるとなぜ突然河川敷で寝ているんだ
仮面ライダークウガのEDかなんかか


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 15:41:19.98 ID:SQ/2LFtz0
今日は風が騒がしいな…

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/08(金) 16:29:29.47 ID:yJFCF4EgO
ゼブラ「何でこんな所で寝てたんだ」
男「んーここ、故郷の景色に似ててな。子供の頃草の匂いやら太陽が気持ちよくて、寝てたの思い出して寝てた……ってバカみたいだな確かに」
ゼブラ「……ぜったい…」
男「ん?」
ゼブラ「絶対送り返してやるからな」
男「ありがとな」
その上空
下っ端「お嬢の婚約者め、他の女とこんな所でイチャイチャと…」
下っ端「どうしますか!?」
女の子「久しぶりに見に来たらこの始末……」
女の子「捕獲よ」
ブーン
男「ん」
女の子「男様ぁあぁああぁあ!!!!」
男「げっ」
ゼブラ「逃げるぞ!」
女の子「その女は誰ですぅぅううううぅぅ!?」
男「結局こうなるのかよ!」

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