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幽霊「殺されました」

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Part4
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 01:18:18.05 ID:R77w8mjU0
60
女「高橋さんは何人食べてきたんですか。これまで、何人殺してきたんですか」
犯人「五人」
女「そんなにさらってきたんですか」
犯人「最初は妹だからさらってはないよ。記憶補正だろうけど、柔らかくて舌が蕩けそうだった」
幽霊「この男、身内にまで手をかけていたなんて!」
女「妹って! 兄妹じゃないですか!」
犯人「さっきも言ったじゃないか、同じ生き物として見れないって。家族だって例外じゃないさ」
女「でも血を分けているわけでしょう!? どうして手にかけるづぁっ!」
犯人「多少騒いでも大丈夫だけどさー、ちょっと静かにしようね?」
女「い…いた…」
犯人「ハンマーっていたいでしょ? 釘も大変だよね」
幽霊「樋口さん、樋口さん大丈夫ですか!」
犯人「声が好みだから今のところ何もしてないけど、目に余るようなら潰すよ」
女「あなたは…最悪だ…」
犯人「あと、きみ以外にもう一人いるんだ。知ってるだろうけど」
女「!」

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 01:19:46.38 ID:R77w8mjU0
61
犯人「下手なことすれば――ねっ」
幽霊「やっぱりそう来ましたか…どこまで外道なんですかこいつ」
犯人「ああ、もうあっちも暴れだした…余裕をもつことって大事だよね」
女「……」
犯人「じゃあ恒例のゲームだ。ここに手錠の鍵がある」
女「本物ですか?」
犯人「もちろん。でもそれおもしろそう、次やるか」
女「それで、それは…?」
犯人「忘れ物した。ちょっと待ってて」
女「―――つつっ、頭いたぁ……血出てる?」
幽霊「いえ、今のところは出ていません。酷いことをする」
女「あの人出ていったけど、何が起きるか分かる?」
幽霊「鍵を目の前でちらつかせるんですよ。鍵を手に入れて逃げれるものならやってごらんって」
女「佐野さんはどうだったの?」
幽霊「タイムオーバーでした。あの時痛みに耐えていればもしくは――終わった話ですが」

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 01:20:14.32 ID:R77w8mjU0
62
犯人「元気な子って時に困りもんだよねー。一回殴っても静かにならないんだもん」
女「あの子に何をしたんですか!?」
犯人「まだ生かしてるから心配ないよ。もう一度寝てもらっただけ」
女「あなたって人は…」
犯人「それより、ドーン。こちら水を張った洗面器です」
女「まさか、その中から取れと。口か足で」
犯人「正解。入れておくよ」
女「思ったよりも鍵が小さい…」
犯人「時間は十分ね。あっちのほう見てくるからひとりでファイト」
女「……」
犯人「ほら、時間なくなっちゃうじゃん」
女「ぶっ!?」
犯人「あはは、ぶくぶく言ってる。がんばれー。じゃ」

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 01:20:42.83 ID:R77w8mjU0
63
女「げほっ! かふっ、マジ、許すまじ、かふっ」
幽霊「さっきから大丈夫を乱用していて申し訳ありません…大丈夫ですか」
女「なんとか」
幽霊「改めてみると洗面器って深いんですね…」
女「恨めしいわほんと。さて、こっからとっとと取り出さなきゃ」
幽霊「もう一度潜るんですか?」
女「まさか」
幽霊「では、どうやって」
女「取り出せればいいんでしょ? じゃあこうだ!」
幽霊「足で洗面器ひっくり返したー!」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 01:24:13.99 ID:R77w8mjU0
64
女「ざまぁみやがれってんだ」
幽霊「ま、まあ結果的に呼吸止めたりして体力落とさなくて済みましたが」
女「すごく冷たかったんだよこれ。心臓止まりかけた」
幽霊「最低な人ですね」
女「マジで同意だよ。さて、足でこっちまですべらせて…ああああ」
幽霊「ど、どうしたんですか!?」
女「おしり濡れたかもしれない」
幽霊「それは、その、おつかれさまです…」


96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 01:51:46.18 ID:DO5pNFJSO
続き早く読みたい

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 07:57:02.49 ID:ars70DNro
あれ、犯人幽霊みれるん?

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/18(日) 15:04:33.57 ID:I6bBFFYK0
iPhoneから失礼します
>>97
見えません。会話がたまたまかみ合ってるだけでした
次回補足しておきます

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:19:21.83 ID:v/UnFhMT0
65
女「ここまで足で…」
幽霊「見えないところは任せてください」
女「任せた。鍵何処に行ったか分かる?」
幽霊「右手のそばにあります」
女「これ?」
幽霊「はい。そこから上に。鍵穴はもう少し横…行き過ぎです」
女「どこにあるの…」
幽霊「もうちょっと下。いえ、右に行ってください」
女「むむ」
幽霊「ちょい左」
女「お、入ったみたいだね」
幽霊「そこから時計回りに手首を捻れば行けるはずです」
女「よっしゃ!」
幽霊「やった!」

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:20:03.97 ID:v/UnFhMT0
66
女「さて、逃げようか」
幽霊「……」
女「? その冷凍庫気になるの?」
幽霊「あ、いえ! なんでもありません、早く逃げましょう」
女「まずあの女の子がどこにいるかなんだけど…」
幽霊「…どうしても彼女を助けるつもりですか」
女「やっぱり、見捨てるわけにはいかないよ」
幽霊「樋口さん…」
女「だから行くよ」
幽霊「――はい」

102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:20:37.70 ID:v/UnFhMT0
67
女「えっと、ドア引くの? 押すの?」
幽霊「押します」
女「ありがと。よいし、うわ!?」
武者「――!!」
幽霊「守護霊さん!? どうしたんですか!」
女「ドアの向こう側に…?」
犯人「あれ? 自動ドアだーって思ったらなんだ、樋口さんかぁ」
女「な、もう十分がたって…」
犯人「僕の体感では十分のはずだけど」
幽霊「本当に…なんてやつ…」
犯人「立ってるってことはちゃんと取れたんだね。結構すごいじゃん」
女「がっ!?」
幽霊「樋口さん!?」
犯人「あー、女の子のお腹は蹴っちゃいけないって言われてたような」
女「いっつぅ…」
犯人「ごめんねー。分かってたかもしれないけど、手錠外れてもなんのクリアにもならないんだよね」
女「じゃあ、なん、で、あんなこと」
犯人「前菜みたいな? 僕さ、絶望した女の子の顔が好きなんだよ」
女「……」
犯人「っていうと、中二病みたいだけどね」

103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:21:04.29 ID:v/UnFhMT0
68
幽霊「樋口さん、しっかりして! 気絶しては駄目です!」
女「ゆかりって…呼んで」
幽霊「へ?」
女「この人と同じ呼びかたされるとさ、混乱しちゃうから…」
犯人「…よくわかんないけど、樋口さんなんか見えてるの?」
女「あなたの殺した、佐野舞子の霊が、そこにいるんですよ…」
犯人「……ふーん。電波? それとも狂ってきてる?」
幽霊「ゆ、ゆかりちゃん…いいんですか、そんなこと言って」
女「ここまで来たらどう転ぼうか知ったこっちゃないわ、舞子ちゃん」
犯人「佐野ちゃん。いるんだね?」
幽霊「……」
犯人「僕も見えたらよかったのに。お化けになったならちゃんと声出てるのかな?」
幽霊「見えるのがゆかりちゃんだけで良かった。死後もこの男に追い回されるなんて嫌です」
女「うん、そうだね」

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:21:34.86 ID:v/UnFhMT0
69
犯人「教えてよ。佐野ちゃんはなんて言ってる?」
女「分かってるんじゃないですか?」
犯人「吹っ切れたみたいだね。反抗的な眼じゃん。嫌いじゃないよ」
幽霊「よく聞いてください。この部屋には見ての通り逃げ場はありません」
女「どうせ抉るんでしょう? 彼女みたいに」
犯人「やっぱ見えるんだ? あの子はどんな格好してるの?」
幽霊「ただ、あの冷凍庫の中に一応武器となるものはあります」
女「綺麗な身体をしてますよ。あなたに汚される前の」
犯人「そっち系はやってないよ。口に入れるものに自分の性液が混ざってるとか最悪だからさ」
幽霊「だからその冷凍庫をあけて、中のものを投げてください」
女「…あの、ゆかりさん? あの中何が入ってるとかの説明は?」
幽霊「早く! ひるむかもしれないから!」
女「――もう!」
犯人「あっ」

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:22:09.60 ID:v/UnFhMT0
70
女「つぅ…」
犯人「ほら、お腹痛いのに走るから」
女「誰のせいだと…」
犯人「とりあえずそっから離れてよ。君には関係ないものがあるだけだから」
幽霊「気にしないで結構です。冷凍されたお肉は固いって聞きます」
女「に、肉かぁ。入ってるの」
幽霊「それを思いっきり投げつけるなりなんなりしてください。もう私たちには関係ありません」
女「人ごとみたいにー!」
犯人「ほら、もういいでしょ? どうせ君は逃げられない――」
女「しゃー!」
犯人「いたっ」
幽霊「噛んだ!」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 00:22:43.45 ID:v/UnFhMT0
71
女「ふ、ふふん。開けるのが人間よ!」
幽霊「何ですかその理論」
女「見せなさいよ――何を仕舞っているのか」
犯人「待っ――」
幽霊「……」
女「っ!?」
幽霊「驚くのも無理はありません。ですが今は落ち着いてください」
女「あ、う、な、生首……!?」
幽霊「……お久しぶり、『私』。ですかね」

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 01:56:03.53 ID:OqUktMiAO
乙。生首貯蔵はシュールやね。

109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/23(金) 07:26:21.43 ID:SsbJ0VWDO
生首「やだ…みつかっちゃった///」

112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/28(水) 02:15:45.40 ID:GA9IpPR60
72
女「これっ、舞子ちゃんのっ……!?」
幽霊「よけて!」
女「くっ」
犯人「…ちぇ。これじゃ冷凍庫蹴ったただの変な人じゃん僕」
女「十分変な人ですから安心してどうぞ」
犯人「首を抱きかかえてる樋口さんも人のこと言えないけどね」
女「…彼女の首をどうするつもりだったの?」
犯人「んー。どうしようかなぁ」
幽霊「うわ、私の顔全体的に霜が降りてますね。酷い有様です」
女「実況はやめて」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/28(水) 02:16:20.18 ID:GA9IpPR60
73
犯人「最初はさ、脳みそってどんな味かなって思ったんだ」
女「は? …はぁ」
犯人「『ハンニバル』で、脳の活け作りのシーンがあるんだけどね。あれが美味しそうで」
女「おいし…そう…?」
幽霊「相手の思考はおかしいですから。聞き流すだけでいいですよ」
犯人「でも半分以上が脂肪なんだって。健康上にはあんま良くないよね」
幽霊「人肉食べてる時点で健康云々は語ってほしくないですね」
女「うん」
犯人「だからどうにも足踏みしちゃってさ。観賞するとしても目ん玉くりぬいちゃったから見栄え悪いんだよね」
女「知らないですよそんなの…」
幽霊「見栄えが悪いとは失礼な」
犯人「樋口さん、食べてみる?」
女「はい?」
犯人「それをさ」
女「そんなのお断りですよ!」
犯人「なんで?」
女「なんでって、人間だから! あたしはちゃんと人を人と見ているんです!」

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/28(水) 02:16:48.07 ID:GA9IpPR60
74
犯人「死んだ人間は、もう人間じゃないだろう? ただの、肉だ」
女「そんなこと…っ」
犯人「現に君が抱きしめているその凍り付いた首だってそうだ。生命活動を止めた人間なんて肉でしかないんだよ」
女「肉じゃないもの…この子の身体は、死んでも“佐野舞子”なの!」
犯人「それじゃあパック詰めの肉にもひとつひとつ付けられた名前があると?」
女「知らないわよもう! 同族だから食べない、それだけ!」
犯人「思考の放棄だね」
女「ええそうよ! あなたみたいな人にいつまでも構ってられない!」
幽霊「ゆかりちゃん。立って」
女「今度こそ帰ります。彼女と帰るって約束してますから」
犯人「彼女? 佐野ちゃんのことかい? もう死んでいるのに」
幽霊「凍ったお肉は結構固いですよね」
女「そうだね」
幽霊「だから、そのままいっちゃってください」
女「いいの?」
幽霊「どうぞ」


115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/28(水) 02:17:19.93 ID:GA9IpPR60
75
犯人「やれやれ…この騒ぎ、大家さんにさすがにバレるかな」
女「安心してください。すべてばれますから」
犯人「ずいぶん余裕そうだね? もしかして不死身?」
女「まさか。そんなことないじゃないですか」
幽霊「いきますよ。気持ち悪いでしょうが、私の頭をしっかり持ってください」
女「こちらには武器がありますからね」
犯人「武器? 君は何にも持って―――え?」
幽霊「大きく振りかぶって! 狙うは鼻です!」
女「ウラァァァアア!!」
犯人「ぐぶ!」

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/08/28(水) 02:17:48.58 ID:GA9IpPR60
76
幽霊「手錠! 早く手錠で拘束!」
女「アイサー!」
犯人「~~~~!!」
女「おとなしく、してください…よっしゃ!」
幽霊「ふぅ……」
女「行きましょう。鼻血すごいですけどちょっと我慢しててください」
幽霊「窒息しないですかね」
女「…そうなる前に警察とか来るといいね」
幽霊「はい。ぜひ生きてもらわないと」

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