家出したらお姉さんに拾われた
Part7


507 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:23:08.33 ID:x60gR+VC0
「お姉さん」
「ん?」
「入れていいですか?」
「え、う、今? 今なあ……」
当時の俺にはお姉さんがなんで躊躇うのかわからなかった
それも、今、という限定で
今ならわかるけど
「よし、ええよ、入れて」
なにかしらの覚悟を決めたお姉さんに了承を得て
俺はパンツを下ろしてそれを出す
「ゴムだけはちゃんとしよな」
「もちろんです」
「つけれる?」
「授業で習いました」
冷静に答えてみるものの
渡されたゴムを上手くつけられない
「ははっ、こういうとこはやっぱ初物やな」
「初物って」
「ええよ、つけたる」
「すみません」
膝立てをして性器を晒す
恥ずかしさが二乗して襲ってきた
お姉さんは俺からゴムを取ると
「これも男のこの夢やったっけ?」
と聞いてきた
なんのことだろうと思っていたら
お姉さんはゴムをはめるより前に俺の興奮したそれを口に含んだ

514 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:28:35.96 ID:uqccrcJW0
性描写なのにキレイと切なく感じる
。・゚・(ノД`)・゚・。

515 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:29:22.60 ID:x60gR+VC0
わざとだろうか
激しく音を立てて、寧ろそれが目的のように吸い尽くす
このまま続けられたまたイってしまう
「お姉さん、やめ、て」
「わかっとるよ」
今回は素直に引いてくれたので安心する
お姉さんはゴムを取り出してなにかをしている
するとまた俺のを口に含んだ
気持ちよさに震えるがそれ以上に違和感があった
どうやっているのは不思議だけどお姉さんは器用に口でゴムをつけた
「ふう、上手くいった」
「どうやるんですか、それ」
「君は知る必要ないやろ、男やねんから」
「そりゃそうなんですが」
「まああれやな。男もアホなこと覚えとるように、女もアホなこと覚えんねん」
「そういうもんですか」
ちょっと雰囲気が外れてしまったかに思えるが
俺は童貞で、なんだかんだでしたくてたまらない猿だ
お姉さんを押し倒す
「もう我慢できないです」
「そやな、ええよ」
自分のを持ってお姉さんの穴にあてがった
ここか?
「もうちょい下やな」
ずらすと確かにそれらしき窪みがある
「うん、そこ」
色んな感情が渦巻く中
俺はゆっくりと腰を落としていった

522 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:35:48.12 ID:x60gR+VC0
どんどんと沈み込んでいく中
入れる具合に反応してお姉さんの息が吐き出される
ゆっくり、ゆっくり
中はうねっていて奇妙だった
こんな快楽がこの世にあったんだと素直に感動した
暖かくて心地よい神秘の世界
お姉さんの全てが詰まった、一つの秘境
さっと血の気が引いた
やばい
やばい
やばい
「うあっ」
冗談だったらやめてほしいけど
なによりも俺が一番冗談じゃないと知っている
きょとんとしたお姉さん
恥ずかしくて速攻目を逸した
お姉さんはそんな俺を見て笑うでもなく
「しゃーないしゃーない、初めてやねんから」
と言ってくれた
「したりんやろ? もっかいしよか」
その言葉だけで再び性欲の熱が沸点を目指す
「あ……そのゴムラストや」
地獄に突き落とされる言葉ってこういう言葉かもしれない。
「ま、えっか。安全日やし。中に出したらあかんけど」
思考が固まった

523 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:37:01.66 ID:/P+EFkjn0
生はいりました〜

524 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:37:52.82 ID:0dqWvIpFO
マスター!生一丁!

528 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:42:47.43 ID:x60gR+VC0
「はい、抜いて」
言われるがままに抜くと、お姉さんが体を起こしてゴムを外す
「……生は恐い?」
「いや、あの、子供……」
「まあできんやろうけど、そやなあ。君って今なんのためにエッチしとるん?」
「それは」
単純に気持ちいいから
だけど多分、それ以上に
お姉さんとなにかを残したいから
「子作りのためちゃうやろ? やから、子供は気にせんでええよ」
「それに、まあ、できんやろうし」
お姉さんはそれをとても悲しそうに呟いた
ガキとはいえ、なぜそんなに悲しそうなのかと聞く気にはなれなかった
嫌な想像しか浮かばないけど
「うちは君と、ちゃんと繋がりたい。やから、しよ?」
「はい」
お姉さんは再び横になって
二度目ということもあり、スムーズにその場所へと持っていき
先ほどとは打って変わって
一気に突いた
根元まで挿入されると様々な感情が浮かび上がる
喜び、悦び、期待
そして、不安
最期の感情を振り払うように
一心不乱で腰を動かした

536 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:51:18.45 ID:x60gR+VC0
突くたびにお姉さんは喘ぐ
見られまいと顔を背けて
かなぐり捨てて動き続ける
お姉さんに全てを受け取って欲しくて
好きだから、ずっと一緒にいたい
けれど、お姉さんとずっと一緒にいられない
お姉さんはいつかまたと言ってくれたけど
お姉さんは本当にそう思ってくれたのだろうか
だとしても、お姉さんは綺麗だから
かっこいい男が現れたりするだろう
そんなの嫌だ
俺はお姉さんとこうしていたい
仕事して、遊んで、髪を撫でて
突く力が強まるのは、不安を吹き飛ばそうとする度合いだ
突くだけでなく、沢山キスをした
これが夢じゃないかと疑いたくない
これは本当のことだったと、なによりも自分に覚えててほしい

537 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:54:44.04 ID:x60gR+VC0
なんの壁もなく一つになっている
お姉さんと一つになっている
なっていたい
お姉さん
性器に溜まる欲望が急速に炙る
限界が近い
「イキ、そうです」
「うん、イキな」
「お姉さん」
「ん?」
「好きです」
お姉さんは突かれながらも
「うちもやで」
と微笑んだ
どくどくと溢れる熱量が
お姉さんのお腹にぶちまけられて冷えていく
疲れ果てた俺は倒れこむように横になった
「気持ちよかった?」
「はい……お姉さんは?」
「気持ちよかったにきまっとるやんか」
「よかった」
安心する
俺のしたことは喜んでもらえた

539 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:57:32.13 ID:x60gR+VC0
お姉さんに頼まれたのでティッシュを取る
ああ、そうか、こういうとこにも気を付けないと
お姉さんがティッシュで俺の精液を拭き取った
「こうせんと布団が汚れてまうからな」
「もう今日はこのまんま寝よ」
お姉さんが裸のまま抱きしめてきて
足も絡めてくる
それはつまりお姉さんの胸があたり
太ももにお姉さんの性器があたり
俺の性器も擦れるということで
「おお、もう復活したん」
「いえ、大丈夫です」
「……ええよ、いっぱいしよか」
結局、寝るまでに後三回した
合計すると五回も数時間で出したってことになるわけだから
若いって凄いな、と思う

545 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 03:04:06.55 ID:x60gR+VC0
翌日
昼過ぎに起きた俺はお姉さんに黙って部屋の掃除を始めた
トイレ、お風呂、玄関、物置、キッチン、リビング
最期にお姉さんの部屋
「……なにしとん?」
「掃除。お世話になったので」
「生真面目やな、ほんま。こっちおいで」
「はい」
寝転がっているお姉さんの横に行くと、頭を撫でられた
ええこやな、といつも口調で
嬉しかったからお姉さんの頭を撫で返す
ええこやな、とお姉さんを真似て
「……関西弁へったくそやな」
「そうですか?」
「なんかイントネーションがちゃうわ」
「難しいですね」
「今のまんまでええよ」
「君は君のまんまでええよ」
「はい」
お姉さんが仕事の支度を始めたら帰るのはもうすぐだ
家に帰ったら両親は怒るのだろうけど、どうでもいい
それだけ価値のある人に出会えた
「行こか」
それには答えられずただ
引かれた手に連れられて外に出る

549 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 03:10:57.84 ID:x60gR+VC0
家を出て近くの駅へ
そこから都会の駅まで僅か十分
お姉さんはずっと手を繋いでてくれた
お姉さんの手はとても暖かった
白状するけど俺は既に泣いていた
声を殺して
俯いて
泣いていることを悟られずに泣いていた
きっとお姉さんはお見通しだったろうけど
都会の駅に着く
俺の家はここから本当に遠い
「暫くのお別れやな」
「ありがとうございました」
「今度はいつ来る?」
「夏にでも来ます。速攻バイトして、お金貯めて」
「そっか。ほんじゃ、待っとくわ」
「あの、これ」
「ん?」
「携帯番号です。電話、くださいね」
「うん、電話するわ」
嫌な予感しかしなかった
今ここでお姉さんの手を離したら
二度と会えなくなるような気がした
「お姉さん」
「ん?」
「ごめんなさい」
「なに謝っと……」
俺よりも身長の高いお姉さんの
肩を掴んで引き下げて
無理矢理キスをした
そこはまだ駅のホームで人目がつく
長い時間のように思えて
それは一瞬のことだった

550 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 03:15:03.18 ID:x60gR+VC0
「強引やな」
「ごめんなさい」
「嫌いちゃうけど」
「すみません」
「お返しっ」
今度はお姉さんの方からキスをしてきた
その時間は本当に長かった
二分、三分?
お姉さんは白昼堂々と舌を入れてきて
人目も気にせずに没頭した
俺もなんだかだんだんどうでもよくなってきて
人目よりもなによりも
お姉さんの気持ちに応えたくて
だってお姉さんは俺よりもずっと大人で
お姉さんはとても綺麗な人で
BARの店長とか格好良い職業で
モテないわけがない
こんな一瞬、奇跡に違いない
夢でないことがいい証拠だ
だからきっとお姉さんは俺を忘れる
俺はいつまでもお姉さんを忘れられないだろうけど
「大好きです」
「うちもやで」
「また来ますから」
「うん」
「絶対に来ますから」
涙が止まらない
この約束が嘘になると思ってしまって
ずっと涙が止まらない

552 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 03:16:44.85 ID:KJneWiUZ0
切ないわ

553 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 03:19:28.65 ID:x60gR+VC0
電車が来る
お姉さんが微笑む
俺の頭を撫でる
俺は泣きじゃくったただのガキで
駄々をこねるただのガキだ
電車が扉を開ける
中に入る
泣くなや、男の子やろ?
扉を締める合図が響く
お姉さんが僕を抱きしめる
ほんまに
ぎゅうっと強く、抱きしめる
ほんまに
車掌の警告が響く
大好きやで
けたたましいサイレンが鳴る
ありがとう
お姉さんが離れる
ドアが締まりかけた頃合で
お姉さんは快活に微笑んだ
目尻に込めた涙を無視して
「バイバイ」

別れの言葉を口にした

554 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 03:21:27.69 ID:pxBUV6qaO
日々ロックの新幹線は速すぎるみたいだ。駄目だ、泣いてしまう

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