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家出したらお姉さんに拾われた

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Part6
438 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:32:23.85 ID:x60gR+VC0
「ごちそうさまでした」
「お粗末でしたー」
洗い物を手伝いながらふと思う
こんな風に生活できるのも、もう暫くはないんだと
三年
少なくとも三年は遠いところに居続けることになる
たまに会えてもそれだけだろう
なによりお姉さんは本当に俺を待っていてくれるんだろうか?
不安が顔に出ていたのか、お姉さんが後ろから乗っかかってきた
「な」
「はい」
「うち、好きな人できてん」
「はあ」
「気のない返事やな。告白されとんねんで?」
「……嬉しいですよ」
「こっち向きや」
「はい」
触れるかどうかの小さなキス
「ほんまに、好きやで」
お姉さんと初めて会った頃のように
俺はまた動けなくなった
この人はどれだけ俺の知らないことを知っているんだろう

446 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:37:56.68 ID:x60gR+VC0
別々にお風呂に入ってゆったりとした時間を過ごす
何度でも挑戦するがやっぱりコーヒー
「さああ飲めるでしょうか!」
お姉さんはノリノリだ
因みにまだ飲めたことはない
ごくり、と喉を通す
あれ?
「これ、飲めます」
「やったやん!」
「というかこれ、いつもと苦味が違います」
「うん、それについては謝らなかん」
「?」
「うちよう考えたら濃い目が好きでな。君が飲んどったんめっちゃ濃かってん。やから普通のお店レベルに薄めてみた」
「……はあ」
「ま、まあええやん、飲めたんやし。ほら、最初にきっついのん経験しとくとあとが楽やん? な? はは……怒った?」
「別に怒りませんよ。ちょっと、肩透かしな気分です」
「よかった」
時間は過ぎる
お姉さんといられる、短い夜
「ほな」
寝よか
聞きたくない言葉は当たり前にやってきた

448 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:39:09.61 ID:AUt0IESy0
このスレ読んでたら忘れていた切ない気持ちを思い出した
あの頃と今のギャップが酷すぎて生きていくのが辛い
生まれ変わってシャチになりたい

450 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:42:00.80 ID:x60gR+VC0
お姉さんは奥
俺は手前
七日間続いたお伽話も今日で終わる
明日、目が覚めたら
お姉さんが仕事に行くついでに俺は帰る
嫌だ
帰りたくない
ずっとここにいたい
そう考えても意味がない
言えない気持ち
言ってもお姉さんが困るだけだ
撫でる髪は今日も柔らかい
お姉さんの綺麗な髪は今日もいい匂いがする
ずっと撫でていたい
ずっと傍にいたい
どうして俺は十五歳なんだろうなんて
どうしようもないことに苛立った
お姉さん、お姉さん
「なあ」
答えられなかった
今口にしたら、なにかを言葉にしたら
一緒に涙まで出てしまう
「この前の続き、しよか」

451 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:42:55.79 ID:UQjJ1AMm0
うぉおおおおおーーー

452 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:43:48.24 ID:/P+EFkjn0
待っとったで

454 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:46:10.07 ID:T104CexX0
待ってた甲斐があった

455 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:47:09.00 ID:x60gR+VC0
「目、つぶってや」
言われたままに目をつぶる
布団が浮いて、冷たい空気が入り込んできた
ぱさり、と
絹擦れの音が聞こえた
「ええよ、開けて」
カーテンの隙間から通る傾いた月の光がお姉さんを照らしていた
それはとても幻想的で
物語の中だけでしか見られない存在に思えた
肌が白く輝いて
髪が淡く煌めいて
「綺麗です」
「ありがと」
「うちな、この前みたいなんも好きやけど、今日は普通にしたいかな」
「はい」
「やから、今日は君が頑張ってな」
「はい」
「ははっ」
「ええこやな」
キス

456 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:47:37.59 ID:u5cl0fUlP
こんなに切なくなるエッチ導入部は初めてだ。
2時に寝るのは諦めるか…

457 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:48:55.63 ID:XSn6lXQD0
熱くなった銀のメタリックハートパンツ

459 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:49:03.91 ID:b9nBtt+/0
切ないな

466 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:52:26.55 ID:x60gR+VC0
お姉さんが上でこそあれ
重ねるだけの普通のキスをして
お姉さんは横になった
俺は興奮の中で混乱することなく
きっとそれはお姉さんのお陰なんだけど
自分からお姉さんにキスをする
感情をいっぱい込めてキスをする
好きという気持ちが伝わるように
伝えるようにキスをする
舌を入れて
お姉さんがしてくれたみたいに舐めあげていく
乱雑にすることなく
ゆっくりと
愛でるように
全ては愛でるために
たまに、お姉さんが息を漏らす
たまに、お姉さんが体を震わす
舌と舌がもつれあい
唾液がお姉さんと行き交って
一つに溶けていく
「好きです」
離れて囁くと
意外にもお姉さんは呆気にとられて
恥ずかしそうに顔を背けた
「知っとるわ、アホ」
本当に、俺は心からお姉さんが好きだ

467 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:53:04.74 ID:NC4u4Q0WP BE:3817267788-2BP(7)
1っ、切なくてもーだめ。・°・(>_<)・°°

468 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:53:47.46 ID:b8BatodPi
めっちゃ切ないやんか

469 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:54:17.38 ID:jj29KRDR0
脱いだパンツで涙を拭った

470 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:55:16.24 ID:Ie8ey+zM0
>>469
きたないな…

471 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:55:38.95 ID:AUt0IESy0
>>469
顔洗ってきなさい

472 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:56:48.34 ID:ffjyGLF50
>>469
くっそ こんなので

473 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 01:58:05.12 ID:x60gR+VC0
お姉さんの胸に手を伸ばす
触れるのは二度目
それでも喜びは尽きない
男の喜びが詰まっているようだった
でもなによりも
お姉さんの胸だからこんなにも嬉しいんだろうと思った
触れると、それが丁度性感帯に当たったのか
「んっ」
お姉さんが喘ぐ
既に乳首は固くなっているように思えた
その判断がつかない辺り童貞だけど
そんな気のする固さだった
口を近づけていって、舌先で舐める
お姉さんがぴくりと跳ねた
嫌がられることがないと知って、気が軽くなる
突起を口に含んで小さく吸う
お姉さんの体が小さく喜ぶ
口の中で転がすように遊んだ
どうしてそうしたくなるのかわからなかったけど、すぐにわかった
「んぅ」
お姉さんが喘ぐ
それはきっと感じてくれているからだ
俺はお姉さんが喜ぶことをしたい
もっと、お姉さんを感じさせたい

481 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:04:06.79 ID:x60gR+VC0
胸を触りながら、そこに意識する
全く未経験の、そこ
もっと下にある未知の領域
触っていいのだろうかと考えて、振り払う
ここまでしてくれていて、いけないはずがない
それをお姉さんに聞くのはきっといいことじゃない
右手をお姉さんの太ももにあてた
それだけで感じ取ってくれたのか、少しだけ
本当に少しだけど、お姉さんは足を開く
緊張する
この上なく緊張する
色んな意味で爆発しそうだ
けれど理性で必死に抑えつけた
欲望のままに暴走したら、お姉さんを喜ばせられない気がした
けど、お姉さんはそんな俺はお見通しだと言うように
両手で俺の顔を引き寄せて、耳にキスをした後
「さわってええよ」
細く囁いた
いっそのこと一気に結合してしまいたくなったが
それを止めたのは理性というよりも
多分、愛情だった
太ももからなぞるように手を持っていき
そこに触れる
それだけでお姉さんが震えて
既に溢れた液に導かれるまま
俺はゆっくりと指を入れていく
お姉さんの声が次第に膨らんでいく
声を殺すのも、億劫なほどに

485 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:07:26.93 ID:3JppHkkR0
スターゲイザーを聴きながら見てるぞ

487 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:08:08.95 ID:W+UG6x1g0
遠く〜遠く〜は〜てしなく続く

488 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:08:14.04 ID:0ji7AIuZ0
全俺が濡れた

494 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:09:35.41 ID:x60gR+VC0
指を埋めた肉厚のはずなのに
指に埋もれた肉厚と考えてしまうのは
それだけ女性器の中が神秘だからなのか
どこをどうすればお姉さんが感じてくれるのかわからず
ひとしきり指を動かしてみる
たまに、だけど
ちょうどいいところなのか
一際お姉さんが喜び震える場所があった
それを幾度も試して
どこなのか突き止めて
ようやく場所がわかって
押し上げる
お姉さんの腰が浮く
明らかに違った声色が響く
気持ちよさのあまり綺麗から遠ざかった声を漏らす
だけど、俺にはやっぱり綺麗だった
とてもとても綺麗だった
綺麗という言葉しか思いつかないことが申し訳なるくらい
もう一本指を入れて
お姉さんが一番悦ぶところを押し上げる
救い上げるように
引っ張り出すように
「だ、めっ」
お姉さんが発した言葉は
あの日俺が発した意味と同じなのだと知って
ああ、そうだね、お姉さんと俺は納得した
これはやめられない

499 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:13:22.81 ID:nGltGpd10
ちんこから涙が…

500 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:15:12.17 ID:DzIYyZ+n0
>>499
節子…それ…

504 :名も無き被検体774号+:2013/03/20(水) 02:16:52.66 ID:x60gR+VC0
あの時のお姉さんの気持ちがわかる
遅れて共感できたことが嬉しかった
お姉さんはこんな気持ちで俺を攻めていたのだろう
どこか嗜虐的な、歪んだ気持ちで
だけど
だけどきっと
今の俺と同じような気持ちだったと信じたい
もっと、もっと、喜んでほしいと願う心があったのだろうと
掻き回す指に連鎖してお姉さんが声を出す
偽りのない性的な声に興奮も高まっていく
気づけば汗でぐっしょりと湿っていた
指を動かす度に淫らな音が響き渡る
自分の行いで快楽に身悶えるお姉さんが愛らしい
もっと、もっと愛でていたい
好きという気持ちに際限がないように
ずっとこのままでいたいと思う
強く、抱きしめて
「もうっ」
荒く、かき乱して
優しく、囁いて
「好きです」
「んんっ――」
糸切れた人形のようにお姉さんが固まる
腰を中に浮かせたまま、電気信号のように身体が跳ねた
くて、と横たわったお姉さんは顔を腕で隠して息を荒くしていた
「ははっ」
荒げた息の間でお姉さんは
「イカされてもたわ」
少女のように、照れていた

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