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百物語2016

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Part12
276 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 23:37:35.28 ID:d+jFkzTK0
【第七十七話】ほうらい ◆o37Skt5OUw 様
「甲山」
兵庫県に甲山って有名な山がある。
高校3年の課外授業の帰りに、同じグループの友人宅でゲームしようって話になった。
誰かが途中下車して、甲山経由で歩いて行こうって言いだした。適当に行けば着くだろうみたいなノリで、
ちょっとした探検ごっこ気分で浮かれつつ、列をなして池がある脇の獣道を抜けたら大きめな道に出た。
普段は誰も通らないような道にみえたけど、畑があったので農道だったと思う。
なんだかホッとした気分になった。
そのまま左手に畑を眺めながら歩いて、右手には雑木林があって
突き進んだらようやく、最寄り駅に出ることができた。
次の日、友人から電話で「お前ニュース見たか?」って言われて、知らんって答えたら
「いまTVやってるから見てみ!」ってTV付けたら、まさに
「幼女遺体遺棄事件」の速報ニュースをやってた。
「男は遺体を雑木林に隠し…発見者は近くの農家の・・発見場所は」 
そのニュースで流れた発見場所の映像は、前の日に通った道の脇にあった雑木林だった。
【了】

278 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 23:45:56.84 ID:d+jFkzTK0
【第七十八話】 モヒート◆KicDEug6lI 様
『真冬の公園に狼男を見た!』
(1/2)
小学校中学年の頃は探検ごっこに夢中だった。
怪しげな噂を仕入れては、友人達と真相を探るべく現地に突撃を繰り返す。
大抵は徒労に終わるのだが、いくつか不思議な体験があった。
ある冬の日、「冬場は雪で埋もれているT公園に狼男が潜んでいる」
との噂を入手した我々探検隊は、早速調査に乗り出した。
クラスの物知り君から「狼男の弱点は金色の物」という心強い情報を得て
(今にして思えば銀の弾丸の間違いだったのかも)
画鋲の針部分を折り曲げた即席バッジを作成し、上着の胸元に付けて探索に臨む事にした。
隊員随一のお調子者・Iはスタッズか星条旗かってくらい画鋲を付けて、ドヤ顔してたのを覚えている。
噂のT公園は結構広い上に中央に小さな丘があるため、入り口から全体の様子は窺えない。
とりあえず丘の上を目指し公園に足を踏み入れた。
北国の人なら分かると思うが、冬の公園は雪かきする人もなく、降った雪がそのまま積み重なっているので
雪はかなりの高さになっている。この時も自分達の膝近くまで積もっていた。
雪を漕ぎながら黙々と歩いていると、隊員の誰かがあれ見ろ!と叫んだ。
足元ばかり見ていたので気付かなかったが、いつの間にか丘の上に女性がいる。
長袖シャツにジーンズという普通の格好だが、雪上に立ち遠くを見ている様子は只者ではない感じがした。
「おい、女の人いるぞ」「狼男じゃないのかよ」「それはきっとあれだ……狼女なんだよ」
「「「スゲー!!!」」」
我々は女性=狼女と確信した。が、話し合うとか写真を撮るとか捕獲するとか、
遭遇後のビジョンを全く持ち合わせていなかったため、問答無用で攻撃の流れになってしまった。
武器はもちろん画鋲バッジ。
「狼女めー!これでも喰らえー!!」
喰らえと言っても投げつける訳ではなく、金色に輝くバッジを見せつけるのみ。
Iはジャンパーを脱ぎ、誇らしげに高々と掲げた。
しかし女性は反応しない。こちらすら見ていない。両手をぶらつかせながら左右にゆらゆらと揺れているだけだ。
金色のバッジにびくともしない狼女に焦りを覚えるも、根気よく懇切丁寧に呼びかけ続けるしか道はない。

279 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 23:48:40.89 ID:d+jFkzTK0
(2/2)
「狼女めーこれはお前の嫌いな金色の物だー」「そうだぞー狼女は金色が弱点なんだぞー知らないのかー」
「金色怖かったらこの公園から出ていけー」
一方的に押しかけて追い出すとかどうなんだ、とか
人気のない公園から住宅街に狼女が出て行ったらパニックホラーになるだろ、とか今なら思うが
当時の自分達はお構いなしだった。それでも女性は黙って揺れ続けるだけ。
どうすんだよこれ…な空気が漂いだした頃事態が動いた。突撃女性が後ろ向きに倒れたのだ。
「!!!」
狼女を倒したぞ!と色めき立ち、深い雪に足を取られながらも丘の上まで駆け上がった。
しかし息を弾ませたどり着いたそこに、倒れているはずの狼女の姿がない。倒れた跡すらない。
丘の上から見渡しても人影はなく、足跡のないまっさらな雪原が広がるだけだった。
「逃げられたかな」「でも足跡ないぞ」「それはきっとあれだ……超人的ジャンプで公園の外まで跳んだんだよ」
「「「スゲー!!!」」」
この結果に満足した我々は、翌日朝一でクラスメートに報告したが、
浪漫を解さない皆の反応は「普通の女の人だったんだろ」という冷ややかなものだった。
女性の服装が夏服ほどではないにせよ、真冬の公園には有り得ない軽装だった事、
小学校の自分達でも雪に埋まっていたのに、女性は雪の上に立ち足跡も残さなかった事を上げて
狼女に違いない!と主張したが全く受け入れられない。
すると級友の一人がこんな事を言い出した。
「お姉ちゃんから聞いた事あるんだけど…あの公園って昔、女の人の首吊りがあったんだって…」
途端にクラスは騒然となった。悲鳴を上げ涙ぐむ女子、テンション上がって吠える男子、
静かにしろ!席につけ!と怒鳴る担任の前に反論はかき消され
結局、女性の幽霊を見た話として記憶される事となってしまった。
探検が不本意な形で幕を閉じ、落ち込む我々だったが
ジャンパーを画鋲の穴だらけにしたIは母ちゃんにこっぴどく叱られ、小遣い減額の憂き目にあい更に落ち込んでいた。
【了】

281 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 23:55:10.65 ID:d+jFkzTK0
【第七十九話】〇抱き柏 ◆vA43rq198k9N 様
『母方の祖父』
俺の母方の家系は代々、勘の鋭い人が多い。
とりわけ、若くして他界した祖父は霊感が強かったそうで、
夜に人魂を何度も見ることがあったらしい。
そんな彼が亡くなる数日前、親戚の家の奥さんが
幼い娘と家の表に出ていると、目の前の電柱の横に
祖父が立っているのを見たという。
娘さん「おじちゃんが立ってる!」
奥さん「変ねぇ。危篤で病院から出られるはずがないんだけど。」
奥さんが祖父の名前を呼ぼうとすると、祖父は忽然と消えてしまった。
この話は俺の母が20歳のとき、祖父の葬儀後に親戚の奥さんから聞いたのだそうだ。
彼は幽体離脱して、お世話になった人たちに最期の挨拶に来たのかもしれない。
【了】

283 :50(ななほし) ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/28(日) 00:04:02.88 ID:vaYQJzIh0
【第八十話】『対向車線』
僕は仕事やら諸々の都合上、夜間に車で出かけることが多い。
車で通る道の中で、通勤でもそれ以外でもしょっちゅう通る道がある。
田舎にある、ごく普通の田舎道だ。
ある日の帰り、夜になって職場からの家路を急いでいたところ、
ヘッドライトの先、対向車線に動物の轢死体らしきものが見えた。
イタチやらタヌキやら猫やら、死体を見るのは珍しくないので「ああ、かわいそうだなぁ」と思いながらも、死んでいたのが対向車線でよかったな、などと思いながら通り過ごした。
次の日、出勤しようとその道を通ると、死体は綺麗に片付けられていた。
その日の帰り、遠目の効かなくなりだした薄暗い時間に帰宅中、その道を通ると、昨日と同じところらへんにまた轢かれたであろう動物が転がって見えた。
その時は、「かわいそうに、また轢かれてるなんて」としか思わなかった。
しかしその夜、たまたま用事で再びその場所を職場方面に向かって走っていったところ、すでに死体は無かった。
しかし10分後、再びその道を通った時には、また轢かれた死体が転がっていた。
いくら最近よく轢死体を見ると言っても、さすがに同じ場所で3回とは偶然が重なりすぎている。
僕は死体を見るのは嫌だなぁ、と思いながらも気になって、500m先の交差点からUターンし、もう一度その道を通ってみた。
死体らしきものは何も無かった。
さすがにその日のうちにもう一度その道を通る気にはなれず、別の道を迂回して家にたどり着いた。
あの死体は僕が見た幻覚だったのだろうか。
それともあそこで轢かれた何かが、訴えたいことでもあってあの場にとどまっていたのだろうか。
【了】


285 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/28(日) 00:10:11.63 ID:bn23ONW10
【第八十一話】グース ◆Og5mxsGgtM 様
『無題』
これも職場の先輩に聞いた話です。
20年程前、当時、先輩のNさんは、6畳一間のアパートで独り暮らしをしていました。
ある日、部屋で一人で寝ていると、何やら枕元で人の気配がしたそうです。
そっと目を開けてみると、枕元に置いてあるミニコンポの上に、小さな女の人が座っており、
Nさんの顔を覗き込みながらニコニコと笑っていたそうです。
慌てて飛び起きると、小さな女の人は消えていたそうです。 
「その女の人な、会社の人やねん。俺、それ以来その人としゃべられなくなったわ。。」とおっしゃっていました。
その女性は、まだ会社にいるそうですが、どなたかは決して教えてくれません。
Nさんは仲代達也似のイケメンさんなので、その女性は生霊になって会いに来てたのかもしれませんね。
【了】

287 :わいと ◆JAcqDEcOkfoM :2016/08/28(日) 00:16:11.94 ID:/70W9qeK0
【第八十二話】『窓外を駆ける…』
 その日、俺を含む3人(俺以外を仮にS木、N山としておこう)は、とあるマンションの一室で前日繁華街で騒いだ酔いを覚ますべく、休日午前の怠惰な時間を貪っていた。
 その部屋の主であるS木はもともとはN山の古くからの友人であり、つい最近俺ともつるむ間柄となった一人暮らしの気さくな法学部生だ。
「…なあ、腹も減ったし近くのコンビニへ買出しでにでも行かないか?」
「そうしようかあ」
 日曜日の朝っぱらから騒がしいTVのバラエティー番組を横目で眺めつつ、ゴロゴロしながらそうしたダルな会話を展開していた何とも親不孝な学生たちである。
 トトトトトト…
 表で何やら軽い足音がした。
 ふと俺が見やった窓の外では、レースのカーテン越しに赤いスカートを履いた幼児と思しき人影が、視界の右手から左手へと小走りで通り過ぎていく。
「危ないなあ、あんな子供をベランダで遊ばせるなんて。親御さんも注意してあげればいいのにね」
 誰に言うともなくそう呟く俺に、その窓に背を向けたS木が仕方なさ気な口調で返す。
「あ、あれね。俺も最初はそう思ったんだけど、いいんだよ放っておいても」
 その言葉が終わらぬうちに、今度は逆に窓外の左手から右手へと先ほど同様の軽い足音を響かせて走り抜ける女の子の影。
「放っておいても、って…。ここ5階だよ?万が一の事があったらまずいでしょ」
「いや、いいんだ。だってさ…」
 おもむろに立ち上がったS木は、勢いよくそのカーテンと擦りガラス窓とを開け放つ。
 同時に正午に近づきつつある無駄に健康的な陽光が、部屋全体に容赦なく降り注いだ。 その眩しさに一瞬目を細めながらも、ベランダからひょいと頭を覗かせる俺。
「ん…?」
 つい今しがた女の子が駆け抜けたはずのベランダは、両隣の部屋との間が避難用のパーテーションでびっちりと仕切られている。
「ちょ、これって…」

288 :わいと ◆JAcqDEcOkfoM :2016/08/28(日) 00:18:23.11 ID:/70W9qeK0
 二日酔いの覚めやらぬ気だるげな表情でN山が口を開いた。
「そうなんだよね、お前はゆんべがここの初宿泊だから知らないのも無理ないなあ…。俺も最初はびっくりしたもんだったけどさ」
 それに呼応するかの如く涼しい顔で語るS木。
「うん。初めて泊まった人はたいてい引くよね。でも走るばっかでこっちにゃ別に実害は無いし、今回は昼間だからあんまり怖くないでしょ」
 そうは言われても、こちとらつい先日の五輪閉会式で某国総理が突如マ○オのコスプレで現れるのを目の当たりにした数十倍以上ものサプライズである。
「…あんたら、意外に肝が据わってるねえ」
 あっという間に二日酔いも覚め、いきなり脳内から帰宅命令の鞭が入った俺を尻目に、彼らは意地悪げに笑ったものだった。
 それから数ヶ月したある日の学食、N山との何気ない会話の中で俺はS木の近況を彼の口からから語られる事となる。
「そう言えば、例の『もののけマンション』に住んでるS木な、ついに引越ししたって」
「ほう。彼曰く『アレが出る以外は居心地のいいトコ』だったんじゃなかったの?」
「それそれ。アレがただベランダ走ってるうちはまだ良かったらしいんだけどな…」
 そこから急に声を潜めるN山。
「最近、アレが奴の部屋の前でピタッと立ち止まるんだと。それと同時に部屋の明かりが点いたり消えたり、PC電源は勝手に落ちたり…ってなカオスな事になってるらしい」
「ふーん。さすがのS木も怖気づいたってわけか」
 そこでニヤリと笑うN山いわく、
「いや。怖いってよりもむしろ、PCで纏めてた結構な量のレポートが何度かおじゃんにされたってのが直接の原因らしいよ。『オートバックアップ機能も無い古いテキストソフト
だってのに、毎度毎度抜き打ちでこんなイタズラされちゃ作業にならん!』ってS木の奴、そっちの方にアタマ来てたなあ」
 もう昔の話だけど、あの少女はまだあのベランダをトトトト走り回りながらからかう相手を探しているのかな?って、今でもちょっと思い出す。
【了】

290 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/28(日) 00:23:31.90 ID:bn23ONW10
【第八十三話】 紬 ◆FQIVcLi0Jc 様
『病棟の夜』
婦人科に入院したときのこと。
内視鏡手術を受けて大部屋に入った。
六人部屋に入院していたのだけれど、同室の方々は続々と退院していきほぼ一人部屋だった。
おかげで乱れてるベッドは私のところだけ。
他は布団もシーツもカーテンも。
規則通りにシワひとつなくきちんと整えられていた。
古い病院ではあったけれど、ナースステーションもすぐ側だし、三次救急病院だけれど隣は産婦人科だったので、どちらかと言えばほのぼのとした入院生活だった。
その病院では無痛分娩が基本で出産のメインは昼間。
夜に生まれることはまずない。だから赤ちゃんの産声が聞こえたのは最後の夜だけだった。
 その最後の夜。部屋の外から聞こえてくるナースシューズで走る音。「先生は」「……が」等、ドアを開けたままの病室に微かに響く。
(気の早い赤ちゃんがいたんだな)と思いつつ、早すぎる病院の消灯時間に寝付くこともできずスマホをいじっていると、ナースシューズではない足音が聞こえた。
ベッド周りのカーテンはガッチリ閉めていたので見えないが誰かが部屋に入ってきた気配がする。
なんとなく(赤ちゃんの家族かな?)と思い込んで耳を澄ませていると、その気配は入り口近くのベッドに横になったようだ。病院のベッド独特の軋む音とカーテンを閉める音がした。どうやら寝転んでいるらしい。
(慌ててきて疲れたから休憩かな?)
そんなことを思いつつ、私も遠くに聞こえる赤ちゃんの声とナースシューズの音を聴きながら眠りについた。
翌朝6時。日が登り始めた頃目覚めた私はお手洗いにいこうとカーテンを開けた。
部屋は昨日と同じ、整えられたベッドが並んでいる。欠伸をしながら部屋を出たところで気がつく。
昨日、私は確かにベッドの軋む音を聞いた。ため息も、何より足音を聞いた。
この病院でシーツを整えるのは真昼のパートのおばさんたちだ。
けれど、振り向いた部屋の中は昨日となにも変わらない。
どのベッドも規則通り整えられ、人の寝転んだ形跡はどこにもなかった。 
【了】

292 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/28(日) 00:29:36.55 ID:bn23ONW10
【第八十四話】 グース ◆Og5mxsGgtM 様
『無題』
職場で私が体験した話です。
とある施設の維持管理を24時間勤務でしております。18時に出入り口の門を閉め、7時にまた門を開けます。
門は、工場の出入り口にあるような大きな門です。22時に設備の点検に行くのですが、私が行くと、
門が開いていることがよくありました。丁度、人一人通れる程、開いているんです。
門にはセンサーがついているので、人が侵入すれば警報が鳴るのですが、警報は鳴っていませんでした。
開いているのは私が行った時だけで、他の人の時はそんなことはなかったようです。
ある日、門を閉めた後歩き出すと、後ろでカチャーン、と音がしました。振り向くと、門が開いていました。
「なんで開くかなぁ」と思いながらもう一度閉め、事務所に戻りました。その夜、仮眠室で一人で寝ていると、
左足に何やら違和感が。見てみると、左足が勝手に動いていました。誰かが踵とふくらはぎを持って、
左足を曲げ伸ばししている感じです。ピクピク動いているというレベルではなく、最早、屈伸運動です。
しかし、不思議と怖くはありませんでした。しばらく眺めていましたが、面倒になったので寝返りを打ちましたが、
足はまだ動いています。動く足を見ながら「なんだか、かえるみたいだな」と思いながら眠りにつきました。勝手に開く門と勝手に動く足、何か関係があるのでしょうか。
(終)

294 :hiromin ◆W85zSxaa1glz :2016/08/28(日) 00:36:19.04 ID:HXesn6+00
『トン、トン・・・』
昭和40年代の古ぼけた心霊現象の本・・・
子どもの頃、親戚の家で見つけて読んだ事がある。
子ども心に、ただただ怖かった。
それに載っていた、一番怖くてトラウマ的な話を・・・
ある酒好きのおじさんがいた。
迷惑になるような酒グセはないが、飲むと気が大きくなる。
住んでいる所は寂しい住宅地。公園があったり、空き地があったり、
普通に住宅がちらほら建っている。
おじさん、少し離れた友人の家でたっぷりとお酒や料理をごちそうになって、
良い気分で、一人で夜の家路についた。
徒歩で寂しい住宅地を、酔ったまましばらく歩いていた。
すると急に「大」をもよおしてきた。急いで公園の公衆便所に向かった。
(当時はコンビニというものは存在していない)
その頃は「怖い・汚い・臭い」で「個室は和式」が公衆便所の常識だった。
でも、おじさん、緊急事態だし酒で気が大きくなっているし、
かまわず個室に駆け込んで腰を下ろした。
すると、
「よせ(止めろ)、よせ(止めろ)」と声がして、背中をトン、トンと軽くつつかれた。
おじさん、誰か別の酔っ払いが自分をからかってきたと思って無視した。
酒で冷静な判断は出来なかった。
再び「よせ、よせ・・・」とトン、トンと背中をつつかれた。
おじさん「うるせえなッ!!」と後ろを振り返った。
おじさんの背中をつついていたものは・・・・・・・・
首からロープで下がって揺れている人の爪先だった・・・・・・・・

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