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歪世界トレイン
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2017/4/30(日) 20:25:16 ID:4iSJ1d7xp2

乗客Yx1

戸野 千織(トノ チオリ)

目が覚めたらそこは、走る列車の中だった



367:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/18(土) 05:24:42 ID:36uvoWkwM.
>>366
懐かしいですよね
怖いんですけど、不思議な異世界感が忘れられない話です

更新遅れてすみません;
今週中に書く予定だったんですが、急な予定が入ってしまったので
日曜か、来週頭くらいに更新します
368:🎏 名無しさん@読者の声:2018/8/20(月) 10:43:47 ID:n6L.IjToRA
ふぁいと! 支援
369:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 20:52:22 ID:36uvoWkwM.
>>368
ありがとうございます!感謝です(´∀`*)
370:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 20:53:13 ID:36uvoWkwM.

――その時だった

ガタンと音を立て、勢いよく部屋の扉が開いた

「やっと見つけたぞおっっ!!!!」

「!?」

見ると、息を切らした兎男と兎兄貴が立っていた

兎男「千織ちゃん!待たせてごめんね!!」

兎兄貴「てめえ、さっきはよくも嵌めやがったな!今度は許さねえぞ!!」

371:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 20:54:33 ID:36uvoWkwM.

千織「う、兎男さんたち!?」

ブリアン「うわーこのタイミングでめんどいの来たー」

ブリアン「今まで何してたのこいつら」

車掌「兎警察に引き渡したはずだが・・・」

兎兄貴「あんなひ弱な連中に負けるはずねえだろ!!」

兎男「ち、千織ちゃんのために頑張って逃げてきたんだ!」

千織「兎男さん・・・」

372:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 20:56:15 ID:36uvoWkwM.

千織「しゃ、車掌さん、彼らは誤解してるだけなんです。私が車掌さんから虐げられてるって・・・」

千織「悪い方々じゃないんです。だから、その、許してあげてください」

ブリアン「そうは言ってもねえ」

ブリアン「千織を盗んで、この町で列車を止めて、時間と精力をロスさせたのはもともとこいつらのせいだし」

車掌「・・・許す許さない以前に、こいつらと関わるのは時間の無駄でしかない」

車掌が兎男たちに目を向ける

車掌「これ以上私たちに関わらないなら、目をつむってやる。さっさと立ち去れ」

373:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 20:59:15 ID:36uvoWkwM.

兎兄貴「あぁん!?」

兎兄貴「何を偉そうに!たかが車掌の分際で!」

兎男「千織ちゃんへの虐待がわかったら、罪に咎められるのはそっちだよ!」

ブリアン「あーあ、だめだね。やっぱ知能が低そう」

千織「ど、どうしよう」

困った顔で車掌をみると、車掌は大きくため息をついた

車掌「…ならばこうしよう」

374:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 21:01:26 ID:36uvoWkwM.

車掌「私を力でねじ伏せて、千織を奪って見せろ。そしたら、ついでに私も警察へ突き出せばいい」

千織「え、えぇえ!?」

車掌「かかってくるなら2人同時で頼む。これ以上時間をロスしたくない」

兎兄貴「・・・言うじゃねえか」

兎男「ど、どこからそんな自信がくるんだ」

兎男「そ・・・そうか!」

はっとした顔をする

375:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/21(火) 21:03:13 ID:36uvoWkwM.

兎男「俺が千織ちゃんを連れて逃げたとき、黒い手を出現させて追って来ていた。またああいう得体のしれない物体を出現させる気だな!」

兎兄貴「あぁ、俺がぶった切ったやつだな」

車掌「・・・」

ブリアン(・・・いや。それは無理だ)

ブリアン(車掌が巨大な精力を動かせるのは、“車掌の精力を溜め込んだ列車”に乗っているときだけ。今は近くに列車はないから、コントロールできる精力には限界がある)

千織「や・・・やめてください!」

千織「こ、これ以上車掌さんに精力を消費してほしくないです。私のせいで、ただでさえ浪費してしまっているのに・・・」

376:🎏 名無しさん@読者の声:2018/8/27(月) 13:03:44 ID:iZZrb7XHlw
車掌さんがんばれ。C
377:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/27(月) 21:09:49 ID:36uvoWkwM.
>>376
支援感謝です!!
明日更新します(*- -)(*_ _)
378:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:39:57 ID:36uvoWkwM.

車掌「・・・」

千織「兎男さん、兎兄貴さん。手荒なことはやめてください。私は、私は大丈夫なんです」

兎男「千織ちゃん」

千織「誤解なんです。私は自分のために車掌さんの傍にいるんです。車掌さんは何も悪くないんです」

兎兄貴「どういうことだよ」

千織「それは・・・」

自分は人間で、この世界に迷い込んでしまったから、生き延びるために車掌の力を借りている

この言葉を言うべきか否か

379:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:42:47 ID:36uvoWkwM.

千織(・・・兎男さんも、兎兄貴さんも、悪い人たちじゃない)

千織(私が人間だとわかったところで、危険なことはきっとしてこない)

そう考え、口をひらく

千織「・・・わ、私は、にん」

すっと車掌の手が千織の口を覆った

千織「!」

車掌「千織の弁解でお前たちは納得するのか?私が彼女に無理に言わせていると思うだろう」

兎男「あ・・・当たり前だろ!」

車掌「だったらつべこべ言ってないでかかってこい」

380:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:44:25 ID:36uvoWkwM.

千織「車掌さん!」

兎兄貴「上等だあ!!」

兎兄貴が大きな剣を抜く

兎兄貴「前から兎一族をこき使う、いけ好かねえ野郎だと思ってたんだ。この機会にぶっ飛ばしてやる!」

兎男「お、俺もやってやる!」

兎男も剣を抜く

千織「ま、待って・・・!」

千織の言葉を聞かずに、兎兄貴と兎男は勢いよく車掌に向かって飛び出した

381:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:47:10 ID:36uvoWkwM.

兎兄貴「どりゃあっっ!!」

ガキィッッ

兎兄貴「!!」

振り下ろした大剣が、車掌の剣によって受け止められる

体格差から兎兄貴の方が腕力があるはずなのに、車掌の剣はぴくりとも動かない

兎兄貴「兎男!!」

兎男「うん!」

車掌の左側から、今度は兎男が剣を振り下ろす

382:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:51:56 ID:36uvoWkwM.

ガキッッ

兎男「え!?」

車掌は左手に鞘をもち、それによって兎男の剣を抑えていた

兎兄貴「ふざけやがって・・・!」

兎兄貴が剣を振り直そうと、一瞬力を抜いて剣を浮かせたとき、

車掌「甘いな」

車掌は剣から瞬時に手をはなし、逆手に持ち直した

兎兄貴「!?」

そのまま勢いよく、下から上へ剣を振り上げた

383:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:54:36 ID:36uvoWkwM.

バキィッッ!!

兎兄貴「あぐっ!」

兎男「兄貴!」

剣は兎兄貴の手元ぎりぎりの柄の部分に当たった

衝撃とともに、兎兄貴の剣が弾かれて地面に落ちる

車掌「よそ見するなよ」

ドガッッ

兎男「あうっ!?」

気をとられた兎男の隙を見逃さず、今度は左足で兎男のみぞおちを蹴り飛ばした

384:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/8/28(火) 22:59:37 ID:36uvoWkwM.

兎男が尻もちをつく

兎兄貴「てめえ!!」

兎兄貴が素手で車掌に飛び掛かった

車掌「・・・」 フイ、

しかし、兎兄貴のこぶしは虚しく空を切る

兎兄貴「フンッ!フンッ!フンッ!」

幾度もパンチを繰り出すが、全て見極められたかのように避けられる

兎兄貴「こ、この野郎・・・!!」 ゼェゼェ

385:🎏 名無しさん@読者の声:2018/9/2(日) 19:08:18 ID:5FLtuh9VMs
いいね(・∀・)b
386:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/9/8(土) 19:05:31 ID:7Cg5LKsjhw
>>385
ありがとうございます〜!
これから更新します
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