乗客Yx1
戸野 千織(トノ チオリ)
目が覚めたらそこは、走る列車の中だった
276: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:16:38 ID:.QFQUZNLxc
町兎「しゃ、車掌さん!」 バタバタ
車掌「はい」
町兎「兎男と、その友人である兎兄貴を見たという情報をもらいました」 ゼェゼェ
車掌「はい」
町兎「丁度先ほど、兎女の屋敷の前にいたそうです。おそらくまだその周辺にいるかと・・・」
車掌「その屋敷の場所は?」
町兎「は、はい!ご案内しますのでついてきてください!」
277: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:17:57 ID:.QFQUZNLxc
――兎女の屋敷周辺(裏庭)
兎兄貴「ちっ、どの窓も閉まってやがるな」
兎男「でも、どの窓もそこまで頑丈じゃなさそうだ」
兎兄貴「おっ、やっちまうってか?」
兎男「お、俺は千織ちゃんを助けるって決めたからね!方法がこれしかないんなら、俺はやるよ」
兎兄貴「いい度胸だ。お前も男らしくなってきたじゃねえか」
周囲を見渡すと、装飾用として屋敷の庭に置かれた、大きな石材を見つけた
278: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:19:27 ID:.QFQUZNLxc
兎兄貴「あれを二人で持って窓にぶちこむぞ」
兎男「う、うん!」
二人で石を持ち上げる
兎兄貴「結構重いな・・・準備はいいか?」
兎男「うん!」
兎兄貴「せーのっ!!」
ガシャーーンッッ!!!!
279: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:20:34 ID:.QFQUZNLxc
石は窓を突き破り、屋敷の中に落ちた
兎男「やった、やったぞ!」
兎兄貴「よし、中に入るぞ」
そのとき
「ご苦労さま」 グイッ
「!?」
二人は突如背後から首元の服をつかまれ、強い力で後ろへ引かれた
280: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:22:12 ID:.QFQUZNLxc
ズシャアッと音を立てて尻もちをつく
兎男「ぐえっ」
兎兄貴「な、ナニモンだぁ!?」
尻もちのまま振り向くと、
車掌「こんにちは」
冷たい表情を浮かべた車掌が立っていた
281: 名無しさん@読者の声:2018/5/11(金) 09:17:20 ID:f7tqz6Y84k
PCが無事でなにより ノC
ようやく車掌さんが追いついたw
282: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:22:20 ID:.QFQUZNLxc
>>281
ありがとうございます〜〜本当に無事でよかったです
支援も感謝いたします(*- -)(*_ _)
283: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:29:04 ID:.QFQUZNLxc
兎男「あ、あわわわ・・・」
兎兄貴「て、てめえこのやろ・・・」
車掌「あなた方の言い分を聞くつもりはありません。兎警察を呼んでおきましたので、然るべき処分を受けてください」
兎男・兄貴「・・・!?」
車掌の後ろには、10数人の兎警察が待機していた
車掌「列車業務の放棄、私物の窃盗、それに伴う列車の稼働停止」
兎男「違う!罪を犯したのはお前の方だ!」
兎男「千織ちゃんの軟禁して、働きづめにして、深夜まで・・・」
284: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:30:26 ID:.QFQUZNLxc
車掌「何か問題でも?」
兎男「な、なんだって?」
車掌「今言いましたよね、彼女は私の“物”です。それをどのように扱おうと何の問題もないと思うのですが」
兎男「こ、この野郎・・・!!」
兎兄貴「とんでもねえクソ野郎だな!」
二人が車掌に殴りかかろうとしたところを、兎警察が取り押さえる
兎男「くそっ、はなせ、はなせ・・・!!」
285: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:33:26 ID:.QFQUZNLxc
兎兄貴「やい警察ども、町に住んでる俺らよりこの車掌の言葉を信じるってのか!?」
抵抗するが、大人数の警察からは逃れられない
二人を引きずりながら、連行していく
ぎゃーぎゃー喚く声が聞こえるが、雑音にしか聞こえなかった
車掌(・・・あいつらは窓を壊してまで、この屋敷へ入ろうとしていた)
車掌(千織はここにいると考えていいだろう)
兎男たちが壊した窓に手をかけると、車掌は屋敷の中へ入った
286: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:36:29 ID:.QFQUZNLxc
―――
千織「あ、あなたは、誰、ですか・・・?」
少女「・・・人間よ。あなたと同じ」
千織「・・・」
確かに、見た目は完全に人間だ
だが、先ほどまでまるで幽霊のようにブリアンに乗り移っていた
千織「ブリアンさんに何をしたんですか?」
少女「猫ちゃんのこと?自分で言ったのよ、僕の体を使っていいって」
千織「・・・?」
287: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:39:01 ID:.QFQUZNLxc
少女「私が人間のお友達がほしいって言ったから、協力してくれたの」
千織(ブリアンさんが・・・?もしかして、何か考えがあって・・・)
しかし、ブリアンは気絶しているので尋ねることができない
千織「ブリアンさんの体に入って操ってましたよね。その時点で、あなたは人間ではないんじゃ・・・」
少女「・・・」
少女「・・・人間よ」
ゆっくりと、檻の中の千織へ歩み寄ってきた
少女「あなたならわかるでしょう・・・?たった一人で、この世界に迷い込んでしまった気持ち・・・」
288: 名無しさん@読者の声:2018/5/22(火) 12:40:42 ID:Z.V51.JqXI
支援〜
289: 名無しさん@読者の声:2018/5/27(日) 21:23:01 ID:qQeRoyBMoc
4円
290: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/29(火) 21:27:29 ID:.QFQUZNLxc
>>288 >>299
うおおお支援ありがとうございます・・・!!(´;ω;`)
明日必ず更新しますのでもうしばしお待ちくださいませ
1週間に2回くらい更新できるようになりたい
291: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/30(水) 21:09:45 ID:.QFQUZNLxc
千織「・・・!」
少女「ずっと怖かった・・・ずっと寂しかった・・・ずっと帰りたかった・・・」
千織「あなたは・・・」
少女「でも、限界がきてしまったの・・・それで、少し、身体を壊してしまったの」
少女「あなたの身体・・・うらやましいな・・・」
そう言って、少女は両手を千織の頬へ伸ばした
292: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/30(水) 21:11:03 ID:.QFQUZNLxc
次の瞬間、
「そこまで」
「!」
聞き覚えのある声と同時に、少女の喉元に剣先がつきつけられる
千織「車掌さん・・・!」
車掌が静かに佇み、少女を制止していた
少女「・・・」
少女「・・・誰よ、あんた・・・」
293: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/30(水) 21:12:12 ID:.QFQUZNLxc
車掌「この人間の主です。申し訳ありませんが、私の許可なく彼女に手を出すのはやめて頂きたい」
少女「主・・・?あんたが・・・?」
車掌「はい」
少女「証拠は?」
車掌「千織。言いなさい」
千織「は、はいっ」
促され、あわてて口を開く
294: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/30(水) 21:13:16 ID:.QFQUZNLxc
千織「わっ、私の主は、車掌さん、です」
車掌「もう少しまともに言えないのか?」
千織「す、すみません・・・!わ、私は車掌さんに買われた身です。ので、列車で働いてます」
車掌が来てくれた驚きと嬉しさでパニックになっているため、うまく言えない
車掌「・・・」 ハァ
車掌「・・・残念な出来ですが、お聞きの通り、彼女の所有権は私にあります」
少女「・・・」
295: ◆e.A1wZTEY.:2018/5/30(水) 21:14:39 ID:.QFQUZNLxc
少女「・・・では・・・」
少女「・・・彼女を買うと、仰って、います・・・」
千織「!?」
車掌「・・・へえ」
車掌「それは誰が言ってるんですか?あなたですか?」
少女「・・・」
様子が変わり、立ったままうつむいて喋らなくなった
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