乗客Yx1
戸野 千織(トノ チオリ)
目が覚めたらそこは、走る列車の中だった
263:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/26(木) 22:37:49 ID:18YnfYyzqU
>>262
うおーめちゃめちゃ嬉しいです・・・!!( ;∀;)
楽しんで頂けるのがなによりの幸せ
264:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/26(木) 22:44:59 ID:18YnfYyzqU
――ブリアンが、兎女の屋敷へ飛び込んで行くのが見えた
普段は施錠されている屋敷の扉が、この時だけは開いていた
千織「…」 ハァッ、ハァッ
千織(ここ、確か人間がいるって言っていたところ・・・!でもブリアンさんがどうして…)
兎男「千織ちゃん待ってー!」
兎兄貴「おーい!」
千織「!」
265:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/26(木) 22:46:48 ID:18YnfYyzqU
後ろから兎男たちが走ってくる
この屋敷に勝手に入っていいのかわからないが、このままブリアンと離れるわけにはいかない
加えて、ここは恭太がいるかもしれない場所だ
千織(行かなきゃ・・・!)
千織は開いたままの扉から屋敷のなかに入った
すると、
ガタン!! ガチャッッ
千織「!」
千織の意思に関わらず、扉が勝手に締まり、施錠された
266:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/26(木) 22:49:14 ID:18YnfYyzqU
千織「ど、どうして…」
外では、兎男と兎兄貴が入ることを許されず、立ち往生していた
兎男「あ、兄貴・・・閉まっちまったぞ」
兎兄貴「クソッ、あかねえ!」 ガチャガチャ
兎男「な、何でここに入ったんだ?兎女の差し金?」
兎兄貴「知るか!だが、こんなことできるのは屋敷主の兎女だけだろう」
兎兄貴「扉は頑丈すぎて無理だ、どこか侵入できるところを探すぞ!」
兎男「う、うん!」
267:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/26(木) 22:51:32 ID:18YnfYyzqU
千織「・・・」
屋敷の中は薄暗く、不気味な空気が漂っていた
千織「ぶ、ブリアンさーん・・・」
千織「こ、ここにいますよね?私です、千織です・・・」
周囲を見回すが、ブリアンの姿は見当たらない
千織(も、もしかして、違う猫を見間違えちゃったのかな・・・)
おそるおそる奥へ進む
「にゃ〜」
千織「!」
268:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/26(木) 22:53:38 ID:18YnfYyzqU
左前方の柱の陰に、ブリアンの姿が見えた
ブリアンはそのまま、ドアの隙間から一室に入った
千織「ブリアンさん・・・!」 ダッ
追いかけて、千織もその部屋に入る
――だが、部屋に入った瞬間
ガシャンッッ!!
千織「!!」
上から鉄格子の檻が降ってきて、千織を隔離した
269:🎏 名無しさん@読者の声:2018/4/27(金) 13:43:33 ID:YGEouu4Zt6
好き!紫炎
270:🎏 名無しさん@読者の声:2018/4/28(土) 20:29:56 ID:D8l8UUZnFg
C
271:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/4/30(月) 16:58:49 ID:JKkMWsFJTY
>>269
支援ありがとうございます!
好きと言って頂けて感激です、照れます(>ω<)
>>270
支援ありがとうございます〜!
時間あれば今夜には更新しますね
272:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/1(火) 22:29:56 ID:.QFQUZNLxc
すみません、今まさに投稿しようとしたら、PCにお茶こぼしてPC死にました
修理に出しますが、いつ直るかわからないのと、書き溜めてたぶんが死んだ可能性大でショックがやばいです
途方に暮れてますが、放置は絶対に致しませんので、待っていてくださると幸いです…
273:🎏 名無しさん@読者の声:2018/5/2(水) 09:44:20 ID:9UKRv5vPg2
どんまい!
気長にまってます(*´∀`*)
274:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:10:26 ID:.QFQUZNLxc
>>273
ありがとうございます〜!
幸いなことに、PCが復活いたしました。データも無事です。
皆様もPCまわりでの飲食にはご注意ください;;
275:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:14:36 ID:.QFQUZNLxc
千織「え、え、え・・・!?」
檻の外には、ブリアンが微笑みながら立っている
千織「ブリアンさん、これは、ど、どういうことですか」
ブリアン「・・・」
ブリアンがゆっくり目を閉じる
すると、ふわりとブリアンの体から白いもやのようなものが離脱した
同時に、ブリアンがバタリと倒れる
千織「・・・!?」
そのもやは、徐々に人の形を形成し、髪の長い少女の姿になった
千織「あ、あなたは・・・」
少女「・・・はじめまして」
276:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:16:38 ID:.QFQUZNLxc
町兎「しゃ、車掌さん!」 バタバタ
車掌「はい」
町兎「兎男と、その友人である兎兄貴を見たという情報をもらいました」 ゼェゼェ
車掌「はい」
町兎「丁度先ほど、兎女の屋敷の前にいたそうです。おそらくまだその周辺にいるかと・・・」
車掌「その屋敷の場所は?」
町兎「は、はい!ご案内しますのでついてきてください!」
277:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:17:57 ID:.QFQUZNLxc
――兎女の屋敷周辺(裏庭)
兎兄貴「ちっ、どの窓も閉まってやがるな」
兎男「でも、どの窓もそこまで頑丈じゃなさそうだ」
兎兄貴「おっ、やっちまうってか?」
兎男「お、俺は千織ちゃんを助けるって決めたからね!方法がこれしかないんなら、俺はやるよ」
兎兄貴「いい度胸だ。お前も男らしくなってきたじゃねえか」
周囲を見渡すと、装飾用として屋敷の庭に置かれた、大きな石材を見つけた
278:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:19:27 ID:.QFQUZNLxc
兎兄貴「あれを二人で持って窓にぶちこむぞ」
兎男「う、うん!」
二人で石を持ち上げる
兎兄貴「結構重いな・・・準備はいいか?」
兎男「うん!」
兎兄貴「せーのっ!!」
ガシャーーンッッ!!!!
279:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:20:34 ID:.QFQUZNLxc
石は窓を突き破り、屋敷の中に落ちた
兎男「やった、やったぞ!」
兎兄貴「よし、中に入るぞ」
そのとき
「ご苦労さま」 グイッ
「!?」
二人は突如背後から首元の服をつかまれ、強い力で後ろへ引かれた
280:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/6(日) 21:22:12 ID:.QFQUZNLxc
ズシャアッと音を立てて尻もちをつく
兎男「ぐえっ」
兎兄貴「な、ナニモンだぁ!?」
尻もちのまま振り向くと、
車掌「こんにちは」
冷たい表情を浮かべた車掌が立っていた
281:🎏 名無しさん@読者の声:2018/5/11(金) 09:17:20 ID:f7tqz6Y84k
PCが無事でなにより ノC
ようやく車掌さんが追いついたw
282:🎏 ◆e.A1wZTEY.:2018/5/20(日) 19:22:20 ID:.QFQUZNLxc
>>281
ありがとうございます〜〜本当に無事でよかったです
支援も感謝いたします(*- -)(*_ _)
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