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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その3】
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1: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 21:15:11 ID:.RxhzfPc96
あらすじ

永遠の命。その鍵となる救い主、カロル。
欲望に目覚めた西の国。狂気は果てしなく蠢く

遂に勃発してしまった戦争
強大な西の国に立ち向かうべく王国、東国、南国は6ヶ国同盟から成る平和協定を破り、3国連合軍を結成する

南国は多大な犠牲を払い、国王ローレンの命と引き換えに西帝国軍の主力を削った
東国は張り巡らされた罠を果敢に打破するも圧倒的な力の前に粉砕される

敵地にて孤軍となった王国軍
総指揮官フィクサーの戦略采配が功を奏し、帝都本拠地の制圧を完了した

一方で吉報を待ち、国内に留まる王国の国王ヒメ
迫り来る侵略の魔の手を退ける為、東国のホビット族と手を結ぶ
彼らによって明かされた最後の真実
アピシナの大樹の成り立ち

かつて癒しの力は破滅を導いた
人もホビットも共通する願い
永遠の命が野心をくすぐる

穢れなき無垢な愛情は火種となって注がれ、混沌とした世界を象徴するように大樹を巡る争いは止まなかった

忘れ去られた無残な過去
300年もの月日を経てなお繰り返される歴史
誰も止めることは叶わない

友情を取るか、安寧を取るか
時を追う毎に取捨選択を強いられる
捨てていいものなど一つもないのに


142: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:42:02 ID:VfV4LPRyvs
ミシング「こちらがミラルド名物!職人さんによる飴細工でござーい!」

コロン「わぁ、可愛い!本物そっくりの蝶々さん!」パァァ

ポルカ「かってぇな…。どうやって食うんだ、これ…」ツンツン

ミシング「口の中で転がしてみ!舌が踊っちゃうよ!」

コロン「ふわぁ!あまーい!」コロコロ

ポルカ「う、おぉ!なんだこれ、砂糖をまぶした小石か!?」コロコロ


ミシング「この町は畜産業が発展してるから他所との商いも充実してて、いろんな地域の物が売られてるんだよー!」

コロン「へー…どれも見たことない物ばっかり!」キョロキョロ

ポルカ「見てて飽きねぇなぁ」キョロキョロ


ミシング「最近ではホビットの皆さんもヤル気満々で店を構えてまーす!」

コロン「あ、これうちの里にもある素材の帽子!」

ポルカ「お!この部族のミサンガかっこいいな!」


ミシング「本も読めて勉強も出来ちゃう修道院!今は布教の代わりにホビットや人間の子供に道徳を教える学舎になってるよん!」

コロン「同族と人間が混ぜこぜに座って書き物してる…」

ポルカ「こ、ここはあんまり好きじゃねーな。雰囲気が…なんか」
143: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:43:00 ID:VfV4LPRyvs
ミシング「と、いう訳で!ミシングちゃんによる超絶ウキウキ町案内はこれにておしまい!」

コロン「ありがとうございました!」

ポルカ「いやー楽しかったなぁ」

ミシング「それじゃ!楽しんでいってね!ばいびー!」スタスタ

コロン「さよならー」フリフリ

ポルカ「じゃあなー」フリフリ
144: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:43:40 ID:VfV4LPRyvs
コロン「楽しかったね!」

ポルカ「おう、楽しかった楽しかった!いやぁ楽しかった!」

コロン「また来ようね!」

ポルカ「そうだな。また来よう。楽しかったしな。いやー」

ポルカ「ってそうじゃねーだろ!?」バンッ

コロン「あ、お土産が!なんで投げるの!?」ササッ

ポルカ「なに普通に楽しんでんだよ!俺たちはホビットだぞ!」

コロン「? うん」

ポルカ「人間はホビットを見下した敵だ!仲良くしちゃダメだろ!」

コロン「なんで?」

ポルカ「なんでじゃねーよ!じっちゃんにも言われたろ!」

コロン「でもー…ルイさんは人間と仲良くしたいって言ってたよ?」

ポルカ「あ、あいつは…酋長の孫だから、なんだって言えんだよ」

コロン「そう?わたしは今日、もっと人間を好きになったよ?」

ポルカ「うぐ…!」

コロン「ポルカも素直になったら?」

ポルカ「……!」ググッ
145: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:44:20 ID:VfV4LPRyvs
ポルカ「…人間のせいで移住生活を強いられたのにか?」ボソッ

コロン「え…?」

ポルカ「迫害と逃亡の繰り返しだ。穏やかに隠れ棲む部族だって奴らの侵略を受けてきた」

コロン「昔の話でしょ…」

ポルカ「あぁ、とうの昔だよ。先代が若い世代を守る為に身を呈して人間から親父たちを遠ざけた。古い古い逸話さ」

コロン「……」シュン

ポルカ「いくつもの森が焼き払われて人間の住み処になった。行き場をなくした俺たちをそれでも狭めようと虐殺した」

コロン「うん…」

ポルカ「そんな話を聞いて育ったんだ…。ガキの頃から、ずっと…今さらなんだよ。優しくされたってよ」

コロン「だけど酋長さんは人間と一緒に戦ったよ…?」

ポルカ「じっちゃんは賢いから、うまく利用してるだけだ。腹の底じゃ人間なんざ毛嫌いしてるさ」

コロン「…昔より今じゃないの?」

ポルカ「あ?」

コロン「ルイさんは…今を必死に生きて未来に進もうとする人間に憧れてるって…」

ポルカ「…じゃあ何か?昔のこたぁ綺麗さっぱり忘れて人間と仲良くしろってか?」

コロン「そうだよ…」

ポルカ「おめぇは本当に優しいなぁ」

コロン「……?」
146: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:45:24 ID:VfV4LPRyvs
ポルカ「このまま共存したって人間の掟に従わされる!」

ポルカ「人間の文字を覚えさせられて、人間の言葉を喋らされて、人間の一員になるだけだぜ!」

コロン「それがどうしたの…?」

ポルカ「どうしたの…?どうしたのってこたぁねーだろ!!」

コロン「」ビクッ

ポルカ「ホビットの培ってきた文化はどうなる…?暮らしは?尊厳は?先人達の記憶は!?」

コロン「あ……」

ポルカ「俺は人間として生きてくなんてまっぴらだ!誇りを持ってホビットの一生を終えてぇ!」

コロン「……」

ポルカ「憧れんなぁ勝手だがよ…。あんまりうつつ抜かしてっと自分がなんなのかも分からなくなっちまうぞ」

コロン「…それでも、争い事は嫌い」

ポルカ「そうかよ」スタスタ

コロン「どこ行くの!」

ポルカ「帰るんだよ!もう十分だろが!」スタスタ

コロン「ま、待ってよ…!」ダッ

ドンッ

コロン「わ!」ズサッ

ごろつき1「ってぇなぁ…」ジロッ

コロン「」ビクッ
147: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:46:18 ID:e4mtUywSu.
ごろつき1「あぁ?なんだ、お嬢ちゃん、見かけねぇ顔だなぁ?」ジロジロ

コロン「ひっ…!」タジッ

ごろつき1「けっ!野良が紛れ込んだか。まぁいいや。ホビットの分際で俺様に肩ぁぶつけたんだ!詫び入れてもらおうか!」ガッ

コロン「やっ!」ジタバタ

ポルカ「てんめぇえ!!何してやがる!?」

ごろつき1「あぁ!?」

ポルカ「くっせぇ手を離しやがれ!バイ菌が移るだろうが!?」

ごろつき1「な、なんだとぉ!ナメやがって!ぶっ殺してやる!」

ポルカ「おぉやってやらぁ!?」

ゾロゾロ ゾロゾロ

ポルカ「!?」

コロン「っ……!」ブルッ

ごろつき1「ひひひ!タダじゃおかねぇぞ?袋にしてやらぁ!?」コキッコキッ

ポルカ「こんの卑怯者が!」

コロン「や、やめて!誰か!」

憲兵1「何事だぁ!?」ザッ

ごろつき1「ちっ!たれ込みやがったな!ずらかっぞ!」ダッ

憲兵1「待てぃ!!」ダッ

ダダダッ…………

コロン&ポルカ「」ポカーン
148: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:47:47 ID:e4mtUywSu.
憲兵2「やあ、災難でしたね。この町もまだまだ物騒でして」

コロン「え、あ、はい…」オドオド

憲兵3「二人ともお怪我はありませんか?」

ポルカ「だ、誰なんだ、あんたら?」ジトッ

憲兵2「誰って…見ての通り憲兵ですが?」

ポルカ「けんぺー?」

憲兵3「あぁ、そうか。まだ人里に降りて日が浅いんだろう」

憲兵2「なるほど…えー…つまり我々は町民や人里に住むホビット族の皆様を犯罪から守る仕事をしておりまして」

コロン「わたし達を…」

ポルカ「守る…?」

憲兵3「はい。国王様の名声と共に信頼も高まり、新たな方針を受け入れられてきてはいるのですが…それでも先ほどのようにホビット族を邪険にする者もおります」

憲兵2「そういった危険を回避していただく為にも日夜、我々が見回りを務めているという訳です」

コロン「へぇ…!」パァァ

憲兵3「しかし…それとは逆に人間社会に慣れず適応出来なかったホビット族が盗みや暴行等の犯罪を重ねる例も少なくありません」

憲兵2「どうか安穏に満ちた生活を維持する意味でも同族の皆様に寄り添い、助け合ってください。
不明瞭な点や困る場面があれば教会や役場に相談していただければ良い助言を貰える筈ですので」

ポルカ「……」

憲兵2「我々に出来る事は目先の犯罪を抑制する。それだけです」

憲兵3「人間もホビットも共存する上では、どう接するか。自分で考えて生活の知恵を見つけなければなりません」

憲兵2「人を恨む気持ちや不慣れでままならない苛立たしさも度々あると思われますが、ここで生きていくのなら自分の感覚を改める覚悟も必要です」

憲兵3「説教がましくて申し訳ないが新生活を送るホビット族の皆様の励みになればと」

ポルカ「けっ!今度こそ帰るぞ!」スタスタ

コロン「あ、ありがとうございました!さよなら!」

憲兵2「お気をつけて。またいつでもお越しください」ペコッ

コロン「」ペコッ

ポルカ「ちっ…善良ぶりやがって」フンスッ
149: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:50:08 ID:VfV4LPRyvs
コロン「いい人たちだったね?」スタスタ

ポルカ「そうか?」スタスタ

コロン「うん」スタスタ

ポルカ「……」ピタッ

コロン「?」ピタッ

ポルカ「じゃあ住んじまえよ」

コロン「え…?」

ポルカ「好きにすりゃいいじゃねーか。いちいち俺に言わなくてもよ」

コロン「そんなつもりじゃ…」

ポルカ「土産に森でも狩って回るかぁ!手ぶらじゃ帰れねぇしなぁ!」スタスタ

コロン「…王国の救い主」

ポルカ「あ?」

コロン「アピシナ様の生まれ変わりって言われてる…」

ポルカ「それがなんだよ?」

コロン「あの森は救い主が棲んでたんだって…さっき貰った紙に書いてある」パサッ

ポルカ「ちっ!まだ持ってんのか?」

コロン「今の司祭と救い主が出会い、心を通わせた始まりの地。人とホビットを繋ぐ大切な場所なんだって」

ポルカ「そりゃよかったな」

コロン「すごいよね。だって少し前はあんなに嫌い合ってた種族が一つになろうとしてるんだよ?」

コロン「打ち解けてるのが伝わる。町の活気にわたし達の声が溶け込んで混ざり合ってる…」

ポルカ「だからよ!そんな言うなら人間の町に……」

コロン「行かないよ」

ポルカ「!?」

コロン「わたしはホビッツの里が大好き。同胞のみんなも、豊かな自然も、だから…」

コロン「たまに遊びに来るにはいいかも。ルイさん達を誘って」ニコッ

ポルカ「ふん……好きにしろっての」プイッ
150: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:51:39 ID:e4mtUywSu.
〜〜〜夜〜〜〜

―――大聖堂(司祭の間)―――

ミシング「やっほーい!ミシングちゃんが遊びに来たよー!」ガチャッ

教徒「あ、ミシングさん!こんばんは!」

修道女「こんばんは!こんな遅くにどうされたんですか?」

ミシング「あれ?宣教師は?」

教徒「宣教師…あぁ、司祭様ですか!」

修道女「司祭様でしたら夕方に発たれましたよ。また王都に戻られるそうで」

ミシング「もう!?せっかく久々に会えると思ったのにぃ!?」ガーン

教徒「ははは…僕らもゆっくりお話したかったんですけど、やっぱりお忙しいみたいです」

ミシング「はー…子供たちに内緒でサプライズしてあげたかったんだけどにゃー」ガックリ

修道女「あ!それより聞いてくださいよ!」

ミシング「ん?」

修道女「東側の山脈から大勢のホビットが押し寄せてきたんですけどね!なんと司祭様の説得であっさり帰っていったんですよ!」

ミシング「東のホビット?」
151: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:52:00 ID:e4mtUywSu.
教徒「どうやら以前の戦いに加わってくれた部族のようなんですが…急に押し掛けて一帯の領地を寄越せと迫ってきましてね」

修道女「そうそう!領主様まで出張って突っぱねるものだから、もう聖堂中が大騒ぎでしたよ!」

ミシング「???」

教徒「あ、まだ公にはされてないそうなんですが、なんでも南の山脈を一部、ホビット族に明け渡すんですって」

修道女「それをよく理解してなかった若いホビットの集団が勝手に領地を奪おうと乗り込んできたらしいですよ!」

ミシング「へー…それは大変だねぇ」

教徒「まぁでも何事もなくてよかったですよ。西の国との戦いが済んで間もないですからね」

修道女「やっぱり司祭様ってすごいよねー!憧れちゃう!」

ミシング「…そっか!ところでお二人さん、こんな密室で…もしかしてお邪魔だった?」ニマー

教徒「え!?ち、違いますよ!?」ボンッ

修道女「そ、そうですよ!私達はただ日課の清掃を!」アタフタ

ミシング「にゃはは!お熱いねー!」

教徒「違いますってば!?」アセアセ

修道女「も、もう!ミシングさんったら!」カァァ

ミシング「じゃあ宣教師が帰ってきたら、またよろしく言っといて!チャオ!」ガチャッ

教徒「うぅ…本当に違いますからね!妙な噂流さないでくださいよ!?」

修道女「く、暗いのでお気をつけて…」モジモジ
152: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:53:24 ID:VfV4LPRyvs
―――王国辺境地(町外れの橋)―――

サァァァ

ミシング「……」ピンッ

ポチャンッ

ミシング「」ジーッ

パシャン パシャン

ミシング「さざ波しか立たない川も餌を落としたら飛沫を散らして魚の群れが跳ね回る…」ポツリ

『ラム兄ちゃん帰ってきたのにどうしてカロル兄ちゃんはいないの?』

ミシング「どうして…そういえば深く考えなかったっけ」

『あの子とこんなに長い期間、離れたのは初めてなので…』

ミシング「(……)」

ミシング「(マリーさんがそう感じるくらいだから…母親想いのカロルくんなら、なおさらだよねー)」

ミシング「(親友の王様が一緒だから安心だと思ってたけど…)」

ミシング「(親友だからこそカロルくんの気持ちも分かってる筈で…それでも城に留まらせてるとなると)」

ミシング「なーんか…あたしって、いっつも変な方向に考えちゃうなぁ。考えすぎかしら?」

サァァァ

ミシング「…あらま。あんなに群がってた魚さん達が」

ミシング「はぁ…なんにもないといいんだけど?」
153: 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 22:54:09 ID:e4mtUywSu.
―――王国・北の領土(国境関門)―――

ガラガラガラ

プチョリスフ「さーて、商売を始めるとするか」

部下1「本当に大丈夫っすかねー」

部下2「憲兵に張られてんじゃ…」

カランカラン

部下1「」ビクッ

部下2「鈴…?」ドキドキ

ゴゴゴゴゴ

プチョリスフ「」ニヤリ

門番1「お待ちしておりました。我が主より話は伺っています」ペコッ

門番2「どうぞお通りくださいませ」ペコッ

プチョリスフ「おう」ザスッザスッ

部下1「ま、マジかよ…。関門って、こんな堂々と通れるもんなのか?」オロオロ

部下2「荷を改めもしねぇなんて…いったい主ってなぁ何者なんだ?」ドキドキ

門番1、2「」フカブカ

部下1「あそこまでザルじゃ逆にこえーな…」ビクビク

部下2「後ろから刺されんじゃねぇかって気になるぜ…」ビクビク

プチョリスフ「だから言ったろ。俺らが考えるこっちゃねぇとよ」ザスッザスッ

パラパラ パラパラ

プチョリスフ「はー…雪がシンシンと降りやがる。今夜は一段と冷えるぜ」

部下1「へーくしょい!」ブシッ

部下2「この雪道の向こうが北の国か…。もう後戻りはできねぇな」ザスッザスッ
154: ◆WEmWDvOgzo:2017/6/28(水) 23:05:44 ID:e4mtUywSu.
>>115-116
お待たせして申し訳ありません!
なかなかやりたい事が文字に起こせないですが頑張って更新していきたいです!
支援ありがとうございました!


東の騎士のようなモブに毛の生えた程度のキャラにご配慮くださるなんて…!
苦労が吹き飛びそうなくらいキャラも報われてると思います!
むしろこちらの方が全然進められなくてすみません!orz
155: ◆WEmWDvOgzo:2017/7/4(火) 14:46:32 ID:eonOpBEMpo
ヤバいヤバいヤバい
なんかおかしいなと思ったら間に投稿する筈だった部分をまるごと抜かしてた…
どうしましょう…スレ立てし直した方がいいですかね…
156: 名無しさん@読者の声:2017/7/8(土) 23:55:47 ID:MvNhZokrYY
龍さんに聞いたら?
157: 名無しさん@読者の声:2017/7/20(木) 23:44:08 ID:dDmHEwbJVw
わたしは立て直さなくて大丈夫だと思うけどな
抜かしちゃったところ投稿して153に繋がります、って解説いれたらいいと思うけど他の人は立て直した方が見やすいのかな
158: ◆WEmWDvOgzo:2017/7/24(月) 22:18:05 ID:254MBLl7AQ
>>156-157
お返事が遅れて申し訳ありません!
立て直そうかと考えたのですが、どなたかがまとめに依頼してくださったようですのでリンクの修正等のお手間を掛けさせてしまうかもしれませんので少し強引ですが御助言いただいた通り、抜かした部分を入れてみたいと思います!
ラストスパートどころか迷走しっぱなしで本当に申し訳ないです!
今日は時間がないので明日の夜、投稿したいと思います!
くだらないミスで頼ってしまい、すみませんでした!
159: ◆WEmWDvOgzo:2017/7/25(火) 23:23:41 ID:ZYNDGhvvpo
〜〜〜回想(宣教師)〜〜〜

―――王国辺境地(大聖堂)―――

ポルカ「で、なんだって?」

領主「ですから!辺境の地は我々、王国の領土です!無断で踏み入れるのはご遠慮願いたい!」

ポルカ「話にならないな」

領主「それはこちらの台詞だ!明け渡す領土は決定していると何度も説明しているだろう!?」

ポルカ「じゃあここも明け渡せよ」

領主「なんでそうなる!?」

ポルカ「ここは川もあるし森林は豊かだ。日光にも恵まれてる。だからここが欲しい。そう言ってるだろ」

領主「都合のよい事を抜かすな!ここは我々の土地だ!」

ポルカ「んなら酋長にも尋ねてやるよ。忙しない山腹とゆるやかな平地、どっちがいいかってな」

領主「もう決まった事を今さら曲げられるか!?」

ポルカ「交渉決裂だな。無理やりにでも明け渡してもらう」

領主「なに!?」

ポルカ「5000ぱかし腕の立つ部族を連れてきた。お前らなんかちょちょいのちょいさ」

領主「ふ、ふざけるな!そんな事が許されるとでも!?」

ポルカ「許しなんか乞わないね。俺たちは俺たちのやり方でやるだけだ」

領主「ぐ、ぬぬ!」ワナワナ
160: すみません!159から128と129の間に入る筈だった内容です! ◆WEmWDvOgzo:2017/7/25(火) 23:26:43 ID:iFM3aw6sIs
―――大聖堂(礼拝堂)―――

修道女「見た?外にいるホビットの大群!」

教徒「見たよ。獣の皮を纏った、いかにも野性的な目付きの連中だったね」

修道女「どうなっちゃうのかなぁ?まさか襲ったりしないよね?」ドキドキ

教徒「分からないよ。でもあいつらの様子…前に聖堂を襲撃したホビット族と瓜二つだ」

修道女「え?」

教徒「僕らを…人間を見る目が明らかに冷たい。不在にしてる司祭様に代わってミラルドの領主様が対応してるけど下手に刺激したらどうなるか…」

修道女「で、でも司祭様が国王様の要請で憲兵団とこっちに向かってるんだよね?」

教徒「そうだけど…一向に来る気配もないし」

修道女「〜…司祭様ぁ!!」ブルブル

宣教師「はい、なんでしょう?」

修道女「え…?」ビクッ

教徒「あっ!」ハッ
161: ◆WEmWDvOgzo:2017/7/25(火) 23:28:08 ID:iFM3aw6sIs
教徒「し、し、し…!」プルプル

修道女「司祭様ぁっ!!」ウルウル

宣教師「お久しぶりですね。聖堂での一件以来でしょうか?」ニコッ

教徒「はい!司祭様が国王陛下に付き添われてから早半年ほど!」

修道女「寂しかったですぅ!」ウルウル

宣教師「ふふ。そうでしたか。ところで…例の方たちは?」

教徒「奥の間にいます!領主様と話し合ってるみたいで!」

修道女「あれ?憲兵団の方々は?」キョロキョロ

宣教師「同行してくださった数名の憲兵さんには町で待機してもらってますよ」

修道女「えぇ!?なんでですか!?」

教徒「護衛も従えずに出歩くなんて危険です!」

宣教師「ありがとうございます。でも心配は入りませんよ。彼らに敵意を感じさせない為の措置です」

教徒「またそんな事を……仮にも司祭様は教団を束ねる立場にあるんですから、もう少し慎重になさった方がいいですよ」

修道女「そうですよ!あのホビットたちだって何するか分からないですし!」

宣教師「そう気負うものではありませんよ。話し合いをするだけですから」ニコニコ

教徒「そ、そうかもしれませんが…」

修道女「お気をつけて!」

宣教師「では失礼します」スタスタ
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名前:
sage:


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