あらすじ
永遠の命。その鍵となる救い主、カロル。
欲望に目覚めた西の国。狂気は果てしなく蠢く
遂に勃発してしまった戦争
強大な西の国に立ち向かうべく王国、東国、南国は6ヶ国同盟から成る平和協定を破り、3国連合軍を結成する
南国は多大な犠牲を払い、国王ローレンの命と引き換えに西帝国軍の主力を削った
東国は張り巡らされた罠を果敢に打破するも圧倒的な力の前に粉砕される
敵地にて孤軍となった王国軍
総指揮官フィクサーの戦略采配が功を奏し、帝都本拠地の制圧を完了した
一方で吉報を待ち、国内に留まる王国の国王ヒメ
迫り来る侵略の魔の手を退ける為、東国のホビット族と手を結ぶ
彼らによって明かされた最後の真実
アピシナの大樹の成り立ち
かつて癒しの力は破滅を導いた
人もホビットも共通する願い
永遠の命が野心をくすぐる
穢れなき無垢な愛情は火種となって注がれ、混沌とした世界を象徴するように大樹を巡る争いは止まなかった
忘れ去られた無残な過去
300年もの月日を経てなお繰り返される歴史
誰も止めることは叶わない
友情を取るか、安寧を取るか
時を追う毎に取捨選択を強いられる
捨てていいものなど一つもないのに
11: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 21:49:23 ID:.RxhzfPc96
団長「ここから先は未知の領域だ。しかし何が起きようとワシは最後まで陛下を信じよう。それがワシに出来る最善だ」
宣教師「…呑まれないといいですけどね」
団長「……?」
宣教師「いくら成長したとはいえ、彼はまだ子供です。課せられた使命や人の期待をどこまで背負いきれるか」
団長「無論、ただ宛にするのではない。ワシらが支えるのだ」
宣教師「それでも重圧を抱えるのは彼ですよね」
団長「なにが言いたい?」
宣教師「いえ…ただ私は自分の不甲斐なさを実感しているだけです」
団長「止められなかった事を悔やんでいるのか?」
宣教師「…あそこで止められていれば何人の命が救われていたか。そう考えると、どうしても」
団長「ワシは後悔などしておらんぞ。成すべき事を成した。それで十分だ」
宣教師「心強い限りです…」
団長「君もだ。胸を張れ」
宣教師「へ…?」
団長「一度に止める事は出来なかっただろうが…レジスタンスの殺戮を止めたのはまさしく君の偉業だ」
宣教師「……」
団長「奴らが復讐に燃え、殺戮を許容したままでは陛下の思惑に沿わなかっただろう。
だが君が懸命に説得し、立ちはだかったおかげで奴らの意識が変わり、ひいては和睦を受け入れた」
宣教師「そんなつもりではなかったのですがね…」
団長「一時の感情だとしても結果は良い方向へと向かった。君の持ち前の気の強さと正義感が我々を救ったのだ」
団長「だから胸を張れ。君も大いに貢献した英雄の一人だ」
宣教師「ふふ、なんだか照れくさいです…」テレッ
団長「構わぬよ。余韻に浸るくらいは許されていい筈だ」ニコッ
宣教師「ふふ…」ニコッ
12: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 21:51:50 ID:.RxhzfPc96
―――馬車の中―――
ヒメ「」カリカリ
ラム「戻ってくるなり何書いてんの?」
ヒメ「今後の事だ」カリカリ
カロル「ねぇヒメくん。まだ外に出たらダメなの?」
ヒメ「あぁ」カリカリ
カロル「…どうして?」
ヒメ「どうしてもだ」カリカリ
カロル「……」シュン
ラム「まぁまぁ?帰ったら、いつもみたいに外で遊べるよ?」
カロル「うん…」
ヒメ「……」カリカリ
カロル「ヒメくん!あと何日で帰れるの?」
ヒメ「さぁな。国境まで約1ヶ月は掛かるとして…王都まで戻るのに最低でも10日以上は…」
カロル「そっか!楽しみだね?」
ラム「はぁ…1ヶ月以上かぁ。長いなぁ…」
カロル「お母さまたちにはどれくらいで会えるのかな?」
ラム「王都からだと…馬を借りても1ヶ月は掛かるんじゃない?」
カロル「へぇ!そうなの?ヒメくん?」
ヒメ「…悪いけど集中させてくれないか。今はこっちを優先させたいんだ」カリカリ
カロル「あ…ごめんなさい」シュン
ラム「少し静かにしてよっか…」
カロル「はーい…」
13: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:01:01 ID:ItyqIbwMvc
〜〜〜深夜〜〜〜
カリカリ カリカリ
カロル「ん、うぅ……ヒメくん、まだ起きてるの?」ムニャッ
ヒメ「? あぁ、起こしたか。悪いな」
カロル「ううん…ボクのことよりヒメくんは大丈夫?明日も早いんでしょ?」
ヒメ「心配するな。王宮では徹夜なんてしょっちゅうだった」
カロル「でも…ちゃんと寝ないと疲れが取れないよ?」
ヒメ「もうすぐ寝るよ。忘れない内に書き留めておきたいんだ」カリカリ
カロル「…すごく分厚いね。そんなにたくさんなにが書いてあるの?」
ヒメ「思い付いた事とか予想出来る事態への対策。ほったらかしにしてた公務の必要書類に今後の政務で行われる課題。とにかく色々だ」
カロル「ボクも手伝える?」
ヒメ「ありがたいけど、これは僕にしか出来ない事だからな。おまえは休め。拐われてた間、心労が祟っただろ」
カロル「…ヒメくんは優しいね」ニコッ
ヒメ「は?なんだよ、急に…」
カロル「こんなことしかできないけど…ボクからのお返し」スッ
ヒメ「!」ドキッ
フワッ
ヒメ「あ……」
カロル「助けてくれてありがとう」ニコニコ
ヒメ「い、いや…」
カロル「じゃあおやすみなさい。ヒメくんも早く寝た方がいいよ」バサッ
ヒメ「わ、分かってる…」
カロル「ふあぁ…一人で頑張りすぎないでね。ボクもみんなも…ヒメくんの助けになるよ」ムニャムニャ
ヒメ「…あぁ」
カロル「くぅ…」スヤスヤ
ヒメ「…バーカ。いつも助けられてるよ」クスッ
14: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:02:56 ID:ItyqIbwMvc
〜〜〜10日後〜〜〜
―――西国領内(平野)―――
ドドドドドドドッ!!!
西国軍長「現れたぞ!!王国の侵略者共だ!!」
ゾロゾロ ゾロゾロ
ヒメ「っ…多いな!各地の有力者が団結したのか!」ギリッ
団長「ぬぅ!何がなんでも我らを生きて帰さぬつもりのようですな」ジャキッ
西国軍長「よくもノコノコと間抜け面を引っ提げてやって来たな!将軍閣下の仇!今こそ討ち取ってくれるわ!掛かれ!!」バッ
ワァァァアアアアアアア!!!!
ヒメ「(帝国の覇権を奪われた奴らにとって僕の命は挽回に欠かせない…。死に物狂いで来るだろうな。さすがに手強そうだ!)」グッ
団長「陛下!指示を!」
ヒメ「この平野を抜ければ、いよいよ国境だ!僕達には後がない!突破するぞっ!!」カッ
団長「ははぁっ!!者共ワシに続けぇ!!」パカラッパカラッ
オォォオオオオオオ!!!!!
ドガガガガガガッ
15: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:04:38 ID:ItyqIbwMvc
ガキンッ ズバッ ドスッ ザンッ
西国軍長「弓隊放て!」
ヒュヒュヒュヒュヒュンッ
ズブッ ドスッ ザクッ ズンッ
団長「怯むなぁっ!!こちらも迎撃しろ!!」
ヒュヒュヒュヒュヒュンッ
ブスッ ズドッ グサッ バスッ
西国軍長「小癪な!一掃してくれるわ!大槍砲発射せよ!」ババッ
ボヒュンッ ドゴゴゴゴォッ!!
団長「なっ…!あれは国境城塞戦でカカドゥーラの軍勢が使った兵器か…!」
西国軍長「さらに絶望をくれてやる!投石砲台用意!偽善に満ちた王国人の石頭をカチ割ってやれぃ!!」ババッ
ヒューン ゴシャアッ!ゴシャアッ!
団長「く、く…おのれぇい!!」ギリッ
16: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:06:28 ID:ItyqIbwMvc
ヒメ「(…ヤツら、何日も前から待ち構えてたな。道理で難なく、ここまで来れた訳だ)」
ヒメ「(部隊配置。兵器の準備。攻撃展開。なにもかもが周到だ。その上、士気も尋常じゃなく高まっている…)」
ヒメ「(先日まで反逆者だった王国軍を主力にしているこちらの連携では分が悪い…!一旦退くか…!?)」
宣教師「ひ、ヒメくん!」タタタッ
ヒメ「な、なにやってるんだ!後方に隠れてろと言っただろ!?」
宣教師「物凄い轟音が鳴り響いてますが…いったいどうなってるんですか!?」
ヒメ「…襲撃だ!分かるだろ!いいから後ろに控えてろ!?」
宣教師「っ……!な、なんですか!あの大軍は?今までの比ではありませんよ!?」ゾクッ
ヒメ「だから控えてろって!何かあれば指示を出すから!」
宣教師「……!?」
ヒメ「ちっ…そうだよ!素人目に見ても明らかだろうな!はっきり言って一方的にやられてる!敵も馬鹿じゃないってことさ!」
宣教師「そ、そんな…」
ヒメ「それもそうさ!あいつらにしてみれば僕達は西国の尊厳も秩序も全てを奪い、破壊した憎むべき敵だ!負けられないのはお互い様なんだよ!」
宣教師「だ、大丈夫なのですか…?」
ヒメ「だから!その為に戦ってるんだろ!何度も言わせるな!?」
宣教師「……!」
ヒメ「下がってろ!こっちはそれどころじゃないんだよ!!」
宣教師「っ……」ダッ
ヒメ「……」
タタタッ………
ヒメ「(ごめんな…。でもこうしておいた方が…いざという時、気兼ねなく逃げられるだろ?)」
ウォォォォォオオアアァァアアアアア!!!
ヒメ「」ビクッ
17: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:08:48 ID:ItyqIbwMvc
西国軍長「な、なんだぁ!?」ギョギョッ
ズガガガガガガッ
団長「あ、あれは…!?」
ギャアアアアアアア!!!
ヒメ「敵陣を喰い破っていく…!なんなんだ、あの部隊は…!」ハッ
王国軍長「王国軍騎兵団!参上仕った!!」ガガガッ
団長「お、おぉ…!おぉ…!!」ググッ
王国軍長「我らが来たからには貴様らの好きにはさせんぞ!西の蛮人共め!?」バシュッ
西国軍長「うぅ…くそ!王国の羽虫なんぞ返り討ちにしてやれぃっ!?」
団長「勝機が見えたぞ!恐れず攻め込めぇ!!」ズバッ
オォォオオオオオオ!!!
ヒメ「え、援軍…なのか!?」
18: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:12:00 ID:ItyqIbwMvc
ドガガガガガガッ
ワァァァアアアアアアア!!!
西国軍長「これまでか…!出直すぞ!退け!退けぇい!?」パカラッパカラッ
ダダダダダダダッ…………
団長「ふぅ…なんとか退けましたな」
ヒメ「あぁ、正直もうダメかと思った…」
王国軍長「陛下!ご無事でなによりにございます!」ザッ
ヒメ「…助かったよ。おまえの名は?」
王国軍長「はっ!王国軍騎兵団を任されております!ロードホズ・アクナカイルと申します!」
ヒメ「騎兵団……貴族の配下じゃないか!なぜ僕を!?」
王国軍長「何を申されます!我らは貴族なれど陛下に仕える忠臣!陛下の危機となりますればいついかなる時も駆け付ける次第!!」
団長「…なぜここが分かった?表向きは陛下は城に籠っておられると、そう聞かされていた筈だが?」
王国軍長「政務官殿の仰せ付けにより陛下をお迎えするべく挙兵して参ったのだ。
我らも突然の事にて驚かされたが、なにやら政務官殿は逐一こちらの状況を探り、援軍の機会を待っておられたのだとか」
ヒメ「政務官…!そうか、リルラが!」パァァ
団長「ふん…奴もたまには良い事をするものだな」ニッ
19: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:12:51 ID:.RxhzfPc96
王国軍長「ダィール様やソメリア卿も大変、陛下の身を案じておられました。
此度はお二方の強いお力添えにより騎兵団を動かせたのです」
ヒメ「(? ダィールにソメリア……たしか貴族側の最高権力者ハリアンス家の派閥だったか。けど奴らは王族を毛嫌いしていたような…?)」
王国軍長「どうか今回の活躍につきましては陛下の一存にて格別に計らっていただきとう存じます!」
ヒメ「(……はっは〜ん?そういうことか?)」ジロッ
王国軍長「我ら騎兵団1万5千!これより陛下を警護し、王都まで無事に送り届けさせていただきます!」
ヒメ「よろしく頼む。後ほど卿にも感謝を伝えさせてもらうよ」
王国軍長「はっ!我が主も陛下の無事を確かめれば、さぞ喜ばれましょう!」
団長「奴らが陛下に力を貸すなど、どういう風の吹き回しでしょうな?」コショコショ
ヒメ「おそらくは僕が不在にしていた間に何か問題を起こしたんだろう。その弱味を政務官に握られて、といったとこじゃないか?」コショコショ
団長「ふっ!なるほど…?」プッ
ヒメ「政務官たちも必死に戦ってくれてたみたいだ。帰ったら礼を言わないとな」
団長「…頼もしき家臣に恵まれましたな」ニコッ
ヒメ「あぁ…これからも安心してやっていけそうだ」ニコッ
20: 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2017/4/29(土) 22:17:03 ID:ItyqIbwMvc
ワイワイガヤガヤ
ヒメ「待たせたな」スタスタ
宣教師「あ……戦いはどうなったのですか?」
クーペ「わたしたちは帰れるんですよね…?」オロオロ
ヒメ「……」
宣教師「……!?」ゴクリ
クーペ「え…?」ビクビク
ヒメ「喜べ!大勝利だ!」ニカッ
宣教師「〜〜〜!」パァァ
クーペ「……!」ウルッ
ヒメ「不安にさせて悪かったな。でも、もう大丈夫だ」
宣教師「クーペさん!」ダキッ
クーペ「やりましたね!司祭様!」ダキッ
ヒメ「皆、帰り支度は済ませたか!ここからは王都まで直進だ!一人足りとも欠かさず王国の地を踏もう!」
ワァァァアアアアアアア!!!
21: 名無しさん@読者の声:2017/4/29(土) 22:48:23 ID:/FBqKYUaXc
5スレ目突入乙です!最後まで突っ走ってください!
CCCCC
22: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:15:10 ID:WB3T0gfyVY
>>21
ありがとうございます!
ここまで来たらがむしゃらにスパートを切りたいと思います!
書くたびにゴールが遠ざかってるような気もしますがw
23: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:19:47 ID:WB3T0gfyVY
今から投稿する物は本編と一切関係ありません
イベント中&SS板統合直前ということで二日目も参加したいという浅はかな気持ちから生まれた駄文です
箸休め的な意味合いで捉えていただけたら幸いです
こんなカロルはイヤだ
【2スレ目の208での一幕】
母「坊やは宣教師様がお嫁さんだったらどう?」ニコニコ
カロル「宣教師さまが?」キョトン
宣教師「お、お母様!そんな…気が早いで……」アタフタ
カロル「うーん…無理!」
宣教師「え……」
カロル「ぜんぜん好みじゃないもん!」ヘラヘラ
母「そ、そう」
宣教師「(こ、このガキ…)」
【※はっきりフる】
24: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:20:27 ID:BMI.v0bS.A
こんな宣教師はイヤだ
【4スレ目、964の一幕】
ラム「ちょっと!話が違うじゃないか!あいつの一声で暴動が起こってるよ!」アセアセ
ヒメ「そんなバカな…!?」ガクガク
宣教師「えぇ、バカですね。男って本当……はぁっ」イライラ
ラム「どうするんだよ!なにか秘策はないの!?」
ヒメ「冗談じゃない…!こんな……これ以上どうしろって言うんだ!」
宣教師「……この手だけは使いたくなかったのですが」
ラム「え!?」
ヒメ「この危機を脱する手があるのか!?」パァァ
宣教師「魅力には魅力!私が全力で彼らを誘惑します!」カッ
ラム「えぇっ!?」
ヒメ「な、なに言ってんだよ!」
宣教師「私だって女なんです!やってやれないことはありません!」ヌギッ
ヒメ「バカ!よせ!脱ぐな!」アワアワ
ラム「そうだよ!聖職者が色仕掛けなんてしていいわけ!?」アセアセ
宣教師「聖職者を無理やり脱がせるのが好きな男もいます!(※1スレ目の最後らへん参照)」
ヒメ「いやいや聖職者が積極的に脱ぐのは違うんじゃないか!?」
宣教師「そう言っておきながら既に私の虜となっているんでしょう?」
ヒメ「なるかバカ!!」
宣教師「さぁ見なさい兵士の皆さん!!教団の司祭ともあろう者が脱ぎますよー!!」バサッ
ワァーワァー! ジョオウヘイカバンザーイ!
宣教師「……」スッポンポン
ヒメ「だーれも見向きもしないじゃないか」
ラム「おわったね」
『※このあとめっちゃバッドエンド』
25: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:21:07 ID:BMI.v0bS.A
こんな友達はイヤだ
【1スレ目、193の一幕】
パッチ「それにしても髪切ってるから分からなかったよ」
ルーボイ「そうだよ、昨日はもうちょっと長かったじゃんか?」
カロル「あはは。分かりにくくてごめんね?
でもアレはカツラだから髪を切った訳じゃないんだ」
ルーボイ「なんでカツラなんか被ったんだ?ハゲてないのに」
カロル「は、はは…ホビットだって思われない為に女の子のカッコをしてたの」
ルーボイ「へ?女の子のカッコ?」
パッチ「まさかキミ…男なの?」
カロル「う、うん。実はそうなんだ…」カァァ
パッチ「えぇ!気付かなかったよ!?」
ルーボイ「」ガーン
パッチ「(あ、ショック受けてる)」チラッ
ルーボイ「……」
パッチ「ドンマイ!」ポンッ
ルーボイ「最悪、男でもいいか…」ボソッ
パッチ「!!!」ゾクッ
カロル「?」キョトン
【※種族どころか性別も友情も越してくる】
26: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:22:23 ID:WB3T0gfyVY
こんなお母さまはイヤだ
【1スレ目、672の一幕】
―――大聖堂(地下牢)―――
ダガ「ふぅっ!ふぅっ!」ビクンビクン
母「手足を縛って目隠しをされながらお尻を踏まれる気分はいかが?」グリグリ
ダガ「ぐはぁっ!屈辱的だが…たまらんっ!」ビクンビクン
ジョー「こ、これは…」
神父「なんたる破廉恥な…!」
トト「うわぁ…」
母「来てくださいましたの?」
ダガ「なに!誰かいるのか!?」
母「」グリグリ
ダガ「おうつ!」ドピュッ
母「ふふ…もう出したの?情けない男…」
ダガ「んだとてめぇ!」
母「」グリグリ
ダガ「んはぁっ!?」ビクビク
母「ほら!もっと鳴きなさい!お客様にその不細工なあえぎ声を聞かせるのよ!この豚!あんたなんか豚なのよ!」ペシンペシン
ダガ「ブヒィィィイ!!」ガクガク
ジョー「………」
神父「………」
トト「………」
【※目的を忘れてヒートアップする】
27: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:23:14 ID:WB3T0gfyVY
こんな団長はイヤだ
【2スレ目、965の一幕】
団長「昨日の早朝から巡礼が始まり、日の出まで戦ってきた訳か…。長かったな」
ミシング「あーん!ミシングちゃん、動きっぱなしでもう眠たーい…。おじさまのたくましい腕枕が欲しいなー?なー?」チラチラ
ヒメ「言っとくが、こいつ妻子持ちだからな?」
ミシング「え!?そうだったの!?」
団長「…う…おっほん!」
ミシング「そんなー!あたしってば弄ばれたー!えーん!」
団長「」ポンッ
ミシング「ふえ?」
団長「第七夫人からで良ければ…」
ミシング「だ、ダイナナ……!?」
ヒメ「お、おまえ…」ドンビキ
団長「英雄色を好むと言いましょう?」
ヒメ「女性の気持ちをなんだと思ってるんだ!奥さんや子供に申し訳なくないのか!?」
団長「バレなければいいのでござる」
ヒメ「ござるじゃねーよ、絶対言い付けるからな」
ミシング「あたし…それでもいい!」
ヒメ「えっ」
ミシング「遊びでも好きな人といられるなら…」ポッ
団長「ふっ!また一人、都合のいい女ができた」ニィッ
ヒメ「(た、爛れてる…大人って……)」ズーン
【※武人なのに不倫しまくる】
28: ◆WEmWDvOgzo:2017/4/30(日) 08:25:59 ID:BMI.v0bS.A
こんなヒメはイヤだ
【3スレ目、898の一幕】
ヒメ「衛兵!そいつを地下に戻せ!」
衛兵1「はっ!来い!」グイッ
アントリア「っ…!扱いが乱暴じゃないか…!?」ギシッ
衛兵2「この者はいかがなさいますか?」
アリアス「えっ」ビクッ
ヒメ「そいつも牢に押し込め。もう用済みだ」
衛兵2「ははっ!」
アリアス「は!?証言したら罪を免除してくれる約束じゃないのよ!?」
団長「まことによろしいので…?」コショコショ
ヒメ「約束なんか知るか。罪人だぞ、そいつ」
団長「…承知しました」
衛兵2「神妙にしろ!」ガッ
アリアス「あぁぁ!!ちょっと陛下ぁぁ……」ズルズル
【※約束を守らない】
以上になります!SSフェスティバル二日目!本番はここから!もっと盛り上がりますように!
29: ◆WEmWDvOgzo:2017/5/1(月) 23:21:09 ID:eI.uCZwLb.
〜〜〜1ヶ月後〜〜〜
―――王都(城下町)―――
門衛1「開門!開門せよ!」
門衛2「道を開けろ!!」
ザワッ
町民1「な、なんだなんだ…?やけに物々しいな?」
町民2「またどっかの国から使者でも来たのか?」
ギィィィィイイイイ………
ザッザッザッザッ
町民3「え…!?」
町民4「そ、そんなバカな!?」
町民5「あれはうちの国の旗印……じゃあ、あの兵士の集団は…!?」
町民6「王国軍は西の国に寝返ったんじゃなかったのか!?」
町民7「み、見ろ!馬車の中から誰か出てくるぞ!?」
ヒメ「ふぅ。たった数ヶ月でも離れてみると…ここの空気がいかに清潔だったかが分かるな」ストッ
宣教師「えぇ、ですがあの国で学んだ現実は私たちの糧になることでしょう」ストッ
ザワッ
町民5「こ、国王様!?」
町民8「司祭様もいるぞ!?」
町民3「ど、どうなってるんだ…!城にいらっしゃったんじゃなかったのか…?」
ヒソヒソ ヒソヒソ
ヒメ「民衆に説明を」
団長「はっ!」ザッ
30: ◆WEmWDvOgzo:2017/5/1(月) 23:21:50 ID:eI.uCZwLb.
ザワザワ ザワザワ
団長「聞け!愛すべき王国の民よ!」
町民's「」オロオロ
団長「突然の事で驚かせただろうが、こちらにおわすのは正真正銘、我らが国王ヒメ様である!!」
町民's「……?」オロオロ
団長「既に聞かされているだろうが我が国は総指揮官フィクサーの裏切りに遭い、西の国と再びまみえる事となった!」
町民8「ヒッ…!?」サァァ
町民9「と、とうとう国王様が兵を徴収しに…!」ブルッ
町民10「司祭様もいるって事は教団も……やっぱり戦争は起こるのか…!?」ビクビク
団長「だがそれも、もはや過去の話だ!」
町民's「!?」
団長「国王陛下が自ら兵を率い、帝都に巣食う敵軍もろとも国賊フィクサーを成敗なされた!!」
町民's「え!?」ギョギョッ
団長「今日まで諸君らに不安を与えてしまい、まこと申し訳なく思う!しかしその不安も今この時、一点の曇り無く晴れるだろう!」
町民's「」ドキドキ
団長「此度の反逆は我々、国王直属軍の手により鎮圧!!西の国との戦も我が国の全面勝利で決した!!全ては国王陛下のお導きなり!!!」
町民's「〜〜〜!!!」プルプル
ヒメ「隠していて悪かったな。今日からは安心して、また日々を過ごしてくれ」ニコッ
ウオォォオオオオオ!!! ワァァァアアアアアアア!!!
宣教師「私まで顔を出す必要があったのですか?」
ヒメ「まぁそう言うなよ。僕らは一応、王国と教団の象徴だ。こうして威光を高める機会も必要なのさ」
宣教師「そういうものなのでしょうか…」ウーン
町民's「バンザーイ!!!国王陛下バンザーイ!!!」
237.43 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】