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スト
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2016/7/31(日) 00:22:01 ID:2aaxSCyTRU
男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」

学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。

その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。


58: 名無しさん@読者の声:2017/10/8(日) 21:53:25 ID:NTv/urKps6
プルルルル プルルルル

眼鏡2「電話……眼鏡3から!」ピッ

眼鏡3『もしもし、ジョジョはどうだった!?』

眼鏡2「ダメだった!そっちの状況はどうだ!?」

眼鏡3『かなりやばいぜ!まだストさんは一発も食らってないけど、このままだと……』

眼鏡2「……くっそ!」ダダッ

シーン……

ジョジョ「やれやれだぜ……」




59: 名無しさん@読者の声:2017/10/26(木) 09:20:40 ID:R/HwdWiAzs
〜再び赤色公園〜

狂者「おおおおおお!!!」ブオッ

男「ぬおっ」ヒョイッ

狂者「ハァッ…ハァッ…よけんなやぁ……」ズズズッ

男(何なんだよコイツ……足を引き摺って、今にも倒れそうなくせに……)

狂者「……よけんなぁああああああああああ!!!」ダッ

男「っ!」

男(ホントに人間なのか!?)
60: 名無しさん@読者の声:2017/11/5(日) 12:29:28 ID:gstQM851QI
狂者「おらぁ!!!」

男「……クッソ!」

男(ダメだ、落ち着け!冷静になれ俺!)

ガシッ

男「!?」

狂者「……捕まえたぜぇえええ」ビキビキ

男(おお!?この力は……こいつ……!)ミシミシィ

狂者「……フッ!」ガッ

男「うおっ!?」

ズダーン

ズイッ

狂者「……逃がさねぇぜ」ニヤニヤ

男(ヤバい!馬乗りはアカン!)
61: 名無しさん@読者の声:2017/11/12(日) 10:27:18 ID:SxTAF/grt2
狂者「ようやくだ……ようやくてめぇをぶん殴れる……」

男「くっ……」

狂者「……死ねやぁ!!!」ブオッ

男「……ッ!!」バッ


……コロッ


狂者「…………!?」ピタッ

男「…………?」

男(なんだ……?急に止まった?)

コロコロ

狂者「その種……そうか……お前も…………」ブツブツ

男(…………種?)

男は狂者の目線の先を見た。

なんとなく、家を出るときにポケットに突っ込んだ禍々しく輝く赤い種が、地面に転がり落ちていた。
62: 名無しさん@読者の声:2018/2/15(木) 09:45:42 ID:kdZ22B6KQc
復 活
63: 名無しさん@読者の声:2018/2/16(金) 09:27:07 ID:kdZ22B6KQc
赤い種に気をとられ、狂者の拘束がわずかにゆるむ。

そこを見逃す男ではなかった。

男「ふん!」グイッ

狂者「お……」グラッ

バッ

男「はあっ、はあっ……」

男(あ……、危ねー!)

狂者「ちっ、まだ動けたか……まあいい」

狂者「……ところで」

狂者は地面に落ちている、赤い種を拾い上げる。

狂者「……お前、見逃してやるからよ。この種、俺にくれないか?」
64: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 14:53:32 ID:SwgcR2xVlU
狂者「この種があれば、俺はまた一段と強くなれる」

狂者「なんてったって、たった一粒飲んだだけで、あの恐ろしかった金髪やDQNを、半殺しにすることができたんだからな」

男「…………」

狂者「あれは、最高だった……まさしく、俺が生まれ変わった瞬間だった……俺の人生は……あの時始まったんだ……」

男「…………」

狂者「この種のおかげさぁ……この種のおかげで、俺は変わることができたんだ……もう一粒飲めば、俺はもっと変化できる……進化できる!!!」パクッ

男「!!!」

狂者「……ッハァアアアァァ!さっき、見逃してやると言ったが、ありゃ嘘だ」

狂者「やっぱりテメーは殺しとくぜぇえええ!!!」

男「お前は…………」



男「弱いまんまなんだな」
65: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 15:22:40 ID:SwgcR2xVlU
狂者「アァ!?」

男「お前見ていてわかったよ。俺が何をしたかったのか」

男「ジョジョに負けてから、喧嘩をやめて、公園西行くのをやめた。勉強をして、今までの自分から変わろうとしたんだ」

狂者「……何言ってんだてめぇ」

男「それでも毎日モヤモヤしてさ。なんだか俺がやりたいのって、こういうことじゃねーんだよなって、気付いてたけど、他にやらなきゃいけないこともあるからって、気付いてない振りをして後回しにしてたんだが……」



男「……そう、俺は『変わりたかった』んじゃあない。逆だった。俺は『変わりたくなかった』んだ。それに今、やっと気が付けた」



狂者「……『変わりたくなかった』?」

男「俺はこのままでいい。その種はお前にやるよ。飲んだら変わっちまうんだろ?なんて、お前はもう飲んじまったんだよな」

狂者「……ナにイッテンダおまエ?強ク生マれ変わレるんだぞ?」

男「俺はこのままお前を倒す。眼鏡の仇もあるしな」

狂者「ワケノワカランコトヲイウナァァアアアア」

男「一発だ」
66: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 15:31:35 ID:SwgcR2xVlU
狂者のフルスイングの右ストレート。
一切の躊躇いのない、自分のことも相手のことも、何一つ思慮にいれてない、無慈悲で残酷な拳。

その拳に全く怯むことなく、男は一歩間合いを詰めた。拳は空を切り、体勢を崩した狂者の目には、『公園の主』の姿が映る。

スト「俺が赤色公園の王だ。いつでもまた来な。相手になるぜ」

王の左拳が、狂者の目前に迫る。その拳を、避けることも、受けることも出来ぬまま、狂者はただただ目をつぶり……



そして、意識が吹っ飛んだ。
67: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 15:44:41 ID:SwgcR2xVlU
眼鏡3「( ゚д゚)ポカーン」

眼鏡2「ハァッ、ハァッ、眼鏡3!戦況はどうだ!?」

眼鏡3「( ゚д゚)ポカーン」

眼鏡2「おい、どうした」

眼鏡3「……病院の前を見張ってる、眼鏡4に連絡だ……」

眼鏡2「はぁ……?いや、ストさんは……」|д゚)チラッ



狂者「」チーン

スト「…………」



眼鏡2が覗くと、そこには倒れた狂者の姿と、無傷のままのストの姿が。

眼鏡2「……勝ったのか!?まさか、狂者に……!?」

眼鏡3「復活だ……完全復活だ……赤色公園の王……ストの完全復活だ!!!」



〜病院〜

眼鏡「ハッ!」

医者「うおっ!急に目が覚めたぞ!」

眼鏡「……ここは?」



眼鏡4「おーい、眼鏡が目を覚ましたぞー!」タタッ

眼鏡2「なに!?マジか!?」

眼鏡3「ということは……!?」



男「決着ゥウ─────────────────z_________________!!!!!!!」

〜第二部 完!!!〜
68: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 23:59:22 ID:SwgcR2xVlU
〜後日談〜

スト「よう、ジョジョ」

ジョジョ「……」

スト「俺のこと、覚えているか?3ヵ月くらい前、あんたにしこたま殴られた」

ジョジョ「……覚えてるぜ。赤色公園のスト」

スト「……!!そ、そうか。俺のこと、覚えているのか……」

ジョジョ「で、俺になんかようか?」

スト「ああ、いや、なんつーのかな。あんたにボコボコにされてから、俺はずっと考えてたんだよ。これから先、自分は何をしたいのか」
69: 名無しさん@読者の声:2018/5/1(火) 00:06:26 ID:0ThlEiJbYU
スト「あんたには勝てないと思って、それなら潔く身を引こうと、1度は闘いの場から去ったんだが」

スト「どうにもモヤモヤが残った。負けっぱなしというのは、俺の主義に反する」

スト「でもよ、今のままじゃ絶対に勝てない、だから、自分は変わらなきゃ、なんて思っても、それにもなんだか違和感を感じて、なにもできずにいた訳なんだが」

スト「……ようやく答えがでたよ」
70: 名無しさん@読者の声:2018/5/1(火) 00:17:26 ID:0ThlEiJbYU
スト「俺は俺のまま、何も変わらぬ俺のまま、あんたともう一度闘って、そして、勝ちたかったんだ」

スト「黒帯の柔道家に喧嘩で負けて、そんでそいつを倒すために柔道初めて、いつか自分も黒帯になってそいつともう一度闘うみたいな、そんな王道漫画の主人公みたいには、俺はなれない」

スト「……ただ、俺は白帯のまま、何も変わらぬ俺のまま、黒帯のお前を倒したい」

スト「なにいってるかわかんねーと思うが、俺もわからん。まあ、今までの話は聞き流してくれや。さて、本題だ」



スト「喧嘩しようぜ、ジョジョ!」
71: 名無しさん@読者の声:2018/5/1(火) 00:22:11 ID:0ThlEiJbYU
ジョジョ「やめときな。怪我じゃ済まねーぜ」

スト「ふっは、一回聞いたぜそのセリフ。あんたも変わんねーなぁ……嬉しいぜ!」

ジョジョ「…………」

スト「来な!それとも、こっちから行くか!?」

ジョジョ「……やれやれだぜ」



オラァ!!!



…………
………………
……………………

72: 名無しさん@読者の声:2018/5/20(日) 14:40:23 ID:pCV0qvlW.k
…………………………

……………………

………………

〜学校:屋上〜

後輩「……で、どうなったんすか?」

眼鏡「ん、どうやら負けてしまったらしい。しかし、その話をしてくれたときのストさんは、とても晴れ晴れとした顔をしていた」

後輩「しっかし、信じられねーっすねー。あのストさんが全く勝てない相手がいるなんて。俺も今度挑もうかな?」

眼鏡「いいんじゃないか?彼に勝ったら、お前が今度の青色公園の王だ」

後輩「んー、でも俺は、赤色公園の王になりたいんすよねー。そんで、2代目ストになる。目標っすからね」

眼鏡「ご自由に」

後輩「へーい、まあ今晩にでも青色公園に行ってみますよ」

眼鏡「……しかし、遅いな〜ストさん。昼休み終わっちゃうよ」

ドダダダダダッ

ガチャッ

後輩「お、噂をすれば」
73: 名無しさん@読者の声:2018/5/20(日) 14:46:39 ID:pCV0qvlW.k
眼鏡「ストさん、遅いですよ!昼休み終わっちゃうって」

スト「眼鏡!助けろ!」

眼鏡「へ?」

狂者「ああああああああ!!!」ドガッ

スト「うおっ」ヒョイッ

狂者「俺の焼きそばパンを返せぇええええええ!!!」

スト「だから、悪かったって!焼きそばパンそんなに食いたかったの!?」

狂者「うおおおおお!!!」



後輩「……まーたやってますね」

眼鏡「もういいや。俺たちも飯を食おう」

後輩「うぃーす」

〜後日談 完〜
74: 名無しさん@読者の声:2018/5/21(月) 01:06:45 ID:pCV0qvlW.k
高校一年生の夏。帰り道に立ち寄ったブックオフでエアマスターを全巻読破した俺は、何故だか無性に自分の力を試してみたくなり、近くの公園に喧嘩相手を探しにいった。

そこで出会ったのが、赤色公園の主、ストさんだった。

俺はストさんにこてんぱんにやられた。といっても、大きな怪我や後遺症はなかった。ストさんは、手加減してくれていたんだ。それぐらいの実力差が、俺とストさんにはあった。

そして、俺はストさんの舎弟になった。

この人のもとで闘えば、俺は更なる高みにいける。そして、いつの日かこの人を打ち負かし、俺が赤色公園の王になる!

これから始まる第三部は、そんな俺が主人公。

舞台は二部から半年後、俺が学校の屋上で、ストさんたちとダラダラ話しているところから始まる。
75: 名無しさん@読者の声:2018/5/21(月) 01:07:37 ID:pCV0qvlW.k
第三部 〜王への道〜
76: 名無しさん@読者の声:2018/5/27(日) 01:31:57 ID:Tk3RwswGHI
スト「ジョジョに挑みたい?」

後輩「はい。なんかアドバイスください」

スト「随分突然だな。ジョジョは俺より強いぞ?」

後輩「ええ。百も承知です。どれだけ強いのか気になって。弱点とかないんすか?」

スト「んん、そうだな……。ジョジョは、力もスピードも半端ないんだが、一番スゲーのは……」

後輩「一番スゲーのは?」

スト「……精神力、だな」

後輩「……精神力?」

なんか、拍子抜け。

スト「ま、とりあえずやってみな。俺は勝ったことないけど、お前なら勝てるかもな」

そう言って、ストさんは笑った。

後輩「なんで俺なら勝てるんすか?俺はストさんより弱いのに」

スト「なんとなく、だよ」

……なんとなく、ですか。根拠とかないんすね。

後輩「……ま、とりあえず行ってきますよ。勝ったら肉まんおごってください」

スト「おー、いいだろう。頑張ってきな」

こんな感じで、軽いノリで見送られてしまったが、

後輩「よっしゃー、行くかぁー」

ストさんと話すと、なんだが行ける気がしてくるから不思議なもんだ。
77: 名無しさん@読者の声:2018/6/10(日) 16:33:44 ID:2SR2v3BI6k
ところで、俺の住んでいるこの『なないろ市』は7つの地区に別れていて、その地区ごとにひとつずつ、全部で7つの公園がある。

噂では、それぞれの地区の公園に、それぞれの王が君臨しているらしい。

赤色公園のストさんや、青色公園のジョジョもその中のひとりだ。

その7人を倒すこと=この街の頂点に立つということ。

そんな図式が出来上がってから、ストさんは毎夜、挑戦者と戦っている。

ジョジョも、やっぱりそうなのかなー?
78: 名無しさん@読者の声:2018/6/10(日) 20:04:33 ID:2SR2v3BI6k
〜青色公園〜

後輩「さーて、青色公園には着いたけど……」

こどもたち「ワーワーキャッキャ(σ≧▽≦)σ」

後輩「……どうやら早く来すぎたみたいっすねー」

後輩「どうしよ、ジョジョもいないし、ゲーセンでも行くかなぁ」

こども「タッチ!」バシッ

後輩「お?」

こどもたち「ウキャー(σ≧▽≦)σ」ダダダッ

後輩「なるほど?みんな、待つっすー!全員捕まえますよー!」

こどもたち「キャーキャー(σ≧▽≦)σ」
79: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 08:07:53 ID:Z8ySM8yAtc
\オニイチャン サヨナラー/ノシ

後輩「さよならー。気を付けて帰るっすよー」ノシ

後輩「……いやぁ、疲れた。最近の子どもは元気がいいっすねー。ホントに……」

?「…………」

後輩「……で、俺になんか用?」

?「…………ジョジョに会いにきた」
80: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 17:49:31 ID:Z8ySM8yAtc
後輩(なんだコイツ……ファッションが奇抜すぎる。黒のジャージに、オレンジ色のニット帽、灰色のネックウォーマーなんか付けて……)

?「…………」

後輩(それに、スゲー無口だ!)

後輩「あー、ジョジョね。俺もジョジョに会いに来たんすけど、まだ来てないっぽいっすね」

?「…………」

後輩「…………」

?「…………」

後輩「…………あの、」

?「…………そうか」

後輩「え?」

?「…………なら、待つとするか」

そういうと、謎の男はベンチに座り、スマホを取り出した。

後輩(なんなんすかコイツ……)
81: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 17:56:30 ID:Z8ySM8yAtc
?「…………」ポチポチ

後輩(ちぇっ、ジョジョはいないし、なんか変なやつに絡まれるし、今日はもう帰ろうかな〜)

?「…………お前は、」ポチポチ

後輩「……ん?俺っすか?」

?「…………」コクリ

後輩「なんすか?」

?「…………お前は、ジョジョに何のようなんだ?」ポチポチ

後輩「……あー、ちょっとね。つまらん用事っすよ」

?「…………」ポチポチ

後輩「…………」

?「…………」ポチポチ

後輩「…………」

?「…………」ポチポチ

後輩「……いや、なんなんすか一体!」
82: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 23:43:32 ID:2SR2v3BI6k
?「…………」ポチポチ

後輩「そーいうアンタは、ジョジョに何の用があるんすか!?」

?「…………」ポチポチ

後輩「おーい」

?「…………」ポチポチ

後輩「……怒るっすよ?」

?「…………」ポチポチ

後輩(……よし、殴ろう!)
83: 名無しさん@読者の声:2018/7/5(木) 19:58:41 ID:mlxYf7zdr2
?「…………やめておけ」

後輩「おん?」

?「…………」

後輩「……?」

?「…………お前じゃ、ジョジョには勝てないよ」

後輩「……え」

?「…………やめておけ」

後輩「……いや、」

?「…………」

後輩「……なーんで、初対面のあんたにそんなこと言われなきゃなんねーんすか?つーか、ジョジョと戦うなんて俺、一言も言ってないっすよね?」

?「…………ボコボコにされるだけだ」

後輩「ちょっと!俺の話聞けよ!」

?「…………弱いから」ボソッ
84: 名無しさん@読者の声:2018/7/7(土) 21:46:39 ID:l7be8BeYms
後輩「……なーるほどね、俺は弱いから、ジョジョと戦っても無駄だと」

?「…………」

後輩「ふざけんな、なめんなよ」

?「…………」

後輩「立てよ。俺がどの程度のもんか、実際に試してみな」

?「…………そんなつもりはなかったんだが、な」スクッ

後輩「よーし、やるっすよ。この後はどっちが勝っても恨みっこなしで」

?「…………いいだろう」

後輩「行くぜ、おい!」
85: 名無しさん@読者の声:2018/7/9(月) 11:59:13 ID:er5rIJGITA
〜同時刻:路上〜

ジョジョ「…………」

『上場太郎くん』

ジョジョ「ん……?」クルッ

『こんにちは』ニコッ

ジョジョ「…………何か用か?」

奇妙な光景であった。学ラン姿のデカい男と、全身黒ずくめの男が、路上の真ん中で向き合っている。

『素敵なものを渡そうと思って。ほら』ポーイ

ジョジョ「?」パシッ

ジョジョ「…………赤い、種か?」

『その種を飲めば、どんな願いでも叶うようになりますよ。そう、例えば……』



『"時を止める力"とか、ね……』ニヤッ

ジョジョ「…………!!」
86: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 10:56:28 ID:XxqK1Ikig2
『上場太郎くん、君は重度の"ジョジョラー"だね?』

ジョジョ「…………」

『その種を飲めば、君の一番好きなスタンド「スタープラチナ」の能力が手に入るよ』

ジョジョ「…………マジか」

『飲む飲まないは君の自由さ』

ジョジョ「…………」
87: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 14:52:05 ID:XxqK1Ikig2
〜青色公園〜

後輩「オラッ!」ブンッ

?「…………」ヒョイッ

後輩「このっ!」ブンッ

?「…………」ヒョイッ

後輩「はあっ、はあっ……」

後輩(……コイツ!俺の攻撃をギリギリのところで全て見切ってやがる……!!)

?「…………」

後輩「はあっ、はあっ……アンタ、何者?」

?「…………」

後輩「言うだけのことはあるっつーか……とにかく、避けるのが上手いっすね」

?「…………」

後輩「……でも、そういうキャラっつーのは、攻撃力が低いっすよね、大抵」

?「…………」

後輩「……ずばり、あんたは自分の攻撃力に自信がない!」

?「…………」ピクッ

後輩「図星っすか?今なら1発だけ殴らせてあげるずすよ?ほらほら」
88: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 23:08:27 ID:XxqK1Ikig2
?「…………」

後輩「おろ、どうしたんすか?やっぱり自信がない?」

?「…………いいだろう。誘いにのってやる」

後輩「お、どうぞどうぞ」

?「…………」ザッ

後輩「щ(゚д゚щ)カモーン」

?「…………フッ!!!」ブオッ

後輩「ぬぐっ!?」バキィッ

後輩(結構痛い!!……だが!!)ニヤッ

?「…………!?」ガッシリ

後輩「ようやく捕まえたっすよー」

?「…………チッ」

後輩「オラッ!!!」ブオンッ

ガシィッ!!!
89: 名無しさん@読者の声:2018/7/25(水) 01:57:22 ID:XxqK1Ikig2
後輩「…………!!」ググググッ

?「…………」ギリギリ

後輩(…………止められた!なんという反応速度!)

?「…………お前を、見くびっていた」バシッ

後輩「…………でしょ?」

?「…………少しはやるようだな」

後輩「どうも」

?「…………俺も本気で相手しよう」

後輩「…………アンタ、何者?」

?「…………俺は『フォルテ』と呼ばれている……」

後輩「フォルテ……?」

フォルテ「…………行くぞ。ガッカリさせるなよ」
90: 名無しさん@読者の声:2018/8/1(水) 00:48:36 ID:9VwOBNInok
フォルテ「…………」ヒュオッ

後輩「!!」

ズパパパンッ!

後輩「ぶぺっ!?」イテテ

フォルテ「……俺のジャブ、お前には速すぎたかな?」

後輩「クソッ!」ブンッ

フォルテ「…………」ヒョイッ

後輩「くっ……!!」ブンッ

フォルテ「……遅すぎる」スッ

バシバシバシバシバシバシィ!!!

後輩「グハッ……!?」ガクッ

フォルテ「…………ふん」見下し
91: 名無しさん@読者の声:2018/8/13(月) 11:32:03 ID:9XRNsYx5ak
後輩(つ……強い……!!!)

フォルテ「…………」

┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

後輩(それに、この感じ……まだまだ実力を隠してるって感じ……似ている!あの時に……初めてストさんと闘ったあの時に、似ている!!!)

フォルテ「…………どうした、もうおしまいか?」

後輩(……だが!!!)

後輩「…………ッ」ムクッ

フォルテ「…………ほう」

後輩「……やろうぜ、フォルテ!」

フォルテ「…………」スッ

後輩(俺は、あの時よりも強い!!!)

後輩「だぁあああああ!!!」
92: 名無しさん@読者の声:2018/8/15(水) 17:05:50 ID:9XRNsYx5ak
警察「コラァー!お前らそこで何やってる!」

後輩「え!?」ピタッ

フォルテ「!?」ビクッ

警察「お前らだな、喧嘩してんのは!近所迷惑だろうがー!」

後輩「……警察!?誰かが通報したのか!?」アワワワ

警察「そこを動くなよー!」ダッ

後輩「うおっ、来た!」

フォルテ「……チッ!」ダッ

後輩「あっ、オイ」

フォルテ「…………あばよ」ダダダダダッ

警察「待たんかコラァ!」ダダダダダッ

後輩「うおお、やべぇ!」ダッ

警察「逃げるなガキ共!」ダダダダダッ



……その後、俺と警察の鬼ごっこは30分以上続いた。
93: 名無しさん@読者の声:2018/8/17(金) 01:10:42 ID:9XRNsYx5ak
後輩「はあっ、はあっ、ちくしょー!あの警官、俺ばっかり追いやがって!」

後輩「……ああ、疲れた。なんだか今日はツイてないっすね……ジョジョとも会えないし、よくわからん奴に煽られるし、警察官に追われるし……」

後輩「……今日はもう、帰ろうかな」



謎の男、フォルテとの邂逅。次に会ったときはボコボコにしてやると意気込んで、後輩は帰路に着いた。
94: 名無しさん@読者の声:2018/8/19(日) 21:33:47 ID:9XRNsYx5ak
〜2時間後:青色公園〜

ジョジョ「…………」ジーッ

……ジャリッ

ジョジョ「?」ピクッ

フォルテ「…………」ザッ

ジョジョ「…………フォルテか」

フォルテ「久しぶりだな、ジョジョ」

ジョジョ「…………おれに何か用か?」

フォルテ「まあな……その種、お前はどうするつもりだ?」

ジョジョ「…………」ピタッ

┣"┣"┣"┣"┣"

フォルテ「…………もしも、飲むつもりなら……」

ジョジョ「…………飲むつもりなら?」



フォルテ「…………貴様を潰す」

ジョジョ「…………ほーう」



┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"



一方の後輩「おやすみ〜」スヤァ
95: 名無しさん@読者の声:2018/8/31(金) 12:09:47 ID:9XRNsYx5ak
〜深夜:赤色公園〜

眼鏡「ストさん、早くしないとホウオウいなくなっちゃいますよ!」

スト「おう、任せろ!狂者、お前も早くしろ!」

狂者「…………」

スト「どうした?早くしろよ」

狂者「……呼ばれている……」

スト「おう、早くしろよ」

狂者「…………行かないと」

スト「おう、早く行こうぜ」

狂者「…………」ダッ

スト「お!?おい、どこ行くんだ狂者!?」

眼鏡「ストさん、あと1分!」

スト「すまん眼鏡、後は任せた!」ダッ

眼鏡「ちょっと、ストさん!?」



\俺のスマホでもホウオウ捕まえとけよー!/



眼鏡「えええええ!?」

眼鏡2「仕方がない、我々だけで始めましょう!」

眼鏡3「やるしかない!」

眼鏡4「勝つ確率60%……」

眼鏡「眼鏡4お前今さらキャラ付けか?」
96: 名無しさん@読者の声:2018/9/2(日) 20:41:59 ID:CH9Br11/g2
──────────
───────
─────

〜深夜:教会〜

スト「……さて、追っかけてきたはいいが……」

ざわ‥ざわざわ‥

スト「ここは教会か?この街にこんなところがあるなんてな……」

ざわざわ‥ざわざわ‥‥

スト「それにしても、何でこんなところに集まってるんだお前ら?若者だけが、ざっと100人くらいはいそうだけど。一体何が始まるんです?」

狂者「…………」

スト「……反応なし、ね。周りの奴らも同じ感じだし……参ったなぁ」

スト(スマホ持ってくりゃ良かったぜ……俺ひとりの手には負えんかもしれん)
97: 名無しさん@読者の声:2018/9/16(日) 17:50:14 ID:3Gz15T.AwE
スト(しかし、こいつら揃いも揃ってこんなところに一体何の用なんだ……?)

スト(皆あそこの朝礼台みたいなところに注目してるけど、誰かを待っているのか?)

ザッ……



スト(何か……嫌な予感がする……)



『久しぶりだね、ストくん』



スト「…………!?」


98: 名無しさん@読者の声:2018/9/16(日) 18:04:13 ID:3Gz15T.AwE
俺はこの声を知っている……

ジョジョに負けて、燻っていた頃の俺の前に現れた……

俺の心の中を見透かし、赤い種を渡してきた……

この男!!!

スト(全く気配を感じなかったが、いつの間に俺の背後に……!?)

スト「…………どうも」

『君もここに来てくれたんだね。どうやら僕が渡した種は、まだ飲んでないようだけど』

ピクッ

スト「……ああ、あれね。捨てちまったよもう。悪いな」

ホントは今もズボンのポケットに入ってるんだけどな!!!

『フフ、嘘はいいよ。今もまだ持っているんだろ?大丈夫。飲む飲まないは君の自由さ』

スト(なに!バレてる!?)



そういうと、男は朝礼台へと向かっていった。

この男は何者なんだ……!?
99: 名無しさん@読者の声:2018/9/17(月) 01:05:28 ID:3Gz15T.AwE
『さて、諸君。こんな時間に集まってくれて、どうもありがとう』

男が集団に語りかける。

『僕が渡した【才能の種】の調子はどうだい?君たちの望みを叶えてくれたかな?』

スト(才能の種?……って、こいつのことか?)

ズボンのポケットから赤い種を取り出す。

ブブブブ…

スト(……振動している。アイツの呼び掛けに呼応しているのか?)

スト(それに、周りをよく見たら俺の高校の奴もちょくちょくいるじゃねーか。しかも、種を飲んだと噂されていた奴らだ)



『僕の渡した【才能の種】のおかげで、君達は一歩先の人類になった。今日集まってもらったのは、その恩返しを僕にしてもらいたいなと思ってね』



スト(恩返し?)



『と言っても、そんな難しいことは言わない。ただ、僕が君達を必要としているときに、僕を手助けしてくれる。それだけでいいんだ。僕の手助けをしてくれ。僕は君達の願いを叶えてあげたのだから、君達も僕の願いを聞くくらい、してくれたっていいだろう?』



スト「…………」



『フフ、そうだな……最初のお願いは……』



『疲れただろう?皆、その場に座ってくれ』
100: 名無しさん@読者の声:2018/9/24(月) 12:32:20 ID:6t1wv.4Fig
ザザッ!

スト「…………!!!」
101: 名無しさん@読者の声:2018/9/24(月) 22:42:59 ID:6t1wv.4Fig
男の一言で、数百人の若者が一斉に跪いた。

立っているのは俺だけだった。

ポケットの赤い種が激しく振動する。

スト「…………成る程ね」

俺は男を睨み付けた。
102: 名無しさん@読者の声:2018/10/8(月) 20:53:08 ID:0fjZyZ29V2
『さてと、今日はこれで解散だ。ありがとうみんな。これからもよろしく頼むよ』スッ

パンッ!

男が手を叩いた。

すると、集まっていた若者たちが虚ろ目なまま、ゾロゾロと広場から捌けていき……

教会の広場には、俺と黒ずくめ男だけが残った。
103: 名無しさん@読者の声:2018/10/22(月) 17:32:55 ID:0fjZyZ29V2
男が朝礼台から飛び降り、こちらに向かってくる。

それに呼応するように、ストも前へと歩き始めた。

ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

そして、お互いに腕を伸ばせば届く距離まで歩みを進め、

ピタッ

ストは臨戦態勢へと入った。
104: 名無しさん@読者の声:2018/11/25(日) 00:53:07 ID:HPxlY6rWzM
『……今日はありがとう、と言いに来たのだけれど、どうやら怒らせてしまったようだね』

スト「お前にいくつか聞きたいことがある。答えな」

『脅さなくても答えるよ。なんだい?』

ゴソゴソ

スト「この種」スッ

スト「最初は麻薬かなんかかと思ってたが、どうやら違うみたいだな。麻薬では、こんな大人数の行動を制御できたりしないよな?」

『…………』

スト「この種の中身はなんだ?」

『…………』



『ノーコメント』
105: 名無しさん@読者の声:2018/11/28(水) 23:14:48 ID:zzXPOUBqCU
ブオンッ!

『うおっ……と!』

ストの右足が空を切る。

スト「俺の蹴りを避けれる、ということは、格闘の心得が全くないわけではないらしいな」

『いやぁ、危ない危ない。もう少し離れとこうかな』

男はそう言ってストから二、三歩離れた。

スト「ノーコメントってことは、非合法の麻薬かなんかってことか?」

『麻薬ではない、とだけは断言しておこう。中身に関してはこれで許してくれないかな。他の質問には答えるから』

スト「ほーう、まあいいだろう。もう一つ質問がある。お前の目的はなんだ?」

『目的?』

スト「こんなに大勢の人間を集めて、何をしようとしてるんだ?」
106: 名無しさん@読者の声:2018/12/1(土) 23:58:04 ID:3nQ1oEV.9o
『世界征服』
107: 名無しさん@読者の声:2018/12/2(日) 00:05:58 ID:3nQ1oEV.9o
スト「……は?」

『なんてね。冗談だよ、冗談』

スト「…………」

スト(冗談に聞こえなかったがな……)

『そうだなぁ。スト君が僕に協力してくれるというのなら、教えてあげてもいいんだけど』

スト「それこそ冗談だろ」

『こっちは本気だよ。僕は君のことを買っている』

スト「そりゃどうも」

『残念だ。君が協力してくれたら、とても心強いんだけど』

108: 名無しさん@読者の声:2019/2/24(日) 02:24:46 ID:zzXPOUBqCU
『君に渡したその種は特別でね。今の君なら、その能力を十全に発揮することができるだろう』

スト「能力ぅ?」

『得られるものは、純粋な力だよ』

『例えば、そこの狂者くん。彼も随分変わったよね。昔のいじめられっ子だった彼とはもう、似ても似つかない』

『彼は種を飲むことで、大きな力を手に入れることができた』

『殴られ蹴られ、脅されて、それが当然かのように、誰も助けてくれなかった。そんな状況に打ち勝つ力を、彼は手に入れたのさ』

『彼は、いじめっ子たちを病院送りにできるほど強くなった。そして今、赤色公園の王、ストの隣で一緒に学校生活を送っている……』

スト「…………」

狂者「」ボーッ

『種は、その人が望んだ力を与えてくれる。彼が望んだ精神力は、長年自分が置かれていた状況を一変させた』

『そして、君に渡したその種は、狂者くんに渡したものとは格別の力を持っている』
109: 名無しさん@読者の声:2019/2/24(日) 11:40:07 ID:zzXPOUBqCU
スト「こんなちっこい種にそんな力がねぇ……」

『飲んでみなよ。その瞬間に君の力は、この世に比肩するものがなくなる』

『ジョジョやその他の公園の王たち、オリンピックの選手やボクシングの世界チャンピオンだって、君に勝つことができなくなる』

『君がまだジョジョに勝ちたいんだとしたら、更なる高みを目指したいんだとしたら……』

『その種を飲「いらねぇ」
110: 名無しさん@読者の声:2019/3/17(日) 20:45:37 ID:1VkapZ3/a6
スト「俺は俺のまま、ジョジョより弱い俺のまま、ジョジョに戦いを挑む」

スト「それが俺のスタイルだ」

『…………』

スト「俺とお前の考えは、一生相容れないんだろうよ。話してよくわかったぜ」

スト「世界を変えたいお前のことを、変わりたくない俺が止めてやる!!!」バッ

ブオッ!

『……素晴らしい』ニヤッ

バキィッ!
111: 名無しさん@読者の声:2019/3/30(土) 22:00:47 ID:KWsBk/2UWk
『うぐっ……痛いな……』

スト「オラッ!」ブンッ

パシッ

スト「……!」

『やっぱり君は最高だ。是非とも僕の仲間に欲しい!』

スト「まだ抜かしやがるか!」ブオッ

『おっと!』ヒョイッ

スト「……ッ!」

『フフ……こうなったら力ずくで仲間になってもらうしかないかな』

スト(…………野郎!!!)
112: 名無しさん@読者の声:2019/7/15(月) 11:15:56 ID:LFW6uP2gKM
パチンッ

ズラッ

スト「!!」

『この7人は、君たち公園の王の強さをベースに才能を与えた奴らでね。そうだな、ひとりひとりがジョジョを越えてると思ってくれると早いかな』

スト(なんだと……!?)

『さて、とりあえずは気絶させて、種を飲んで貰おうか。やってくれ、みんな』

ザッザッザッ

スト「…………来な!」

──────────
────────
──────

…………
113: 名無しさん@読者の声:2019/7/15(月) 11:26:39 ID:LFW6uP2gKM
〜翌日〜

眼鏡「…………」

後輩「眼鏡先輩うぃっすー。ストさんいますかー?」

眼鏡「……後輩か、どうしたその顔の傷は?」

後輩「いや、昨日ジョジョと戦うつもりが、何故かフォルテとかいう奴と戦ったんすけどね。なかなか強くて……」

眼鏡「フォルテか。よくそれだけですんだな」

後輩「つーか今日、人が少なくないすか?ストさんもいないし、狂者先輩も来てないんすか?」

眼鏡「二人とも今日は学校を休んだよ」

後輩「へ!珍しい!」

眼鏡「俺も帰る。じゃあな」

後輩「え、なんかあったんすか?」

眼鏡「……いや?なんもねーよ。お前も早く帰りな」

後輩「あ、おつかれっしたー」

その日から、ストさんと狂者先輩と眼鏡先輩が、俺の前から姿を消した。
114: 名無しさん@読者の声:2019/8/20(火) 00:22:06 ID:WQNVSMvB0k
『スト?ああ、あいつね、今日も来てないよ』

『眼鏡も来てないよ。あいつが休むなんて珍しいよな』

『チャラ男なんて一週間も来てないよ』

『狂者のやつも、三日前から来なくなっちまったし』



『……最近俺らの周りで休んでる奴ら多くね?』

『ああ、最近休んでる奴ら、夜中に集まってんの見たな。何してんのか聞いたらさ』



夜中の公園に現れる不良たちを成敗してるんだって



『おっかねーな。夜中に公園に行くのはやめとくか』



後輩「…………ストさん」
115: 名無しさん@読者の声:2020/10/22(木) 22:14:14 ID:liBfWwfrqM
ストさん……

つCCCCC
116: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 22:50:06 ID:ZC3669QYcU
支援ありがとう!

1年の沈黙を破り復活!!!
117: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 22:58:46 ID:ZC3669QYcU
〜深夜:赤色公園〜

後輩「今日もストさん達が来ない……」

後輩「昼間の噂話……深夜に不良を狙ってる奴らがいるらしいが、そいつらも来ない……」

後輩「襲われたら返り討ちにして、知ってることを聞き出そうと思ってたんだが……」

後輩「どうやら空振りみたいっすね……」
118: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 23:04:33 ID:ZC3669QYcU
後輩「このまま待ってても仕方がない。帰るか……」

後輩「……いや、待てよ?もしかしたら、違う公園にならいるのかも……」

後輩「そうだ、青色公園に行こう」

後輩「ジョジョならストさん達のこと、何か知ってるかもしれないし」

後輩「不良狩りの奴らがいたら、それはそれで何か手掛かりが掴めるかもしれない」

後輩「我ながらナイスアイディア!行くっすよ〜!」ダッ
119: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 23:23:37 ID:ZC3669QYcU
〜青色公園〜

後輩「……って、誰もいないんかーい!!!」

後輩「噂が間違ってんのか?それともジョジョも不良狩りにやられたとか?」

後輩「こうなったらもう虱潰しだ!黄色公園行くぞ!」ダッ
120: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 23:48:13 ID:ZC3669QYcU
〜黄色公園〜

金属バット「……で?な〜んでお前と組まなきゃならねーのかね?」

鉄パイプ「保険だとよ。ストって奴の件もあるし」

金属バット「あ〜、アイツね……」

鉄パイプ「7人がかりでも少し手こずったからな。それにここの公園の主は、3日間で雑魚が10人やられている。確実に潰すために、俺とお前が呼ばれたってわけ」

金属バット「ま、いいよ……とにかく俺はこの金属バットでかっ飛ばせればいい。頭でも、腹でもね。……さて、」



金属バット「お前が黄色公園の主だよな?」

フォルテ「…………」
121: 東京名無しンピック2020:2020/12/28(月) 00:40:45 ID:ZC3669QYcU
鉄パイプ「黒のジャージ、オレンジ色のニット帽、灰色のネックウォーマー……コイツがフォルテで間違いなさそうだ」

金属バット「そうか。ちゃっちゃと終わらせちまおう」

鉄パイプ「待て待て。その前にやることがあるだろ」ゴソゴソ

金属バット「んー?」

鉄パイプ「おい、フォルテ。これをやる」ヒョイッ

フォルテ「……」パシッ

鉄パイプ「その種飲んで、俺達の仲間にならないか?」
122: 東京名無しンピック2020:2020/12/29(火) 00:45:05 ID:ZC3669QYcU
フォルテ「……」ポトッ


フォルテは種を足元に落とすと、

パキッ

そのまま右足で踏み潰した。


鉄パイプ「……交渉決裂ってわけね」

フォルテ「……」

金属バット「おし、やるか」ブンッ ブンッ

鉄パイプ「とりあえず、半殺しで」

フォルテ「……」
123: 東京名無しンピック2020:2020/12/29(火) 01:08:10 ID:ZC3669QYcU
金属バット「フッ!!!」ブオッ

金属バットの少年が、正面から襲い掛かる。
バットを振り上げ、躊躇無く叩き下ろす。

フォルテ「……」タンッ

スカッ

ガキーン!

しかしバットは空を切り、そのまま地面と激突した。

金属バット「おっ!?」ビリビリ

金属バットの少年が、地面を打った衝撃に気を取られた一瞬の隙に、フォルテは右足で金属バットを蹴り上げた。

バシッ

金属バット「なにっ!?」

思わず手から離れた金属バットはカランカラーンと音を立てながら、あらぬ方向へと飛ばされていく。

そのバットの行く末を見届ける間もなく、少年の眼前にはフォルテの拳が迫っているのだった。
124: 東京名無しンピック2020:2020/12/29(火) 02:44:48 ID:ZC3669QYcU
バキッ!



鉄パイプ「……!」

鉄パイプ(予想以上に強いな…………だが!!)



フォルテ「…………ん」ググググ…

金属バット「…………やるじゃねーか」ググググ…

フォルテ「…………タフだな」

金属バット「フンッ!」ババッ


金属バットの少年が両の腕でフォルテを掴みに掛かる。


フォルテ「…………」バシバシバシバシ


それらをすべていなしながら、カウンターを狙うフォルテだったが……。


鉄パイプ「オラッ!」ブオンッ

フォルテ「…………チッ」ヒュッ


鉄パイプが参戦してきたところで、少しだけ距離をとった。
125: 東京名無しンピック2020:2020/12/29(火) 17:59:20 ID:ZC3669QYcU
その隙に、金属バットの少年はバットを拾いに身を翻す。
追撃しようとしたフォルテの前に、鉄パイプの少年が立ちはだかった。

鉄パイプ「おっと、少しだけ待っててもらうぜ?」

フォルテは構わず間合いを詰める。
鉄パイプの少年は鉄パイプを野球選手のように構え、一気に振り抜いた。

ブオンッ!

あまりにも大振りな、破壊力に特化した一振り。それ故に、容易くフォルテに避けられてしまう。

しかし、足止めとしての機能は十分に果たされた。

そのままフォルテは軸足に蹴りを喰らわし、鉄パイプの少年を転ばした。

と、同時に、金属バットの少年が地面に落ちていたバットを掴んだ。

フォルテ「……チッ」

それを視界の端で捉えたフォルテは、舌打ちをしながら取り敢えず、鉄パイプの少年の顔面を蹴り上げた。
126: 東京名無しンピック2020:2020/12/30(水) 16:34:54 ID:ZC3669QYcU
鉄パイプ「いっ……てぇ!」

フォルテ「…………」

金属バット「待たせたなぁ〜」

鉄パイプ「おい、挟み撃ちするぞ!」

ザザッ

フォルテ「…………」

前門の鉄パイプ 後門の金属バット!
127: 東京名無しンピック2021?:2021/2/7(日) 22:48:42 ID:vQ2SivyWEg
鉄パイプ「もう好き勝手やらせねーぞ」

金属バット「最後になにか言い遺すこととかあるか?」

フォルテ「…………」

金属バット「ねーならもう終わらすぞ」

フォルテ「…………さっさと来い」

金属バット「よし、行くぞ鉄パイプ」

鉄パイプ「了解」
128: 東京名無しンピック2021?:2021/2/27(土) 23:57:43 ID:vQ2SivyWEg
物心ついた頃からピアノを習い、絶対音感と天性のリズム感覚で数々のコンサートで受賞してきた天才音楽少年。

ピアノの練習に没頭し、遊びに疎かった少年は、高校1年生の春になんとなく立ち寄った、ゲームセンターに大きな衝撃を受けた。

この世には、ピアノよりも奥深い世界がたくさんある。

以降、少年は学校終わりに毎日ゲーセンに通い、ジャンルを問わずすべてのゲームでランキングを総ナメしていく。

彼のHNは『F』
人は彼を「フォルテ」と呼ぶ。
129: 東京名無しンピック2021?:2021/2/28(日) 11:22:12 ID:M4Mu4wpjGI
ゲームにハマっていく過程で、フォルテはピアノのレッスンでは気付けなかった、自分の才能に気付いていく。

驚異的な動体視力と、圧倒的な反応速度。

特に音ゲーが得意だった彼は、見たことも聞いたこともない初見の譜面を、その動体視力と反応速度で強引にクリアしていった。

それらの才能は音ゲー以外にも様々な場面で発揮されることになる。

ある日、ストUで相手をハメまくっていたフォルテは、ブチギレた相手にリアルファイトを申し込まれる。

喧嘩などしたこともなかったフォルテは当然断るが、怒りの収まらぬ相手に強引に黄色公園に連れ出された。
130: 東京名無しンピック2021?:2021/2/28(日) 11:31:42 ID:M4Mu4wpjGI
その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。

が、それはまた別のお話。

閑話休題。話を現在に戻そう。
131: 東京名無しンピック2021?:2021/3/14(日) 11:59:55 ID:vnzOWIRiFE
鉄パイプが正面から近付いてくるのと同時に、金属バットが真後ろからバットを振りかぶる。

というわけで、フォルテは真横に回避した。

そのまま2人から距離を取り、地面から石を拾う。

そして、金属バットの顔面目掛けて、すぐさま全力で投げつけた。
132: 東京名無しンピック2021?:2021/3/20(土) 22:32:21 ID:vnzOWIRiFE
ヒトはもっとも上手に物を投げられる動物である。原人から新人にいたるまで、投石はもっとも基本的な狩猟の攻撃方法だった。

人間対人間の闘いでも、投石は重要かつ効果的な戦術であった。『旧約聖書』に登場するペリシテの巨人兵士ゴリアテは小柄なダビデの投石で打ち倒されるなど、古代から体格の不利を補う威力をもつと知られていた。

投石の特徴として、投石のみで相手に致命傷を与えるのではなく、ダメージを与えてさらに攻撃を加える、または逃げることができる点がある。特に顔面や目への投石は効果が高い。現代においては防犯用のカラーボール、喧嘩や護身術として相手に多数の硬貨やパチンコ玉、砂を投げつける行為も、広義の投石と言える。
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