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スト
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1: 名無しさん@読者の声:2016/7/31(日) 00:22:01 ID:2aaxSCyTRU
男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」

学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。

その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。


142: 名無しなのよ:2025/3/10(月) 16:33:24 ID:/kpNuSr1rA
フォルテ「〜〜〜〜〜ッ!!!」ビキビキビキ

黄金バット「左手で防いだか。だがもう使い物にならない」

フォルテ「……ッ!」ダラーン

後輩(い、今スゲー音が……折れたか!?)

黄金バット「とどめだ、黄色公園の王よ」スッ

フォルテ「…………チッ」ググ…

黄金バット「ハアーッ!!!」ブオン!

後輩「うおーっと!」ドンッ!

黄金バット「ムオッ!?」グラッ

後輩「やりすぎっすよ、それ以上は」
143: 名無しなのよ:2025/3/14(金) 07:46:46 ID:6VVnGWVA/A
後輩「やりすぎ、良くない。ダメね?」

黄金バット「邪魔をするな」

後輩「お前らに聞きたいことがある」

黄金バット「む?」

後輩「赤色公園のスト、どこにいるのか教えやがれ」
144: 名無しなのよ:2025/3/14(金) 11:42:05 ID:6VVnGWVA/A
黄金バット「貴様に教える義理はない」

後輩「……ということは、知ってるってことだな?」ニヤッ

黄金バット「!」

後輩「悪いが力尽くで教えてもらうぜ」コキッ

黄金バット「フン!邪魔をするなら貴様からだ!」

後輩「来な!!!」
145: 名無しなのよ:2025/3/15(土) 08:18:33 ID:N4Ob2pLNk2
黄金バットが間合いを詰めながら、シルバーバトンを振り被る。

後輩は振り下ろされる瞬間を狙い、カウンターをする準備に入った。

後輩(武器を持っている分、攻撃は読みやすい)

後輩のこの判断は概ね正しい。

しかし、誤算があるとすれば。

ビュオッ!

ヒョイッ

後輩「ッシャア!!!」ズドンッ!

後輩(完璧クリーンヒット!勝った!)

黄金バット「…………」スッ…

後輩「えっ」

黄金バット「ヌンッ!」ブォン!

ズガンッ!!!


146: 名無しなのよ:2025/3/15(土) 17:15:01 ID:N4Ob2pLNk2
後輩「ガハッ!?」ドサッ

後輩(い、息が……できない……!?)

黄金バットの一撃で、シルバーバトンが左肩にめり込んだ。

黄金バット「……身体を捻って直撃を避けたか。だが、その左肩へのダメージ。もはや立ち上がることはできまい」

クルッ

黄金バット「さて、待たせたなフォルテ…………!?」

振り向き、フォルテに向き直ろうとする黄金バット。
しかし、先程までの場所にフォルテはいなかった。
147: 名無しなのよ:2025/3/16(日) 15:52:04 ID:M80yG6BrZg
黄金バット「…………逃げた、か?」キョロキョロ

シーン…

黄金バット「ぐぬぬぬ……この雑魚のせいで!!!」キッ

後輩「はあっ、はあっ」

黄金バット「…………まあいい。さらばだ」

フハハハ丿\丿\丿\!

黄金バットは倒れた金属バットと鉄パイプを楽々担ぎ、高笑いをしながら去っていった。

そして黄色公園には、倒れた後輩だけが取り残された。
148: 名無しなのよ:2025/3/16(日) 16:07:02 ID:M80yG6BrZg
後輩「ぅぐ……痛てて……」ムクッ

後輩(……ようやく少し動けるようになった。しかしあの野郎、なんて馬鹿力だ。左腕がまだピクリとも動かない……)

後輩(……あいつ、ストさんのこと知ってたな。ストさんは無事なのだろうか……。まさか、あの化物にやられてしまったのか?)

後輩「……いや、それはないな。俺がカウンターを決められる相手に、あのストさんが負けるはずがない」

後輩「……と、とにかく今日は家に帰ろう……。ストさん捜索はまた明日だ。一刻も早く回復して、次はあの骸骨野郎にストさんの居場所を吐かせてやる……!」

後輩、帰宅。応急処置をして就寝。
フォルテ、消息不明。

To be continued…
149: 名無しなのよ:2025/3/25(火) 19:09:15 ID:M80yG6BrZg
〜翌朝〜

後輩「う……朝か……いっ!?」ズキッ

後輩「左肩がいてぇ……さすがに一晩では治らねーか……」

後輩「でも、泣き言なんか言ってられねーや。もしかしたら学校にストさんたちが来ているかも知れないし、休む訳にはいかないぜ」ムクッ

ズキッ

後輩「いててて!動くたびにいてーや!ちくしょう!あの骸骨野郎、絶対に許さん!」
150: 名無しなのよ:2025/3/30(日) 18:15:21 ID:M80yG6BrZg
〜放課後〜

後輩「あ〜、やっと終わったー!結局ストさん達はいなかったな」

後輩「ま、気を取り直して捜しに行きますか〜」

フォルテ「…………」

後輩「ぅおっ!?フォルテ!?」
151: 名無しなのよ:2025/3/30(日) 19:00:31 ID:M80yG6BrZg
フォルテ「…………」

後輩「びっくりした。お前無事だったんすね!」

フォルテ「…………」

後輩「…………で、何か用っすか?」

フォルテ「…………ついてこい」クルッ

後輩「え、ちょっと……俺、今からストさん達を捜しに……」

スタスタスタスタ

後輩「あー、おい!ちょっと!待ってよ!」ダッ
152: 名無しなのよ:2025/4/10(木) 18:34:01 ID:.tPtYUmNBU
フォルテ「…………」スタスタスタスタ

後輩「おーい、どこにいくんすかー」

フォルテ「…………」スタスタスタスタ

後輩「俺、今からストさんを捜しに行きたいんすけどー」

フォルテ「…………」スタスタスタスタ

後輩「おーい、もういいっすか?帰るぜ俺」

フォルテ「…………」スタスタスタスタ

後輩「はい、決めました!もう帰ります!お疲れさまでした!」

フォルテ「…………」ピタッ

後輩「お?」

フォルテ「…………着いた」

後輩「着いたって、どこっすかここ?バーベキュー場?」

フォルテ「…………」ピッ

看板『緑色公園』

後輩「…………緑色公園?」
153: 名無しなのよ:2025/4/11(金) 07:48:52 ID:Wy5sy4elO2
緑色公園。

中規模な森林公園。水上アスレチックやバーベキュー、パターゴルフ場やドッグランなど、老若男女に人気の設備を備えている。
また、様々な生き物に出会えることも人気のひとつ。

ヘビ、カエル、カメ、ウサギ、トカゲ、ハクチョウ、カモ、様々な生き物の姿が、見る者の心を癒してくれる。

しかし、夜の緑色公園には近付かない方がいい。
「クマ」の目撃情報が、多数報告されているからだ。
154: 名無しなのよ:2025/4/12(土) 13:09:28 ID:TvLvLYT1pA
後輩「へ〜、何気に俺、緑色公園来るの初めてだな」

\ゴガアアアア!/

後輩「……ん?」

\ゴガアアアア!/

後輩「……獣の、唸り声?なんで公園に?」

\ゴガアアアア!/

後輩「まただ……」

フォルテ「…………こっちだ」
155: 名無しなのよ:2025/4/14(月) 07:39:18 ID:bi69ZRZG4w
フォルテ「…………」スタスタスタスタ

後輩「…………」スタスタスタスタ

ゴガァアア!

後輩(…………な、なんか…………)

フォルテ「…………」スタスタスタスタ

ゴガァアアア!!

後輩(どんどん音がでかくなってないか……!?)

ゴガァアアアア!!!

フォルテ「…………ここだ」ピタッ
156: 名無しなのよ:2025/4/17(木) 15:38:16 ID:Jz6lOJ50O2
森林公園の最奥、広葉樹林のど真ん中。
地べたに寝そべる、大きな黒い生物がいた。
先程までの唸り声は、どうやらこいつのいびきだったらしい。

フォルテ「…………」ヒョイッ

フォルテはおもむろに石ころを拾うと、

フォルテ「…………ッ!」ブンッ

後輩「!?」

その生物に向けて、結構な勢いでぶん投げた。

ガンッ!!!
157: 名無しなのよ:2025/4/18(金) 14:15:42 ID:p/Ux6XApgw
?「ゴガッ!?」

後輩「お、おい、何やってんの!?大丈夫あれ!?熊とかじゃないのあれ!?」

フォルテ「…………」

?「……………………」ムクッ

後輩「お、起きたぞ!」

?「……………………」ボリボリ

後輩「…………あれ、人間?」

?「…………ァー、よく寝たよく寝た」ノソッ

後輩「!!!」

後輩(で、でかい!2メートルくらいあるぞ!?)

?「おい」

後輩「は、はい!?」

?「俺に石投げたの、お前か?」

後輩「あいつです!」ビシッ

フォルテ「…………起きたか、クマゾー」
158: 名無しなのよ:2025/4/18(金) 15:48:54 ID:p/Ux6XApgw
クマゾー「なんだ、フォルテか。遅かったな。待ちくたびれて寝ちまってたよ」

フォルテ「…………いびきが公園の外まで聴こえていたぞ」

後輩(……なんか、仲良さそうだな。フォルテにも友達がいたのか……)

後輩「……で、フォルテさんよ。この方は誰なんすか?紹介して欲しいっす」

フォルテ「…………こいつの名前は、森野熊三。緑色公園の王だ」

後輩「!!!」
159: 名無しなのよ:2025/4/19(土) 15:17:26 ID:dBun5ez44E
後輩(…………こいつが、緑色公園の王!!!)

クマゾー「……で、お前は何者?」

後輩「え?あ、俺は……」

フォルテ「…………こいつはストの代わりだ」

後輩「えっ?」

クマゾー「ストの?へー、こいつがねぇ……」

フォルテ「…………次に行くぞ」
160: 名無しなのよ:2025/4/20(日) 14:51:29 ID:TIYZNf4RLQ
スタスタスタスタ

後輩「……おい、フォルテ。俺がストさんの代わりって、どういうことっすか?」ヒソヒソ

フォルテ「…………」

後輩「てゆーか、次は俺たちどこに向かってるんすか?」ヒソヒソ

フォルテ「…………」スタスタスタスタ

後輩(ガン無視…………こいつはいつか殺す!)

クマゾー「なあ、少年」

後輩「うぃ!?」ビクッ

クマゾー「なんか食いもんもってない?」グギュルルル

後輩「……グミならあるっすけど」

クマゾー「サンキュー!」
161: 名無しなのよ:2025/4/30(水) 12:28:32 ID:8ZQJTJNPnA
〜藍色公園〜

フォルテ「…………着いた」ピタッ

後輩「お、ここは?」

クマゾー「ここは紺色公園だな。四季折々の青色の花が広場を覆い尽くす、キレイな公園だ」

後輩「はえーすごい」

後輩「……で、そのキレイな公園に何の用で?」
162: 名無しなのよ:2025/5/3(土) 23:11:38 ID:s5g3PBW5CI
フォルテ「…………ここである男と待ち合わせをしている」

後輩「ある男?誰です?」

フォルテ「…………藍色公園の王、『シドー』」

後輩「!」

後輩「藍色公園の……王!?と、待ち合わせ!?」

フォルテ「…………だが、まだいないようだ」

後輩「ちょ、ちょっと!クマゾーさんといい、フォルテお前何をしようとしてるんだ!?」

フォルテ「…………少し待つ、か」
163: 名無しなのよ:2025/5/4(日) 16:40:49 ID:0j7gtRx5M2
後輩「……で、どんな人なんです?そのシドーって人は」

フォルテ「…………」

クマゾー「俺も直接会ったことはないんだが、聞いた噂によると、藍色公園にたむろっていた暴走族チームを一夜にして一人で壊滅させたらしい」

後輩「はえー強いんすね」

クマゾー「ついたあだ名が『破壊神』。シドーは下の名前らしいぜ」

後輩「へー、なんだか楽しみだな。シドーさんに会うの」

シドー「呼んだか?」

後輩「!?」
164: 名無しなのよ:2025/5/11(日) 12:51:24 ID:D7yrW.J/FM
ふと、背後に現れたのは、鋭い目つきに尖った耳、黒髪を後ろで束ね、二本角のように跳ね上がった前髪のある、独特な外見の少年であった。

シドー「俺がシドーだが、俺に何か用でもあるのか?」

ゾクッ

後輩「!!!」バッ

その瞬間、とてつもない殺気をシドーから感じた後輩は、咄嗟に身体を翻しシドーに向き直った。

シドー「どこの誰だか知らないが、俺とやるつもりなら今のうちに病院でも予約しておけ。死にたくなけりゃな」
165: 名無しなのよ:2025/5/11(日) 12:55:07 ID:D7yrW.J/FM
後輩(な、なんつープレッシャーだ!ヤバい!このままじゃやられる!)

ふぉ
166: 名無しなのよ:2025/5/11(日) 13:05:24 ID:D7yrW.J/FM
フォルテ「…………俺はフォルテ。黄色公園の王だ」

シドー「……!お前がフォルテか。と、いうことは……」

フォルテ「…………決行だ。今から行くぞ」

シドー「了解だ。いい加減うっとおしく思っていたところだ。行こう」

フォルテ「…………次は紫色公園に行く」

後輩「…………おぉ、なんかよくわからんけど、助かったのか?」
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