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スト
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1: 名無しさん@読者の声:2016/7/31(日) 00:22:01 ID:2aaxSCyTRU
男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」

学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。

その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。


58: 名無しさん@読者の声:2017/10/8(日) 21:53:25 ID:NTv/urKps6
プルルルル プルルルル

眼鏡2「電話……眼鏡3から!」ピッ

眼鏡3『もしもし、ジョジョはどうだった!?』

眼鏡2「ダメだった!そっちの状況はどうだ!?」

眼鏡3『かなりやばいぜ!まだストさんは一発も食らってないけど、このままだと……』

眼鏡2「……くっそ!」ダダッ

シーン……

ジョジョ「やれやれだぜ……」




59: 名無しさん@読者の声:2017/10/26(木) 09:20:40 ID:R/HwdWiAzs
〜再び赤色公園〜

狂者「おおおおおお!!!」ブオッ

男「ぬおっ」ヒョイッ

狂者「ハァッ…ハァッ…よけんなやぁ……」ズズズッ

男(何なんだよコイツ……足を引き摺って、今にも倒れそうなくせに……)

狂者「……よけんなぁああああああああああ!!!」ダッ

男「っ!」

男(ホントに人間なのか!?)
60: 名無しさん@読者の声:2017/11/5(日) 12:29:28 ID:gstQM851QI
狂者「おらぁ!!!」

男「……クッソ!」

男(ダメだ、落ち着け!冷静になれ俺!)

ガシッ

男「!?」

狂者「……捕まえたぜぇえええ」ビキビキ

男(おお!?この力は……こいつ……!)ミシミシィ

狂者「……フッ!」ガッ

男「うおっ!?」

ズダーン

ズイッ

狂者「……逃がさねぇぜ」ニヤニヤ

男(ヤバい!馬乗りはアカン!)
61: 名無しさん@読者の声:2017/11/12(日) 10:27:18 ID:SxTAF/grt2
狂者「ようやくだ……ようやくてめぇをぶん殴れる……」

男「くっ……」

狂者「……死ねやぁ!!!」ブオッ

男「……ッ!!」バッ


……コロッ


狂者「…………!?」ピタッ

男「…………?」

男(なんだ……?急に止まった?)

コロコロ

狂者「その種……そうか……お前も…………」ブツブツ

男(…………種?)

男は狂者の目線の先を見た。

なんとなく、家を出るときにポケットに突っ込んだ禍々しく輝く赤い種が、地面に転がり落ちていた。
62: 名無しさん@読者の声:2018/2/15(木) 09:45:42 ID:kdZ22B6KQc
復 活
63: 名無しさん@読者の声:2018/2/16(金) 09:27:07 ID:kdZ22B6KQc
赤い種に気をとられ、狂者の拘束がわずかにゆるむ。

そこを見逃す男ではなかった。

男「ふん!」グイッ

狂者「お……」グラッ

バッ

男「はあっ、はあっ……」

男(あ……、危ねー!)

狂者「ちっ、まだ動けたか……まあいい」

狂者「……ところで」

狂者は地面に落ちている、赤い種を拾い上げる。

狂者「……お前、見逃してやるからよ。この種、俺にくれないか?」
64: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 14:53:32 ID:SwgcR2xVlU
狂者「この種があれば、俺はまた一段と強くなれる」

狂者「なんてったって、たった一粒飲んだだけで、あの恐ろしかった金髪やDQNを、半殺しにすることができたんだからな」

男「…………」

狂者「あれは、最高だった……まさしく、俺が生まれ変わった瞬間だった……俺の人生は……あの時始まったんだ……」

男「…………」

狂者「この種のおかげさぁ……この種のおかげで、俺は変わることができたんだ……もう一粒飲めば、俺はもっと変化できる……進化できる!!!」パクッ

男「!!!」

狂者「……ッハァアアアァァ!さっき、見逃してやると言ったが、ありゃ嘘だ」

狂者「やっぱりテメーは殺しとくぜぇえええ!!!」

男「お前は…………」



男「弱いまんまなんだな」
65: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 15:22:40 ID:SwgcR2xVlU
狂者「アァ!?」

男「お前見ていてわかったよ。俺が何をしたかったのか」

男「ジョジョに負けてから、喧嘩をやめて、公園西行くのをやめた。勉強をして、今までの自分から変わろうとしたんだ」

狂者「……何言ってんだてめぇ」

男「それでも毎日モヤモヤしてさ。なんだか俺がやりたいのって、こういうことじゃねーんだよなって、気付いてたけど、他にやらなきゃいけないこともあるからって、気付いてない振りをして後回しにしてたんだが……」



男「……そう、俺は『変わりたかった』んじゃあない。逆だった。俺は『変わりたくなかった』んだ。それに今、やっと気が付けた」



狂者「……『変わりたくなかった』?」

男「俺はこのままでいい。その種はお前にやるよ。飲んだら変わっちまうんだろ?なんて、お前はもう飲んじまったんだよな」

狂者「……ナにイッテンダおまエ?強ク生マれ変わレるんだぞ?」

男「俺はこのままお前を倒す。眼鏡の仇もあるしな」

狂者「ワケノワカランコトヲイウナァァアアアア」

男「一発だ」
66: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 15:31:35 ID:SwgcR2xVlU
狂者のフルスイングの右ストレート。
一切の躊躇いのない、自分のことも相手のことも、何一つ思慮にいれてない、無慈悲で残酷な拳。

その拳に全く怯むことなく、男は一歩間合いを詰めた。拳は空を切り、体勢を崩した狂者の目には、『公園の主』の姿が映る。

スト「俺が赤色公園の王だ。いつでもまた来な。相手になるぜ」

王の左拳が、狂者の目前に迫る。その拳を、避けることも、受けることも出来ぬまま、狂者はただただ目をつぶり……



そして、意識が吹っ飛んだ。
67: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 15:44:41 ID:SwgcR2xVlU
眼鏡3「( ゚д゚)ポカーン」

眼鏡2「ハァッ、ハァッ、眼鏡3!戦況はどうだ!?」

眼鏡3「( ゚д゚)ポカーン」

眼鏡2「おい、どうした」

眼鏡3「……病院の前を見張ってる、眼鏡4に連絡だ……」

眼鏡2「はぁ……?いや、ストさんは……」|д゚)チラッ



狂者「」チーン

スト「…………」



眼鏡2が覗くと、そこには倒れた狂者の姿と、無傷のままのストの姿が。

眼鏡2「……勝ったのか!?まさか、狂者に……!?」

眼鏡3「復活だ……完全復活だ……赤色公園の王……ストの完全復活だ!!!」



〜病院〜

眼鏡「ハッ!」

医者「うおっ!急に目が覚めたぞ!」

眼鏡「……ここは?」



眼鏡4「おーい、眼鏡が目を覚ましたぞー!」タタッ

眼鏡2「なに!?マジか!?」

眼鏡3「ということは……!?」



男「決着ゥウ─────────────────z_________________!!!!!!!」

〜第二部 完!!!〜
68: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 23:59:22 ID:SwgcR2xVlU
〜後日談〜

スト「よう、ジョジョ」

ジョジョ「……」

スト「俺のこと、覚えているか?3ヵ月くらい前、あんたにしこたま殴られた」

ジョジョ「……覚えてるぜ。赤色公園のスト」

スト「……!!そ、そうか。俺のこと、覚えているのか……」

ジョジョ「で、俺になんかようか?」

スト「ああ、いや、なんつーのかな。あんたにボコボコにされてから、俺はずっと考えてたんだよ。これから先、自分は何をしたいのか」
69: 名無しさん@読者の声:2018/5/1(火) 00:06:26 ID:0ThlEiJbYU
スト「あんたには勝てないと思って、それなら潔く身を引こうと、1度は闘いの場から去ったんだが」

スト「どうにもモヤモヤが残った。負けっぱなしというのは、俺の主義に反する」

スト「でもよ、今のままじゃ絶対に勝てない、だから、自分は変わらなきゃ、なんて思っても、それにもなんだか違和感を感じて、なにもできずにいた訳なんだが」

スト「……ようやく答えがでたよ」
70: 名無しさん@読者の声:2018/5/1(火) 00:17:26 ID:0ThlEiJbYU
スト「俺は俺のまま、何も変わらぬ俺のまま、あんたともう一度闘って、そして、勝ちたかったんだ」

スト「黒帯の柔道家に喧嘩で負けて、そんでそいつを倒すために柔道初めて、いつか自分も黒帯になってそいつともう一度闘うみたいな、そんな王道漫画の主人公みたいには、俺はなれない」

スト「……ただ、俺は白帯のまま、何も変わらぬ俺のまま、黒帯のお前を倒したい」

スト「なにいってるかわかんねーと思うが、俺もわからん。まあ、今までの話は聞き流してくれや。さて、本題だ」



スト「喧嘩しようぜ、ジョジョ!」
71: 名無しさん@読者の声:2018/5/1(火) 00:22:11 ID:0ThlEiJbYU
ジョジョ「やめときな。怪我じゃ済まねーぜ」

スト「ふっは、一回聞いたぜそのセリフ。あんたも変わんねーなぁ……嬉しいぜ!」

ジョジョ「…………」

スト「来な!それとも、こっちから行くか!?」

ジョジョ「……やれやれだぜ」



オラァ!!!



…………
………………
……………………

72: 名無しさん@読者の声:2018/5/20(日) 14:40:23 ID:pCV0qvlW.k
…………………………

……………………

………………

〜学校:屋上〜

後輩「……で、どうなったんすか?」

眼鏡「ん、どうやら負けてしまったらしい。しかし、その話をしてくれたときのストさんは、とても晴れ晴れとした顔をしていた」

後輩「しっかし、信じられねーっすねー。あのストさんが全く勝てない相手がいるなんて。俺も今度挑もうかな?」

眼鏡「いいんじゃないか?彼に勝ったら、お前が今度の青色公園の王だ」

後輩「んー、でも俺は、赤色公園の王になりたいんすよねー。そんで、2代目ストになる。目標っすからね」

眼鏡「ご自由に」

後輩「へーい、まあ今晩にでも青色公園に行ってみますよ」

眼鏡「……しかし、遅いな〜ストさん。昼休み終わっちゃうよ」

ドダダダダダッ

ガチャッ

後輩「お、噂をすれば」
73: 名無しさん@読者の声:2018/5/20(日) 14:46:39 ID:pCV0qvlW.k
眼鏡「ストさん、遅いですよ!昼休み終わっちゃうって」

スト「眼鏡!助けろ!」

眼鏡「へ?」

狂者「ああああああああ!!!」ドガッ

スト「うおっ」ヒョイッ

狂者「俺の焼きそばパンを返せぇええええええ!!!」

スト「だから、悪かったって!焼きそばパンそんなに食いたかったの!?」

狂者「うおおおおお!!!」



後輩「……まーたやってますね」

眼鏡「もういいや。俺たちも飯を食おう」

後輩「うぃーす」

〜後日談 完〜
74: 名無しさん@読者の声:2018/5/21(月) 01:06:45 ID:pCV0qvlW.k
高校一年生の夏。帰り道に立ち寄ったブックオフでエアマスターを全巻読破した俺は、何故だか無性に自分の力を試してみたくなり、近くの公園に喧嘩相手を探しにいった。

そこで出会ったのが、赤色公園の主、ストさんだった。

俺はストさんにこてんぱんにやられた。といっても、大きな怪我や後遺症はなかった。ストさんは、手加減してくれていたんだ。それぐらいの実力差が、俺とストさんにはあった。

そして、俺はストさんの舎弟になった。

この人のもとで闘えば、俺は更なる高みにいける。そして、いつの日かこの人を打ち負かし、俺が赤色公園の王になる!

これから始まる第三部は、そんな俺が主人公。

舞台は二部から半年後、俺が学校の屋上で、ストさんたちとダラダラ話しているところから始まる。
75: 名無しさん@読者の声:2018/5/21(月) 01:07:37 ID:pCV0qvlW.k
第三部 〜王への道〜
76: 名無しさん@読者の声:2018/5/27(日) 01:31:57 ID:Tk3RwswGHI
スト「ジョジョに挑みたい?」

後輩「はい。なんかアドバイスください」

スト「随分突然だな。ジョジョは俺より強いぞ?」

後輩「ええ。百も承知です。どれだけ強いのか気になって。弱点とかないんすか?」

スト「んん、そうだな……。ジョジョは、力もスピードも半端ないんだが、一番スゲーのは……」

後輩「一番スゲーのは?」

スト「……精神力、だな」

後輩「……精神力?」

なんか、拍子抜け。

スト「ま、とりあえずやってみな。俺は勝ったことないけど、お前なら勝てるかもな」

そう言って、ストさんは笑った。

後輩「なんで俺なら勝てるんすか?俺はストさんより弱いのに」

スト「なんとなく、だよ」

……なんとなく、ですか。根拠とかないんすね。

後輩「……ま、とりあえず行ってきますよ。勝ったら肉まんおごってください」

スト「おー、いいだろう。頑張ってきな」

こんな感じで、軽いノリで見送られてしまったが、

後輩「よっしゃー、行くかぁー」

ストさんと話すと、なんだが行ける気がしてくるから不思議なもんだ。
77: 名無しさん@読者の声:2018/6/10(日) 16:33:44 ID:2SR2v3BI6k
ところで、俺の住んでいるこの『なないろ市』は7つの地区に別れていて、その地区ごとにひとつずつ、全部で7つの公園がある。

噂では、それぞれの地区の公園に、それぞれの王が君臨しているらしい。

赤色公園のストさんや、青色公園のジョジョもその中のひとりだ。

その7人を倒すこと=この街の頂点に立つということ。

そんな図式が出来上がってから、ストさんは毎夜、挑戦者と戦っている。

ジョジョも、やっぱりそうなのかなー?
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