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スト
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1: 名無しさん@読者の声:2016/7/31(日) 00:22:01 ID:2aaxSCyTRU
男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」

学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。

その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。


12: 名無しさん@読者の声:2016/8/2(火) 20:23:51 ID:QlgHrqnqVk
男「むっ」

眼鏡3「前から俺が!」

眼鏡4「後ろからは俺が!」

男「ほーう」

眼鏡34「行くぞ!クロスボンバー!」ダッ


13: 名無しさん@読者の声:2016/8/19(金) 05:40:27 ID:iz6PUpQk9I
眼鏡増えすぎぃ
続けて欲しいC
14: 名無しさん@読者の声:2017/3/15(水) 05:02:09 ID:FKLh3C.gQA
7ヶ月以上休んでいた伝説が今、復活……!!!
15: 名無しさん@読者の声:2017/3/15(水) 05:11:38 ID:FKLh3C.gQA
〜7ヶ月後〜

眼鏡「おーい、ストさん」

男「おう、眼鏡。来たか」

7ヶ月のあの夜、眼鏡四人を同時にぶちのめした俺はその後も公園に次々と現れる強敵たちと闘い、その全ての闘いに勝利した。

そして、俺は公園の主となった。人は俺をストリートファイトの王、『スト』と呼ぶ。眼鏡は俺の舎弟となり、共に激動の日々を駆け抜けた戦友だ。

ある日、俺より強い奴の噂を眼鏡が聞き付けた。
俺は今からそいつに会いに行く。

俺より強い奴に会いに行く。
16: 名無しさん@読者の声:2017/3/15(水) 05:21:04 ID:FKLh3C.gQA
眼鏡「どうやらそいつは隣町の公園の王らしく、この夜中の時間内にはほぼ確実にいるらしいです」

男「ほーう。公園の王とは、俺に似ているな」

眼鏡「そいつの名前は上場太郎(かんばたろう)というらしく、周りの奴らからは『ジョジョ』って呼ばれてるらしいです」

男「ジョジョ、ねぇ……」

ザッ

眼鏡「あっ、アイツだ!」

男「……!!」
17: 名無しさん@読者の声:2017/3/15(水) 05:51:24 ID:FKLh3C.gQA
ジョジョ「……なんかようか?」

大きな男であった。身長は190cm前後。頭に同化した帽子を被り、学ランのポケットに手を突っ込んでいる。

男「俺はスト。アンタがジョジョ?」

ジョジョ「確かにおれは、上場でジョウジョウ、それを言い替えてジョジョと呼ばれているが」

男「アンタと喧嘩がしてみたい」スッ

ジョジョ「やめときな。怪我じゃ済まねーぜ」

男「来な。それとも、こっちから行くかい?」

ジョジョ「……やれやれだぜ」

18: 名無しさん@読者の声:2017/4/22(土) 04:03:57 ID:WBEjxRUfDg
バギすげぇぇぇ
朝になったらブックオフ行って立ち読みしてくる

続き楽しみにまってる
つ試演
19: 名無しさん@読者の声:2017/5/7(日) 12:17:15 ID:Hr7ZK.DJII
ジョジョとの闘いから約2か月が経過した。
俺は高校二年生になった。

あの時、ジョジョにしこたま殴られ、最後の最後に時が止められたみたいに速いラッシュを喰らって敗北した俺は、次第に闘いの場から遠ざかるようになった。

負けたことがなかった俺は、闘って負けるということに恐怖を覚えてしまったのだ。

今は夜の公園に通うこともなくなり、波風のたたない平穏な生活を送っている。

この春からは塾にも通い始めた。俺は来年の受験に向けて、日々勉強に勤しんでいる。

そんなある日、ゴールデンウィークも終わりを迎えた日曜日に、俺の前に奇妙な男が現れた。
20: 名無しさん@読者の声:2017/5/16(火) 12:22:31 ID:nXx5LyFLb2
『力が欲しいかい?赤色公園の王「スト」くん』

男「は?誰だおまえ」

『そんなに警戒しないでおくれ。僕は君の味方だよ』

男「いや、だから誰なの?なんの用?」

『フフフ、今日は君に渡さなくてはいけないものがあるんだ』

真っ黒のローブで全身を包んだ謎の男は右の手のひらを突き出してきた。

そこには真紅に透き通る、ビー玉ほどの種?のようなものが置かれていた。

『力が欲しいならこの種を飲んでみてくれ。きっと素晴らしい力を君に与えてくれるよ』

そして、俺に向かってその種を投げてきた。

反射的にキャッチする。

男「おい、待てよ。いらねーぞこんなもの」

『フフフ、その種は、飲めばどんな願いだって叶えてくれるんだ。君が欲してやまない力も。そう、例えば……』



『例えば、青色公園の王「ジョジョ」、彼にだって勝てる力とか、ね』

言いながら、黒い男の口元がひどく歪んだ。




21: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 21:26:24 ID:Hr7ZK.DJII
あれから20日が経過した。

俺は未だにこの種を、飲むことも捨てることもできずにいた。

『謎の人物に渡された、なんでも願いが叶う種』なんて、怪しすぎる。こんなもの信じる奴なんていない。普通だったらすぐに捨てるだろう。

しかし、あの男の声色には妙な説得感があった。

俺とジョジョのことを知っていたし、俺を騙そうというのには、あまりにも内容が稚拙すぎる。

一体この種は何なんだ?

眺めてみても、種は赤色を禍々しく光らせるだけだった。

22: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 21:31:24 ID:Hr7ZK.DJII
そんなことに気を取られたからか、中間テストの成績もあまりよろしくなかった。

これからはより一層、本腰を入れて勉強に取り組まねば。

そんなことを考えていると、なにやら気になる話が聞こえてきた。
23: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 21:40:56 ID:Hr7ZK.DJII
「ね、ね。聞いた?隣のクラスのチャラ男君」

「聞いた聞いた。今回の中間テスト、学年一位だったんだよね」

……チャラ男が学年一位?そんなバカな。
だってあいつは入学以来、ずっと学年最下位をDQNと競い合ってただろうが。
そんな奴に塾まで行き始めた俺が負けるはずが……

「なんか皆には、『怪しい男からもらったなんでも願いが叶う種を飲んだら、急に勉強ができるようになった』って言ってるらしいよ」


……!!


「えー?なにそれ。面白いね」

「チャラ男君も嘘が上手いタイプじゃないし、案外本当かもねw」

男「なあ」

「え……なに?」

男「その話、詳しく聞かせてくれないか」
24: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 21:44:21 ID:Hr7ZK.DJII
「(なにこいつ、いきなりキモイ……)」

「(うちらの話を盗み聞きしてたんじゃね?キモ)」

男「頼むよ」

「……あ〜、それならチャラ男君に直接聞いたら?さっきまで教室にいたからさ」

男「それもそうだな。ありがとう」ダッ

「……きっも」

「きもーい」
25: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 21:53:48 ID:Hr7ZK.DJII
男「チャラ男」

チャラ男「お、なんすか?」

男「学年一位だったらしいな、おめでとう」

チャラ男「え?サンキュwwwwwつーかいきなりなに?wwwww」

男「お前に聞きたいことがある」

チャラ男「てか、お前誰だっけwwwww話したことねーよなwwwww」

男「」

チャラ男「なんだよwwwww」

男「去年一緒のクラスだったんだが……」

チャラ男「えwwwwwマジすかwwwwwごめwwwww忘れてたわwwwwwうぇwwwww」

男「」

久々にスイッチが入った俺は、チャラ男に『虎王』をぶち込んだ。

     +   + 虎
   +  ∧_∧__
    + ( ゚∀゚)  )
  +  / ooo/ /
( ̄\ / (ミヽ9イ 王
 ヽ )| \|_| ̄)_
完 | | \___/  )
  | | / | | | |
∩_|_\(  \|/| |
ヽ_ | \  \ | |
  | / ̄ ̄\ |( \
了 ∨ /⌒ヽ_/ \_ノ
  (_(   )
    ∨ ̄∨


26: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 22:00:47 ID:Hr7ZK.DJII
チャラ男「いででででwwwwwなんすかwwwwwやめろやwwwww」

男「貴様に聞きたいことがある」

チャラ男「なんすかwwwwwつーか痛いからwwwww」

男「怪しい男からもらった種を飲んだら頭が良くなったってのは本当か?」

チャラ男「いででででwwwwwそうだよwwwwwそれ飲んだら一気に学年一位よwwwww」

男「その種は赤色で中が透明な、ビー玉ほどのやつか?」

チャラ男「そーだよwwwww」

男「マジかよ……」

チャラ男「早く離してwwwwww」
27: 名無しさん@読者の声:2017/5/27(土) 22:06:25 ID:Hr7ZK.DJII
解放すると、チャラ男は逃げるように帰っていった。

種を飲んだら願いが叶った。

……まさか、本当に?

そんなことがありえるのか?

チャラ男には、別段変わったという印象を受けなかった。

リスクはないのか?ノーリスクで願いが叶うなんて、そんなうまい話が本当にあるのか?

……

…………

………………


28: 名無しさん@読者の声:2017/5/29(月) 12:07:53 ID:nXx5LyFLb2
その日、俺は夢を見た。

戦争やテロのような、冷酷な破壊の夢だった。

建物は破壊され廃墟となり、あちらこちらで悲鳴や子どもの泣き声が聞こえてきた。

空は灰色に薄暗く、まるでこの世の終わりのような、そんな場景だった。

その中を俺は、全速力で駆け抜ける。

ある人物を捜していた。

捜していた、というよりは、そいつがいるであろう場所に、一刻も早くたどり着こうとしていた。

そいつがすべての元凶であるという、確信があった。

止めなければならないという、使命感があった。

しかし、それよりも大きな不安と焦燥が、胸の中に渦巻いていた。

認めたくない、あいつはそんなことをしないという、そんな思いがあった。




29: 名無しさん@読者の声:2017/5/29(月) 12:15:45 ID:nXx5LyFLb2
やがてその場所にたどり着く。

山の上にある高台だった。

そけでそいつは、崩壊していく街を見下ろしていた。

俺は息を切らしながら近づいた。

そして、そいつに呼びかける。「なんでこんなことをしたんだ」

そいつはゆっくり振り返ると、ドス黒い笑みでこう答えた。

「お前がやれっていったんだろう?」

よく知った声に、よく知った顔。



そいつの正体は、俺だった。


30: 名無しさん@読者の声:2017/5/31(水) 09:57:45 ID:nXx5LyFLb2
そこで目が覚めた。

全身が汗だくで、疲労感が半端なかった。

俺は冷房をつけて、近くにあったペットボトルの麦茶を一口飲み、再び布団に潜り込んだ。

スマホを見ると、現在の時刻は午前3時32分。あと3時間以上寝むれる。

しかし、嫌な夢を見たなぁ。



そうして再び寝た俺は、朝起きる頃にはさっき見た夢のことなんてすっかり忘れてしまっていた。

いつもと変わらぬ朝が来て、普段のように朝食をとった。



しかし、俺の平凡な日常はここで途切れることになる。

今にして思えばこの夢は、俺のこれからの行く末を暗示していたのかもしれない。



俺の世界は、再び大きく、その色を変える!!
31: 名無しさん@読者の声:2017/6/5(月) 13:59:40 ID:H1aA0Q84OY
『あの子、最近めちゃめちゃ可愛くなったよな』

『よお、お前、最近部活調子いいらしいじゃん』

『チャラ男!小テストも100点だ!この調子で頑張れよ!』

『あいつ、今まで虐められてたけど、その相手に復讐してボコボコにしたらしいよ。スゲーよな』



『……最近俺らの周りで覚醒してるやつ多くね?』

『ああ、あいつらが最近イケてるのってあれらしいよ』



謎の男からもらった、赤い種のおかげなんだって



『あー、俺も欲しいなー。その種』



男「……」
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