2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
神娘「人間など嫌いだ」
[8] -25 -50 

1: 亀更新かもです ◆WjgYlacz.c:2015/12/10(木) 10:06:43 ID:I.XMW0eHSk



ーむか〜しむかし、とある場所で





364: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:34:47 ID:BDOoSr5JZ.



・・・・・・・・・・



365: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:35:18 ID:BDOoSr5JZ.
シンシンシンシン…

男「はぁ、はぁ…」ノビー

村人たち「「「ぜぇ…ぜぇ…」」」ノビー

ザッザッ

神娘「ふぅ…さすがに村人全員相手は骨が折れるぞ…」

男「いや〜、流石神様。なかなか当たりませんね」

神娘「そりゃあ神だしな」

男「結局しっかり遊んでいきました」

神娘「おかげ様でな。上手く乗せられてしまった」

神娘「そして何故途中から私がすごい悪役みたくなっていたのだ?」

男「場の雰囲気というものですかね」

神娘「納得いかん」

男「ははは」

神娘「ほら皆!本当に風邪をひくぞ。起きろ」

百姓一「神娘様は元気ですなあ」

百姓二「おら…一歩も動けねぇ〜」
366: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:36:28 ID:BDOoSr5JZ.
「昼飯だよー!」

神娘「ん、あれは農婦たちの声か」

男「もうそんな時間ですか」

百姓二「うひょ〜!昼飯かぁ!」ガバッ

ヒュンッ!

男「うわ、速っ…」

神娘「あやつ、動けないと言ったばかりなのに…」

百姓一「はっはっは、食い意地の張った奴だぜ」

村人たち「「「わっはっは!」」」

神娘「ふふふっ」

男「ははは」

百姓一「いよ〜し、俺たちも飯食いに行くぞ!」

村人「お〜っ!」

村人「あ〜、腹減った腹減った…」

ゾロゾロ…

男「さて、乗り遅れてしまいますよ。我々も…」

神娘「…」

男「神様?」
367: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:37:29 ID:BDOoSr5JZ.
神娘(…共に遊び)

神娘(共に畑を耕し)

神娘(共に収穫し)

神娘(共に飯を食い)

神娘(共に笑い、泣くこと)

神娘(素晴らしいな)

神娘(ありふれた日常が、これほど素晴らしい)

神娘(私はこれからも生きる)

神娘(この地で、この村と)

神娘(…そして、こやつとも)

神娘「…ふっ」

男「どうかなさいましたか?」

神娘「あ、いや、なんでもない」

男「そうですか。では神様、我々も行きましょう」

神娘「ああ」
368: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:38:01 ID:BDOoSr5JZ.


ーこうして元・人間嫌いの神様は





ー本神になる修行に励みながら





ー村で、人間たちと仲良く暮らしましたとさ
369: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:38:37 ID:BDOoSr5JZ.



ーめでたし、めでたしー
370: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:39:48 ID:BDOoSr5JZ.
一年近くかかりましたが、これにて完結です。
読んでくださった方々、支援くださった方々、本当にありがとうございました。
願わくば、再びSS板がもっと賑わいますように!
371: ◆WjgYlacz.c:2016/12/4(日) 21:47:26 ID:BDOoSr5JZ.
主要キャラ4人の紹介をSS板キャラ名鑑に載せました。
併せて読んでいただけると嬉しいです。
372: 名無しさん@読者の声:2016/12/5(月) 11:53:40 ID:hBWtCCsS/Q
神娘様可愛い…。面白くて時々切ない物語をありがとうございました!
村娘ちゃんと山神様の冒険譚とか、書くご予定はございませんでしょうか…?(チラッ
373: ◆WjgYlacz.c:2016/12/5(月) 23:47:39 ID:PCMkvc5MOA
>>372
お読みいただきありがとうございました。
その「別のお話」については…検討します(汗)
374: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:37:21 ID:/cvA3b7ixo





・・・・・・・・・・





375: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:38:14 ID:/cvA3b7ixo
ザッザッ…

「…」

(けっこう山の上まで来ちゃったなぁ)

(お散歩しに来たのはいいけど…)

(何もないし、そろそろ引き返そうかな)

(…ん?)

「あれっ?」

「わぁ〜、すごい…!」

「こんなところにお社なんてあったんだ…」

「せっかくだしちょっとお参りでもしていこうかな」

「それに一度こういう所、見てみたかったんだよね」

「おじゃましま〜す」
376: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:38:38 ID:/cvA3b7ixo
「…」スタスタ

(けっこう立派だなぁ)

(誰もいないのかな?)

(でもこんな場所があったなんて)

(もしかして、私が初めて見つけたのかも!)

(…あ、でもここを造った人がいるんだ)

(何言ってるんだろう、私)

(わっ!お堂もおっきい…)

(さすがに入ったら駄目かな)

(…)

(ま、まあ、誰かいたら謝ればいいよね…?)

(少し見るだけ!少し!)

ギシッ
377: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:39:02 ID:/cvA3b7ixo
「ごめんくださ〜い」

シーン…

(やっぱり誰もいない…かな?)

(なんだか静か過ぎて不気味。外に出よう)

(うん、それじゃあ失礼して…)

(…ん?)

(あそこに掛かってるのって…)

ギッギッ

(やっぱり)

(巫女様の服だ…)
378: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:39:26 ID:/cvA3b7ixo
(綺麗…)

(まるで、最近まで誰かが着てたみたいに)

(なんだか不思議)

(やっぱり誰かいるんじゃ…)

「…」

「…」キョロキョロ

(着てみちゃったりなんかしたら…罰当たりかな?)

「…」

(ちょっとだけ…ちょっとだけ、なら良いよね?)

「…」ゴクッ

(えいっ、ままよ!)

シュルルッ、シュルッ
379: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:40:00 ID:/cvA3b7ixo
「…」

「えへへ〜」ニヤニヤ

(すごい、大きさもぴったり…)

(いいなぁ、巫女様のお仕事って憧れちゃう)

(お社を綺麗にして…)

(お参りに来る人たちのお話を聞いて…)

(神娘様みたいな神様のお手伝いをして…)

(…)

(うぅ、神娘様…)

(今、どこで何をしてるんだろう…)

(…そういえば)

(このお社にも、神様っているのかな?)

(どうしよう、こんなところ見られてたら…)

「…」キョロキョロ

(いるわけ…ないか。いたらとっくに怒られてる…)
380: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:40:50 ID:/cvA3b7ixo
巫女…

「!?」ビクッ

巫女…!

(だっ、誰!?誰の声!?)

巫女、起きなさい…!

(うぅ…)

着いたわよ…!

(誰なの!?)

「巫女!」

「ふぇっ!?」パチッ
381: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:42:10 ID:/cvA3b7ixo
巫女「…」ボーッ

山神「ほら、着いたわよ。しゃんとしなさい」

巫女「や、山神様…」

山神「どうしたの?」

巫女「あれ、私、ええっと…」

山神「何を寝ぼけているのよ。よく馬の背中に乗ったまま寝られるわね」

山神「落とさないようにするのも大変なのよ?」

巫女「ああ…なんだかいつの間に…」

巫女「そう、私、山神様のお社に初めて行った時の夢を見たんですよ!」

山神「へえ〜、あの巫女服を着てはしゃいでた時のこと?」

巫女「うぅ…やっぱり見られてた」

山神「微笑ましかったわねぇ、とっても」

巫女「もうそれ以上言わないでください…」

山神「うふふ。さて巫女、崖の下を見てご覧なさい」

巫女「崖の下…?」ヒョコッ

巫女「わぁぁっ…!」
382: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:42:48 ID:/cvA3b7ixo
山神「どう?すごいでしょう」

巫女「何ですかこれ!?おっきな川ですか!?」

山神「違うわよ。これは海」

巫女「うみ…?」

山神「大きな、それはもう大きな水たまりみたいなものね」

巫女「へええ〜…」ポカーン

山神「口が開きっぱなしよ」

巫女「えへへ、あんまり驚き過ぎちゃって…」

山神「さて。じゃあ巫女、この崖下を降りるわよ」

巫女「はい!じゃあ降りる道を…」

山神「そんなの探すの面倒よ。さあ行くわよ〜!」パカラッパカラッ

巫女「ちょっ、こんな斜面を…!?山神様〜!?」

ドザザザザアッ…!!
383: ◆WjgYlacz.c:2016/12/19(月) 23:43:39 ID:/cvA3b7ixo
番外編 巫女「巫女として」山神「神として」



ーはじまりはじまりー





※作中の巫女は本編の村娘です。
364.64 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字